【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
最強カードの紹介。
パール「・・・・・・・・・」
読者の皆さま、遅くなってすみません。なかなか執筆する時間が無くて、はい、と言うわけで今日の最強カードは「無視しないで!!」うるせぇな!!なんか喋ろよ!!
パール「私の出番が無さすぎる!!しかも前回の前書き順番間違えたでしょ!!」
だって仕方ねぇだろ。ふつうに考えて優先順位はダイヤ、サファイア、パールだし。プラチナはデッキの関係上、魔術師は入らないけど。
パール「だからってお兄様の次にサファイアってどういうこと!?」
明らかに使い勝手が違う
パール「こらああ!!!」
と言うわけで最強カードの紹介〜。今回は爆竜剣士イグニスターP!
パール「(また逃げた・・・・)Lv8のシンクロモンスターでチューナー以外のモンスターはペンデュラムモンスターを指定しているよ」
効果はデッキから《竜剣士》ペンデュラムモンスターを守備表示で特殊召喚できる。これで出したモンスターはシンクロ素材にはできないが、融合・エクシーズ素材には使用可能だ!
パール「もう一つ、フィールドのペンデュラムカードを対象にして、そのカードを破壊した後、フィールドのカード1枚を選んでデッキバウンスできる」
ペンデュラムカードを破壊して尚且つ対象取らないデッキバウンスとかいう意味不明な強さの除去性能だ。一時期、このカードは制限カードに指定されていた。そう、『EMEm』→『EM竜剣士』という時代に・・・
パール「第192話、デュエルスタート!」
遊輝 side
♪♪♪〜〜〜〜〜
「ふぅ、良かったんじゃない。あとでビデオカメラで確認するわ。とりあえず休憩」
「うい〜、水筒水筒・・・・」
「う〜ん・・・・やっぱテンポが合わない。もうちょっと練習するか」
文化祭も終わって静かになったアカデミア、この軽音部の部室もツアーのためにあった機材たちは撤去されていつもの部室へと元に戻った。とはいえ、俺たちの練習は変わらない。文化祭のライブが終わった後も今度はクリスマスコンサートに向けて練習をする日々だ。今日も今日とて、グループの練習を続ける日々。
「・・・・・・ダメだ〜。この音に合わせる歌詞なんてない」
「そんなに煮詰まっているならこっちで音鳴らしまくればいいじゃない」
「なんかね〜、ランダムスターを弾いてからあれ無しじゃ音合わせづらくて」
「へぇ〜、さすが特注で50万出した「お願いだからお金は言わないで!!」はいはい・・・」
「あれ作ってもらうのに親にどれだけ頭を下げたのか・・・・ライブ出演料だけじゃ足りずにお小遣い半年無しで交渉して・・・」
・・・・・悲惨だなぁ(汗)。確かにあのギター、本物そっくりで作るようにレミの会社からそのギターを作っている別会社に委託したけど。
「他じゃダメなの?テレキャスとか割と似ている気がするけど」
「ダメなんだよ。あれ気に入ったからさ、いつもあれを基準に調整していたし」
「分かるわ〜・・・・俺も基本ブルーフラワーからだから」
奏の気持ちも分かる。一度これと決めたギターはその後どれだけ買っても結局そのギターを基準に考えてしまう。ある意味、ダメな考えだけど。
「どんなイメージあるんだ?」
「う〜ん・・・・何かこう・・・・この曲はダーク且つアップテンポのイメージ・・・」
「難しいわね。今までそんな感じの詩を作っているところ見たことがない」
「だから悩んでいるんじゃない」
「その一方であんたは?最近ギターの練習しかしてなくて歌うことすらしてないわよ」
「うるせぇ!この前の劇で無理矢理高音の台詞を喋りまくったんだからまだ喉が痛えんだよ!」
この前の劇、棒読み無表情とか言いながら結局高い裏声とか無理矢理高くしたせいでまだ喉の調子が戻んねぇんだよ!あ〜・・・叫んだら喉が・・・・
「ヴォーカルの練習はともかく、歌詞は?」
「何か良い感じのテーマを見つけた。それをもとに書いている」
「何?」
