【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

21 / 202
今回はデュエルがちょっとしかありませんので、最強カードの紹介はなしです。
それでは、キングがニートになる回をどうぞ!


第17話 フォーチュン・カップ 終幕

遊輝 side

 

『えっ・・・・・・・き、決まったーー!ウィナー!!!!不動遊星!!!!キングへの挑戦権を得たのは不動遊星!!!!」

 

《ワアアアァァァァーーーーー!!!》

 

スタジアムに戻り、俺と遊星はそれぞれのDホイールを止める。

負けたか~。何か久しぶりに龍可と龍亞以外の人に負けたな~。この世界来てから龍可と龍亞しかデュエルをしてないからな。成績で言うと、龍可には3勝ぐらいしかしていない。いつもライロで1killとオーバーキルを食らうからな。龍亞には勝ち越しているが、負けたりもする。

 

「良いデュエルだったな」

 

遊星がDホイールから降りて、俺の所に来た。

 

「あぁ、それで身体の方は大丈夫か?」

 

あんなデュエルだったからな。ジャックとのデュエルの前に怪我なんてしゃれにならんよ。

 

「大丈夫だ。遊輝の方こそ大丈夫なのか?」

 

「俺は大丈夫。アキさんと戦った時よりまマシだから」

 

「またデュエルしような」

 

「ああ!」

 

俺と遊星は拳をつく。そして観客席に戻り・・・

 

「皆!早くここから出るんだ!」

 

遊星が龍可たちにスタジアムから出るように言う。

 

「でもあんちゃん、これからキングとのデュエルが・・・」

 

「遊星さんはどうするのですか?」

 

「俺は今からゴドウィンの所に行く。それより皆は早くここから出るんだ!シグナー同士のデュエルは危険なんだ!さっきのデュエルや、遊輝と十六夜のデュエルを見て分かるだろ。ゴドウィンの所に行き、この大会を辞めされるように言う。だから早く出るんだ!」

 

この事を伝え終わった遊星は、観客席を出てゴドウィンのいる部屋に向かう。

 

「面白そうだから、俺もついて行こ~と」

 

「ちょっ!?遊輝!」

 

俺も遊星の後を追って、観客席を出る。だってこの後、SP見たいな人とリアルファイトがあるのでしょ?昨日暴れられなかったから、今日は満足させてもらうよ!

 

「・・・遊輝は行っちまったが、俺たちはここから出ようか」

 

「そうね。ここは遊星さんと遊輝に任せて私たちは帰りましょう」

 

レミたちも観客席を立ち、自分たちの家に帰るため、スタジアムを出た。

 

 

 

 

現在、遊星と一緒にゴドウィンのいる部屋まで走っている。

 

「遊輝、お前の後ろにある袋は何だ?」

 

遊星が俺の背中にかけてある袋について聞いてきた。

 

「あぁ、これのこと?後で分かるよ」

 

まだ教えたくないしな。それに基本、俺はこの袋を常備してるのだ。

 

「お前たち!そんなとこで何をしている!」

 

そんな事を思っていたら、ちょうど目の前にSPみたいな奴が2人もいるではないか!じゃあ、満足・・・・・と、その前に。

 

「遊星、こいつらの相手、俺がしていいか?」

 

「構わないがいけるのか?」

 

「だいじょ~ぶ。あんな奴ら数秒で片付ける」

 

よし!遊星にも許可を貰った!さあ、満足させてもらおうか!

 

「この先は立ち入り禁止だぞ!」

 

2人のSPが構える。俺は袋に入れてあった竹刀を2本取り出し、左右の手に持ってSPに突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・

満足できなかった。こいつら弱すぎだろ。

どんな感じかと言うと、まず1人が殴りかかったので、右の竹刀で受け止めて左の竹刀をカウンター気味に胴に入れたら直ぐにダウン。もう1人が飛び込んで殴ろうとしたので、防御に使った右の竹刀を足に入れた。痛みで怯んでいる隙に、とどめでクロスで頭に入れた。

