【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*・・・・・すみません。思っていた以上に長くなったのでデュエル後の話は次回にさせてください。ご了承ください】


最強カードの紹介〜。

恭輔「お久しぶりです。僕もWRGPでチームSECRETのサポートともうすぐ中等部に進学するのでその準備で忙しい身です」

いいよな〜・・・・・それくらいでまだ余裕があるから。

恭輔「悲観しすぎじゃないんですか・・・」

まぁ・・・ネガティブになりすぎなのは自覚しているけど、さすがに真剣に考えないとさ・・・

恭輔「(そこがもう・・・不味いんじゃないんですかね(汗))」

最強カードの紹介に行きましょう。今回は召喚魔術。

恭輔「最近出たブースターパックのテーマ、【召喚獣】のキーカードですね。魔法カードで普通は手札融合を行うカードですね」

それだけじゃ対したカードじゃないけど、《召喚獣》融合モンスターを融合召喚する場合はその素材を自分フィールド・自分と相手の墓地まで広げることができる。その場合、ゲームから除外されるけど。

恭輔「もう一つこのカードの強いところは墓地に存在する場合、除外されている召喚師アレイスターを手札に戻して墓地に存在する召喚魔術をデッキに戻す」

そう・・・・KONAMIは【メタルフォーゼ】で何を学んだのか・・・・墓地から能動的にデッキに戻るのは不味いのに・・・

恭輔「あ、あはは・・・・第148話、デュエルスタート!」


第148話 遊輝vsアリア2戦目 風の魔法使いと融合の魔法使い

遊輝 side

 

 

「・・・・・・・・・という訳」

 

「で、ここ1年ぐらいずっと一人で相手していたってわけ?」

 

「そういうこと」

 

「ハァ・・・・あんたはもう少し人に頼りなさいよね」

 

「全くだ」

 

噴水広場の中央にある噴水・・・・

その噴水の淵の上であぐらをかきながらデッキ調整をしている俺はここにいる奴全員・・・・レミ達シークレットシグナー組と遊星達、シグナー組、祈に恭輔、茜達にアリアのことを話した。

 

昨日、アリアに宣戦布告されスタジアムに戻った後・・・・記憶がない(汗)。その後、なんか知らんけど気づいたら家の布団の中に入って時間を見たら今日の5時だった。とにかく、アリアとのデュエルのために布団から出て、デッキを調整したり、普通に朝食などの家事をこなした後、家を出たのだがその時になぜか龍亞と龍可も付いてきた。

 

何とか振り払おうとしたけど、それも叶わずそれどころか噴水広場に付いたらレミ達や遊星達もいた。なんか話を聞いたら昨日、俺がここに来ることを呟いていたらしい。何やってるんだ俺・・・・・

 

というわけで、どうしようにもできない状況になってしまったのでここにいる全員にアリアの事を話した。

 

「にしてもアキさん、えらい早い退院でしたね」

 

「元々対した怪我じゃなかったわよ」

 

「アキの心配よりも自分自身の心配をした方が良いんじゃないのか?」

 

「そうだよ!訳のわからない敵と共闘するなんておかしいよ!」

 

「あ〜・・・・・・・」

 

「・・・・その顔、もしかして、もう・・・・した?」

 

「・・・・・はい」

 

「「「「バッカじゃないの!?!?」」」」

 

「うるせぇ!!!こっちだって言うこと聞かないといけない事情があったんじゃ!!!」

 

龍亞に共闘なんかするなと言われて苦い顔をしていたら、奏に勘付かれてしまい素直に「はい」と答えたらレミ達に罵倒された。確かに世間一般的にはバカなんだろうけど、こっちだって世間にバレたらいけない秘密を握られちゃ言うこと気かざろうえんのだよ!!

 

「で!?いつ!?いつやったの!?」

 

「何で龍可がそんなに食いつくんだ!?え、えっと・・・冬休みの時」

 

「・・・・あっ!!じゃあ冬休みずっと精霊世界にいたのは!?」

 

「あれのせいです・・・・」

 

「あんた、2週間近くも犯罪をしていたの!?」

 

否定できないのが辛いよな・・・・(汗)。

 

「遊輝!!2週間もその女の人と生活をしていたの!?」

 

「・・・・・うん」

 

「何!?何したの!?」

 

「だから何でそんなに聞くんだよ!?」

 

できればあの出来事は言いたくもないし、思い出したくもない!!あんな出来事は二度と繰り返したくない!!

