【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

142 / 202
【*11月24日 追加


作者が今一度デュエル描写を確認したところ、キメラフレシアの効果を勘違いしていた事案が発生しました。応急処置程度ですが、少しデュエル描写を書き直しました。読者の皆様には疑問の懸念を持たせてしまい申し訳ありません

11月30日 再追加


グリーディー・ヴェノムの強制効果を忘れていました。そのため、デュエル描写を訂正しました。大変申し訳ありません】


Q,この章最後のデュエルだけど、アリアさんのデッキを使った感想を一言
A,やったよ!!遊輝君と合わせて今の主人公4人のデッキを使えたよ!!(歓喜)



遊輝「・・・・・・・今度は何?」←普通の巫女服を着せられた

アリア「いや、もうすぐ今年も終わるでしょ?と言うわけで早めの初参りを一緒にしようかなって」←同じく巫女服

遊輝「・・・これ、神社に行ったら喧嘩売ってるとしか思わないぞ」

アリア「細かい事気にしない気にしない♪じゃあ最強カードの紹介に行くよ!今回はグリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」

遊輝「前回消化したスターヴ・ヴェノムの進化だな。捕食植物と元々のレベルか8以上の闇属性モンスターと融合できる」

アリア「効果は1ターンに1度、フィールドのモンスターの元々の攻撃力は0になり、効果を無効にする。これが『元々』がなかったり、相手ターンにも使えたりしたらすっごい強いカードになるんだけどね〜」

遊輝「文句言うな。あと、このカードが破壊されたらフィールドのモンスターを全て破壊、その後墓地からL8以上の闇属性モンスターをゲームから除外すればこのカードは墓地から特殊召喚できる」

アリア「素材の都合上、もっとも出しやすいのはスターヴ・ヴェノム以外にも闇属性のLv8シンクロモンスターかな?とにかく、一度このカードを出したらブラックホールと蘇生がついてくるよ!と言うわけで遊輝ちゃん、タイトルコール!」

「「第138話、デュエルスタート!」」


第138話 貪欲な暴君龍と究極の太陽龍

前回までの状況

 

 

アリア 手札 3枚 遊輝 手札 1枚 LP7000

【モンスターゾーン】

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

ジュノン 手札 3枚 ディアール 手札 5枚

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

魔導書庫ラメイソン(フィールド)

 

 

 

遊輝 side

 

 

「とりあえずは形成逆転したけど・・・・油断ならねぇ状況だな・・・・」

 

「そうね・・・・魔導は手札が増えるし、トリッキーな戦術も多いから気を緩められないわね」

 

「私のターン」

 

ジュノン 手札 4枚

 

「フィールド魔法、魔導書院ラメイソンの効果。墓地のグリモの魔導書をデッキに戻して1枚ドロー」

 

ジュノン 手札 4枚→5枚

 

「魔法カード、逆境の宝札。相手フィールドに特殊召喚されたモンスターがいてこちらにモンスターがいない場合2枚ドローします」

 

ジュノン 手札 4枚→6枚

 

「手札のグリモの魔導書・魔導書院ラメイソン・魔導書廊エトワール、3枚の魔導書カードを見せて魔導法士ジュノンを特殊召喚」

 

魔導法士ジュノン 攻2500

 

ジュノンが公開した3枚の魔導書カードに光がともり、ジュノン自身がフィールドに現れる。

 

「ついにご登場か・・・・」

 

「ジュノンの効果発動。墓地のゲーテの魔導書を除外して、スターヴ・ヴェノムを破壊する」

 

ジュノンの左手に持っている杖から電気魔法が放たれて、スターヴ・ヴェノムを破壊する。しかし、破壊された羽の触手の一部がジュノンに噛み付いた。

 

「スターヴ・ヴェノムの効果発動!融合召喚されたこのカードが破壊された場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

 

スターヴ・ヴェノムの触手がジュノンを食いちぎって、ジュノンも破壊される。これでジュノンは破壊できたが、グリモの魔導書があるからな・・・・

 

「・・・・永続魔法、魔導書廊エトワールを発動。《魔導書》魔法カードが発動するたびにこのカードに魔力カウンターを一つ乗せます。自分フィールドの魔法使い族モンスターはこのカードに乗っているカウンター×100ポイントアップします。グリモの魔導書を発動、デッキからネクロの魔導書を加えて、そのまま発動。手札の魔導書院ラメイソンを見せて、魔導教士システィをゲームから除外して、墓地の魔法使い族モンスターを特殊召喚します。魔導法士ジュノンを特殊召喚」

 

魔導書廊エトワール C 0→1→2

魔導法士ジュノン 攻2500→2700

 

「この効果で特殊召喚したモンスターのレベルは除外したモンスターのレベル分上がります」

 

魔導法士ジュノン ☆7→☆10

 

「魔導剣士シャリオを召喚」

 

魔導剣士シャリオ 攻1800→2000

 

「魔導剣士シャリオの効果発動。手札のラメイソンを墓地に送り、墓地に存在する魔導書士バテルを手札に戻します」

 

「またバテルが手札に戻ったわね・・・めんどくさいったらありゃしない」

 

「ジュノンの効果発動。グリモの魔導書をゲームから除外して、右側の伏せカードを破壊します」

 

ジュノンが再び杖に電気魔法を貯めて、俺の伏せカードに放ってそのカードを破壊した。

 

「バトルです。魔導剣士シャリオ、魔導法士ジュノンでダイレクトアタック」

 

遊輝&アリア LP7000→5000→2300

 

「グウウウ!!!」 「ッツ!!!」

 

2体分の攻撃を受けて、俺とアリアは後ろに少し吹き飛ばされたが、怯まずに残った伏せカードを発動する。

 

「リバースカードオープン!ショック・ドロー!このターンに受けたダメージ1000につき1枚ドローする!4700のダメージを受けたから4枚ドロー!」

 

