【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
最強カードの紹介〜〜
レミ「久しぶり!!」
突然だけど、この話のタイトルのもう一つの候補何か分かる?
レミ「ほ、本当に突然ね・・・・う〜ん、機皇帝キラーだったり?」
違う違う、正解は【アポリアさん、早くも絶望するの巻】。
レミ「・・・・・ひっどいタイトルね(汗)」
だってアポリアさんの出番、この回で終わりだし。アポリアさん、セリフ考えるの難しいんだよ。おまけに3ターンしか無いのにめっちゃ長くなったし。
レミ「知らないわよ(汗)」
最強カードの紹介に行こう!今回はクリアウィング・シンクロ・ドラゴン!
レミ「今のアニメの四人の主人公の・・・・・融合君だっけ?が使うエースシンクロモンスター、Lv7の風属性だよ!」
効果はLv5以上のモンスターが効果を使った時、その効果を無効にする効果とLv5以上のモンスター1体のみを対象にしたモンスター効果を無効にして破壊するぞ!
レミ「そしてこの効果で破壊した場合、このカードは破壊したモンスターの攻撃力分アップできる!」
まさに効果モンスターの天敵だな。フィールドに出すだけで相手を威圧できるぞ!
レミ「第162話、ライディングデュエル!アクセラレーション!」
前回までの状況
響 手札 2枚 LP 2300 SPC 12
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
リビングデッドの呼び声 (使用済み)
伏せカード 1枚
ホセ 手札 2枚 LP 12000 SPC 10
【モンスターゾーン】
機皇帝グランエル∞ 攻12000
グランエルT 攻500
グランエルA 攻1300
グランエルC 守700
グランエルG 守1000
【魔法・罠ゾーン】
水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴン (グランエル)
伏せカード 2枚
遊輝 side
「ヤバいヤバいヤバい!!!おい響!!!バリア!!!バリア貼れ!!!」
「ダ、ダメです師匠!!!響さん気づいていません!!!」
「だからあいつは心配だったんだよ!!何とかして気づかせないと!!」
機皇帝グランエル∞が攻撃力10000オーバーになって今まさにダイレクトアタックをしようとしている時、俺は何とかして響にバリアを張るようにメッセージを送り続けているが響はまだ気づいていない。
「機皇帝グランエル∞でダイレクトアタック」
「リ、リバースカードオープン!罠カード、聖なるバリアーミラーフォースー!」
「おろかな・・・・手札から速攻魔法、SPースピード・フォース。SPCが4つ以上ある場合、このターン我のフィールドのカードは魔法・罠の効果で破壊されない」
「いっ!?」
「機皇帝グランエルに逆ろうとした報いだ・・・・」
グランエルが響に向かって照準を合わせて、撃った。その衝撃によって響を中心に爆発が起きた。
響 LP 2300→0
WIN ホセ LOS 響
『チームSECRET、小野寺響!!ホセの攻撃をまともに受けた!!』
「響!!!おい響!!!」
「・・・・・全く、無駄な行為だ」
「・・・だ、誰が・・・無駄だって・・・」
「何?」
「へ、へへ・・・・・こんな攻撃、へっちゃらよ」
『おおと!!!あの強烈な攻撃をボロボロになりながらも耐えたぞ!!!』
映像にはあの爆風から抜け出した響が映っていた。Dホイールも損傷をして、響自身の身体も切り傷やら何やらで血が出ているところがある。
「全く・・・・・遊輝も心配性ね・・・・・こんなところで私がくたばるはずないじゃん・・・・・・」
「・・・・・悪かったな。今回は全面的に俺が信頼しきってなかった」
「し、師匠・・・・」
「恭輔、準備の手伝いしてくれ。それとこいつを預かっておいてくれ」
俺はピットの監督席から立ち、ピットの車庫に移動する。恭輔にもついてきてもらい、俺はポケットの中からデッキを取り出して恭輔に渡す。
「!?し、師匠!?これ師匠の本気のデッキでしょ!?」
「そうだけど」
「な、何で僕に渡すのですか!?」
「今回は使わない、ただそれだけだから」
「つ、使わないって!?」
「準備を手伝ってくれ」
「は、はい!!」
車庫からDホイールのエンジンを起動、動いたことを確認して俺はピットの交代ラインまで押す。恭輔にはヘルメットを持ってきてもらい、Dホイールに乗ったところでそのヘルメットを受け取り被る。
