【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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*謝罪

ごめんなさい、この話、小休憩でデュエルなしにするつもりだったので、過去最高にクソな話となりました。本当なら没にしたいのですが、卒業旅行(?)の導入部分ですのでお許しください。


そのかわり、活動報告にも書いた番外編の方を頑張りたいと思います。
こんなことならこの話、前回の後につけたらよかった・・・・

後書きも無しとしました。あまり筆が乗りませんでした。

読者の皆さん、本当に無能な作者ですみません。


第194話 卒業旅行?の計画

遊輝 side

 

「クシュン!うぅ・・・寒っ」

 

「11月も後半だしなぁ・・本格的に冬到来って感じだぜ」

 

「遊輝、もっと能力使って部屋温めて」

 

「俺は暖房器具じゃねぇんだぞ」

 

季節は木枯らしが吹き出した頃・・・・

唐突の冬将軍の到来で今年初めて部室に暖房を付けて、部員全員で話し合う。今日は練習は休みでミーティングだけだ。

 

「来年はもう高校生か・・・・」

 

「実感ないよね。本当にあっという間だよ」

 

「面子は変わらないから、結局あんまり変わらないままだろうな」

 

「遊輝っちの言う通りだね」

 

「さてと、こっちの書類も片付けようじゃないの」

 

ドサっとテーブルの上に置いた紙束はそのままバサ〜と広がる。

 

「来年のツアーの話、か・・・」

 

「うちのお父さんも話を言っていたわね。『簡単なアルバムでも作ってみないか?』って」

 

「もう高校生だもんな。中等部と違ってやれることが増えてくるし」

 

「遊輝って前世のとき、高校生活していたのでしょ?どんな感じだった?」

 

「あんまり変わらなかったなぁ〜。強いて言えば部活での練習が本格的ぐらい。名ばかりの強豪校だったから、すぐに辞めちまったけど」

 

今でも覚えてるなぁ・・・・最初に剣道を教えてくれた人は尊敬できたけど、高校の担当の人はなんというか、勝つために何でもするっていう汚いやり方だった。喧嘩とか暴動の時ならともかく、剣道の試合ではそんな事して欲しくなかったな。

 

「あとは勉強が難しくなっただな。現代語は変わらないけど、他はだいぶ本格的な授業をやっていたし」

 

「じゃあ俺は変わんねなぁ。寝るだけし」

 

「いや、お前らいい加減まじめに起きてやれよ。レミはともかくとして進級テストがあるんだぞ」

 

授業中居眠りばかりしているスバルと響に注意をする。レミも居眠り常習犯だけど、あれは勝手に発動しているシグナーの能力の副作用で致し方ない部分もあるし、レミは上の下ぐらいの成績は取っているから。

 

「そうだ・・・夜の活動時間も増えるな、一応、高校生だから22時まで行けたはず」

 

「そうか、じゃあツアーの時間も少しなら遅められるのね」

 

「でもやっぱ基本は土日がいいだろうなぁ」

 

「というかツアー確定なのか?」

 

「何かしらの事が起こらない限りはほぼ決まりね。今年はクリスマスのライブやって、来年の年明けからまた練習ね」

 

「なかなか大変だなぁ・・・こうやってみると毎年ツアーをやっているアーティストってすごいな」

 

全くだ。観ている側はすごい楽しいけど、演者はなかなかに体力も頭も使う、しかもそれを全国回って、なかなかに酷だ。

 

「新曲もどうする?カバー曲もやるけど」

 

「何曲か混ぜたらいいだろう。1体1の割合は変えない方がいい」

 

「そうね。オリジナル曲はまぁ・・・何曲か新しいの入れてみようか」

 

「うう〜ん・・・・じゃあこの書類はまた後で、さて次は・・・・」

 

「これ何〜っと・・・・?修学旅行?」

 

「あれ?そんな紙入ってたの?」

 

バサ〜と広げられた紙類を一枚一枚適当に流しながら整理していると、奏が一枚の紙に手をつけた。

 