遊輝 手札 1枚→5枚

 

「ハァ・・・ハァ・・・・いきなりボディブローを喰らいすぎよ遊輝ちゃん。おかげで服が汚れたり破れたりしたじゃない」

 

「しゃあねぇだろ・・・防御カードを破壊されちゃったんだしよ」

 

さっきの攻撃で少し傷ができて、服が破れたアリアは文句を言ってるくるがいつものことだとと思って適当に流す。でも、ほんともう・・・・やっぱミラーフォースはダメだな。伏せていても破壊される。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

ジュノン 手札 1枚(バテル) LP6000

【モンスターゾーン】

魔導法士ジュノン 攻2600

魔導剣士シャリオ 攻1900

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

魔導書廊エトワール

ネクロの魔導書 (ジュノン)

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 4枚

 

「墓地にある置換融合の効果発動!墓地のこのカードを除外して、墓地にある捕食植物キメラフレシアをエクストラデッキに戻して1枚ドロー!さらに魔法カード、逆境の宝札!相手フィールドに特殊召喚されたモンスターがいて自分フィールドにモンスターがいない場合、2枚ドローする!」

 

アリア 手札 4枚→5枚→6枚

 

「さらに魔法カード、アカシック・レコード!デッキから2枚ドローする!その後、ドローしたカードを確認してこのデュエル中に使用したカードなら除外する!」

 

アリア 手札 5枚→7枚

 

「・・・・引いたカードは死者蘇生と捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ!よって除外されない!魔法カード、死者蘇生!墓地からスターヴ・ヴェノムを特殊召喚!!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800

 

死者蘇生により墓地にいたスターヴ・ヴェノムが再びフィールドに戻ってきた。

 

「スターヴ・ヴェノムの効果は使わずに、装備魔法、捕食接ぎ木(プレデター・グラフト)を発動!墓地の《捕食植物》モンスター1体を特殊召喚してこのカードを装備する!捕食植物オフリス・スコーピオを特殊召喚!」

 

捕食植物オフリス・スコーピオ 攻1200

 

「オフリス・スコーピオの効果発動!手札のドロソフィルム・ヒドラを墓地に送り、デッキから捕食植物スピノ・ディオネアを特殊召喚!」

 

捕食植物スピノ・ディオネア 攻1800

 

オフリス・スコーピオの根が再び地面に貼って、その根から新たな植物が育ち、背中にハエトリクサを背負った緑色の恐竜みたいなモンスターが現れる。

 

「スピノ・ディオネアの効果発動!特殊召喚成功時に相手のモンスター1体に捕食カウンターを乗せる!私はジュノンを選択!」

 

スピノ・ディオネアが吐いた毒液がジュノンの腕に絡まり付き、水色の輪っかとなる。

 

「このカウンターが乗ったモンスターのレベルは1となる!」

 

魔導法士ジュノン C 0→1

☆10→☆1

 

「そしてこのモンスターは自分または相手フィールドの捕食カウンターが乗ったモンスターをリリースすることで手札または墓地から特殊召喚できる!」

 

「なんだと!?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

ディアールはいちいち驚くが、操られているジュノンには人形みたいに感情というものが一切ない。おかげで気味が悪くて仕方ない。

 

「捕食カウンターが魔導法士ジュノンをリリースして墓地から捕食植物ドロソフィルム・ヒドラを特殊召喚!」

 

捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ 守2300

 

捕食カウンターが乗ったジュノンがリリースされて、アリアのフィールドにドロソフィルムの植物が生えて、その根に近い部分が口を開いて4つの首を持った龍みたいな見た目をしたモンスターが現れる。

 

「手札の月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)の効果発動!手札のこのカードを捨てて、デッキから融合を手札に加える!置換融合はルール上、融合として扱うのでこのカードを手札に持ってくる!そして発動!フィールドのスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンと捕食植物ドロソフィルム・ヒドラで融合!」

 

再びアリアが発動した置換融合により、フィールドにいたスターヴ・ヴェノムとドロソフィルムが融合の渦に飲み込まていった。

 

「飢えた毒牙を持つ龍が奈落の悪魔と一つなり、貪欲な暴君龍と化す!融合召喚!Lv10!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻3300

 

渦の底から額の部分が光、翼を大きく広げて翼の部分と胸の部分が開いて口のような物を見せて、その龍が渦の中からフィールドに現れる。身体を一回転させてグリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが姿を現した。

 

「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動!フィールドのモンスター1体の元々の攻撃力をエンドフェイズまで0にして、効果を無効にする!対象は魔導剣士シャリオ!」

 

グリーディー・ヴェノムの身体からたくさんの触手が伸びて、それがシャリオに絡みつく。触手から毒液を吐かれたシャリオは弱ってしまい、跪いてしまった。

魔導剣士シャリオ 攻2000→200

 

「さらに捕食植物プテロペンテスを召喚!」

 

捕食植物プテロペンテス 攻300

 

「Lv3の捕食植物オフリス・スコーピオと捕食植物プテロペンテスでオーバーレイ!」

 

☆3 × ☆3 = ★3

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!戦の地で倒れた騎士の魂が幻影に蘇る!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

 

幻影騎士団ブレイクソード 攻2000

 

これで全部通れば合計6900のダメージで勝てるが・・・・どうだ?

