【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

26 / 202
最強カードの紹介!今回はこの人!

プラチナ「お久しぶりです。プラチナです」

今回でメインキャラとの紹介で2週目が終わるので、次回から追加のメインキャラと一緒にカードの紹介をして行くよ。

プラチナ「わかりづらいです。もっと上手な説明ができないのですか?」

無理、俺は理系だ。最強カードの紹介に行くよ。

プラチナ「今回はエンシェント・フェアリー・ドラゴン。龍可さんのシグナーの龍ですね」

1ターンに1度、そのターンの攻撃を放棄することで、手札からLv4位下のモンスター1体を特殊召喚できるよ。

プラチナ「メインの効果はこちらですね。1ターンに1度、フィールド魔法を破壊してライフを1000ポイント回復、さらにデッキからフィールド魔法を1枚サーチすることができます」

そして今回はこの小説で一番やりたかったことをやります!と言っても、オリカ作りの方ですけど。

プラチナ「これ・・・・やっても大丈夫なのですか?」

大丈夫だよ。きっと・・・・
あと、内容が原作とかけ離れますが、そこはスルーでお願いします。

プラチナ「・・・・では第22話始まります」


第22話 流れ行け!エンシェント・コメット・ドラゴン!

龍可 side

 

 

現在、私は白い獅子のような精霊、レグルスの誤解が解けて、どうやってゼーマンの館に忍び込むかを話し合っている。ちなみにここにいるのは、私とレグルスともう1人、子供のような魔法使いのトルンカっていう人がいる。本人は「もっと年老いた素晴らしい魔法使いなんだぞ!」と言っているけど、足を引っ張る所しかみてないよ・・・

 

『やはりここは私が囮となって、2人がゼーマンの館に潜入した方が・・・』

 

それで作戦なんだけど、レグルスの言う通り、レグルスが囮として変装した私とトルンカに捕まってゼーマンの館に侵入するという作戦。

だけど、この作戦不安なんだよね・・・特にトルンカが心配。けど・・・・これしか案が思いつかないし・・・・

 

「分かったわ。それで行きましょう」

 

『ワシがおるから、大丈夫じゃ!』

 

だから貴方が一番心配なのよ。本当に成功するのかしら?

 

「お〜い、龍可〜」

 

そんなこと思っていたら、上空から私を呼ぶ声が聞こえた。あの声って、もしかして・・・・

 

「よかった〜、間に合った〜」

 

プラチナに乗った遊輝、ダイヤとパール、フェザーに乗ったレミさんが上から降りてきた。

こっちに戻ってきたってことは・・・・

 

「試練を受かったの?」

 

「えぇ受かったわ。無事に能力を授かったよ」

 

「おっそろしい能力だけどな。自分でも引いたよ」

 

「どう言う事?」

 

「俺はまず太陽を作ることが出来て、その上100万度の炎にも火傷をしない」

 

「私は風を作れるわ。フェザーに乗っている間に練習して、強風並みの威力まで上げたわ。あと、銃も撃てるわ」

 

「・・・・・・・」

 

龍亞じゃないけどこの2人化け物でしょ。100万度の炎に耐えられる人と、強風並みの威力の風を作る人なんていないよ・・・・もうこの2人に敵う人たちはいないのかな?

 

「ところで龍可ちゃんの後ろにいるライオンと小さい男の子は誰なの?」

 

『わしは男の子ではない!ダンディで生かした魔法使いじゃ!』

 

レミさんが私の後ろにいるレグルスとトルンカに指を指すと、トルンカが男の子と言われるのが気に入らなかったみたいで、激しく暴れ始めた。誰だって最初にその姿を見た人は絶対に男の子って言うよ。

 

「白い獅子がレグルス、エンシェント・フェアリー・ドラゴンの封印を解くのにレグルスの力が必要だから、そこの男の子のトルンカと一緒に会いにきたの」

 

『レグルス殿に言葉が通じない時はどうしようかと思ったけど』

 

「言葉が通じない?どうして?」

 

私はレミさんにカースト・ニードルを出す。

 

「このカースト・ニードルはね、物事の理の逆のことが起きるの。例えば、あそこに立派に成長した木があるでしょう?」

 

私が近くにあるお大きな木にレミさんが顔を向ける。

 

