【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介〜。

アキ「久しぶりね」

最近、ごちうさとかこのすばとかにハマってるけど、なんか今になって凄い青春している気分。

アキ「何よそれ(汗)」

いや、今まで狭く深いという俺の人生で一気に視野が広がったような気分でさ、どんな物でも最近は面白いように感じるようになったんだよ。

アキ「(・・・・・色々と大丈夫かしら(汗))」

最強カードの紹介に行きましょう!今回はNo,102 光天使グローリアス・ヘイロー!

アキ「☆4のモンスターを3体素材にするランク4のエクシーズモンスター、効果はエクシーズ素材を一つ取り除くことで相手モンスターの攻撃力を半分にして効果を無効にする。この効果は永続よ」

あと、自身が破壊される代わりにエクシーズ素材を全て取り除くことで破壊から免れてそのターンの戦闘ダメージを0にできる!攻守全てにおいて有用な効果を持ったモンスターだ!(なお、使えるとは言っていない)

アキ「第164話、デュエルスタート!」


第164話 代行者vs光天使

奏 side

 

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・きゅ、休憩したい・・・・」

 

遊園地中央にあるタワーから再び出口側に走って、ヨレヨレになりながら何とか目的地の一つであるメリーゴーランドに着くことができた。道中、訳のわからない敵を倒しながら走るので体力の無い私にはかなり辛い運動だ。

 

「こ、こんなことなら・・・・能力を使って移動するべきだった・・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

手を膝にのせて肩で息をする。深呼吸などをして息が整ったところでどこに相手がいるのか探す。メリーゴーランドの周りを一周したり、その周りのアトラクションも目にするがそれっぽい敵は見えない。

 

「ど、どこにいるのよ・・・・」

 

「あっれ?もう来たの?早いわね」

 

「!?ど、どこ!?」

 

「こっちよこっち。メリーゴーランドの中」

 

声が聞こえたほう、メリーゴーランドの中に顔を向ける。そのメリーゴーランドの中に黒い物質が集まっていって形が変形をしていき、人型になっていった。

 

「・・・・・アリア?」

 

「ちょっと正解ね。この黒い物質、私が作り上げた魔法の一種だから。あっ、これ、企業秘密だから」

 

「そんなこと、教えなくていいわ。私はあなたを倒すだけだから」

 

「せっかちね。遊輝ちゃんの仲間はせっかちな人が多いね」

 

「悪かったわね。こっちにとっては時間がないのよ、早くこんな物騒なことをやめて欲しいわ」

 

そう言って私はデュエルディスクを左腕につけて起動させる。相手の左腕も変形をしていき、デュエルディスクらしき形が目に見えた。

 

「それじゃ、精霊世界の命運をかけた大事な初戦を始めましょうか」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

奏 LP 4000 アリア LP 4000

 

「先行はもらうよ!私のターン!」

 

アリア 手札 6枚

 

相手のデッキは遊輝同様、私が知らないカードを使う、しかもエクシーズやペンデュラムも使う可能性がある。一手一手間違えるわけにはいかないわ。

 

光天使(ホーリー・ライトニング)ウィングスを召喚!」

 

光天使ウィングス 攻1200

 

相手のフィールドに黒い塊が現れて、変形をしていき青い翼を広げたモンスターが現れる。

 

「光天使ウィングスは召喚時、手札の《光天使》モンスター1体を特殊召喚する!光天使セプターを特殊召喚!」

 

光天使セプター 攻1800

 

ウィングスの効果でウィングスの隣に杖が現れて変形をしていき、モンスターが現れた。

 

「セプターの効果。まぁ簡単に言ったら《光天使》のエアーマンね」

 

「なるほど・・・それがデッキのエンジンとなるわけね」

 

「セプターの効果でデッキから光天使スローネを手札に加える。Lv4のウィングスとセプターでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク4!フェアリー・チア・ガール!」

 

フェアリー・チア・ガール 攻1900

 

ウィングスとセプター、2体のモンスターがブラック・ホールに吸い込まれていき黄色のチアを両手に持ったチアガールのコスチュームを着た天使が現れた。あれって確かドロー効果を持っていたモンスターね・・・・

 

