【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介〜。

スバル「久しぶりだぜ!4.5章の時は呼ばれなかったからな」

あれはもう2人に任せていたから。

スバル「あの2人だろ?主人公とラスボスの関係かって言いたいくらい仲は良かったな」

わざとそういう設定にしたからさ。そんな設定俺が知っている限り見たことがないからさ。最初仲よかったけど、最後の最後にラスボスと明かして戦うところは何度か見たけど。

スバル「奇妙な設定だよな。敵対している両者が仲良くなっていくなんて」

まぁいいじゃない。最強カードの紹介に行きましょうか。今回は氷結界の龍 トリシューラ!

スバル「シンクロモンスターと言えば?と質問を投げかければ答えてきそうな誰もが知っている氷結界三龍の一体、最強最悪のシンクロモンスターといってもいいと思うぞ」

Lv9、チューナー以外を2体以上指定する以外縛りなし、むしろもし1体で可能だとしても、1体でやることが珍しくなるんじゃないかな?

スバル「効果はシンクロ召喚成功時、相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚選んでゲームから除外する。誰がどう見ても強い効果だ」

ドラゴン族ということも重なってデブリで出せる上に、ランク9のエンタープラニズムの素材にもなってさらにハンデスしたり悪いことしかしないカードだ。これが3枚出た時のインフェルニティはマジで脅威だからな・・・

スバル「第141話、ライディングデュエル!アクセラレーション!」


第141話 開幕戦 チームSECRETvsチームスピード・キング

遊輝 side

 

 

『さぁ!この第8レーンでEグループの開幕戦が始まるぞ!!まずはこのチームから登場してもらおう!!デュエルアカデミアの学生だけで組まれたチーム!!音楽業界で起こした旋風はこのライディングデュエルの世界でも起こせるのか!?フォーチュン・カップ準優勝、エクシーズ召喚の先駆者、遠藤遊輝率いるチームSECRETだああ!!!!』

 

『ワアアアアアア!!!!』

 

メインスタジアムとは違う、ネオドミノシティのライディングデュエル専用の特設会場、そこにいるリーゼントMCとは違う別のMCの紹介で俺たちは建物の中からピットに姿を現わす。

 

「す、凄い歓声です・・・」

 

「ぼ、僕たち、本当にこの舞台に立っているんですね」

 

「お〜い、何でサポートメンバーのお前らが緊張しているんだよ」

 

ピットについてガッチガチに緊張して震えている祈と恭輔にスバルが突っ込んだ。まぁ大舞台を経験していない二人には当たり前といえば当たり前か。俺たち?ひたすらライブとかやるから普通になった。

 

「んじゃあ確認、先鋒、響、次鋒、レミ、大将、スバルで行くぞ。奏は茜達と一緒にサポートしてくれ」

 

「分かったわ」

 

「それじゃ作戦会議といきますか」

 

『続いては過去に名声を挙げたデュエリストが参戦!!炎城ムクロ率いるチームスピード・キングの登場だ!!』

 

反対側のピットの入場口の脇から炭酸ガスが吹き出して、ガイコツのアクセサリーをつけた黒いヤンキーみたいな印象をした男の人と頭がウニみたいなトゲトゲの青い髪をしたおっさんと襟が立った白いYシャツに緑色の軍服のような袖なしジャケットを着たおっさんが現れる。・・・・・・・あれ?

 

「あれ、氷室さんと雑賀さんじゃねぇか。何だ、あの二人、参加していたんだ」

 

「知っているのか?」

 

「レミは知っているだろ、ダークシグナーの件で」

 

「えぇ、でもそれ以降は会ってないわね」

 

ピコーン

 

「噂をすれば・・・・向こうからだ」

 

ピットについた連絡用のボタンを押すと、向こうのピットにいる氷室さんが写っていた。

 

『久しぶりだな遊輝』

 

「久しぶりです。氷室さんや雑賀さんも参加していたんですね」

 

