【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【おかしいなぁ・・・この章の構成を考えた時にはお風呂回なんて無かったんだが・・・まぁいいか】


Q,アリアさんって年齢いくつ?
A,前回の話で分かった人もいるけど、18〜19。遊輝君の精神年齢(前世の年齢)は19歳なので大体一緒くらい

Q,作者ってシリアス苦手?
A,超苦手。重苦しい空気を執筆する技術が難しくて仕方ない。

Q,作者のアニメの知識は?
A,全然無いよ。興味があっても守銭奴(カードに金を使いたい)だから借りようともしない。興味があるのは事実、だからアリアさんのコスプレ衣装探すためのアニメのネットサーフィンは楽しい。



アリア「今日の遊輝ちゃんのファッションはこちら!」

遊輝「もう・・・・これがマシだと思えてきた・・・・」←とある科学の超電磁砲の御坂美琴の制服、ベストヴァージョン

アリア「女子高生、御坂美琴ちゃんの学校制服の衣装だよ〜。遊輝ちゃん、身長150cmも満たないからJKというよりJCだよね。

遊輝「いや、今、俺中学生だから」

アリア「マジレスしない。ねぇねぇこの人の決め台詞を言ってよ!これこれ!」

遊輝「いや、言わねぇよ・・・・・」

アリア「・・・・『魔法少女遊輝ちゃんは決め台詞を言う』」

遊輝「お、おいこら!!・・・・『戦う気があるなら拳を握れ!戦う気がないなら立ち塞がるな!!ハンパな気持ちで踏みにじってんじゃないわよ!!!』

アリア「きゃあ〜〜!!かっこいい〜〜!!さすが最強ヒロイン!!」

遊輝「・・・・もう嫌だ(涙)」

アリア「じゃあ最強カードの紹介行くよ〜。今回はクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!」

遊輝「おい、それ前回のデュエルでも出たぞ」

アリア「あんたと違ってちゃんと活躍して、しかもデッキのテーマ的にもピッタリだし」

遊輝「そうだけど・・・・今のアニメの第3の主人公、ユーゴ君の切り札で、Lv8のシンクロモンスターでチューナー以外のモンスターはシンクロモンスターを素材に指定した大型モンスターだ」

アリア「効果は1ターンに1度、モンスター効果を無効にして破壊する。シンプルだけど誰がどう見ても強いと認めるわね」

遊輝「本当はクリアウィング・シンクロの進化のはずなんだけどな〜・・・・タクシー龍で出てきたと思ったら今度はシンクロダークやDDに入って妨害したりとか・・・目的違う気がする」

アリア「あとはLv5以上以上のモンスターと戦闘を行う場合、そのモンスターの攻撃力分アップする。所謂、オネストね」

遊輝「モンスター効果を無効にしてオネスト内臓とか・・・・こいつもよくよく考えたら頭おかしいな〜」

アリア「というわけで遊輝ちゃん!今日も一緒に言うよ!」

遊輝「はぁ・・・・・」

「「第133話、デュエルスタート!」」


第133話 ラメイソン潜入 風の魔法使いと風の玩具機械

遊輝 side

 

 

「分かった!!!分かったから!!脱ぐ!!服脱ぐから!!」

 

「今の遊輝ちゃんは信用ならないからね!!私が最後まで脱がせてあげる!!」

 

「余計なお世話だから!!だから勝手にスカートを脱がすな!!」

 

「良いじゃない別に、遊輝ちゃんの男の証が減るわけじゃないんだから!えいっ!」

 

「アアアアア!!!!!」

 

お風呂場の脱衣所・・・・・アリアに連行されて俺はアリアに服を脱がされている。アリアがブレスレッドに吹き込んでしまった以上、俺はどうすることも出来ないので大人しく言う事を聞くと言ったがアリアは信用出来ないとか言って、俺の服を脱がしてきた。

 

「よし!!遊輝ちゃんも素っ裸になったところでお風呂にLet's Go!!」

 

「女性が平気に素っ裸とか言うなよ・・・・」

 

「いいのいいの!!そんな事気にしていたら普通に生活できないし」

 

「(いや、出来るだろう・・・・)」

 

結局、何の抵抗も出来ずに裸にされて(ブレスレッドは付けられたまま)、腰にタオルを巻いて、二人でお風呂場に入る。ここの家の住人が恐らく一人暮らしのせいか、お風呂は普通のサイズだ。一人で入るならともかく、二人なら少し窮屈だろう。

 

「お前先入っとけよ。俺、先に身体洗うから」

 

「ええぇ〜〜」

 