「それいらないよね。ってか何でそんな書類入ってたの?」

 

「さぁ?校長先生が入れ間違えたのじゃない?」

 

「修学旅行・・・・行けなかったなぁ」

 

「そのかわり全国3ヶ月弾丸ツアーをやったじゃないか」

 

「あれを旅行って言えるの!?」

 

バンッと机を大きく叩いて響が立ち上がる。

修学旅行・・・・・小学校や中学校、高校などが行う団体行動で見学や研修を泊まり込みで行う行事、アカデミアにも中等部の3年になったら修学旅行に行く。だが、俺たちはその時期はツアー中だった。そんなわけで修学旅行には行けなかった。

 

「だって皆とワイワイ楽しむんだよ!」

 

「それだったらめちゃくちゃやり合っていたじゃねぇか。枕投げなんか人生の一生分っていいくらいにやったぞ」

 

「この6人ででしょ!?しかも半ばヤケクソの!!あ〜あ・・・・そうだ!!みんなで年越しかけて旅行に行こうよ!少し早めの卒業旅行!!」

 

「えぇ・・・・」

 

「?何でそんな渋い顔をしているのよ」

 

響の旅行という提案に露骨に嫌な表情をして返した。それを見たレミが俺にそう返してきた。何故かって?それは・・・・

 

「今年の冬こそは平穏に過ごしたいから家でゆっくりしたかったのに」

 

「平穏?平穏に過ごしていただろ?」

 

「・・・・この世界に来て最初の冬はパリで悪党に捕まり、去年は精霊世界で魔法少女とか言われた上に処刑寸前で牢獄行き・・・・」

 

『う、うっわぁ〜・・・・・・・』

 

この世界きてから、碌な年越しは一度もしていない。せめて、せめて今年こそはゆったりと平穏な、コタツでミカンを食べて、テレビを見ながら除夜の鐘を聞きたい!まああの家、コタツないけど。

 

「ま、まぁ・・・遊輝じゃないけど、わたしも正直難しいと思うよ。中学生だけで年越しに旅行なんて、高校生くらいならいけるだろうけど」

 

「えぇ・・・・2年前は行けたじゃない」

 

「あの時は響のお父さんがいてくれた上にすみれさんがいたからでしょ。それに言っておくけど、今年もずっと練習よ」

 

「練習・・・・それだ!!!」

 

「!?ビ、ビックリした!?何よ突然!?」

 

「合宿だよ合宿!!合宿って言えばいいじゃん!!」

 

「が、合宿?」

 

「確かに合宿ならお金を出してくれるかもしれないけど・・・・行く意味ある?」

 

「あるよ!気分転換になるし旅行気分にもなるし」

 

いや、それツアー中となんら変わりねぇじゃん。こいつはとにかく年越しを何処かで過ごしたいんだな、なんて贅沢な考え。

 

「でもさぁ、どこに行くのよ?行くとなるとスタジオと泊まる所借りなきゃ行けないし」

 

「それに機材も借りないとダメだぞ。運ぶなんて以ての外だ」

 

「そこはほら!レミのお父さんと私のパパとすみれさんの力で」

 

「何人の力借りようとしているのよ!!」

 

「まぁ・・・・合宿って案はいけるかもしれないわね。幸か不幸か、ツアーの練習とかアルバム作ろうとしたらこの部室じゃ無理だし・・・・とは言ってもお金降ろしてくれるのかなぁ〜?」

 

「レミ!聞いて見てよ!私もパパに相談してみるからさぁ!!」

 

「行けるなら行けるとして・・・どこに行きたいの?」

 

「そうだな・・・決めてなかったけど冬から逃れたいから暖かいところに行かない?」

 

「海外は勘弁してよ、流石に却下される」

 

「じゃあ・・・・・沖縄?」

 

「良いね!!冬の沖縄ってなんか惹かれる!!暖かいし、観光客も少ないし!!」

 

「結局遊びたいだけじゃないか」

 