『いや・・・・本当は出る気がなかったんだが、ムクロの奴に誘われてさ。あいつがどうしても出たいって最後の綱とか言って俺たちに猛プッシュしてきて』

 

「それはご苦労なことで・・・・」

 

『まぁここで対峙した以上、全力で勝ちにいく』

 

「それはこっちもです」

 

『両者のオーダーはチームSECRETがファーストホイーラーから小野寺響、葵レミ、遊城スバル!チームスピード・キングが雑賀、氷室仁、炎城ムクロだ!!まもなく熱いデュエルが始まるぞ!!』

 

MCによる紹介が終わり、俺はピットの席から立ってファーストDホイーラーとして準備をする響に歩み寄る。

 

「いいか響。勝てそうなところは勝てばいいが、無理な時は勝ちにいかずに次のレミのために有利な盤面になるようにバトンを渡せよ」

 

「もちろん!一昨日のチームユニコーンの戦術を忘れないわよ!」

 

「開幕戦だ!!思い切って行ってこい!!」

 

「任せて!!」

 

そう言って響はスロットルを回して、ピットからコースに入る。同時タイミングで向こうのファーストDホイーラーの雑賀さんもピットから出てくる。お互いにコースを1周してタイヤを温めてからスタート地点に並んだ。

 

『いよいよEグループの開幕戦が始まるぞ!!準備はいいか!?』

 

『ワアアアアアア!!!!!』

 

『フィールド魔法、スピード・ワールド2!発動!』

 

MCの掛け声で2台のDホイールにスピード・ワールド2が発動、マニュアルモードのまま、フィールドが少しだけ暗くなる。そして、2台のDホイールの前に電子のシグナルが現れる。

 

『では行くぞ!!』

 

「「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」」

 

響 LP 4000 雑賀 LP 4000

 

シグナルが青になるのと同時に2台のDホイールが飛び出す。スタートダッシュはほぼ同じくらい、そこから響は加速をして第一コーナーを取った。

 

「先行もら〜い!!私のターン!!」

 

「マジかよ・・・・いくら腕が鈍っているとはいえ俺が負けるとはな」

 

響 手札 6枚

 

響 SPC 0→1 雑賀 SPC 0→1

 

「氷結界の軍師を召喚!」

 

氷結界の軍師 攻1600

 

「氷結界の軍師の効果発動!手札の氷結界の破術師を捨てて1枚ドロー!カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

響 手札 2枚 LP 4000 SPC 1

【モンスターゾーン】

氷結界の軍師 攻1600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

雑賀 手札 6枚

響 SPC 1→2 雑賀 SPC 1→2

 

「SPーエンジェル・バトン!SPCが2つ以上ある時、デッキからカードを2枚ドローして1枚を捨てる!イエロー・ガジェットを召喚!」

 

イエロー・ガジェット 攻1200

 

「(ガジェット・・・・・多彩な戦術ができるわね)」

 

「イエロー・ガジェットの効果でデッキからグリーン・ガジェットを手札に加える。そして手札なマシンナーズ・カノンを墓地に送り、墓地からマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚!」

 

マシンナーズ・フォートレス 攻2500

 

ふむ・・・・ガジェットにフォートレス、雑賀さんのデッキは【マシガジェ】か。罠カードを沢山入れられるから安定した戦いが出来る、先鋒で様子見としてやるには十分なのか。

 

「バトル!マシンナーズ・フォートレスで氷結界の軍師を攻撃!」

 

マシンナーズ・フォートレスが自信に備え付けられている砲台を動かし、軍師に向かって砲台が放たれた。

 

マシンナーズ・フォートレス 攻2500

氷結界の軍師 攻1600

 

響 LP 4000→3100

 

「ぐうぅ!!リバースカードオープン!!罠カード、激流蘇生!!自分フィールドの水着属性モンスターが破壊された時、その破壊された水属性モンスターを特殊召喚して、この効果で特殊召喚したモンスター1体につき500ポイントのダメージを与える!」

 

響が発動した激流蘇生によりフィールドに水の激流が現れて軍師が復活、さらにその激流はDホイールごと雑賀さんを飲み込む。

 

