【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*活動報告で番外編に対するアンケートをしています。興味ある方は活動報告をご覧ください】


最強カードの紹介〜〜。

茜「・・・結局、前回と前々回は何だったの?」

アリアさん、皆の前で初登場の巻。

茜「ザックリしすぎて逆に分からないわよ!?」

アリアさんがどれだけ凄いか皆の前で披露したの巻。

茜「・・・・・もういいわ(汗)」

最強カードの紹介に行きましょう〜。

茜「今回は魔宮の賄賂、カウンター罠で魔法・罠の発動を無効にして破壊するカードね。効果発動後、相手に1枚ドローさせるのがネックだけど」

最近はモンスター効果が強い時代が続くけど、それでもパーミッションで組んでいるときは1枚ぐらい入れたいカードだよね。なかなか魔法・罠を無効にするカードってないから。

茜「第150話、デュエルスタート!」


第150話 固い友情

奏 side

 

 

ピピーーー!!!

 

『試合終了!!34対21でデュエルアカデミア中等部の勝ち!!!』

 

『ワアアアアア!!!!!!』

 

「やった!!やった!!」

 

「さすが響!!」

 

ハンドボールの試合が終わり、響たちのチームは喜びをあげる。その様子を私は観客席から微笑みながら見ていた。

今日はハンドボールの合同練習試合、響は本来なら練習試合には参加しないのだけど私たちの部活が休みな事やハンドボール部の人数が少し足りなかったことも重なって特別に参加している。

 

「奏!!!やったぜ!!!」

 

「おめでとう!」

 

『これより休憩に入ります。午後の試合は1時半頃開始します。選手は各自、控え室で昼食・休憩を取ってください』

 

スポーツドリンクを飲み、観客席にいる私を見つけた響は私に向かってVサインをしてきた。アナウンスが会場全体に広がって、そのまま響は体育館裏に入ったので、私も体育館裏まで行き、響を探す。

 

「えっと・・・・控え室はここね」

 

ガチャン

 

「響〜〜」

 

「奏!!」

 

「はい、いつものカップケーキ」

 

「ありがとう!!やっぱり奏のカップケーキは一番だよ!」

 

響に持ってきたカップケーキの入った箱を渡す。それを受け取った響は皆のところへ持ち寄った。

 

「みんな〜!!奏からの差し入れ〜〜!!」

 

「わあ・・・・」

 

「ありがとうございます奏さん」

 

「どういたしまして」

 

響が箱を開けてカップケーキを一つとって口に入れて頬張る。皆もカップケーキを手にして食べていく。

 

「・・・・なんか懐かしいわね」

 

「えっ?何か言った?」

 

「うんうん、そんな事より皆午後も頑張ってね」

 

「まっかせて!!」

 

響が私の方に向いてガッツポーズをする。

結局、その日の試合は助っ人が入った響のチームが全試合全勝で練習試合は終わった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「相変わらずいつも通りね」

 

「へっへっ〜〜ん。私が入ったチームは絶対に勝たせないと!!それが助っ人の役割なんだから!!」

 

今日の練習試合が終わり、私たちは太陽が指す並木通りを歩いて行く。今は3月の中旬、桜の蕾が花開いて一部では咲いている。

 

「明日はどうするの?」

 

「明日は・・・・さすがに休みかな?しばらくは助っ人や部活の練習をしていたし、休んでデッキ調整しないと、奏は?」

 

「明日はお店の手伝いよ。本当なら遊輝が当番のはずなんだけどね」

 

「・・・・・・遊輝と龍可ちゃん、今頃どうしているかな?」

 

「あの人の理想はともかく、根は優しそうな人だからどうなるかね?」

 

「・・・・ねぇ奏、久しぶりにあそこ行ってみない?」

 

「あそこ?」

 

「ほら・・・・私たちが中等部入って初めてデュエルをした場所」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「うっわ〜〜・・・・・・また大きくなった?」

 

「あれから2年よね・・・・大きくなったと言ってもこの桜の木からしたらちっぽけなことかもね」

 

響に誘われて、私たちは並木通りを歩き、少し街から外れた大きな公園に入る。その公園の左側にある大きな桜の木を見つけ、響と二人で懐かしい思い出を感じ合う。

 

「あれからもう2年なのか・・・・あれだけ濃い日常を送っているからまだ2年って言い方が正しいのかな?」

 

「確かに。小等部の頃も3年から大分濃い日常を送ってきたつもりだけど、中等部になって特に遊輝が編入してきたあたりからもっと濃くなったかも。懐かしかったわね・・・・最近はこんな風に響の応援行く機会なんて無くなったし」

 

「そう言えばそうね・・・・小等部の頃はよく奏が応援しに来てくれたけど、中等部に入ってから最初は私のちょっとした勘違いで中違いになりそうなところをレミやスバルたちに助けられて、仲直りしてお互いに軽音部に入って、奏はお店の手伝いをし出したのもその時ね」