「響が帰ってきたぞ!!」
スバルがボロボロになって帰ってきた響を見つける。響はコースからピットに入り、Dホイールを止める、その瞬間、力が抜けたように前に倒れた。
「ひ、響さん!!」
「響!!大丈夫か!?」
「へへっ・・・私の身体は頑丈なのよ・・・・あぁそうそう・・・奏、ちゃんとライトニング・エンジェルを奪い返したわよ・・・・」
前に倒れて今にも意識が無くなりそうな響は墓地からライトニング・エンジェルのカードを取り出して、奏に渡した。渡し終えた瞬間、響は意識をなくしてDホイールから倒れた。
「ひ、響!!」
「た、担架!!担架もってこい!!」
「・・・・・・・・・」
「準備OK!Go!」
精神を集中させてこれから行われるデュエルプランを立てる。そして準備を一人でやっていた恭輔がフラッグを振る。俺はそれを見てアクセルを回して急発進、すぐにホセを追いかける。
『さあチームSECRETのラストホイーラー、遊輝がホセに追いついた!!このデュエルで勝った方が決勝の舞台に立つのはどっちのチームだ!!!』
「遠藤遊輝・・・・お前も我々に刃向かうと言うなら容赦はしない」
「・・・・お前には絶対負けねぇ。響や皆の思いを無駄にはしねぇ!!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 ホセ LP 12000
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
遊輝 SPC 12 ホセ SPC 10→11
「SPーマジック・プランター!SPCが4つ以上ある場合、自分フィールドの永続罠を1枚墓地に送り2枚ドローする!俺はリビングデッドの呼び声を墓地に送り2枚ドロー!」
遊輝 手札 5枚→7枚
「・・・・・・・・・」
「どうした?何もせずか?それが正しい。それが世界を救う良い方法だ」
「・・・・・誰が何もしないって言った?お前、確か前にこう言ったよな?俺という存在で未来が分からなくなったと」
「それは誤差の範囲だ。我々はその後、世界がどうなるのか観察をしたが、結局変わりはしなかった。例えお前がエクシーズを広めたところで世界が滅ぶ運命へのルートが少し変わったぐらいだ」
「ふ〜ん・・・・くだらねぇ」
「何?」
「そんな決まった未来を見て、未来を変えるっていうその考えがくだらねぇんだよ。遊星じゃねぇけど、未来って言うのは何が起こるのか分からないから未来なんだよ。そんな決まりきった未来なんか誰も信じねぇし、誰も付いてこないよ」
「何を言うか。我々はこの目でしっかりと未来を見てきたんだ」
「そんな空想的な未来、例えばちょっとネジの穴を開いただけですぐに変わるじゃないか。だから誰も信じねぇんだよ」
「そんなに言うのなら我を倒せ。だが、お前の所持しているエクシーズモンスターでは我のグランエルを倒すことが出来はしない」
「確かにね・・・・でも、エクシーズ以外なら?それがお前たちの知らない全く別の未来なら話が別だ!!」
「何だと?」
「せっかく観客が大勢見ているんだ・・・・派手なデモンストレーションをやるぜ!!!Ladies and gentlemen!!!!!!」
『な、何だ・・・』
『どうしたんだいきなり・・・・』
俺はDホイールのハンドルから両手を離して大空に届くように両手を広げる。突然のことで観客やリーゼントMCが戸惑っているが関係ない。
「今日、この試合をご観戦の皆様!!!そしてテレビの向こうで見ているそこのあなた!!!なんという幸運の持ち主!!!今宵、あなたたちはデュエルモンスターズの新たな歴史の証人となります!!」
『あ、新たな・・・・』
『デュエルモンスターズの証人?』
「・・・・・何をする気だ?」
「まず私は!!!レフト・Pゾーン、そしてライト・Pゾーンに2枚の慧眼の魔術師をセッティング!!」
俺のDホイールに新たに作られたモンスターゾーンのさらなる両端に2枚の慧眼の魔術師をセットする。その事により、俺の両隣に上空から青い光が照らし出されて、雲の間から2体の慧眼の魔術師が舞い降りてくる。
『な、なんだ!?なんだこのカードは!?このようなカードは私の手元の資料には存在しない!!』
「な、なんだ・・・こんなカード、我の知っている未来には・・・・」
