【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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前回、本編に行くと言ったな?あれは嘘だ(キリッ)


精霊世界のことと現実世界の情報を交換していたらチーム太陽の合うタイミングを無くしました。すみません・・・・


【*ちょっと決勝トーナメントの表を出すのが早かったですが、これはこれで許してください】


第154話 帰ってきた魔法少女

レミ side

 

「・・・・いた!!スバル!!」

 

「レミ!!龍亞から聞いたか!?」

 

「もちろんよ!!奏や響たちは先に行ったわ!!早く行きましょう!!」

 

「ああ!!」

 

待ち合わせ場所に先にいたスバルを見つけ、私はスバルと一緒にとある場所へ走って行く。そこはトップス、つまり遊輝の家。

 

今日、お昼ご飯を食べ終わった時、突然龍亞君からメールが来て『2人が帰って来た!!』という内容を見て大急ぎで飛び出して来た。今は3月27日だから・・・・約3週間振りに2人は帰って来た頃になる。

 

「ったく!二人とも何やらされたんだか!」

 

「たっぷり土産話を聞こうぜ!もしかしたら遊輝と敵対している女の情報も聞けるかもしれないし!」

 

「そうね!」

 

「っと、ついたついた!」

 

トップスの玄関口についたスバルと私たちは警備員さんに顔パスで中に入れさせてもらう。そのまま走って行き、遊輝が住んでいるマンションの入り口でインターホンを鳴らす。

 

ピンポ〜ン

 

『は〜い』

 

「龍亞君!私とスバルよ!」

 

『入っていいよ!レミさんたちが最後だよ!』

 

インターホンが切られ、マンションの入り口が開く。私たちは中に入ってエレベーターに乗り最上階のボタンを押す。エレベーターの扉が閉まって上へ上昇。30秒ぐらいで一番上についた。エレベーターから降りて、すぐ近くにある玄関の横にあるインターホンをもう1回鳴らす。

 

ピンポン

 

『入っていいよ!玄関開けてあるから!』

 

「邪魔するぜ!」

 

「2人とも大「「いやあああああ!!!!!!!」」!?!?」

 

「ど、どうした!?」

 

家に入った途端、部屋の奥の方から二人の声の悲鳴が聞こえたのですぐに向かう。廊下からリビングに向かう扉を開けると、そこには・・・・・

 

「ほら!!魔法少女優姫ちゃん!!こっち向きなさい!!写真撮れないじゃない!!」

 

「いやだあああ!!!世間にこんな姿を見せられたくない!!」

 

「魔法少女龍可ちゃんもこっちきなさい!!」

 

「////こ、こんな姿を取られたら私、アカデミアで変な噂が流されるから絶対に嫌です!!」

 

「・・・・コスプレイヤー龍可、魔法少女を憧れる厨二中学生、龍可」

 

「//////る、龍亞!!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・な、何だこれ?(汗)」

 

リビングに入って私の目に映ったのはカメラを持った壮太さんと魔法少女みたいな服装を来た遊輝を捕まえようとしているすみれさん、そしてカーテンで身を隠して顔を赤くしている龍可ちゃんとそれを呆れながらみている遊星さんや奏たちの姿だ。なんのことか全く情報が分からな・・・・・いや、大体察したけど(汗)。

 

「・・・誰か、この状況を説明してくれ」

 

「え、えっとですねスバルさん。龍亞さんの一斉送信は知っていますよね?それで真っ先に来たのが茜さんとすみれさん、それから壮太さんなんです・・・」

 

「ちょっと待て、何故そこに壮太さんがいる?」

 

「茜さんから3週間前の遊輝さんたちの話を聞いたすみれさんの謎の頭の回転によりうんたらかんたら・・・とか茜さんが言ってました」

 

「要は感ね・・・・・」

 

「そ、それで、一番乗りで来たらまだ帰って来たばかりの遊輝さんと龍可さんのあの衣装だったので・・・・」

 

「もう分かったわ・・・・(汗)」

 

やっぱりすみれさん、二人を看板モデルにしたいだけじゃない(汗)。あんた、自分の娘よりも男の娘を看板モデルにしてどうするのよ・・・(汗)。

 

「・・・・・・帰っていいか?」

 

「いいと思いますよ遊星さん、この様子じゃ明日も師匠たちはモデル業でしょ」

 

「ちくしょう・・・・・俺のバイト代を返せ・・・・」

 

