【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*11月24日、追加


作者が今一度デュエル描写を確認したところ、キメラフレシアの効果を勘違いしていた事案が発生しました。応急処置程度ですが、少しデュエル描写を書き直しました。読者の皆様には疑問の懸念を持たせてしまい申し訳ありません】


Q,アリアさんのプロフィール載せないの?
A,アニメ本編の遊星vsZONE戦(この時にアリアvs遊輝の最終決戦を載せる予定)の後に載せる予定です。アリアさんはまだ読者に秘密にしていたい情報があるので。

Q,途中で終わってるけど?
A,長くなるので途中で切りました(汗)。デュエル構成自体はできていますし、ルールミス、初歩的なプレイミスなどの確認も終えてます。とりあえず一言、もう二度とタッグデュエルで【魔導書】は使いたくない(涙)。
(次回のデュエルで理由がわかります)



遊輝「//////////・・・・・・・・・・」←EMユニの格好。馬の尻尾、両手と両足に馬の蹄みたいな手袋をつけられている。ブレスレットの影響で四つん這いから立ち上がれない。

アリア「可愛い!!!さすが漫画版主人公のアイドルカードの1枚!!」

遊輝「//////な、何で毎回毎回・・・」

アリア「というわけで遊輝ちゃん!!後でお外でお散歩に出かけるわよ!!」

遊輝「//////はっ!?ふざけるなよ!?」

アリア「大丈夫大丈夫!!出かけるところは誰もいない山の神社だから!!」

遊輝「//////そういう意味じゃねぇ!!何でこんな恰好で外に行かなくちゃいけないんだよ!!!!」

アリア「だってペットの世話は飼い主の責任でしょ?お外で散歩くらいしないと運動不足になってしまうわ」

遊輝「////絶対に嫌だ!!こんな恥ずかしい恰好で出たくない!!」

アリア「言ったでしょ〜・・・これは魔法少女遊輝ちゃんのお仕置きだって・・・それにどうあがいてもあんたは私の言うことを聞く運命なのよ・・・」←ブレスレットを見せつける。

遊輝「////うっ・・・・・・・」

アリア「というわけで後でお散歩行くよ!まずは最強カード、今回はスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

遊輝「////もう・・・メンドクセェ・・・Lv8の融合モンスター、今の主人公4人の最後のエースモンスターだよ」

アリア「フィールドのトークン以外の闇属性モンスター2体で融合、一時期は堕天使やDDがいたからメインで超融合入れている人とかいたよね」

遊輝「その後は見かけなくなったけど・・・・効果は特殊召喚成功時に相手フィールドの特殊召喚したモンスターの攻撃力分だけ攻撃力がアップする」

アリア「単純に強いよね〜。あと、レベル5以上の相手モンスター1体を選択して、選択したモンスターと同名モンスターとなり、同じ効果を使える。これは時と場合によるかな?」

遊輝「最後に融合召喚されたこのカードが破壊された場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する」

アリア「出されたら相手にとって気が抜けないわね〜、というわけで第137話デュエルスタート。遊輝ちゃん、私たちはお散歩よ♪」

遊輝「・・・・・・ハイ(涙)」


第137話 操りの魔法使いvs毒を操る龍

遊輝 side

 

 

ドカン!!!

 

「ジュノン!!!」

 

「何処にいる!?」

 

アリアと息を合わせて勢いよく扉を開けたが部屋に人はいなかった。

 

「・・・・逃げられたか?」

 

「いや、多分奥の部屋ね。地図的にはこの辺だったはず・・・・・」

 

もぬけの殻の部屋だが、アリアは中に入って扉と反対側の壁に掛けてある魔法陣の模様が入った絵を動かす。すると掛けてあった絵の後ろにボタンがあった。

 

「御誂え向きじゃない。押してあげましょう」

 

アリアがそのボタンを押すと、壁が下に動いて奥の部屋へと続く道が目に入った。

 

