【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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地元の近くだと執筆しやすいね。
何でこの話を書いたかと言うとですね、次の話からWRGP決勝戦にしようと前々から思っていたんです。ただ、デュエル構成の時間が結構かかると予想されるので合間にクッションを入れようとしたのです。


・・・・バンドリのガルパ楽しい。音ゲー初心者で練習しようと思いやったけど、カバー曲があっていいね、さすがブシロード。ただ、ラグだけは勘弁してほしい。フルコンボの挑戦を何度か途絶えることになったから。


第176話 京都観光

遊輝 side

 

 

「次どこ行く〜?」

 

「鴨川行ってみようよ。あそこの川床は有名じゃない」

 

「鴨川行くんだったらそのまま北上して神社にも行って見たいな」

 

「・・・・・ここから時間かかるぞ」

 

ツアー中盤、松山も結局リハーサルのせいで碌に観光が出来なかったが、京都公演は日程に少しの余裕があるので今日と明日、2日間をかけて観光してみようということになった。現在もう4時前、京都市内の有名な観光名所には回れるだけ回った。

 

「(・・・・・疲れるだけだから嫌だったんだよな(汗)」

 

むか〜し、前世にいた時に修学旅行で京都に行ったんだが、とにかく移動がしんどかった。清水寺から金閣寺に行くとか超地獄だったな・・・・

 

「鴨川か・・・・そのまま川床でご飯とか食べてみたいよね」

 

「無理言わないでよね。あそこ高いんだから」

 

「そうでもないぞ。鴨川の川床は初心者向けで色んな店があるから。まぁ、人気が高くて入れるか分からないけど」

 

「あっ!舞妓さん!」

 

響が坂道から降りて来る二人の舞妓を見つけた。舞妓はこちらに気づいて、軽く微笑んで通り過ぎていった。

 

「良いなぁ、舞妓さん」

 

「やめといた方が良いよ響っち。あそこまで塗りたくっていたら肌荒れるし」

 

「でも一回やってみたいし〜」

 

「舞妓はあれだけど着物のレンタルならできたはずじゃね?確か・・・・・ほら、ここのページに」

 

「えっ!?どれどれ!?」

 

スバルが持っていた観光ブックを響は強奪、そのままそのページをじっくりと見る。

 

「・・・・これ良いわね!!みんなやろうよ〜!!」

 

「う〜ん・・・・まぁ1回くらいなら」

 

「私も」

 

「私パスしたいんだけど・・・」

 

「茜はやらなきゃ、劇の役柄で和服美人にしなくちゃ行けないし」

 

「だってしんどいし・・・」

 

「行こうよ皆で!」

 

「えぇ・・・・・・・スバル〜、明日鉄道博物館と水族館に行ってみないか?」

 

「鉄道博は賛成だけど水族館は・・・・・」

 

「いいじゃんか別に!!着物着るだけだよ!!」

 

響はああ言うんだけど、着物ってすげぇ面倒臭いんだよな・・・・下駄で歩くの苦手だし・・・

 

「って言うことで明日皆で行こう!!」

 

「遊輝も行こうよ。別に()()の着物を着るだけだし」

 

「何で男物を強調するんだよ・・・・・」

 

 

〜〜(次の日)〜〜

 

 

「いらっしゃいませ。ご予約のお名前は?」

 

「小野寺です!」

 

「はい、女性の方四人と男性の方二人ですね。こちらへどうぞ」

 

結局、押し通されて昨日の夜に響が予約をした。7月とはいえ、平日のど真ん中だったためすんなりと通ってしまった。

 

「男性の方と着物の女性はこちらの部屋で着付けをします」

 

「は〜い!!」

 

ウキウキ気分の響、それに続くようにレミと奏・茜は2階に上がって行った。俺たちは入り口から奥の部屋に入っていき、部屋に俺とスバルだけが残る。すぐに着物を着た女性二人組が男用の着物セットを持って着て、着付けが始まる。

 

「凄い体がしまってますね」

 

「ありがとうございます」

 

「何か運動でもしているのですか?」

 

「いんや・・・・特には」

 

「俺も・・・・そうだな」

 

