【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介〜〜。

恭輔「どうも、WRGP決勝中で大変です」

まぁ・・・・チームニューワールド、アリア、チーム5D'sとなかなかに重要度の高いデュエルが続きますから・・・・

恭輔「僕もピットでドキドキしながら見てますよ」

こっちは胃が痛い・・・読者が期待を込めているから・・・

恭輔「頑張ってください」

はい・・・・っていうわけで最強カードの紹介。

恭輔「今回はレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント、Arc-Vでジャックさんが出した切り札ですね」

スカーレッド・ノヴァを意識したダブル・チューニング、しかし効果はスカーレッド・ノヴァ以上に強い!

恭輔「1ターンに1度、このカード以外のふいのカードを全て破壊する。分かりやすい強さですね」

加えて、このカードの攻撃中に相手が魔法・罠を発動した時、効果を無効にして500ポイント攻撃力がアップする!まぁ・・・最初の効果と多少噛み合ってないけど。

恭輔「第178話、ライディングデュエル、アクセラレーション!!」


第178話 僭主の誇りを持つ龍vs時を操る風の龍

前回までの状況

 

ジャック 手札 1枚 LP 6100 SP 3

【モンスターゾーン】

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻4500

【魔法・罠ゾーン】

デモンズ・チェーン (フェザー)

伏せカード 1枚

 

 

レミ 手札 2枚 LP 3150 SP 3

【モンスターゾーン】

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

 

 

レミ side

 

「不味いわね・・・・・」

 

目の前に見える一体の赤い龍を見ながらポツリッと私はそう呟いた。攻撃力4500という化け物を倒すカードは私のデッキにはカード効果を破壊するしか方法がない。しかし・・・・

 

「(よりによってカード効果で破壊されないって・・・・フェザーも効果を使えないし・・・)」

 

あのモンスターはカード効果では破壊されない、この効果が途轍もなく厄介である。

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 3枚

 

レミ SP 3→4 ジャック SP 3→4

 

・・・・・針虫の巣窟、これじゃ墓地を肥やす程度ね。ここは相手が何もしないことを祈ろう。

 

「カードを2枚セット!フェザー・ウィングを守備表示にしてターンエンド!」

 

レミ 手札 2枚 LP 3150

【モンスターゾーン】

フェザー・ウィング・ドラゴン 守1500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

ジャック 手札 2枚

 

レミ SP 4→5 ジャック SP 4→5

 

「・・・・・・バトルだ!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンでフェザー・ウィング・ドラゴンを攻撃!バーニング・ソウル!!」

 

「リバースカードオープン!!強制脱出装置!スカーレッド・ノヴァは帰ってもらうわ!」

 

「甘い!リバースカードオープン!カウンター罠、闇の幻影!闇属性モンスターを対象にしたカード効果を無効にする!」

 

「!?」

 

起死回生として発動した強制脱出装置はジャックさんが発動した闇の幻影の効果で交わされてしまい、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの攻撃をフェザーは受けてしまい、破壊されてしまった。

 

「ぐううう!!!」

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「え、エンドフェイズ、リバースカードオープン!針虫の巣窟!デッキの上から5枚を墓地に送る!」

 

・ドラグニティーアキュリス

・ドラグニティアームズーレヴァティン

・聖なるバリアーミラーフォース

・SPーおろかな埋葬

・ドラグニティーブランディストック

 

よし!!大分良いカードが落ちた!!

 

ジャック 手札 1枚 LP 6100 SP 5

【モンスターゾーン】

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻4500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 3枚

 

レミ SP 5→6 ジャック SP 5→6

 

「ドラグニティードゥクスを召喚!」

 

ドラグニティードゥクス 攻1500→1700

 

「ドゥクスの効果発動!墓地のLv3以下の《ドラグニティ》ドラゴン族モンスター1体を選択してこのカードに装備する!墓地からファランクスを装備!」

 

私の横に現れたドゥクス、そのドゥクスの目の前に穴が開いて、その中からファランクスが出てきてドゥクスに装備される。

 

「さらに装備カード状態のファランクスの効果!自身を特殊召喚!」

 

ドラグニティーファランクス 攻500

 

『・・・・・・・・・・』

 

装備されていたファランクスが自主的にドゥクスから離れる。

 