「いよいよ最終決戦か・・・・」

 

「ここで来て捕まるというドジだけはやめてよね」

 

「その言葉、そっくりそのまま返してやる」

 

「・・・・・行くわよ」

 

アリアが先頭でその廊下に入る。俺は後ろを警戒しながらアリアに置いていかれないようなスピードで歩く。数分後、奥の方で光が見え、その光の方に引くとひらけた空間になった。

 

「・・・・随分でかいプライベート空間だな。王様っていうのはこういう所まで贅沢をするのか?」

 

「さあね?そう言うのはそこにいる王様に聞いてみるのが一番じゃない・・・・・ねぇジュノン」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

俺たちの掛け声でベッドの天蓋のカーテンがゆっくりと動く。その中から紫の水晶玉を持ったジュノンが現れる。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

「だんまり?こういう時は何か言うのが礼儀じゃないかしら?」

 

「それともその紫の水晶玉を割ったら何か反応するのか!?」

 

俺は小さな太陽を2・3個作って宙に浮かせて、紫の水晶玉目掛けて放つ。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

ジュノンは左手を前に突き出して水色のバリアを作り、水晶玉を守った。

 

「甘いわ!!」

 

シグナーの能力で自分自身の身体能力を上げている俺は太陽を放ったタイミングと同時に動いて、ジュノンの近くまで高速で動いてバリアの隙間を見て紫の水晶玉に目掛けて殴る。

 

バリーーン!!!

 

ジュノンは反応することが出来ず、俺の手が水晶玉に当たってジュノンの手から離れ、地面に落ちて割れた。その割れた水晶玉からもくもくと紫色の煙が立ち込める。すぐに俺は引いてアリアの隣で構える。立ち込めた煙が晴れると人型のモンスターが姿を現す。鋼のような棘がたくさんついてある大きな翼を広げて、左手には大剣を握っている。上半身はモノクロだがそれ以外は黒一色だ。

 

「クックックッ・・・・よくここまで来れたな魔法使い達よ」

 

「あんた・・・・・ディアールね」

 

「さすがグリモワール出身の裏切り者の魔法使い、私の名前を知っているとはね」

 

「あんたのやっている事の方が裏切り者よ。堂々と反乱を起こさず、ジュノンを影から操って反乱を起こすなんて陰湿にもほどがあるわ」

 

「・・・・・誰だ?」

 

「魔導鬼士 ディアール、あの格好から見て分かるけど、戦士としても能力がすごいからグリモワールの軍の長を務めている」

 

「それはもう昔の話だ。今の私はこのグリモワールの影の王だ」

 

「ジュノンの友人が関係者だと思っていたけど、あんたが犯人だったとはね」

 

「そうだ。ジュノンを影から操り、このグリモワールに外壁を建て、悪魔族やアンデット族モンスターを率いて侵略戦争を始めようとしたのは、全て私の意思だ」

 

「何故こんな事をした?」

 

「何故?決まってる!!あんな奴にこの国を任せられないからだ!!何が民主主義だ!?あいつと私はかつて研究を競いあってきた仲間!!私との王族争いにも勝ち、あいつはこの国の王となった!!そんなあいつがあんな事を言うなんて思いもしなかった!!確かにあいつの政治指導は素晴らしかった!!それも歴代の王よりも!!そこは認めざろうえない!!だが、そんな奴が王国制廃止!?そんな事したら市民がやりたい放題やるじゃないか!!!」

 

「やりたい放題やっているのはあんたみたいな王国関係者だけでしょうが」

 

「結局は自分の地位が奪われるのが怖いだけなんだな」

 

「勝手に思っておけばいい。だが!!あいつはそれだけじゃない!!あいつはこの意思をエンディミオンに伝えたのだ!!王国制を廃止したこの町を別の町の長に任せようとしたからだ!!!」

 

「「・・・・・・ハッ?」」

 

そんな事、ジュノンの日記には書いてなかったけどまぁ事実なんだろうな・・・・

 

