【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
今回からオリジナルの話を入れます。
またダイヤが言う太陽の事はフィクションであり作者の個人的に作った嘘の設定です。信じなくていいですからね?
遊輝 side
ここは・・・控え室か・・・
どうやら無事に戻ってこれたようだな。
「遊輝、テレビを見て!」
レミに言われテレビを見る。そこには・・・・・
『き、決まったーー!!フランクの猛攻に耐え一瞬にして倒した!勝者!龍可ーー!」
《ワァーーーー!》
MCの声が聞こえる。フゥ~、まずは1つ片付けたね。
『これにてフォーチュン・カップ1回戦は全て終了だ!2回戦は明日始まる!組み合わせはこうだーー!』
第1試合 遠藤 遊輝 VS 十六夜 アキ
第2試合 不動 遊星 VS 龍可
次はアキさんか・・・確かまだサイコパワーをコントロール出来てなかったよね。・・・良し!遊星ではないが出来る限りのことはしよう!
そして遊星と龍可か・・・遊星勝てるのか?今の龍可、誰にも負けないような気がするけど。
『それでは明日も来てくれ!See you!』
MCの別れの言葉を言った後、テレビの画面は消える。さて、ダイヤに色々聞かないとね。
「遊輝!レミさん!」
龍可の声がしたので振り返る。
そこには龍可と遊星、そして龍亞や矢薙の爺さん、氷室さんも一緒だ。
「龍亞君、もう大丈夫なの?」
「ああもう平気だよ!」
「こいつ普通に寝てて夢を見てただとさ!」
「はぁ~、本当に人騒がせだね」
氷室さんが言ったことに龍可が呆れる。龍亞だしいね。さてと・・・
「ダイヤ、調査結果を話して」
『わかりました。それと皆さんに分かるように実体化します』
えっ、ダイヤって実体化出来たの?確かに魔法使い族だけど・・・
そんなことを思ってたらダイヤのまわりが白く光った。
「うわっ!?」
「これは!?」
「どうしてモンスターが実体化してる!?」
突然ダイヤが出てきたことに3人が驚く。始めて精霊を見るからね、無理もないか。
『初めまして。マスター、遊輝の精霊ダイヤです。モンスター名はガガガマジシャンです』
ダイヤが皆に挨拶をする。
「せ、精霊!?何で俺精霊が見えるの!?」
「これが精霊・・・」
龍亞と遊星がモンスターが目の前に出てきたことにまだ驚いている。
「ダイヤが実体化したんだ」
「実体化?」
「実体化は簡単に言うと精霊が見えない人でも精霊の力で見えるようにする事。ダイヤは実体化が出来るみたいだね(俺も初めて知ったけど)」
「すげー!じゃあいろんな精霊も実体化すれば見れるの?」
「確かにそうですが、実体化は上級魔法使い族のみ使えます」
龍亞の質問にダイヤが答える。
でもダイヤのレベルは4だよ。よく実体化できたね。
「じゃあ頼むよ」
『はい、まず伝説では赤き龍は5000年前邪神との戦いが終わると、赤き龍の痣、つまり手・翼・足・尻尾・心臓そして頭に別れ封印された。それが人間界のシグナー』
「ああ、間違いない。確かに伝説ではそうなっとる」
ダイヤの説明に矢薙の爺さんは答える。確かにそうだっな。
『ですが封印されたシグナーはこれだけではなかったのです』
「ここからってところか」
『先ほども言いましたが5000年前、赤き龍は邪神と戦ってました。そしてその時、邪神と戦っていたのは赤き龍だけではありません』
「どう言う事だ?」
『邪神との戦いに赤き龍と共に5人の使者がいたんです』
「5人の使者?」
そんな話聞いた事がない。赤き竜とその僕であったシグナーの龍が戦っているのは俺も覚えているが、完全に原作から離れてるな。
『赤き龍と5人の使者が力を合わせ邪神を倒したのです。ですが3000年前、星の民によって呼び出され神として崇められたのは赤き龍のみ。ですからシグナーは赤き龍に関係してる6つのみと言われてきました』
龍亞の頭から煙が出ている。もうショートしてるのね。
『その後、5人の使者の痣は封印されたまま今に至ります。何故今になって封印が解かれたのかわかりませんが、マスターやレミさんの痣は封印されて隠されたシグナー・・・シークレットシグナーと言うべき物ですかね』
シークレットシグナー・・・・・俺とレミの痣がそんな事に関係してたのか・・・
『そして5人の使者には特別な力を持ってました』
「特別な力?」
レミが質問する。
『はい、1人が太陽を操る者、1人が大地を操る者、1人が水を操る者、一人が雷を操る者、最後に風を操る者。これが5人の使者の特別な力です』
「なるほどね。ということは俺は、太陽の痣だから太陽を操るシグナーなのね」
「私は羽だから風を操るシグナーね」
俺とレミが納得して頷く。でも待てよ・・・・・
「ダイヤ、お前の話からしてシークレットシグナーは後3人いるのか?」
『その通りです。シークレットシグナーは合計5人。マスターとレミさんがシークレットシグナーなので、後3人います』
遊星の質問にダイヤが答える。やっぱりそうか。ていうことは後3人シグナーとして覚醒するのか。
・・・11人もシグナーかよ。多すぎるぞ。
『そしてマスターのシグナーの龍ですね』
あっ、忘れてた。
「何で俺は2体もいるんだ?」
「何!?シグナーの龍が2体!?」
「あんちゃん、それホントか!?」
遊星と矢薙の爺さんが驚いてこっちを見る。だから俺が聞きたいんだよ。
『マスターのシグナーが太陽だからです』
うんよくわからないや。何その理由?それで分かると思うの?
