【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
ジャック「フン」
なんスカその態度・・・・・
ジャック「クロウではないが、あまりにも俺の出番が少なすぎる」
仕方ないじゃないですか・・・・主人公たちの視点を書くのが目的なんだから。
ジャック「言いたいことは分かるが遊星は声だけでも俺たちと比べてかなりの出演があるだろ」
そりゃ遊星さんは主人公なうえに色々とスペックがありますから。
ジャック「貴様!!この俺が低スペックだと言うのか!?」
事実じゃねぇか。
ジャック「何だと!?」
最強カードの紹介にいくぞ!今回はNo,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロ!!
ジャック「チッ・・・・ランク4の水属性モンスターで、効果が優秀なため相性の良いデッキではかなり重宝される」
効果は相手の攻撃力が元々の攻撃力と異なるモンスター1体を対象にして、そのモンスターを破壊して1枚ドロー!自分から相手のステータスを変えるカードを入れればノーコスト1ドローという化け物カードになるぞ!
ジャック「第165話、デュエルスタート!」
響 side
「♪♪♪〜〜〜、スケート楽しい〜!!」
能力によって作った氷の道、それをスケートのように滑っていく。目的のコーヒーカップのアトラクションまではかなりの距離があるため普通に走っていくのは疲れると思った私は能力を使い道を凍らせて滑っていく。いや〜、こうなるんだったらスケート用の靴があればなぁ〜〜。
「っとと、ついたついた。ここがコーヒーカップね」
凍った道を滑ってきて、目的地のコーヒーカップについた。辺りは遊園地なのに人の気配がなく閑散としている。
「まったく、遊園地は華やかなのがいいのにこれじゃ台無しだよ」
「いいじゃない。貸切で♪」
「!?ど、何処!?」
「後ろよ〜〜」
「う、後ろ!?」
突然聞こえてきた声に慌てて辺りをキョロキョロする。後ろという言葉を聞いて慌てて後ろを向くとフィギュアスケートの選手のように華麗に氷の道を滑っている人型の黒い影が見えた。
「とおっ!!」
その人型の黒い影はジャンプをして見事なトリプルアクセルを決めた。
「す、凄い・・・・綺麗・・・・」
「どうもどうも!」
「って、そうじゃない!!何でここにいないの!?っていうか誰!?」
「何でここにって言われても私だって移動するものだよ。それと私はアリアよ」
「嘘だ!?」
「正確には私の操っているものだけど。私の本体はタワーの上よ」
あぁ・・・・なんか魔法使いならそういう事出来そうだもんね・・・・何か納得だわ。
「ここの相手はあなたのようね。見る限り、頭悪そうだけど」
「なっ!?人を見て第一声がそれ!?」
「じゃあ江戸時代の第十五代将軍の名前は?」
「そんなの簡単よ!!足利尊氏!!」
「(・・・・・・・あぁ、私が思っていた以上にバカだったわ)」
「何その悲観な目!?あっているでしょ!?」
「・・・・・足利は室町の将軍家よ。江戸時代は徳川よ」
「えっ!?」
あれっ!?そうだっけ!?徳川って確か鎌倉・・・あれ?それだったら織田信長は何時代の将軍だっけ?確か豊臣秀吉の次の将軍だから・・・・
「・・・・ああ!!歴史なんて嫌いだ!!)」
「(・・・・・あぁ、この子は救い用がないバカなのね)」
「そんな事より!!!あなたを止めてこんなやばい事を止める!!」
「話が繋がってないような・・・・(私、普段はボケ担当なんだけど(汗))」
とにかく私はこいつを止める、その一心でデュエルディスクを起動させる。相手も腕が変形をしていきデュエルディスクが現れる。
「行くよ!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
響 LP 4000 アリア LP 4000
「先行は私よ!ドロー!」
響 手札 6枚
「魔法カード、氷結界の紋章!デッキから《氷結界》モンスター1体を手札に加える!氷結界の軍師を加えてそのまま召喚!」
氷結界の軍師 攻1600
「軍師の効果発動!手札の氷結界の虎将 グルナードを捨てて1枚ドロー!カードを2枚伏せてターンエンド!」