「Lv4のドラグニティードゥクスにLv2のドラグニティーファランクスをチューニング!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「竜の渓谷を守りし赤い騎士が、楽園の窮地に立ち上がる。竜の絆で駆け抜けろ!シンクロ召喚!カモン!ドラグニティナイトーヴァジュランダ!」

 

ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻1900

 

ドゥクスとファランクスから出来た一つの光、その光から大きな風が吹き始め、その風に乗ってヴァジュランダがフィールドに現れた。

 

「ヴァジュランダの効果発動!シンクロ召喚成功時、墓地のLv3以下の《ドラグニティ》ドラゴン族モンスターを装備する!墓地から装備するのはドラグニティーアキュリス!」

 

私たちの目の前にもう一度穴が開いて、今度はアキュリスが現れてヴァジュランダに装備される。

 

「さらにヴァジュランダの効果!このカードに装備している装備カードを墓地に送ることで攻撃力を倍にする!」

 

ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻1900→3800

 

「それでもまだ俺のスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの方が上だ!」

 

「まだよ!アキュリスの効果!装備状態のこのカードが墓地に送られた時、フィールドのカードを破壊する!」

 

「スカーレッド・ノヴァはカード効果では破壊されない!」

 

「私が破壊するのはその伏せカードよ!」

 

「ならばリバースカードオープン!罠カード、ダメージ・ダイエット!このターン、俺が受けるダメージは半分になる!」

 

装備されて墓地に送られたアキュリスがジャックさんの伏せカードめがけて突撃、ジャックさんは先に破壊される伏せカードを発動して自身の周りをバリアで囲んだ。

 

「スカーレッド・ノヴァではなく伏せカードを狙ったのは褒めてやろう。だが!そのモンスター1体では俺のスカーレッド・ノヴァは倒せない!!」

 

「ええそうね!!だからまた私のエースに力を借りるのよ!!リバースカードオープン!!永続罠、リビングデッドの呼び声!!」

 

「何だと!?」

 

「墓地からこのモンスターを復活させる!フェザー・ウィング・ドラゴン!!」

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

 

私が発動したリビングデッドの呼び声、そのカードの効果により、Dホイールのコースに風が集まってきて竜巻が巻き起こる。そして墓地に眠っていたフェザー・ウィングが身体を横回転させながらフィールドに舞い戻ってきた。

 

『復活です』

 

「フェザー・ウィングの効果!墓地の風属性モンスター1体をデッキに戻して、フィールドのカード1枚を手札に戻す!墓地のドラグニティードゥクスをデッキに戻して、スカーレッド・ノヴァにはおかえり頂くわよ!!ウィンドセプション!!」

 

「ぐっ!?」

 

フェザー・ウィングが自身の左手の刃をコースに突き刺す。コースはそこからヒビが入ってそのヒビから竜巻が発生する。その竜巻がスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンを取り込んで上空へと飛ばして行った。

 

『ジャックのスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンが遂にフィールドから離れた!!これはチームSECRET、葵レミにとって絶好のチャンス!!』

 

「バトル!!ドラグニティナイトーヴァジュランダでダイレクトアタック!!迅雷の矢!!」

 

ジャック LP 6100→4200

 

「グオオオオ!!!!」

 

「フェザー・ウィングでダイレクトアタック!!ストーム・ウィングブレイク!!」

 

ジャック LP 4200→2800

 

2体のモンスターのダイレクトアタックを受けたジャックさん。ダメージ・ダイエットの効果で半減しているとはいえ、相当なダメージは入り、Dホイールが減速。その隙に私は横から抜いて前に出る。

 

『一気にレミが有利となった!!ジャックはこのピンチを返すことができるのか!?』

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズにヴァジュランダの攻撃力は元に戻る!」

 

レミ 手札 1枚 LP 3150 SP 6

【モンスターゾーン】

ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻3800→1900

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

リビングデッドの呼び声 (フェザー)

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

ジャック 手札 2枚

 

レミ SP 6→7 ジャック SP 6→7

 

「SPーエンジェル・バトン!SPCが2つ以上ある時、カードを2枚ドローして手札を1枚捨てる!」

 

ジャック 手札 3枚→2枚

 

「(・・・・・クロウには悪いが使わせてもらう)スピード・ワールド2の効果!SPCを7つ取り除き、1枚ドローする!」

 

ジャック SP 7→0 手札 2枚→3枚

「(・・・・・なるほど、面白い)レッド・リゾネーターを召喚!」

 

レッド・リゾネーター 攻600

 

