【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*・・・今回の話でRー15要素が出たので、Rー15タグを付けました(今更ですけど)】

最強カードの紹介〜〜。

ジャック「久しぶりだな」

最近ちょっとアニメを見ていないから分からないけど、ジャックの活躍っぷりってどうなってるのかな?

ジャック「お前は融合次元編でランザーズが突入して以降見ていないからな」

そうなんだよね・・・・俺ってどっちかというと、気分が乗った時にまとめて見る方だからさ、遊戯王でスプラトゥーンが起こったとか洗脳された瑠璃の話とかまだ見ていないんだよね。

ジャック「そういうのを確認しておかないとあとあと困るんじゃ無いか?」

まぁこの辺は探せばなんぼでも話に出てくるからさ。最強カードの紹介に行くよ!今回は煉獄龍 オーガ・ドラグーン!

ジャック「漫画版の鬼柳が使う決闘竜の1体、☆8のシンクロモンスターだ」

その素材と効果の関係でほぼインフェルニティ専用のモンスター扱いだよな。手札が0枚の時、相手が発動した魔法・罠を1ターンに1度だけ無効に出来る。

ジャック「単純な能力だが、ぎゃくに誰もが分かる強さだろうな」

最近はモンスター効果が強くなったからその辺はインフェルニティ・バリアやブレイクでうまくかわしていけばいいぞ!

ジャック「第125話、デュエルスタート!」


第125話 チームサティスファクション

前回までの状況

 

 

鬼柳 手札 0枚 LP 0(煉獄の零門の効果で敗北しない)

【モンスターゾーン】

煉獄龍オーガ・ドラグーン 攻3000

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

ロットン 手札 0枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ガトリング・オーガ 攻800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 4枚

 

遊星 手札 5枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

遊輝 side

 

 

早速オーガ・ドラグーンと煉獄の零門を使うとはな・・・・・ゼロと違って先行を取らなくちゃいけなかったけど、あの様子なら先行を取れたみたいだし、結果的にOKだな。

 

「俺のターン!」

 

遊星 手札 6枚

 

「(・・・・ロットンのガトリング・オーガ、前のターンは鬼柳が防いでくれたが、またインフェルニティ・デス・ガンマンがあるとは限らない。次は俺の)バン!!!何っ!?」

 

突如、遊星の手札1枚がロットンが発動した1枚の罠カードから放たれた弾丸によって撃ち抜かれた。

 

「俺が同じ手にかかると思うか?俺は罠カード、ピンポイント・シュートを発動した。俺が宣言したカードが相手の手札にあればそれを墓地に送る!俺が選択したのはエフェクト・ヴェーラーだ!」

 

「クッ・・・・(二度目はさすがに通用しないか・・・)ジャスティス・ブリンガーを召喚!カードを1枚伏せてターン・エンド!」

 

 

遊星 手札 3枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ジャスティス・ブリンガー 攻1700

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

鬼柳 手札 1枚

 

「・・・・カードをセット。バトル、煉獄龍オーガ・ドラグーンでガトリング・オーガを攻撃!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、次元幽閉!!」

 

「!?鬼柳!!」

 

「フハハハハハハ!!!!これで貴様の負け「煉獄龍 オーガ・ドラグーンの効果発動!」はっ?」

 

「自分の手札が0枚の時、1ターンに1度、相手が発動した魔法・罠カードの効果を無効にする!」

 

「何だと!?クソッ!さらにチェーンだ!バックアタック・アンブッシュ!相手モンスターの攻撃宣言時に発動して、そのバトルフェイズを終了!そして相手の攻撃表示モンスターの数だけアンブッシュ・トークンを特殊召喚する!」

 

アンブッシュ・トークン 守100 ×2

 

「ならチェーン解決でオーガ・ドラグーンは次元幽閉を無効、次元幽閉は効果無しだ」

 