雑賀 LP 4000→3500

 

激流蘇生に飲み込まれた雑賀さんは少しバランスを崩したがすぐに立て直して響を追いかける。

 

「やるな・・・・カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

雑賀 手札 3枚 LP 3500 SPC 2

【モンスターゾーン】

イエロー・ガジェット 攻1200

マシンナーズ・フォートレス 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

響 手札 3枚

 

「軍師の効果発動!手札のグルナードを捨てて1枚ドロー!軍師をリリース!ブリザード・プリンセスをアドバンス召喚!」

 

『久しぶりに私の出番だ!!』

 

ブリザード・プリンセス 攻2800

 

プリンセスか・・・・そういえば最近見かけなかったな・・・・響が氷結HEROを使っていたころは魔法使い族が足りないみたいだったし。

 

「ブリザード・プリンセスは魔法使い族モンスター1体でアドバンス召喚ができ、このカードが召喚に成功したターン、相手は魔法・罠を発動できない!」

 

「なんだと!?」

 

ブリザード・プリンセスが現れたのと同時タイミングで雑賀さんの伏せカードが全て凍ってしまう。

 

「バトル!ブリザード・プリンセスでイエロー・ガジェットに攻撃!」

 

『ヘイル・ブリザード!!』

 

ブリザード・プリンセス 攻2800

イエロー・ガジェット 攻1200

雑賀 LP 3500→1900

 

「ガアアアア!!!!!」

 

「これでターンエンド!」

 

響 手札 2枚 LP3100 SPC 3

【モンスターゾーン】

ブリザード・プリンセス 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「クソゥ・・・一方的じゃねぇか。俺のターン!」

 

雑賀 手札 4枚

 

「グリーン・ガジェットを召喚!」

 

グリーン・ガジェット 攻1400

 

「グリーン・ガジェットの効果でレッド・ガジェットを手札に加える!バトル!マシンナーズ・フォートレスでブリザード・プリンセスに攻撃!」

 

「迎え打て!ヘイル・ブリザード!」

 

マシンナーズ・フォートレスによる自爆特攻、それを響は何も対策をせずに攻撃を迎え撃つように宣言。マシンナーズ・フォートレスの砲台による攻撃をプリンセスは跳ね返して、逆に持っている大きな氷の球を振り回してマシンナーズ・フォートレスを破壊した。

 

ブリザード・プリンセス 攻2800

マシンナーズ・フォートレス 攻2500

 

雑賀 LP 1900→1600

 

「この瞬間、戦闘で破壊されたマシンナーズ・フォートレスの効果発動!相手フィールドのモンスター1体を破壊する!」

 

『えっ!?ちょっと待って!?私の出番これだけ!?』

 

「ごめん!!無理!!」

 

『響ィ〜〜!!!!!!』

 

マシンナーズ・フォートレスが粉々に破壊される中、最後にプリンセスを捉えてそのまま自爆、爆発に巻き込まれたプリンセスも一緒に破壊されてしまった。

 

「グリーン・ガジェットでダイレクトアタック!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、ガード・ブロック!この戦闘ダメージを0にして1枚ドロー!」

響 手札 2枚→3枚

 

「バトルを終了、墓地のマシンナーズ・フォートレスの効果発動!手札のレッド・ガジェットとイエロー・ガジェットを墓地に送り、このカードを特殊召喚!」

 

雑賀さんの手札にある2体のガジェットが墓地に送られて墓地から再びマシンナーズ・フォートレスがフィールドに現れる。はは〜ん・・・・あの様子を見ると、手札にモンスターが被っていたみたいだな。

 

「(まだ手札にはモンスターが多いな・・・・)ターンエンド!」

 

 

雑賀 手札 2枚 LP 1600 SPC 4

【モンスターゾーン】

グリーン・ガジェット 攻1400

マシンナーズ・フォートレス 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

響 手札 4枚

 

響 SPC 4→5 雑賀 SPC 4→5

 