「今回はレッド・リゾネーターの効果を使わない。そしてこのカードは俺が《リゾネーター》モンスターを召喚した時、攻撃力を半分にすることで手札から特殊召喚できる!レッド・ウルフを特殊召喚!」

 

レッド・ウルフ 攻1400→700

 

フィールドに再び現れるレッド・リゾネーター、さらにそのレッド・リゾネーターの後ろを追いかけるように走ってくる一匹の狼、これは・・・・・

 

「Lv6のレッド・ウルフにLv2のレッド・リゾネーターをチューニング!」

 

☆6 + ☆2 = ☆8

 

「王者の鼓動、今天地を揺るがす!唯一無二なる覇者の力を刻むがいい!シンクロ召喚!!荒ぶる魂!!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト 攻3000

 

『出たああ!!ジャックが持つもう一体のレッド・デーモンズ!!このレッド・デーモンズは元祖レッド・デーモンズよりも遥かにパワーアップしている!!』

 

「レッド・デーモンズ・スカーライトの効果!このカードより攻撃力が低い特殊召喚したモンスターを全て破壊して、破壊した数×500ポイントのダメージを与える!!アブソリュート・パワー・フレイム!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの右手の拳が炎で纏われて、私のモンスターたちに向かって振り下ろす。フィールド全てが炎に燃やされて私のモンスターは全滅、私もダメージを食らってしまう。

 

「ぐうぅ!!!!」

 

レミ LP 3150→2150

 

『ついに先鋒戦も大詰めだ!!レッド・デーモンズ・スカーライトの攻撃が通ればジャックの勝ちだ!!』

 

そう簡単に攻撃が通るとは思わないでよね・・・・この伏せカードで・・・

 

「レミ!!この俺と対等に戦い、俺の魂を熱くさせた!!その褒美として俺のもう一つの熱き魂を見せてやる!!」

 

「はっ!?」

 

「墓地のレッド・ライジング・ドラゴンの効果発動!墓地のこのカードを除外することで、墓地に眠るLv1の《リゾネーター》モンスター2体を特殊召喚する!現れろ!シンクローン・リゾネーター!ミラー・リゾネーター!」

 

シンクローン・リゾネーター 攻100

ミラー・リゾネーター 攻0

 

墓地にいたレッド・ライジング・ドラゴンの霊がフィールドに一度現れて、その両手を地面に突き刺す。そのままレッド・ライジング・ドラゴンが空へと登っていき、その時に地面に突き刺さった両手が見えて2体のリゾネーターモンスターがフィールドに現れる。2体のリゾネーターモンスターを残したままレッド・ライジング・ドラゴンは上空へ消えていった。

 

「ミラー・リゾネーター・・・・エンジェル・バトン!」

 

「そうだ!そして見せてやる!!俺の熱く燃え上がるもう一つの魂を!!Lv8のレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトにLv1のシンクローン・リゾネーターとミラー・リゾネーターをダブルチューニング!!」

 

「なっ!?ま、また!?」

 

☆8 + ☆1 + ☆1 = ☆10

 

ミラー・リゾネーターとシンクローン・リゾネーター、2体のチューナーモンスターが作った炎の輪の中にレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトが入る。そして・・・・

 

「あ、赤き龍!?」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの後ろ側に赤き龍が現れて上空へと登っていく。

 

「王者と悪魔、今ここに交わる。赤き龍の魂に触れ、天地創造の雄叫びを上げよ!シンクロ召喚!顕れよ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント 攻3500

 

・・・・・ゴゴゴ

 

「ぐっ!?地鳴り!?」

 

激しい地鳴りと共にジャックの後ろのコースにヒビが入っていき、そのヒビから1体のドラゴンがフィールドに現れる。レッド・デーモンズの翼が赤いマントのようになびいてジャックの後ろに現れた。

 

「シンクロ素材となったシンクローン・リゾネーターの効果により、俺は墓地のレッド・リゾネーターを手札に戻す。レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの効果発動!1ターンに1度、このカード以外のフィールドの全てのカードを破壊する!」

 

「なっ!?」

 

「アブソリュート・パワー・インフェルノ!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの右手の拳が炎で纏われて、それをコースに向かって叩きつける。コースが再び地響きを起こしてそこから炎が現れて私の伏せカードを焼き尽くした。

 

『す、すごい!!何もない状況から新たなドラゴンを呼び出し、逆にレミを追い込んだ!!』

 