「飛行機雲」
「・・・・・・・・あんたの感性はよく分からないわね」
分からなくて結構、こういうのは思い付いたことをドンドンとメモして何でも書くべきだと思う。詰まんなかったらボツにすれば良い話だ。
ガラガラ〜
「葵さん、ちょっといいですか」
「せ、生徒会長!?一体何の用ですか?」
「申し訳ないですがこの提出いただいた資料、間違いがあるので訂正して欲しいのです」
「えっ?間違い?」
突然部室に現れたのはアカデミア中等部の生徒会長、慌てた俺たちは一歩引いたがレミの用件だけっぽいようだ。いや、だって・・・俺たちこの人、いや、生徒会苦手で・・・(汗)
「それにしてもみなさん、今日も練習ですか?ツアーが終わったばかりなのにご苦労様です」
「い、いえいえどうも・・・」
「毎日こうして練習して欲しいものです。学校に私物を持ち込んだり、学校から支給された部費で遊んだり、しまいには劇のためとはいえ勝手に髪を染めたりなどしないで欲しいものですね。第一、あなた達は不真面目すぎるのです。そこに座ってください」
「・・・・・は、始まった。生徒会長のお話が」
うなだれるように俺たち6人は正座して仁王立ちしている生徒会長のお話を聞かされる。
俺たち、勉学や実学、さらにはライブツアーなどの知名度で黙認されているけど、生徒会や一部の先生たちの間では問題児扱いをされている。理由はまぁ・・・・・うん、色々と身に覚えがありすぎてキリがない。現状だけでも・・・
1・・・学校の部費で遊びまくってる
2・・・6人中3人は居眠り犯(レミは能力の副作用だけど)
3・・・さらにそのうちの一人は補習常連
4・・・あまりにも危険なシグナーの能力
5・・・無断欠席(特に俺)
などなど・・・・キリがない(大事なことなので2回言いました)。
「ちょっと遠藤君、私の話を聞いてきますか?」
「は、はい・・・身に染みるお言葉を」
「じゃあ何を話していたのかここで言ってください」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「全く聞いてないじゃないですか。全く・・・あなた達、前にも増して弛みすぎです。生徒会長として流石にこれ以上は見逃すことは許しません」
「そ、そんなぁ〜・・・そこをなんとか」
「言い訳は受け入れません小野寺さん。あなたが一番の問題児なんですから」
ガラガラ〜
「響〜、今度の日曜日の試合、助っ人来て」
「きょ、京子!!助け「何ですか?今私達お話があるので」
「せ、生徒会長!?し、失礼しました!!」
バシャン!!
「きょ、京子〜〜!!!!」
「次いでです。この後に生徒会の役会がありますから、皆さんの奉仕活動について提案してみましょう」
「「「「「「ほ、奉仕活動!?」」」」」」
「今のあなた達は問題ありすぎです。では葵さん、この資料の訂正が終わり次第また生徒会室に来てください」
ガラガラ〜
「・・・・・・あぁ・・・・」
「た、魂抜けるかと・・・」
「な、何で、何で奉仕活動なんか・・・・」
「普段の行いが悪いとしか・・・・」
「あ〜あ・・・やってられねぇ・・・」
1時間後、生徒会と先生達の役会で来週の月曜日からの1週間、奉仕活動を行う事が決まりました。理不尽すぎる・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・・・で、何でここ?」
「今日は小等部の3年が幼稚園生との交流ですからね、あなた達はその見張りです」
「いやいやいや生徒会長さん、俺ら今日は芸術鑑賞「どうせ映画館で寝るだけなのでしょ?奉仕活動としてこちらに来ていただきました」・・・・・・・・」
奉仕活動三日目、昨日一昨日と朝の挨拶から先生の手伝い、放課後の掃除など色々させられて、今日は何故か近くの幼稚園に行くことになった。目的は小等部3年が幼稚園児のお兄さんお姉さんみたいなことをやるって・・・・まぁ上司と部下の関係の勉強だな。んで、3年の先生だけじゃ人手が足りないので俺達も付いてくることになった。