『太陽には表と裏、2つの存在があるのです』
「どういうこと?」
『普段私たちが見てる太陽は表の太陽、つまり光を与える太陽です。ですが普段私たちから見えない方にももちろん太陽はあります。しかし、そちら側の太陽は逆に世界を暗くする言わば、暗黒の太陽なのです。ですからシグナーの龍も2体いるのです』
そうだったんだ・・・始めて知った・・・
「それでいつシグナーの龍の封印を解きに行くの?エンシェント・フェアリー・ドラゴンの話だともうすぐって言ってたけど」
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン?」
「私のシグナーの龍よ。今は持ってないけどね・・・」
「大丈夫よ、必ず救えるから!」
龍可が暗くなるのをレミが励ます。
『じつは・・・・・・』
そう言ってダイヤが箱を出した。よく見ると、ふたの模様が太陽になっている。
「何これ?」
『開けてみてください』
ダイヤに言われて、俺は箱を受け取って開ける。その中には白と黒の枠で描かれた2枚のカードが入っていた。
「ブラック・サン・ドラゴンとホワイト・サン・ドラゴン!?何でここにあるの!?」
中身は俺のシグナーの龍であるブラック・サン・ドラゴンとホワイト・サン・ドラゴンだった。
『マスターに言われてシグナーの事を調べていた時、古い本と一緒にその箱がありました。今まで何とも思わなかったですがシークレットシグナーについて分かった時、もしやと思いその箱を調べたら・・・』
「シグナーの龍が入っていたと・・・」
ダイヤから「はい」という返事が返ってくる。
あっけないな・・・こんな簡単に手に入るとは思わなかった・・・
「それが遊輝のシグナーの龍?見せて!」
「ちょっとまって、確認してから見せてあげるよ」
はしゃぐ龍亞に急かされて俺はシグナーのカードを手にとる。その時、
「うわ!」
「何!?急に光って!?」
「眩しい!」
カードが突然光出した。そして光が収まって目を開けると・・・
『きゃっ♪きゃっ♪』
『キャッ♪キャッ♪』
・・・・・・皆、空いた口が閉まらない・・・
小さい白い龍と黒い龍が目の前にいるからだ。と言っても、例えると2匹ともポ○モンのマ○フィにそっくりだ。何故ポ○モンというツッコミは無しでね。
「ダイヤ・・・説明を・・・」
『ブラック・サン・ドラゴンとホワイト・サン・ドラゴンの精霊ですね。どうやら双子の赤ちゃんのようです』
何でそんなに冷静なの?精霊に赤ちゃんがいるの?そして何で遊星たちが見えているの?
『不思議ですね〜。この2匹の龍は実体化しています』
へぇ~、そうなんだ・・・じゃねぇよ!
「何故実体化出来るんだ!?魔法使いだけだろ!?そして何故赤ちゃん!?」
『そんな事、私に言われてもわかりません』
ダイヤの声が虚しく聞こえる。
・・・誰か、頭痛薬をくれ。
「可愛いーー!おまけにふかふかしていて温かい!」
「ホントだ!凄くポカポカしてる!」
龍亞がブラックを、龍可がホワイトを抱いている。温かいのは二人が太陽の龍だからかな?