「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントでダイレクトアタック!!獄炎のクリムゾンヘルタイド!!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの身体が熱く炎で纏われて、口から炎のブレスが私に向かって放たれる。その間にジャックは私を向いていった。

 

「・・・・・・・・・・」

 

『決まったああ!!!ファーストホィーラー対決を制したのは・・・・・ああっと!?!?』

 

レミ LP 2150

 

『走っている!?まだレミは走っているぞ!!』

 

「手札の速攻のかかしの効果!相手のダイレクトアタック時にこのカードを手札から捨てて、その攻撃を無効にする!」

 

私の目の前にいる速攻のかかし、そのモンスターが全ての攻撃を受け止めて、私は無事ってわけよ。

 

「・・・・・面白い、やはりお前たちは面白い!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

ジャック 手札 0枚 LP 2800 SP 0

【モンスターゾーン】

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント 攻3500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「さあ見せてみろ!!お前のデュエルを!!」

 

「・・・・やってやるわよ!!私のターン!!!」

 

レミ 手札 1枚

 

レミ SP 7→8 ジャック SP 0→1

 

「・・・・・・SPーデッド・シンクロン!!SPCが5つ以上ある場合、私の墓地のチューナーモンスター1体とチューナー以外のモンスター1体を除外してシンクロ召喚を行う!!私はLv8のフェザー・ウィング・ドラゴンにLv2のドラグニティーファランクスをチューニング!!」

 

☆8 + ☆2 = ☆10

 

「エメラルドの宝玉が輝きし時、風の龍が覚醒する。大空の時の流れを取り戻せ!!シンクロ召喚!!吹き荒れろ!!風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000

 

フェザーとファランクスが一つになり、緑色に光輝く大きなエメラルドがコース中央にに現れ、そのエメラルドからゴオオという音とともにピキピキと真っ二つに割れていく。完全に割れると、エメラルドから大きな竜巻が上空へと登っていきその竜巻を切るようにしてエメラルドがフィールドに現れた。

 

「風玉霊 エメラルド・クロックの効果!シンクロ召喚成功時、墓地のドラゴン族モンスターを任意の枚数だけ装備する!私はドラグニティーアキュリス、ブランディストック、ドラグニティアームズーミスティル、レヴァティン、ドラグニティナイトーヴァジュランダの5枚を装備!!」

 

エメラルド・クロックの周りに5体のモンスターが現れてエメラルド・クロックの中に吸収していく。

 

「エメラルド・クロックは装備カードの数×100ポイント、攻撃力がアップする!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000→3500

 

「さらにエメラルド・クロックの効果!装備カードを墓地に送ることで、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力、守備力を0にして効果を無効にする!アキュリスを墓地に送り、対象はレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント!!タイムリフレックス!!」

 

『時よ・・・・・過去へ・・・・・・・』

 

エメラルド・クロックの胸にある懐中時計が止まり、やがて逆回転を始める。フィールドの風の流れも止まり、逆回転と同時に逆方向に進んでいく。レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントもこの時の流れに逆らうことが出来ずに、身体がどんどんと小さくっていく。

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3500→3400

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント 攻3500→0

 

「さらに墓地に送られたアキュリスの効果!その伏せカードを破壊する!」

 

さらにエメラルド・クロックのこうかで墓地に送られたアキュリスがジャックさんの最後の伏せカードを破壊した。

 

「バトルよ!エメラルド・クロックでレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントに攻撃!時空・封殺斬!!」

 

エメラルド・クロックが左手の刃をレッド・デーモンズに見せつける。エメラルド・クロックの後ろから追い風が吹き始め、その追い風に乗ってエメラルドは加速をしてレッド・デーモンズを斬る。身体が真っ二つになったレッド・デーモンズは破壊された。

 

「ぐおおおお!!!!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3400

レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント 攻0

ジャック LP 2800→0

 

WIN レミ LOS ジャック

 

 

 

『決まったああ!!!シーソーゲームの先鋒戦を制したのはチームSECRET、葵レミ!!!』

 

『ワアアアアア!!!!!』

 

「か、勝てた・・・・・・」

 

何とか一戦目を取ることは出来たけど、次のデュエルを勝つことは難しいわね・・・・伏せも手札もないこの状況であのBFの圧倒的な展開力を抑える術がない・・・・・

 

『チーム5D's、セカンドホイーラーのクロウ・ホーガンがピットから飛び出し、スタート地点に帰ってきたレミの後ろにピタリとつけた!!』

 