「フェアリー・チア・ガールの効果!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて1枚ドロー!」

 

フェアリー・チア・ガール OVR 2→1

アリア 手札 5枚→6枚

 

手札がなかなか減らないわね・・・さすがに私たちの知らないテーマね。

 

「カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

アリア 手札 3枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

フェアリー・チア・ガール 攻1900

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

なるほど・・・・感覚的に恭輔君の《テラナイト》みたいな感じなのね。罠カードが多くて大変そうね・・・・

 

「私のターン!ドロー!」

奏 手札 6枚

 

「チューナーモンスター、神秘の代行者 アースを召喚!」

 

神秘の代行者 アース 攻1000

 

『ふわぁ・・・・何よ、今日の出番は終わりでしょ?』

 

デュエルディスクにアースのカードをセットすると、アースが欠伸をして非常に眠そうな顔をしたアースがフィールドに現れる。

 

「そんな呑気な状況じゃないわよ。周りを見なさい、周りを」

 

『ふわぁ・・・・お休み』

 

「あ、アース!?」

 

『・・・・zzz』

 

「・・・・・・ア、アースの効果!デッキからアース以外の《代行者》モンスターを手札に加える!私は創造の代行者 ヴィーナスを手札に加えて、速攻魔法、フォトン・リード!手札から光属性モンスターを特殊召喚する!創造の代行者 ヴィーナスを特殊召喚!」

 

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600

 

「創造の代行者 ヴィーナスの効果発動!ライフを500払う事でデッキと手札から神聖なる球体(ホーリー・シャインボール)を特殊召喚する!私は1500ポイント払って、デッキから3体特殊召喚!」

 

神聖なる球体 攻500 ×3

 

ヴィーナスが詠唱の歌声をフィールドに響かせて、上空から3体の神聖なる球体が現れる。

 

「Lv2の神聖なる球体3体にLv2の神秘の代行者 アースをチューニング!」

 

☆2 + ☆2 + ☆2 + ☆2 = ☆8

 

「天空の聖域に従えし神聖なる騎士よ、聖なる光の下に邪悪なる闇を掻消せ!シンクロ召喚!現れろ!神聖騎士(ホーリーナイト)パーシアス!」

神聖騎士パーシアス 攻2600

 

3体の神聖なる球体がアースが作った2つの緑色の輪の中に入っていき、一つとなってパーシアスがフィールドに現れた。

 

「パーシアスの効果発動!フェアリー・チア・ガールを守備表示にする!」

 

フェアリー・チア・ガール 攻1900→守0

 

「hu〜、やる〜」

 

これでライフ4000を削れるけど・・・そんな上手く行くとは思えないわね。

 

「バトル!神聖騎士パーシアスでフェアリー・チア・ガールを攻撃!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、次元幽閉!」

 

パーシアスが慌てふためくフェアリー・チア・ガールに向かっていったが、その前に次元幽閉の効果で縦に亀裂が入り、その中にパーシアスは吸い込まれていった。まぁそうだよね・・・こんな簡単に決まるとは思ってもないわ。

 

「ヴィーナスでフェアリー・チア・ガールに攻撃!」

 

「それは通す!」

 

ヴィーナスの攻撃はフェアリー・チア・ガールに当たり、そのままフェアリー・チア・ガールは破壊された。

 

「カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

奏 手札 1枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 4枚

 

「リバースカードオープン!永続罠、リビングデッドの呼び声!墓地からセプターを特殊召喚!セプターの効果発動!それにチェーンで手札の光天使スローネの効果も発動!スローネは《光天使》モンスターを召喚・特殊召喚した場合、手札から特殊召喚できる!」

 

光天使スローネ 守2000

 

リビングデッドの呼び声によりフィールドに穴が開いてセプターが再びフィールドに戻ってきて、さらに相手の手札から反応した玉座の椅子のような形をしたモンスターがフィールドに現れる。

 

「スローネの効果で1枚ドロー!それが《光天使》なら特殊召喚できる!」

 

アリア 手札 3枚→4枚

 

「・・・残念ながら違ったわ。チェーン1でセプターの効果発動!デッキから2枚目のスローネを手札に加える!そして1枚目のスローネが特殊召喚した事により、さっき加えた2枚目のスローネの効果発動!このカードを特殊召喚!」

 

えっ!?何その裁定!?そんな事できるの!?