「(・・・ようやく手札交換が身を結んだわね!)リバースカードオープン!永続罠、リビングデッドの呼び声!墓地から氷結界の虎将 グルナードを特殊召喚する!」

 

「させるかよ!チェーンで罠カード、砂塵の大竜巻!リビングデッドの呼び声を破壊する!」

 

響が発動したリビングデッドにチェーンして雑賀さんが砂塵の大竜巻を発動したが、リビングデッドの前にバリアが張られて砂塵の大竜巻を弾いた。

 

「何だと!?」

 

「チェーンして速攻魔法、SPースピード・フォースを発動していたわ!SPCが4つ以上ある時、このターン、私のフィールドのカードは相手の魔法・罠の効果では破壊されない!」

 

「なっ!?(すると俺の奈落の落とし穴も無効になったのか!?)」

 

「よってリビングデッドの呼び声の効果は有効!氷結界の虎将 グルナードを特殊召喚!」

 

氷結界の虎将 グルナード 攻2800

 

「グルナードが存在する限り、私は通常召喚に加えて《氷結界》モンスターを召喚できる!私はこの効果で氷結界の御庭番を召喚!」

 

氷結界の御庭番 攻100

 

「さらにチューナーモンスター、氷結界の術者を召喚!」

 

氷結界の術者 攻1300

 

「行くわよ!!Lv8の氷結界の虎将 グルナードとLv2の氷結界の御庭番にLv2の氷結界の術者をチューニング!!」

 

「!?Lv12のシンクロモンスターだと!?」

 

☆2 + ☆8 + ☆2 = ☆12

 

「伝説の魔法使いが荒れ果てた土地を救うため再び立ち上がる!シンクロ召喚!凍りつかせろ!氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン!!」

 

氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン 攻3300

 

氷結界の術者が2つの緑色の輪となり、その中にグルナードと御庭番が入って合計10の光の玉となる。それらが一つとなって大きな光になると、そこから猛烈な強風が吹き荒れる。強風が吹き荒れて雑賀さんは少しスピードを緩めてしまう。その強風の中から氷で出来た杖が見えてくる。その杖が回転をして、強風が止まると大きな水色の三角帽子を被った男の魔法使いが現れた。服は魔法使い独特の前に垂れたエプロンみたいなものをつけて青い服を着て、マントを羽織っている。

 

「氷結界の魔法使い エターナル・マジシャンの効果発動!シンクロ召喚成功時、このカードを素材としたチューナー以外のモンスターの数まで相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ選んでゲームから除外する!」

 

「な、何だと!?」

 

「手札は残り全部、フィールドはマシンナーズ・フォートレスをと伏せカード、墓地はイエロー・ガジェットとレッドガジェットをゲームから除外!!エターナル・ゼロ!!」

 

エターナル・マジシャンが杖を地面に突き刺す動作をする。そこを中心に穴が開いて、その穴の中に吸い込まれるように猛吹雪が吹き始める。雑賀さんの手札2枚、墓地のイエロー・ガジェットとレッド・ガジェット、フィールドにあったマシンナーズ・フォートレスと伏せカードが吹雪によって飛ばされてその穴の中に全て吸い込まれていってしまった。

 

「くっ・・・・俺の出番はここまでか・・・・」

 

「バトル!氷結界の魔法使い エターナル・マジシャンでグリーン・ガジェットに攻撃!瞬間凍結〜フラッシュフリーズ〜!!」

 

エターナル・マジシャンの氷の杖に緑色の光がたまりそれをグリーン・ガジェットに向けて放つ。氷の杖から放たれたのは吹雪を通り越した氷の嵐、弾幕って表現も正しいな。その攻撃をグリーン・ガジェットは食らって、さらにその余波が雑賀さんを襲った。

 

 

氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン 攻3300

グリーン・ガジェット 攻1400

 

雑賀 LP 1600→0

 

 

WIN 響 LOS 雑賀

 

 

『決まったああああ!!!!大型シンクロモンスターを出して一気に勝利を掴んだ!!最初のデュエルはチームSECRETの勝利だ!!』

 