わすか5秒ちょっとだ。もっと暴れたかったな~。不完全燃焼だよ。治安維持局ももっと強いSPを雇わないと役立たずだぞ。

あと、読者の皆には初めて言うけど、俺は二刀流だ。剣道の稽古の合間に遊び半分で二刀流でやったらバッタバッタと倒せたから二刀流にしたんだ。

 

「・・・・お前、本当に12歳なのか?」

 

失礼だよ遊星!俺はれっきとした12歳だよ!いやっ、17歳か・・・・

この世界の生活に慣れてしまったから、自分の実年齢を忘れかけたよ。慣れって怖いね。

 

「一応この世界だと12歳。そんな事より早くゴドウィンの所に行こう」

 

「そうだな」

 

遊星が先に走り、竹刀を片付け終わった俺も後をついて行く。

そして、ゴドウィンのいる部屋に入り・・・

 

「その前にこの男を出そうか」

 

遊星の言葉にゴドウィンが頷き、牛尾が部屋から強制退場をさせられる。今、ここまできた。

 

「ゴドウィン!お前の目的は何だ!それにこの事にラリー達は関係ないだろ!」

 

「俺が答える。遊星、こいつらの目的はこれだ!」

 

無言のゴドウィンに代わり、ジャックが自分の痣を見せながら言った。

この後は原作通り、遊星とジャックの過去の話を聞いた。

そして、ジャックが「ラリー達を解放しろ!」と言った時・・・

 

「良いでしょう。ただし条件が2つあります」

 

あれっ?2つ?条件って遊星とジャックのデュエルだけじゃないの?

 

「1つはこの後のキングとのデュエルをすること。もう1つは遊輝さん、あなたについてです」

 

ゴドウィンが俺の方を見る。

俺?なんかしたっけ?もしかして、SPを襲ったのがもうバレたの?

 

「何故遊輝に聞く。遊輝はこの事に関係していないだろ」

 

「私には大いに関係しているのです。遊輝さん、あなたの痣についてね」

 

痣?あぁシークレットシグナーの事か・・・・

 

「(ダイヤ、こいつにシークレットシグナーについて話しても良いのか?)」

 

『(大丈夫でしょうが、余り情報を渡さない方が無難でしょう)』

 

「(OK、余り言わなければ良いのね)良いですが余り情報を知りませんよ」

 

「それでも構いません。その痣の事を言ってくれば良いですから」

 

よし、どこまで話そうかな?・・・て言うかあまり情報がないじゃん。

 

「俺の痣は太陽の痣です」

 

「太陽?聞いた事がありませんね」

 

「そりゃそうです。この痣は赤き龍と共に戦った秘密の痣、シークレットシグナーですからね」

 

「シークレットシグナー・・・・それが貴方の痣ですか」

 

「えぇ、俺が知っているのはそれだけです」

 

「・・・・分かりました。あとはこちらが調べます。ご協力ありがとうございます」

 

ふぅー、何とかなったな。もうちょっと聞いてくると思っていたけどあれ以上追求されなくて良かった。

 

「じゃあ、もう用がないしここから出るか」

 

「遊輝、お前も早くスタジアムから出ろよ」

 

「それはいけませんね。遊輝さんもスタジアムに残ってもらいます」

 

部屋から出ようとしたら、横からさっきとは別のSPが俺の前に立ちふさがった。

う~ん、また暴れたいけどさすがに長官の前じゃちょっと不味いか。それに遊星とジャックのデュエルは見たいし。

 

「わかったわかった。残ればいいんだろ?」

 

「遊輝!」

 

「遊星、気持ちは分かるけど下手な行動をしたらラリー達にまた何かあるから、おとなしく従う方が良いよ。じゃあ先に観客席に戻るね」

 

目の前のSPがどいて俺は部屋から出る。遊星もゴドウィンに何か言って部屋を出た。

 

 

ー(観客席)ー

 

 

「あれっ?皆先に帰ってなかったの?」

 

観客席に戻ると龍可たちが座っていたので、俺は理由を聞いた。まあ、原作を見たから理由分かるけど、

 