「あいつはこの国の為とか言って、かつて侵略戦争を起こした敵国に、この国の指導者を任せようとしたんだ!!そんな裏切者がこの国の王であってたまるか!!だから私はジュノンから王国制の廃止を聞いた後、ある力を手に入れた!!」

 

「ある力?」

 

「そう!!!どんな奴でも操れる究極の洗脳魔法を!!!私はその力を使い、ジュノンを操り、さらにこのジュノンの話を聞いたエンディミオンにも制裁を与えるため、近隣の悪魔族やアンデット族モンスターたちを我が軍に加えて侵略戦争を起こすのだ!!そして侵略戦争を終えた後、私が2つの国の王となってこの世界を支配するんだ!!!フハハハハハ!!!!!」

 

高らかに笑い叫ぶディアールを見て、俺とアリアはキョトンとしたような表情をずっと見していた。そして、あいつが高笑いを終わったところで、俺が呟くような声の大きさで隣にいるアリアに話しかけた。

 

「・・・・・なぁアリア」

 

「・・・・・・何?」

 

「もしかして俺、こんなくだらない事で助っ人に来たのか?」

 

「(ピキッ)何だと?」

 

「・・・・本当、誘った私が謝りたいぐらいだわ」

 

アリアもアリアで本当に申し訳なさそうな顔をしている。あいつは驚嘆としているが、正直、何でそんな表情になっているのか分からない。

 

「くだらないだと!?私の計画が!?」

 

「くだらなねぇだろ・・・・なんて思い込みの激しいやつだよ・・・・もっとジュノンの話を聞いたれよ。あいつはこの国をより良くするために王国制を廃止して民主主義にしようとしたんだぜ・・・・・エンディミオンの長に話したのもアドバイスを求めるためだろ。全く、彼女とのデートの時間とか男のプライドとか色々返してほしいわ・・・・・」

 

「それを自分勝手に解釈して・・・・侵略戦争を止めてやろうと思った私の善意も返してほしいわ・・・・」

 

「何だと!?」

 

あんまりにも理由がくだらなすぎる・・・・・その事で俺とアリアはやれやれとした表情を見せて息を吐く。全く・・・お前のそのふざけた計画のせいで彼女とのデート2回ほど潰された上にアリアにお人形扱いされて・・・・・・

 

「でもまぁ・・・・・・もうここまで来たんだし・・・・」

 

「そんなふざけた幻想と侵略戦争なんかぶち壊して、全て無かったことにしてあげるわ」

 

もう後には引き返せない状況までやって来たんだ。ここまできたら最後までやり通す、そう言って俺とアリアはディアールを睨みつける。

 

「ふざけた幻想だと?ふん、お前たちが勝つこと自体が幻想だ。お前たちはここで負けて一生、私の捕虜になる。せっかくだ、俺とジュノンで2人、お前たちも2人いる。ここは1回のデュエルで結局を付けようじゃないか」

 

「・・・・タッグデュエルか」

 

「いいじゃない。乗ってやるわよ」

 

ディアールの提案に俺たちは乗り、腕に付けてあったデュエルディスクをもう一度起動させる。ディアールも棒立ちのまま動かない人形となっているジュノンを操って、2人の腕にデュエルディスクが現れた。

 

「っと、そうだ・・・・・遊輝ちゃん!!これ、デッキに入れてちょうだい!!」

 

「ん?」

 

アリアは自身のポケットからカードを何枚か抜き取って俺に投げつけてきた。それを受け取った俺はカードを全て確認する。

 

「(・・・・・・なるほど、あいつのデッキが何となく分かった。今回はタッグデュエルだし俺もあいつに出来る限りサポートをしてやらないとな)」

 

そう思い、デュエルディスクにセットしてあったデッキを一度外して、借りたカードの何枚かをデッキに入れてもう一度セットする。デュエルディスクやオートシャッフルモードでデッキがシャッフルされている間に俺は残り1枚のカードをエクストラデッキに入れて、エクストラデッキに元々入っていたエクシーズモンスター1枚を抜いた。