「それとやっぱ海!!今年は海行けて「いくら沖縄でも12月の海は冷たいし、第一海開きしてないから海で泳いじゃダメだよ」そうなよ!?」

 

「おい、普通に考えたらわかるだろ。いくらなんでも年中入れるわけねぇだろ」

 

まぁ沖縄よりもっと南・・・・セブ島くらいなら年中入れるだろうがそんな所行く理由がない。

 

「今年は海行けなかった・・・・」

 

「ツアー入った時点で諦めろよ」

 

「ちなみにこのまま行くと来年も海なしよ」

 

「いやあああ!!!!海なしなんて!!海に行くことが夏休みの生きがいなのに!!」

 

何を言ってるんだこいつは・・・・・

 

「じゃあこの資料はこっちにまとめて・・・・終わり!」

 

「というわけで・・・・・ゲームやろうぜ!!今日はオデッセイだ!」

 

「じゃあ久しぶりにゼルダでもやるか」

 

「悪いけど私は帰るね。家の手伝いしなくちゃ行けないし」

 

「私もお父さんに合宿のこと相談しなくちゃ」

 

「じゃあ私がお供してあげる!」

 

レミと奏はそれぞれ用事があるのでカバンの中に荷物をまとめ始める。残った俺たちはやることもないのでゲームのスイッチを押して、テレビをつける。今日は何しようかな・・・・

 

 

〜〜(数日後)〜〜

 

 

「っというわけで、沖縄に行って何する!?」

 

「いや、普通に練習と収録だろ、遊んでいる暇ないだろ」

 

「とりあえず何やるか決めよう。向こうで決めている時間がもったいない」

 

黒板に数字を書き終えたレミがこっちに振り向く。この数字はライブでやる曲順などだ。

結局、あの後レミと響が会社の人たちに相談した結果、あっさりとOKをもらい、スタジオやペンションなどを早々に借りてしまった。

 

「テーマどうする?」

 

「それはまたおいおい、簡単に決められるものじゃない」

 

「そうだな。開幕ナンバーとそこから先数曲だけ決めよう。あとはアルバム」

 

「開幕どうする?」

 

「ベースからやってみたら?ベースが聞く曲」

 

「ベースが聞く曲・・・・ねぇ・・じゃあこれから?」

 

「ああ・・・・そういうの良いね。そうしたら次はもう少しメジャーどころのこの辺の曲を入れていこう」

 

「アレンジ加えよう。最初の曲のイントロ、せっかくベースがいい味出しているんだからベースを強調してみようぜ」

 

「そうね・・・・じゃあアレンジの編曲を考えておくわ。次にこっち」

 

「そっちは正統派のカバーでいいんじゃない?」

 

「いやぁどうなんだろうねぇ〜。少しくらい変えてもいいんじゃない?」

 

「ベースのアレンジってどうなるの?」

 

「う〜ん・・・・・・」

 

♪〜〜♪♪♪〜〜♪♪〜〜♪♪〜〜

 

「これギターの原曲」

 

「原曲が良いからなぁ・・・・・キー音下げたら?」

 

「どうなのかな・・・・・」

 

ベースを片手にレミが五線譜ノートを取り出して色々とメモを始めた。

 

「う〜ん・・・・・良いメロディ思い浮かばない」

 

「ベースらしく重厚感のあるイントロにすれば?」

 

「どうかな〜・・・・・動画見て考えてみるか」

 

「じゃあ向こうで何して遊ぶか考えよう!」

 

「だからお前・・・・」

 

「まぁいいじゃん。大晦日と正月三が日は休みなんだし」

 

「大晦日は年越しの瞬間に初詣しようよ!」

 

「だから、15歳以下は夜の外出は禁止だって。法律で言われているでしょ」

 

「初詣も沖縄ね・・・・沖縄って神社あるの?」

 

「流石にあるでしょ」

 

そんな感じで俺たちは沖縄合宿に向けて色々と準備を進めていった。

 

 

 

 


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