「そうですか。さて、それじゃ着物を着付けますね」

 

 

〜〜(数十分後)〜〜

 

 

「よっ、早かったな」

 

「暇していたんだからね」

 

「まぁここからまだ1時間近くかかりそうだけど」

 

お店の入り口にはすでに着物に着替えた茜がいた。緑色の着物を着ている茜はカバンの中をゴソゴソとして本を取り出す。スバルは青い着物を、俺は赤い着物を着ている。

 

「フゥ〜・・・・こんな時期に着物とはねぇ・・・」

 

「茜の言う通りだな。今日は熱いぞ。最高気温何度になるんだ?」

 

茜と同じくフゥ〜と息を吐きながらスバルは椅子に座る。俺たちが着ているのは着物とは言っても、その一種である浴衣を着ている。さすが、盆地の京都の夏。すこぶる熱くて普通の着物を着ちゃうと熱中症になってしまう。

 

「この後どこに行くの?」

 

「そうだな・・・・ほとんど観光してしまったし・・・」

 

「お客様、それでしたら鞍馬に行ってみたらどうでしょうか?」

 

「鞍馬?」

 

「はい、今の時期でしたら山が涼しいですし」

 

「ふむ・・・・行ってみるか?」

 

「そうだな」

 

「お待たせ〜!!」

 

2階から響とレミ、奏が降りてきた。響はピンク色、レミは黄色、奏は水色の着物を着ている。響が入り口にある下駄を履いて、外に駆け出す。

 

「お、おい!!ちょっと待てよ!」

 

「もう・・・相変わらずなんだから」

 

「とりあえず今から鞍馬に行くぞ。えっと・・・・地下鉄だな」

 

 

〜〜(移動中)〜〜

 

 

「凄いね〜〜、涼しいねぇ〜〜」

 

「あぁ、同じ京都とは思えないくらい涼しいなぁ」

 

地下鉄と電車で揺られること1時間ちょっと、山深い土地の駅に着いてそこから名所となっているお寺に向かう。川沿いであり、山の深くに位置するこの場所はとても涼しい。

 

「まずはお参りだよね!と言うわけでレッツゴー!!」

 

「いやいや、レッツゴーって言うけど・・・・ここから40分よ!40分!」

 

「まぁ整備された道だし下駄でも歩けるだろ。その先は無理があるけど」

 

鞍馬は初心者でも簡単にできる山登りコースがあり、本当ならこの山登りをしてお寺と奥にある神社に行くらしいんだが、今回の俺たちは着物に下駄。いくらなんでも登山道を下駄で歩くのは無理があるためそこに行くのは断念だ。

 

「40分登って、あとは降ってゆっくりと川沿いを歩くだけだから大丈夫だって奏っち」

 

「ん〜〜・・・・・・・」

 

「ゆっくり行けば良いんだし、着物のレンタルもこんな時のために明日まで借りれるようにしたんだから」

 

「そう言うわけでお寺に行くわよ!!」

 

楽しそうに響がお寺へと向かって行く。観光客が流れ込むように同じ目的の場所へと向かうため、結構な人数が向かっている。

 

「ぎゅうぎゅうなのが嫌だな〜・・・確か鞍馬は秋の観光が有名だったはずだけど」

 

「そうそう、さっき乗った電車が紅葉の季節に走ると爽快な景色を見ることができるのよ」

 

「今だったら電車の外を見ても一面緑色にしか見えないけど」

 

全く持ってその通りだ。真夏の京都観光なんかやるもんじゃないな。人多いし、熱いし、何処行っても混んでるし。

 

「この階段を登れば良いのよね」

 

「えぇ・・・・ロープウェイあるんだからロープウェイに」

 

「じゃあ行くよ!!」

 

「あっ!!響っち!!下駄で走ったらこけるよ!!」

 

「・・・・あ〜〜あ、行っちゃったわね」

 

「良いじゃねぇか別に、歩いて行こうぜ」

 

「えぇ・・・・・」

 

運動が苦手な奏はとにかく楽をしたいためロープウェイに乗りたいらしいが先に響が駆けっていったため、歩きで山を登ることが決定した。

 