「えぇじゃねぇ!!とにかく入れ!!」

 

「ブゥゥ〜〜」

 

渋々といった様子でアリアが先にお風呂に入る。俺は隅に置いてあった風呂椅子を引っ張り出して、それに座り髪の毛をシャワーで濡らす。シャンプーを使わせてもらい、髪の毛を洗う。

 

「違うよ遊輝ちゃん。髪の毛はもっとこう、大事に洗わないと傷むよ」

 

「そんな事いちいち気にしていられるか」

 

「遊輝ちゃん、女装モデルやってるんでしょ?だったら気にしないと」

 

「女装モデル言うな!!」

 

「そんな事言わないでほら!」

 

「えっ?ちょ!?ちょっと!?」

 

「心配しなくてもアリアさんが洗ってあげるから」

 

アリアは湯船から上がって、俺の後ろにもう一つの風呂椅子を置いて座る。そのまま俺の手を無理矢理下ろして、髪の毛を洗い始めた。俺はゴシゴシと力強く洗うタイプだが、いかんせん、誰かさんのせいで髪を切る事を禁止されている。この前も床屋に行こうとしたら何故か電話が掛かってきて止められる・・・・あの人、ファッションデザイナーとか言ってるけど、エスパーだよな。そんな訳で俺の髪は肩にかかるくらいまで伸ばしているので、髪を洗うのに時間が掛かってしまう。一方、アリアは力強く洗うのではなく、髪の毛一本一本を丁寧に洗うように滑らかに洗っていく。

 

「どう?これだったら髪の毛も痛まないし、早く済むでしょ」

 

「んなめんどくさい事をしてられるかよ・・・」

 

「そんな事言ったら髪の毛傷むよ!これからはこんな風な仕草で洗わなくちゃ!」

 

「だからめんどくさいって言ってるだろ・・・っていうかそんな女性らしい仕草をやってられるか・・・・」

 

髪を丁寧に洗われて、そのままシャンプーを流してアリアはコンディショナーを手に出してそのまま俺の髪の毛に付ける。なんか・・・・・姉に頭を洗われているような感覚だな・・・・一人っ子だったから姉なんかいないけど。

 

「遊輝ちゃん、毎日コンディショナー付けている?髪の毛が傷みやすいよ」

 

「さすがにコンディショナーぐらいは毎日やってるわ・・・・」

 

「のわりには端の方が傷んでいるけど」

 

「しらねぇよ・・・・・・」

 

「しらねぇよじゃないでしょ!!自分の髪のケアくらいちゃんとしなさいよ!!」

 

「だからそんな事してられるかって・・・」

 

「はい、これで流したら髪の毛終わり」

 

アリアが再びシャワーヘッドを持って再び俺の頭を洗い流す。

 

「じゃあ次は身体ね!」

 

「もういいわ!!さすがにそれくらい普通に洗わせろ!!」

 

「ブゥゥ〜〜」

 

「ブーイングするな!!!」

 

あまりにもしつこいのがアリアを湯船に追い返すことには成功。そのまま腰に巻いていたタオルにボディーソープを付けて身体を洗い、流す。洗い終わったら腰にもう一度タオルを巻いてアリアと湯船を変わった。アリアは風呂椅子に座った後、シャワーで頭を濡らしてシャンプーに付けて髪の毛を洗い、その後コンディショナーで整えて、身体を洗う。

 

「・・・・ふぅ〜、こんなところでいいか」

 

「じゃあ先上がるぞ」

 

ザバーとお湯が流れる音が聞こえ、俺は湯船から上がろうとしたが、アリアが俺の目の前に立ってそんな事をさせてくれなかった。

 

「・・・・・・何?」

 

「これから二人でお風呂に入るの!」

 

「もう結構です・・・・・」

 

「入るの!!」

 

「・・・・・・はい」

 

押し負けてしまった俺の身体は再び湯船に浸かる。アリアにも湯船の中に入ってきて、お湯が少し溢れて外に流れる。

 

「気持ちいいわね〜〜、4日ぶりだよ」

 

「2日前ぐらいに川のほとりで止まって水浴びしてたじゃねぇか」

 

「あんなので満足していたら乙女心失格だよ、遊輝ちゃん」

 

「俺にはお前の考えが一生分からないままだわ・・・・」

 

「もう、つれないわね〜〜・・・・・明日はラメイソンに乗り込むから」

 

「・・・・何だ?早期決着か?」

 

「違う、重要機密を盗る。出来たらジュノンの顔だけでも見ておきましょう」

 