 

「特殊召喚したスローネの効果で1枚ドロー!・・・・・残念、これも外れ。Lv4のセプターとスローネ2体でオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!光の使いよ!天の命令でこの地に降臨せよ!エクシーズ召喚!No,102!!光天使グローリアス・ヘイロー!!」

 

No,102 光天使グローリアス・ヘイロー 攻2500

 

3体のモンスターがブラックホールに吸い込まれていき、その中から光のリングを持ったオブジェが現れて変形していき、光の弓矢を構えた翼のある戦士が現れる。私から見て左側には『102』という数字が刻まれている。

 

「カウンター罠、昇天の黒角笛!相手モンスター1体の特殊召喚を無効にする!」

 

「チェーンでカウンター罠、魔宮の賄賂!昇天の黒角笛を無効にして破壊する!」

 

エクシーズモンスターを出されたところで私はカウンター罠を1枚発動するが、相手もそれに対抗してカウンター罠を発動してくる。私の昇天の黒角笛は破壊されてしまった。

 

「魔宮の賄賂の効果であなたは1枚ドローよ」

「ぐっ・・・ドロー」

 

奏 手札 1枚→2枚

 

「さらにエクシーズ素材になったセプターの効果!このカードを含むモンスター3体でエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールドのカードを1枚破壊する!左の伏せカードを破壊!」

 

オーバーレイ・ユニットの一つが光り輝いて、私の伏せカード1枚が破壊されてしまう。

 

「その後、私は1枚ドロー!」

 

アリア 手札 5枚→6枚

 

「グローリアス・ヘイローの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を半分にして効果を無効にする!」

 

No,102 光天使グローリアス・ヘイロー OVR 3→2

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600→800

 

グローリアス・ヘイローがオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ヴィーナスの上に向かって矢を放つ。その放たれた矢が爆発をしてヴィーナスの体が傷つく。

 

「バトル!グローリアス・ヘイローでヴィーナスに攻撃!ライトニング・クラスター!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」

 

グローリアス・ヘイローが放った光の矢はヴィーナスの前にできた攻撃の無力化による渦に吸い込まれていった。

 

「やる〜、そうこなくっちゃ。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

アリア 手札 5枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

No,102 光天使グローリアス・ヘイロー 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

リビングデッドの呼び声 (使用済み)

伏せカード 1枚

 

 

まずい・・・・どんどんアドバンテージに差が広がっていく・・・・パーミッションデッキのはずなのにこっちが妨害されていってるし。

 

「私のターン!ドロー!」

 

奏 手札 3枚

 

「・・・・魔法カード、強欲で貪欲な壺!デッキトップ10枚を除外して2枚ドロー!」

 

奏 手札 2枚→4枚

 

・・・・ダメ、このターンは耐えましょう。

 

「ヴィーナスを守備表示に変更」

 

創造の代行者 ヴィーナス 攻800→守0

「豊穣のアルテミスを守備表示で召喚」

 

豊穣のアルテミス 守1700

 

「カードを3枚伏せてターンエンド」

 

奏 手札 0枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

創造の代行者 ヴィーナス 守0

豊穣のアルテミス 守1700

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「それで終わり?私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚!」

召喚僧サモンプリースト 守1600

 

「サモンプリーストの効果発動!手札の魔法カードを捨てて、光天使スケールを特殊召喚!」

 

光天使スケール 攻1500

 

「光天使スケールの効果発動!このカードが特殊召喚した時、手札の《光天使》モンスター1体を特殊召喚する!光天使ウィングスを特殊召喚!その後、墓地から《光天使モンスター》をデッキのトップに戻す!私はセプターをデッキのトップに戻す!」

 

セプターがデッキトップ・・・・これで次のターンも動けるってわけね・・・・

 

「Lv4のサモンプリースト、スケール、ウィングスでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!虚構の仮面を被ったピエロによる死の舞踏会へ!エクシーズ召喚!No,104!仮面魔踏士(マスカレード・マジシャン)シャイニング!!」