「は〜い、今日はアカデミアから皆さんのお兄さんとお姉さんが来てくれました!みんな!挨拶して!」
『今日一日よろしくお願いします!!』
「では皆さん、昨日決めた通り今日付いてもらうお兄さん、お姉さんの所に行ってください!」
『はああい!!』
元気良く返事をした幼稚園児はそのまま3年の生徒達に駆けっていった。その様子を見た後、幼稚園の先生が俺たちの所にやって来た。
「すみません、本日はよろしくお願いします」
「いえ、ちゃんと出来るのか見守るのが私たちの役目なので」
「本当にありがとうございます。私が言うのはダメなのですが、何人かは中々馴染めない子達もいるので・・・・・」
「分かりました。出来る限りは見守りますが難しいようでしたら仲介に入らせてもらいます」
先生は頭を下げてそのまま園児達の見回りにはいった。生徒会長はこっちに振り向いて何か言いたそうな表情をしている。
「・・・・分かってますね?」
「分かってますよ・・・・」
「見守っておけばいいのでしょ?それくらい出来るわよ」
「あなた達は色んな人と付き合いがあるのでこう言うことは心配しませんが、変なことしたりサボったりしたらダメですよ」
相変わらず固いな生徒会長・・・・流石に幼稚園児がいる前でそんな下手なことするやついねぇよ。
「それじゃそれぞれ持ち場についてください」
「へいへい・・・・」
適当な返事をして生徒会長から離れる。全く・・・やっぱああいう固い人は苦手だ。
「さてと・・・・俺はあの辺のグループだな。適当に遠くから見て「あ、あの・・・」うん?」
持ち場となるグループを見るためにそっちの方に行こうとした時、ズボンの裾を引っ張られて下の方から声が聞こえたのでそっちに振り向く。この幼稚園に所属している男の子が俺のズボンにしがみついていた。
「どうしたの?今はお兄さん達と一緒に遊ぶ時間でしょ?」
「そ、それが・・・・・いない」
「いない?」
「僕のお兄さん・・・・いないんだ」
「(んなアホな・・・・)ちょ、ちょっとだけ待ってくれるかな」
心の中で呟いた俺は直ぐに3年の担当の先生にその話を持ちかける。
「・・・・おかしいな、アカデミア出る前にちゃんと点呼を取ったし、ここにいることも確認したんだが・・・・」
「はぐれたわけでもないですよね。となると、何処かに混ざったのか?」
「それだったらそれで直ぐに分かるはずなんだが・・・・何処にもいないしな」
「う〜ん・・・・とりあえずこの辺りを探してきます」
「すまない、こちらももう一度確認してみる」
先生達も分からないって・・・・マジでどうなってるんだ?神隠しじゃあるまいし。とりあえずこの建物の裏にでも行くか。そう思い、幼稚園の校舎の裏に回る。運動場がある表側と違い、裏は木が何本か植えられて雑草が生えている。
「全く・・・・手間かけさせやがって・・・・見た感じはいないか、となると木に登っている可能性は・・・・ん?」
辺りをチラッと見た感じでは人の気配がしないので木の上の方を見る。手前から三本目の木のところで足がぶら下がっているのが目に入った。俺はその三本目の木に近寄る。探していた男子生徒が木の上で寝転がっていた。
「いたいた・・・・お〜い、何してるんだ?」
「?・・・・!?な、何でここが分かったんだよ!?」
「足がぶら下がっていたぞ。あんなの視線を上にしたら誰だってわかるわ。そんな所で何してんだ?」
「・・・・・・サボってる」
「そりゃ見りゃ分かる。何でサボってるんだ?」
「・・・・・楽しくないから」
「ふ〜ん」
「?納得するの?」
「楽しくないんだろ?素直に言った言葉だから受け入れるのさ、無理やり楽しませるようなことはしない」
「・・・・・話が分かって助かるよ。確か遠藤遊輝だっけ?」
「おいこら、さん付けぐらいはしろ。これでも年上なんだから」
そういうと少しだけ視線を上方向にずらして少し考えだした。こいつ、口が悪いな・・・・多分だけど、こいつも先生達に目をつけられているんじゃないのか?