 

「ま、まぁまぁ・・・す、すんでしまったことなんですから・・・(汗)」

 

「それで遊輝、そのアリアって奴とは何回かデュエルしているのか?」

 

「しょっちゅう・・・・とは言わないが、まぁ悪い事しようとしたら止めに入っている」

 

「成績は?」

 

「・・・・・・7連敗中で勝率2割切りそう・・・」

 

「・・・・・えっ?」

 

「ご、ごめん。もう一回言ってくれる?」

 

「・・・・現在7連敗中で通算勝率2割切りそう」

 

「「「「「「「負けすぎでしょ!?」」」」」」

 

「だああああ!!!うるせぇ!!!調整出来ん!!!」

 

こいつら、人が大一番の戦の前における最後の調整をやっているところで騒ぎすぎだ!!おかげで全然集中できない!!!

 

「皆、あまり遊輝の邪魔をしないでおこう」

 

「さすがにここまで責めたら可哀想よ」

 

その後もガヤガヤと煩く言ってくるが遊星さんとアキさんが止めてくれて何とか静かになってくれた、その時だ・・・・

 

・・・・ギュイン!!

 

「!!!」

 

「な、なにっ!?」

 

「空間が変わった!?」

 

「こ、ここ何処ですか!?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

突然、何かが避ける音が聞こえ一瞬にして俺たちは噴水広場から水色や緑色の真四角な空間に移動した。こんな事を出来るのは今現在の状況ではあいつだけだろう・・・そう結論づけた俺は前を見る。すると3mほど離れた所で小さな歪みが生まれ、その中からアリアが現れた。

 

「は〜い♪」

 

「は〜い、じゃねぇよ。何派手な事をしてるんだ」

 

「だってああしないと私目立っちゃうじゃない」

 

「目立つんだったらあんな所に呼ぶな」

 

「いいじゃな〜い、どうせ遊輝ちゃんの仲間が付いてくるのはわかっていたんだし」

 

「お前、それが分かってて昨日言ったのか?」

 

「さあね♪」

 

「・・・・・・あいつがアリア」

 

「なんて言うか・・・・・魔法使いって聞きましたけどそんな雰囲気がしませんね」

 

俺以外の全員がアリアを初めて見るため、半分以上興味津々の奴らがいる。事前に俺はアリアの事を「訳ありの魔法使い」と説明したので恐らく全員、奇抜な衣装をイメージしていたのか、少しイメージと違っていたらしい。今のアリアは普通の一般人となんら変わらない洋服を着ているからだ。

 

「さてと・・・・・それじゃ遊輝ちゃん、また私のお手伝い、してもらいましょうか」

 

「そんな事させないわよ!」

 

俺の前に龍可が出て、デュエルディスクを構える。

 

「・・・・・・誰?」

 

「私は龍可、シグナーの一人よ」

 

「シグナー・・・・龍可・・・・龍可?あぁ!!魔法少女遊輝ちゃんの彼女!!」

 

「ぶっ!?お、お前!?それは言うな!!」

 

「・・・・魔法少女遊輝ちゃん?」

 

「なんじゃそりゃ?」

 

龍可の名前を聞いたアリアが誰なのかを考えて結論を出した時、とんでもない事を口にした。

 

「いや〜、あの時は何やっても楽しかったよね!!」

 

「/////言うな!!!!あれは黒歴史中の黒歴史だ!!!」

 

あんな出来事、もう二度と思い出したくもないし繰り返したくもない!!!特に後半1週間!!!地獄でしかない!!!

 

「じゃあこのデュエルが終わったら魔法少女遊輝ちゃんと魔法少女アリアさんの2週間の冒険談を語ってあげるわ・・・・懐かしの衣装で♪」

 

「!?!?」

 

とんでもないことをアリアが小声で呟くように言ったが、俺には口元の動きでハッキリとわかった。こいつ、俺の黒歴史を掘り返そうとしている。

 

「(・・・・それだけは何としてでも阻止せれば!!)」

 

「・・・・君はイリアステルと敵対していると聞いた。一時休戦してこちらと手を組むという考えはないのか?」

 

俺が頭の中で何としてでもという考えが張り詰める中で遊星はアリアにそう投げかけた。

 