 

No,104 仮面魔踏士シャイニング 攻2700

 

3体のモンスターがブラックホールに吸い込まれて行き爆発、今度は大きな手が上の方についた物体が現れて変形、サーカスのピエロな雰囲気をした人型のモンスターが現れる。

 

「もうモンスターは特殊召喚させないわよ!カウンター罠、昇天の剛角笛!」

 

「カウンター罠、盗賊の七つ道具!1000ポイント払って、昇天の剛角笛を破壊する!」

 

アリア LP 4000→3000

 

「ぐっ・・・・アルテミスの効果で1枚ドロー!」

 

またカウンター罠でこっちの妨害を邪魔された・・・・完全にこっちのデッキの特性を理解している・・・・

 

「バトル!グローリアス・ヘイローでヴィーナスを、シャイニングでアルテミスを攻撃!」

 

グローリアス・ヘイロー、シャイニングの連続攻撃により私のフィールドにいるモンスターは全て破壊されてしまった。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

アリア 手札 1枚 LP 3000

【モンスターゾーン】

No,102 光天使グローリアス・ヘイロー 攻2500

No,104 仮面魔踏士シャイニング 攻2700

【魔法・罠ゾーン】

リビングデッドの呼び声 (使用済み)

伏せカード 2枚

 

 

まずい・・・とうとうモンスターがいなくなってしまったわ・・・なんとかしないと負けてしまう・・・

 

「私のターン!ドロー!」

 

奏 手札 2枚

 

・・・・ドローカード!

 

「魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」

 

奏 手札 1枚→4枚 アリア 手札 1枚→4枚

 

・・・・・よし!

 

「神秘の代行者 アースを召喚!」

 

『ふわぁ・・・・また出番?』

 

「アースの効果によりデッキから奇跡の代行者 ジュピターを加えて、さらに速攻魔法、光神化!手札から奇跡の代行者 ジュピターを攻撃力を半分にして特殊召喚!」

 

奇跡の代行者 ジュピター 攻1800→900

 

「Lv4の奇跡の代行者 ジュピターにLv2の神秘の代行者 アースをチューニング!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「オゾン層にいる天使が稲妻の光を帯びて龍を呼び覚ます。惑星の叫びを受け舞い降りろ!シンクロ召喚!天空の使者!ライトニング・エンジェル・ドラゴン!」

 

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300

 

ネプチューンの身体から出来た緑色の三つの輪の中にヴィーナスが入り三つの光となる。それらが一つの光となって集まると上空に雷雲が出来てその中心から天空の光が差す。そこからライトニング・エンジェルがフィールドに舞い降りてきた。

 

「リバースカードオープン!神の通告!ライフを1500ポイント払って、ライトニング・エンジェルの特殊召喚を無効にする!」

 

「カウンター罠、盗賊の七つ道具!ライフを1000ポイント払って、神の通告を無効にして破壊する!」

 

アリア LP 3000→1500

奏 LP 2500→1500

相手が神の通告を発動してライトニング・エンジェルの特殊召喚を止めに来たが、今度はこっちのカウンターが成功して相手のカウンター罠の発動を無効にすることができた。

 

「ライトニング・エンジェルの特殊召喚は成立した!ライトニング・エンジェルの効果発動!シンクロ召喚成功時、墓地のカウンター罠を1枚手札に戻す!私は攻撃の無力化を手札に戻す!」

 

「けどモンスターを出したところで私のモンスターは突破できないわよ!」

 

「関係ないわね!バトル!ライトニング・エンジェルでグローリアス・ヘイローに攻撃!」

 

「(攻撃力が劣っているのに攻撃?・・・・まさか!?)」

 

「手札のオネストの効果発動!自分フィールドの光属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、このカードを手札から捨てることでその戦闘するモンスターの攻撃力分アップする!」

 

「させないわよ!仮面魔踏士シャイニングの効果!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、オネストの効果を無効にする!」

 

「(デュエルディスクを通して効果を呼んでおいて正解ね!)カウンター罠、真剣勝負!ダメージステップに発動したカードの効果を無効にして破壊する!」

 

「いっ!?」

 

「よってシャイニングの効果は無効になって破壊!オネストの効果は成立する!」

 