「ジュノンの顔を見るくらいならさっさと倒せばいいじゃねぇか・・・・」

 

「甘い甘い、ジュノンに対面したところで何の情報も無かったら一方的にやられるかもしれないわよ。ここは2・3日対策を取らないと」

 

「(いやいや、今日真正面から乗り込んだ奴どこのどいつだよ(汗))」

 

「というわけで、もう少し入りましょう♪」

 

アリアが俺の肩に手をかけてそのままガッシリと身体に手を回されて固められてしまう。これは・・・・・長くなりそうだな・・・・のぼせる前に上がらないと・・・・

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・報告」」

 

 

〜〜(翌日)〜〜

 

 

「ほぇ〜・・・・・昨日はそんなに注意深く見てなかったけど、ラメイソンってデカイな」

 

「この町の中心機関よ。これだけ大きくても不思議じゃないでしょ」

 

あのお風呂の後も結局、アリアがブレスレットに『一緒に寝る』と吹き込んでしまったせいで一緒に寝る羽目になった・・・・大丈夫だよな?龍可にバレないよな?

とにかく、今日もアリアに訳わからない魔法少女の服(高町なのはの色違い、遊輝はオレンジ、アリアはピンク)を着せられて、フードを深く被ってマントを羽織り、バリアを無視してこの町の中心機関、グリモワールの前にやってきた。昨日は遠くで見ただけだったけど、改めて近くで見ると意外と高さがあってビックリする。大体・・・・200ってところか?

 

「正面の入り口があそこ・・・・こういうのって普通、裏口があるはずなんだけどどこかしらね」

 

「裏口が無いっていうのはデメリットばっかだと思ったけど、防犯って意味ではある意味メリットなんかな」

 

「こらこら、これから私たちはその泥棒みたいな事をするのよ、そんな事言わない」

 

「へいへい」

 

今日の目的はこのラメイソンの構造を詳しく知ることと、ジュノンについての資料、その他諸々重要そうな物を盗むとアリアは言った。もう加担してしまった身なので断ることも出来ず、風呂場で呑んでしまったのでこうやってノコノコと着いてきた。とりあえずグリモワールの周りを正面玄関から1週してみる、だが、1周した結果、地上からは裏口になるような物は見つからなかった。

 

「同じような壁ばっかね・・・・出入り口一つも見つかりやしないわ」

 

「どうするんだよ?飛んでみる?突き破る?それとも正面突破?」

 

「どれもこれもリスキーなのよね〜〜。飛んでみるは論外、この辺飛んでいる人たちいないから飛んだ瞬間に怪しまれる。現実的には突き破るか正面突破か・・・・」

 

「正面突破もリスキーすぎるだろ、もし敵が待ち構えていたら骨が折れるぞ」

 

「正面突破は最終手段ね・・・・やっぱり突き破るがいいかな」

 

「おっしゃ、ちょっと退いとけ」

 

突き破るという結論が出たので、アリアを遠くに離れさせる。そのまま俺の両手に2つの太陽を作る。

 

「サン・フレア!!!」

 

バーーーン!!!バーーーン!!!

 

そのまま2つの太陽を壁にぶつけて、ぶつかった所から爆発が起きて煙が充満する。

 

「・・・・・ハアアアア!?!?」

 

「すっごいわね・・・・・太陽の温度も受け付けないとは、さすがラメイソンってところかしら」

 

煙が晴れると壁に穴が空いていた・・・・・ではなく、傷一つ無しだ。これには驚くしかない、太陽2つをぶつけても無傷で済むなんてなんか小細工をしたとしか考えられない。

 

「マジで言ってんのこれ!?」

 

「ラメイソンは中心機関な上に重要な魔導書を保管している図書館みたいな役割もしているからね、こういう防御系の魔法は凄いと認めざろうえないわね。恐らく、この壁全面にこうなっているのでしょうね〜」

 

「えぇ〜〜・・・・・じゃあ一番骨が折れる正面突破?」

 

「そうするしかないか・・・・それが一番頭使わないというメリットもあるけど」

 

「頭を使わない代わりに大幅に体力と霊力が減るぞ」

 

「文句言わない。魔法少女遊輝ちゃん、デュエルディスクと箒の準備を」

 

「いやだから、俺箒いらないって・・・」

 

「魔法少女なんだから箒で飛びなさいよ」

 

アリアが謎の空間を作り出し、その中から2本の箒とデュエルディスクを取り出す。そのうち、1本の箒は俺に渡してくる。その箒を受け取って、アリアはフードをさらに深く被った。俺もフードを深く被り、マントをローブみたいに身体に巻きつけて相手からはどんな姿なのか見えないようにする。