「(本来ならアンブッシュ・トークンの効果でダメージを与えるはずがタイミングを逃したせいで発動できない・・・・)」

 

「俺はこれでターンエンド」

 

鬼柳 手札 0枚 LP 0

【モンスターゾーン】

煉獄龍オーガ・ドラグーン 攻3000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン!」

 

ロットン 手札 1枚

 

「悪いがガトリング・オーガには早々と退場してもらう。リバースカードオープン、罠カード、インフェルニティ・ブレイク!墓地のインフェルニティ・ミラージュを除外してガトリング・オーガを破壊する!」

 

ガトリング・オーガに雷が打たれて、ガトリング・オーガは丸焦げになり破壊されてしまった。

 

「クソッ!魔法カード、埋葬呪文の宝札!墓地から貪欲な壺、リニアキャノン、リロードの3枚を除外して2枚ドロー!」

 

ロットン 手札 0枚→2枚

 

「・・・・アンブッシュ・トークン2体をリリース!ロングバレル・オーガを守備表示でアドバンス召喚!」

 

ロングバレル・オーガ 守3000

 

2体のアンブッシュ・トークンがリリースされて、超長いライフルを持った人型のモンスターが現れる。

 

「ロングバレル・オーガの効果発動!1ターンに2度、相手モンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「何だと!?」

 

「お前の煉獄龍はモンスター効果には対応していない!これで終わりだ!!」

 

「リバースカードオープン!罠カード、ブレイクスルー・スキル!ロングバレル・オーガの効果を無効にする!」

 

ロングバレル・オーガの銃口がオーガ・ドラグーンに向けられたが、遊星さんが発動したブレイクスルー・スキルによって、効果が無効になってしまう。

 

「チッ・・・・・」

 

「遊星・・・・・」

 

「行ったはずだ、お前を死なせないと」

 

「魔法カード、命削りの宝札!手札が3枚になるようにドローする!ただし、このターン相手へのダメージは全て0だ!!」

 

ああ、そっちの命削りか。まぁ5枚ドローはぶっ壊れているからな・・・・

 

ロットン 手札 0枚→3枚

 

「カードを2枚伏せてターンエンドだ!エンドフェイズ時、命削りの宝札の効果で残りの手札は全て捨てる!」

 

 

ロットン 手札 0枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ロングバレル・オーガ 守3000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「俺のターン!」

 

遊星 手札 4枚

 

「(・・・・奴のロングバレル・オーガを倒さない限り、俺たちに勝ち目はないに等しいな・・・なら!)チューナーモンスター、ブライ・シンクロンを召喚!」

 

ブライ・シンクロン 攻1500

 

「Lv4のジャスティス・ブリンガーにLv4のブライ・シンクロンをチューニング!」

☆4 + ☆4 = ☆8

 

「集いし願いが新たに輝く星となる!光差す道となれ!シンクロ召喚!飛翔せよ!スターダスト・ドラゴン!!」

 

スターダスト・ドラゴン 攻2500

 

ブライ・シンクロンが作った4つの輪の中にジャスティス・ブリンガーが入って一つの光となると、そこから星屑が降り注いでスターダスト・ドラゴンが姿を現した。

 

「シンクロ素材となったブライ・シンクロンの効果!このターン、ブライ・シンクロンを素材としてシンクロ召喚したシンクロモンスターの効果はエンドフェイズまで無効になる代わりに攻撃力が600ポイントアップする!」

 

スターダスト・ドラゴン 攻2500→3100

 

「これでロットンのモンスターを倒せる!やっちゃえ!遊星さん!!」

 

「バトル!スターダスト・ドラゴンでロングバレル・オーガに攻撃!シューティング・ソニック!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!」

 

ロングバレル・オーガの前に次元の渦が現れて、それがスターダスト・ドラゴンの攻撃を吸収していった。

 

「ほう・・・・確かにカウンター罠はオーガ・ドラグーンでも無効に出来ないな」

 

