【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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悩んだ結果、そう言えば今までの回想回をやってないな〜〜と思ったので、回想回+小等部から中等部に上がる現在の気持ちみたいな話を書いてみました。アニメ本編も1回はやっていた記憶がありますし。
たまにはこんな休憩回を入れて、作者もゆっくりと初期の頃を思い出してみたいです。実際問題、この先はWRGPの決勝戦なので気合い入れないとダメですし。


・・・・・最近、「このすば」とか「ごちうさ」とか「リゼロ」とか色んな物が気になって仕方ない。就活前だってのに何やってんだ俺・・・・・・(汗)


第153話 小等部メンバーによる中等部への想いや回想

龍亞 side

 

 

 

「いけ!!リトル○ックのアッパーを食らいやがれ!!」

 

「そんな甘いアッパーなんて食らいませんよ!!とりゃぁ!!」

 

「あっ!?やばっ!?」

 

「吹っ飛べ!!」

 

「あああ!!!!!」

 

「勝った!!!!」

 

家にやってきた恭輔と祈でテレビゲームのスマ○ラをやっている。遊輝と龍可が連れ去られてからはほぼ毎日、誰かが俺の家に遊びに来てくれる。一人、退屈な俺にとってはありがたい話だ。

 

「きょ、恭輔君強いですね・・・・・私3勝です」

 

「本当だよ〜、10回やって俺2勝しかしてない」

 

「このゲームは好きですからね、結構やり込んでますよ」

 

恭輔って見た目によらずこのゲームは強いんだよな・・・・・俺も結構やっているけど、練習相手がいないし・・・・龍可は元々、こういうのをやらないタイプだし、遊輝もこの系統はめちゃくちゃ弱かったもんな・・・・

 

「もう1戦やりますか?」

 

「さすがにハンデちょうだいよ。このままやっても面白くないからさ」

 

「そうですね・・・・じゃあ50%でどうですか?」

 

「低いよ!80%くらいつけてくれないと!」

 

「良いですよ。それでやりましょう」

 

恭輔にハンデをつけてもう一度再選をする。そうだな・・・・ピカ○ュウでも使おうか。

 

「そ、そういえば皆さん、もうすぐ中等部に入りますけど何か準備ってしていますか?」

 

「準備?そんな物していないよ。いつも通りな生活を送れば俺はOK!」

 

「僕も似たような物ですね。強いて言えば少し小等部の復習をしたぐらいですね。祈さんは何か準備したのですか?」

 

「心機一転して道具とか制服を一新するのかなと思ってましたけど・・・・・私は制服を変えました。前の制服がちょっと小さくなったので」

 

「そう言えば俺も制服変えなくちゃいけないかな・・・・クシャクシャな上に洗濯をよくするから縮んじゃったし」

 

「クシャクシャなのは龍亞さんがズボラな上にあんな着かたをするからでしょう。制服ってそんなにする・・・・・龍亞さんならしますか」

 

「何だよその冷ややかな目!!!」

 

「・・・・制服を泥んこに濡らしながら遊んだり、雨の中傘もささずにはしゃぎ捲っている小学生って今の時代、いませんよ」

 

「俺そこまで悪い不良みたいなことしてないぞ!!」

 

「してますよ。授業中は居眠りばっか、唯一まともに起きている体育とデュエルだって先生の言うことを聞かずに色々とやったり」

 

「デュ、デュエルの時も勝手に自分のカード入れていた時もありましたね。そして何より・・・・」

 

「「中等部への進学試験を補講して受かった人に真面目という言葉は似合いません」」

 

「ガーーン・・・・・・・」

 

「自分から効果音を出さないでください。トドメ」

 

「あああ!?」

 

二人の連続攻撃に俺は凹んでしまう。その一瞬の隙を突かれてしまい、俺は恭輔に吹っ飛ばされてしまった。

 

「あれほど進学試験はちゃんとやっておきさないってマリア先生言ってたじゃないですか。龍亞さん、いつもと同じテストだからとか大声で皆に話していて」

 

「龍可さん、凄い恥をかいていましたね」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「まぁ・・・龍亞さんにこれだけの事を言ってますけど、軽音部のメンバーなんて全員異端児扱いになってますけどね」

 

「た、確かに・・・・・あれは後ろに校長先生がいなかったら本当に浮いた存在だったかもしれませんね・・・」

 