シャイニングがオーバーレイ・ユニットを一つ使ってオネストの効果を無効にしようとしたが、真剣勝負!の効果によりその効果は無効になり破壊されてしまう。私が発動したオネストの効果により、ライトニング・エンジェルの翼がオネストと同じ翼になる。オネストの翼を受けたことでライトニング・エンジェルの攻撃力は上昇した。

 

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300→4800

 

「これで終わりよ!サンダー・アロー!」

 

ライトニング・エンジェルが手にしている電気を帯びた矢をグローリアス・ヘイローに向かって放たれた。

 

「これで私の勝ちよ!!」

 

「・・・・・・・まだまだね」

 

「?何を言って!?」

 

アリア LP 1500→350

No,102 光天使グローリアス・ヘイロー OVR 2→0

 

「!?ラ、ライフが残っている!?それにグローリアスも残っている!?」

 

「グローリアス・ヘイローが破壊される場合、このカードのオーバーレイ・ユニットを全て取り除くことでその破壊から免れる!」

 

「そ、それでもライフは0になるはずよ!?」

 

「この効果を使ったターン、私が受ける戦闘ダメージは全て半分になる!」

 

「なっ!?」

 

「残念、シャイニングの対策を立てていたみたいけどグローリアス・ヘイローの対策は立てていなかったみたいね」

 

「ぐっ・・・・・」

 

まずい・・・・オネストの効果はこのターンに切れてしまう。幸いにも手札には攻撃の無力化があるから相手が除去カードを引かなければまだ絶えることはできる。

 

「魔法カード、埋葬呪文の宝札!墓地からフォトン・リード、壺の中の魔術書、光神化の3枚を除外して2枚ドロー!」

奏 手札 1枚→3枚

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!エンドフェイズにオネストの効果は切れてライトニング・エンジェルの攻撃力は元に戻る!」

 

奏 手札 1枚 LP 1500

【モンスターゾーン】

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻4800→2300

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 5枚

 

「じゃあそろそろトドメ・・・・っていいたいけどその攻撃の無力化は鬱陶しいわね・・・・魔法カード、ハーピィの羽箒!」

 

「!?チェーンでカウンター罠、雷の矢!ライトニング・エンジェルがフィールドにいる時、相手の発動した魔法・罠・効果モンスターの効果のいずれかを無効にして破壊する!」

 

相手が発動したハーピィの羽箒のカードをライトニング・エンジェルが電気を帯びた矢を放って効果を無効にした。

 

「ざんね〜ん。これ通ったら決まっていたのだけど・・・・RUMーバリアンズ・フォース!フィールドのグローリアス・ヘイローを一つ上のランクにカオス化させる!No,102光天使グローリアス・ヘイローでオーバーレイ・ネットワークを再構築!」

 

★4→★5

 

「カオス・エクシーズチェンジ!CNo,102 光堕天使(アンホーリー・ライトニング) ノーブル・デーモン!」

 

CNo,102 光堕天使ノーブル・デーモン 攻2900

 

グローリアス・ヘイローが出てくる前の姿に戻り、赤く染まったブラック・ホールに吸い込まれていく。そのブラック・ホールから赤い鎖が現れてその中心に身体が白から黒に染まったグローリアス・ヘイローに近いモンスターがフィールドに現れた。

 

「ノーブル・デーモンの効果発動!カオス・オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、相手モンスター1体の攻撃力を0にして効果を無効にする!」

 

「!?」

 

ノーブル・デーモンがカオス・オーバーレイ・ユニットを一つ使う。ノーブル・デーモンの身体から黒い霧が立ち込んでそれがライトニング・エンジェルの身体を包み込んでいく。黒い霧を吸い込んだライトニング・エンジェルはだんだん弱っていき倒れ込んでしまった。

 

CNo,102 光堕天使ノーブル・デーモン OVR1→0

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300

 

『グ、グオオ・・・・』

 

「ら、ライトニング・エンジェル!!」

 

「コレでライトニング・エンジェル・ドラゴンは無力化よ!さらにノーブル・デーモンの効果!このカードのオーバーレイ・ユニットが全て取り除かれた時、相手に1500ポイントのダメージを与える!」