「この木にこの杖をかざすと・・・・」

 

杖についてある棒を回転させると、大きかった木がみるみるうちに小さくなっていく。

 

「嘘っ!?木が小さくなった!?」

 

「こんな風に起きるの。これがレグルスの足にささっていて私たちの言葉とは反対の意味を捉えていたみたいなの」

 

『面目ない・・・・・』

 

私が説明したら、レグルスが謝ってきた。もう済んだことだから気にしなくてもいいのに。

 

「それで今は3人でどうやってゼーマンの館に侵入しようかな?と考えていたの」

 

「なるほど。それで作戦は出たの?」

 

『私が囮となり、2人が私を捕まえエンシェント・フェアリー様の封印には一度復活が必要と魔法使いがいって、侵入しようかと・・・・・・』

 

レグルスが作戦を遊輝に言うと、遊輝は腕を組み考え始めた。

 

「・・・・・悪くないと思うよ。ただ、その魔法使い役をダイヤとパールにやらせたらどうだろう?」

 

「確かにダイヤとパールは魔法使い族だし、ゼーマンを騙すことが出来るかもしれないわね」

 

「でも私たちはどうやって侵入するの?」

 

「そこは俺とレミに任せてくれ。いよいよ実践で使う時がきたな」

 

遊輝がそう言って、手のひらを開らげると、真っ赤な球が現れた。

 

「それ・・・・もしかして太陽?」

 

「そうだよ。実物よりかなり小さいけど、温度は本物と同じだから練習出来なかったんだ。だから使う時がきたって言ったんだ」

 

遊輝がそう言って、小さな太陽をボールのようにリフティングしたり、上に投げたりする。・・・・太陽をボール代わりにするなんて、やっぱりおかしいね。作戦が決まり、私たちはゼーマンの館に向かう。

 

〜(移動中)〜

 

 

『よくやった!レグルスを捕らえてきたのか!』

 

『はい、全てはゼーマン様のために』

 

今、ゼーマンの館に侵入して作戦通り、レグルスが囮になりダイヤとパールがゼーマンと向かえあっている。私たちは近くにある柱から様子を伺っている。

しかし、遊輝はなんであんなにも強いのだろう?ダイヤたちが先に入って門が閉まったところを堂々とやってきて見張りの手下をあっという間に倒してしまったよ。見張りの手下は外で気絶しているよ。遊輝の作った太陽を真正面から受けてしまったからね。

 

『早速レグルスを封印して、精霊世界を我のものに!』

 

『その前に色々とやらなくてはいけないことがあります』

 

ここからはダイヤとパールがアドリブでゼーマンを上手いこと騙していった。ゼーマンは見事に騙されてダイヤとパールの戦略にはまっていく。そしてあと一歩のところで・・・・

 

『馬鹿ゼーマンめ!これでエンシェント・フェアリー様を復活出来る!』

 

『なに!?』

 

『おい!あそこにいるのは街にいた小娘!』

 

『こいつら放浪の魔法使いではない!』

 

「馬鹿トルンカ!何やってくれるの!」

 

レミさんがトルンカの頭をポカポカと叩く。もうちょっとのところだったのに、なんでこんなドジをするの!?

 

「しょうがねぇ!レグルス!俺も手伝うからゼーマンを倒せ!ダイヤとパール、レミは手下を頼む!それと龍可!カースト・ニードルをこっちに!」

 

「分かったわ!龍可ちゃんとトルンカはあそこの檻の中で待ってくれる?」

 

「分かったわ。あとカースト・ニードルを・・・・」

 

レミさんにカースト・ニードルを渡して、トルンカと檻の中に入る。

 

『エンシェント・フェアリーを直ぐに封印せよ!』

 

ゼーマンの言葉で巨大なカースト・ニードルが動いて、エンシェント・フェアリー・ドラゴンが岩山に封印されてしまう・・・・

 

「させるか!プロミネンス・チェーン!」

 

遊輝の両手からプロミネンスが出て、ゼーマンの邪魔をする。

 

『ええいうっとしい!こやつを何とかせい!』

 

ゼーマンの命令で手下が遊輝に攻撃する。

 

「あんたたちの相手は私よ!ウィング・カッター!エアー・ショット!」

 