 

「バトル!捕食植物スピノ・ディオネアで魔導剣士シャリオに攻撃!」

 

「リバースカードオープン、和睦の使者。このターン、私への戦闘ダメージは0になり、私のモンスターは戦闘で破壊されません」

 

スピノ・ディオネアがシャリオに向かって突進したが、途中で現れた和睦の使者によって攻撃は中断された。

 

「・・・・そう簡単には決まらないか」

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ時、魔導剣士シャリオのステータスは元に戻る!」

 

魔導剣士シャリオ 攻200→2000

 

アリア 手札 1枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

捕食植物スピノ・ディオネア 攻1800

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻3300

幻影騎士団ブレイクソード 攻2000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

ディアール 手札 6枚

 

「スタンバイフェイズ、魔導書院ラメイソンの効果発動!アルマの魔導書をデッキの下に戻して1枚ドロー!」

 

ディアール 手札 6枚→7枚

 

「行くぞ!魔法カード、影依融合(シャドール・フュージョン)!」

 

「また来たか・・・・」

 

「今度はどんな奴を出すのかしら?」

 

「デッキからシャドール・リザードと魔導戦士フォルスで融合!エルシャドール・エグリスタ!!」

 

エルシャドール・エグリスタ 攻2450

 

「めんどくせぇモンスターばっかりだしやがって・・・・・」

 

影依融合から出て来た次のシャドール融合モンスターは特殊召喚を封じるエグリスタ。さっきのシェキナーガよりも打点が低いし処理はしやすいが、それでもめんどくさいことに変わりはない。

 

「墓地に落ちたシャドール・リザードの効果発動!デッキから《シャドール》カードをさらに墓地に送る!シャドール・ドラゴンを墓地に送り、シャドール・ドラゴンの効果発動!フィールドの魔法・罠を1枚破壊する!私が選ぶのはその伏せカードだ!」

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、サイクロン!魔導書廊エトワールを破壊する!」

 

影依融合で墓地に送られたリザードの効果により、シャドール・ドラゴンも墓地に送られて、そのドラゴンが霊の状態でアリアの伏せたカードを破壊しようとしたが、アリアの伏せカードが発動して、エトワールと一緒に破壊した。

 

「チッ、無駄撃ちか・・・・だがいい!魔導剣士シャリオをリリースして2体目の魔導鬼士ディアールを召喚!」

魔導鬼士ディアール 攻2500

 

おいおい・・・・・手札に重いモンスター2枚も来ていて、しかも2体とも正規の召喚方法で出すとかマジで言ってるのかよ・・・・

 

「アルマの魔導書を発動!効果で除外されているグリモの魔導書を回収して、そのまま発動!デッキからセフェルの魔導書を手札に加える!」

 

「もう何回同じ魔導書を発動したんだよ・・・・」

 

「2人のデッキや墓地、除外ゾーンを行ったり来たりしているからこっちが混乱してくるわ・・・・」

 

まったく・・・・・魔導とタッグで組むと頭が痛くなるな(汗)。何が何処にあるのか把握しきれないや。

 

「手札に加えたセフェルの魔導書を発動!トーラの魔導書を見せて、墓地のグリモの魔導書をコピー!デッキからネクロの魔導書を手札に加えて、そのまま発動!手札のトーラの魔導書を見せて、墓地のシャドール・リザードを除外して、魔導法士ジュノンを特殊召喚!」

 

魔導法士ジュノン ☆7→☆11

 

これでジュノンさん3度目の登場でっせ・・・・何でエンジンの核となるバテルより出ているんですかね?

 

「ジュノンの効果発動!グリモの魔導書を除外して、グリーディー・ヴェノムを破壊する!」

 

ジュノンが三度、左手に持っている杖に電気魔法を貯め、それをグリーディー・ヴェノムに放つ。

 

『ギャアアアアアア!!!!!!』

 

攻撃を食らったグリーディー・ヴェノムは大きな咆哮をあげながら破壊されていった。

 

「かかったわね!!」

 

「何!?」

 

「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンは破壊されて墓地にいった場合、フィールドの全てのモンスターを破壊する!」

 

「な、何だと!?」

 

グリーディー・ヴェノムが破壊されたところに毒の沼ができて、底から間欠泉のように何本かが噴き上げる。その噴き上げた毒の沼がフィールドのモンスター全てを飲み込んで破壊していった。

 

「その後、墓地のLv8以上の闇属性モンスターをゲームから除外することでこのカードは再び特殊召喚できる!!墓地のスターヴ・ヴェノムをゲームから除外して、再び現れろ暴君龍!!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

全てを破壊して、フィールドが大きな沼とかしたところで、その沼が大きく揺れ始め、沼の底からギラリと光り、グリーディー・ヴェノムが沼の中から現れた。

 

「クソめ・・・・破壊されたエルシャドール・エグリスタの効果で墓地から《シャドール》魔法・罠を手札に戻す!影依融合を手札に戻す!」

 

ディアールが墓地の影依融合を手札に戻して、しばらく手札を覗き込むような見ている。

 

「(・・・ここは墓地の魔導書を温存しておこう)カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

ディアール 手札 3枚 LP 6000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

伏せカード 2枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

「召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚!」

 

召喚僧サモンプリースト 守1600

 

「サモンプリーストの効果発動!手札の魔法カードを捨てて、デッキからLv4のモンスター1体を特殊召喚する!おろかな埋葬を捨てて、チューナーモンスター、霞の谷(ミスト・バレー)の戦士を特殊召喚!」

 

霞の谷の戦士 攻1700

 

「Lv4のサモンプリーストにLv4の霞の谷の戦士をチューニング!」

 

☆4 + ☆4 = ☆8

 

サモンプリーストの効果で呼ばれた霞の谷の戦士が4つの輪となり、その中にサモンプリーストが入って4つの星となり、結集して1つの光となる。

 

「極夜の地に潜む漆黒の太陽よ!暗黒の世界から舞い降りて、この世界の闇の神となれ!シンクロ召喚!染まれ!ブラック・サン・ドラゴン!!」

 

『・・・・・グオオオオ!!!!!!』

 

ブラック・サン・ドラゴン 攻1000

 

1つとなった光が黒く染まっていき、やがて大きな漆黒の太陽となる。その太陽が天へと登っていき、ある程度登ったところで弁解をしてブラックが姿を現した。

 

「ブラック・サンの効果発動!特殊召喚成功時、墓地のエクシーズモンスターをこのカードに装備する!俺が選択するのは幻影騎士団ブレイクソード!」

 

墓地にいたブレイクソードが現れて、ブラックが胸に吸収をする。

 

「この効果で装備したモンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力は加算される!」

ブラック・サン・ドラゴン 攻1000→3000

 

「バトル!ブラック・サン・ドラゴンでダイレクトアタック!ダークネス・ブラスト!!」

 

ジュノン&ディアール LP 6000→3000

 

「グワアアアアア!!!!!」

 

ブラックの攻撃でディアールは豪快に吹っ飛んだが、ジュノンは吹き飛んでも何一つ驚くこともせずスッと立ち上がってしまう。ったく・・・これで操り人形から解放してやる!