「物質の本質を見極める2体の魔術師よ!今ここでその力を発揮し、新たなる魔術師を創生せよ!慧眼の魔術師のペンデュラム効果!もう片方のPゾーンに【魔術師】か【EM】カードの場合、自身を破壊することでデッキからこのカード以外の【魔術師】PモンスターをPゾーンにセットする!俺はデッキからスケール8の龍穴の魔術師をライト・Pゾーンにセッティング!さらにもう1枚の慧眼の魔術師の効果でデッキからスケール1の龍脈の魔術師をレフト・Pゾーンにセッティング!」
2体の慧眼の魔術師が順々に破壊されていき、俺が宣言したモンスター・・・・ライト・Pゾーンに龍穴の魔術師、レフト・Pゾーンに龍脈の魔術師がセッティングされた。
「龍を操りし寡黙な魔術師よ!龍脈の力を得て敵の妨害を捻じ伏せろ!ライト・Pゾーンにセッティングされた龍穴の魔術師の効果発動!もう片方のPゾーンに《魔術師》ペンデュラムカードが存在する時、手札のペンデュラムモンスターを墓地に送る事で相手フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!手札の貴竜の魔術師を墓地に捨てて、左側の伏せカードを破壊!ドラゴンズマジック!」
手札から墓地に送った貴竜の魔術師の魂を受け取った龍穴の魔術師がその杖に魔力を貯めてホセの伏せカード1枚を破壊した。
「そんな事をしてなんの意味がある」
「これはまだまだ余興です!!さぁ皆様ご喝采!!これから行われるのは融合・儀式・シンクロ・エクシーズに次ぐ第5の召喚方法です!!!」
『第5の・・・・・』
『召喚方法!?』
「私の場にはスケール8の龍穴の魔術師もスケール1の龍脈の魔術師が存在する!!これでLv2〜7のモンスターが同時に召喚可能!!揺れろ!!魂のペンデュラム!!天空に描け光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ俺のモンスター達!!」
龍脈の魔術師と龍穴の魔術師の間に大きな青色に光る振り子が現れて、大きくゆっくりと揺れていく。その軌跡から描かれた円から5つの光がこのフィールドに舞い降りて来た。
「まずはエクストラデッキから2体の慧眼の魔術師!!」
俺の紹介により先ほどPゾーンで破壊された2体の慧眼の魔術師がそれぞれ持っている杖を交差させながらフィールドに現れる。
「続いて手札からEM ペンデュラム・マジシャン!!EM トランプ・ガール!!そして雄々しくも美しく輝く二色のまなこ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
『・・・・(ピキッ)ギャアアア!!!!』
慧眼の魔術師の隣にはペンデュラム・マジシャン、トランプ・ガール、そして俺の後ろからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが咆哮を上げてフィールドに現れた。
慧眼の魔術師 攻1500 ×2
EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500
EM トランプ・ガール 攻200
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
『こ、これは一体どう言う事だ!?!?!?遊輝のフィールドには一気に5体のモンスターが特殊召喚された!!!』
「な、何だ・・・・何だこの召喚方法は!?」
「こいつはペンデュラム召喚・・・・Pゾーンにセッティングされたペンデュラムモンスターのスケールの間のモンスターを同時に特殊召喚できる。この場合、スケール8とスケール1の間、つまりLv2から7までのモンスターが特殊召喚できたわけさ」
「しかし、それでは手札の枚数とフィールドの枚数が合わない!!」
「ペンデュラムモンスターにはもう一つ特徴がある。フィールドから墓地に送られる場合、代わりにエクストラデッキに表側表示に送られる・・・・・・つまり、Pゾーンで破壊された2体の慧眼の魔術師は墓地には行かず、エクストラデッキに行ったのさ。ペンデュラム召喚は手札からだけでなく、エクストラデッキのペンデュラムモンスターも特殊召喚できる!!」
『な、何と言う召喚方法だ!!たった一度の特殊召喚で5体のモンスターを特殊召喚できる!!これは凄い革命だ!!!』
「しかし、そのような召喚を使っても我の機皇帝には敵わない」
「別にペンデュラム召喚だけじゃないさ・・・ペンデュラム召喚にはそこから先に無限の可能性が広がっているんだ!!!まずはペンデュラム・マジシャンの効果!!特殊召喚成功時、自分フィールドのカードを2枚まで破壊して、このカード以外の名前が異なる《EM》モンスターを破壊した枚数だけデッキから手札に加える!俺はPゾーンの龍脈の魔術師と龍穴の魔術師を破壊!!」
