【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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とりあえず復帰・・・・ではないな。
一応、復帰宣言としますがまだまだ調子を取り戻せてないところもありますが、何とか戻ってきました。

今回はテンポ重視の会話多めの構成、本当なら地の文を付けたら良かったけど何か・・・・読み辛くなりそうだったから。
結果、締まらない(汗)。ダメだな・・・・・


あとはデュエル構成を書く練習だけです。短期的なデュエルはともかく長いデュエルは2〜3ヶ月書いていないので・・・・・


第173話 文化祭に向けて・・・・

遊輝 side

 

 

「ウィース!!」

 

「よう遊輝!!!お前また骨折したんだってな!!」

 

「うるせぇな後藤・・・・・人の勝手だろ」

 

「あんまり骨折していたらお前の彼女が悲しむぞ」

 

「へいへい」

 

「おっはよう!!」

 

「響〜!!!久しぶりね!!!悪いけど来週の日曜にハンドボールの助っ人に来て!!」

 

「ごめ〜ん!!その日はバンドの練習があるから」

 

「ああ・・・そうか、もう1ヶ月切ってるんだったわね。だったらそっち頑張ってね!」

 

「もちろん!!」

 

アカデミア再開の日・・・・・

アカデミアの建物復旧に約1ヶ月かかったが6月に入って無事に再開をした。今日がその初日、教室に入ると色々なメンツが挨拶をしてきた。

 

キンコ〜ンカンコ〜ン

 

「おはようございます!」

 

『おはようございます!』

 

「はい、みんな元気で良かったです!」

 

「先生〜!!ここに一人骨折していた人がいます!!」

 

「言うな!!」

 

『アハハハッ!!!』

 

「はいはい、遊輝君の怪我は日常茶飯事ですから」

 

「いやいやいや!?加藤先生!?俺そこまで骨折してないですからね!?」

 

これの前が冬休み、その前がアカデミアデュエル大会・・・・・・あれ?結構な頻度で大怪我している・・・・・

 

「それより皆さん、ちゃんと勉強はしていましたか?来週から中間テストがありますよ」

 

「げっ!?」

 

「特に響さん、今回も赤点の場合、いつものより多く補習がありますのでご注意を」

 

「か、加藤先生〜〜!!!そこはお許しを〜!!!」

 

『アハハハハ〜〜』

 

「そういうわけね・・・・休みの間にちゃんと勉強していたのか今から抜き打ちテストをします!」

 

『ええええ!!!!!!』

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「じゃあ今年の文化祭でやる劇を決めるわよ!!」

 

「(今年ももうこんな時期か・・・・・・今年はやけに早い気もするけど劇なら仕方ないのか)」

 

例年の傾向で中等部3年、高等部3年は劇をやる事になっている。もちろん、他の学年もやってもいいんだがまぁ一種の暗黙の領域だ。ちなみに今年の文化委員はレミじゃない。女子生徒2人で切り盛りしている。俺?いつも通り、一番後ろの席でスバルとワイワイと話している。

 

「まず・・・・どうする?創作にする?それともパロディにする?」

 

「パロディにしようよ〜。創作だと台本を考えるのに時間かかるし」

 

「そうだな〜〜」

 

「そうよね・・・・・私たちも考えるのは面倒くさいし・・・・」

 

「じゃあパロディ劇にするとして元ネタは何にするの?」

 

「そうだな・・・・・何があるかな?」

 

「はいはい!!ごちうさ!!!」

 

「ごちうさ?」

 

「『ご注文はうさぎですか?』だよ!!劇に出るメンバーは少ないけど、あれならセットも少なくすむし!!」

 

「私たちにはそのごちうさっていうのが分からないけど・・・・みんなは?」

 

「さんせ〜い!!」 「ごちうさならいい!!」

 

「じゃあ・・・・・私たちは分からないから発案者の彩に任せるわ」

 

「OK!まずはキャラ決めよね!主要キャラはえっと・・・・・」

 

発案した彩が黒板の前に行き、さらさらとキャラの名前と歳を書いていく。

 

「JKが4人とJCが3人、あとは男のバーテンダーとこの主人公の姉、さらには小説家の人、最低限これだけがいるわ。ちなみに主人公はこの子よ」

 

チョークで書いた10人の中から『ココア』という人を指す。

 

「主要人物は上に書いたこの5人、特にこのチノちゃんは中学生だけどかなりウエイトの高い人物よ」

 