 

「それじゃ乗り込むわよ。マントはともかく、フードはできる限り外さないよう」

 

「おk」

 

正面玄関の前まで戻ってアリアが先頭に先に入る。自動ドアが開いて中に入ったが、受付っぽい所に人はいない。それどころか、周りにも誰一人いない。

 

「・・・いねぇな」

 

「まあここはね・・・・上に行ってみようか」

 

「そうだな」

 

受付らしき所は誰もいないため、そのまま受付を通り過ぎて奥へと進んでいく。エレベーターらしきものがあったが動かないので階段を使って上へ上へと上がっていく。しかし、人一人見つからない。どの部屋を覗きこんでもだ。

 

「こりゃどうなってるんだ?あんな町の状態とはいえ、人一人くらいこの建物にいてもおかしくないだろ?」

 

「そうね・・・・研究機関にもいないっていうのはさすがに怪しいわね・・・遊輝ちゃん」

 

「へいへい・・・・・」

 

アリアに命令されたので俺はシグナーの能力、生命の力を使い、人又はモンスターの探索をする。どんな生き物にしろ、絶対に生命の呼吸とかそういうのは出るので、俺はそいつを感知して今現在、どこに何人おるのか探索できる。

 

「(・・・・・・・後ろから2〜3人付けている。多分、あいつらが動けばどこかで隠れている奴らも動くだろうな)」

 

「(そう、誰かいるかな〜と思ったけどタチ悪いわね)」

 

「(こりゃ完全に吊られているな。出口があそこしかなかったんだから)」

 

「(しょうがない・・・・吊られたんだったら強行突破でもしましょうかね!)」

 

「!?おい待てよ!!」

 

突然アリアが箒に跨いで飛び出したので俺も慌てて箒を持ったままアリアを急いで追いかける。俺が後ろで感知した2人の人間らしき奴らも俺たちが飛んだのを見てすぐに追いかけてきた。

 

「おいアリア!!お前どこに行こうとしているんだよ!?」

 

「ラメイソンの中心機関よ!!そこからジュノンのデータとか重要機密をこれにインストールするわ!!」

 

「俺は!?」

 

「恐らく隣の部屋が書物の保管庫だったからジュノンとか機密情報の本を全部盗む!!」

 

「分かった!!」

 

アリアが目的の場所まで飛びながら誘導、その間にも敵は追ってくるがそんな事を気にせず、俺たちは突き進む。そして、目的の場所らしき部屋にアリアが入る。

 

「遊輝ちゃんは次の部屋!!中に入ったら力ずくで扉を閉じなさい!!」

 

「サラッと無茶を言うな!!」

 

アリアに文句を言ったがすでに部屋に入って自動ドアが閉まってしまう。俺はそのまま進んですぐに見えてきた部屋に入る。

 

「ダイヤ」

 

『分かりました』

 

自動ドアが閉まったところを確認して太陽を複数作り、それをぶつけるのではなく扉と扉の境目に並べる。鋼はすぐに溶け出して繋ぎ目部分がなくなる。それをダイヤの魔法により無理矢理に冷やして地面に流れ落ちないようにする。この作業を10〜20秒ほどするとあら不思議、自動ドアの繋ぎ目が無くなり、何の機能もしないただの壁となった。壁となった扉の向こう側からガンガンと音が聞こえるが無視だ。

 

「とりあえず片っ端から怪しい奴を全部入れて行こうか」

 

身体を反転して、大量にある書物の倉庫の中からそれっぽい物を置いてそうな物を見つけて、アリアから渡されたずた袋を右手に持ってとにかく怪しそうな・重要そうな雰囲気を出している本は全部入れていく。ダイヤにもお願いして、片っ端から本を頭陀袋に入れていく。にしてもこのずた袋、めちゃくちゃ入るな〜〜・・・・・・乱雑に入れているんだが全く底が見えない。これも一種の魔法道具ってやつなのかね〜〜。そう思いながら重要そうな本は全てずた袋の中に入れた。

 

「こんなもんか・・・・そっちは?」

 

『こちらも大丈夫です』

 

「は〜い♪出来た?」

 

ダイヤにも渡した同じずた袋を見て、お互いに必要そうな物を入れたことを確認した後すぐに、隣に謎の空間が開いてアリアがヒョイッと出てきた。

 

「まあな・・・・こんなもんでいいだろ」

 

「じゃあ重要機密を盗ったから、できればジュノンの様子を見てスタコラサッサと言いたかったけど・・・・・」

 

「・・・・無理な様子だな」

バーーーン!!!!!