 

「これでトドメだ!!グリーディー・ヴェノムでダイレクトアタック!!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、サンダー・ブレイク!手札のシャドール・ファルコンを墓地に送り、グリーディー・ヴェノムを破壊する!」

 

グリーディー・ヴェノムが攻撃しようとしたところで上にできた雷雲がグリーディー・ヴェノムのところに集まり、雷が落ちた。

 

「チッ・・・グリーディー・ヴェノムの効果によりブラックは破壊されるが、ブラックは装備カードを墓地に送れば破壊されない!」

 

グリーディー・ヴェノムの全体除去によりブラックが破壊されそうになるが、胸に吸収したブレイクソードが身代わりとなって破壊から免れることができた。

 

ブラック・サン・ドラゴン 攻3000→1000

 

「墓地にLv8以上の闇属性モンスターは存在しないからグリーディー・ヴェノムは復活しない」

 

「さらに墓地に送られたシャドール・ファルコンの効果発動!このカードを裏側守備表示で特殊召喚する!」

 

墓地に送られたシャドール・ファルコンが羽ばたいて、裏側守備表示にセットされた。マズイな・・・・あいつ確か墓地のシャドールを裏側守備で出す上にチューナーだったはず・・・かといってこれ以上は何も出来ない。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

遊輝 手札 2枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

ブラック・サン・ドラゴン 攻1000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン、ドロー」

 

ジュノン 手札 2枚

 

「フィールド魔法、魔導書院ラメイソンの効果発動。墓地のネクロの魔導書をデッキの下に戻して1枚ドロー」

 

ジュノン 手札 2枚→3枚

 

「魔導書士バテルを召喚」

 

魔導書士バテル 攻500

 

「魔導書士バテルの効果。召喚時、デッキから《魔導書》カードを手札に加える。グリモの魔導書を加えて、そのまま発動。デッキからセフェルの魔導書を手札に加えて、さらに発動。手札のゲーテの魔導書を見せて、墓地のグリモの魔導書の効果を使います。デッキからネクロの魔導書を手札に加えます」

 

ほんっともう・・・・毎ターン、グリモとセフェルを発動していない?(汗)。その途中の過程でヒュグロだったりトーラだったりネクロだったり加えるせいで本当に分からなくなってきた(汗)。

 

「装備魔法、ネクロの魔導書を発動。墓地の魔導剣士シャリオを除外して、魔導法士ジュノンを特殊召喚します」

 

魔導法士ジュノン ☆7→☆11

 

「・・・・あのさ〜アリア」

 

「・・・何?」

 

「ジュノン見たの、これで何回目?」

 

「私も途中から数えるのが面倒くさくなってきた」

 

もう本当・・・・毎ターン出てきて、毎ターン破壊されていくから・・・あいつはバテルよりも過労死だな、うん。

 

「ジュノンの効果発動。墓地のアルマの魔導書を除外して、ブラック・サン・ドラゴンを破壊します」

 

これまた何度目か、ジュノンの電気魔法によりブラックは破壊されてしまうが黒い太陽に戻ったブラックはそのまま地面に吸い込まずに墓地のブレイクソードを呼び出した。

 

「ブラックは破壊された時、墓地のエクシーズモンスターを特殊召喚してこのカードをオーバーレイ・ユニットとして下におく!墓地のブレイクソードを特殊召喚!」

 

墓地にいたブレイクソードが呼び戻されて、ブラックはオーバーレイ・ユニットの白い玉へと変わった。

 

「チューナーモンスター、シャドール・ファルコンを反転召喚」

 

シャドール・ファルコン 攻600

 

「シャドール・ファルコンのリバース効果。墓地から《シャドール》モンスターを裏側守備表示でセットします。シャドール・ビーストをセットします」

 

シャドール・ビースト・・・・確か反転したらエンジェル・バトンだな。つまりこのターンにトドメをさせられなかった時の為のケアということか。

 

「Lv2の魔導書士バテルにLv2のシャドール・ファルコンをチューニング」

 

☆2 + ☆2 = ☆4

 

「シンクロ召喚、アームズ・エイド」

 

アームズ・エイド 攻1800

 

2つの輪になったシャドール・ファルコンと2つの星となったバテルが1つとなって、アームズ・エイドが飛び出してきた。

 

「アームズ・エイドの効果発動。このカードを装備カードとして魔導法士ジュノンに装備する。装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする」

 

魔導法士ジュノン 攻2500→3500

 

アームズ・エイドが魔導法士ジュノンの右手にくっついて、魔導法士ジュノンの攻撃力がアップした。

 

「これで貴様らも終わりだな。(私が伏せたカードにトーラの魔導書がある。これで奴らが攻撃反応型のカードを使っても守ることができる!)やれ!ジュノン!」

 

「バトル、魔導法士ジュノンでブラック・サン・ドラゴンに攻撃」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」

 

ジュノンがアームズ・エイドによって強化しか魔法攻撃がブラックに襲ってきたが、その前に渦が現れて、ジュノンの攻撃を防ぐ。

 

「チッ・・・悪運のいい奴らめ」

 

「・・・カードを2枚伏せてターンエンドです」

 

 

