【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
最強カードの紹介〜。
パール「・・・・・・・・」
・・・・何すか?
パール「私の出番!!」
前回出たじゃん。
パール「あんな5秒しか出ていないのなんて出たとは言えない!!」
プラチナなんか最近、影で頑張っているんだぞ。そのぶん考えたら十分マシじゃないか。
パール「そうじゃなくて!!私が活躍する「無理」ちょっ!?」
知ってるか?旧ルールでも最近のガガガってお前入ってないことがほとんどだぞ。
パール「(ガーーーン)・・・・・・」
っていうわけで最強カードの紹介。今回は豊穣のアルテミス!エンジェルパーミッションの核を担うモンスターだ。
パール「・・・・・・・・」
固まるなよ・・・・Lv4、光属性、天使族でカウンター罠を発動する度に1枚ドロー。うん、強い。
パール「・・・・・・・」
おいこら、早く起動しろ。決勝戦の出番が無くなるぞ。
パール「ハッ!?だ、第160話、ライディングデュエル、アクセラレーション!」
遊輝 side
『テレビの前のみんな!!!そして観客のみんな!!!WRGPの準決勝がいよいよ始まるぞ!!!まずはAグループ!!!優勝候補最有力、チームニューワールド!!!』
リーゼントの司会者のアナウンスで俺たちと反対側のゲートの入り口に大量の炭酸ガスが吹き出て、その中から小さな子供、青年、老人の三人が白いローブを被ったままピットに現れた。
『対するは破竹の勢いで勝ち進んできたデュエルアカデミアからの刺客!!チームSECRET!!』
俺たちの紹介とともに、目の前に炭酸ガスが吹き出す。炭酸ガスが吹き出すのが終わるのと同時に俺たちはピットに出た。 ついにWRGPの準決勝、相手はチームニューワールド、世界をかけた戦いが始まる。
「いよいよ・・・だね」
「な〜に固くなってるのよ。響らしくないわよ」
「だって・・・・これに勝たなきゃアーククレイドルが」
「いつもいつも能天気にテストを受けているやつのセリフとは思えないな」
「スバル!!」
「ハハハッ、まぁ俺たちはまだ気楽で行けるさ。後ろには遊星さんたちがいるんだ。最悪、ホセのグランエルの情報さえ分かれば良いだろう」
ガッチガチに固くなっている響を見て皆で和まして緊張を解いてあげる。いつものお調子者でおっちょこちょいの響じゃないと逆にこっちの調子が狂っちゃう。
「とにかく、変に緊張なんかして簡単にシンクロ召喚を決めるなよ。それこそ相手の思う壺だからな」
「分かってるわ」
「奏が言うと説得力があるな」
「私を見ながら言わないでよ!!」
「響に関しては全く説得力がない」
「酷い!!」
「順番を確認するぞ。最初は奏、次に響、最後は俺だ」
順番は予め決めておいた。茜を使おうかなと思ったけど、茜はチームスタッフだからな。ここまで来たらチームメンバーを信じるしかない。スバルに関しては決勝戦に回した。あいつはチームニューワールドと戦うよりもチーム5D'sで戦った方がイキイキとするから。レミはさすがにシンクロ重視で戦うから今回はお休みだ。
「じゃあ奏、無理するなよ。自分の身体が大事だからな」
「分かっているわ」
ピットから出したDホイールに奏は乗り込んで準備を始めていた。俺は奏に一言、アドバイスを掛けて、奏はピットから出て行った。スタート地点にはすでに向こうのファーストホイーラーのルチアーノがDボードに乗ってスタンバイしている。
「師匠、奏さんが勝てる見込みは?」
「正直言って分かんないの一言だ。奏のデッキの周り次第という見方もあるが・・・・」
はっきり言って、奏や響もシンクロをあまり多様しないだけで、使わないというわけではない。シンクロモンスターに頼るような状況になった時はかなり不利になってしまう。
『いよいよ準決勝が始まるぞ!!フィールド魔法、スピードワールド2!!セットオン!!』
ルチアーノのDボードと奏のDホイールを中心に円形状に暗い緑色のフィールドが広がっていく。そして二人の目の前には電子版のシグナルが現れて赤から青への点滅が始まった。
『行くぞ!!ライディングデュエル!アクセラレーション!!』
シグナルが赤から青に変わり、二人のDホイールとDボードは一斉に飛び出した。スタートダッシュはほぼ互角、しかし、奏得意のスタートダッシュ直後から第一コーナーまで一気に加速をする。ルチアーノは奏の急加速について行くことができずにそのまま第一コーナーは奏が制した。
「ぐっ・・・舐めたことを・・・」
「生憎、子供に負けるほどライディングテクニックは劣ってないわよ!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