「そのチノちゃんの条件は?」

 

「中学生だから身長が低いことね。このクラスだと・・・・150をギリギリ行くか行かないかが条件、それとコーヒー豆に詳しいから、味に詳しくて髪が長いことよ」

 

「150ギリギリだと・・・・京子と美穂だよね?」

 

「京子は?」

 

「私151」

 

「美穂ちゃんは?」

 

「153」

 

「美穂ちゃんは高いね・・・・京子はギリギリ・・・・・2人はでもチノちゃんに向いてないわね。この子、無表情で大人しいから」

 

「あ〜あ、確かに」

 

「「響に言われたくないわよ!!」」

 

「どういう意味!?」

 

「でも困ったわね・・・・それ以外の人はみんな155近くあるし・・・・」

 

「他に150の人は・・・・・・・・」

 

「「「「「・・・・・・・・」」」」」

 

「・・・・!?な、何だよ!?何でみんな俺を見るんだよ!?」

 

キャラ決めの最中、何故か全員こっちに注目をする。俺は慌てて理由を聞いた。

 

「・・・・遊輝、あなた身長は?」

 

「ひゃ、154・・・・・」

 

「本当は?」

 

「ひゃ・・・・153.5・・・・・」

 

「「「「・・・・・・・・・・」」」」

 

「・・・・・ひゃ、149です」

 

圧倒的な圧力に負けてしまい、俺は身長を言ってしまった・・・・・

 

「決まった!!!チノちゃんは遊輝、あなたね!!!」

 

「こら待て!!!俺、ごちうさ知ってるんだぞ!!!何で俺が女子中学生をやらなきゃいけないんだ!?」

 

『心配しなくても遊輝は女子中学生のキャラが一番よく似合う』

 

グサッ!!!!!

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「それにコーヒー豆に詳しいのもあんたは料理や食材についてはよく理解しているじゃない」

 

「髪も長いしね」

 

「でもさ、俺もごちうさは知っているけど髪はどうするんだ?カツラは高いぞ」

 

「そんなの簡単簡単!!染めたらいいよ!!」

 

「ハッ!?染める!?」

 

「どうせごちうさのメンバーのキャラの髪は特徴的なんだからみんな染めたらいいじゃん!!」

 

「いいねそれ!!染めよう!!遊輝の女装の新境地に立つかもしれない!!」

 

「おいこら待てレミ!!!何でそうなるんだよ!?」

 

「はい、というわけでチノちゃんは遊輝ね!!マヤちゃんは美穂、メグちゃんは京子にお願いするわ」

 

「任せてちょうだい!!」

 

「は〜い!!」

 

「だからちょっとま「チノちゃん!!うるさいわよ!!」俺はチノじゃねぇ!!」

 

「次行くわよ!次に重要なのは主人公のココアちゃんよ!」

 

俺の意見を無視して会議はどんどん進めて行く。

 

「なぁ、この際だから歌やダンスもやってみないか?」

 

「?どういう事?」

 

「確かごちうさのOPもEDも声優さんが歌ったり踊ったりしていたはずだぜ。劇の前や後に歌ったり踊ったりしたら観客も嬉しいと思うぞ」

 

「確かに・・・・・・」

 

「それは一理あるわね・・・・」

 

「だから俺の提案は人前で歌うことに慣れている軽音部に主要メンバーを任せることを提案する」

 

「えっ?」

 

青木が言った一言で奏や茜たちは驚いた表情をした。さしずめ、「こいつ、何を言ってるんだ?」だろう。

 

「それいいかも!!軽音部のみんなはクラス外や学外の人たちにも知れ渡っているし!!」

 

「いや・・・・私達は別に構わないけど、皆良いの?この主要メンバー以外は劇に出ないでしょ?」

 

奏が立ち上がって周りを見ながら皆に聞いて行く。ほとんどの奴らの反応は良くて、たまに渋っているやつも「まぁいいか・・・」ぐらいの反応は出ている。

 

「それにセリフとかいちいち覚えてられないから、そういうのが得意そうな軽音部に全部任せたら後々楽だし」

 

「ちょっと、今の言葉聞いていたからね」

 

「まぁ・・・じゃあ主人公は・・・・響かな?」

 

「えっ!?私!?」

 

「だってココアちゃんの雰囲気的に茜や奏やレミは似合わないから」

 