それは間違いないな・・・・・・優等生扱いの奏さんでさえ一歩間違えたら人殺せるし・・・・・校長先生がちゃんと条約を結ばせたからあれだけど。

 

「一歩間違えたら教師陣に目をつけられるグループですよ。6人中3人は授業中に寝て、奏さん以外は制服をまともに着ていない、その奏さんすら、たまにブレザーの前を開けて通ってますし」

 

「部費で私物を買ったりしてますし、逆に私物をアカデミアに持ってきたりしますね。それに教師陣の問題もチョッカイだして、その度に補習を食らうこともチラホラ」

 

・・・・・・うん、一歩間違えても問題グループだな。そりゃ教師陣に目をつけられるよ。

 

「っと話それてましたね。僕たちも中等部ですか・・・・部活がありますけどどうします?」

 

「もちろん軽音楽部!!」

 

「い、入れてもらえるか分からないですよ。というか100%無理な気が・・・・」

 

「そもそも、あそこって部活として認められているのですか?」

 

「何言ってるんだよ!!部活として認められているから部費が出ているじゃないか!!」

 

「だってあの部活の顧問の先生、聞いたことがありませんよ」

 

恭輔に言われてハッとした。そう言われたらあの部活の顧問の先生って誰からも聞いたことないし、話題にも上がらなかったな・・・・レミさん、いっつも校長先生と話していたし・・・・

 

「もしかして校長先生だったりして」

 

「・・・・否定しづらいですね」

 

「トドメ」

 

「あ〜〜・・・・さすがに80%のハンデは厳しかったですね」

 

ゲームの方は祈がハンデ戦を制して恭輔に勝った。にしてもハンデ戦でも負ける俺って・・・・(汗)。

 

「どうします?次は別のゲームでもしましょうか?」

 

「そうだな・・・・○S4が調子悪いのが痛いな・・・・○リパでもする?」

 

「そ、そうしましょう」

 

今入れているソフトを終了させてゲームのホーム画面に戻る。そのままハード機からソフトを抜いて、別のソフトを入れる。ホーム画面に今入れたソフトが読み込まれて、そのソフトを起動させる。

 

「もうすぐ中等部に進学ですか・・・・低学年、中学年は長いと感じましたけど高学年になってからは意外とあっという間でしたね」

 

「確かに・・・・」

 

「そういえば龍亞さんが師匠と出会ったのは5年になった時ですよね?」

 

「ん?ああそうだな」

 

確かあの時はまだ龍可の体調が著しくない時で通信教育だった時だな・・・・今じゃそんな病弱のような仕草なんて無くなったけど、やっぱ人って出会いがあったら変わるもんなんだな・・・・

 

「師匠との出会いってどんな感じだったのですか?」

 

「どんな感じ?そうだな・・・・・・・確か恭輔や祈は遊輝から事情を聞いていたんだよな?」

 

「えぇ」

 

「は、はい」

 

「じゃああんまり包み隠さずに言えばいいか。遊輝は突然、急に現れて玄関倒れていたんだよ」

 

「急に・・・・ですか」

 

「そうそう。不審者にしては何で玄関で倒れているのかも分からないし、とりあえず俺の好奇心で部屋のベッドで寝かせてあげたんだよ」

 

「よ、よく入れましたね・・・・・」

 

「まぁ・・・・ね」

 

あの時、龍可の精霊がこの人は大丈夫ですって言っていたから家にあげたような物だけど・・・・何にしろ、ヤバそうだったらセキュリティに通報していたけど。

 

「っとスタートスタート。・・・・・んでもって、遊輝が目覚めた時の第一声が・・・・確か「ハッ!?」だったかな?」

 

「ハッ?」

 

「どこのアニメの女学生ですか・・・・」

 

「・・・・・恭輔、お前、け○おん!知ってるのか?」

 

「友達と師匠の影響で最近色んなアニメにハマっています、・・・・あっ、アイテムショップ」

 

確かに・・・遊輝が去年の春休みの終盤あたりから動画とかレンタルショップで急にアニメ見るようになったな・・・・・遊輝の近くにいる恭輔も見るよな・・・

 

「まぁいいや。とにかく驚いた様子だったよ。まぁそんな感じだったし・・・・あとは遊輝が手紙を読んで、それを俺たちにそのまま教えてくれたんだ」

 