奏 LP 4000 ルチアーノ LP 4000
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 6枚
奏 SPC 0→1 ルチアーノ SPC 0→1
「豊穣のアルテミスを召喚!」
豊穣のアルテミス 攻1600
「カードを3枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 2枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
豊穣のアルテミス 攻1600
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「パーミッション・・・・僕のターン!ドロー!」
ルチアーノ 手札 6枚
奏 SPC 1→2 ルチアーノ SPC 1→2
「スカイ・コアを召喚!」
スカイ・コア 攻0
ルチアーノのフィールドにスカイ・コアが現れる。早速きたか・・・・・
「SPーライトニング・ロッド!自分フィールドのモンスター1体を破壊する!」
ルチアーノが発動したライトニング・ロッドの効果でスカイ・コアに雷が落ちて、スカイ・コアは破壊されてしまう。
「来なさい!!機皇帝も捻り潰してあげるわ!」
「機皇帝の恐ろしさに怯えるがいい!!スカイ・コアの効果発動!このカードが効果で破壊された時、デッキ・手札・墓地から機皇帝スキエル∞、スキエルT、スキエルA、スキエルG、スキエルCの5体を特殊召喚する!」
機皇帝スキエル∞ 攻0
スキエルT 攻600
スキエルA 攻1000
スキエルG 守400
スキエルC 攻400
「合体しろ!!機皇帝スキエル∞!!」
機皇帝スキエル∞を中心として、スキエルのパーツが合体をしていき、機皇帝スキエル∞が姿を現わす。
機皇帝スキエル∞ 攻0→2200
「バトル!機皇帝スキエル∞で豊穣のアルテミスを攻撃!」
「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」
スキエルの攻撃はアルテミスの前にできた渦によって全て吸い込まれて行く。
「豊穣のアルテミスの効果発動!私がカウンター罠を1枚発動するたびに1枚ドローする!」
奏 手札 2枚→3枚
「チッ・・・・カードを2枚伏せてターンエンド!」
ルチアーノ 手札 2枚 LP 4000 SPC 2
【モンスターゾーン】
機皇帝スキエル∞ 攻2200
スキエルT 攻600
スキエルA 攻1000
スキエルG 守400
スキエルC 攻400
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
よしよし、まずは奏が有利な盤面を作ることができたな・・・・アルテミスを初ターンから出して残すことが出来たら奏のペースに持ち込める。
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 4枚
奏 SPC 2→3 ルチアーノ SPC 2→3
「創造の代行者 ヴィーナスを召喚!」
創造の代行者 ヴィーナス 攻1600
「ヴィーナスの効果発動!500ポイント払うことでデッキ・手札から
奏 LP 4000→3000
神聖なる球体 攻500
「そんなモンスターを出したところで僕の機皇帝には敵わない!!」
「じゃあこうなったら!?Lv2の
「なっ!?なにっ!?」
☆2 × ☆2 = ★2
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ゴーストリック・サキュバス!」
ゴーストリック・サキュバス 攻1400
神聖なる球体2体がフィールドに現れたブラックホールに吸い込まれていき、爆発が起きる。その中から少女のサキュバスがピンク色のニット帽を被り、ピンク色の小さな枕を手にして、眠たそうな目を擦りながらフィールドに現れた。
「エ、エクシーズ召喚だと!?」
「遊輝だけの専売特許だと思ったら大間違いだわ!!」
まぁ確かに、ここ最近はエクシーズモンスターのパック封入率も上がったし当たりやすくはなったな。
「ゴーストリック・サキュバスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いて、フィールドの《ゴーストリック》と名のついたモンスターの合計攻撃力よりも低い相手モンスター1体を選択する!そのモンスターを破壊する!私はスキエルGを選ぶ!」