 

〜〜(2時間後)〜〜

 

 

「次何処行く〜?」

 

「お前気が早すぎるだろ・・・・」

 

「だって回るとこ回ったし」

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・」

 

「か、奏大丈夫?」

 

「こ、こんなに山登りするんだったら着物なんて着てなかったよ」

 

って言うかここ、着物でくるような所じゃねぇだろ。明らかに俺たち浮いているぞ。他の奴らがこっちを見ているし。時々小声で俺たちの名前言ってくるし。

 

「とりあえずさ、昼飯食おうぜ。そろそろ混む時間だし」

 

「って言うけど・・・・どこもかしこも高いわよ」

 

「そんなこと言ったって、ここそう言うところだし」

 

「ん?なんか人が集まってるぞ?」

 

スバルが指差す先には確かに大勢の人たちが群がっている。全員、何があるのか気になったのでそっちの方に向かうとスピーカーを持ったおじさんが叫んでいた。

 

「さぁさぁ飛び入り参加OKのデュエル大会だよ!優勝者は川床でのお食事がグループで食べられるよ!」

 

「川床のお食事!?やろうよ!やろうよ!」

 

「・・・・・どうする?」

 

「デッキは持ってきたけど・・・・俺、まだ無理」

 

「そりゃあんたはねぇ、ペンデュラム使うし」

 

「言い出しっぺの響っちは決定、あと一人くらい・・・・・」

 

「スバルで良いんじゃないの?一番勝ち上がれそうだし」

 

「俺は良いぜ。デュエル出来るんだし」

 

「それじゃあ二人に頼もうかね」

 

川床のお食事を掛けた大会もどきは言い出しっぺの響とデュエルにやる気のあるスバルに頼んだ。俺はまだ世間に見せられねぇし、他はやる気がない。

 

「・・・・・そういえば私たち、お忍びで来たのにこんなことしたら騒ぐんじゃない?」

 

「ないない〜、いくら何でもそんな芸能人みたいなことが起こるはずないよ〜」

 

 

〜〜(一時間後)〜〜

 

 

『いよいよ決勝戦!!残った2人はなんと親友同士!!そしてビッグゲストだ!!WRGPの決勝進出チーム、チームSECRET、そして現在全国ツアーの途中、バンドグループSECRETのキーボードとドラマーとの勝負だ!!』

 

《ワアアアアア!!!!!》

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「俺しらねぇから」

 

「いや、私に言われても・・・・」

 

案の定、一回戦から騒ぎ出した。当たり前だよな・・・・WRGPの決勝進出チームのメンバーが出たら絶対こうなるって分かっていたやん・・・・(汗)

 

『注目の決勝戦!今、始まります!』

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

スバル LP 4000 響 LP 4000

 

「先行は俺だ!ドロー!」

スバル 手札 6枚

 

「魔法カード、ヒーローアライブ!ライフ半分を払って、デッキから《E・HERO》を特殊召喚する!E・HERO シャドー・ミストを特殊召喚!」

 

スバル LP 4000→2000

E・HERO シャドー・ミスト 攻1000

 

「シャドー・ミストの効果発動!デッキから《チェンジ》速攻魔法を手札に加える!俺はマスク・チェンジを加える!カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

スバル 手札 3枚 LP 2000

【モンスターゾーン】

E・HERO シャドー・ミスト 攻1000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「まぁ順当な立ち上がりだな」

 

「スバルにしては大人しい方だけど、ね・・・」

 

「私のターン!ドロー!」

響 手札 6枚

 

「スタンバイフェイズ、速攻魔法、マスク・チェンジ!フィールドのシャドー・ミストをリリース!M・HERO ダーク・ロウに変身!」

 

M・HERO ダーク・ロウ 攻2400

 

フィールドにいたシャドー・ミストが風の対流に包まれていき、その風が止むとシャドー・ミストからダーク・ロウに変わっていた。

 

「墓地に送られたシャドー・ミストの効果!デッキから《HERO》1体を手札に加える!V・HERO ヴァイオンを手札に加えるぜ!次いでに響の墓地に行くカードは全部じょがいするぜ!」