「手は組んでいるよ、遊輝ちゃんだけだけど。一時休戦はしないわね。こっちだってやらなきゃいけ・・・・!!!!」

 

「?どうした?」

 

「タイム!!!」

 

「はっ?」

 

俺の後ろを見ていたアリアが突然、何かを見つめているのかと思いきや、ダダダッと俺の横を通り越して走っていく。突然、意味不明な行動を取ったので何事かと後ろを振り向くと、アリアが茜の両手を手にとって握手をしていた。

 

「あなた!!ファッションモデルの栗城茜でしょ!?」

 

「え?えぇ・・・そうだけど」

 

「やっぱりそうだ!!!私、あなたのお母さんのすみれさんのファンなのよ!!」

 

「えっ!?」

 

「こんな所ですみれさんの子供に会えるなんて超ラッキー!!!!サイン頂戴!!!あっ!!あと、これにお母さんのサインももらってきて!!」

 

「えっ・・・は、はい・・・(汗)」

 

アリアの一方的な展開に茜はタジタジな状態、どこから出したのかサイン用紙2枚と黒のマジックを出してそれを茜に手渡しサインを書くようにお願いした。タジタジな茜は少し戸惑った様子でサインを書く。

 

「・・・・・・何だあいつ」

 

「なぁ遊輝・・・・あいつ、そんなにやばい奴なのか?」

 

「僕にもそんな風には思えませんね師匠」

 

「気持ちは分かる」

 

正直、ああやってはしゃいでいるあいつが世界の王になるとはとても思えない。

 

「いや〜!!ありがとう!!一生の宝にするから!!あっ、お母さんのサインは遊輝ちゃん経由でもらうから!!」

 

「う、うん・・・・(汗)」

 

茜からサインをもらったアリアはルンルン気分で自分のカバンに直して、スキップしながら元にいた場所に戻った。

 

「じゃあ・・・・遊輝ちゃん。デュエルに負けたらまたアリアさんの僕として働いてもらうからね」

 

「そんな事してられっか。俺だってやるべきと!!!」

 

ガシン!!!!バチッ!!!!

 

本気モードになったアリアに対し、俺がアリアに言い返している途中にアリアが俺に向かって何かを投げてきた。とっさのことで、俺は右手でそれを弾こうとしたが、投げつけられた物体は俺の腕に当たり、取り付けられたような感覚を覚えた。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「アリアさんからのプレゼントよ。遊輝ちゃんが勝ったら外してあげる。アリアさんが勝ったらそのブレスレットは作動するわよ」

 

「・・・・・・・余計な事をしやがって」

 

アリアに投げつけられたもの・・・・・それは冬休みの時、俺がアリアに服従させられる要因となったあのブレスレットだ。アリアの右腕にもブレスレットがはめてあり、どうにもこうにも逃げられない状態になってしまった。

 

「ブ、ブレスレット?」

 

「アリアさんの魔法道具、私が着けているこのブレスレットに命令を吹き込むと遊輝ちゃんはその通り動くのよ」

 

「えっ!?」

 

「もっとも、今は稼働していないけど、ね」

 

そう言ってアリアは左腕を前に出してデュエルディスクを起動させた。それを見て、俺もデュエルディスクを起動させる。さっきまで調整していたデッキがオートシャッフルされる。

 

「ゆ、遊輝・・・・」

 

「心配するな。勝って全部無かったことにすればいい」

 

「・・・・・・うん」

 

心配してくる龍可を後ろにいる遊星達に返して、一歩前に出る。すでにアリアは臨戦態勢だ。

 

「行くわよ・・・」

 

「今日は勝ってお前の悪行止めてやる・・・」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 アリア LP 4000

 

「私の先行!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「WWーアイス・ベルを特殊召喚!」

 

「げっ!?」

 

WWーアイス・ベル 攻1000

 

アリアの横に冷たい風が吹いてアイス・ベルが姿をあらわす。

 

「(まっず!!先行1ターン目からあんなの出されたら勝負にならん!!)」

 

「アイス・ベルは自分フィールドにモンスターがいない場合、手札から特殊召喚でき、さらにデッキから《WW》モンスターを特殊召喚する!チューナーモンスター、WWーグラス・ベルを特殊召喚!」

WWーグラス・ベル 攻1500

 

