【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
最強カードの紹介〜。
龍亞「・・・俺?茜さんの次って遊輝だろ?」
いや、今番外編の方にいるからさ・・・あっちでは遊輝と龍可とアリアの3人でやっているし。
龍亞「そういえばそうだった・・・俺、一人で生活していた」
おいこら、気づけよ。
龍亞「一人って大変だね。何から何まで自分でやらなくちゃいけなくてさ」
そりゃそうだ。
龍亞「今頃2人とも何してるかな〜、絶対にこき使われていると思うけど」
最強カードの紹介に行こう。今回はヴェルズ・オピオン。
龍亞「これまた紹介してそうなカードだけど、実はまだ紹介してなかったんだよね。★4の《ヴェルズ》専用エクシーズモンスターで茜さんのエースモンスターだ!」
効果はエクシーズ素材を1つ取り除くことでデッキから《侵略の》とついた魔法・罠をデッキから手札に加えられる。大体は反発感染か侵食感染だね。
龍亞「そしてこのカードが強いと言われる象徴、このカードにエクシーズ素材がある限りお互いにLv5以上のモンスターは特殊召喚できない。俺も何回この効果に苦しめられたか・・・」
これが出た当時、まだシンクロが流行っていた時期でこのカードの登場は凄いインパクトだったんだけど、同時期に《インゼクター》が出ちゃったからね・・・・
龍亞「第151話、デュエルスタート!」
茜 side
〜〜♪♪♪♪
「・・・・このギターいいね。欲しいよ」
「お父さんの会社の最新型モデルなんだけど・・・」
「レスポールタイプのモデルなんでしょ?よくこんなに鋭い音をだせるわね」
「そうでしょ?私も不思議で仕方ないのよ」
ここはレミっちのお父さんが勤めている楽器の会社。レミっちのお父さんの会社は基本、他社から楽器を仕入れてそれを売るという会社。自社生産もあるけど、あまり作らない。なんだけど、ここ最近は自社生産にも力を入れているらしい。話を聞いた限り、私たち、SECRETの影響がかなり大きい。まぁ基本、私たちが使っているのはレミっちから譲り受けたり、安くしてもらったりした物が多いからね。
「これ、幾らするの?」
「18万」
「・・・・・高すぎるよ」
「それ以上は下げられないって」
「18万か・・・・買えない値段ではないけどまだ愛用のギターがバリバリだし、ついこの前も1本買っちゃったからな・・・・」
そう言って私はレミっちに新作のギターを返した。確かにモデルとして働いている私にとって18万は買えない値段ではないけど、無駄遣いは良くないからね・・・・ギターを返した後、私たちはそのフロアを出て、エレベーターに乗る。
「今回は試しに弾いてもらっただけだから、やっぱり私よりもギター専属の人に弾いてもらった人の方がいいから」
「それだったら奏っちとか遊輝っちに」
「奏はしばらくお店の手伝いで来れないし、遊輝は遊輝で・・・・」
「・・・・そうだったね」
遊輝っちは龍可っちと一緒に謎の女性に連れられて精霊世界に拉致されたんだったね・・・今日は3月中旬だからもうすぐ2週間近く経つのにまだ帰ってこないわね。
「あの二人、今頃大変なことをしでかしているんだろうな・・・・」
「精霊世界とは言え、犯罪はやりたくないよ」
「でも私たちじゃ太刀打ち出来るような相手じゃなかったしね・・・」
「・・・・・もっと強くならないといけないな〜」
「そこはまぁ・・・・気長にやって行こうよ。見たことないカードの差は埋められないけど、プレイングなら私だって努力すればいけるんだし。とりあえず今日はもう帰る?」
「あっ、え〜と・・・・・そうだね。もう帰ろうか」
今日のやる事はレミッちにお願いされた新作ギターの試し弾きだけだったから、もうやる事が終わっちゃったわね・・・・これの関係で今日の仕事は全部休ませてもらったし・・・
「帰るんだったら次いでだからパック買いに行こうよ。今日発売の新作パックがあるし」
「えっ?・・・・そう言えば今日だったわね」
「ついでに私、欲しいカード2枚買いたいから」
「?何?」
「後のお楽しみに、じゃあ行こう!」
「ま、待ってレミッち!」
先にレミッちがエレベーターから降りるので、私も慌ててその後を追いかける。
〜〜(数分後)〜〜
「良かった良かった!!まだ特価セールで売れ残ってて!!」
「そのカードってエラッタされた奴だよね?」
「そうそう、竜の渓谷が帰ってこない以上、これに頼るしかなくてさ。でも良かった〜、お金貯めていて正解だったわ」
カードショップについて、私は新作のパックを10パック、レミっちは15パックと欲しかったと言っていたカードを2枚買った。