「・・・・・なんか私が申し訳ないから後でお金渡すわ、クロウっち」

 

「ううう・・・・遊星、ジャック、ブルーノ、アキ、とうとう俺は女子中学生にすら哀れに思われるようになった」

 

「そんな大根役者の演技をするなら己のデュエルの腕前を上げろ」

 

「テメェこそカフェのツケを返せ!!今月も5万近く溜まってるんだぞ!!」

 

「・・・・私たち、この二人を連れて帰るわね」

 

「あ、アハハ・・・じゃあまたね。お土産話は次回以降にするよ」

 

アキさんは呆れ顔、ブルーノさんは苦笑いをしながら喧嘩しているジャックとクロウを引っ張ってリビングから出る。最後に遊星さんが私たちに頭を下げて部屋から出て行った。

 

「で、残った私たちでまずは・・・・」

 

「さぁ優姫ちゃんに龍可ちゃん、可愛く写ろうね〜」

 

「「「「「・・・・・・・待ちますか」」」」」

 

今のすみれさんに立ち向かったところで返り討ちにあいそうなので、とりあえずほとぼりが冷めるまで部屋の隅でテレビでも見ておこう。

 

 

〜〜(数時間後)〜〜

 

 

「それで、どうだったの?どんな犯罪を犯したの?」

 

「犯罪起こすこと前提かよ・・・・否定出来ないけど」

 

ようやくすみれさんたちが休憩に入ったので、着替えようとしていた遊輝と龍可ちゃんを捕まえて正座させた。そして精霊世界でどんな事をしたのか全員で聞くことにした。

 

「え、えっとですね・・・・アリアお姉さんはまずエンシェント・フェアリーに手を出さないように申告をして、その後エンディミオンに言って本を盗んで、その後システムをハッキングしました・・・・」

 

「・・・・・・それだけ?」

 

「はい、それだけです・・・・」

 

「・・・・色々と突っ込みたいけどまず、なんで3週間近くも帰って来なかったの?それだけだったら1週間もいらないじゃない」

 

「え、えっと・・・・・黙秘権を行使します」

 

「はっ?黙秘権?」

 

突然ここに来て遊輝が黙秘権とか言って何も言わないことを宣言した。龍可ちゃんの方に目を向けても目をそらして一切話をさせてくれない。

 

「ちょっとちょっと!!黙秘権ってどういう事よ!?そんなに悪い事したの!?まさか人殺し!?」

 

「バカ!!そんな事するわけねぇだろ!!第一、俺はともかく龍可はそんな事出来るはずがねぇだろ!!」

 

「じゃあ何で黙秘権を行使するんだよ?」

 

「そ、それは・・・・そ、その・・・・えっと・・・・/////」

 

ん?龍可ちゃんの顔が赤くなった?遊輝の顔も赤くなった?・・・・・・・そう言えば龍可ちゃん、肌が綺麗になったわね。というか何だろう・・・・・大人になったような雰囲気を醸し出しているわね。

 

「////と、とにかく!!!アリアお姉さんの無茶難題に付き合わされたので遅くなったのです!!」

 

「////そ、そうなんだよ!!」

 

「無茶難題は分かったけど、何で顔を赤くする必要があるのよ?別に着せ替え人形だけだったらそこまで赤くする必要はないでしょ?」

 

「「/////な、何でもない(です)!!これ以上は喋らない(話しません)!!!」」

 

「まさか2人して大人のかいだ「「「/////ワアアアア!!!!!!!」」・・・・・・エッ?」

 

悪い顔をした龍亞君がおそらく冗談でそんな事を口にしたのだろう、けど、その一言で二人はさらに慌て始めた。龍亞君も驚いた表情になっている。

 

「お前ら・・・・まさか・・・・」

 

「/////し、してないぞ!!そんなやましい事はしてないぞ!!!」

 

「////そ、そうよ!!!」

 

「な、何でそこからやましい事に繋がるのですか?龍亞さんは大人の階段としか言ってないですよ」

 

「「////!?」」

 

なんか二人して一気に慌て始めたわね・・・・こりゃ確認する必要があるかも・・・・

 

「じゃあそこまで言うなら証拠見せて」

 

「「////えっ!?」」

 

「だから、やましい事をやってないっていう証拠を見せて。私たちはあれだけど、子供産んだことのあるすみれさんなら分かるでしょ」

 

「確かに・・・・」

 

「////い、いやいや!!!そんな事やってないって!!」

 

「////そ、そうそう!!やってないから!!」

 

・・・・・ますます持って怪しいわね。これは本当にすみれさんの出番じゃないかしら?