ジュノン 手札 0枚 LP 3000

【モンスターゾーン】

魔導法士ジュノン 攻3500

裏側守備モンスター (シャドール・ビースト)

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

ネクロの魔導書 (ジュノン)

伏せカード 3枚

 

 

「さっきゲーテの魔導書が見えてなかったか?」

 

「めんどくさいわね・・・・私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 2枚

 

「墓地の置換融合の効果発動!このカードを除外して、墓地のグリーディー・ヴェノムをエクストラデッキに戻して1枚ドロー!」

アリア 手札 2枚→3枚

 

「さらに魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」

 

アリア 手札 2枚→5枚 ジュノン 手札 0枚→3枚

 

「まだまだ!魔法カード、融合回収(フュージョン・リカバリー)!墓地の置換融合と融合素材となった捕食植物ダーリング・コブラを手札に加えて、魔法カード、弱者の贈り物!手札のLv3以下のモンスターをゲームから除外して2枚ドローする!捕食植物ダーリング・コブラを除外して2枚ドロー!」

 

アリア 手札 4枚→6枚

 

ようデッキが回ること・・・・ドローカードを多めに積んでいるんだろうけど。

 

「ブレイクソードの効果発動!」

 

「手札のエフェクト・ヴェーラーの効果。このカードを捨てて、ブレイクソードの効果を無効にします」

 

ブレイクソードがオーバーレイ・ユニット取り除いて効果を使用しようとしたが2枚目のエフェクト・ヴェーラーにより無効にされてしまう。

 

「手札を与えたわけだし、仕方ないわね。魔法カード、捕食生成(プレデター・ブラスト)!手札の捕食植物サンデウ・キンジーを相手に公開して、ジュノンに捕食カウンターを乗せるわ!」

 

アリアの前に現れた植物が吐いた毒がジュノンの腕に絡まりつく。

 

魔導法士ジュノン C 0→1

☆11→☆1

 

「墓地の捕食植物ドロソフィルム・ヒキソの効果!捕食カウンターが乗ったジュノンをリリースしてこのカードを守備表示で特殊召喚する!」

 

捕食カウンターの餌食となって、ジュノンはリリースされて再びドロソフィルム・ヒキソが現れた。

 

「チッ、またか・・・・」

 

「さらに捕食植物サンデウ・キンジーを召喚!」

 

捕食植物サンデウ・キンジー 攻600

 

フィールドにモウケンゴセを襟巻きにしたエリマキトカゲがフィールドに現れた。

 

「サンデウ・キンジーはこのカードを融合素材とした融合モンスターの融合素材を墓地に送り、融合召喚ができる!サンデウ・キンジーとドロソフィルム・ヒキソを墓地に送り、融合召喚!捕食植物キメラフレシア!」

 

捕食植物キメラフレシア 攻2500

 

「・・・特殊召喚成功時、リバースカードオープン、ゲーテの魔導書。墓地のグリモの魔導書、セフェルの魔導書、ネクロの魔導書を除外して、捕食植物キメラフレシアをゲームから除外する」

 

融合召喚されたキメラフレシアに対して、ジュノンはすぐにゲーテの魔導書を発動した。まぁそうするよな・・・・アリアは何を考えているんだ?

 

「知っているわよそれくらい!チェーンで速攻魔法、超融合!」

 

「!?ちょ、超融合!?」

 

「手札の置換融合を墓地に送り、フィールドのブレイクソードとスピノ・ディオネアで融合!」

 

アリアが大分問題なカードを発動して、手札にあった置換融合を墓地に送り、ゲーテの魔導書で除外されそうになったキメラフレシアとスピノ・ディオネアが融合の渦に吸い込まれていった。

 

「毒の牙を持つ擬態した花が獰猛なる龍へと変化する!融合召喚!Lv8!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800

 

融合素材となったキメラフレシアとスピノ・ディオネアが1つとなって、渦の中からスターヴ・ヴェノムが姿を現した。

 

「これで対象がいなくなったゲーテの魔導書は無意味になったわよ!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「お、お前・・・・(汗)」

 

「何?何か問題でもあるの遊輝ちゃん」

 

「い、いや・・・・別にいいんだが(汗)」

 

超融合使っても良かったのか?という疑問があったのだが何も問題は起こってないのでこっちとしてはこれ以上責める理由がない。まぁ俺も、平気でNo,を使ってるんだからどっこいどっこいか・・・

 

「墓地に落ちた置換融合の効果発動!このカードを除外して、キメラフレシアをエクストラデッキに戻して1枚ドロー!」

 

アリア 手札 2枚→3枚

 

「バトル!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンで裏側守備モンスターに攻撃!」

 

「リバースカードオープン、速攻魔法、月の書」

 

「ハッ!?」

 

「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを裏側守備表示にします」

 

スターヴ・ヴェノムが攻撃しようとしたがジュノンが発動した月の書によって、裏側守備表示になってしまった。

 

「あ〜あ・・・・そう言えば魔導書だから入ってもおかしくないな(汗)」

 

「くぅぅ・・・油断したわ。もうこうなったら次の遊輝ちゃんのターンまで粘ることね。カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

アリア 手札 0枚 LP 2500

【モンスターゾーン】

裏側守備モンスター (スターヴ・ヴェノム)

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 4枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

ディアール 手札 4枚

 

「フィールド魔法のラメイソンの効果で墓地のゲーテの魔導書をデッキに戻して1枚ドロー!」

 

ディアール 手札 4枚→5枚

 

「そして反転召喚!シャドール・ビースト!」

 

シャドール・ビースト 攻2200

 

「シャドール・ビーストのリバース効果!デッキから2枚ドローして、1枚を墓地に送る!」

 

ディアール 手札 7枚→6枚

 

「(チッ、ジュノンの奴、余計なことをしやがって・・・・)魔導書士バテルを召喚!バテルの効果でグリモの魔導書を手札に加える!魔法カード、影依融合!フィールドのシャドール・ビーストとバテルで融合!エルシャドール・アノマリリス!」

