【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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今回は・・・

龍亞「龍亞だよ!2回目の登場だね!」

お前は相変わらず元気だよな。

龍亞「元気に過ごす事が子供の宿命だからね!」

そのエネルギーをもう少し頭の方に活かせよ。

龍亞「無理」

即答するな!最強カードの紹介に行こう。

龍亞「今回はレインボー・ライフ!」

罠カードでそのターンに受けるダメージを全て回復出来るぞ!

龍亞「同様なカードにドレインシールドがあるけど、あっちは戦闘ダメージを1度だけしか回復できない。その代わりこのカードは手札コストが1枚いるけどね」

それにこのカードはフリーチェーンが出来るのも1つの強みだな。

龍亞「じゃあ第13話、デュエルスタート!」


第13話 準決勝第2試合 遊星VS龍可 前編

龍亞 side

 

遊輝のデュエルが終わったので、皆急いでデュエル会場に走って行く。

 

「遊輝!」

 

龍可が1番最初に着いたようだ。

・・・龍可は体力がなかったよね?やっぱ好きな人が傷ついたからかな?誰よりも心配してたし・・・と、そんな事より!

 

「遊輝!大丈夫!?」

 

「・・・・・・・・」

 

・・・遊輝の返事が帰ってこない。

 

「このままだと本当に不味い!直ぐに医務室に行かないと!」

 

「よし、俺が運ぼう!」

 

遊星が遊輝を担ぐ。

 

「遊星さん急いで!遊輝の顔色が悪くなってきてる!」

 

確かに顔色が悪い!早く行かないと!

 

ー (移動中)ー

 

 

「とりあえずこれで大丈夫だろう」

 

遊輝を医務室に連れて行き、先生に治療してもらった。頭に包帯を巻いているが、もう大丈夫みたい。

 

「遊輝・・・」

 

龍可が心配する。

 

「大丈夫よ龍可ちゃん。先生が言ってたでしょ。しばらくしたら目が覚めるって」

 

「だけど・・・」

 

相当ショックだったんだろな・・・

よし、兄として励まさないと!

 

「大丈夫だよ!遊輝ならすぐに目覚めてまた元気な姿を見さしてくれるって!」

 

「でも・・・」

 

「龍亞君の言う通りだよ!元気な姿を見さしてくれるよ!だから龍可ちゃんも元気を出して!」

 

レミさんも一緒に励ます。だけど・・・

 

「うん・・・」

 

龍可の返事に元気がない。やっぱり遊輝が起きてくれないと無理かな・・・

 

『さあ準決勝第2試合が始まるぞーー!どちらが決勝戦に行くのか!?組み合わせは・・・」

 

 

不動 遊星 VS 龍可

 

 

「俺と龍可だな・・・・先にデュエルフィールドに行っておく」

 

遊星が医務室を出てデュエルフィールドへと向かう。でも、今の龍可は・・・

 

「・・・じゃあ、私もいくね・・・」

 

「龍可・・・」

 

今の龍可じゃデュエルをしても集中しない。これじゃ遊星とのデュエルを楽しめそうにもない。どうすれば・・・

 

「う、うーん・・・」

 

「!遊輝!」

 

レミさんが驚いた。俺も驚いて遊輝の方を向く。

 

「あれ?確か俺、アキさんとのデュエルが終わって・・・・そっか、倒れたのか・・・」

 

遊輝が目覚めたのだ。

 

「大丈夫?怪我は?」

 

「・・・・もう大丈夫だな。決勝戦も出れる」

 

「そう・・・・・あまり無茶はしないでね」

 

ケロっとした表情で返されたのでレミさんが呆れてる。さっきまで怪我をして寝ていた人のセリフでは無いね・・・・・

 

「そう言えば遊星と龍可は?」

 

「もうすぐデュエルだから会場に行ったよ。だけど・・・」

 

「だけど?」

 

「龍可は遊輝が倒れたのが相当ショックだったみたいで、こう、なんか・・・」

 

「【デュエルを楽しめそうにない】でしょ?」

 

「何でレミさんが言うの!まあ、そうだけど」

 

今の龍可じゃ本当に楽しめない。どうすれば・・・

 

「・・・よし、じゃあ龍可を励ましに行くか!」

 

「えっ!?でも怪我は・・・」

 

「さっき言ったでしょ、もう大丈夫って。そんな事より龍可を励ましに行こう!」

 

遊輝がそう言って、ベッドから飛び出して医務室を出て行く。

 

「・・・・あの人、本当にさっきまで倒れていた人?」

 

「気持ちはわかるよ、レミさん」

 

あんなのくらって、こんなにも早く復活なんてしないよ。ていうか、何事もなかったようにしているし。

 

「龍亞君も励ましに行ったらどう?」

 

「うん、そうするわ」

 

俺はレミさんに返事をして、遊輝のあとを追う。

・・・龍可、頑張れよ!