アイス・ベルが手にしている杖を振ると、その横に光の粉が降り注いでグラス・ベルが現れた。

 

「その後、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

「さっむ〜〜!!!!」

 

遊輝 LP 4000→3500

 

「さらにグラス・ベルの効果発動!召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキからグラス・ベル以外の《WW》モンスターを手札に加える!チューナーモンスター、WWースノウ・ベルを加えて、手札から特殊召喚!」

 

WWースノウ・ベル 攻100

 

「このカードは自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在して、風属性モンスターしかいない場合のみ手札から特殊召喚できる!」

 

「あ、あの・・・・あの人、最初にモンスターを特殊召喚しただけですよね?」

 

「手札1枚で3体のモンスターをフィールドに並べた・・・」

 

「Lv3のWWーアイス・ベルにLv4のWWーグラス・ベルをチューニング!」

 

☆3 + ☆4 = ☆7

 

「真冬の世界に輝く魔女が吹雪とともに舞い降りる。雪も氷も我が力で吹き荒らせ!シンクロ召喚!Lv7!WWーウィンター・ベル!」

 

WWーウィンター・ベル 攻2400

 

アイス・ベルとグラス・ベルがシンクロ召喚されウィンター・ベルが姿をあらわす。そしてシンクロ召喚されたウィンター・ベルは出てきたタイミングで俺に向かって冷たい強風を吹かす。

 

「WWーウィンター・ベルの効果発動!墓地の《WW》モンスター1体を選んで、そのモンスターのレベル×200ポイントのダメージを与える!私はLv4のグラス・ベルを選択!」

 

「さっみぃ〜〜!!!!!」

 

遊輝 LP 3500→2700

 

「先行1ターン目で遊輝のライフを1000ポイント以上削ったか・・・」

 

「それにあいつはまだ通常召喚もしていない。あいつ、かなりやるぞ」

 

「Lv7のWWーウィンター・ベルにLv1のWWースノウ・ベルをチューニング!」

 

☆7 + ☆1 = ☆8

 

「水晶の翼を持つ龍が邪悪な悪魔の心に神聖なる光を照らし出す!シンクロ召喚!Lv8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000

 

ウィンター・ベルとスノウ・ベルが一つの一つの大きな光となる。その光が眩しく輝いて消えると、クリスタルが綺麗に輝いたクリスタルウィングが姿を現した。

 

「出たな害悪・・・・」

 

「何・・・・これ?」

 

「み、見た事ないモンスター・・・・」

 

「そりゃそうだ・・・・俺が使えないようにしているからだ・・・・」

 

「えっ?」

 

あんなモンスター、こんな世界で普及してしまったら色々と不味い、デュエル界においても設定的な意味でも。

 

「クリスタルウィングはな・・・・効果モンスターの効果を1度無効にするんだよ・・・」

 

「!?つ、強くない!?」

 

「だから不味いんだよ・・・・しかもスノウ・ベルを素材にしやがって・・・・」

 

「魔法カード、テラ・フォーミング!デッキから暴走魔法陣を加えてそのまま発動!」

 

「ハッ!?ウッソだろ!?お前、何てガチデッキにぎってやがる!?」

 

こいつ、さらっと暴走魔法陣を使いやがった!!っていうことはあれか!?こいつのデッキは【WW召喚獣】か!?

 

「このカードの発動処理でデッキから召喚師アレイスターを加えて、そのまま召喚!」

 

召喚師アレイスター 攻1000

 

フィールドが暴走魔法陣となり、俺たちの真ん中に赤色の魔法陣が浮かび上がり、その魔法陣からアレイスターのカードが出てきてアリアはすぐにアレイスターをフィールドに出した。

 

「召喚師アレイスターの効果発動!デッキから召喚魔術を加える!そして装備魔法、ワンダー・ワンドをアレイスターに装備!ワンダー・ワンドの効果発動!装備モンスターとこのカードを墓地に送ることで2枚ドロー!」

 

アリア 手札 4枚→6枚

 

「て、手札が減らない・・・・」

 

「そして魔法カード、召喚魔術を発動!このカードは手札のカードのみで融合するカードだけど、《召喚獣》融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する場合、その素材を自分フィールド、自分の墓地、相手の墓地のモンスターまで拡大できる!」

 

「相手の墓地のモンスターを融合素材にするだと!?インチキ効果もいい加減にしやがれ!!」

 