「よっしゃ!!響が取った!!」

 

「良いぞ響!!」

 

先鋒同士の対決、まずは響が勝利した。これでこっちのペースに掴むことはできるな・・・・これから先の響にはとにかく相手に不利な状況を作るように指示をしておかないと。

 

「恭輔、ボードに1を打ち込んで響に知らせてくれ」

 

「分かりました」

 

予め全員で決めていた作戦番号、それを恭輔に伝えて恭輔はピットに置いてある電子ボードを打ち込み、響のDホイールに送信させる。

 

「(・・・・・1、余裕があるなら次も倒せね)」

 

「響っち〜〜!!!頑張れってね〜〜!!!」

 

響がメインストリートに帰ってきたところで茜は大声で声援を送る。それに答えるように響も左手でガッツポーズをした。さて、先鋒の雑賀さんがやられて向こうの二人目、氷室さんがピットから飛び出してきた。

 

「やるな、さすがに遊輝の仲間というだけはある」

 

「これでも一応校内チャンプだからね!」

 

「だったらこっちも手を抜く必要はないな!いくぞ!」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

響 LP 3100 氷室 LP 4000

 

「俺のターン!ドロー!」

 

氷室 手札 6枚

 

響 SPC 5→6 氷室 SPC 5→6

 

「(・・・・・ここは牛鬼を出さずにあいつを倒したいところだな)牛頭鬼を召喚!」

 

牛頭鬼 攻1700

 

「牛頭鬼の効果!デッキからアンデット族モンスターを墓地に送る!俺は馬頭鬼を墓地に送る!そしてSPーフォース!スピードカウンターが2つ以上ある時、フィールドのモンスター1体の攻撃を半分して、もう1体のモンスターの攻撃力をその数値分アップさせる!」

 

「いっ!?」

 

氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン 攻3300→1650

牛頭鬼 攻1700→3350

 

『グオオオオ!!!!!』

 

氷室さんが発動したフォースにより、エターナル・マジシャンからエネルギーが吸い取られて、そのエネルギーが牛頭鬼に吸収される。エネルギーを吸収した牛頭鬼は雄叫びをあげる。

 

「バトル!牛頭鬼でエターナル・マジシャンに攻撃!」

 

パワーアップした牛頭鬼が大きなハンマーを振りかぶって、エターナル・マジシャンに向かって振り落とす。攻撃力が下がってしまったエターナル・マジシャンは氷の杖で受けようとしたがパキッと折れてしまい、ペチャンコになってしまった。

 

牛頭鬼 攻3350

氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン 攻1650

響 LP 3100→1400

 

「グウウウウ!!!このっ!!!」

 

牛頭鬼の攻撃を受けた響はDホイールのバランスを崩す。そのままレーンの壁に激突しそうになるが寸前で持ちこたえてレースに戻った。

 

「ほほう、学生のくせにそこそこのテクニックはあるんだな」

 

「舐めてもらっては困るわよ!それにエターナル・マジシャンだってタダでやられないわよ!」

 

「何っ?」

 

「エターナル・マジシャンはフィールドから離れた場合、エクストラデッキの《氷結界》シンクロモンスター1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する!」

 

「何だと!?」

 

「古に伝わりし三龍の長が氷河の地響きと共に長き封印から目覚める!戦慄の咆哮を、鼓動を地上に震撼させよ!シンクロ召喚!響け!氷結界の龍 トリシューラ!」

 

氷結界の龍 トリシューラ 攻2700

 

『・・・・・グオオオオオオ!!!!!!』

 

破壊されてペチャンコになったエターナル・マジシャンの跡の地面が凍り、その凍った地面がピキピキとひび割れていく。そして、コース全体に大きな咆哮が轟き、凍った地面が割れてその中からトリシューラが姿を現す。

 

「氷結界の龍 トリシューラの効果発動!シンクロ召喚成功時、相手のフィールド・手札・墓地からカードをそれぞれ1枚ずつ除外する!墓地の馬頭鬼、フィールドの牛頭鬼、そして手札は右から2番目のカードをゲームから除外する!」