「クッ・・・・カードを1枚セットしてターン・エンド」

 

 

遊星 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

スターダスト・ドラゴン 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン」

 

鬼柳 手札 1枚

 

「このスタンバイフェイズ、封印の黄金櫃で除外されたインフェルニティガンが手札に入る。さぁ・・・・地獄を見せてやろうじゃないか!永続魔法、インフェルニティガンを発動!」

 

「速攻魔法、サイクロン!インフェルニティガンを破壊する!」

 

鬼柳さんがインフェルニティガンを発動したのと同時タイミングでロットンがサイクロンを発動、インフェルニティガンを破壊しようとする。

 

「スターダスト・ドラゴンの効果発動!フィールドのカードを破壊する効果が発動した時、このカードをリリースしてその発動を無効にする!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、透破抜き!墓地のスターダスト・ドラゴンの効果を無効にしてゲームから除外する!」

 

スターダスト・ドラゴンがサイクロンの効果を無効にしようとしたが、ロットンが発動した透破抜きによって、スターダストに雷が撃たれ、スターダストがぎゃくに破壊されてしまぅた。

 

「くっ・・・・」

 

「おぉ〜・・・・やるじゃねぇか。これは俺のミスだな。魔法カード、バレット&カートリッジ」

 

出た!!ぶっ壊れカード!!

 

「デッキの上から4枚を墓地に落として1枚ドロー。その後、発動したこのカードをデッキの一番上に戻す。この効果でこのカードをドローした場合、このカードは墓地に送られる」

 

「(・・・・うん?あれは・・・・インフェルニティ・デス・ガンマン?つまり次のターン、バーンダメージを与えようにも与えられいっていうことか・・・・・だが、ロングバレル・オーガでオーガ・ドラグーンを破壊すれば関係ない。つまり次のターンには奴を仕留められる!)」

 

「カードを1枚セット、バトルに入る」

 

「ハッ!!ロングバレル・オーガの守備力は貴様のオーガ・ドラグーンと同じ3000!!倒せるわけねぇだろ!!」

 

「別に関係ねぇよ・・・・狙いはロットン!貴様だからな!!墓地のインフェルニティ・クイーンの効果!手札が0枚の時、自分フィールドのモンスター1体はダイレクトアタックができる!」

 

「何だと!?」

 

「煉獄龍 オーガ・ドラグーンでダイレクトアタック!煉獄の混沌却火(インフェルニティ・カオス・バースト)!!」

 

オーガ・ドラグーンが口でエネルギーを貯めて、ブレスがロットンに向かって放たれる。

 

ロットン LP 4000→1000

 

攻撃をまともに受けたロットンは足のバランスを崩して少し後ろに吹っ飛ばされてしまう。

 

「これでターンエンド・・・・・次のターンのダイレクトアタックには仕留める」

 

鬼柳 手札 0枚 LP 0

【モンスターゾーン】

煉獄龍オーガ・ドラグーン 攻3000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺が・・・・・負ける・・・・・だと?」

 

「ああそうだな・・・・俺はいつ負けるか分からない綱渡りの状態だが、貴様はすでに喉元にナイフが突きつけられている状態だ。もう一度俺のターンに回ってきたから、お前は負ける」

 

「ふざけるな!!!」

 

ビシッ!!!!

 

何処からか鞭が叩かれた音がする。その音ともに、周りにいたマルコムファミリーの連中らが鬼柳さんや遊星、俺やウェスト達に銃口が向けられた。その鞭の音の方向に目をやると、バーバラが身体がボロボロになりながらも立っていた。

 

「バーバラ、お前・・・・・・」

 

「調子に乗るんじゃないわよクソガキ共!!ロットン!!お前はこの町の長だろ!!すでに勝負はついているんだよ!!」

 

「おい、この町の唯一の掟は守って「うるさい!!!」

 

バーバラが審判をしていた男2人組にも下っ端を使って黙らせてしまう。その行為にブチっと切れた俺は右手で太陽を作る。

 