「ただし、フィールド・墓地のカードはゲームから除外されるけど。私は墓地の召喚師アレイスターと風属性のWWーアイス・ベルで融合!」

 

墓地にいたアレイスターとアイス・ベルがアリアの後ろに出てきた融合の渦に飲み込まれて、その渦が爆発する。

 

「融合召喚!Lv5!召喚獣ライディーン!!」

 

召喚獣ライディーン 守2400

 

その渦の中から鎧を着て中世の騎士のような格好をした人形のモンスターが現れる。右手には電気を帯びた剣を手にしている。

 

「めんどくせぇ・・・・」

 

「さらに墓地の召喚魔術の効果!除外されている召喚師アレイスターを選択、選択したモンスターを手札に加えて、このカードをデッキに戻す!」

 

「なっ!?それじゃぁ・・・」

 

「手札に戻ったアレイスターは召喚魔術をサーチ、融合をすればまた除外されたアレイスターを手札に戻して自身はデッキに戻る・・・」

 

「毎ターン融合召喚ができるわけね・・・」

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア 手札 4枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000

召喚獣ライディーン 守2400

【魔法・罠ゾーン】

暴走召喚術 (フィールド魔法)

伏せカード 2枚

 

 

とことんめんどくさいな・・・・モンスター効果無効に月の書か・・・しかも手札潤沢だし・・・・

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

まぁ、こんな事になるだろうと予想しておいて、このカードを入れておいたんだけど・・・・

 

「速攻魔法、皆既日食の書!フィールド全てのモンスターを裏側守備表示にする!」

 

フィールドに現れた冊子に皆既日食の模様が描かれた一冊の書物。それが開かれて青く光ると、さっきまでフィールドにいたクリスタルウィングとライディーンは裏側守備表示状態となった。

 

「クッ・・・さすがに対策は練られているわね・・・」

 

「そりゃそうだ!こっちだってちっとは学ばないとな!召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚!」

 

召喚僧サモンプリースト 守1600

 

「召喚僧サモンプリーストの効果発動!」

 

「その効果にチェーンして手札の増殖するGの効果発動!このターン、遊輝ちゃんが特殊召喚するたびに1枚ドローする!」

 

「チッ・・・・迂闊に動けないな・・・手札の魔法カードを1枚墓地に送り、デッキからチョコ・マジシャン・ガールを特殊召喚!」

 

チョコ・マジシャン・ガール 攻1600

 

フィールドに出てきたサモンプリーストが俺の手札の魔法カード1枚をコストにして、詠唱の呪文を唱える。詠唱の呪文が円形に描かれて、その魔法陣が光りチョコ・マジシャン・ガールが姿を表す。

 

「チョコ・マジシャン・ガールが特殊召喚されたので1枚ドロー!その特殊召喚成功時、リバースカードオープン!罠カード、アーティファクトの神智!」

 

「ハッ!?」

 

アーティファクトの神智!?まっず!?何一つ対策がねぇ!!ってかあいつ、《アーティファクト》も入れていたのか!?

 

「デッキから《アーティファクト》モンスター1体を特殊召喚する!現れろ!アーティファクトーデスサイズ!!」

 

アーティファクトーデスサイズ 攻2200

 

アリアが発動した罠カードから黒い大きな鎌が現れ、その鎌を長い髪をした少しよろけた様子の男の霊が持つ。そして、フィールドに現れたその大きな鎌は右から左に大きく振り抜く。すると、何処かで何かがスパンと切れたような音が聞こえた。

 

「アーティファクト・デスサイズの効果、このカードが相手ターンに特殊召喚した場合、このターン、お互いにエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない!」

 

「な、何だと!?」

 

「つまり遊輝っちはこのターン、エクシーズ召喚ができないの!?」

 

「な、何だあのカード・・・・・」

 

アーティファクトーデスサイズ・・・・・デュエルモンスターズ界において最も強い部類に入るメタカード・・・・エクストラデッキが必須となった現在の状況でこいつは絶大なる効果を持っている。

 

「(グッ・・・・プランが崩れたな・・・)チョコ・マジシャン・ガールの効果発動!手札のガガガマジシャンを捨てて1枚ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「じゃあエンドフェイズ時、皆既日食の効果で私の全てのモンスターは表側守備表示となるわよ。それで、2体のモンスターがリバースしたから2枚ドロー!」