「・・・・・・遠藤遊輝さん」
「それでよろしい。んで、何で楽しくないんだ?」
「・・・・・家にたくさん兄弟がいて、一番上の俺はいっつも世話係、何かやっても親から褒められることはない」
な〜るほど・・・・普段からやっている事だからあんまり新鮮味が感じないのね。人によっては楽しくないのか。
「それより何で遊輝さんがここに?」
「不良生徒だからね、生徒会と先生達に奉仕活動を言い渡されたんだよ」
「ふ〜ん・・・・とてもそんな風には見えないけど」
「人は見た目に判断しちゃいけないってことさ。お前はどうなんだ?今の俺の判断では不良生徒だぞ」
「不真面目、だからここでサボってる。一応、勉強だけはしている」
「そうかそうか、勉強しているという点では偉いな」
「・・・・・・あんた、変わっているんだな」
「よくメンバーから言われている。さて、さすがに降りたら?そろそろ先生達にバレるぞ」
「・・・・・・ん、あんたの言うことは信頼できる」
そう言ってその子は上半身を起こしてヒョイっと下に降りる、が・・・・
グギッ!!
「!?」
「あっちゃ〜・・・やっちゃったな・・・・」
飛び降りる反動が強すぎて、右足があらぬ方向に曲がってしまった。全く・・・・・
「立てるか?」
「・・・・・無理」
「ん、じゃあ背中に乗れ。おんぶしてやる」
「・・・・・ごめんなさい」
「良いから、さっさと乗れ」
こういう時は素直になるんだな、そう思いつつ、男子生徒を背中に乗せて裏から表に出る。運動場の中心で先生達が集まっていた。
「すみませ〜ん、見つけました」
「おお!!良かった良かった!!・・・どうしたのかね?」
「どうもトイレを探していたみたいなんですけど、足が絡んでコケてしまって、その時にグネッてやっちゃったみたいなんです」
「な、何!?大丈夫か!?」
「本人は大丈夫って言っているんですけど、ちょっとやっちゃってる可能性がありますね」
「そ、それなら救急「あっ、いいっすよ。治してやります」・・・・えっ?」
「ほら、一応僕、化け物みたいな能力持ってますから」
「あ、ああ・・・そういえばそうか」
「・・・・化け物?」
「校長公認とセキュリティ公認の化け物。とりあえず降ろすぞ。えっと・・・・・あそこでいいか」
周りをキョロキョロして手頃なベンチを見つけたのでそこまで移動してよいしょっと声を出して男子生徒を座らせる。そのまま俺は男子生徒の右足に右手を掲げて、力を入れる。右手から緑色の淡い光が現れてそれが男子性の右足首に吸収していく。
「・・・・・・・・・・・・」
「!?な、何だこれ!?」
「ちょっと黙ってろ。これ、体力持っていかれんだから」
集中力を切らさないようかつ自分の体力も考慮しながら治癒を進めていく。
「・・・・・・こんなものか。立てるか?」
「・・・・痛みが引いてる」
「ん、そりゃ良かった。けどそれは応急処置程度だから帰ったら病院行くように。とりあえず安静にしてろ」
「・・・・・・・・はい」
「悪いな遠藤君」
「どうってことないですよ。というわけで持ち場に戻りますね。ふわぁ・・・・」
治療も終えたので俺は持ち場に戻る。久しぶりに能力を使ったせいか、少し体が重く感じる。普段からこんなことやってないし、やる必要もないからなぁ・・・・・
「(・・・・ガチで寝ようかな。でも生徒会長いるしなぁ・・・)」
チラッと生徒会長の方に視線を向ける。今は別のところを見ているが、俺の視線に気がついたのか一瞬だけこっちを見たような気がした。
「(ふわぁ・・・別に俺らいなくても結構順当にやってくれてるんだけどなぁ)」
「うわあああ!!!!」
「こらぁ!!上の子が下の子に暴言吐いちゃダメでしょ!!」
「す、すみません。あれ取ってくれないですか?」
「アレか?ちょっと待ってろ。取ってやる」
♪♪♪♪〜〜〜
「こんな感じ?」
「お姉さんピアノ上手〜!!」
「(・・・・・・・・んなことなかった)」
なんかアイツらすげぇ馴染んでる・・・・ってか響、お前がピアノ弾いて幼稚園児の世話をしちゃダメだろ、企画共倒れじゃねぇか。