レミさんが遊輝の近くにより、右手で左右に振り風を起こして、左手で銃のように撃つとピストルのように玉が撃たれて、猿たちが倒れる。・・・・・やっぱりあの2人はおかしいね。こんなにも戦闘慣れをしているなんて・・・・

 

「レグルス!カースト・ニードルを持ってゼーマンに近づけ!確かマイナスとマイナスをぶつけたらプラスになるんだろう!」

 

遊輝がレグルスにカースト・ニードルを渡す。

 

「マイナスとマイナスをぶつけたら、プラスに変わるけど爆発するよ!」

 

「時間がない!早くしないとエンシェント・フェアリー・ドラゴンが封印されてしまう!行けレグルス!」

 

『わかりました!』

 

レグルスがカースト・ニードルを口に持ち、ゼーマンに向かって走る。

そして、レグルスとゼーマン持つカースト・ニードルが合間みれて光が発する。

 

『おのれ!これで終わりと思うなの!精霊たちの魂は我が主、ディマク様に受け継がれる!』

 

ゼーマンがそう言った直後、マイナスとマイナスの力で爆発してゼーマンや手下たちが消えていく。私とトルンカは迫って来る炎に逃げることができなかったけど、痣から赤いバリアが貼られて何とか無事にいることができた。

 

「・・・・助かったの?あれっ、トルンカ?遊輝?レミさん?レグルス?」

 

目を開けると檻がなくなっていたが、遊輝たちの姿も見えない・・・・まさか、さっきの爆発で・・・・

 

「いててて・・・・あんな大きな爆発とは・・・・」

 

「ちゃんと考えなさいよ!」

 

『まったく酷い目にあったぞ』

 

瓦礫の奥から遊輝とレミさん、老人の魔法使いがこっちに来る。

 

「あなたは?」

 

『わしだよ。龍可ちゃん』

 

「トルンカ!?凄い!本当に魔法使いだったのね!」

 

『みなさん、ご無事ですか?』

 

遊輝たちの後ろからレグルスがやってきた。そういえば・・・・

 

「レグルス、エンシェント・フェアリー・ドラゴンはどこにいるの?」

 

『それが・・・・どこにも見当たらないのです』

 

「どうして?ゼーマンを倒したのに」

 

「龍可、周りを見てみろ」

 

遊輝が壁を見ながら言ってきたので壁を見ると、封印されてしまった精霊たちがそのままでいた。

 

「なんで・・・・どうして?」

 

「おそらく、ゼーマンが言っていたディマクって奴を倒さないと封印が解けないみたいだな」

 

「そんな・・・・」

 

「あれっ?龍可ちゃん、その手にあるカードは何?」

 

「カード?」

 

レミさんに言われて手にあったカードを見る。そのカードはイラストやテキストがなく、白紙のカードだった。

 

「わからないわ。いつ持っていたのかしら?」

 

「(白紙のカード?おかしいな、龍可は白紙のカードなんて手に入れない筈なんだが・・・・)」

 

遊輝とレミさんが覗きこむようにカードを見る。

 

『とりあえずは持っておいた方が良いでしょう。何かあるか分かりませんので』

 

「皆!空を見て!」

 

レミさんが慌てながら上空に指を指す。上には・・・・

 

「サルの・・・・地上絵」

 

「あれは・・・・・地縛神!」

 

上空に出来た地上絵と痣が反応する。

現実世界で龍亞がダークシグナーと戦っている・・・・

その時、私たちの身体が吸い込まれるように地上絵に向かって飛ぶ。

 

「まずいよ!このままだと吸い込まられてしまう!」

 

『わしが何とかする!最後の力を振り絞って3人を元の世界に戻す!』

 

トルンカが杖を構えて魔力を貯める。

 

『頼むぞ龍可ちゃん!精霊世界を!』

 

その言葉を最後に私たちの身体が消えた。

龍亞・・・・待っていてね。

 

 

龍可 side out

 

龍亞 side

 

 

俺はサテライトのB.A.Dエリアにある旧モーメントでデュエルをしている。

相手はダークシグナーのディマクって人。龍可が精霊世界に行きシグナーの龍を取りに行ったから、俺一人であいつを倒してやろうと思っていたけど・・・・

 