 

アリア 手札 4枚→6枚

 

不味いな・・・・無理矢理突破する予定だったのに余計にチャンスを与えることになってしまった・・・・

 

遊輝 手札 2枚 LP 2700

【モンスターゾーン】

召喚僧サモンプリースト 守1600

チョコ・マジシャン・ガール 攻1600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 7枚

 

「まずはクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンと召喚獣ライディーンの表示形式を変更!」

 

アリアがデュエルディスクの2体のモンスターカードを横向きから縦向きに変え、それに合わせて皆既日食の書で無理矢理膝をついた2体のモンスターたちが立ち上がる。

 

「さらに手札のサンダー・ドラゴンの効果発動!手札のこのカードを捨てて、デッキからサンダー・ドラゴン2枚を手札に加える!」

 

不味いな・・・・・サンダー・ドラゴンも入っているのか・・・光属性が墓地に行った上で手札補充かよ・・・

 

「召喚師アレイスターを召喚!その効果で召喚魔術を手札に加えて、発動!フィールドのアレイスターと墓地のサンダー・ドラゴンをゲームから除外!融合召喚!Lv9!召喚獣メルカバー!」

 

召喚獣メルカバー 攻2500

 

再び発動した召喚魔術により、フィールドのアレイスターと墓地のサンダー・ドラゴンが融合の渦に巻き込まれて、代わりにライディーンと同じような鎧を身につけた戦士がチャリオットに乗ってフィールドに駆け抜けて来た。

 

「墓地の召喚魔術の効果!除外されているアレイスターを手札に戻して、墓地のこのカードをデッキに戻す!さあて・・・トドメと行くわよ。バトル!召喚獣ライディーンでサモンプリーストに攻撃!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」

 

ライディーンが電気を帯びた剣を振り抜きサモンプリーストを斬りつけようとしたが、サモンプリーストの目の前に攻撃の無力化の渦が現れて、ライディーンの攻撃を無効にした。

 

「そうこなくっちゃ。そう簡単に負けたらアリアさんの僕として困るよ。メイン2、カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア 手札 6枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000

召喚獣ライディーン 攻2200

召喚獣メルカバー 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

暴走召喚術 (フィールド魔法)

伏せカード 2枚

 

 

「ゆ、遊輝さんが一方的に押されている・・・・」

 

「あのアリアって人・・・・・めちゃくちゃ強いじゃない」

 

いやまぁ・・・・デッキのポテンシャルがヤバすぎるくらい高いんだけど・・・・

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 3枚

 

しかもあいつの場のモンスターは全部こっちに干渉してくるし・・・・ドローさしてくれるかな・・・・

 

「魔法カード、強欲で貪欲な壺」

 

「・・・・・・それくらい通してあげるわ」

 

やっぱそうだろうな・・・致命的なところで止めた方がいいから。

 

「デッキトップ10枚を除外した後、2枚ドロー。さらに魔法カード、埋葬呪文の宝札。墓地の皆既日食の書、ガガガボルト、強欲で貪欲な壺を除外して2枚ドロー」

 

遊輝 手札 2枚→4枚→5枚

 

「もう1発、チョコ・マジシャン・ガールの効果。手札のガガガヘッドを捨てて1枚ドロー」

 

問題はここからだよな・・・モンスター効果を無効にできるカードがあればよかったんだが、そんな物入れてなかったし・・・とりあえずダイヤを墓地に送って、手札のガガガリベンジを使い、連続エクシーズを狙おう。

 

「アステル・ドローンを召喚」

 

アステル・ドローン 攻1600

 

「・・・・・通す」

 

ここで通すということはあの伏せカードは何もないのか?それだったらまだ可能性はある。

 

「Lv4のアステル・ドローンとチョコ・マジシャン・ガールでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!鳥銃士カステル!」

 

鳥銃士カステル 攻2000

 

アステル・ドローンとチョコ・マジシャン・ガールがブラック・ホールに吸い込まれて、爆発が起き鳥銃士カステルが姿を表す。

 

「アステル・ドローンの効果を付属した超銃士カステルの効果発動!カードを1枚ドローする!」

 

「チェーンで召喚獣ライディーンの効果発動!鳥銃士カステルを裏側守備表示にする!」

 