「とは言っても、こっちは割と平穏だしな・・・・なんだかんだ自分達で解決していってるし、やることねぇな」
「・・・・じゃあ、俺とデュエルしてくれ」
「ん〜わかった。デュエ・・・・・はっ?」
「俺とデュエルしてくれ」
後ろから声をかけられて流れのまま適当に返事をしようとして変なことに気がついたので後ろを振り向く。さっき足を怪我した男子生徒がデュエルディスクを持って構えていた。
「あんた、WRGPのチャンピオンチームのキャプテンなんだろ?だから俺とデュエルしてくれ」
「いや、お前、今ここではさすがにマズイだろ。ってか、安静にしとけよ」
「暇なんだし別にいいじゃねぇか。不良生徒同士だし」
「流石に無理がある、ここ幼稚園だぞ。しかも園児達が駆け回っているし」
「俺が先生達を説得させる」
「そんな力お前にあるのか?」
「教育の一環と言えばあんな先生達いちころだ。ちょっと待っとけ」
「(・・・・・口悪いな本当に)」
相変わらずな態度にハァ〜とため息をつく。男子生徒は先生達に話し合っている。男子生徒が粘ること数分、ため息をついた男の先生がこの幼稚園の先生に話をする。そして、幼稚園の先生は声を上げた。
「みんな!!今からWRGPのチャンピオンになった人のデュエルが始まるよ!!」
たったその一言で一斉に園児達はワアアと叫んで俺と男子生徒の周りを囲むように座り込んでいった。
「・・・・・なんでこうなるのかね」
「手加減無しで頼むぞ」
「(それは・・・・ちと無理な相談だな。このデッキ、ポテンシャル高過ぎるし)」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 男子生徒 LP 4000
「先行は俺、ドロー」
男子生徒 手札 6枚
「
磁石の戦士δ 攻1600
「磁石の戦士の効果。召喚成功時、デッキから《マグネット・ウォリアー》モンスターを墓地に送る。
相手の後ろに磁気で囲まれたカプセル装置みたいな物が現れる。磁石の戦士δがそのカプセルに磁石の手を突っ込むと、磁気が動き出した。
「マグネット・フィールドの効果。自分のフィールドにLv4以下の岩石族・地属性モンスターがいる場合、墓地からLv4以下の《マグネット・ウォリアー》モンスター1体を特殊召喚する。電磁石の戦士βを特殊召喚」
電磁石の戦士β 攻1500
「電磁石の戦士βの効果。特殊召喚時、デッキからLv4以下の《マグネット・ウォリアー》を手札に加える。電磁石の戦士αを手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド」
男子生徒 手札 4枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
磁石の戦士δ 攻1600
電磁石の戦士β 攻1500
【魔法・罠ゾーン】
マグネット・フィールド (フィールド)
伏せカード 1枚
ふむふむ・・・・マグネット・ウォリアーか。あのレベルが高いのとエクシーズモンスターを持っていたら厄介だな。
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
まぁ・・・・本当に手加減無しでやっちゃうと割とすぐに終わっちゃうからここは少し手加減を・・・
「魔法カード、ガガガ・ゲット!デッキから《ガガガ》モンスターを特殊召喚する!ガガガマジシャンを特殊召喚!」
ガガガマジシャン 攻1500
「さらにEMドクロバット・ジョーカーを召喚!」
EMドクロバット・ジョーカー 攻1800
「ドクロバット・ジョーカーの効果!召喚成功時、デッキから《オッドアイズ》《EM》《魔術師》ペンデュラムモンスターのいずれか1体を手札に加える!慧眼の魔術師を手札に加えて、バトル!EMドクロバットジョーカーで電磁石の戦士βに攻撃!」
「電磁石の戦士βの効果!相手ターンにこのカードをリリースすることで《マグネットウォリアー》モンスターを特殊召喚する!2体目の磁石の戦士δを特殊召喚!」