 

「侵入者がいたぞ!!!昨日、門番と偵察隊を破った奴らだ!!」

 

「わぁわぁ・・・・団体さんのご登場なこと」

 

「いつの間にこんなに呼んだのかしらねぇ・・・・」

 

アリアと今後のことを話していたけど、俺とダイヤで溶接して壁とした扉をぶち壊して大量の悪魔族モンスターがこの書庫の部屋に流れ込み、すぐに俺とアリアを囲んだ。その様子をアリアは頬をかきながら、俺はフード越しで頭をかく。先頭で仕切っているのは・・・・デーモンの将星とE-HERO マリシャス・エッジか・・・レベル的には幹部クラスか。

 

「逃さねぇぞ悪しき魔法使い!!」

 

「いやお前らの方が悪だろ・・・悪魔族のモンスターなんだから」

 

「ごちゃごちゃ言うな!!貴様らにはジュノン様の命でスパイ容疑がかかっている!!貴様らの運命は拷問か奴隷か処刑だ!!」

 

「おぉ〜おぉ〜、怖い事言うわね〜〜。か弱い二人の魔法少女相手に捕まえてもいないのに拷問に奴隷に処刑宣告〜?」

 

「この状況ではどうも出来ないだろ!!お前たち、行け!!」

 

「「「「「「ワアアアア!!!!!!」」」」」」」

 

「脳無しが・・・フレア・リフレクター!!!!」

 

何も考えずに悪魔族のモンスター達が俺たちに向かって一斉に突っ込んできたので俺とアリアの周りに赤いバリアを張る。悪魔族モンスター達はそのバリアに一斉に物理攻撃を仕掛けたが、それらの攻撃はすべて跳ね返されて逆にバリアから小さな火の玉の弾幕が出てきて、悪魔族モンスター達に飛び交う。弾幕の密度は濃く、またモンスター密度も高いためすべての悪魔族モンスターがその弾幕に当たり、身体が火だるま状態になった。

 

「うわ〜地獄絵図・・・・危ない汚物にはさっさとここから消えて消毒ね・・・アザールーラ」

 

アリアは呟いた変な言葉で火だるまとなった悪魔族モンスター達の足元に黒い穴が開いて、その中に落ちていった。

 

「チッ・・・・・役に立たない連中供め」

 

「(お前らの部下だろ・・・・もうちょっとちゃんとした指示出せば良かったじゃねぇか(汗))」

 

「さあどうする?あんた達もまとめてやって退治してあげるわよ」

 

「我々はあいつらみたいな野蛮なやり方は気に食わなくてね」

 

「(じゃあ何で突っ込めって指示したんだよ(汗))」

 

「ここはこいつで決着をつけようじゃないか」

 

マリシャス・エッジが左腕を突きつけて、デュエルディスクみたいな物を懐から取り出して、装着した。デーモンの将星の方も同じくデュエルディスクを取り付ける。

 

「へぇ〜・・・・最初の相手はあんたたち二人ってところね」

 

「まぁこっちとしてもあんまり体力使わなくてすみそうだな・・・・」

 

向こうが二人ともデュエルディスクを起動したのでこちらも腕につけてあったおおきなリストバンドみたいな物にタブレットみたいな物を取り付けて、ソリッドビジョンのデュエルディスクを起動させる。

 

「遊輝ちゃんはマリシャス・エッジ、私はデーモンの将星、シングルでね」

 

「OK・・・・・・」

 

「「デュエル‼︎」」 「「デュエル‼︎」」

 

 

遊輝 side out

 

 

アリア side

 

 

アリア LP4000 デーモンの将星 LP4000

 

ラメイソン乗り込みまで成功、あとはジュノンの様子だけでも見とけば任務完了だったんだけどね〜、まぁ、人生そうは上手くいかないわよ。

 

「私が先行をもらう。私のターン」

 

デーモンの将星 手札 6枚

 

「魔界発現世行きデスガイドを召喚!」

 

魔界発現世行きデスガイド 攻1000

 

「魔界発現世行きデスガイドは召喚した時、デッキから悪魔族のLv3モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する!トリック・デーモンを特殊召喚!」

 

トリック・デーモン 攻1000

 

悪魔のような尻尾と八重歯が見えるバスガイドの格好をしたお姉さんが現れて、そのバスガイドさんの案内でトリック・デーモンが姿を現れる。

 

「さらに手札のデーモンの将星は私の場に《デーモン》がいる場合手札から特殊召喚出来る!」

 

デーモンの将星 攻2500

 