「よくそんな高いカード買ったわね・・・」
「このカードを使うとなるとどうしてもこれが必要でさ・・・」
「そうだとしてもだよ、それ、再販されたとはいえめちゃくちゃ高いカードじゃない」
「私だって一応、働いているからね。そこのフリースペースで調整したいからちょっと手伝ってくれる」
「OK」
このお店のフリースペースが空いていたので、私とレミっちは端のテーブルに座りレミっちのデッキの調整に入る。
「このカード入れるんだったらやっぱりこのカード入れたいよね」
「そうね。となると遊輝が使っているあのエクシーズモンスターが欲しいわ」
「あ〜、確かに《ドラグニティ》と相性いいわね。あれ入れたらすごい事になりそう」
「でもエクシーズモンスターは高いし・・・遊輝にお願いしてもくれないし・・・」
「そう言えばあのカードってこのパックに入っているわよ」
「えっ?私、収録リストを見ていないから知らないわよ」
「レミっち、収録リストは見ておこうよ。えっと・・・・これだね」
ポケットから携帯を取り出して、今回のパックの収録リストを検索、出てきたページをクリックしてサイトを見ると今回のパックの収録リストが出てきた。わたしは画面をスライドさせて、1枚のカードを指差す。
「ほらっ」
「あっ、本当だ・・・・これは是非とも当てたいわね」
「じゃあ、もう開ける?」
「・・・・そうね、開けましょう」
レミっち目当てのエクシーズモンスターを当てるため、私たちはさっき買ったパックを1パックずつ開けていく。やっぱりパックは良いよね。宝探しみたいな感覚がしてすごく楽しいよ。え〜と・・・外れ。
「う〜ん・・・・なかなか当たらないわね」
「こういう時こそスバルっちの出番だよ」
「分かるわ・・・・スバルも連れてくるべきだった」
スバルっちの引きの良さは以上、それはパックでも。他人が欲しいと言ったカードを平気で当ててしまう。あの引き運、本当に欲しい。
「・・・・だ〜め、こっちは当たらなかったわ」
「残りはこの5パックか・・・・・」
そう言って、レミっちは残りのパックも開封していく。しかし、なかなかお目当てのカードは当たらず、とうとう最後のパックになってしまった。
「これが最後・・・・入ってますように・・・」
「そんなお祈りしたところで中身はもう確定しているんだ「当たった!!!!!」えっ!?」
「お客さん!!」
中身は確定しているんだからどうしようにも無いよ・・・そう言おうとした時、レミっちが大声で叫んだ。店の店主に怒られたけど、そんな事を気にせずにレミっちは私に1枚のカードを見せてきた。
「ほら!!見て!!目当てのエクシーズモンスターが当たった!!」
「うそ・・・・本当に当てたよ・・・・」
「やった!!これで私のデッキは大幅に強化できる!!早速改造しよう!!」
「す、凄いわね・・・・」
そのカードは縁が黒いカード・・・・エクシーズモンスターだった。いや、まさか本当に当てるとは思わなかった。最近、エクシーズモンスターの当たる確率が高くなったって聞いていたけど、本当みたいね。
目当てのカードを当てたレミっちはエクストラデッキにそのカードを入れて、メインデッキの改造を再び始めた。
「そうね・・・せっかくだしこのカードを出しやすいようにしたいけど、それだとデッキが重くなっちゃうし・・・・」
「それを出しやすくするというより、それが出たら超展開出来るって方がいいじゃないの?」
「そうね・・・・遊輝のデッキと違うし、そっちの方がいいかな?じゃあ茜、ちょっと試しで回したいからデュエルしようよ」
「良いわよ。とりあえずお店から出よう」
レミっちにデュエルを申し込まれたので私は快く引き受ける。お店の外に出て、近くにあるフリーのデュエルスペースがひとつ空いていたのでそこに移動、デュエルディスクをセットする。
「いくわよ!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
レミ LP 4000 茜 LP 4000
「先行は私がもらうわよ!私のターン!」
レミ 手札 6枚
「(・・・よし)魔法カード、テラ・フォーミング!デッキからフィールド魔法の竜の渓谷を加えて、そのまま発動!」
レミっちが発動した竜の渓谷により、フィールドは都会のビル街から夕日が指す大きな渓谷へと変わった。
「竜の渓谷の効果!手札のブランディストックを捨てて、《ドラグニティ》のサーチ効果を選択!この効果でファランクスを手札に加えて、魔法カード、調和の宝札!手札からファランクスを捨てて2枚ドロー!」
レミ 手札 3枚→5枚
「ドラグニティードゥクスを召喚!」