ドクロバット・ジョーカーの攻撃を受けるはずだった電磁石の戦士βは自身がリリースされて、代わりに磁石の戦士δが現れる。
「δの効果!デッキから電磁石の戦士γを墓地に送る!」
「戦闘の巻き戻し発生、ドクロバット・ジョーカーで磁石の戦士δに攻撃!」
EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800
磁石の戦士δ 攻1600
男子生徒 LP 4000→3800
「メイン2、Lv4のドクロバット・ジョーカーとガガガマジシャンでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No,41!泥眠魔獣バグースカ!」
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000
ドクロバット・ジョーカーとダイヤの2体がブラックホールに吸い込まれていき、その中から巨体のバクが現れる。守備表示で特殊召喚したこのモンスターはそのまま居眠りを始め、さらにバグースカの鼻から出た泡がフィールド全体に広がっていき、磁石の戦士δをも寝かした。
磁石の戦士δ 攻1600→守1400
「!?ど、どういう事だ!?」
「バグースカの効果、このカードがフィールドに守備表示で存在する限り、お互いのモンスターは守備表示になり、守備表示のモンスターは効果を発動出来ない」
「!?」
「手加減無しなんだろ?これくらい突破してもらわないと」
嘘だけど。本当に手加減無しならこのターンに決めに行ったけど、それは言葉にしないでおこう。
「カードを2枚伏せてターンエンド」
遊輝 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「お、俺のターン、ドロー!」
男子生徒 手札 5枚
「先に言っておくがバグースカはスキルドレインと違って、リリースされたモンスター効果も無効にするぞ。電磁石の戦士特有の効果やマグネット・バルキリオンですら無効にするぞ」
「(・・・・・・面倒くせえモンスターだが、モンスター以外で対処すれば良いんだな。それが難しいんだが・・・)」
なんか色々と考えているなぁ・・・・バグースカを対処しないといけないのは分かっているんだろうが。
「(・・・・・本当ならやりたくないけどこうするしかないな)電磁石の戦士αを召喚。その召喚にチェーンしてリバースカードオープン!激流葬!」
ウエエエエイ!?!?最近、俺に対する激流葬メタ多くね!?ペンデュラム使い出したからか!?
「効果によりフィールドの全てのモンスターを破壊する!そして墓地の電磁石の戦士α・β・γの3体をゲームから除外して電磁石の戦士 マグネット・ベルセリオンを特殊召喚!」
電磁石の戦士 マグネット・ベルセリオン 攻3000
相手の墓地にいた電磁石の戦士α・β・γの3体が合体して、マグネット・ベルセリオンが特殊召喚された。
「マグネット・ベルセリオンの効果発動!墓地からLv4以下の《マグネット・ウォリアー》モンスター1体を除外し、フィールドのカードを1枚対象にして破壊する!左側の伏せカードを破壊する!俺は磁石の戦士δをゲームから除外する!」
「・・・・・通す」
マグネット・ベルセリオンが墓地の磁石の戦士δを除外して、俺の伏せカード1枚を破壊した。
「(・・・奈落の落とし穴。ベルセリオンの効果を知っていて使わなかったのか)バトル!マグネット・ベルセリオンでダイレクトアタック!」
遊輝 LP 4000→1000
マグネット・ベルセリオンが俺に突っ込んできて手にしている磁石の棍棒を俺に向かって殴ってくる。それを俺は両手を前にクロスして受け止めた。
「バグースカを突破したことに免じて受けといてやったよ」
「・・・・・カードを1枚伏せてターンエンド!」
男子生徒 手札 2枚 LP 3800
【モンスターゾーン】
電磁石の戦士 マグネット・ベルセリオン 攻3000
【魔法・罠カード】
マグネット・フィールド (フィールド)