 

 

龍亞 手札 3枚 LP 2000

【モンスターゾーン】

パワー・ツール・ドラゴン 守2200 (吠え盛る大地 効果)

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

ディマク 手札 3枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

猿魔王 ゼーマン 攻3000 (クローザー・フォレスト 効果)

【魔法・罠ゾーン】

クローザー・フォレスト (フィールド魔法)

吠え盛る大地 (永続罠)

伏せカード 2枚

 

・・・・とこんな状況。

最初は押していたのにあいつがダークシンクロモンスターっていうモンスターを出してから逆転されちゃった。だけど、まだまだこれからだ!今の俺にはライフ・ストリームとパワー・ツール/バスターがいる。必要なカードがくるまで耐えれば再逆転の可能性だって充分ある!

 

「俺のターン!ドロー!」

 

龍亞 手札 4枚

 

引いたカードは装備魔法のパワー・コンバーター。目当てのカードじゃない。だけどパワー・ツールの効果で・・・・

 

「パワー・ツールの効果!1ターンに1度、デッキから装備魔法をランダムに1枚手札に加える!パワー・サーチ!」

 

デッキがシャッフルされ、1枚のカードが飛び出る。今度こそあのモンスターを倒すカードを・・・・飛び出したカードはダブル・ツールD&Cだった。

 

「良し!パワー・ツールを守備表示から攻撃表示に変更して、装備魔法、ダブル・ツールD&Cをパワー・ツールに装備!自分のターンの間、攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 守2200→攻2000→3000

 

パワー・ツールの両手の武器がドリルとカッターに変わる。

 

「ふっ、そのカードを装備しても猿魔王ゼーマンと並んだだけだぞ」

 

「何とでも言え!バトル!パワー・ツールで猿魔王ゼーマンに攻撃!クラフティ・ブレイク!」

 

「そんな事しても相打ちにしか・・・・・いやっ!違う!」

 

「そうさ!パワー・ツールは装備魔法を墓地に送る事で破壊から免れる!」

 

パワー・ツールが猿魔王ゼーマンに向かって、ドリルを突き出す。猿魔王ゼーマンは手で受け止めるけど、カッターに斬りつけられ破壊される。

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻3000

猿魔王ゼーマン 攻3000

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻3000→2000

 

「良し!ダークシンクロモンスターを倒したぞ!」

 

「うっしゃ!これで龍亞が有利になった!」

 

「いやっ、まだ・・・・」

 

煙が晴れると、笑っているディマクが見えた。

 

「何がおかしいんだよ!」

 

「猿魔王ゼーマンを破壊してくれたことに感謝するぞ少年。リバースカードオープン!罠カード、ダーク・マター!シンクロモンスターが破壊された時、デッキの上から2枚のカードをモンスター扱いとしてセットできる!」

 

ディマクがデッキのカード2枚をフィールドにセットする。この展開・・・・まさか・・・・

 

「装備魔法、パワー・コンバーターをパワー・ツールに装備。カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

龍亞 手札 2枚 LP 2000

【モンスターゾーン】

パワー・ツール・ドラゴン 攻2000

【魔法・罠ゾーン】

パワー・コンバーター (パワー・ツール)

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!」

 

ディマク 手札 4枚

 

「・・少年よ、さきのターンでゼーマンを破壊してくれたことに感謝する。おかげでこのカードを召喚できる」

 

ディマクが1枚のカードを俺に見せる。そのカードは・・・・

 

「!?地、地縛神!」

 

「私はセットモンスター2体をリリースする!」

 

セットモンスターが消えて、上空に不気味な物体が現れて、青い人魂みたいなのが吸い込まれる。

 

「精霊たちの生贄に降臨せよ!我が神!地縛神Cusillu!」

 

地縛神Cusillu 攻2800

 

上空の不気味な物体が光り、目を開けるとディマクの後ろにとてつもなく巨体な猿が出てきた。

 

「で、でかい!」

 

「クローザー・フォレストの効果で地縛神Cusilluの攻撃力は墓地の獣族の数×100ポイントアップする。墓地の獣族モンスターは8体」

 

地縛神Cusillu 攻2800→3600

 

「攻撃力3600!」

 

「バトル!地縛神Cusilluでダイレクトアタック!」

 

地縛神が腕を振り上げ、俺に向かい振り下ろされる。LPは削られるけどまだ負けない!