「この効果で特殊召喚した場合、私のフィールドのモンスター1体を破壊しなければならない。トリック・デーモンを破壊する!」

 

フィールドに現れたデーモンの将星はトリック・デーモンの体を掴んで握り潰した。

 

「この瞬間、破壊されたトリック・デーモンの効果!デッキから《デーモン》と名のついたカードを1枚手札に加える!私はフィールド魔法、伏魔宮(デーモンパレス)ー悪魔の迷宮ーを手札に加えてそのまま発動!」

 

フィールドが書庫から黒の迷宮へと変わる。

 

「このフィールド魔法がある限り、私の悪魔族モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!」

 

魔界発現世行きデスガイド 攻1000→1500

デーモンの将星 攻2500→3000

 

「さらに、伏魔宮(デーモンパレス)のさらなる効果!私の場の《デーモン》モンスター1体を対象に、他の悪魔族モンスターをゲームから除外することで対象にしたモンスターと同じレベルの《デーモン》モンスターをデッキから特殊召喚する!私はデーモンの将星を対象にして、魔界発現世行きデスガイドをゲームから除外!デッキから2体目のデーモンの将星を特殊召喚する!Lv6の2体のデーモンの将星でオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!永遠の淑女 ベアトリーチェ!」

永遠の淑女 ベアトリーチェ 守2800

 

ブラック・ホールに吸い込まれた2体のデーモンの将星の代わりに出てきたのは、透けたピンク色の西洋の神殿の女神のような服装をしたベアトリーチェだ。

 

「永遠の淑女 ベアトリーチェの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、デッキからカードを1枚墓地に送る!」

 

永遠の淑女 ベアトリーチェ OVR 2→1

 

「私はこの効果でネクロ・ガードナーを墓地に送る!」

 

めんどくさいわね〜・・・・そんな防御系のモンスターなんか入れないで欲しいよ。私も入れているけど。

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

将星 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

永遠の淑女 ベアトリーチェ 守2800

【魔法・罠ゾーン】

伏魔宮ー悪魔の迷宮ー (フィールド)

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「スタンバイフェイズ、ベアトリーチェの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて、今度はトリック・デーモンを墓地に落とす。トリック・デーモンの効果でデッキから3枚目のデーモンの将星を手札に加える!」

 

永遠の淑女 ベアトリーチェ OVR 1→0

 

「関係ないわね!このカードは自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚出来る!WW(ウィンド・ウイッチ)ーアイス・ベルを特殊召喚!」

 

WWーアイス・ベル 守1000

 

「(!?デッキが違うだと!?)」

 

「アイス・ベルが特殊召喚した後、さらにデッキから《WW》モンスターを特殊召喚する!チューナーモンスター、WWーグラス・ベルを特殊召喚!」

 

WWーグラス・ベル 攻1500

 

私のフィールドに冷たい風が吹いて、氷の箒に座った魔法少女が現れ、さらにそのモンスターが氷の杖を振って横に同じく氷の箒に跨いだ白いスーツのような服を着た魔法少女が現れた。

 

「チェーン1、アイス・ベル、チェーン2、グラス・ベルで効果発動!グラス・ベルの効果でデッキから《WW》モンスターを手札に加える!スノウ・ベルを加えて、アイス・ベルは特殊召喚した場合、相手に500ポイントのダメージを与える!」

 

デーモンの将星 LP 4000→3500

 

アイス・ベルがもう一度氷の杖を振って、デーモンの将星に冷たく強い風が吹かれる。

 

「ふん、こんな冷風なんか私には効かない」

 

「そんな事言ってられるのも今のうちだよ!手札のチューナーモンスター、WWースノウ・ベルは自分フィールドに風属性モンスターしか存在せず、自分フィールドに風属性モンスターが2体以上いる場合、手札から特殊召喚出来る!」

 

WWースノウ・ベル 守100

 

「行くわよ!Lv3のWWーアイス・ベルにLv4のWWーグラス・ベルをチューニング!」

 

☆3 + ☆4 = ☆7

 

「真冬の世界に輝く魔女が吹雪とともに舞い降りる。雪も氷も我が力で吹き荒らせ!シンクロ召喚!Lv7!WWーウィンター・ベル!」

 

WWーウィンター・ベル 攻2400

 

ウィンター・ベルが作った4つの緑色の輪の中にアイス・ベルが入って3つの星となる。それらが一つになって光が輝くと、辺りいっぺんに吹雪が吹き荒れて、ウィンター・ベルが姿を現す。

 