 

トリシューラの咆哮により墓地にいた馬頭鬼、フィールドの牛頭鬼、そして氷室さんの手札1枚が吹っ飛ばされていった。

 

「くそっ・・・・馬頭鬼も牛頭鬼も無駄になったか。カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「エンドフェイズ時、エターナル・マジシャンで特殊召喚されたトリシューラは破壊される!」

 

エターナル・マジシャンで特殊召喚されたトリシューラはそのまま身体全体が氷の粒とって響のフィールドから消えていった。

 

 

氷室 手札 2枚 LP 4000 SPC 6

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚




響「まずは一人抜き!目標は3人抜き!」

遊輝「そう安安と決まるかいな。相手は元プロとかいるんだぞ」

紫「相変わらずバイク乗ってデュエルっていうのが私にはイマイチね・・・」

文「私は新聞のネタになるから大いに結構です」

響「というわけでオリカの紹介に行くよ!今回は雷影さんから頂いたカードです!名前も変えました!」



氷結界の魔法使い エターナル・マジシャン ☆12
水属性 魔法使い族 攻3300 守2800
「氷結界」と名のついたチューナー+チューナー以外の「氷結界」モンスター2体以上

①このカードがシンクロ召喚に成功した場合、このカードのチューナー以外のシンクロ素材に使用したモンスターの数まで相手の手札・フィールド・墓地の中からそれぞれ選んでゲームから除外する。

②このカードがフィールドから離れた場合、エクストラデッキから「氷結界」と名のついたSモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。




原案

氷結界の召喚神 ☆12
水属性 魔法使い族 攻3700 守2800
「氷結界」と名のついたチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

①このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードのシンクロ素材に使用したモンスターの数まで相手の手札・フィールドのカードを選んでゲームから除外する。

②このカードがフィールドから離れた時、エクストラデッキから「氷結界」と名のついたSモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する事ができる。

③このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドまたは墓地から「氷結界の神 エターナル・マジシャン」以外の「氷結界」と名のついたSモンスター1体をエクストラデッキに戻して墓地のこのカードを特殊召喚する。





文「・・・・原案、ヤバすぎません?」

遊輝「原案をそのままやるといくら氷結界縛りとはいえやりすぎるので素材は全て《氷結界》縛りにしました。前にも言いましたが《氷結界》はLv9以上のシンクロ召喚をするには不向きなデッキですので」

紫「今回のデュエルもアドバンテージ無視しているわね・・・・」

遊輝「その代わり、効果は現代風の『場合・・・・できる』に代えて、効果の強さだけはトリシューラの完全上位互換にしました。素材の分だけフィールド・手札・墓地から除外とか酷すぎるだろ・・・・」

響「あとはフィールドから離れたらエクストラデッキの《氷結界》シンクロモンスターをシンクロ召喚扱いで特殊召喚できる!

紫「スターダスト・ウォリアーみたいな効果ね。そこから出てくるのがトリシューラっていうのがまた悪いところだけど・・・・」

遊輝「下手したら1ターンで手札と墓地とフィールドが最低3枚、合計9枚除外ですからね・・・そんなわけで特殊召喚したモンスターは1ターンしか存在できず、③の効果は削除。③をつけたらこのカード、強くなり過ぎです」

文「それと、なんで名前を変えたのですか?」

響「最初は作者もこのまま行こうと思っていたらしいよ。ただ、氷結界をwikiで見たら名前が全部《氷結界の○○ ××××××》ってなっていたから。それだったらこれもそうしよう、せっかく魔法使い族だから魔法使いって付けようってな感じになった」

紫「いい加減と言うべきかなんというか・・・」

遊輝「というわけで次の話もチームSECRETとチームスピード・キングの続きです。【爆走!大牛鬼とスピード☆キング】」

文「・・・・台本見ているとそこまで活躍するように思えません「それ以上はダメ!」ムゥ・・・・」

響「次回もよろしく!」

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