 

「装備魔法、パワー・コンバーターの効果発動!このカードを墓地に送り装備モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで0にして俺のLPを装備モンスターの減少した攻撃力だけ回復する!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻2000→0

龍亞 LP 2000→4000

 

地縛神の攻撃を逃れるため、必死に走る。地縛神の攻撃は地上に当たり、地面が盛りあがって俺を襲う。

 

龍亞 LP 4000→400

 

「う・・・・・・うう・・・・・・」

 

「少年の実力はこれほどか・・・・」

 

「(こんなにもダメージが来るなんて・・・・ここまでかな・・・・)」

 

諦め掛けた時、目の前が突然光り出した。光りが止まると・・・・

 

「龍亞!」

 

「る・・・・か・・・・」

 

赤いバリアから龍可が出てきた。龍可だけじゃない、遊輝やレミさんも見える。

 

「龍亞!大丈夫!?こんなになるまで戦って・・・・」

 

「龍可が帰ってくるまでに決着をつけようと思っていたけど・・・・ヒーローになれなかった・・・・」

 

「そんなことないよ!龍亞君は頑張ったよ!」

 

「そうだよ!私にとって・・・・私にとって龍亞は最高のヒーローだよ!!」

 

龍可・・・・こんな俺を・・・・

 

「実物で見るとこんなにデカイんだな〜・・・・」

 

「あんた・・・・・・なに感動的な場面でそんなことを言っているの!」

 

レミさんが腕を八の字に振ると、風が出来てそれが遊輝を包み込み上空に持ち上げて落とす・・・・俺の見間違いじゃなければ、今レミさん風を作ったよね?

 

「いだっ!何するんだよ!」

 

「あんたが空気を壊すことを言ったからだよ!」

 

レミさんと遊輝が口論を始めた。何をやっているのよこんな時に・・・・

 

「ようやく役者が揃ったな」

 

「あなたがゼーマンを操っていた人ね!私は許さない!精霊を傷つけ、1番大事な人を傷つたあなたを!このデュエル、私が引き継ぐわ」

 

「何言ってんだよ。俺が決着を着けるって・・・・」

 

「龍亞君、龍可ちゃんに変わってあげて」

 

気づいたらレミさんと遊輝が横にいた。いつ口論が終わったの?

 

「お前一人で戦っているんじゃないぞ。龍可と龍亞、二人であいつと戦っているんだ」

 

「・・・・・龍可、頼むよ。あいつを倒して!」

 

「もちろん!」

 

決闘デスクと手札を龍可に託し、遊輝の支えで龍可の後ろに行く。

頼むよ、龍可・・・・

 

 

龍亞 side out

 

龍可 side

 

 

龍亞・・・・・あなたの思い受け取ったわ!

 

「役者が揃ったから、今からとっておきの精霊を出してやろう・・・・」

 

「(とっておきの精霊?)」

 

「リバースカードオープン!永続罠、呪縛牢!エクストラデッキのシンクロモンスターを守備表示で特殊召喚する」

 

ディマクが1枚のカードを取り出した。そのカードは・・・・

 

「!?エンシェント・フェアリー・ドラゴン!?」

 

「現れろ!我が虜!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

エンシェント・フェアリー・ドラゴン 守3000

 

檻の中に鎖で縛られたエンシェント・フェアリー・ドラゴンが現れた。待っててね、必ずあなたを救うから・・・・

 

「くっくっくっ、いかがかな?運命の絆で結ばれたドラゴンを敵として迎える気分は?」

 

「あのやろう・・・・龍可の精神を攻撃してきたな」

 

「でもどうやって助けるの?」

 

レミさんの言う通り今の手だと救えない。どうやって・・・・

 

「龍可!リバースカード!」

 

龍亞が大声を張り上げて私に言う。

リバースカード?・・・・!?このカードは!!