 

「そうね。部活やお店のおかげで響の応援に行く機会は無くなっちゃったから」

 

「そうよね・・・・その部活も懐かしいわね。この近くの大通りだったっけ?初めて3人でストリートライブを始めたのは?」

 

「そうそう・・・私がある程度ギターを弾けるようになってから突然始まって・・・しかも真冬の寒さ時期だったからギターを弾くのも大変だったよ」

 

「わかるわかる!私も自分でキーボードとかアンプを運んでいたし!あれ重かったんだよ!」

 

「私は基本フォークギターだけだから関係ないわ、フフッ」

 

「ああ!!笑った!!アンプの運ぶ辛さを知らないからそうやって笑えるんだよ!!」

 

「ごめんごめん。それが今では・・・・・3人で始めたバンドも6人になんか増えちゃって、さ」

 

「そうそう、最初のライブも真冬の寒い時期に路上でストリートミュージシャンの真似なんかしてやってたよね。誰も聞いてくれないのに」

 

「それが今じゃ、どこで間違えたのか大きなライブまでやることになったんだね・・・・」

 

「それと、並行してDホイールなんか乗ることになって・・・・しかも世界大会出場だよ?学校に通う中学生が?」

 

「おかしな話よね・・・・・でも、それがすっごく楽しい」

 

「そうね・・・・・何か、自分たちが知っている世界が広がった感じがする」

 

響が言った事に私はうなづいた。本当、遊輝がアカデミアに編入してから色々と変わったわね・・・・シークレットシグナー、海外公演、ライブ、そしてWRGP・・・とてもこの2年で消費したとは思えないくらい濃い日常を過ごしたんだね・・・

 

「何か・・・・あんなちっぽけな喧嘩、随分昔のような感じね・・・」

 

「そうだね・・・・・」

 

「・・・・ねぇ奏、ここでデュエルしない?」

 

「えっ?」

 

「ほら、あの時、ここでデュエルした時はお互い色んな事を言いまくって切羽詰まっていたけどさ、今だったら何か楽しめそうじゃん」

 

「・・・・・そうね、ちょっと気分転換にやってみましょうか」

 

気分転換にもなるため、私はカバンからデュエルディスクを飛び出して左腕につける。デッキをデッキケースから取り出して、デュエルディスクにセットする。すでに響は準備を終えている。

 

「それじゃ、やろうか!」

 

「えぇ」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

 

響 LP 4000 奏 LP 4000

 

 

「私が先行、ドロー!」

響 手札 6枚

 

「(・・・よし)魔法カード、氷結界の紋章!デッキから氷結界の破術師を加えて、氷結界の軍師を召喚!」

 

氷結界の軍師 攻1600

 

「軍師の効果発動!手札の氷結界の破術師を捨てて1枚ドロー!さらに装備魔法、ワンダー・ワンドを装備!その効果で装備モンスターをリリースして2枚ドロー!」

 

響 手札 4枚→6枚

 

「魔法カード、二重召喚(デュアル・サモン)!この効果でチューナーモンスター、デブリ・ドラゴンを召喚!」

 

デブリ・ドラゴン 攻1000

 

「また随分早くに動くわね!」

 

「パーミッション相手はとにかく早くに場を制圧しないと!デブリ・ドラゴンの召喚成功時、墓地の攻撃力500以下のモンスター1体を効果を無効にして攻撃表示で特殊召喚する!氷結界の破術師を召喚!」

 

氷結界の破術師 攻400

 

「Lv3の氷結界の破術師にLv4のデブリ・ドラゴンをチューニング!」

 

☆3 + ☆4 = ☆7

 

「クレパスの奥地に眠る水の龍がオーロラの光で蘇る。永遠に降り積もる雪を降らせ!シンクロ召喚!放て!アイス・スプラッシュ・ドラゴン!」

 

アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2500

 

デブリ・ドラゴンの作った4つの緑色の光る輪に氷結界の破術師が入って3つの光となり、それらが一つの光となって上空にオーロラが現れる。

 

「アイス・スプラッシュ・ドラゴンのシンクロ召喚成功時、相手の手札をランダムに1枚墓地に送る!」

 

「ぐっ・・・」

 

アイス・スプラッシュが放った小さな氷の矢が私の1枚の手札を突き刺して後ろに吹っ飛ばした。

 

「そしてアイス・スプラッシュの効果発動!このターンの攻撃を放棄して、自分フィールドの水属性モンスター1体を選択!選択したモンスターのLv×200ポイントのダメージを与える!ウォーターフォール!!」

 

アイス・スプラッシュが自身の身体を大きく動かして、蛇のようにとぐろを巻くような体制になり上に向かって方向をあげる。すると、私の上空に分厚い雲が現れて、大量の雨が私に向かって降ってくる。

 

バシャーーーーン!!!!!!