 

「手札からハネワタの効果発動!このカードを捨てることでこのターンの効果ダメージを0にする!」

 

ノーブル・デーモンが私に向かってエネルギーを放ってきたがその前にハネワタが現れて、その効果ダメージを吸収していった。危ない危ない・・・・響対策で入れていたカードが役に立ったわね。まさかバーンまで持っていたとは・・・・・

 

「チッ・・・・・(だったらこのターンは下手に展開しないほうが良いわね)。バトル!ノーブル・デーモンでライトニング・エンジェルに攻撃!」

 

「リバースカードオープン!攻撃の無力化!」

 

ノーブル・デーモンの攻撃は最後の伏せカードである攻撃の無力化によって全て吸収していった。

 

「けどこれで手札も0、フィールドもその弱ったドラゴン1体のみよ。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

アリア 手札 3枚 LP 350

【モンスターゾーン】

CNo,102 光堕天使ノーブル・デーモン 攻2900

【魔法・罠ゾーン】

リビングデッドの呼び声 (使用済み)

伏せカード 2枚

 

 

確かにまずい・・・・・相手の手札にはセプターもいる。つまりこのターン、最低限でも私はモンスターを引かないと負けてしまう。

 

「(ふぅ〜・・・・確かにまずい状況だけど大丈夫。私だって色々と経験したんだから・・・・)」

 

1年の冬休みの時、あの時の事件から私だって特訓してきたんだから・・・・・シークレットシグナーとして恥じないように・・・・だから、自信を持ってカードを引く!!

 

「私のターン!ドロー!!!」

 

奏 手札 1枚

 

「(・・・・・・・・!!逆転の1枚!!)チューナーモンスター、導きの代行者 プルートを召喚!!」

 

導きの代行者 プルート 攻300

 

「(チューナー!?この局面でチューナーを引くの!?)」

 

「Lv6のライトニング・エンジェル・ドラゴンにLv2の導きの代行者 プルートをチューニング!」

 

☆6 + ☆2 = ☆8

 

アースとライトニング・エンジェル・ドラゴンが一つになり大きく光輝く。そして、砕け散った宝石はそれを目指して天へと登り大きくて丸いトパーズへと変わる。

 

「トパーズの宝玉が輝きし時、雷の龍が覚醒する。天空に平和をもたらす光を輝かせ!シンクロ召喚!!照らし出せ!!光玉霊 トパーズ・ライト・ドラゴン!!」

 

光玉霊 トパーズ・ライト・ドラゴン 攻2600

 

上空に現れたトパーズがピキピキとヒビ割れていき、強い輝きとともにパリーンと音がする。光が収まるとトパーズ・ライトがフィールドを悠然と待っていた。

 

「シンクロ素材となったプルートの効果!エンドフェイズまでこのカードを素材としたシンクロモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」

 

光玉霊 トパーズ・ライト・ドラゴン 攻2600→2900

 

「それでもノーブル・デーモンと並んだだけだよ!」

 

「バトル!光玉霊 トパーズ・ライト・ドラゴンでノーブル・デーモンに攻撃!トパーズ・ライトと戦闘を行う相手モンスターはその戦闘時のみ、攻撃力と守備力を入れ替える!リバーサルワールド・フラッシュ!!」

 

「なっ!?だ、だったらリバースカードオープン!罠カード、新風のバリアーエアー・フォースー!これでトパーズ・ライト・ドラゴンはエクストラデッキに戻す!」

 

「トパーズ・ライトの効果!!相手が発動した魔法・罠を1ターンに1度だけ無効にして破壊する!」

 

「なっ!?」

 

相手の目の前に貼られたエアー・フォースのバリアをトパーズ・ライトは自身の身体を光らせてそのバリアを無力化にした。

 

「ヘブンズ・ボルテックス!!」

 

上空の雷の電気を吸収して、身体に電気を帯びたトパーズ・ライトはそのままノーブル・デーモンに向かって体当たりをする。攻撃を止められなかったノーブル・デーモンは吹っ飛ばされて破壊された。

 

光玉霊 トパーズ・ライト・ドラゴン 攻2600→2900

CNo,102 光堕天使ノーブル・デーモン 攻2900→2400

 