 

エルシャドール・アノマリリス 攻2700

 

フィールドのシャドール・ビーストとバテルが融合されて、半透明で紫色の長い袖がある和服を着たようなモンスターが現れる。

 

「もうエルシャドールモンスターは通さないわよ!リバースカードオープン!罠カード、強制脱出装置!」

 

アリアがすぐにリバースカードをオープンして、特殊召喚されたアノマリリスは機械に無理矢理吸収されて、上空に飛ばされてしまった。

 

「これであんたは通常召喚権を使ってしまったわよ。グリモでネクロを持ってきてもジュノンじゃ打点が通らないわよ」

 

「フッフッフッ・・・・私はそんなヤワな魔法使いではないのだよ。でもまずはお前たちを守っているモンスターを除去する!魔法カード、ブラックホール!」

 

「なっ!?」

 

フィールドにブラックホールが現れて、裏側守備でセットされていたスターヴ・ヴェノムがブラックホールに吸い込まれて破壊されてしまった。

 

「これでもうお前たちを守るモンスターはいない!魔法カード、グリモの魔導書!デッキからアルマの魔導書を加えて、そのまま発動!除外されているネクロの魔導書を手札に戻す!そしてネクロの魔導書の効果発動!手札の魔導書庫クレッセンを見せて、墓地のバテルを除外!魔導法士ジュノンを特殊召喚!」

 

魔導法士ジュノン ☆7→☆9

 

再び現れるジュノン、しかし、本体が操られているせいか、デュエルに出てくるジュノンも何の表情を見せることもせず淡々としている。

 

「魔導法士ジュノンの効果発動!手札の魔導書庫クレッセンを除外して、真ん中の伏せカードを破壊する!」

 

「チェーンで破壊されるカードオープン!罠カード、ダメージ・ダイエット!このターン、私たちが受けるダメージは全て半分になる!」

 

ジュノンが電気魔法で伏せカードを破壊しようとしたが、その前にアリアが発動をして俺たちの前にバリアが張られた。

 

「関係ない!お前たちはここで終わる運命だ!墓地の私自身の効果発動!!」

 

「えっ!?」

 

「墓地にあるグリモの魔導書・魔導書院ラメイソン・魔導書廊エトワールの3枚を除外して墓地から私自身を特殊召喚!」

 

墓地にあった3枚の魔導書が墓地から除外されて、地面がボコボコと音を立てて穴が開き、ディアールが復活した。

 

「お、おい!?これヤバくね!?」

 

「まっず!?これ受けたら2500じゃない!!」

 

「その通り!!ここで貴様らは終わりだ!!バトル!!ジュノンでダイレクトアタック!!」

 

「「ガアアアアア!!!!!」」

 

ガアアアアアン!!!!!

 

遊輝&アリア LP 2300→1050

 

ジュノンの攻撃をまともに受けてしまった俺たちは壁まで吹っ飛ばされてしまい、激突する。壁が崩れてしまい、所々に血が流れ始めた。

 

「ハァ・・・ハァ・・・・!!や、ヤベェ・・・・ドーピング切るのを忘れていた・・・身体が重くなってきた・・・」

 

「ハァ・・・ハァ・・・・!!こ、こっちも不味いわね・・・・ド、ドーピングアイテムの副作用が出てきたわ・・・・」

 

よ、よりにもよってこんな時に2人ともドーピング能力の副作用が出てしまうとは・・・・くそッ、身体が凄い重たい・・・・

 

「これで終わりだ!!私自身でダイレクトアタック!!」

 

「ま、不味いぞ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

「クッ・・・・・」

 

「いけえぇぇぇ!!!!!!」

 

ドカアアアアアン!!!!!

 

「「グワアアアアアアア!!!!!」」

 

ディアールが突っ込んできて、立ち上がろうとした俺たちに容赦なく斬りつけてきた。

 

「フハハハ!!!!これで私の勝ちだ!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・」

 

ディアールの攻撃を受けて、また壁に激突をしたが、身体全体の痛みをこらえて何とか立ち上がろうとする。

 

「?何故立ち上がる?貴様らはもう負けたのだ」

 

「ハァ・・・ハァ・・・・・」

 

「ラ、ライフを見なさい・・・よ・・・・」

 

「何を言っている。もうお前らのライ!?!?」

 

遊輝&アリア LP 1050→50

 

「!?な、何故だ!?何故ライフが残っている!?」

 

「ハァ・・・ハァ・・・ぼ、墓地にいる捕食植物ドロソフィルム・ヒドラは1ターンに1度だけ、墓地の《捕食植物》をゲ、ゲームから除外することで・・・ハァ・・・ハァ・・・フィ、フィールドのモンスター1体の攻撃力を、ッツ!・・・エンドフェイズまで・・・500下げる!」

 

「な、何だと!?」

 

「こ、これで墓地のセラセニアントを除外した・・・・」

 

魔導鬼士 ディアール 攻2500→2000

 

「こ、これで魔導鬼士ディアールの攻撃力は500ポイント下がって、わ、私たちが食らったダメージは半分の1000ポイント・・・まだライフは残ったっていうわけよ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

「チィ!!死に損ないが!!カードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

ディアール 手札 0枚 LP 3000

【モンスターゾーン】

魔導法士ジュノン 攻2500

魔導鬼士ディアール 攻2000→2500

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

ネクロの魔導書 (ジュノン)

伏せカード 3枚

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・こ、ここで2伏せだと・・・」

 

「手札に温存していたってわけね・・・ッチ!!身体が重いわね・・・・」

ドーピングの副作用と実体化のダメージで大分体力を持っていかれたが、何とか立ち上がることはできた・・・足はフラフラだけどな・・・

 

「ア、アリア・・・大丈夫か・・・」

 