「野郎・・・・余計な真似(バキュン!!!)!!!!!」

 

「!!!!遊輝!!!」

 

バーバラが余計な事をしようとしたので俺が止めに入ろうした時、後ろから銃の音が聞こえて、気づいたら両膝が地面について左手で右肩を抑えていた。顔を下に向けると、右肩から血が垂れ流れている。

 

「貴様は私を怒らせた!!!その報いだ!!」

 

「ガ・・・・・ア・・・・・・・(や、ヤバイ・・・・・貫いてやがる・・・・・)」

 

「お前・・・・よくも!!!」

 

「遊輝さん!!!」

 

「動くな!!!」

 

パシーーン!!!!

 

「動いたら貴様も同じ目に合わせる!!」

 

「ガッ・・・・・グッ!!!!」

 

ニコがこっちに近寄ろうとしたがバーバラがそうはさせずに停止させる。俺は何とか意識を保ち、左手から能力を使って右肩の治療にすぐに入る。

 

「(ク、クソ・・・・いくらシークレットシグナーの能力を使って回復しているとはいえ、治すのに時間がかかるぞ・・・・・)」

 

「さあお前達もデュエルディスクを置け!!次はこいつらを撃つわよ!!」

 

そう言って、少し霞む目の先にウェスト達家族に数人の男が銃口を向けていた。

 

「やめろ!!!」

 

「よせ鬼柳!!」

 

「鬼柳さん!!私たちのことに構わずにデュエルを続けてください!!」

 

「でも!!」

 

「あなたはこの町のヒーローなんです!!この町の生きる希望なんです!!あなたは敗れて鉱山に送られた人達に生き様を見せなくちゃいけないんです!!!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「さぁ!!さっさと!!「もう・・・・もうあんた達に付いて行けねぇよ!!!」!!」

 

バーバラが鬼柳さんを問い詰めようとした時、マルコムファミリーの二人の男がバーバラに銃口を向けて、赤いスカーフを破りとった。

 

「もうお前達にはウンザリだ!!仲間を傷つけて、なんの関係ない奴らも傷つけて、何も出来ずにあんな地獄に送られてたまるか!!」

 

「俺たちの自由は俺たちで手に入れる!!お前らなんかに奪われてたまるか!!!!」

 

「そうだそうだ!!!」「やってられるか!!」

 

二人が反乱を起こしたのを見て、他の奴らも反乱を起こし始めた。皆、赤いスカーフを投げ捨てて、ロットンやバーバラに敵対を始め、何人かはウェスト達家族を非難、何人かは俺を囲んで様子を見てくれている。

 

「すまない・・・・・・俺が勝手な真似をしたせいで・・・」

 

「気に・・・・すんな・・・・命令されたんだろ・・・・・」

 

「今すぐにでも治療を!!」

 

「だ、だいじょ・・・・ぶだ・・・・」

 

「これでも食らえ!!!」

 

バン!!バン!!

 

2人の男がバーバラに突進をしてきたが、突然倒れて身体が硬直状態になってしまった。

 

「ロットン!!」

 

「そうだ・・・・この町の長は俺だ!!!この町のルールは俺が決めるんだ!!!」

 

「貴様!!!えげつない真似をしやがって・・・・それでもデュエリストか!!」

 

「リアリストだ。バーバラの言う通りだ・・・・何もお前達にデュエルを挑む必要なんてなかった・・・・お前達は最初っから死ぬ運命だったんだよ!!これでおしまいだ!!」

 

バシッ!バシッ!