「やったあああ!!!私主人公!!!」

 

「次にこのリゼって人が・・・・・奏かな?常識人であり、身長が一番高いから。本当なら体力があった方がいいのだけれども、そこはまぁ部活と今後の練習で付けていけばいいわ」

 

「分かったわ」

 

「千夜は・・・・・茜ね」

 

「千夜ってどんな人?」

 

「お淑やかで大和撫子な和服美人」

 

「和服美人か・・・・私似合うかな?」

 

「残りのシャロちゃんはレミね」

 

「何か余り物感が凄いする・・・・・」

 

「このバーのマスターがスバル君ね。スバル君、身長も高いし、似合うわよ」

 

「そ、そうか?」

 

「残りはこの小説家の青山さんとココアのお姉さんのモカね・・・・・この人、普通の小説家じゃなくてのほほ〜んとした雰囲気を醸し出しているのよ」

 

「それこそ発案者の彩がやればいいじゃない。その人、小説家何でしょ?次いでだから台本も書いちゃって」

 

「えっ?・・・・そうね、そうしようか。あとはモカ・・・・・」

 

「モカさんの特徴は何だよ?」

 

「う〜ん・・・・・まぁココアのお姉さんだから大体は似ているけど、ココアよりも何でも出来るよ」

 

「う〜ん・・・・・じゃあ琴音に任せようぜ」

 

「いい?琴音ちゃん?」

 

「私は大丈夫だよ〜」

 

「じゃあこれで役決めは終わり!次に大道具と小道具担当・・・・」

 

「その前に服どうするんだ?服が一番の問題だろ?」

 

「服なら茜に頼めば良いじゃない。最近パタンナー雇った言っているし」

 

「おい、パタンナーって何だ?」

 

「服を作る人のことよ。全く、男子は何にも知らないんだから・・・・」

 

「んだと!!」

 

「そんなことよりさ〜、髪を染めるんだったらさっさと染めようよ〜。時間かかるじゃん」

 

「あっ、確かにレミの言う通り・・・・みんな染めて髪型を整えないとダメだから・・・・よし!今から私たち文化委員と彩で買ってくる!!」

 

「えっ?」

 

「というわけで・・・・みんな!!遊輝を逃さないように!!」

 

「「「「「「イエッサー!!!!」」」」」

 

「えっ!?えっ!?えっ!?ごめん話の流れが分からないのだけど!?」

 

突如文化委員二人と女の子が部屋をガラガラと開けて出て行き、残りのメンバー全員が俺を取り囲むようにした。

 

「な、何だよお前ら!?」

 

「だってこうしないとお前逃げるだろ?」

 

「当たり前だろ柳!!誰が好き好んで女装して髪染めるんだよ!!」

 

「というわけで・・・・遊輝を逃さないように私たちで見張るというわけよ!」

 

「ふざけんな!!!」

 

「みんな!!遊輝が暴れようとしているわ!!抑えつけるのよ!!」

 

「「「「「オオオッーーー!!!!!」」」」」

 

「っうえ!?ちょ!?ちょっと待てええええ!!!!!」

 

みんながバタバタと俺に寄ってたかって捕まえてその圧に耐えきれず俺は倒れてしまった。

 

〜〜(数分後)〜〜

 

 

「ただいま〜!近くの薬局で良い感じの奴があったから全員分買ってきたわよ!」

 

「まずは遊輝から染めましょう!!」

 

「んんんんん!!!」

 

訳もわからず椅子に縛られて、誰かのハンカチを猿轡にされて喋れない状態の中、文化委員と彩が帰ってきて、ヘアカラーの薬をビニール袋から取り出してきた。

 

「よっしゃ!!!じゃあ今から遊輝の黒髪を水色に帰るわよ!!」

 

「んんんん!!!んんんん!!!(やめろ!!!周りから変な目に見られる!!!アアアア!!!!!!!)」

 

 

〜〜(その日の放課後)〜〜

 

 

「う〜ん・・・・このローラーの動きじゃマニューバにはキツイんだよな・・・・」

 

「ローラーもこれからはエイムが試されるのよ!」

 

「良いよな〜・・・何で響はチャージャーが上手いんだよ・・・・」

 

「スバル、茜と3人で挑むけどいい?」

 

「いいぜ。そうだな・・・・・何で行くんだ?」

 

「私はスシコラ」

 