ペンデュラム・マジシャンが手にしている振り子みたいな物を投げ飛ばしてセッティングされた龍穴の魔術師と龍脈の魔術師を破壊する。そして、俺のデッキから2枚のカードが飛び出す。
「俺はEM ドクロバット・ジョーカーとEM パート・ナーガを手札に加える。Lv4の慧眼の魔術師2体でオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!超越の名を持つ龍よ!反逆の牙を持ち、世界に轟かせ!エクシーズ召喚!ランク4!降臨せよ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500
『・・・・グキャアアアアアアアア!!!!!!』
2体の慧眼の魔術師がブラックホールの中に吸い込まれていき爆発が起きる。その中から黒い棘が現れて、ダーク・リベリオンがフィールドに現れる。
「そして墓地に眠る美しき魔術師よ!二色の眼を持つ竜に同調してさらなる飛躍を目指せ!墓地の貴竜の魔術師の効果発動!自分フィールドのLv5以上の《オッドアイズ》モンスターのレベルを3つ下げて、このカードを特殊召喚する!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7→☆4
貴竜の魔術師 攻700
「Lv4のペンデュラム・マジシャンにLv3の貴竜の魔術師をチューニング!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「同調の名を持つ龍よ!美しき翼を広げ、光の速さで加速せよ!シンクロ召喚!レベル7!輝け!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻2500
『・・・・(ピキッ!)グオオオオ!!!!!』
貴竜の魔術師が作った3つの緑の輪にペンデュラム・マジシャンは入って4つの光となり、一筋の光が生まれる。その光の中を猛スピードで駆け抜けてクリア・ウィングがフィールドに現れた。
「そして通常召喚!EM ドクロバット・ジョーカー!」
EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800
「ドクロバット・ジョーカーの効果発動!召喚成功時、デッキから《魔術師》ペンデュラムモンスター、《オッドアイズ》モンスター、このカード以外の《EM》モンスターのいずれか1枚を手札に加える!」
ドクロバット・ジョーカーがハットを取ってその中にハンカチを入れる。するとハットをの中から煙が出て鳩が飛び出し、ドクロバット・ジョーカーはハットの中から1枚のカードを取り出した。
「俺は龍穴の魔術師を手札に加え、EM トランプ・ガールの効果発動!このカードを融合素材とする融合モンスターをフィールドのモンスターのみで融合カードなしで融合召喚する!俺はEMドクロバット・ジョーカーとEM トランプ・ガール、2体の闇属性モンスターで融合!」
トランプ・ガールが杖を振ると俺の上に融合の渦が現れてドクロバット・ジョーカーとトランプ・ガールが吸い込まれていき、渦が爆発して大きな咆哮がフィールドに轟く。
『・・・・・・ガアアアアア!!!!!!』
「融合の名を持つ龍よ!飢えた牙に毒を染み込ませ、亡者どもを食い尽くせ!融合召喚!Lv8!轟け!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800
渦の中から大きな紫色の蔓みたいな触手が先に現れて、次いで真ん中の赤い球が光り、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが姿を現す。
これで俺のフィールドにダーク・リベリオン、クリア・ウィング、スターヴ・ヴェノム、そしてオッドアイズの4体の龍が並んだ。
『こ、これは凄い光景だ!!たった1ターンで融合、シンクロ、エクシーズ召喚を行い4体の龍がフィールドに並んだ!!』
「いくら並べても我の機皇帝には敵わぬ!!」
「スターヴ・ヴェノムの効果発動!融合召喚成功時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選びそのモンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力はアップする!」