 

ロットンが懐から拳銃を出して、銃口を鬼柳に突きつける。引き金を引こうとした瞬間、何処からか2枚のカードが飛んできて、ロットンの右手にあたる。その咄嗟のことでロットンは拳銃を投げ出してしまう。飛んできたカードは俺の目の前に地面に突き刺さった。

 

「・・・・・疾風の・・・・ゲイル・・・・・・・ドラグニティ・・・・アキュリス・・・・・」

 

「鉄砲玉のクロウ様!!!参上だぜ!!!遊星!!!」

 

「遊輝〜〜〜!!!!何怪我しただけで悶絶しているのよ!!!いつものあんたならそれくらいどうってことないでしょ!!」

 

「クロウ!!!レミ!!」

 

「あまりにも遅いから迎えにきてやったぜ!!」

 

そのカードを投げた方向には民家の屋上に登っているクロウとレミの姿が目に見えた。

 

「貴様!!よくもロットンを」

 

「おい!!」

 

「?なんだ!!(バゴン!!ドゴン!!)」

 

「このジャック・アトラス!!例えレディであっても非道な行いをする奴は許さない!!」

 

「・・・・・んなかっこいいこと言ってないでさっさとトドメを刺してしまおうぜ、ジャックさん(汗)」

 

バーバラの方は鞭で攻撃をしようとした所でジャックが現れて、バーバラの右手をパンチした。それでフラついたところにスバルがバーバラの脳天に思いっきり握り拳で殴った。

 

「ジャック・・・・・・スバル・・・・」

 

「遊星!!!こんな疫病神な奴に逢いにいくからこうなんるだろうが!!」

 

「んなこと言って、鬼柳さんをすごく心配していたじゃないですか」

 

「スバル!!!」

 

「クロウ・・・・ジャック・・・・・お前らやっぱり最高だぜ!!!!チーム・サティスファクションの復活だ!!!!」

 

「すごい・・・・あれが・・・・チームサティスファクション・・・・」

 

クロウとジャックの姿を見た鬼柳さんは感慨深い表情を浮かべてサテライトを統一した伝説のチーム、サティスファクションの復活の宣言をした。それを男たちから避難誘導されて俺の後ろに回ったウェストがそう呟いた。

 

「遊輝っち!!大丈夫!?」

 

「また派手にやられたわね。その手を退けなさい。包帯巻いてあげるから」

 

一方、俺の所には茜と奏の二人がやってきて、俺を安全な空き家の民家のところまで運んでくれた。

 

「サ、サンキュー・・・・・」

 

ダーーーン!!!!ダーーーン!!!!!

 

「な、なんだ!?鉱山で爆発が!?」

 

「あそこはすでにセキュリティが包囲している!!」

 

「何だと!?」

 

「ロットンとか言ったな。貴様らの悪行は既にセキュリティに報告をしている!貴様には逮捕状が出ている!」

 

「くそっ・・・こうなったら!!」

 

バーーン!!!バーーン!!!!

 

とうとう追い詰められたロットンはポケットから何かのスイッチを取り出して、そのボタンを押す。すると、町の至る所で爆発が起きた。

 

「ゴホッ・・・ゴホッ・・・」

 

「皆!!大丈夫か!?」

 

「邪魔だ!!!」

 

「あっ!!あいつ逃げるわよ!!」

 

煙が充満して皆が咳き込む中、レミ一人だけがロットンがDホイールに逃げる姿を目撃する。

 

「不味い!!今ここで逃げられたら・・・」

 

「畜生・・・・せっかくの?何だこの霧?」

 

「アイスマジック3!!フローラルミスト!!」

 

突如、ロットンの周りに濃霧が覆い、上から聞こえてきた声でその濃霧が水滴、氷へと変貌してロットンのDホイールに纏わり付いた。

 

「ぐっ!?な、何だ!?Dホイールが動かねぇし、何だこの気温の低さは!!」

 

「ナイス!!!響!!!」

 

「こう言う系なら私に任せといて!!」

 

「す、凄い・・・・・サティスファクションじゃなくてバンドユニットのSECRETまでも!!!!」

 

ウェストはチームサティスファクションだけでなく、SECRETのメンバー全員が揃ったことに関しても感激する。全く・・・・情緒が豊かだな。

 