ライディーンが手にしていた電気を帯びた剣が天高く突き上げ、その剣を振り下ろす。電気がエナジーとなり、衝撃波としてカステルに襲いかかり、カステルは裏側守備表示になった。

 

遊輝 手札 4枚→5枚

 

「まず1体・・・・召喚僧サモンプリーストの効果発動!コストで魔法カードを1枚捨てる!」

 

「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!サモンプリーストの効果を無効にして破壊する!」

 

クリスタルウィングの翼が光輝いて、サモンプリーストを破壊した。

 

「クリスタルウィングはこの効果で破壊したモンスターの攻撃力分、エンドフェイズまでアップする!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000→3800

 

「2体目・・・・速攻魔法、月の書!召喚獣メルカバーを裏側守備表示にする!」

 

「チッ・・・握っていたわけね」

 

月の書の発動が成功して、メルカバーは裏側守備表示になる。これで3体の突破ができた。あとはもう楽だ。手札のガガガリベンジとガガガゲットを使えば一層できる。

 

「装備魔法、ガガガリベンジ!」

 

「リバースカードオープン!永続罠、虚無空間!」

 

「ハッ!?」

 

「このカードがフィールドにある限り、お互いに特殊召喚できない!」

 

俺がガガガリベンジを発動したことに対するチェーンとしてアリアが虚無空間を使い、フィールドに網目状の空間が表れる。特殊召喚できないガガガリベンジはそのまま墓地に行くことになった。

 

「んのやろう・・・・・」

 

「これが最後の切り札・・・・ちょっと違うわね。虚無空間を最後に使って正解だわ。おかげで遊輝ちゃんの手札をもぎ取れたし」

 

「・・・・・・カードを1枚伏せてターンエンド」

 

「エンドフェイズ、リバースカードオープン!速攻魔法、ツインツイスター!手札のサンダー・ドラゴンを捨てて、遊輝ちゃんの伏せカードと虚無空間を破壊する!」

 

アリアが手札のサンダー・ドラゴンをコストにツインツイスターを発動、俺の最後の伏せカードと虚無空間を破壊していった。

 

遊輝 手札 1枚 LP 2700

【モンスターゾーン】

裏側守備表示モンスター (超銃士カステル)

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

「お、おい・・・遊輝・・・お前、このままじゃ・・」

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「召喚獣メルカバーを反転召喚!」

 

「遊輝!!!なんかあるの!?このままじゃ負けるわよ!!」

 

「・・・・・あるわけねぇだろ」

 

「バトル!!召喚獣ライディーンで裏側守備のカステルに攻撃!」

 

ライディーンが剣を構え、突進してきて裏側守備のカステルを破壊する。

 

「最後よ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンで遊輝ちゃんにダイレクトアタック!!烈風のクリスタロス・エッジ!!」

 

「遊輝!!!!!」

 

クリスタルウィングが翼を変形して、上に急上昇してそのまま俺に突進してきた。クリスタルウィングの攻撃を受けた俺は後ろに吹っ飛んで大の字に倒れた。

 

遊輝 LP 2700→0

 

 

WIN アリア LOS 遊輝




文「これが作者が組みたいって言っていた【AFWW召喚獣】ですね」

フラン「元ネタがあるとは聞いていたけど、回った時はあんな風になるんだね・・・まぁ分かっていたけど」

遊輝「勝てるか・・・・・あんなん・・・」

文「いや〜、凄いですね。1ターン目からクリスタルウィングとライディーンから並ぶんですから」

フラン「おまけに伏せカードはアーティファクトの神智ね・・・回った時は過ごそう」

文「それを防ぐためにサンダー・ドラゴン、ワンダー・ワンドを入れてメルカバーを出せるようにしているんですよね」

遊輝「なぁ・・・俺に対する慰めの言葉はないんですか・・・・」

文「・・・・可愛い姿を撮らせてくださいね」

フラン「・・・お兄様、フランにも可愛い魔法少女を見せて」

遊輝「お前らあああああ!!!!」

フラン「次回はまぁ・・・・ほとんど会話になるかな?」

文「そうでしょうね、この話が予想以上に長くなってしまいましたから。ですからまだタイトルは決まってません。それと、作者がこれから忙しくなるため、これから先投稿が不定期になります。いつもみたいなペースになるか、はたまた遅くなるかわかりません。ご了承ください」

フラン「それじゃまたね」

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