「なにっ!?」
スターヴ・ヴェノムの翼が口のように大きく開いて、そこに紫色のエネルギーが溜められて、羽のように広がった。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800→17600
『圧倒的な攻撃力を誇ったグランエルの攻撃力を上回った!!』
「バトル!!ダーク・リベリオンでグランエルGに攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」
「グランエルCの効果でグランエルGは破壊されない!!」
ダーク・リベリオンが顎を使ってグランエルGに攻撃、だがこの攻撃はグランエルCの効果によりバリアが張られて弾かれた。
「だがこれでグランエルCの効果はもう使えない!!クリア・ウィングでグランエルGに攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャー!!」
今度はクリア・ウィングが空に向かって大きく上昇、加速をつけてグランエルGに向かって攻撃、グランエルGは破壊された。
「ぐっ・・・」
「続いてオッドアイズでグランエルTに攻撃!オッドアイズは相手モンスターと戦闘を行う場合、その戦闘ダメージは倍になる!」
「なにっ!?」
「いけっ!!螺旋のストライクバースト!!」
オッドアイズが両端にある大きな円弧を描いた爪の部分からエネルギーを貯めて、グランエルTに向かって放つ。グランエルTはそのまま破壊されて、超過ダメージがホセを襲う。
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
グランエルT 攻500
ホセ LP 12000→8000
「グオオオオ!!!!」
「ライフが減ったことにより機皇帝グランエル∞の攻撃力も減少!」
機皇帝グランエル∞ 攻14800→10800
「行けっ!スターヴ・ヴェノム!!機皇帝グランエルに攻撃!!猛撃のヴェノム・ショット!!」
目を輝かせてスターヴ・ヴェノムが自身の身体から2本の触手を飛び出してグランエルに攻撃。スターヴ・ヴェノムの攻撃をまともに食らったグランエルはそのまま爆発した。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻17600
機皇帝グランエル∞ 攻10800
ホセ LP 8000→1200
スターヴ・ヴェノムの攻撃で減速をしたホセを俺は交わして前に出る。
『圧倒的と思われた機皇帝グランエルが破壊されただけでなく10000以上あったホセのライフが一気に1200まで削られた!!恐るべし遊輝の猛攻!!!』
「カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ、スターヴ・ヴェノムの攻撃力は元に戻る!」
遊輝 手札 3枚 LP 4000 SPC 12
【モンスターゾーン】
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻2500
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻17600→2800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「どうだホセ!!お前自慢の機皇帝を粉々に壊してやったぜ!!やり返してみるならやってみろ!!」
「・・・・・少し早いがどうやらこの時が来たようだ」
「なにっ・・・・?」
「本当なら決勝戦、チーム5D'sの時にやるべきだったが、少し調子に乗りすぎたようだ」
「?何言ってるんだ?」
「この運命は・・・・・我々が修正してやる」
「?・・・・!?」
「フフッ・・・・ようやく本気にさせてくれるのかホセ!!」
「キャーハハハ!!!僕たちを怒らせたことを後悔させてやるよ遊輝!!」
ホセが何を言ってるのか分からなず後ろを振り向くと上空にプラシドとルチアーノが飛んでいるのが見えて、ホセもその二人のところに自身のDホイールごと飛んでいく。イリアステルの三人が一つに集まった時、光が放たれる。やがてその光からバカでかいDホイールとそれに乗っている赤い長髪の男が現れて俺の後ろを走り出した。
「・・・・誰だお前」
「我が名はアポリア・・・・絶望の番人・・・」
「はぁ?絶望の番人?」
「私はアーク・クレイドルをネオドミノシティに落とすという使命を果たすため、お前を倒す。私のターン、ドロー!」