 

「行くぞ・・・・」

 

「これで勝って、全てスッキリ解決してやるわ」

 

「ふん、貴様らの運命はここで終わる」

 

「「デュエル‼︎」」 「「デュエル‼︎」」

 

遊輝&アリア LP 8000 ジュノン&ディアール LP 8000

 

「先行は私、ドロー」

 

ジュノン 手札 6枚

 

操り人形状態のジュノン、目の焦点が合わず、単調な言葉と単調な動作しかしないから違和感しかないな・・・・

 

「魔導書士 バテルを召喚」

 

魔導書士 バテル 攻500

 

「魔導書士 バテルの効果発動。召喚またはリバースした時、デッキから《魔導書》とついた魔法カードを手札に加える。グリモの魔導書を加えてそのまま発動、デッキからグリモの魔導書以外の《魔導書》カードを手札に加える。セフェルの魔導書を加えて、そのまま発動。手札の魔導書院ラメイソンを見せる事で、墓地の《魔導書》魔法カードと同じ効果になる。グリモの魔導書を選択して、デッキからゲーテの魔導書を加える」

 

相変わらず気持ち悪いくらい動くな・・・・本当、魔導書の審判が無くて良かったよ。

 

「フィールド魔法、魔導書院ラメイソンを発動」

 

ジュノンがフィールド魔法を発動した事で、部屋の大きく横揺れをして、辺りがラメイソンの周りの景色になる。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

ジュノン 手札 3枚 LP 8000

【モンスターゾーン】

魔導書士 バテル 攻500

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

伏せカード 2枚

 

 

「ゲーテが見えてあるのか・・・・めんどくさいな」

 

「遊輝ちゃん、私が先に行くわよ」

 

「そうだな・・・その方が良さそうだろう」

 

さっきアリアから渡されたカードを思い出しながら、そう返事した。あのカードを生かそうと思うとアリアが先に動いてくれた方がいいだろう。

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「ローンファイア・ブロッサムを召喚!」

 

ローンファイア・ブロッサム 攻500

 

出たよ、アキさんのトラウマカード・・・・・あいつのせいであの時のアキさんのトラウマがまだちょっと残ってるんだよな。

 

「ローンファイア・ブロッサムの効果発動!植物族モンスター1枚をリリースしてデッキから植物族モンスターを特殊召喚する!ローンファイア自身をリリースして、捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオを特殊召喚!」

 

捕食植物 オフリス・スコーピオ 攻1200

 

ローンファイア自身がリリースされて出て来たのは、大きな一本の棘を持ったいかにも毒を持ってそうな気色悪い植物が現れた。やっぱり【捕食植物】か・・・・

 

「捕食植物オフリス・スコーピオの効果発動!特殊召喚成功時、手札のモンスターを墓地に送る事で、デッキからオフリス・スコーピオ以外の《捕食植物》を特殊召喚する!手札の捕食植物コーディセップスを墓地に送って、捕食植物ダーリング・コブラを特殊召喚!」

 

捕食植物ダーリング・コブラ 攻1000

 

オフリス・スコーピオが地面に根を張って、その根が伸びて別のところから2対の蛇のような植物のモンスターが生えてきた。

 

「ダーリング・コブラの効果発動!このカードが《捕食植物》モンスターの効果で特殊召喚した時、デュエル中に一度だけデッキから《融合》または《フュージョン》魔法カードを手札に加える!私は置換融合を加えて、そのまま発動!フィールドのオフリス・スコーピオとダーリング・コブラで融合!」

 

融合カードによってオフリス・スコーピオとダーリング・コブラがアリアの後ろに現れた渦の中に吸い込まれて行く。

 

「融合召喚!!捕食植物キメラフレシア!!」

 

捕食植物キメラフレシア 攻2500

 