アリア LP 350→0

 

 

WIN 奏 LOS アリア

 

 

奏 side out

 

 

遊輝 side

 

・・・・・ゴゴゴゴッ

 

「扉が開いた・・・・誰かが勝ったのか?」

 

右足を拘束されて大体30分過ぎ、ようやく一つ目の扉が開いた。扉が開ききったところで鎖が外れて俺は自由に動くことができる。

 

「まずは第一歩だ!?な、なんだ!?」

 

そう思って建物の中に入ったその時、突然頭に頭痛が走った。我慢できるとかの痛みではなく、頭がかち割れそうなほどに痛い強烈な頭痛だ。

 

「な、なんだ!?い、いきなり!?」

 

俺の頭の中に得体の知れない何かの情報見たいな物が凄いスピードで入ってくる。そして、頭の中で突然ハッキリとした映像と声が見えた。

 

『・・・・・・ない』

 

「(・・・・・この少女、誰だ?)」

 

その映像には一人の少女が森の中をさまよっていた。身体はやつれて、腕も細く、頬の肉も無くなっている。ボロボロになった魔法使い特有の三角帽子やローブ、白いシャツに紺のブレザーと紺のスカートも着ていてどこかの学祭のような雰囲気を感じた。

 

『・・・いない、お腹空いたよ、誰か・・・・』

 

「(・・・・・まさか?アリア?)」

 

その幼い雰囲気半分、少し大人のような雰囲気を半分醸して出している少女を俺は勝手にそう仮定した。何と無くだが、雰囲気や顔がアリアにそっくりだったからだ。

 

『街に帰りたくない・・・・でも一人は嫌だ・・・・誰か、誰か私にご飯を・・・・』

 

ひたすらその少女が森をさまよっている。すると、その少女の目の前に小さな洞穴が見えてきた。少女はその洞穴の中に入って休憩をする。

 

『街の奴ら・・・・見返してやりたい・・・・でも誰も私のことを助けてくれない・・・・・・・このまま死んじゃうのかな・・・・ん?』

 

洞穴の中から外を見て呟いていた少女は洞穴の中を覗く。洞穴はまだまだ続いていたがその先が少し光っていた。少女はその光に魅入られるようにして洞穴の中へと進んでいった。

 

「!?ハァ・・・・ハァ・・・・・」

 

少女が洞穴の奥に進んで行くところで映像は終わり、途端に俺は身体に疲れが溜まっていることに気づき両膝をついてしまう。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・な、何だったんだ、今のは?」

 

今の映像、もし本当にアリアの過去の物だとすると、いやそうじゃなくだとしてもあの洞穴の先に光っていた、あれは何だ?

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・・・な、何してもとりあえずは先に進むしかないか」

 

少し息が整ってきたので立ち上がり建物を見渡す。すでに入ってきた扉は閉まっていて、次のフロアに行く扉はまだ開いていない。つまり、誰かが勝つまで俺はまたここで待ったなくちゃならない。

 

「(・・・・・もしかしたら思っている以上にアリアの心は酷くボロボロになっているかもしれんな・・・・・何にせよ、早くあいつを止めないと)」

 

そう思いながら俺は身体の体力を回復させるため、目に入ったベンチに座ることにした。

 

 




魔理沙「今思ったけどさ、何で黄色の宝石でトパーズなんだ?金とか琥珀とかあっただろ?」

奏「なんか・・・その当時の作者が調べた中ではトパーズしか名前に使えそうになかったて」

文「でもよくよく見たらシトリンとかイエローダイヤとかありますし、その辺でもよかったんじゃないでしょうか」

奏「そこはもう作者に言って・・・」

魔理沙「それにしてもやったぱあのドローカード強いよな〜。結局手に入れなかっぜ」

文「でも手に入れなくて良かったんじゃないですか。あれ手に入れたらインフレがさらに加速してしまいます」

魔理沙「ごもっともだぜ」

奏「(・・・・私の決死の戦いについて語ってくれない(汗))」

文「次回は響さんですね。【霧の恐竜vs氷結界】」

魔理沙「次回もよろしくだぜ!」

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