 

奏 LP 4000→2600

 

「(ブルブル!!!)あいっかわらず量が多いわね!!あの頃と何ら変わりがないし!!」

 

「これ、あの時と同じような1ターン目の流れよね!!カードを1枚伏せてターンエンド!!」

 

響 手札 3枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

奏 手札 5枚

 

「神秘の代行者 アースを召喚!」

 

神秘の代行者 アース 攻1000

 

『ふわぁ〜〜・・・何?今日は寝かせてくれるんじゃないの?』

 

デュエルディスクにアースのカードをセットしてアースは出てきたが、相変わらず眠そうな顔をして気怠そうな状態だ。

 

「こういう時こそシャキッとしてよね、アースの効果でデッキから創造の代行者 ヴィーナスを加える。さらにデッキの大天使クリスティアを除外して堕天使クリスティアを特殊召喚!」

 

「ゲッ!?」

 

堕天使クリスティア 攻2800

 

「堕天使クリスティアとかやめて!!勝ち目なくなる!!」

 

「私だって勝ちたいからね!バトル!堕天使クリスティアでアイス・スプラッシュ・ドラゴンを攻撃!」

 

堕天使クリスティア 攻2800

アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2500

 

響 LP 4000→3700

 

「続いてアースの攻撃!そしてこの攻撃宣言時、手札の輝く聖皇 アリエースの侵略効果!!アースの攻撃を中断してアースをリリース!!このカードを特殊召喚!!」

 

輝く聖皇 アリエース 攻2400

 

攻撃をしようとしたアースが途中で消えてアリエースが姿を現わす。

 

「アリエースの効果でデッキからカウンター罠をサーチするわよ。私は神の宣告を選ぶわ」

 

「まためんどくさいカードを・・・・」

 

「攻撃続行!アリエースでダイレクトアタック!シャイニングデトネイター!!」

 

響 LP 3700→1300

 

「うわああ!!!!」

 

アリエースの直接攻撃を受けた響は豪快に後ろに飛んで行って倒れてしまった。

 

「・・・・あの時の喧嘩では奏にこんな吹き飛ばされることはなかったのにな」

 

「私だって成長しているわ」

 

「・・・・そうね、少なくともあの時よりははるかに強いわね、よっと!」

 

上半身を起こした響はそのまま器用にジャンプして立ち上がる。

 

「さぁ、まだまだデュエルは始まったばっかだよ!」

 

「えぇ、カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

「エンドフェイズ時、リバースカードオープン!永続罠、王宮のお触れ!」

 

「えっ!?」

 

ここでお触れ!?・・・・いや、逆の考え方をすれば響も罠は使わない!堕天使クリスティアがいる以上、このお触れはありがたいと考えるべきね!

 

 

奏 手札 2枚 LP 2600

【モンスターゾーン】

輝く聖皇 アリエース 攻2400

堕天使クリスティア 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

響 手札 4枚

 

「・・・・やっぱり堕天使クリスティアは強いわね・・・・モンスターをセット、カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

響 手札 0枚 LP 1300

【モンスターゾーン】

裏側守備表示モンスター 1体

【魔法・罠ゾーン】

王宮のお触れ

伏せカード 3枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

奏 手札 3枚

 

・・・・サイクロン、問題はどこに使うか・・・・ここは万が一のことも考えて王宮のお触れを割っておきましょうか。

 

「速攻魔法、サイクロン!王宮のお触れを破壊する!」

 

フィールドにサイクロンが吹き荒れ、響の王宮のお触れを破壊した。

 

「グッ!?こんなに早くに破壊されるなんて!」

 

「創造の代行者 ヴィーナスを召喚!」

 

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600

 

「ヴィーナスの効果発動!ライフを1000ポイント払ってデッキから神聖なる球体(ホーリーシャインボール)を2体特殊召喚!」

 

奏 LP 2600→1600

神聖なる球体 守500

 

「バトル!アリエースで裏側守備表示モンスターを攻撃!シャイニングデトネイター!!」

 

アリエースが上空から受けた光を胸元で組んだ十字のポーズのところにエネルギーを貯めて、裏側守備モンスターを破壊した。

 

「破壊されたのは氷結界の番人 プリズド!戦闘で破壊された時、1枚ドローする!」

 

響 手札 0枚→1枚

 

「関係ないわ!堕天使クリスティアでダイレクトアタック!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、聖なるバリアーミラーフォースー!」

 

「!?うそっ!?カウンター罠、神の宣告!ライフを半分払ってミラーフォースの効果を無効にする!」

 

「チェーンでリバースカードオープン!魔宮の賄賂!神の宣告を無効にする!」

 

「グッ・・・・これ以上は無いわ。1枚ドロー!」

 