渦の中から出て来たのは大きく花開いた赤色のラフレシアで、花の中央の部分には捕食用の口が開いており、さらに自身の蔓にも大きな口となった葉が2つほどある。

 

「あいっかわらず、こいつらグロいな・・・・あんまり好きになれん」

 

「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょ。捕食植物キメラフレシアの効果発動!このカードのレベル以下のモンスター1体をゲームから除外する!」

 

「手札のエフェクト・ヴェーラーの効果発動。このカードを手札から捨て、キメラフレシアの効果をエンドフェイズまで無効にします」

 

キメラフレシアがバテルに近づいていったが、上からエフェクト・ヴェーラーが舞い降りてキメラフレシアにキスをする。キスされたキメラフレシアは照れてバテルに何もせず引っ込んだ。

 

「なるほどね・・・・だったらバトル!捕食植物キメラフレシアで魔導書士バテルに攻撃!」

 

「リバースカードオープン、ゲーテの魔導書。墓地のグリモの魔導書とセフェルの魔導書を除外してバテルを裏側守備表示にします」

 

「それでも攻撃は通る!紫炎の棘(サポート・ソーン)!」

 

ゲーテの魔導書が開かれて、グリモとセフェルを魔導書の中に吸い込んで、グリモを裏側守備表示にセットされた。キメラフレシアが自身の蔓を鞭のようにして操り、リバースしたバテルを斬りつけて破壊した。

 

「バテルの効果発動。デッキからグリモの魔導書を手札に加えます」

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

アリア 手札 3枚 LP8000

【モンスターゾーン】

捕食植物キメラフレシア 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!」

 

ディアール 手札 6枚

 

「スタンバイフェイズ時、ラメイソンの効果発動!フィールドまたは墓地に魔法使い族モンスターが存在する場合、墓地の《魔導書》を1枚デッキの下に戻して1枚ドローする!ゲーテの魔導書をデッキに戻して1枚ドロー!」

 

ディアード 手札 6枚→7枚

 

「フッフッフッ・・・・・では見せてやろう。私が手に入れた新たな力を!魔法カード、影依融合(シャドール・フュージョン)!」

 

「ハッ!?」

 

「シャドール!?」

 

「このカードは《シャドール》専用融合魔法だが、相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいる場合、デッキのモンスターで融合できる!私はデッキからシャドール・ビーストと魔導教士システィを墓地に送り融合!エルシャドール・シェキナーガ!!」

 

エルシャドール・シェキナーガ 攻2600

 

デッキからシャドール・ビーストとシスティが渦に飲み込まれていき、その渦から闇の正気が垂れ流れて、機械仕掛けの操り人形の女性が現れる。下半身は蛇みたいなものが巻きついている。そのモンスターには操り人形らしく糸があり、それは上空にある大きな機械で操られている。

 

「シャ、シャドールって・・・・これまた面倒なものを・・・・」

 

「操りの魔術を扱う魔法使い族・・・・あんたが洗脳の魔法を手に入れたのは、そいつらが原因ね」

 

「その通り!!俺はこの力で洗脳の魔法を思うがままに操れるようになった!!貴様らもこの魔法で私の操り人形となってもらおう!!墓地に送られたシャドール・ビーストの効果発動!デッキから1枚ドローする!」

 

ディアール 手札 6枚→7枚

 

「手札のジェスター・コンヒィは攻撃表示で特殊召喚できる!」

 

ジェスター・コンヒィ 攻0

 

ジェスター・コンヒィ?確かに便利なカードだけど、わざわざ魔導に入れる必要があるかな?