ドラグニティードゥクス 攻1500→1700
「ドゥクスの効果!召喚時、墓地からLv3以下の《ドラグニティ》ドラゴン族モンスターをこのカードに装備する!墓地からファランクスを装備!そしてファランクスの効果で自身を特殊召喚!」
『・・・・・・・・・・・・』
ドラグニティーファランクス 攻500
ドゥクスに装備したファランクスがすぐにドゥクスから離れてフィールドに現れる。いつも通り、無口で無表情のままだ。相変わらずレミっちの精霊は良く働くよね・・・奏っちの精霊とは大違い。
「Lv4のドゥクスにLv2のファランクスをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「竜の渓谷を舞うさすらいの騎士が、楽園の未来に立ち向かう。竜の意志で羽ばたけ!シンクロ召喚!カモン!ドラグニティナイトーガジャルグ!」
ドラグニティナイトーガジャルグ 攻2400
夕日が指す方向から反対側に向かって強風が吹いて、その風に乗ってガジャルグが姿を表す。
「ガジャルグの効果発動!デッキからLv4以下のドラゴン族または鳥獣族1枚を手札に加えて、手札からドラゴン族か鳥獣族を墓地に送る!私はデッキから2枚目のドゥクスを手札に加えて、アキュリスを捨てる!そして永続魔法、未来融合〜フューチャー・フュージョン〜を発動!」
「えっ!?もう持っていたの!?」
「このカードの発動後、1回目の自分のスタンバイフェイズにエクストラデッキの融合モンスター1体を選択して、その素材となるモンスターをデッキから墓地に送る!カードを2枚伏せてターンエンド!」
レミ 手札 1枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ドラグニティナイトーガジャルグ 攻2400
【魔法・罠ゾーン】
竜の渓谷 (フィールド)
未来融合〜フューチャー・フュージョン〜
伏せカード 2枚
最悪!!私の手札に今、未来融合を除去できるカードが1枚も無いよ!
「私のターン!ドロー!」
茜 手札 6枚
「魔法カード、闇の誘惑!デッキからカードを2枚ドロー!その後、闇属性モンスターのヴェルズ・サンダーバードをゲームから除外する!」
・・・・レスキューラビット!これで・・・・いや、ちょっと考えないと・・・
「(レミっちは私の切り札がオピオンだということは知っている。レミっちとしてはオピオンを出させたくないはず。となると迂闊にレスキューラビットを出すことはできない・・・)」
「どうしたの?来なさいよ!」
「(・・・・ここはオピオンを出さないで守りを固めよう!)ヴェルズ・カストルを召喚!」
ヴェルズ・カストル 攻1750
「ヴェルズ・カストルの効果発動!《ヴェルズ》と名のついたモンスターの召喚権をもう一度増やす!」
「(・・・伏せカードに奈落の落とし穴があるけど、ここで使わずにオピオンの時がいいわね)いいわよ」
「ヴェルズ・カイトスを召喚!」
ヴェルズ・カイトス 攻1750
「(カイトス・・・なるほど、除去しに来たわけね。それならそれでオピオンを出されずに)「バトル!!」・・・・ハッ!?」
「ヴェルズ・カストルでドラグニティナイトーガジャルグに攻撃!ダメージステップ時、速攻魔法、収縮!」
「!?ま、マズっ!?」
「ガジャルグの攻撃力を半分にする!」
ヴェルズ・カストル 攻1750
ドラグニティナイトーガジャルグ 攻撃2400→1200
レミ LP 4000→3450
「ぐっ!?ガジャルグ!!!」
「続いてヴェルズ・カイトスでダイレクトアタック!」
レミ LP 3450→1700
「きゃああああ!!!!」
ヴェルズ・カイトスの攻撃を受けたレミっちは膝を折ってしまう。攻撃反応型が無いと睨んだけど、どうやら正解みたいね。
「Lv4のヴェルズ・カストルとヴェルズ・カイトスでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ヴェルズ・ナイトメア!!」
ヴェルズ・ナイトメア 守1950
カストルとカイトスの2体がブラックホールに吸い込まれていき、その中からヴェルズ・ナイトメアが現れて、膝をつく。
「(!?うそっ!?オピオンじゃなくてそっち!?奈落が効かないじゃ無い!!)」
「そんな見え見えの罠を張っても私は引っかからないわよ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
「ぐっ・・・ならそのエンドフェイズ時、速攻魔法、サイクロン!その伏せカードを破壊する!」
くっ・・・・次元幽閉が・・・・