「だ、大丈夫に見える?・・ハァ〜・・・息は整ってきたけど身体は重たいままね・・・さっき壁に思いっきり激突したダメージも残っているし・・・・」

 

「と、とりあえず手を貸してやる」

 

「わ、悪いわね・・・・・」

 

「いててて」と言いながらアリアは俺の手を取って何とか立ち上がる。お互いに服はボロボロで傷だらけだが、無事なことを確認する。俺の方も息は整ってきたが、今度は瞼が重くなって、目を開けているのが困難な状況になってきた。

 

「あ〜ヤッベェ・・・・息が整ってきたが、身体の重さと体力の減りがヤバすぎて今度は凄い眠気に襲われてきた・・・」

 

「わ、私も眠くてなってきたわね・・・・これは早く決着つけないと不味いわよ・・・遊輝ちゃん」

 

「わかったよ・・・・お前のおかげでギリギリ繋いだんだ・・・・この勝利の綱は必ず引き寄せてやる!俺のターン!!ドロー!!」

 

遊輝 手札 3枚

 

「スタンバイフェイズ、永続魔法、プレデター・プランターはコストが払えなかったら破壊される!ガガガシスターを召喚!」

 

『は〜い!!』

 

ガガガシスター 攻200

 

「ガガガシスターの効果発動!デッキから《ガガガ》とついたカードを手札に加える!俺はガガガボルトを加えて、そのまま発動!左から2枚目の伏せカードを破壊する!」

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、トーラの魔導書!このターン、私のフィールドの魔法使い族モンスターはこのカード以外の魔法カードの効果を受けない!」

 

サファイアが手にしている杖から雷が放たれたが、その前に伏せカードがオープンしてしまい、ディアールの場のモンスターの下に魔法陣が浮かび上がる。

 

「外れか・・・まぁもう、動いた以上止めることはできない・・・・装備魔法、ガガガリベンジ!墓地からガガガマジシャンを特殊召喚する!」

 

「そうはさせるか!カウンター罠、魔宮の賄賂!ガガガリベンジの発動を無効にする!」

 

「させないわよ!!遊輝ちゃん!!」

 

「チェーンでリバースカードオープン!神の宣告!ライフを半分払って、魔宮の賄賂の効果を無効にする!グウゥゥゥ!!!」

 

遊輝&アリア LP 50→25

 

ガガガリベンジの発動に対して相手は魔宮の賄賂で無効に使用したが、アリアが伏せてくれた神の宣告により、ライフが減ったが止めることには成功した。

 

「魔宮の賄賂が破壊された事でガガガリベンジは有効!現れろガガガマジシャン!」

 

『ハアアアア!!!!』

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

「ガガガシスターの効果発動!ガガガマジシャンを選択して、このカードと対象のモンスターのレベルを2体の合計分とする!」

 

ガガガマジシャン ☆4→☆6

ガガガシスター ☆2→☆6

 

「Lv6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!白夜の地に輝く純白の太陽よ!天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ!エクシーズ召喚!輝け!ホワイト・サン・ドラゴン!」

 

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400

 

『・・・・ギャアアアアア!!!!』

 

サファイアとダイヤがブラックホールに吸い込まれていき、代わりに出てきたのは白く光る太陽、それが登っていって変形してホワイトが姿を現す。

 

「墓地に送られたガガガリベンジの効果でホワイトの攻撃力は300ポイントアップする!」

 

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400→2700

 

「まだだ!リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!墓地からブラックを蘇生させる!」

 

『・・・・グオオオオ!!!!!」

 

リビングデッドの呼び声が発動され、墓地に眠っていたブラックがもう一度雄叫びをあげてフィールドに現れる。

 

「チッ・・・2体とも打点を超えるモンスターか・・・(だが私の伏せカードは収縮!これで奴のモンスターを返り討ちにしてやる!)」

 

「ブラックの効果は使わない・・・・見せてやるぜ・・・・・太陽という名の未来をな!!魔法カード、未来へと登りし太陽!!」

 

・・・・・ゴゴゴゴゴ

 

デュエルフィールドの真ん中にブラック・ホールが出現して、それがどんどんと巨大化していく。そして全ての物吸い込むかのようにフィールドのカードを吸い込み始めた。

 

「な、なんだ!?」

 

「このカードは自分フィールドにブラックとホワイトがいてライフが1000ポイント以下の時のみ発動できる!自分フィールドと墓地のカードを全てゲームから除外して、エクストラデッキから2体のモンスターを特殊召喚する!!」

 

ブラックホールがどんどんと肥大化していき、俺のフィールドと墓地のカードを全て吸い込んでいく。最後に再び太陽の状態へと戻ったブラックとホワイトが吸い込まれて、ブラックホールは大きな爆発が起きる。

 

「白銀の太陽と暗黒の太陽、二つが交わりし時、生命を生み出す太陽神へと生まれ変わる!!世界を希望の光に導け!!究極進化!!降臨せよ!!白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン!!暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン!!」

 

白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン 攻4000

暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン 攻4000

 

ブラックホールの中からさっき入った2つの太陽が巨大化してもう一度フィールドに現れて変形、アマテラスとスサノオが姿を現した。この形態になるのも久しぶりだな・・・・約1年ぶりか。

 

「ヒュ〜〜・・・・・こんな切り札隠し持っていたのね」

 

「お前にだけ一番見せたくなかった」

 

「まぁまぁ、固いことを言わずに・・・・・トドメを刺しなさい」

 

「あっ・・・・あっ・・・・・」

 

「ラスト!スサノオで暗黒鬼士ジュノンに攻撃!」

 

「バ、バカめ!!リバースカードオープン!!速攻魔法、収縮!!これで貴様らのm〈バリーーーン!!!〉な、何だと!?」

 

ディアールが収縮をスサノオに対して発動したが、スサノオの攻撃力は変わることなく収縮は破壊された。

 