響 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
氷結界の軍師 攻1600
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「私のターン!ドロー!」
アリア 手札 6枚
「永続魔法、ダイナミスト・チャージを発動!このカードの発動時の処理としてデッキから《ダイナミスト》モンスターを手札に加える!私はダイナミスト・プテランを加えてそのまま召喚!」
ダイナミスト・プテラン 攻1800
相手が発動した永続魔法によって手札に加わったカードがそのままデュエルにセットさせる。上空からスピードに乗った物体が私の横を通過して相手のフィールドに現れる。機械で出来た恐竜みたいなモンスターだ。
「バトル!ダイナミスト・プテランで氷結界の軍師を攻撃!」
ダイナミスト・プテラン 攻1800
氷結界の軍師 攻1600
響 LP 4000→3800
「ぐう!!リバースカードオープン!!激流蘇生!!このターン、破壊された水属性モンスターを可能な限り特殊召喚する!!戻ってきて氷結界の軍師!!」
ダイナミスト・プテランの攻撃によって破壊された氷結界の軍師だったけど、私が発動した激流蘇生の効果によってすぐにフィールドに戻ってきた。
「そしてこの効果で特殊召喚したモンスターの数×500ポイントのダメージを相手に与える!」
アリア LP 4000→3500
軍師を再度特殊召喚した激流の波が相手に襲う。アリアは少し後ろに下がったけどこの攻撃を受け止めてすぐに前に出た。
「どうってことないわね。ダイナミスト・プテランの効果発動!戦闘で相手モンスターを破壊した場合、デッキから《ダイナミスト》カード1枚を手札に加える!ダイナミスト・ハウリングを手札に加える!カードを2枚伏せてターンエンド!」
アリア 手札 4枚 LP 3500
【モンスターゾーン】
ダイナミスト・プテラン 攻1800
【魔法・罠ゾーン】
ダイナミスト・チャージ
伏せカード 2枚
さっき加えたのは罠カードだったわね・・・・あの状況で罠カードだから間違いなく妨害する気ね・・・・そう簡単にはいかせないから!!
「私のターン!ドロー!」
響 手札 4枚
「まずは軍師の効果!氷結界の破術師を捨ててドロー!氷結界の軍師をリリース!ブリザード・プリンセスをアドバンス召喚!!」
『超久々に私の出番よ!!』
ブリザード・プリンセス 攻2800
軍師がリリースされて大きな氷の玉を鎖で繋げた氷の棒を振り回しながらプリンセスが現れる。
「ブリザード・プリンセスが召喚したターン、相手は魔法と罠を発動出来ない!」
「チッ」
「バトル!ブリザード・プリンセスでダイナミスト・プテランを攻撃!」
『ヘイル・ブリザード!!』
プリンセスが放った氷の雨嵐が相手のモンスターに襲う。氷漬けにされた相手はそのまま破壊されて超過ダメージが相手を襲う。
ブリザード・プリンセス 攻2800
ダイナミスト・プテラン 攻1800
アリア LP 3500→2500
「ダイナミスト・チャージの効果。1ターンに1度だけ、フィールドからエクストラデッキに送られた《ダイナミスト》Pモンスター1体を手札に戻す」
「いっ!?ペンデュラムモンスター!?」
あのダイナミストってモンスターペンデュラムカードだったの!?不味い!!持久戦になったらこっちが不利になる!!
「(けど、幸いまだPゾーンにカードはない。それにペンデュラムモンスターは特性上、最初のペンデュラム召喚のために大量のカードを消費する。その間に盤面を制圧すれば大丈夫!)カードを2枚伏せてターンエンド!」
響 手札 1枚 LP 3800
【モンスターゾーン】
ブリザード・プリンセス 攻2800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「私のターン!ドロー!」
アリア 手札 5枚
「リバースカードオープン!永続罠、ダイナミスト・ハウリング!このカードの発動時処理としてデッキから《ダイナミスト》Pモンスター2体をPゾーンにセットする!」
「いっ!?」
何そのカード!?1枚でペンデュラム召喚できるって言っているものじゃない!!