アポリア 手札 3枚
遊輝 SPC 12 アポリア SPC 11→12
「私は手札からSPーシフト・ダウンを発動。SPCを6つ取り除いて2枚ドローする」
アポリア SPC 12→6
アポリア 手札 2枚→4枚
「SPーおろかな埋葬を発動、SPCを2つ取り除いてデッキからスカイ・コアを墓地に送る」
アポリア SPC 6→4
「さらにSPーエンジェル・バトン。SPCが2つ以上ある時、カードを2枚ドローして1枚を墓地に送る。これで準備は揃った・・・・・リバースカードオープン、機皇創世!私の墓地からスカイ・コア、ワイズ・コア、グランド・コアの3体を除外してこのモンスターを特殊召喚する!」
アポリアが発動した罠カードにより3体のコアが墓地から上空に舞い上がる。するとフィールドに赤い雲が現れて雷が何度も落ちてくる。
「三つの絶望よ、新たなる最強の力を降臨させよ!現れろ、絶望の魔神!機皇神マシニクル∞!!」
機皇神マシニクル∞ 攻4000
その轟く雷の中から大きな鋭い目が光って、幅広な肩をした三つの吸収する所がある大きな人形の機械型のモンスターが現れた。あ〜・・・・・残念な方のマシニクル∞ですか・・・・まぁどっちにしろ対処は楽なんだけど。
「機皇創世は発動後、機皇神マシニクル∞の装備カードとなる」
『な、なんだこれは!?天変地異か!?この世の終わりか!?』
マシニクル∞がフィールドに現れたことでネオドミノシティ全体に覆われた赤い雲が雷を放ち、その度に街の建物や道路を破壊していく。
「機皇神マシニクル∞の効果発動!相手フィールドのシンクロモンスター1体をこのカードに吸収する!」
マシニクル∞の胸や両肩にある部分から触手が飛び出してクリアウィングに絡みつく。そのままクリアウィングはマシニクル∞に引っ張らられていく。
「ハハハ、これでお前のシンクロ「よ〜く見てみろよ」ん?・・・!?」
ピカーーン!!
マシニクル∞の触手に捕まったクリアウィングの翼が緑色に輝き、身体を大きく伸ばすとマシニクル∞の触手は千切れた。
「クリアウィングの効果発動!1ターンに1度、フィールドのLv5以上のモンスターが効果を発動した時、その効果を無効にして破壊する!!」
「な、何だと!?」
「くらえ!!ダイクロイックミラー!!!」
大きく翼を広げたクリアウィングはそのまま全身から白いエネルギーが放たれて、咆哮を上げながらマシニクル∞に向かってエネルギーを放つ。そのエネルギーに包まれたマシニクル∞は苦しみ、機械のパーツが壊れようとしていた。
「ぐっ!!装備された機皇創世の効果で私は墓地のグランエルTを除外することで機皇神マシニクル∞は破壊から免れる!」
「チッ・・・破壊できなかった」
「おのれ・・・バトルだ!機皇神マシニクル∞でオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!ザ・キューブ・オブ・ディスペアー!」
「迎え撃て!!螺旋のストライクバースト!!」
Dホイールを90度回転させて攻撃を宣言されたオッドアイズに俺は反撃の指示を与える。マシニクル∞が放ったエネルギー波にオッドアイズは立ち向かってエネルギーを当てる。少し均衡していたがやがてオッドアイズがパワー負けをしてマシニクル∞の攻撃を受けてしまった。
「ぐうぅぅぅぅ!!!!!!」
機皇神マシニクル∞ 攻4000
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
遊輝 LP 4000→2500
マシニクル∞の攻撃の余波を受けたがすぐにDホイールを回転させて前方に向かって走る。アポリアも俺の背後を追いかけるようにして付いてきている。
「カードを1枚伏せてターンエンド」
アポリア 手札 2枚 SPC 4
【モンスターゾーン】
機皇神マシニクル∞ 攻4000
【魔法・罠ゾーン】
機皇創世 (マシニクル∞)
伏せカード 1枚
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 4枚
遊輝 SPC 12 アポリア SPC 4→5
ッツゥ・・・さすがに機皇帝の神というだけあるわ、威力だけならスキエルよりも遥かに上だったよ・・・さあてと、もうお遊びも終わりだ。決着をつけるぞ。
「レフト・Pゾーンにスケール3のEM パート・ナーガ!ライト・Pゾーンにスケール8の龍穴の魔術師をセッティング!」