 

 

龍亞 side out

 

龍可 side

 

 

もうすぐ遊星とのデュエルが始まる。

いつもならデュエルを楽しみたい、だけど今は・・・

 

「遊輝・・・・」

 

遊輝のことで頭がいっぱい。あんなデュエル見たらデュエルをする気がしない。

それに遊輝の事がとても心配。ずっと傍らにいたい・・・

 

「どうしようかな・・・・このデュエル棄権しようかな・・・」

 

「龍可ーーー!」

 

「!?遊輝!?」

 

私は驚いて振り向いた。そこには、さっきまで頭を怪我して寝ていた遊輝が私のところまで走ってきてた。

「何で!?怪我は!?」

 

「もう大丈夫!次の決勝戦も出るよ!」

 

良かった~・・・・でも本当に治っているの?あんなに攻撃をくらったのに。

 

「もう大丈夫だって。さっき先生が走っている遊輝の姿を見たから。【化け物だ・・・】って言ってたよ!」

 

龍亞がゲラゲラと笑いながらやってきた。そんな事言ってたら・・・

 

「ほお~・・・じゃあ龍亞君、その化け物が君に襲ったらどうなるかな~~」

 

「えっ・・・いや・・・あの〜・・・」

 

遊輝が指をポキポキと鳴らしながら、龍亞を脅迫してる。龍亞の顔色が青くなる。自業自得ね。

 

「覚悟せえ!」

 

遊輝が龍亞の身体を押さえ込み、何かのプロレス技みたいな物を龍亞にかけている。

 

「ぎゃあああ!!!ごめんなさい!もう言いません!!許して下さい!!」

 

必死に謝る龍亞。だけどよっぽど怒っているのかな?なかなかやめない。この様子だと本当に大丈夫なのね・・・確かに化け物だね・・・

 

「そんな事より何しに来たの?」

 

龍亞がかわいそうだし、このままだと本当に何をしに来たのか分からないままデュエルフィールドに行っちゃいそうだよ。

 

「おっとそうだ。励ましに来たんだ」

 

「励まし?」

 

「龍亞とレミが【龍可が元気じゃない】って言うから励ましに来たんだ!」

 

そうなんだ。・・・確かに元気がなかったけど・・・遊輝が目覚めてくれたから大丈夫だけど・・・

 

「・・・大丈夫って言いたいけど、正直、デュエルが怖いの。遊輝のあのデュエルを見て」

 

遊輝が無事になってくれたから少しは良くなったけど、あんなデュエルを見たらデュエルが怖いの。

 

「そっか・・・・でも龍可とデュエルするのは遊星だよ。遊星なら楽しいデュエルができるよ!俺のデュエルは忘れて、楽デュエルを楽しんで来いよ!」

 

「だけど・・・・・」

 

「うーん・・・・じゃあ龍可」

 

遊輝がしゃがみ込んで私と同じ目線になる。

 

「龍可がこのデュエルを良いデュエルにしたら、俺ができる範囲で何かしてあげるよ!」

 

「本当!?嘘じゃない!?」

 

「ああ!本当だ!男に二言はない!」

 

「やった!じゃあ頑張る!」

 

「そうそう、その笑顔!頑張って来いよ!」

 

遊輝と龍亞が戻って行く。

遊輝と約束したんだ。頑張って勝って見せるよ!

 

 

 

『さあ準決勝第2試合が始まるぞーー!まずは不動遊星ーー!』

 

《わあーーーー!!》

 

遊星の登場で観客席から歓声が沸き立つ。遊星が皆サテライト出身だってことを忘れているみたいね。

『対するは1回戦見事なオーバーキルで勝利した龍可ーーー!』

 

MCが私を紹介して、それに合わせて飛び出す。

 

『先ほど、医務室から遊輝が無事であることが報告された!決勝戦で遊輝と戦うのは一体どちらか!?』

 

「龍可、遊輝は本当に大丈夫なのか?」

 

「うん!もう大丈夫みたい!」

 

「そうか・・・だが今はデュエルだ!」

 

「分かっているよ。遊輝と約束したんだ!必ず勝って見せるよ!」

 

遊星と私は決闘デスクをセットする。

 

『準決勝第2試合、いよいよ始まるぞ!』

 

「デュエル‼」 「デュエル‼」

 

遊星 LP 4000 龍可 LP 4000

 

「先行はもらった!俺のターン!」

 

遊星 手札 6枚

 

「ボルト・ヘッジホッグを守備表示で召喚!そしてカードを伏せてターン・エンド!」

 

 

遊星 手札 4枚 LP4000

【モンスターゾーン】

ボルト・ヘッジホッグ 守800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

無難な立ち上がりね。まあ速攻で裁きの龍を出された時の対策かな?