「させるか!リバースカードオープン!罠カード、スキル・プリズナー!このターン、スキエルGを対象にしたモンスター効果は無効になる!」
ゴーストリック・サキュバス OVR 2→1
ゴーストリック・サキュバスがオーバーレイ・ユニットを一つ吸収してスキエルGに向かっていったが、ルチアーノが発動したスキル・プリズナーによりスキルGにバリアが貼られ、ゴーストリック・サキュバスの効果を無効にした。
「(・・・・バトルフェイズじゃないからトラップ・ジャマーも無理ね)バトルフェイズ!ゴーストリック・サキュバスでスキエルGを攻撃!」
「スキエルGの効果発動!1ターンに1度、僕のモンスターに対する攻撃を無効にする!」
ゴーストリック・サキュバスがもう一度スキエルGに向かって攻撃を行いに行くが、スキエルGの効果でその攻撃は無効になる。
「関係ないわ!創造の代行者 ヴィーナスでスキエルG、豊穣のアルテミスでスキエルCに攻撃!」
「攻撃宣言時、リバースカードオープン!永続罠、無限霊気!自分が受けるダメージ100ポイントにつきこのカードに霊気カウンターを一つ置く!」
豊穣のアルテミス 攻1600
スキエルC 攻400
ルチアーノ LP 4000→2800
霊気カウンター 0→12
「ぐっ!」
「パーツが破壊されたことで機皇帝スキエル∞の攻撃力も下がるわ!」
機皇帝スキエル∞ 攻2200→1600
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 2枚 LP 3000 SPC 3
【モンスターゾーン】
豊穣のアルテミス 攻1600
創造の代行者 ヴィーナス 攻1600
ゴーストリック・サキュバス 攻1400
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「(マズイ・・・無限霊気はまずい・・・・)恭輔、電子ボードを貸してくれ」
「は、はい!!」
ルチアーノが発動した無限霊気、それを知っている俺はすぐに恭輔から電子ボードを受け取って、奏にメッセージを送る。
「(まずは先制ダメ(ピコン)うん?・・・・無限霊気に注意?どういう事よ?)」
「くそっ・・・僕のターン!ドロー!」
ルチアーノ 手札 3枚
奏 SPC 3→4 ルチアーノ SPC 3→4
「SPーエンジェル・バトン!SPCが2つ以上ある場合、カードを2枚ドローしてその後手札を1枚捨てる!」
ルチアーノ 手札 4枚→3枚
「スキエルAをリリースしてスキエルA3を特殊召喚!」
スキエルA3 攻1200
機皇帝スキエル∞ 攻1600→1800
「バトル!機皇帝スキエル∞でゴーストリック・サキュバスを攻撃!」
機皇帝スキエル∞ 攻1800
ゴーストリック・サキュバス 攻1400
奏 LP 3000→2600
「グッ!!」
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
ルチアーノ 手札 1枚 LP 2800 SPC 4
【モンスターゾーン】
機皇帝スキエル∞ 攻1800
スキエルT 攻600
スキエルA3 攻1200
【魔法・罠ゾーン】
無限霊気 (カウンター:12)
伏せカード 1枚
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 3枚
奏 SPC 4→5 ルチアーノ SPC 4→5
「(無限霊気に注意って言われても・・・・この手札にこのフィールドじゃ干渉することすら出来ないわよ・・・・)チューナーモンスター、共鳴の代行者 ネプチューンを召喚!」
共鳴の代行者 ネプチューン 攻1100
チューナー・・・・・シンクロをする気か。勝負に出たな。
「Lv3の共鳴の代行者 ネプチューンにLv3の創造の代行者 ヴィーナスをチューニング!」
☆3 + ☆3 = ☆6
「オゾン層にいる天使が稲妻の光を帯びて龍を呼び覚ます。惑星の叫びを受け舞い降りろ!シンクロ召喚!天空の使者!ライトニング・エンジェル・ドラゴン!」
ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300
ネプチューンの身体から出来た緑色の三つの輪の中にヴィーナスが入り三つの光となる。それらが一つの光となって集まると上空に雷雲が出来てその中心から天空の光が差す。そこからライトニング・エンジェルがフィールドに舞い降りてきた。
「ライトニング・エンジェル・ドラゴンの効果発動!シンクロ召喚成功時、墓地のカウンター罠を1枚手札に戻す!私は攻撃の無力化を手札に戻して、バトル!ライトニング・エンジェル・ドラゴンで機皇帝スキエル∞を攻撃!サンダー・アロー!」