「スタジアムを出ようとしたら、イェーガーって言う人に止められちゃった・・・」

 

「何か私たちが残らないといけない理由があるのかしら?」

 

「俺は遊星とキングのデュエルが観れるから全然OKだけどね!」

 

龍亞は呑気だな~。あっ、俺も人の事言えないか。

 

 

 

そして始まる遊星とジャックのデュエル。お互いのエースモンスターを出した時・・・

 

「見て!赤き龍が!」

 

レミが指を指す方を見ると、赤き龍がまた雄叫びをあげて現れ、それと同時に皆の痣が光りだした。

何でだよ?あのビションは俺と遊星のデュエルで見たじゃん。

俺たちは再び赤き龍によって、スタジアムからあのコースに行く。そしてまたあのビションがシグナー全員の前で出る。

 

「・・・・ねぇ、本当にこんな事が起きてしまうの?」

 

龍可が不安そうに聞いてきた。龍可の表情はとても暗い。

 

「大丈夫だよ。まだ決まってないし」

 

「そうだよ!こんなの俺が止めてみせるよ!」

 

「今の龍亞の発言は行き過ぎだな。まあこんな事が起こるなら止めないとな」

 

「でも・・・・」

 

龍可が悪い方ばかりを考えている。

・・・これはちょっと不味いな。

 

「なあ龍可、明日何が起きるか予想出来るか?」

 

「・・・・・・分からないわ」

 

龍可が少し考えて返事を返す。龍亞やレミも俺を見ている。

 

「そうだろ。明日の事が分からないのに、この先の未来の事なんて分かるか?未来ってのはな決められた物じゃないんだ!俺たち自身が切り開く物なんだ!たとえこれが未来だとしても俺たちが塗り替えればいいんだよ!」

 

・・・・だいぶ熱くなってしまったけど大丈夫かな?こういうのは遊星が言うべき所なんだけど・・・・

 

「・・・そうだよね。未来なんて決まってないわね」

 

「俺たちが切り開けばいいんだよ!」

 

・・・龍可が元気になったしいっか。さて、デュエルは・・・

 

「SPーファイナル・アタック!SPCが8つ以上ある時、自分のモンスターの攻撃力を倍にする!」

 

スターダスト・ドラゴン 攻2500→5000

 

「攻撃力・・・5000だと!?」

 

「バトル!スターダスト・ドラゴンでレッド・デーモンズ・ドラゴンに攻撃!シューティングソニック!」

 

スターダストの攻撃がレッド・デーモンズに炸裂する。

 

スターダスト・ドラゴン 攻5000

レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻3800 (ハイパー・シンクロン 効果)

 

ジャック LP 800→0

 

WIN 遊星 LOS ジャック

 

 

デュエルが終わり、スタジアムに戻るとジャックのDホイールが転倒する。遊星はジャックの所に行く。

観客やMCは何が起きたのかまだ分からないみたいだ。

 

「一体・・・・」

 

「何が起きたのじゃ・・・・」

 

氷室さんと矢薙の爺さんも分からないのか・・・・

 

「このデュエル・・・」

 

「遊星さんが・・・・」

 

「遊星が・・・・遊星がキングに勝ったーーーーーー!!!!!」

 

『ええええぇぇぇぇーーーーーー!!!!!????』

 

『つ、ついに決着ーーー!!!!ウィナー!!!!不動遊星!!!!!キング、ジャック・アトラスの無敗神話は止まり、ここに新たなキングが誕生した!!!!!サテライト出身のニューキング!!!!不動遊星!!!!!』




龍亞「遊星!!おめでとう!!」

遊星「ありがとう」

遊輝「いや〜・・・ジャックとのデュエルは実物だったよ」

龍可「そうね。でも、あのビジョンは・・・・・」

遊輝「だから、まだ決まった訳じゃないだろ?変えたらいいんだよ」

龍亞「次回はシークレット・シグナーのことを聞いてアルカディア・ムーブメントに行くよ!」

遊星「【秘密の能力 突入!アルカディア・ムーブメント】」

龍可「次回もよろしくお願いします」

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