 

「私のターン!ドロー!」

 

龍可 手札 6枚 デッキ残り枚数 34枚

 

「魔法カード、光の援軍!デッキの上から3枚を墓地に送って、ライトロード・マジシャン ライラをサーチ!」

 

墓地に落ちたカード

・ダーク・アームド・ドラゴン

・ライトロード・サモナー ルミナス

・大嵐

デッキ残り枚数 30枚

 

 

「そして手札に加えたライトロード・マジシャン ライラを召喚!」

 

ライトロード・マジシャン ライラ 攻1700

 

白いマントを包んだ女性の司書が現れた。

どうしようかな?攻撃反応型のカードだったら厄介だしまだ攻めないほうがいいかな?それにライラを残して墓地肥やしもしたいし・・・・

 

「ライラの効果発動!攻撃表示から守備表示にすることで、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊する!その伏せカードを破壊!」

 

ライトロード・マジシャン ライラ攻1700→守200

 

ライラが膝がつくと同時に杖から魔法が飛びたして遊星のリバースカードを破壊した。

 

「かかったな」

 

「えっ!?」

 

「俺が伏せたのはリミッター・ブレイク!このカードは墓地に送られた時、手札・デッキ・墓地からスピード・ウォリアーを特殊召喚する!デッキからスピード・ウォリアーを特殊召喚!」

 

スピード・ウォリアー 攻900

 

どこからかマスクを被った戦士が滑りながら現れた。

まさか、こっちの効果を逆手にとったのね・・・・

 

「うーん、仕方がないか・・・カードを1枚伏せてターンエンド!そしてライラの効果でデッキから3枚を墓地に送る」

 

 

墓地に送られたカード

・ソーラー・エクスチェンジ

・ライトロード・ハンター ライコウ

・ライトロード・ドルイド オルクス

 

 

龍可 手札 4枚 LP4000 デッキ残り枚数 27枚

【モンスターゾーン】

ライトロード・マジシャン ライラ 守200

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード1枚

 

 

「俺のターン!」

 

遊星 手札 5枚

 

「ジャンク・シンクロンを召喚!」

 

ジャンク・シンクロン 攻1300

 

「ジャンク・シンクロン・・・来るわね!」

 

「Lv2のボルト・ヘッジホッグにLv3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

 

☆3 + ☆2 = ☆5

 

「集いし星が新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!シンクロ召喚!出でよ!ジャンク・ウォリアー!」

 

ジャンク・ウォリアー 攻2300

 

ジャンク・シンクロンとボルト・ヘッジホッグが光となって、その中からジャンク・ウォリアーが現れる。

 

「ジャンク・ウォリアーはシンクロ召喚に成功した時、自分フィールドのLv2以下のモンスターの攻撃力の合計分アップする!パワー・オブ・フェローズ!」

 

ジャンク・ウォリアー攻2300→3200

 

スピード・ウォリアーとジャンク・ウォリアーが共鳴してジャンク・ウォリアーの攻撃力が上昇する。

攻撃力3200・・・結構厄介ね。

 

「バトル!スピード・ウォリアーでライトロード・マジシャン ライラを攻撃!ソニックエッジ!」

 

スピード・ウォリアーが反転して回りながらライラを攻撃した。

 

スピード・ウォリアー攻900

ライトロード・マジシャン ライラ守200

 

「ライラ!」

 

「ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!スクラップ・フィスト!」

 

ジャンク・ウォリアーの拳が大きくなって私を襲う。

 

「リバースカードオープン!レインボー・ライフ!手札を1枚捨てて、このターン私が受けるダメージの分だけライフを回復する!」

 

龍可 手札 4枚→3枚

LP4000→7200

 

私の回りに虹色のオーラが出て、ジャンク・ウォリアーの攻撃を吸収して、私は光を浴びる。

 

「LP7200・・・不味い、裁きの龍の回数を増やしたか・・・」

 

それもあるけどね。ライトロードの特性上あまり罠カードを入れないけど、LPを回復するこのカードは入れたわ。

 

「俺はこれでターン・エンド」

 

 

遊星 手札 4枚 LP4000

【モンスターゾーン】

スピード・ウォリアー 攻900

ジャンク・ウォリアー 攻3200

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

フィールド・アドハンテージは遊星が有利だけど、LPを回復したし、何より遊輝との約束の為に、絶対に勝ってみせるわ!




遊輝「いや〜、大した怪我じゃなくてよかったよかった〜」

龍可「(・・・・・本当に何であんな短時間で頭の傷を治せたの?(汗))」

龍亞「(遊輝の身体って・・・・変だよね)」

遊輝「二人とも何話してるんだ?」

「「な、何もないわよ(ないぜ)」」

遊輝「ふ〜ん・・・・まぁいいか。次回は遊星と龍可のデュエルの続きね」

龍亞「【遊星VS龍可 後編 閃光龍VS裁きを下す龍】」

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