「スサノオとホワイトはカード効果の対象にならねぇ!! 」

 

「な、何だと!?」

 

「やれ!!ブラック・サン・フルバースト!!」

 

尻尾の部分で強大な電気を蓄えたスサノオは口から強烈なブレスを放つ。それはモンスターのディアールだけでなく、モンスターのジュノン、そしてプレイヤーのディアールとジュノンをも飲み込んだ。

 

「アアアアアアアアアア!!!!!」

 

「!!!!!!!」

 

暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン 攻4000

魔導鬼士ディアール 攻2500

 

ジュノン&ディアール LP 3000→1500

 

「スサノオの効果発動!破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」

 

ジュノン&ディアール LP 1500→0

 

WIN 遊輝&アリア LOS ジュノン&ディアール

 

 

 

「お、終わった・・・・・」

 

「つ、疲れるわね、まったく・・・・・」

 

「ぐ、ぐおおおお・・・・」

 

「待てやこらああ!!!」

シュッ!!ドン!!!

 

「ギャアアアアア!!!!」

 

バタン!!

 

デュエルが終わって、攻撃を食らったディアールがヨボヨボと逃げようとするがそんなことさせないと小さな太陽を一つ作り、ディアールに当てる。逃げることに精一杯だったディアールはこの攻撃を避けることができずに当たって気絶した。

 

「ハァ・・・ハァ・・・・余計な手間をかけやがって・・・・」

 

「ジュノン、ジュノン〜〜、起きなさい〜〜」

 

「・・・・・ん、ん・・・・・」

 

俺がディアールを足止めしている間にアリアはジュノンの近くまで歩み、デュエルで気絶したジュノンを起こす。俺もジュノンの近くまで行く。ジュノンの目は昨日までの死んだ目ではなく、瞳に光を感じた。

 

「んん・・・・・わ、私は・・・・一体・・・・」

 

「だ、大丈夫〜〜?」

 

「あ、あなたは・・・・・アリア?」

 

「私のこと、覚えていたんだね」

 

「え、えぇ・・・あなたは人間でありながら優秀な魔法使いでしたから。それにしても私は・・・・」

 

「ディアールに操られていたんだよ、この1年くらい」

 

「・・・・・・そう、思い出したわ。朝、目が覚めた時に水晶玉は光って強大な洗脳魔法を感じたけど、気付いた時にはもう操られていたのね・・・・水晶玉を渡してきたディアールは?」

 

「そこで気絶しているわ、しばらく起きることはないわよ」

 

「そうですか・・・・彼には重大な処罰を与えなくてはなりませんね、それは私も・・・・」

 

「お前にはまだ仕事があるだろ・・・・国民や王国関係者たちに顔を見せて、今のこの町の現状を見てこい。ディアールの奴がひっどいことしているぞ」

 

「・・・・分かりました。少ない償いですが、すぐに実行します。ディアールの横暴を止めてくれたあなたたちには感謝しきれないですね」

 

「その前にジュノン、一ついいかしら?」

 

「?何でしょうか?」

 

「「今、ここで寝てもいい〜〜?」」

 

俺とアリア、お互いに同じ思ったことを言って床にゴロンと大の字で寝転んだ。

 

「もう・・・・限界だわ・・・」

 

「夜通しで動いて、ドーピング能力使って、もう体力も霊力もカラカラ・・・・・しばらく寝たい」

 

「フフッ・・・・2人とも気が合いますね。分かりました、私のベッドで寝てください」

 

「「は、は〜い・・・・」」

 

ジュノンに許可をもらった俺たちは一度立ち上がり、無駄に大きいジュノンのベッドへと足を引きずりながら歩む。ジュノンはすぐに部下を呼んで、ディアールを拘束して部屋から出ていった。

 

「ハァ・・・やっと休めるわね・・・・」

 

「全く・・・・ドーピング能力を使って持久戦なんかするもんじゃねぇな・・・」

 

「同感・・・・・」

 

『パパ!』 『俺も!』

 

「はいはい、一緒に寝ようね」

 

先にアリアがベッドに入り、次いで俺がベッドの中に入る。そしていつの間にか実体化していたブラックとホワイトも一緒にベッドの中に入った。

 

「遊輝ちゃん遊輝ちゃん」

 

「なんだ・・・もう寝たいんだ」

 

「抱き枕抱き枕」

 

「抱き枕を連呼するな。第一、俺は抱き枕じゃねぇ」

 

「遊輝ちゃんはアリアさんの下っ端よ。上司の命令は絶対なんだから」

 

アリアが俺の左腕を掴んで抱え込むようにして近づく。アリアと離れて寝たかったため、突き放そうとしたけどもうそんな体力も残ってない。

 

「じゃあ、お休み〜〜」

 

アリアのお休みの一言が引き金となり、お互いに目を瞑って意識を落とした。




遊輝「・・・・最強カード、ジュノンにするべきだったんじゃないか?」

アリア「同感」

遊輝「ジュノン、この回だけで5回出て、4回破壊されているぞ。社長の嫁ですらここまでのブラック労働はしてなかったぞ」

アリア「しかもその内の2回は捕食カウンターの餌食で触手に食われているし」

遊輝「気色悪いことを言うな・・・・今回は作者、かなり苦労したみたいだぞ。主に墓地と除外ゾーンとデッキの魔導書の数」

アリア「グリモ・セフェル・アルマ・ネクロ、さらにゲーテ、おまけ程度のヒュグロとトーラ、何回このデュエルで使ったのよ。本当に墓地にいったり除外されたりデッキに戻ったり手札に戻ったり、途中から何処に何があるのかわからなくなったわ」

遊輝「多分、これ以降魔導を使うことは2度とないだろうな・・・・」

アリア「というわけで次回でこの章は最終回!!映画のエピローグね!!」

遊輝「次回もよろしく」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。