「レフト・Pゾーンにスケール6のダイナミスト・アンキロス、ライト・Pゾーンにスケール3のダイナミスト・ケラトプスをセッティング!」
相手が発動した永続罠の効果で上空の雲の隙間から光が2箇所差す。そして、それぞれのPゾーンにPモンスターがセットされた。
「これでLv4と5のモンスターが召喚可能!Here we go!!It"s show time!!振れろ!輝きしペンデュラム!長き封印から目覚め私に栄光よ!ペンデュラム召喚!現れよ!私のモンスターたち!手札からダイナミスト・レックス!ダイナミスト・プテラン!ダイナミスト・ブラキオン!ダイナミスト・プレシオス!」
ダイナミスト・レックス 攻2400
ダイナミスト・ブラキオン 攻2000
ダイナミスト・プレシオス 攻1700
Pゾーンの間に大きな穴が開いて、その中から4つの光が飛び出してきた。その光が大きく輝いて4体の身体が機械で出来た恐竜がフィールドに現れる。
「さらにリバースカード・オープン!ダイナミスト・ラッシュ!デッキから《ダイナミスト》モンスター1体を特殊召喚する!ダイナミスト・ステゴサウラーを特殊召喚!」
ダイナミスト・ステゴサウラー 攻1600
さらに相手が発動した罠カードの効果により、その罠カードの中から機械で出来たステゴザウルスみたいな恐竜が現れた。
「やばいやばい・・・・・でも攻撃力はブリザード・プリンセスにかなわないわよ!」
「ダイナミスト・プレシオスがフィールドにいる限り、相手のモンスターの攻撃力と守備力は私の《ダイナミスト》カード1枚につき100ポイントダウンする!私の場には9枚のカードがある!!」
ブリザード・プリンセス 攻2800→1900
「えっ!?プリンセス!!」
「そのまま倒しても勝てるけど念のため、Lv5のダイナミスト・レックスとダイナミスト・ブラキオンでオーバーレイ!」
☆5 × ☆5 = ★5
「2体の機械族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク5!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ 攻2100
ブリザード・プリンセス 攻1900→2100
「いっ!?それはダメ!!リバースカードオープン!!強制脱出装置!!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァが出てきたところで私は伏せカードをたまらず発動。すぐにサイバー・ドラゴン・ノヴァは機械に吸収されて遠くに飛ばされてしまった。
「感づいていたか・・・・・」
「あ、危ない危ない・・・・インフィニティになんか出されたら負け確定だよ・・・(汗)」
あのノヴァの後に出されるのはサイバー・ドラゴン・インフィニティ、エクシーズモンスターの中でもトップクラスの強さを誇る。本当なら攻撃してきたときにダイナミスト・プレシオスを戻そうとしたけどこればかりはもう・・・・
「でもまだ終わらないわよ!Lv4のダイナミスト・ステゴサウラーとダイナミスト・プテランでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!魅惑の氷の女王が舞い降りる!エクシーズ召喚!No,103!神葬令嬢ラグナ・ゼロ!」
No,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロ 攻2400
ブリザード・プリンセス 攻2100→2300
げっ!?あのモンスターも厄介な効果を持っているわよ!?
「ラグナ・ゼロの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて攻撃力が変化している相手モンスター1体を破壊して1枚ドローする!ガイダンス・トゥ・フューネラル!」
No,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロ OVR 2→1
ラグナ・ゼロがオーバーレイ・ユニットを1つ使い、手にしている氷の杖を振り回して投げる。その杖がプリンセスを斬りつけて破壊される。
アリア 手札 1枚→2枚
「バトル!ラグナ・ゼロでダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!ガード・ブロック!この戦闘ダメージを0にして1枚ドローする!」
響 手札 1枚→2枚
「ダイナミスト・プレシオスでダイレクトアタック!」
響 LP 3800→2100
「ぐうぅ!!!」
ラグナ・ゼロの攻撃はガード・ブロックの効果によって無効にしたが続けてのダイナミスト・プレシオスの攻撃は無効に出来ず攻撃を受けた。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
アリア 手札 1枚 LP 2500
【モンスターゾーン】
ダイナミスト・プレシオス 攻1700
No,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロ 攻2400
【魔法・罠ゾーン】
ダイナミスト・チャージ
ダイナミスト・ハウリング
伏せカード 1枚
【Pゾーン】
ライト:ダイナミスト・アンキロス
レフト:ダイナミスト・ケラトプス
「私のターン!ドロー!」
響 手札 3枚
確かあのモンスター、相手ターンにも使えたよね・・・・っていうことかはあのプレシオスをどうにかしないといけないのね・・・とはいえ500ポイントもダウンしているし・・・
「(そういえばダイナミスト・ハウリングって・・・・・うわっ、めんどくさい効果ね・・・・)速攻魔法、サイクロン!ダイナミスト・ハウリングを破壊する!」
私が発動したサイクロンによって相手のダイナミスト・ハウリングは破壊された。これで除去の心配はなくなった!