「ウィンター・ベルの効果発動!自分の墓地の《WW》モンスターを1体選んで、そのモンスターのLv×200ポイントのダメージを与える!対象はLv4のグラス・ベル!」

 

ウィンター・ベルが墓地にいるグラス・ベルの魂を真ん中の緑色のコアみたいなところで吸収して、そのコアからさっきのアイス・ベルよりもさらに強い冷風が吹き荒れる。

 

デーモンの将星 LP3500→2700

 

「まだまだ!Lv7のWWーウィンター・ベルにLv1のWWースノウ・ベルをチューニング!」

 

☆7 + ☆1 = ☆8

 

「水晶の翼を持つ龍が邪悪な悪魔の心に神聖なる光を照らし出す!シンクロ召喚!Lv8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000

 

「かかったな!伏せカードオープン!罠カード、奈落の落とし穴!攻撃力1500以上のモンスターが特殊召喚した場合、そのモンスターを破壊してゲームから除外する!」

 

ウィンター・ベルとスノウ・ベルによるシンクロ召喚で現れたクリスタルウィングだが、すぐ下に奈落に続く落とし穴が現れて、吸い込まれて行く。

 

「貴様の仲間が使ったそのモンスター、モンスター効果を無効にする強力な効果だが罠カードの前では無意味!」

 

「残念だったわね・・・・・クリスタルウィングは不死身よ!!」

 

「何 だと!?」

 

「飛翔せよ!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!」

 

吸い込まれていきそうだったクリスタルウィングだったけど、自らの翼を展開して吸い込まれて行く謎の力に抵抗、そしてそのままフィールドに舞い戻ってきた。

 

「シンクロ素材にしたスノウ・ベルの効果!このカードをシンクロ素材にした風属性シンクロモンスターは効果では破壊されない!」

 

「何だと!?」

 

「奈落の落とし穴になんかこのモンスターは効かないわよ!そして通常召喚!SR(スピードロイド)バンブーホースを召喚!」

 

SRバンブーホース 攻1000

 

私の後ろから竹馬が足となった2本足の白い馬が駆け抜けてくる。その馬の背中には複数体のベーゴマを連れている。

 

「バンブーホースは召喚時、手札のLv4以下の《SR》モンスターを特殊召喚する!SRベイゴマックスを特殊召喚!」

 

SRベイゴマックス 攻1200

 

バンブーホースの効果で特殊召喚されたベイゴマックスに繋がっている紐が引っ張られ、1枚のカードが釣り上げられて私の手札に加わった。

 

「ベイゴマックスは召喚・特殊召喚成功時にデッキから《SR》モンスターを1体手札に加える!SRタケトンボーグを加えて、タケトンボーグは自分フィールドに風属性モンスターがいる場合、手札から特殊召喚出来る!」

 

SRタケトンボーグ 守1200

 

ベイゴマックスの隣に竹とんぼが空から落ちてきてそれが変形、サイボーグのモンスターへと生まれ変わった。

 

「タケトンボーグの効果発動!このカードをリリースしてデッキから《SR》チューナーモンスターを特殊召喚する!チューナーモンスター、SR赤目のダイスを特殊召喚!」

 

SR赤目のダイス 攻100

 

タケトンボーグが再び竹とんぼへと変形して、上空に上昇する。そしてタケトンボーグが飛んで行った後にサイコロが降ってきて、赤目が光って、赤目の部分が眼玉へと変わった。

 

「赤目のダイスは特殊召喚成功時、自分フィールドの他の《SR》モンスターのレベルを1〜6に変更出来る!私はベイゴマックスのレベルを5に変更する!」

 

SRベイゴマックス ☆3→☆5

 

「Lv5になったSRベイゴマックスにLv1のSR赤目のダイスをチューニング!」

 

☆5 + ☆1 = ☆6

 

「星から生まれし聖なる翼が風に乗って世界を巡る!シンクロ召喚!Lv6!スターダスト・チャージ・ウォリアー!」

 

スターダスト・チャージ・ウォリアー 攻2000

 

「スターダスト・チャージ・ウォリアーがシンクロ召喚に成功した時、デッキからカードを1枚ドローする!」

 

アリア 手札 3枚→4枚

 

「魔法カード、スピードリバース!墓地から《SR》モンスター1体を特殊召喚する!チューナーモンスター、SR赤目のダイスを再び特殊召喚!赤目のダイスの効果発動!バンブーホースを対象に今度は6を選択!」

 

SRバンブーホース ☆4→☆6

 

「Lv6のSRバンブーホースにLv1のSR赤目のダイスをチューニング!」

 

☆6 + ☆1 = ☆7

 