「わ、割とすんなり話したのですね・・・・本人には結構重要な事じゃないですか?」

 

「俺たちの目の前で読んでた上に俺が興味津々で覗き、最後には遊輝が目覚めた後に大量の段ボールが届いたからね。隠しようがなかったんだよ。

 

「興味津々って・・・・・・」

 

「そっからかな〜、遊輝と生活して、俺も龍可も人生観が180度変わったよ」

 

ほんっと、遊輝には感謝しかない。自分だけ満足して負けたら泣いていたあの時の日々がなんか懐かしいよ。ずっと負けっぱなしだった天兵とかに連戦連勝で勝ち続けるし、復帰後のアカデミアでも小等部の実技ランキングでしばらくは1位か2位だったし。

 

「へぇ〜、そう言えば皆さん、確かその時期の夏頃にフォーチュン・カップも出ていましたよね」

 

「そうそう、遊輝が初めて公にエクシーズ召喚を披露した時だったな」

 

「あ、あの時はテレビの中の出来事でしたけど案外近くにいるものなんですね、芸能人って」

 

「祈、俺たちのことを芸能人扱いにしていたのかよ・・・・」

 

「る、龍亞さんと龍可さんが復学した時は皆さんそんな感じでしたよ。仲の良い天兵君やパティさんはともかく、二人とも簡単に中等部や高等部のところに行ってましたし」

 

「分かります。僕もそんな感じでしたね」

 

「中等部なんて対したことないよ。俺たちと同じような感じだったし。それに、俺たちが会いに行ったのは遊輝たちとアキ姉ちゃんだけだったから」

 

っていうか、俺と龍可が復学した時に変な感じだったのはそのためだったんか・・・・

 

「でも恭輔や祈達だって軽音部のみんなと会って変わっただろ?あっ、隠しブロック」

 

「えっ!?こんな序盤に!?」

 

「やったああ!!!スターだ!!!!」

 

ゲームでは序盤に隠しブロックから隠しスターを見つけて大喜びする俺。

 

「これだったらキノコを買えるな。序盤にアイテムは嬉しいぜ」

 

「あ〜・・・・これはマズイですね。何とかして龍亞さんを嵌めないと」

 

「怖いこと言うな」

 

「は、話の続きですが、確かに軽音部と会ってからは普通に中等部のクラスに行くようになりましたね」

 

「僕もそうですね。結構フレンドリーな方が多かった印象です」

 

「だろ〜?中等部や高等部にはドラマみたいな不良がいるわけないし、第一、そんな生徒あの教頭が許すはずないじゃん」

 

「それもそうですね、ほいっ」

 

「あっ!!お前さりげなく俺を落としやがった!!」

 

「何のことですかね?」

 

「えいっ」

 

「あっ!?」

 

「じゃ、じゃあ、このバトルミニゲーム私の勝ちです」

 

普通に会話をしていたらさりげなく恭輔が俺を倒して、それを祈は高みの見物のように後から倒した。バトルミニゲームの結果、祈には大量のコインが入ったが俺は無一文になってしまった。

 

「くそ〜〜、こんな事ならさっきキノコなんて買わなきゃよかった・・・・10、こんな時に大きな数字なんて出さなくていいよ。あ〜あ、また1周しないと・・・・」

 

「何とか立て直したいですね・・・・師匠も何だかんだ、アカデミアに来た時は凄い噂になりましたね。フォーチュン・カップの準優勝者にエクシーズ召喚の先駆者として」

 

「それが今じゃ、学校一の可愛い女の子扱いをされているくらい揶揄われているんだぞ」

 

「「・・・・・・否定できませんね」」

 

レミさんにあんな事されてから、学校の男子生徒の半数以上が告白したという噂あるし、噂と言えば女装した遊輝のファンクラブもあるとか・・・・どれだけ遊輝の事を男として見ていないんだよ(汗)。

 

「教師陣は軽音部は異端児扱いだけど、皆はどう扱ってるんかな?やっぱり音楽バンドのメンバー?」

 

「違うと思いますよ。それだったら皆さんにフレンドリーに近づかないと思います」

 

「響さんやレミさんがムードメーカー、師匠はボケとツッコミをやってそれを全員で止めている感じですもんね」

 

「ああ、確かに。中等部の2-1って仲が良い感じだったな」

 

「そうですね。担任の力も大きいですし、校長先生が何かお気に入りですからね」

 