 

「ジェスター・コンヒィをリリース、現れろ私自身!!魔導鬼士ディアールをアドバンス召喚!」

 

魔導鬼士ディアール 攻2500

 

バテルがリリースされてディアールがフィールドに現れる。

 

「さらに魔法カード、アルマの魔導書!除外されている《魔導書》を手札に戻す!グリモの魔導書を手札に戻して、そのまま発動!デッキからセフェルの魔導書を加えて、セフェルの魔導書を発動!手札のゲーテの魔導書を見せて、墓地のグリモの魔導書をコピーして、ヒュグロの魔導書を手札に加える!」

 

チッ、こいつは既にゲーテを握っていやがる。俺のターンには妨害される事が確定か・・・・

 

「ヒュグロの魔導書を私自身に対して発動!効果により攻撃力は1000ポイントアップする!」

 

魔導鬼士ディアール 攻2500→3500

 

「バトル!」

 

「バトルフェイズ宣言時、リバースカードオープン!ブレイクスルー・スキル!効果でエルシャドール・シェキナーガの効果をエンドフェイズまで無効にする!」

 

「(?何でこのタイミングなんだ?俺のターンに残してくれた方が処理しやすいだろ?)」

 

「別に構わない。私自身でキメラフレシアに攻撃!」

 

「キメラフレシアの効果発動!このカードと戦う相手モンスターの攻撃力を1000ポイント下げて、このカードの攻撃力を1000ポイントアップする!」

 

「ならばリバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!キメラフレシアの効果を無効にする!」

 

キメラフレシアの触手がディアールに絡み付こうとしたが、デモンズ・チェーンによる鎖がキメラフレシアを縛り付けて行動を束縛する。ディアールがキメラフレシアに突っ込んで自身の剣でキメラフレシアを斬る。キメラフレシアは真っ二つになって爆発して破壊された。

 

魔導鬼士ディアール 攻3500

捕食植物キメラフレシア 攻2500

 

遊輝&アリア LP8000→7000

 

「ぐうううう!!!!!」

 

「ヒュグロの魔導書の効果発動!攻撃力がアップしたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、デッキから《魔導書》カードを手札に加える。アルマの魔導書を加えて、エルシャドール・シェキナーガでダイレクトアタック!」

 

「この攻撃宣言時、手札の捕食植物セラセニアントの効果発動!このカードを手札から特殊召喚する!」

 

捕食植物セラセニアント 守600

 

アリアの前に見た目が雑草としか言えないモンスターが現れる。

 

「ダメージは0になっても破壊はさせてもらう!エルシャドール・シェキナーガでセラセニアントに攻撃!」

 

エルシャドール・シェキナーガを操っている機械がゆっくりと起動して、座っていた女性を立たせる。その女性が機械に操られ、手をかざして光線を放ちセラセニアントを破壊した。

 

「この瞬間、セラセニアントの効果発動!このカードと戦闘を行なった相手モンスターを破壊する!」

 

「何だと!?だがエルシャドール・シェキナーガの効果」

 

「忘れたの!?このターン、エルシャドール・シェキナーガはブレイクスルー・スキルの効果で効果を使えないわよ!」

 

「!?し、しまった!!」

 

なるほど・・・・・ダメージステップ時にブレイクスルーが打てないから、バトルフェイズ宣言時に打ったのはそのためか・・・・

そう感心していると、破壊されずはずのセラセニアントがエルシャドール・シェキナーガにくっついて、自爆した。

 

「ぐっ・・・・エルシャドール・シェキナーガの効果発動!墓地へ送られた場合、墓地の《シャドール》魔法・罠を1枚手札に戻す!私は影依融合を手札に戻す!」

 

「こっちもセラセニアントの効果発動!戦闘または効果で墓地に送られた場合、デッキから《プレデター》魔法・罠を手札に加える!捕食接ぎ木(プレデター・グラフト)を手札に加える!」

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズにヒュグロの魔導書の効果は消える!」

 

ディアール 手札 5枚 LP 8000

【モンスターゾーン】

魔導鬼士ディアール 攻3500→2500

【魔法・罠ゾーン】

魔導書院ラメイソン (フィールド)

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

「この瞬間、墓地のキメラフレシアの効果発動!このカードが墓地へ送られた次のターンのスタンバイフェイズにデッキから《融合》または《フュージョン》魔法カードを手札に加える!タッグデュエルにより、この効果を受けるのは遊輝ちゃんよ!」