「蒼く輝きし神聖なる翼、音速の速さで未来へと駆け抜けろ!シンクロ召喚!Lv7!クリアウィング・ファスト・ドラゴン!」

 

クリアウィング・ファスト・ドラゴン 攻2500

 

バンブーホースと赤目のダイスが一つの光となって、その光から強風が吹き荒れてクリアウィング・ファスト・ドラゴンが姿を現す。

 

「魔法カード、シンクロ・クリード!フィールドにシンクロモンスターが3体以上いる場合、2枚ドローする!」

 

アリア 手札 2枚→4枚

 

「魔法カード、ヒドゥン・ショット!墓地から《SR》モンスターを2体まで除外して、除外したモンスターの数までフィールドのカードを破壊する!タケトンボーグと赤目のダイスを除外してベアトリーチェと伏せカードを破壊する!」

 

「チェーンだ!伏せカードオープン!罠カード、デーモンの雄叫び!ライフを500払って、墓地から《デーモン》1体を特殊召喚する!デーモンの将星を特殊召喚!」

 

デーモンの将星 LP2700→2200

デーモンの将星 攻2500→3000

 

ヒドゥン・ショットでベアトリーチェと相手の伏せカードを破壊したが、伏せカードが発動されてデーモンの将星が復活した。面倒ねぇ〜・・・・クリアウィング・ファストを出した意味が無いじゃない。

 

「ぐっ!?永遠の淑女 ベアトリーチェの効果発動!相手によって破壊され墓地に送られた時、エクストラデッキから《彼岸》モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する! 」

 

「・・・・・・・・通す」

 

「(何だと?)彼岸の巡礼者 ダンテを特殊召喚!」

 

彼岸の巡礼者 ダンテ 攻2800

 

ベアトリーチェの魂が何かの呪文を唱えて、その呪文が螺旋状に渦を巻いて、そこから彼岸の巡礼者 ダンテが現れる。もう・・・とことんクリアウィング・ファストのメタモンスターばかり並べてきている・・・・まぁいいか。伏せが無くなったから勝ちが決まったし。

 

「バトル!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンでデーモンの将星に攻撃!」

 

「何っ!?(攻撃力の低いダンテではなく攻撃力が同じデーモンの将星だと!?何かある!)墓地のネクロ・ガードナーの効果発動!このカードをゲームから除外してその攻撃を無効にする!」

 

「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、相手が発動したモンスター効果を無効にして破壊する!」

 

墓地からネクロ・ガードナーの霊が現れてダンテを守ろうとしたが、クリスタルウィングの翼に光が蓄えられて、その光がネクロ・ガードナーに降り注ぎネクロ・ガードナーの霊を消滅させた。

 

「その後、エンドフェイズまで破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップするけど、破壊はできなかったからそれは無し!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果発動!このカードがLv5以上のモンスターと戦闘を行うダメージ計算時、相手モンスターの攻撃力分、このカードの攻撃力をアップする!」

 

「な、何だと!?」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンがデーモンの将星のエネルギーを吸収して、光輝く翼がさらに大きく展開された。

 

「行け!悪魔のモンスターを吹き飛ばせ!烈風のクリスタロス・エッジ!!」

 

クリスタルウィングが大きく上空へと上昇して、そこから急降下してデーモンの将星の身体に突進、デーモンの将星の身体は真っ二つになって破壊された。

 

「うわああああああ!!!!!!!!」

 

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン 攻3000→6000

デーモンの将星 攻3000

 

 

デーモンの将星 LP2200→0

 

 

WIN アリア LOS デーモンの将星




遊輝「・・・・・SRっていつの間にこんな大量展開出来るテーマになったんだ?しかもライブラリアン出していないのに手札消費が3枚だけだし(汗)」

アリア「いや〜、アイス・ベルにベイゴマックス、バンブーホースにシンクロ・クリードと握った時はビックリしたよ。今回は手札良すぎた」

遊輝「アイス・ベル1枚でクリスタルウィング出るとかヤバすぎるだろ・・・・」

アリア「正直言って、レベル4チューナーが出たからベイゴマックスよりも強いと思うよ」

遊輝「ベイゴマックスの不味いのはランク3のエクシーズモンスターが簡単に出ちゃうところだからな・・・・」

アリア「次は魔法少女遊輝ちゃんの出番だよ〜」

遊輝「お願いだからその魔法少女って言うのやめて・・・・本気で勘違いしそうな人がチラホラいるんだから・・・」

アリア「遊輝ちゃんが男の娘なのが悪い。次回もよろしく〜」

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