 

「あ、あの・・・・僕にはそういう系統が分からないのですが証拠とかあるのですか?」

 

「だからこそ、実際に茜を産んだすみれさんに頼むのよ。経験者なら証拠も分かるでしょ?ね、すみれさん」

 

「えぇ・・・・確かに証拠を確認することはできるわ・・・龍可ちゃんの身体を使えば・・・」

 

「えっ?」

 

「フッフッフッフッ・・・・・」

 

「////ひっ!?こ、来ないで!!来ないでください!!」

 

すみれさんが怪しい手つきをしながら龍可ちゃんを壁に追い詰めていく。しかも、さっきまで正座をしていた龍可ちゃんは足が痺れたみたいで龍可ちゃんはまともに立ち上がれない。

 

「フフッ・・・・つ〜かまえた!!」

 

「///す、すみれさん!!ま、待って!!モ、モデル!!魔法少女のモデルをやりますから!!だからやめましょう!!」

 

「もう遅いわよ・・・・それじゃ確認してくるからね〜。その間、優姫ちゃんを逃さないように。場合によってはセキュリティ送りだから」

 

「////いやあああ!!!!!遊輝!!!助けて!!!」

 

「////る、龍可「はい、動かない。両手を上げて正座して」ぐっ・・・・・・」

 

なんか本当に怪しくなってきたのでとりあえず立って龍可ちゃんを助けようとした遊輝の後頭部に、手で銃の形を作り突きつける。遊輝はそのまま立ち上がらず、正座したまま両手を上げた。

 

「それじゃちょっと確認してくるね〜」

 

「////いやあああ!!!!!!!」

 

 

〜〜(数分後)〜〜

 

 

「・・・・・で、結果は?」

 

「ヤっていたわ。龍可ちゃんの純粋な物が無くなっていたから」

 

「////・・・・・・・・・・・・」

 

「お前・・・・小学生に手を出したのか」

 

「・・・・・・・最低」

 

「////ち、違う!!!あれはアリアに無理矢理させられたんだよ!!!それに龍可の合意を得てやった!!!」

 

すみれさんの診断の結果、龍可ちゃんと遊輝は大人の階段を上っていたことが判明。私たち全員で遊輝を犯罪者を見下すような目をする。

さすがにこれ以上の発言を聞かれるのは色々と教育上よろしくないので龍可ちゃん以外の小等部のメンバーは席を外してもらって、遊輝を問い詰める。

 

「立派な犯罪だよ。素直に自白すれば刑が軽くなるよ」

 

「////だから!!!アリアのせいで無理矢理やらされたんだって!!!それにお互いに合意した上でやったんだって!!!」

 

「とりあえず牛尾さんに通報しよう。牛尾さん、泣きながら遊輝を収容所に連れて行くわよ」

 

「///こらああああ!!!!!」

 

「////あ、あの・・・・・べ、別に私は大丈夫ですよ。ちゃんと、私も合意した上でやりましたから・・・・」

 

「・・・・・そろそろやめてあげたら?一向に話が進まないよ(汗)」

 

一斉に遊輝を批難していたが奏に止められたのでとりあえずは遊輝への誹謗中傷を止める。

 

「ハァ・・・・それで・・・・俺と龍可がいない間に何があったんだ?」

 

「まずはジャックさんと遊星さんがボマーという人に呼ばれて出かけたことかな」

 

「(ボマー・・・・ああ、アレか。ボマーさん、フォーチュン・カップに出ていなかったけど大丈夫だったか)」

 

「それで次に、イェーガーを捕まえてイリアステルの事をシェリーさん達を含めて聴取したんだ」

 

「・・・・イェーガー?」

 

「セキュリティの副長官の人だよ遊輝・・・・」

 

「ああ、そうだそうだ。最近見かけないから忘れてた」

 

「そうしたらモーメント・エクスプレスと関係があることが判明したのだけど・・・・」

 

「けど?どうしたのですか?」

 

「その・・・・遊星さんとブルーノさん、シェリーさんの3人で乗り込んだけど、向こうにバレてしまって危うく消されるところをシェリーさんが身を持って守って・・・」

 

「(ああ・・・あそこまで行っちゃったのか・・・)」

 

「問題はその後、モーメント・エクスプレスが無くなったんだ。まるで歴史上に無かったように」

 

「?どういう事ですか?」

 