 

「俺はデッキから置換融合を手札に加える。魔法カード、ガガガ・ゲット!デッキから《ガガガ》モンスターを特殊召喚する!ガガガマジシャンを召喚!」

 

『ハアァァ!!』

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

「さらにガガガガールを召喚!」

 

『久しぶりに序盤に出れた!』

 

ガガガガール 攻1000

 

デッキからダイヤが、手札からパールが現れる。本当ならここでエクシーズ召喚をするのだが、今回はあいつのデッキ相性もあるし、こいつで行こう。

 

「魔法カード、置換融合!フィールドのガガガマジシャンとガガガガール、2体の闇属性モンスターを融合!」

 

フィールドに現れた渦の中にダイヤとパールが吸い込まれていき、渦が爆発して大きな咆哮がフィールドに轟く。

 

『・・・・・・ガアアアアア!!!!!!』

 

「融合の名を持つ龍よ!飢えた牙に毒を染み込ませ、亡者どもを食い尽くせ!融合召喚!Lv8!轟け!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!」

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800

 

渦の中から大きな紫色の蔓みたいな触手が先に現れて、次いで真ん中の赤い球が光り、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが姿を現す。

 

「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動!特殊召喚成功時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の攻撃力をこのカードに加える!」

 

「な、何だと!?」

 

スターヴ・ヴェノムの翼が口のように大きく開いて、そこに紫色のエネルギーが溜められて、羽のように広がった。

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻2800→5300

 

「バトル!スターヴ・ヴェノムで魔導鬼士ディアールに攻撃!」

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、ゲーテの魔導書!墓地のセフェルの魔導書とヒュグロの魔導書を除外してスターヴ・ヴェノムを裏側守備表示にする!」

 

「速攻魔法、禁じられた聖槍!スターヴ・ヴェノムの攻撃力を800ポイント下げて、このカード以外の魔法・罠の効果を受けない!」

 

「ぐっ!?」

 

再びゲーテの魔導書が開いてスターヴ・ヴェノムを裏側守備表示にしようとしたが、禁じられた聖槍が天空から放たれてスターヴ・ヴェノムの攻撃力を下げたが、ゲーテの魔導書から守る。ゲーテから守られたスターヴ・ヴェノムは後ろの2本の触手を操り、ディアールを破壊した。

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻5300→4500

魔導鬼士ディアール 攻2500

 

ジュノン&ディアール LP8000→6000

 

「ガアアアアア!!!!!」

 

よし、何とか形成逆転することはできた。だけどあいつら、手札が多いからな・・・警戒しないと。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ時、スターヴ・ヴェノムの攻撃力は下に戻る!」

 

 

遊輝 手札 1枚 LP7000

【モンスターゾーン】

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 攻4500→2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚




アリア「お散歩楽しかったね♪」

遊輝「・・・・・・・・・・・・」←ゲッソリしている。

アリア「こらお馬さん!何うつ伏せで転がっているのよ!アリアさんの服が汚れちゃうじゃやい!!」

遊輝「・・・・・・////疲れるし、恥ずかしいし・・・・」

アリア「今の魔法少女遊輝ちゃんはお馬さんなんだからこれくらいのことで疲れちゃダメだよ!!次はアリアさんを背中に乗せて歩いてもらうから!!」

遊輝「////やめて・・・・ただでさえしんどいのに、ここで重い「誰が重いですってえぇぇ!?!?!?」・・・・・アリアさんは重くないです」

アリア「もう遅いわよ!!遊輝ちゃんにはこの後たっぷりと罰を与えるわ!!」

遊輝「///も、もう嫌だ・・・・(涙)」

アリア「というわけで次回もよろしく!!ほら遊輝ちゃん!!罰を与えるからこっちに来なさい!!」

遊輝「///は、はい・・・・(涙)」

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