再び手札から2枚のペンデュラムカードをペンデュラムゾーンにセット。俺の両隣に再び天空からパート・ナーガと龍穴の魔術師がセットされた。
「これでLv4から7までのモンスターが再び同時に召喚可能!今一度揺れろ!!ペンデュラム召喚!!エクストラデッキからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
『・・・・ギャアアア!!!!!』
パート・ナーガと龍穴の魔術師の間で再び大きな振り子が揺れ始め、その軌跡から描かれた円からオッドアイズがフィールドに戻ってきた。
「何度呼ばれようとマシニクル∞の前では無力だ!」
「ダーク・リベリオンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを全て取り除いて、相手モンスター1体の攻撃力を半分にしてその数値分、ダーク・リベリオンの攻撃力はアップする!」
「な、何だと!?」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン OVR 2→0
「トリーズン・ディスチャージ!!」
ダーク・リベリオンが全てのオーバーレイ・ユニットを使って背中から自身の身体の一部を変形させてマシニクル∞に絡みつける。そこから黒い電気を流し、マシニクル∞を苦しませながらエネルギーを吸収していく。
機皇神マシニクル∞ 攻4000→2000
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻2500→4500
「そしてSPースピード・エナジー!SPCが2つ以上ある場合、俺のモンスター1体の攻撃力をSPCの数×200ポイントアップする!俺が選択するのはオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500→4900
「ば、バカな・・・私の最強の機皇神が・・・・何も出来ずに負けるだと・・・?」
アポリアはすでに顔が絶望仕切っていて、追い詰められたような表情をしている。・・・・早いな(汗)。まぁ関係ないけど。
「さぁフィナーレと行こうぜ!!最後の主役はペンデュラムの名を持つお前だな!!バトル!!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで機皇神マシニクル∞を攻撃!!」
「ぐっ・・・・まだ私は認めない!!リバースカードオープン!!聖なるバリアーミラーフォースー!!!」
「リバースカードオープン!!カウンター罠、大革命返し!!フィールドのカードを2枚以上破壊するカード効果を無効にしてゲームから除外する!!」
「なっ!?」
マシニクル∞の前にバリアが張られようとしたが俺が発動した大革命返しによりそのバリアはパリンッと音を立てて破壊されてしまった。
「なっ・・・あっ・・・・や、やめろ・・・・」
「行けっ!オッドアイズ!!螺旋のストライクバースト!!!!!!」
「やめてくれえぇ!!!」
エネルギーを貯めたオッドアイズがダーク・リベリオンの効果を受けて弱っているマシニクル∞に向かって特大のブレスを放った。縛られたマシニクル∞は何もすることが出来ず、そのブレスを食らって破壊され、アポリアはその超過分のダメージを食らう。
「グワアアアアアアア!!!!!!!!!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻4900
機皇神マシニクル∞ 攻2000
アポリア LP 1200→0
WIN 遊輝 LOS アポリア
霊夢「やるわね・・・1ターンであのドラゴンを4体呼ぶなんて」
魔理沙「霊夢は最近、擬人化魔術師の方ばっかり使ってるぜ」
遊輝「現実問題、スターヴ・ヴェノムはトランプ・ガールが無いと厳しいんだよな。まぁそれを持ってくるドクロバット・ジョーカーやペンデュラム・マジシャンがあるのだけれど」
霊夢「にしてもあれボス?弱すぎでしょ」
魔理沙「同感だぜ」
遊輝「いやいやいや、俺が運良く早くに倒しているけど本当はもっと強いんだって(汗)」
霊夢「私の魔術師とABCには何の脅威にもならない」
魔理沙「トライヴェールで手札に戻ってもらうぜ!」
遊輝「・・・・遂にこの小説も最終局面に入りました。ここから先、俺たちシークレットシグナーの最終決戦は精霊世界で起こるアリアが起こした異変を食い止める話になります。次回はその繋ぎの話」
霊夢「【世界崩壊の始まり】」
魔理沙「次回もよろしくだぜ!」