「チューナーモンスター、デブリ・ドラゴンを召喚!」
デブリ・ドラゴン 攻1000→500
「デブリ・ドラゴンの効果発動!召喚時、墓地から攻撃力500以下のモンスター1体を特殊召喚する!氷結界の破術師を特殊召喚!」
氷結界の破術師 攻300→0
「Lv3の破術師にLv4のデブリ・ドラゴンをチューニング!」
☆3 + ☆4 = ☆7
「クレパスの奥地に眠る水の龍がオーロラの光で蘇る。永遠に降り積もる雪を降らせ!シンクロ召喚!放て!アイス・スプラッシュ・ドラゴン!」
アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2500→2000
デブリ・ドラゴンの身体から4つの緑色の輪の中に破術師が入って3つの光となる。それらが一つの光となって上に登ると上空にオーロラが現れる。そのオーロラの中からアイス・スプラッシュが現れる。
「ラグナ・ゼロの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いてアイス・スプラッシュを破壊する!」
No,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロ OVR 1→0
「リバースカードオープン!永続罠、安全地帯!アイス・スプラッシュを対象にして発動!」
ラグナ・ゼロがオーバーレイ・ユニットを一つ使ってアイス・スプラッシュを破壊しようとしたが私が発動した永続罠の効果によりアイス・スプラッシュはフィールドに現れた大きな宇宙基地に入っていった。
「安全地帯の対象になったモンスターは効果の対象にならず、戦闘でも効果でも破壊されない!」
「チッ、めんどくさいわね」
「アイス・スプラッシュの効果発動!シンクロ召喚時、相手の手札1枚をランダムに選んで墓地に送る!」
アイス・スプラッシュが口から放った水鉄砲でアリアの残っていた手札を撃ち抜いた。
「さらにアイス・スプラッシュの効果発動!このターンのバトルフェイズを放棄して、自分フィールドの水属性モンスター1体を選択!そのモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える!!行けっ!!ウォーターフォール!!」
アイス・スプラッシュが上空に咆哮をあげる。そのことにより快晴だった青空の天気にどんよりとした大きくて分厚い灰色の雲が相手を中心に現れる。そして大量の水が流れ始めた。
アリア LP 2500→1100
「ブアッハアアアア!!!!!!何よこれ!?アリアさんの大事な服が台無しじゃない!!」
・・・・・・割とどうでも良いし、それにそれなんかの物体よね?服とか関係ないじゃない。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
響 手札 0枚 LP 2100
【モンスターゾーン】
アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2000
【魔法・罠ゾーン】
安全地帯 (アイス・スプラッシュ)
伏せカード 1枚
「あったまきた・・・・アリアさんのお洋服を台無しにした事を後悔させてあげる!!私のターン!!ドロー!!」
アリア 手札 0枚→1枚
「スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!トラップ・スタン!このターン、このカード以外の罠カードの効果は全て無効になる!!」
「いっ!?」
相手が発動したトラップ・スタンの効果で私のフィールドにある安全地帯の色がなくなっていき、無力化になってしまう。
「魔法カード、強欲で貪欲な壺!デッキトップ10枚を除外して2枚ドロー!」
アリア 手札 0枚→2枚
「RUMーバリアンズ・フォース!!フィールドのNo,103 神葬令嬢ラグナ・ゼロを選択しカオス・エクシーズ化する!」
相手が発動したRUMによりラグナ・ゼロは再びブラックホールに吸い込まれていった。
「1体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを再構築!!魅惑の氷の女王が時をも凍らせる悪魔へと変わる!カオス・エクシーズ・チェンジ!CNo,103 神葬令嬢ラグナ・インフィニティ!!」
CNo,103 神葬令嬢ラグナ・インフィニティ 攻2800