茜 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ヴェルズ・ナイトメア 守1950
【魔法・罠ゾーン】
なし
「私のターン!ドロー!」
レミ 手札 2枚
「このスタンバイフェイズ時、永続魔法、未来融合〜フューチャー・フュージョン〜の効果発動!私は
墓地に送ったカード
・ドラグニティアームズーレヴァティン
・ドラグニティアームズーレヴァティン
・ドラグニティーファランクス
・ドラグニティーアキュリス
・レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
凄いカードばかり落としたわね・・・ダークネスメタルドラゴンとか凄い怪しいよ。
「(確かヴェルズ・ナイトメアは特殊召喚したモンスターを裏側守備表示にする。そうなると先に除去を優先しないと・・・・)魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」
レミ 手札 1枚→4枚 茜 手札 3枚→6枚
「さらにフィールド魔法、竜の渓谷の効果!手札のカードを捨てて、《ドラグニティ》をサーチする効果を選択!デッキからレギオンを加えてそのまま召喚!」
ドラグニティーレギオン 攻1200
「レギオンの効果!墓地からファランクスを装備!そして第二の効果!装備したファランクスを墓地に送ってヴェルズ・ナイトメアを破壊!」
レギオンに装備されてファランクスはすぐにレギオンの命によって攻撃の矢となり、ヴェルズ・ナイトメアに特攻、そのまま一緒に破壊された。
「これでバトル!レギオンでダイレクトアタック!」
ガラ空きとなった私の場にレギオンは低く飛行して私に体当たりしてきた。
茜 LP 4000→2800
「ぐぅ!!」
「カードをもう1枚伏せてターンエンド!」
レミ 手札 2枚 LP 1700
【モンスターゾーン】
ドラグニティーレギオン 攻1200
【魔法・罠ゾーン】
竜の渓谷 (フィールド)
未来融合〜フューチャー・フュージョン〜
伏せカード 2枚
「やってくれるじゃない・・・私のターン!ドロー!」
茜 手札 7枚
レミっちが発動した壺の中の魔術書のおかげで手札は充分、まずは伏せカードを破壊しにいこう。
「速攻魔法、サイクロン!1ターン前から伏せられている左側のカードを破壊する!」
フィールドに吹いたサイクロンによってレミっちの伏せカードを1枚破壊した。・・・・なるほど、奈落の落とし穴ね。ラビットを使わなくて良かったわ。
「レスキューラビットを召喚!」
レスキューラビット 攻300
「!?ヤバイ!」
「レスキューラビットの効果発動!フィールドのこのカードを除外してLv4以下の同名通常モンスター2体を特殊召喚する!ヴェルズ・ヘリオロープを特殊召喚!」
ヴェルズ・ヘリオロープ 攻1950 ×2
「(ここはエクシーズせずにこの2体で攻撃しよう)バトル!ヴェルズ・ヘリオロープ1体目でドラグニティ・レギオンに攻撃!」
ヴェルズ・ヘリオロープ 攻1950
ドラグニティーレギオン 攻1200
レミ LP 1700→950
「ぐっ!!レギオン!!」
「さらに2体目のヴェルズ・ヘリオロープでダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!罠カード、次元幽閉!」
2体目のヴェルズ・ヘリオロープの直接攻撃はレミっちが発動した次元幽閉に吸い込まれていき、ゲームから取り除かれた。
「これでオピオンは出せないわよ。レスキューラビットの効果でこのターンに破壊されるわよ」
「もちろん知ってるわよ。所有者の私がそのケアをしていないと思う?メイン2に入って
、カードを1枚捨て、装備魔法、D・D・Rを発動!除外されたヴェルズ・ヘリオロープ特殊召喚!」
「えっ!?」
「Lv4のヴェルズ・ヘリオロープ2体でオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!邪念の王!ヴェルズ・オピオン!」
ヴェルズ・オピオン 攻2550
ブラックホールに吸い込まれた2体のヴェルズ・ヘリオロープに変わって出てきたヴェルズ・オピオン、私はすぐにオーバーレイ・ユニットを一つ墓地に送った。
「ヴェルズ・オピオンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてデッキから《侵略の》と名のついた魔法・罠を1枚手札に加える!私は侵略の反発感染を手札に加え、カードを2枚伏せてターンエンド!」
茜 手札 2枚 LP 2800
【モンスターゾーン】