「・・・・・・あの校長ってさ、もしかしてSECRETのファン?」

 

「・・・・ひ、否定しづらいですね・・・」

 

「お気に入りである事には間違いないかもしれないですね」

 

だってあの校長、よくよく考えたら軽音部に対して結構甘い感じがするんだけど・・・そうだよな、だってレミさん、私物を買った部費のレシートを直接校長先生に渡して通しているんだもん。あれは絶対に何かあるよ。

 

「スター、頂きました。SECRETが有名になったきっかけはやっぱり海外公演なんですかね?」

 

「だと思うよ。あの時、俺は見たけどすっごい人が多かったよ。公の発表には4万人って言っていたもんな」

 

「アマチュアじゃないですよ・・・・普通、日本のバンドが海外の1回の公演で4万人なんて異常ですよ」

 

「い、良いじゃないんですか。私たちはほぼタダ同然で見ることができていますし」

 

「今ではあまりにも人気すぎて人数制限をかけないといけない程ですからね・・・・数十年前だったらあのような音楽バンドはいっぱいあったと音楽の授業で習いましたが、今は電子の時代ですからね」

 

そうだよな・・・・俺も遊輝たちの演奏を聴くまでは電子系のボカロとかしか聞かなかったけど、初めて楽器の生演奏を聴いた時の迫力は凄かったもんな・・・・

 

「・・・・・・軽音部ってさ、やっぱり凄いんだな。時代の最先端じゃなくて時代の流れを逆行して実力で人気を得たんだから」

 

「そうですね」

 

「・・・・なぁ、俺たちって中等部になっても変わらないままなのかな?」

 

「?何言ってるんですか」

 

「だってさ、中等部に上がるって事は世間一般的には中学生になるって事だろ?さっきのドラマの話ではないけどさ、なんかこう・・・・思春期みたいな感じになってさ」

 

「あ、ああ、言いたい事は何となく分かります。友達関係とか今までの考え方が変わるんじゃないかって事ですか?」

 

「そうそう。そんな感じそんな感じ」

 

「龍亞さんらしくないですね。そんな物気にするとは思いませんでした。スターゲット」

 

「何だよ恭輔!!お前、ちょっと俺の事馬鹿にしすぎだろ!!こうなったらデュエルだ!!俺を馬鹿にした事を後悔してやる!!」

 

「良いですよ。じゃあ僕が勝ったらこの後のお昼、奢ってください」

 

「乗った!!」

 

「ちょ、ちょっと二人とも・・・・ゲ、ゲームは・・・」

 

祈の話を聞き入れず、俺はテーブルに置いていたデュエルディスクを手にしてベランダに出る。恭輔の方もデュエルディスクをセットしている。

 

「行くぞ!今日こそ俺のことを見下している発言を訂正してもらうぞ!」

 

「そう言うのはテストの点数とデュエルに勝ってから言ってください!!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」




龍亞「うぅ〜〜・・・こいつファミレスのステーキ定食とか食べやがった・・・」←半泣き

恭輔「ご馳走様でした」

祈「る、龍亞さんが悪いと思いますよ・・・・1ターン目からパワー・ツールとか出して返しのターンの返しを考えずに」

龍亞「俺、手札に速攻のかかしを握ってたんだよ!それをトライヴェールでハンデスされたんだよ!!」

恭輔「龍亞さんの目が一点集中していましたからね。それに王宮のお触れが見えている状態でしたから手札誘発があるのが普通だと思いますよ」

龍亞「くっそ〜・・・・・」

祈「実技ランキング2位の実力は本物ですね」

龍亞「何でこう言う時に限って実技ランキングの話をするのさ・・・・俺、4位なんだから」

恭輔「そんなこと言ったら僕たちで1年以上、小等部の実技ランキングのトップ4を独占していたじゃないですか。祈さんだって1位になった頃もありますし」

祈「通算で見れば龍可さんが圧倒的でしたけど・・・・・」

龍亞「次回から閑話休題はおしまい!遊輝と龍可が帰ってきて本編再開!」

恭輔「作者の都合上、ジャックさんのお話とモーメント・エクスプレスのお話はカットさせていただきます。本当ならジャックさんのお話を載せたいのですが、あまりにも師匠とジャックさんのこのお話内での関係性が見つからないって作者が言っていましたから・・・・」

祈「と、と言うわけで次回もよろしくお願いします」

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