ライトニング・エンジェルが弓を構えて、電気を帯びた矢が機皇帝スキエル∞の胸に向かって放たれる。その放たれた矢は機皇帝スキエル∞の胸を貫通して爆発、破壊されてしまった。
ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300
機皇帝スキエル∞ 攻1800
ルチアーノ LP 2800→2300
霊気カウンター 12→17
「グワアアア!!!!!」
「スキエル∞が破壊されたから他の機皇帝のパーツも無くなった!豊穣のアルテミスでダイレクトアタック!」
ルチアーノ LP 2300→700
霊気カウンター 17→33
「アアアアア!!!!」
「カードを1枚伏せてターンエンド!!」
奏 手札 2枚 LP 2600 SPC 5
【モンスターゾーン】
豊穣のアルテミス 攻1600
ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「クソッ・・・・僕のターン!ドロー!」
ルチアーノ 手札 2枚
奏 SPC 5→6 ルチアーノ SPC 5→6
「SPーヴィジョンウィンド!SPCが2つ以上ある場合、墓地からLv2以下のモンスター1体を特殊召喚する!」
「(確かエンドフェイズに破壊するわね・・・)カウンター罠、雷の矢!ライトニング・エンジェル・ドラゴンがいる場合、相手が発動した魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にする!」
ルチアーノが発動した起死回生のSPも奏のパーミッションの前では無意味、ライトニング・エンジェルの放った雷の矢がルチアーノの発動したヴィジョンウィンドを貫いて破壊した。
「豊穣のアルテミスの効果で1枚ドロー!」
奏 手札 2枚→3枚
「ぐっ・・・・ターンエンド・・・」
ルチアーノ 手札 1枚 LP 700 SPC 6
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
無限霊気(カウンター:33)
伏せカード 1枚
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 4枚
奏 SPC 6→7 ルチアーノ SPC 6→7
「カードを1枚伏せてバトル!ライトニング・エンジェル・ドラゴンでダイレクトアタック!」
ルチアーノ LP 700
霊気カウンター 33→40
WIN 奏 LOS ルチアーノ
『決まったああ!!!見事なパーミッション戦術でチームニューワールドのファーストホイーラー、ルチアーノは打つ手なし!!先に白星を挙げたのはチームSECRET!』
「よしっ!!」
「よくやったわ奏!!そのまま三人抜きしなさい!!」
初戦を取った事で俺たちのベンチは盛り上がる。チームニューワールド相手に初戦を取れたことは確かに大きい。
「(しかし不味いな・・・・奏のさっきのターンの事を考えると無限霊気を破壊するカードがないのか・・・・スピード・ワールド2の効果はできる限り使って欲しくないしな・・・・)」
ハッキリ言って、あの無限霊気は本当に怖い。前のズシンの時はワクワク感があったがあれは殺意しか感じられない。何とかして破壊して欲しいのだが・・・・・
「(最悪、俺があの強敵を相手にすればいい話だが・・・・)」
「つ、次が来ましたよ」
ファーストホイーラーのルチアーノがピットに戻り、セカンドホイーラーのプラシドにバトンが渡る。プラシドはDホイールに
「お前など、俺が一瞬で捻り潰してやる」
「やれるものならやってみなさい!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
文「あややや、面白そうになって来ましたね」
遊輝「最近、お前よく来るよな」
文「皆さん、新マスタールールに調整中ですからね。私はこの前、別のデッキを作って、RRも早くに対応させましたので」
遊輝「ああ、なるほど。でも霊夢に魔理沙、フランに紫さんは簡単に対応出来そうだけどな・・・」
文「魔理沙さんはすぐにリンク召喚対応してましたね、フランさんも久しぶりにインフェルニティを回しています。霊夢さんはペンデュラムを使うので少々手こずっているみたいです」
遊輝「アイツ魔術師だろ?しかも新型の?そんな困る必要ないと思うけどな」
文「まぁいいじゃないですか。私も早く新マスタールールでやってみたいです」
遊輝「それは新マスタールールの概要を早く発表してもらう必要があるな」
文「というわけで次回、【機皇帝ワイゼルの強襲】。次回もよろしくお願いします」