伏せカード 1枚
「それじゃ・・・俺のターン!」
遊輝 手札 4枚
「レフト・Pゾーンにスケール5の慧眼の魔術師を、ライト・Pゾーンにスケール2のEM ダグ・ダガーマンをセッティング!」
俺の両側に天空から青い光が差し込んで、左側に慧眼の魔術師、右側にダガーマンがセットされた。
「ペンデュラム・・・・動いてきた・・・」
「魔法カード、デュエリスト・アドベント!Pゾーンにカードが存在する場合、デッキから《ペンデュラム》カードを手札に加える!永続魔法、星霜のペンデュラムグラフを手札に加えてそのまま発動!慧眼の魔術師のペンデュラム効果!反対側のPゾーンが《魔術師》ペンデュラムモンスターまたは《EM》モンスターの場合、自身を破壊してデッキから他の《魔術師》Pモンスターをペンデュラムゾーンにセットする!レフト・Pゾーンに黒牙の魔術師をセッティング!」
レフト・Pゾーンの慧眼の魔術師が破壊されて、代わりに黒牙の魔術師がセッティングされた。
「永続魔法、星霜のペンデュラムグラフの効果!自分フィールドから《魔術師》Pカードが離れた場合、デッキから《魔術師》Pモンスター1体を手札に加える!調弦の魔術師を手札に加えて、リバースカードオープン!永続罠、時空のペンデュラムグラフ!自分フィールドの《魔術師》Pカードとフィールドのカード1枚を選択して破壊する!俺はスケール8の黒牙の魔術師とその伏せカードを破壊する!」
発動した時空のペンデュラムグラフの効果で俺の黒牙の魔術師と相手の伏せカードを焦点を当て、その2枚のカードを破壊した。
「ぐっ・・・(ミラーフォースが・・・)」
「破壊された黒牙の魔術師の効果発動!墓地から闇属性・魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する!ガガガマジシャンを特殊召喚!」
破壊された黒牙の魔術師が霊状態で現れて、杖を振り魔法陣を出現、その中からダイヤが飛び出してきた。
「EM ダグ・ダガーマンのペンデュラム効果!このカードをPゾーンに発動したターンのメインフェイズのみ一度だけ、墓地の《EM》モンスター1体を手札に戻す!ドクロバット・ジョーカーを手札に加えてそのまま召喚!効果でデッキから2体目の慧眼の魔術師を選択!」
「(ま、全く無駄がない・・・・何て完成度の高いデッキなんだ・・・・)」
「Lv4のガガガマジシャンとドクロバット・ジョーカーでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!超越の名を持つ龍よ!反逆の牙を持ち、世界に轟かせ!エクシーズ召喚!ランク4!降臨せよ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500
「ダーク・リベリオンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて相手のモンスター1体を選択!選択したモンスターの攻撃力を半分にしてその数値分、このカードよ攻撃力をアップする!トリーズン・ディスチャージ!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン OVR 2→0
攻2500→4000
電磁石の戦士 マグネット・ベルセリオン 攻3000→1500
ダーク・リベリオンがオーバーレイ・ユニットを2つ吸収して、マグネット・ベルセリオンに向かって自身の身体を変形させて蔓のようにしてジャンク・アーチャーを縛り上げて、マグネット・ベルセリオンのパワーを吸収していった。
「ま、マグネット・ベルセリオン!」
「レフト・Pゾーンに2体目の慧眼の魔術師をセッティング!慧眼の魔術師の効果!自身を破壊してスケール8の虹彩の魔術師をセッティング!これで俺はLv3から7までのモンスターを同時に召喚可能!揺れろ!!魂のペンデュラム!!天空に描け!!光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ俺のモンスター達!!手札から調弦の魔術師!!エクストラデッキから2体の慧眼の魔術師を特殊召喚!」