奏 LP 1600→800

奏 手札 0枚→1枚

 

カウンター合戦は響が制し、私が発動した神の宣告は魔宮の賄賂で無効にされ、私の場の全てのモンスターはミラーフォースによって破壊されてしまった。

 

「へへ〜〜ん、どうよ」

 

「やられたわね・・・何で王宮のお触れを入れておきながらミラーフォースなんて入れたのよ」

 

「王宮のお触れは元々1枚、今回はそれにプラスアルファのカードしか入れてないから!」

 

つまり1枚しかない王宮のお触れを引いて、私がそれを警戒してサイクロンを使ったというわけね・・・やっぱり伏せカードを破壊するべきだったわ。

 

「ターンエンド!」

 

奏 手札 2枚 LP 800

【モンスターゾーン】

神聖なる球体 守500 ×2

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

響 手札 2枚

 

「・・・・・・・」

 

「どうしたの?手詰まり?」

 

「・・・・そうみたいね。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

響 手札 1枚 LP 1300

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「(本当に手詰まり?それとも攻撃を誘ってる?)私のターン、ドロー!」

 

奏 手札 3枚

 

「奇跡の代行者 ジュピターを召喚!」

 

奇跡の代行者 ジュピター 攻1800

 

「バトル!ジュピターでダイレクトアタック!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、ガード・ブロック!」

 

響 手札 1枚→2枚

 

さすがに防御カードはあったのね・・・・まぁそうこないと楽しくないじゃない。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

奏 手札 1枚 LP 800

【モンスターゾーン】

神聖なる球体 守500 ×2

奇跡の代行者 ジュピター 攻1800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

響 手札 3枚

 

「魔法カード、聖なる呪術の宝札!墓地の王宮のお触れ、ミラーフォース、ガード・ブロックの3枚を除外して2枚ドロー!」

 

響 手札 2枚→4枚

 

「リバースカードオープン!永続罠、リビングデッドの呼び声!」

 

「させないわよ!カウンター罠、魔宮の賄賂!さっきのお返しよ!」

 

「でも魔宮の賄賂の効果で私は1枚ドロー!」

 

響 手札 4枚→5枚

 

「そしてこれが本当の切り札よ!魔法カード、死者蘇生!」

 

「うっそ!?」

 

「墓地からアイス・スプラッシュ・ドラゴンを特殊召喚!」

 

『・・・・ギャアアアアア!!!!!』

 

響が発動した死者蘇生により、響の前に穴が開いてアイス・スプラッシュ・ドラゴンが復活した。

 

「あの時の決着もアイス・スプラッシュの効果・・・・今回も決着はアイス・スプラッシュの効果よ!ウォーターフォール!!」

 

「そうね・・・・でも勝つのは私よ!!リバースカードオープン!!カウンター罠、地獄の扉越し銃!!」

 

「いっ!?そのカードは!?」

 

「相手が発動した効果ダメージは相手が受ける!」

 

アイス・スプラッシュが再び咆哮を上げて分厚い雨雲を作るが、それは地獄の扉越し銃により私の方には行かず、響の場にとどまり大雨が降った。

 

響 LP 1300→0

 

 

WIN 奏 LOS 響

 

 

 

 

「ブワッハアアアア!!!!!やられちゃった・・・・・」

 

びしょ濡れに濡れた響はそのまま大の字で倒れる。私はデュエルディスクを直して響のところまで行く。

 

「さすがに同じ手で何度もやられないわよ」

 

「かっこいいように言っても意味ないわよ〜。今まで何十回以上やられてきたじゃない」

 

「全く・・・おかげで私もびしょ濡れよ」

 

「いつもの事だよ」

 

「それは酷いわね?」

 

「でも今回はお互いびしょ濡れだよ?」

 

「・・・・・ブッ」

 

「・・・アハハハ!!奏とはやっぱりこうでなくちゃ!!」

 

「そうね・・・・さぁ帰りましょう。まだまだ夜は冷え込む季節だし」

 

「そうね、帰ってシャワーでも浴びましょう、か!」

 

「よっと」と大きく声を出しながら響は上半身を起こす。私は右手を差し出して、響はその手を持ち私は強く引っ張って響は立ち上がる。お互いに手を繋いで、夕日が指す道を帰って行く。




レミリア「・・・・毎回びしょ濡れ?」

奏「毎回びしょ濡れ」

咲夜「洗濯物が増えて大変でございます」

響「私は楽しいからいいけどね〜」

奏「それは響は毎回相手を濡らす側でしょ・・・制服なんか困るのよ、おかげで制服の予備を私たちのメンバー買う羽目になったんだし」

響「ごめんごめん」

レミリア「謝っている感じがしないわね」

咲夜「次回も閑話休題、今度はレミさんと茜さんのコンビの話です」

響「次回もよろしく〜」

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