ブラックホールの渦から現れたのは先ほどの水色と白の衣装から黒い衣装へと変わり、氷の杖が大きく鎌のようになったラグナ・ゼロだ。先ほどあったお淑やかさが完全に消えて殺意が向けられている。
「ラグナ・インフィニティの効果!カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて相手フィールドの攻撃力が変化しているモンスター1体を選ぶ!その数値分のダメージを与えて、選択したモンスターをゲームから除外する!!」
「いっ!?」
CNo,103 神葬令嬢ラグナ・インフィニティ OVR 1→0
「ガイダンス・トゥ・パーガトリィ!!」
ラグナ・インフィニティがオーバーレイ・ユニットを使い、手にしている氷の鎌を振り回す。アイス・スプラッシュの下に氷のクレパスで出来た穴が現れてその中に吸い込まれていった。
響 LP 2100→1600
「これで終わりよ!バトル!!ラグナ・インフィニティでダイレクトアタック!!」
「リバースカードオープン!!速攻魔法、皆既日食の書!!」
私が発動した伏せカードによってフィールドに皆既日食が表紙になった分厚い魔道書が現れて、相手のモンスターを全て裏側守備表示にした。
「チッ、カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズに私のモンスター達は守備表示になって私は2枚ドローする」
アリア 手札 0枚→2枚 LP 1100
【モンスターゾーン】
ダイナミスト・プレシオス 守1400
CNo,103 神葬令嬢ラグナ・インフィニティ 守2400
【魔法・罠ゾーン】
ダイナミスト・チャージ
ダイナミスト・ハウリング
伏せカード 1枚
【Pゾーン】
ライト:ダイナミスト・アンキロス
レフト:ダイナミスト・ケラトプス
あ、危ない危ない・・・・・遊輝に言われて皆既日食の書を入れておいてよかった・・・・このカード、思っていたよりも強いわね・・・・
「私のターン!ドロー!」
響 手札 1枚
「魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」
響 手札 0枚→3枚 アリア 手札 2枚→5枚
・・・・・・いける!!これで勝てる!!
「装備魔法、D・D・R!手札のカードを1枚捨てて、除外されているアイス・スプラッシュを特殊召喚!」
『ギャアアアア!!!!!!!』
D・D・Rの効果によって次元の穴が開いてその中からアイス・スプラッシュが再びフィールドに現れた。
「アイス・スプラッシュの効果発動!」
「リバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!」
アイス・スプラッシュの効果が発動する前にデモンズ・チェーンがアイス・スプラッシュの身体を縛ってしまった。
「これで効果ダメージは無くなったわよ!」
「いいえ、これはブラフよ!!本命はこれ!!チューナーモンスター、氷結界の守護陣を召喚!」
氷結界の守護陣 攻200
「Lv7のアイス・スプラッシュにLv3の氷結界の守護陣をチューニング!」
☆7 + ☆3 = ☆10
「サファイアの宝玉が輝きし時、水の龍が覚醒する。海に永久に続く流氷を導け!シンクロ召喚!!凍らせ!!水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴン!!」
水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴン 攻2800→2300
アイス・スプラッシュが氷結界の守護陣と一つになるとサファイアの宝石が現れて、それが青く輝きながら光る。その宝石がヒビ割れていき、中からサファイア・アイスがフィールドに現れた。
「水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴンの効果発動!シンクロ召喚成功時、相手フィールドのカード1枚をゲームから除外する!私が除外するのはラグナ・インフィニティ!!フローリング・アイス!!」
サファイアからの冷たい冷気がラグナ・インフィニティを包み込み、カッチカチの氷漬けにする。その氷漬けにされたマキシマムが流氷のように何処かに流れていく。
「ラグナ・インフィニティを除外したところで私のライフは削りきれないわよ!!」