ヴェルズ・オピオン 攻2550
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「せっかく前のターンにオピオンを倒せたと思ったのに・・・私のターン!ドロー!」
レミ 手札 3枚
「スタンバイフェイズ、未来融合が発動してしてから2ターン目、
「ヴェルズ・オピオンが存在する限り、お互いにLv5以上のモンスターは特殊召喚できない!Lv12のF・G・Dも例外じゃない!」
これでレミっちの場の未来融合は何の意味もないカードとなった。
「(確かにオピオンはキツイけど、私の手札には死者蘇生、さらにフィールドには竜の渓谷がある。これならまだオピオンを突破できる)フィールド魔法、竜の渓谷の効果発動!手札のカードを1枚捨てて、《ドラグニティ》をサーチする効果を選択!私は2枚目のレギオンを加えて召喚!効果発動!」
「させないわよ!リバースカードオープン!罠カード、ブレイクスルー・スキル!レギオンの効果を無効にする!」
「げっ!?」
レギオンが墓地のモンスターを装備しようとしたところで私はブレイクスルー・スキルを発動、ブレイクスルー・スキルのカードから手が飛び出してレギオンを捉えて行動を束縛した。
「(これじゃ手札の死者蘇生もミスティルも特殊召喚出来ないじゃない!ドゥクスを捨てた意味がないよ!)・・・・ターンエンド」
レミ 手札 2枚 LP 950
【モンスターゾーン】
ドラグニティーレギオン 攻1200
【魔法・罠ゾーン】
竜の渓谷 (フィールド)
未来融合〜フューチャー・フュージョン〜
「私のターン!ドロー!」
茜 手札 3枚
・・・あっ、良いカード引いた。
「ヴェルズ・ケルキオンを召喚!」
『ケケケケッ』
ヴェルズ・ケルキオン 攻1650
私の横隣に相棒のヴェルズ・ケルキオンが姿を表す。
「ヴェルズ・ケルキオンの効果発動!墓地の《ヴェルズ》モンスターを1体除外して、墓地の別の《ヴェルズ》モンスターを回収する!ヴェルズ・ヘリオロープを除外して、ヴェルズ・カストルを手札に!そしてケルキオンの効果で《ヴェルズ》モンスター1体を召喚できる!ヴェルズ・カストルを召喚!さらにヴェルズ・カストルの効果で手札のヴェルス・マンドラゴを召喚!」
ヴェルズ・マンドラゴ 攻1550
「・・・・ちょっと〜、オーバーキルだよ〜」
「バトル!ヴェルズ・カストルでドラグニティーレギオンを攻撃!」
ヴェルズ・カストル 攻1750
ドラグニティーレギオン 攻1200
レミ LP 950→400
「ヴェルズ・オピオンでダイレクトアタック!コール・シャドー!」
レミ LP 400→0
WIN 茜 LOS レミ
「結局F・G・Oもあのエクシーズモンスターも出なかったね」
「『出なかったね』じゃなくて出させてくれなかったの間違いだよ!あれだけ特殊召喚メタされたら出せないよ!」
デュエルに勝利した私はウキウキ気分でレミっちのところに近づいた。負けたレミっちは両膝と両手を地面について暗い雰囲気を出している。
「あ〜あ、レギオンの効果を無効にされなかったら逆転勝利だったのに」
「残りの手札は?」
「死者蘇生とミスティル」
「・・・・・怖い手札しているわね(汗)」
ブレイクスルー・スキルが無かったら超展開されて逆転負けじゃない・・・・
「う〜ん・・・罠を少なくして除去カードをもう少し積んでみるか・・・」
「そうした方がいいじゃない?」
「家帰って調整してみるよ。今日はありがとうね」
「いいよいいよ。多分、明日から龍亞っち含めて大変になるし・・・・」
「・・・・そういえば明日から新作の服の撮影をやるとか言っていたわね」
ハァ〜・・・・仕事は楽しいけど、休日の次の日が仕事となると憂鬱になるわね・・・・
紫「確かにあの後恐ろしい展開をしていたわね」
藍「それほどなんですか?」
レミ「破壊が通ったら・・・・レダメとレヴァティンとミスティルとファランクス2体が並ぶから、そこからトライデントを出してミスティルとファランクスを破壊して、3000の3回攻撃+2800で11800」
茜「・・・・私、-9000のオーバーキルを喰らうところだったよ(汗)」
紫「それで、当てたって言っていたエクシーズモンスターは?」
レミ「秘密!使うときになったらまた教えるよ!と言ってもドラグニティを使ったことのある読者なら大体予想つくんじゃないのかな?」
藍「次回は・・・・実は作者が迷ってまして、スバルさんと祈さんの話を先に出すか、最後に書いたモデルの話を出すか、どちらかの閑話休題か悩んでいるようです」
紫「次回がどちらになるかはそれまでのお楽しみに、またね〜」