 

「(ヴァイオン?エアーマンじゃなくて?)氷結界の舞姫を召喚!」

 

氷結界の舞姫 攻1700

 

「さらに魔法カード、二重召喚!もう一度通常召喚権を得る!氷結界の舞姫をリリース!ブリザード・プリンセスをアドバンス召喚!」

 

「ゲッ!?」

 

ブリザード・プリンセス 攻2800

 

「ブリザード・プリンセスの効果!アドバンス召喚したターン、相手は魔法・罠を使えない!」

 

『全部凍らせてあげるわよ!』

 

舞姫がリリースされて現れたブリザード・プリンセスが睨みを効かせた目をスバルの伏せカードに向けて放ち、スバルの伏せカードはカチコチに凍ってしまう。

 

「バトル!ブリザード・プリンセスでダーク・ロウに攻撃!ヘイル・ブリザード!」

 

ブリザード・プリンセス 攻2800

M・HERO ダーク・ロウ 攻2400

 

スバル LP 2000→1600

 

「ぐうぅ!!!最近、ダーク・ロウを倒すのが早すぎるだろ!」

 

「そんなモンスター残すわけには行かないわよ!メイン2でカードを2枚伏せてターンエンド!」

 

響 手札 1枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ブリザード・プリンセス 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

スバル 手札 4枚

 

「V・HERO ヴァイオンを召喚!」

 

V・HERO ヴァイオン 攻1000

 

「ヴァイオンの効果!デッキから《HERO》モンスターを墓地に送る!エアーマンを墓地に送って、ヴァイオンの第二の効果!墓地のダーク・ロウを除外してデッキから《融合》を手札に加える!」

 

墓地にいるシャドー・ミストが除外されて、代わりにスバルのデッキから一枚のカードが飛び出る。スバルはそのカードを手札に加えた後、すぐに伏せカードを発動した。

 

「リバースカードオープン!罠カード、戦線復帰!墓地のLv4以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する!E・HERO エアーマンを特殊召喚!」

E・HERO エアーマン 守300

 

「エアーマンの効果発動!デッキから2枚目のエアーマンを手札に加える!魔法カード、融合!フィールドのエアーマンとヴァイオンで融合!E・HERO エスクダリオ!」

 

E・HERO エスクダリオ 攻2500

 

「そんなことさせないわよ!リバーズカードオープン!罠カード、奈落の落とし穴!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、エレメントの加護!自分フィールドの《E・HERO》を発動ターンのエンドフェイズまで除外して、奈落の落とし穴の効果を無効にする!エスクダリオを除外!」

 

響が発動した奈落の落とし穴はスバルがすぐにカウンターをして、一時的にエスクダリオは除外される。

 

「魔法カード、フュージョン・バース!デッキの上から5枚をめくってその中に融合素材があれば融合召喚できる!残りのカードは全て墓地に送る!」

 

・E・HERO ブレイズマン

・マスク・チェンジ

・ミラクル・フュージョン

・E・HERO マッハ・ウィンド

・E・HERO バブルマン

 

「俺は水属性のバブルマンとブレイズマンで融合!現れろ最強のヒーロー!!E・HERO アブソルートZero!!」

 

E・HERO アブソルートZero 攻2500

 

「め、めんどくさいわね〜〜!!!」

 

「さらに魔法カード、埋葬呪文の宝札!マスク・チェンジ2枚とフュージョン・バースを除外して2枚ドロー!」

 

スバル 手札 2枚→4枚

 

「魔法カード、死者蘇生!墓地からシャドー・ミストを特殊召喚!シャドー・ミストの効果発動!デッキから3枚目のマスク・チェンジを加える!」

 

「いっ!?やめてえぇ!!」

 

「速攻魔法、マスク・チェンジ!フィールドのアブソルートZeroをリリース!M・HERO アシッドを変身召喚!」

 

M・HERO アシッド攻2600

 

「アシッドの効果!そしてフィールドから離れたアブソルートZeroの効果発動!アブソルートZeroの効果で相手フィールドのモンスター全てを破壊する!」

 