「(指示は・・・・なし、か。となると遊輝も次のスバルに託したわけね)」

 

スタート地点に戻って私はチラッとピット席の方を見たけど遊輝からの指示はなし。つまり、遊輝もクロウさんの最初のターンで私が負けることを見越しているみたい。

 

「ジャックが負けてしまったのは痛いが、俺が3人抜きをすれば問題ないぜ!」

 

「やれるもんならやってみなさい!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

レミ LP 2150 クロウ LP 4000

 

「俺のターン!ドロー!」

 

クロウ 手札 6枚

 

レミ SP 8→9 クロウ SP 1→2

 

「BFー白夜のグラディウスを召喚!」

 

BFー白夜のグラディウス 攻1200

 

「さらにこのカードは自身以外の《BF》モンスターが存在する場合、特殊召喚できる!チューナーモンスター、BFー疾風のゲイルを召喚!」

 

BFー疾風のゲイル 攻1300

 

クロウさんのフィールドに白夜のグラディウス、そしてその白夜のグラディウスの隣に疾風のゲイルが現れる。

 

「疾風のゲイルの効果発動!相手モンスター1体の攻撃力と守備力を半分にする!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3400→1700

 

疾風のゲイルが翼を羽ばたかせて生まれた風、エメラルド・クロックを包み込んでエメラルド・クロックの攻撃力が下がってしまった。

 

「Lv3の白夜のグラディウスにLv3の疾風のゲイルをチューニング!」

 

☆3 + ☆3 = ☆6

 

「神話の名刀を振るえ!猛禽の勇士!シンクロ召喚!BFー星影のノートゥング!」

BFー星影のノートゥング 攻2400

 

「星影のノートゥングの効果発動!特殊召喚に成功した時、相手モンスター1体の攻撃力と守備力を800ポイント下げて、相手に800ポイントのダメージを与える!舞い戻る剣《ホーミング・ソード》!」

 

シンクロ召喚で出てきたノートゥングはすぐに手にしている刃を投げつけてエメラルド・クロックと私にダメージを与えた。

 

「!!アアッ!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻1700→900

レミ LP 2150→1350

 

「カードを1枚伏せて、これでバトル!BFー星影のノートゥングでエメラルド・クロック・ドラゴンに攻撃!」

 

BFー星影のノートゥング 攻2400

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻900

 

レミ LP 1350→0

 

 

WIN クロウ LOS レミ

 

 

『チーム5D's、セカンドホイーラーのクロウがレミを1ターンで退けた!!これで両者ともに残り2人となった!!WRGP決勝戦の勝者はまだ分からない!!』

 

「くぅ〜・・・・さすがにクロウさん相手にあの盤面は無理だったか・・・・」

 

結果的に私は何も引き継ぐことは出来なかったわね・・・・・

 

「レミさんが帰ってきました!!」

 

コースからピットに入って恭輔君の声が聞こえる。茜が持っているボードの前で止まる。

 

「お疲れ様、五分五分って感じね」

 

「一戦目は完全に痛みわけね」

 

「そうでもない、SPCであれほどの差が出たんだ。特に次のスバルはよく使うんだから、ターンを稼いでくれた方だ」

 

「まあ・・・・そうね」

 

「スバル、こっちの指示が出ない限りは自由にSPCを使っていいぞ」

 

「分かった、とりあえずクロウさんだけは倒しにいくぜ!」

 

「準備OK!」

 

「Ready Go!!」

 

準備を終えて茜がボードをスバルの目の前から外す。祈ちゃんがフラッグを振ってスバルはアクセルを回してピットから出て行った。




レミ「さすがにあの状態でBFは無理〜〜」

奏「まぁ、あの状況じゃねぇ」

茜「結果的には本当に痛み分けね。相手が相手だからそう簡単に勝たせてくれないでしょう」

レミ「う〜ん・・・・ジャックさん、やっぱりリゾネーターとレッド・デーモンズ関係のカード手に入れた辺りからパワーだけじゃなくて若干の柔軟性も手に入れちゃって、それがたまに厄介なんだよね」

奏「たまになんだ・・・」

レミ「だって基本、パワーゴリ押しだし」

茜「・・・・・そうね」

奏「次回は次鋒戦、スバルとクロウよ。【WRGP決勝戦 黒翼の翼vsHERO】」

レミ「次回もよろしく!」

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