 

「そのカードでエンシェント・フェアリー・ドラゴンを救えるだろ?助けてあげなよ!大切な仲間を!」

 

そのためにこのカードを・・・・・

 

「龍亞・・・・ありがとう!ディマク!本当の戦いはこれからよ!」

 

「本当の戦い?」

 

「返してもらうわよ・・・・・私の大切な仲間を!リバースカードオープン!罠カード、ハルモニアの鏡!」

 

「(ハルモニアの鏡!?なんで龍亞のデッキに入っているの!?)」

 

「シンクロモンスターがシンクロ召喚以外の方法で特殊召喚された時、そのシンクロモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!」

 

「何だと!?」

 

「聖なる守護の光。今交わりて永久の命となる!降誕せよ!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

呪縛牢に囚われたエンシェント・フェアリー・ドラゴンの鎖が切れて、こっちに来る。

 

「エンシェント・フェアリー・・・」

 

『あなたが救ってくるのを私は信じてました』

 

「うん!これからよろしく!」

 

『・・・・・今のあなたならいけるかもしれないですね。精霊世界で手に入れた白紙のカードがありますね』

 

「白紙のカード・・・・・」

 

エンシェント・フェアリーに言われ、ポケットに入れておいた白紙のカードを取り出す。

 

『そのカードはあなたと私の新たなる可能性を秘めたカードです』

 

新たな・・・・・可能性・・・・・

 

『あなたの兄、龍亞とパワー・ツール・ドラゴンのようにあなた自身、そして私自身も進化することが出来ます』

 

「私にそんなことが・・・・・」

 

『進化の光を信じなさい。今のあなたならそのカードをつかえこなせます』

 

「・・・・・・・わかった、やってみる!」

 

「さっきから何を話している!例えエンシェント・フェアリー・ドラゴンを取り返しても地縛神にはかなわない!ターンエンド!」

 

「そのエンドフェイズ時にパワー・コンバーターの効果で攻撃力が0になったパワー・ツールの攻撃力を戻す!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻0→2000

 

 

ディマク 手札 3枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

地縛神 Cusillu 攻3600

【魔法・罠ゾーン】

クローザー・フォレスト (フィールド魔法)

吠え盛る大地

呪縛牢 (使用済み)

 

 

このカードの召喚条件を満たすにはあのカードが必要・・・・・精霊のみんな!力を貸して!

 

「私のターン!ドロー!」

 

龍可 手札 3枚

 

・・・・・来た!まずはフィールド魔法を破壊しないと・・・・・

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴンの効果!1ターンに1度、フィールド魔法を破壊する!クローザー・フォレストを破壊して!プレイン・バック!」

 

エンシェント・フェアリーの力で周りが明るく照らさらて、不気味な植物の枝が枯れてディマクの後ろの神殿が崩れる。

 

「そしてフィールド魔法を破壊した場合、LPを1000ポイント回復する!さらにフィールド魔法が破壊されたため地縛神の攻撃力も下がる!」

 

龍可 LP 400→1400

地縛神 Cusillu 攻3600→2800

 

「やった!これで地縛神の効果が消える!」

 

これで地縛神を倒せる。あとは自分自身を信じるだけ・・・・・

 

「チューナーモンスター、D・ライトンを召喚!」

 

D・ライトン 攻200

 

「ライトン?ライフ・ストリームでも出すのかな?」

 

「確かにライフ・ストリームの攻撃力なら地縛神を倒すことができるけど・・・・・」

 

私が出すのはライフ・ストリームではないよ。自分自身の進化を信じて・・・・行くよ、エンシェント・フェアリー!

 

「Lv1のD・ライトンに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lv7のエンシェント・フェアリー・ドラゴンをチューニング!」

 

 

「・・・・・・・・・え?」

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴンを・・・・」

 

「チューニング!?!?!?」

 

☆1 + ☆7 = ☆8

 

ライトンが輪になりエンシェント・フェアリーはその中に入ると、宇宙に向かって羽ばたいていく。

 

「古の妖精龍が星の力を授かる時、永遠の宇宙を駆け抜ける流れ星に変わる。希望の弧を描く箒星となれ!シンクロ召喚!流れ行け!エンシェント・コメット・ドラゴン!!!!!」

 

エンシェント・コメット・ドラゴン 攻0

 

宇宙から加速して駆け降りたのは、頭に魔法使いのようなとんがり帽子を被り、翼が星のようにキラキラ輝くエンシェント・フェアリーだった。周りにはいくつか星が回っている。

 