「その反応が普通だよね・・・・でもモーメント・エクスプレスの本社があった所は更地になっている上に他の人たちに聞いても、まるで元々からそんな物がない状態になっていたんだ」

 

「遊星さん達の推理では恐らくイリアステルが歴史を変えただろうって・・・」

 

これは驚いたわね。イリアステルが歴史を改善しているとは聞いたけどまさか本当にこんな事をするとは・・・・・

 

「それで、その問題のイリアステルは?」

 

「そこだ。モーメント・エクスプレスが消えた後、テレビのニュース番組を見たらとんでもないことになっていた」

 

「これ、今朝の記事よ」

 

奏が持ってきたパッドを遊輝に渡す。パッドを受け取った遊輝は開いている画面を拡大してその画面に映っている記事を読む。

 

「・・・・チームニューワールド・・・・」

 

「この新聞に映っている人のこの人って、ルチアーノ君!?」

 

「そう、シェリーさん達のチームが消えて代わりにチームニューワールド、あいつらのチームがWRGPの決勝トーナメントに参戦したんだ」

 

「これは恐らく、あのゴースト氾濫の時に言っていたホセっていうお爺ちゃんの言っていたことだと思うよ」

 

「イリアステルの眼中にあるのは遊星さん達チーム5D's・・・・順当に上がれば決勝で当たることになる。だがその前に・・・」

 

「・・・・なるほど、準決勝で俺たちのチームとチームニューワールドが当たるのか・・・」

 

これが一番の問題どころよね・・・・相手はシンクロキラーの機皇帝を使っている。しかもその内一人はまだ効果も分かっていない機皇帝を使ってくる。向こうは対策ができるけど、こっちはシンクロモンスターを注意することぐらいしなないんだよね・・・・準決勝は私、厳しいかな。

 

「っていうところかな。まぁ後は部活のこととかあるけど・・・・」

 

「・・・・そういえば新入生歓迎会ってやるの?」

 

「明日から半日練習だから。12曲」

 

「・・・・頼む、6曲に減らしてくれ(汗)」

 

「性犯罪者にそんな事を言える権利はない」

 

「だから合意した上でやったんだって!!!」

 

「今のお前に説得力はない」

 

「スバルに同感」

 

「お前らあああ!!!!!」

 

「話し合いは終わり?そろそろ撮影に戻るわよ」

 

「「ひっ!?」」

 

スバルや響が再び遊輝を揶揄い始めたところで休憩が終わったのかカメラを構えた壮太さんと指や手をクネクネして怪しい動きをしているすみれさんが遊輝と龍可ちゃんに近寄る。二人はお互いに身体を抱き合わせて震え上がっている。

 

「フフフ・・・・龍可ちゃん、さっき魔法少女のモデルをやるって言ったわね?」

 

「な、なななな、なんの事ですか?わ、私そんな事を言った覚えなんて」

 

龍可ちゃん・・・・・演技下手すぎるよ(汗)。せめて震えながら話すのはやめよう・・・

 

「せっかくだしこのまま二人で魔法少女で売り出したらどう?実写アニメとかで役者デビューできるわよ?」

 

「「絶対に嫌(です)!!!」」

 

「そんな事言わずにさ・・・・ほら、そこにカメラがあるんだから決め台詞とか言いながら写りなさいよ・・・」

 

「嫌だ!!!!」

 

「あっ!!待ちなさい!!」

 

こうして、すみれさんと魔法少女のコスプレをした二人による鬼ごっこ(茜曰く、第二ラウンド)が行われた。結果?すみれさんに勝てる相手なんかいないじゃない。私達も(強制)参加して、二人を捕まえた。多分、二人とも(特に龍可ちゃん)今後、アカデミアで変な噂が広がるだろうな・・・・・

 

 

この時、私思ったんだ。人間ってさ、欲望の塊になれば誰だって人外になれるんだなって。




レミ「・・・・あれっきり二人の私服姿を私は見ていないけど?」

茜「4日連続であの格好、多分・・・・あと3日は変な格好のままね」

レミ「すみれさん、本当にああいう時の感と行動力はすごいわね・・・」

茜「なんか・・・・お母さんがプロデュースして売れているからこっちも文句を言えないんだよね」

レミ「分かる。売れてしまうからこっちも強く言えない」

茜「次回は決勝トーナメント前、まずは新入生歓迎会から始まるよ」

レミ「【その名はチーム太陽】。次回もよろしく」

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