「へぇ~、ブラック・サン・ドラゴンはシンクロモンスターで、ホワイト・サン・ドラゴンはエクシーズモンスターか」
俺はカードのテキストを見る。ん、何で驚かないって?もうこれ以上驚いたら疲れるだけだからね。効果は・・・うん、なかなか強いね。
『私が調べて分かった事は以上ですが・・・』
「十分だよ。俺やレミの痣の事が分かったし、何より俺とレミのシグナーの龍が見つかったからね。ありがとう」
それを言って、ダイヤが精霊の状態に戻る。
やっぱりブラックとホワイトは実体化したままなのね。2人のお世話をしなくちゃいけないのか・・・
「じゃあ家に帰って、デッキを調整しようかな」
「遊輝、お前チューナーを持っているのか?」
「それなら家にあるから大丈夫。明日まで間に合うよ。遊星も来る?」
「ねえまた来てよ!そしてデュエルしよう!」
「そうだな、お言葉に甘えるか」
プルル~♪
「あっ、俺だ」
携帯が鳴ったので、ポケットからスマフォを取り出して電話に出る。
「もしもし?」
「やっほ~♪元気にしてる?」
・・・・何であんたなんだよ。今は関係ないじゃん。
「今度はなんの用?神様」
「嘘!?神様!?」
「また電話が掛かってきたの?」
レミが驚いて、龍亞が呆れてる。
電話の相手は俺を転生させた神様だ。ただ、いつも暇だしくしょっちゅう電話が掛かってくる。いい迷惑だ。
「じゃあ簡単にいうね。Dホイールを家に送っといたから」
・・・・・・・はあーーーー!?
「おい!なに勝手にDホイールを送ってるんだよ!俺は12歳だぞ!」
「中身は17歳でしょ?それにバイクの運転出来るからいけるでしょ。マニュアルも一緒にあるから、それ読んで運転してね♪じゃあね♪」
プー、プー、プー
・・・何が「運転してね♪」だよ!そんな簡単に乗れるわけないだろ!バイクとDホイールは全く違うんだぞ!
「ね〜、今、Dホイールを送ったって言ってたけどまさか・・・」
「ああ、あの神様、勝手にDホイールを家に送ったとか言ってたよ」
「マジで!?やったー!Dホイールに乗れる!」
「龍亞は乗れないよ。遊輝が乗るのだから」
龍可の言葉を聞いた瞬間、龍亞がものすごく悔しがった。当たり前だろ、まだ小学生なんだから。
「遊星頼む!Dホイールの乗り方教えて!今日の晩飯作るから」
俺は手を合わせて遊星にお願いする。いくら何でもマニュアルだけじゃ乗れない。ここは経験者のアドバイスを貰わなくちゃ。
「それくらいの事なら構わない。ついでに整備も一緒にやろうか?」
「お願いするよ、Dホイールの整備は出来る気がしないからな。じゃあ帰ろうか」
俺の一言で皆がいっせいに歩き始める。Dホイールの運転か・・・出来るかね?
遊輝 side out
龍可 side
遊輝にお願いして、ホワイト・サン・ドラコンを抱いて帰っているよ。龍亞も頭にブラック・サン・ドラゴンを乗せている。それにしても
『キャッ♪キャッ♪』
可愛い〜!遊輝のシグナーの龍ってこんなにも可愛いのね。おまけにものすごく暖かいし、まるで遊輝みたい・・・
「遊輝、明日は大丈夫か?十六夜とのデュエル、今日みたいなことが起きるとかなりまずいが」
・・・そうだった・・・
「大丈夫だよ!遊輝が絶対勝つ!」
「何で龍亞が答えるの?まあ大丈夫だと思う」
遊輝はそう言ってるけど、・・・私は遊輝の方に行く。
「遊輝・・・」
「ん?どうした龍可?そんな顔して」
「お願い!明日のデュエル棄権して!」
「!?何を言い出すんだ!?」
私が言った一言に遊輝が驚いてる。遊輝だけじゃない、皆がこっちを向く。
「あんな危険なデュエルしないで!遊輝が傷つくの嫌なの!」
あんな危険なデュエルを遊輝にさせたくない。その思いで必死に説得する。だけど・・・
「なるほどね・・・でも俺はする」
「どうして!?」
「今回は単純にデュエルを楽しむだけじゃないんだ」
デュエルを楽しむだけじゃない?