調弦の魔術師 攻0
慧眼の魔術師 攻1500 ×2
虹彩の魔術師とダグ・ダガーマンの間で大きな振り子が揺れ始め、その軌跡が描いた穴から3つの光が飛び出し、調弦の魔術師と2体の慧眼の魔術師が現れた。
「調弦の魔術師の効果!手札からペンデュラム召喚に成功した場合、デッキから《魔術師》Pモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!紫毒の魔術師を特殊召喚!」
紫毒の魔術師 守2100
「Lv4の慧眼の魔術師にLv4の調弦の魔術師をチューニング!」
☆4 + ☆4 = ☆8
「名を馳せる竜剣士よ!紅の闘志と同調し、誇り高き騎士となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ!爆竜剣士イグニスターP!」
爆竜剣士イグニスターP 攻2850
調弦の魔術師が作った4つの輪の中に慧眼の魔術師が入って4つの星となり、それらが集まって一つの光となる。その光から真っ赤な炎が燃えたぎってイグニスターPが現れた。
「イグニスターPの効果!自分のペンデュラムカード1枚を対象にして、そのカードを破壊した後フィールドのカード1枚を選んでデッキに戻す!」
「なっ!?」
「虹彩の魔術師を破壊してマグネット・ベルセリオンをデッキに戻す!」
イグニスターPが先にPゾーンの虹彩の魔術師を破壊、そしてマグネット・ベルセリオンに目を向けてマグネット・ベルセリオンを吹き飛ばした。
「(破壊じゃないからマグネット・ベルセリオンの効果も発動できない・・・・)」
「バトル!ダーク・リベリオンでダイレクトアタック!反撃のライトニング・ディスオベイ!」
男子生徒 LP 3800→0
WIN 遊輝 LOS 男子生徒
『ワアアアアア!!!!』
パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!
「ふぅ〜・・・・疲れた」
「はいみんな!!二人にお礼を言いましょう!!」
『ありがとう!!」
「どういたしまして」
デュエルが終わって幼稚園児たちからお礼を言われる。適当に流して相手をした男子生徒に向かう。
「ほら、満足したか?」
「・・・・ああ、やっぱりチャンピオンのリーダーは強いな」
「いいや、俺はまだまだだ。負けることだって沢山ある」
「・・・・・・・・」
「満足したんならあっち行って安静にしておけ。一応、俺も目付けられているからあんまり下手なこと出来ないし」
「・・・・分かった」
首を縦に振った男子生徒はそのまま近くのベンチまで歩いて座る。やれやれ・・・・本当、口が悪いやつだな。
「お疲れ〜」
「お疲れ〜、突然何するんかと思ったわ」
「なんか向こうから誘ってきて、めちゃくちゃ先生に頼み込んでいたし」
「それでもお前は相変わらずだな。1ターン目手を抜いていただろ?」
「あっ、やっぱりバレた?」
「ペンデュラムしない時点でバレるわよ」
「あなたたち!!さっさと持ち場に戻りなさい!!」
「げっ!?また生徒会長!?」
「うるせぇな・・・・」
そう呟いて俺たちは自分たちの持ち場に戻っていった。
フラン「早くに決められたでしょ?」
遊輝「そりゃそうだが、それじゃ面白くない。でもあのデッキ、もしかしたらスキルドレインが入っていたら話が変わったかもな」
文「バグースカを使った人の台詞ではありませんね。あのカード可笑しいです。何でスキルドレインを内蔵しているのですか?」
フラン「あれ強いよね・・・・フランの彼岸には関係ないけど」
遊輝「むしろ彼岸はありがたいカードだけどな」
文「私はもう恨みしかありません。霊夢さんもあのカード使ってきて腹が立ちます」
遊輝「次回は・・・・・アカデミアデュエル大会のお話だな。そう言えばもうそんな時期か」
フラン「今年はちょ〜〜と訳が違うことになるよ」
文「次回もよろしくお願いします」