「いいや!!これで終わりだよ!!サファイア・アイスの効果発動!!このターンのバトルフェイズを放棄して自分フィールドの水属性モンスター1体のLv×300ポイントのダメージを与える!!」
「なっ!?」
「水玉霊 サファイアのレベルは10!3000のダメージを与える!!溶けない雪で永遠に眠りなさい!!アイス・フォール!!」
サファイア・ドラゴンが空へと登り、相手の上に大きな雲を作る。そこから大量の雪が落ちて来て、相手がどんどんと白くなっていく。
アリア LP 1100→0
WIN 響 LOS アリア
響 side out
遊輝 side
・・・・・・ゴゴゴゴ
「開いた・・・・ってことはまた誰かが勝ったのか」
入り口から入り、今度は2階へと続く扉が開く。立ち上がった俺はゆっくりと歩き、扉の前で立ち止まる。
「・・・・・ふぅ、行くか」
一種の覚悟を決めて、俺は右足をその扉の前に出す。今度は左足を前に出した時、またしても頭痛がおきる。
「グッ!?やっぱりきたか・・・・・」
ある程度予測していたとはいえこの頭痛はなれない・・・・そう思いつつ、またしても頭の中に映像と声が流れてきた。
『・・・、本当に入るの?」
『うん!!絶対に立派な魔法使いになる!!・・・に不可能なことはないよ!!』
『・・・・・そうね、それでこそ私の娘だわ!』
その映像の場所は家の中、そこには最初に見た映像に映っていた少女がさらに幼い時の姿が見えた。その反対側には少女よりも一回りもふた回りも大きい女性がいた。
「(・・・・この女性、どこかで見たことがある・・・・・)」
『じゃあ早速、ジュノン様にお願いして魔法学校に入れるようにしておくわね』
『ありがとう、トールモンドお母さん!!』
「(トールモンド?・・・・トールモンドって確かグリモワールにいたアリアの義理の母・・・・となるとあの少女はやっぱり・・・)」
そう思っていたら、突如場面が変わった。今までの家の中の映像から学校みたいな建物の庭みたいな所に、そこには先生らしき人と沢山の魔法使いの格好をした子供達がいた。そして、その子供達を代表してアリアが一人前に出ていた。
『セイクリッド・ライト!!』
アリアが声を出して杖を前に振ったが何も起こらない。先生はアリアに一言二言アドバイスをして、アリアは再び同じことをするがやはり何も起こらない。
『もういい、次』
『アリア、またお前何もできなかったな』
『やっぱり人間の子は魔法使いになれないんだよ』
後ろにいた生徒たちはアリアを罵り、罵倒したり笑っていた。誰一人としてアリアを味方する人はいない。
『(・・・・・やっぱり、私には・・・私には・・・・・・)』
「!?ハァ・・・ハァ・・・・・」
アリアが周りから責められているところで映像は終了、途端に俺の身体にはとてつもない疲れが襲ってきた。
「ハァ・・・ハァ・・・(あれが、トールモンドが言っていたアリアが魔法学校に馴染めなかった過去・・・・なるほど、確かにあんな事されたら誰だって馴染めないな)」
いわゆるイジメ・・・・って奴だな。俺は幸い、経験をせずむしろイジメられていたやつをたま〜に助けていた方だから、気持ちなんて分からない。
「(・・・・・・あいつ、生涯孤独だったのかな。それだったら俺に甘えるのも何となくわかる気がする・・・・)」
生涯、誰一人味方につく人が誰一人、いや正確にはトールモンドがいたが、とにかくいなかったアリアにとって何でも構ってくれる俺は初めての存在だったのだろう。それがあの時、グリモワールを救ったあの言葉なのか・・・・・
「フゥ〜・・・・とにかく、体調を整えてからまた上に上がろう。どうせ時間はかかるんだ」
後ろにある扉は再び閉まり、前にある扉も閉まっている。再び部屋に閉じ込められた俺はそう呟いて能力を使って自分自身の体力を回復させる。
咲夜「ふむ、ダイナミスト・ハウリングは厄介ね」
霊夢「1枚で取れるアドバンテージじゃないわね・・・・」
響「今回は色々と運が良かったよ」
咲夜「まぁ私の影霊衣の前には意味がありません」
霊夢「ペンデュラム使いとして、もっと展開してその後のことを考えることをオススメするわ」
響「・・・・相変わらず厳しいわね(汗)」
咲夜「そうそう、あなたももう少しお勉強をなさった方がいいですよ」
霊夢「流石の私もあれは引いたわ。有名どころの戦国武将ぐらい知っているでしょ」
響「・・・・勉強なんて嫌いだああ!!!!!」
咲夜「というわけで次はスバルさんの出番ですね」
霊夢「【運命のHEROと魂のHERO】。次回もよろしく」