「リッタースコープ」

 

「ふむ・・・・・塗りがいるな。バレルでも持つか」

 

現在、軽音部の部室。

今日は皆で集まって久しぶりにゲームをしている。今日からアカデミアも再開になってこうやって皆でワイワイと過ごす日々がまた始まった。

 

「・・・・あのさ」

 

「あっ!?やっべ!!ガロンが侵入した!!」

 

「任せない!!リッターの射程よ!!」

 

「ううむ・・・・シャープマーカーで鍛えるか」

 

「・・・・・あのさ!!私たち、何のために集まったか知ってる!?」

 

「知ってる知ってる!!スプラ2の全国大会に向けた練習!!」

 

ゴン!!!!!シュウ〜〜・・・・・・

 

レミの怒りを買った響の頭には大きなタンコブが一つ、山になって出来上がった。

 

「違うでしょ!!全国ツアーに向けた練習でしょうが!!」

 

そう言ってレミの右手にあった一枚の紙が床に落ちた。そこに描かれていたのは俺たち6人の集合写真、そして上には『LIVE FES in Showtime!』の文字が・・・・・

 

俺たち、アカデミア中等部軽音楽部は一年の時から活動が実った・・・・・のか?とにかく、ありがたいことに幅広いファンを獲得することになり、かねてからやって欲しいと言われていた全国ツアーが去年の文化祭後に決まった。もちろん、公に発表したのはもっと後の元旦に発表。反響は・・・・・・凄すぎた(汗)。○フーのトップニュースはおろか、次の日の芸能ニュースでトップで挙げられるってどういうことよ・・・・・

 

まぁもちろん、それだけじゃなくてちゃんとPRもしている。過去のライブ映像や自分たちで作った数曲のオリジナル曲を動画サイトに投稿して評判を見ている。辛辣な意見もあるけどそれなりの評価はもらっている。

 

「それで、最終的にどうなった?」

 

「まず7月の頭から9月の終わりまで13都市15公演、それとアカデミアの文化祭でファイナルの2day」

 

「・・・・・丸々3ヶ月かよ。吐き気するわ」

 

・・・・・本当、どこで間違えたんだ(汗)。何がどうなってこうなったんだろう・・・・

 

ガラガラ〜〜!!!!

 

「ひっさしぶりにゲームやるぞ!!!!」

 

「龍亞さん・・・・ここは部室ですよ。ゲームやるためにある部屋じゃないんですから」

 

「・・・・・あれ?何か」

 

「・・・・何で皆さん髪色を変えたのですか?」

 

祈と龍可は俺たちの髪の違和感に気付いたようだ。

・・・・・・ええそうですよ。何も抵抗できずに水色に染められましたよ、もうどうでも良い気分です。

 

「私たち、今年は劇だからね。カツラを買うよりも染めた方が安上がりだから」

 

「ああ・・・・そう言えば3年生はもう文化祭の準備をするのですね」

 

「1年は期末テスト終わり頃から話し合うからね。まぁその前に2回のテストを補習なしで乗り越えられるか・・・・・」

 

「茜さん!!俺をバカにしすぎでしょ!!」

 

「だって〜、龍亞っちが勉強している姿なんて想像できないよ」

 

まぁごもっともなことだ。こいつ、普段から遊び呆けて宿題を忘れることもチラホラ。

 

「冗談抜きで龍亞、テスト大丈夫なの?」

 

「大丈夫大丈夫!!大船に乗ったつもりでいてよ!!」

 

「その大船が泥舟じゃ意味がないわよ」

 

「全く・・・・・・・・」

 

 

 

それから2週間後、放課後の補習の時間には龍亞と響の姿がいて先生から有難いお説教付きのお勉強が5日続いたとさ。




霊夢「・・・・・違和感ありまくり」

遊輝「うるせぇ・・・・」

魔理沙「遊輝が染めるなら赤だろうな〜、青は合わないぜ」

レミ「劇のキャラのためだからね、私も黄色のボブカットは似合わないと思うけど」

霊夢「あんたはまだいいわよ」

魔理沙「でもやっぱ遊輝は小さい女の子の服がよく似合うことがよく分かったぜ」

遊輝「覚えていろよ・・・・」

レミ「というわけで次回は早めの期末テストになるのかな?私たち、7月からアカデミアに行ける日々が少ないから。次回もよろしくね!」

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