アブソルートZeroの霊が現れて、フィールドに吹雪が吹き荒れる。響のブリザード・プリンセスは見事な氷の像となり、そのまま粉々に破壊されてしまった。

 

「アシッドの効果で相手の魔法・罠ゾーンのカードを全て破壊する!」

 

「チェーンでリバースカードオープン!激流蘇生!効果で破壊されたブリザード・プリンセスを特殊召喚!そして相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

「なっ!?ぐうぅ!!!」

 

スバル LP 2000→1500

 

アシッドが上に向かって銃を放ち、雨の弾を撃ち込むはずが響が先に伏せカードを使いブリザード・プリンセスを復活させただけでなく、有利な盤面を作ることができた。

 

「どうよ!そう簡単には負けないわよ!」

 

「っつぅ〜・・・・今のは聞いたな。でもこれで伏せカードはもうないな。魔法カード、ミラクル・フュージョン!」

 

「・・・・はっ?」

 

「墓地のマッハ・ウィンドとブレイズマンで融合!現れろ!E・HERO Great TORNADO!!」

 

E・HERO Great TORNADO 攻2800

 

「あ〜・・・終わったな。相変わらず良い引きしてやがる」

 

「Great TORNADOが融合召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター全ての攻撃力と守備力は半分になる!!タウン・バースト!!」

 

ブリザード・プリンセス 攻2800→1400

 

フィールドに現れたGreat TORNADOが大きな竜巻を巻き起こし、それに飲み込まれたブリザード・プリンセス。竜巻が止まると身体中が傷だらけになっていた。

 

「バトル!Great TORNADOでブリザード・プリンセスを攻撃!スーパーセル!!」

 

E・HERO Great TORNADO 攻2800

ブリザード・プリンセス 攻1400

 

響 LP 4000→2600

 

「ウワアアア!!!」

 

「アシッドでダイレクトアタック!!」

 

響 LP 2600→0

 

 

WIN スバル LOS 響

 

 

 

 

〜〜(数時間後)〜〜

 

 

「スバル〜〜!!!じゃんじゃん飲もうよ!!」

 

「お前ら飲みすぎだって!!明日腹壊してもしらねぇぞ!!」

 

「心配しなくて良いよ〜〜!!たかがジュースなんだし!!」

 

スバルが優勝したあのトーナメント、まぁ決勝戦に進出したのが二人だったからどっちが勝っても同じだったのだが俺たちはかなり高いお店の川床で懐石料理を食べることができた。なのだが・・・・・

 

「にしても疲れた・・・・二の腕がパンパン・・・・」

 

「結局お忍びで来たのにSNSに上がったりして、即席のサイン会になっちゃったね・・・」

 

案の定というべきか、今の世の中、情報が伝わるスピードはすごくてすぐに俺たちがいる場所が分かった。デュエルが終わってからもう・・・何が何だか、正直覚えてない(汗)

 

「まあまあ、美味しい料理をタダで、しかもこんな所で食べられるんだからいいじゃない」

 

「それもそうだな・・・・ここは涼しくて気持ちいいなぁ〜・・・・」

 

川床から見える鴨川の流れる音が心地よく、しかも夏なのに少し寒いくらいに涼しい。これがまたいい風流なんだよね。

 

「・・・・何か良い詩書けねぇかな」

 

「あんたにはこんな穏やかな曲を作れないわね」

 

「んだと〜・・・・」

 

「じゃ〜ん!!見て見て〜!!神で鶴を折ってみた!!」

 

「・・・・・・普通」

 

響のアホっぽさが余韻として残り、何か風流が台無しな気分になりながら料理を食べた。




レミ「つっかれた〜・・・」

奏「あんな風になるんだったらサングラスぐらいかけるべきだったわね・・・」

響「もう・・・・何でスバルには・・・」

茜「こっちの身にもなっても響っち・・・・」

奏「おかげで京都公演はMCが大変だったから・・・・皆好き勝手に喋るんだから」

レミ「え〜と・・・次回はいよいよ待ちに待ったWRGP決勝戦」

茜「【WRGP決勝戦 紅き魂vs龍の姫】。次回もよろしくね」

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