よく見ると遊輝の顔が真剣な顔になっている。
「あの十六夜アキっていう人、何か苦しんでいると思う」
「苦しんでいる?」
「何かを拒絶したり、怒ったり・・・・それだけじゃない。まだ何かあると思うんだ。だから明日のデュエルでそれを確かめる」
「でも・・・」
「はぁ~~、龍可」
そう言って、遊輝が私の頭を撫でる。
えっ・・・遊輝が私の頭を撫でている・・・
「うん?どうした?急に顔を赤くして?」
当たり前でしょ!好きな人に突然頭を撫でて貰っているのよ!何で遊輝は何も思わないのよ!
「俺は明日必ず勝つ!そして絶対に無事に帰ってくる!大丈夫!俺を信じろ!」
遊輝が私と同じ目線で言ってくる。
・・・やっぱり何度言っても無理だね。
「絶対に無事に帰ってきてね!」
「ああ!絶対に帰ってくる!」
遊輝が私の頭を強く撫でる。
だから何で何とも思わないの!
「(へえ〜・・・・龍可ちゃんって遊輝に恋してるのか~、遊輝はいつ気づくかな~?)」
龍可 side out
遊輝 side
まさか龍可にあんな事言われるとは・・・約束しちゃった以上、絶対に勝たないとな!
・・・何で頭撫でている時あんなに赤くなったんだろう?熱かな?でもその後何ともなかったし。
『マスター、何も思わないの?』
「思う?何が?」
『(パール、無理ですよ。主は鈍感ですから)』
『(そうね。龍可ちゃんこれから大変だね)』
何かパールとプラチナが喋っている。まあ、俺には関係ないか。
「やっと着いたよ」
皆家に入る。ちなみに今来てるのは遊星のみだ。レミは自分の家に帰って、矢薙の爺さんと氷室さんは、雑賀さんという人の所にいった。
「すげー!これが遊輝のDホイール!?」
龍亞に言われ俺はリビングの方に向く。
あの神様・・・マジでDホイールをおくりやがった。
「見た事がないフォルムだな」
遊星が言っている。
俺のDホイールはワールドチャンピオンシップに出てくるΩフレームだ。
わからない人は調べてね。
「じゃあ早速練習するか」
「そうだね。時間があまりないし」
その後、遊星にDホイールの乗り方、ライディングデュエルのやり方などを教えてもらつた。Dホイールって以外と気持ちいいな。アニメ見ていた時、「何でバイクを乗ってデュエルをするの?」と思っていたけど、すげ~気持ちいい!
そして、ブラック・サン・ドラコンとホワイト・サン・ドラコンにギミックするように2つのデッキを改造して・・・
『さあ、フォーチュン・カップ2日目だーー!準決勝が始まるぞーー!まずは十六夜アキーー!』
『魔女は帰れーー!』
『こんな所に来るんじゃねーー!』
MCがアキさんを紹介したとたん、心のない観客達が一斉に罵声を飛ばす。
お前らのせいでアキさんが傷ついているんだぞ!
『対するは遠藤遊輝ーー!』
『エクシーズ使い頑張れよ!』
『魔女を倒せーー!』
俺の紹介をすると、今度は打って変わって皆が俺に応援をする。
「始めましてアキさん。今日はよろしくお願いします」
「昨日、控え室で見てた。あなたも忌むべき力を持っているのね」
アキさんに挨拶をするが、完全に俺の事を敵対関係として見ている。アキさん・・・完全にこの痣を憎んでいる。
「その力を排除しなければならない!」
「どうかな?本当に忌むべき力か考えたの?」
「間違いない。私はこの力のせいで全てを失ったんだから」
駄目だ、完全にこの痣のせいにしてる。だったらこのデュエルで分からせる!
「本当に忌むべき力か確かめるんだな!」
「デュエル‼」 「デュエル‼」
ブラック「きゃっ♪きゃっ♪」
ホワイト「キャッ♪キャッ♪」
遊輝「何でこんな事になったんだ?」←二人の子守をしている。
龍可「私に聞かれても知らないわよ」
龍亞「それにしても可愛いよな。これが大人になったらどうなる事やら・・・・」
遊輝「何で龍亞にそんな事想像されなくちゃいけないんだ・・・・」
龍可「次回は準決勝、遊輝とアキさんが激突するわ」
龍亞「【遊輝VSアキ 心を開け!希望皇ホープレイ!】次回もよろしく!」