「すごい・・・・・」

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴンが・・・・・・・進化するなんて」

 

「これが・・・・・・・龍可の新しい可能性・・・・・」

 

「バ、バカな!そんな姿聞いたことがない!」

 

皆がエンシェント・コメットを見て驚いている。私が1番驚いたけど・・・・・本当に・・・・・できちゃった。手に持っている白紙のカードにテキストとイラストが写り始める。

 

『これが私の進化した姿です。あなたの未来への可能性が新たな道を切り開きました。さあ、地縛神を倒してこの戦いに決着をつけましょう!』

 

「うん!エンシェント・コメット・ドラゴンの効果!1ターンに1度、フィールドのカード1枚を破壊する!対象は地縛神 Cusillu!」

 

「何だと!?フィールドのカードを破壊する効果だと!」

 

「コメット・・・・・お願い!スター・ブレイク!」

コメットが周りにある星と宇宙にある星を上空にあげ、地縛神に目掛けて星を降り注ぐ。無数の星に当たり弱る地縛神に最後はコメット自身が突撃して、破壊した。

 

「おのれ・・・・・だがそのモンスターの攻撃力は0!このターンで決めることなど」

 

「エンシェント・コメットは自身の効果で破壊したカードの種類によって異なる効果を得る。モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの元々の攻撃力分このカードの攻撃力がアップする!」

 

エンシェント・コメット・ドラゴン 攻0→2800

 

破壊された地縛神の欠片が星屑となりエンシェント・コメットの周りの星の数がさらに増える。

 

「そ、そんな・・・・・バカな・・・・・」

 

「これで終わりよ!エンシェント・コメット・ドラゴンでダイレクトアタック!エターナル・ミディアストリーム!」

 

エンシェント・コメットが手を振ると、周りの星が流星群のようにディマクに降り注ぐ。

 

ディマク LP 2500→0

 

 

WIN 龍亞&龍可 LOS ディマク




遊輝「いや〜・・・・あれデカかったな・・・・」

龍可「何言ってるのよ(汗)」

遊輝「だってあんなデカイとは思わなんだ」

龍可「そ、そうなんだけど・・・・もっとあるでしょ」

遊輝「ない」

龍可「・・・・・・・・」

遊輝「今回のオリカ紹介に行くぞ!今回はエンシェント・コメット・ドラゴン!」



エンシェント・コメット・ドラゴン ☆8
光属性 ドラゴン族 攻0 守4000
チューナー+エンシェント・フェアリー・ドラゴン
このカードの③の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。
①このカードはカード効果では破壊されない。
②このカードが戦闘で破壊されたエンドフェイズ時、墓地に存在するこのカードをゲームから除外することで、墓地に存在する「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」1体を特殊召喚する事ができる。
③フィールド上のカードを1枚選択して破壊することができる。
この時、破壊したカードの種類によって以下の効果を得る。
・モンスター・・・このカードの攻撃力は、破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップする。エンドフェイズ時、このカードの攻撃力を0にして、このカードを守備表示にする。
・魔法・・・デッキからカードを1枚ドローする。そのカードが、魔法カードだった場合、相手に見せることでもう一枚ドロー出来る。
・罠・・・自分の墓地に存在するカードを1枚選択して手札に加える。



龍可「エンシェント・フェアリー・ドラゴンが進化した新たなカードよ!」

遊輝「戦闘で破壊されたエンドフェイズに墓地のエンシェント・フェアリー・ドラゴンを復活させるけど、正直言って守備力4000のモンスターを戦闘破壊するんだったら先に除去するからほぼ無いに等しいな」

龍可「それ言っちゃダメ・・・・③の効果はフィールド魔法から全てのカードを対象に、しかも破壊したカードの種類によって違う効果を得るわ!」

遊輝「モンスター破壊したならそのまま攻撃。魔法・罠なら守備表示でだして守りを固めよう」

龍可「次は遊輝とレミさんがタッグでダーク・シグナーに挑むわ」

遊輝「えっと・・・・・【恐怖のアンデット・ワールド】あ、アンデット・・・・・(ガクガク)」

龍可「どうしたの?」

遊輝「な、何でもないよ・・・・(ガクガク)」

龍可「?次回もよろしくお願いします」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。