「ほらっ!これでもう大丈夫よ!」

 

「サンキュー・・・・・・弾が貫通していて逆に良かったぜ」

 

奏と茜によって俺の右肩に包帯が巻かれて、その上から能力を使って引き続き治療を行う。これで中に弾が残っていたら病院とか言って引き抜いてもらう必要があるし・・・・

 

「鬼柳!!勝負を片付けてこい!!」

 

「遊星・・・・・分かった!!」

 

遊星の勝負を付けてこいという言葉を聞いて鬼柳は一人ロットンの所へと走り出す。って言ってもすぐそばなんだけどな・・・・・

 

「ハ、ハックション!!クソッ・・・」

 

「ロットン・・・・・」

 

「ちっ・・・付いてきてやがったか・・・・」

 

「ロットン・・・・俺はお前を許さねぇ・・・・・デュエルを汚すお前を!!!ロットン!!お前のターンだ!!最後まで戦い続ける!!それが俺の生き様だ!!お前が勝てばこのまま逃がしてやる!!!」

 

「(・・・奴のモンスターを破壊すれば勝ちだ)いいだろう!」

 

そうして、途中で中断していたデュエルが鬼柳さんとロットンのタイマンで再開される。

 

「俺のターン!」

 

ロットン 手札 1枚

 

「ロングバレル・オーガの効果発動!オーガ・ドラグーンを破壊して、貴様にその攻撃力の半分のダメージを与える!」

 

ロングバレル・オーガが撃った銃弾(無駄に大きい)はそのままオーガ・ドラグーンに向けられて放たれる。

 

「これで俺の勝ち(チャキッ・・・)!?なんだ!?」

 

高らかに勝ち宣言しようとしたロットンだが、銃弾はオーガ・ドラグーンから思いっきり起動がズレてしまう。そしてロットンとロングバレル・オーガの後ろには大きな鎌を持った死神みたいなモンスターが現れて、2人の首にその鎌を突きつける。

 

「墓地のインフェルニティ・デス・リーパーの効果・・・・・こいつは簡単に言えばデス・ガンマンのモンスター破壊版だ。自分の手札が0枚の時に相手が『フィールドのモンスターを破壊する効果』を持つカード効果を発動した時に墓地のこのカードをゲームから除外して、その発動を無効にする」

 

「・・・・・デス・ガンマンと同じということは」

 

「そうだ、貴様にはこの後2つの選択肢がある。一つは俺がカードを1枚ドローして、それがモンスターカードだった場合、お前のロングバレル・オーガは破壊されてお前は1000ポイントのダメージを受ける。それ以外だった場合、俺は手札・フィールド・墓地の全てのカードを除外して、除外した数×500ポイントのダメージを受ける。もう一つの選択肢は俺の場のカードはこのターン、破壊されない」

 

「・・・・・・」

 

「後者を選択すれば次の俺のターン、墓地のインフェルニティ・クイーンの効果を受けたオーガ・ドラグーンの攻撃で俺の勝ちが決まる・・・・・・・つまりこいつの効果でこのデュエルは終わるということだ・・・・さあどうする?はっきり言って、俺もデッキトップが何なのか、あとどのくらいデッキにモンスターがいるか分からないぜ・・・・・・」

 

「(・・・・奴のデッキトップは前のターンに使った魔法カード、バレット&カートリッジ・・・)いいぜ・・・・・引きな」

 

ロットンは前者を選択、それを聞いた鬼柳さんはデッキトップをドローする。

 

「ヒャハハハ!!!貴様のデッキトップは前のターンに使ったバレット&カートリッジ!!これで終わり「モンスターカード、インフェルニティ・クライマー」なっ!?」

 

ロングバレル・オーガが再びオーガ・ドラグーンに銃弾を発砲したが、すぐにその弾は大きく外れてしまう。

 

「ば、馬鹿な・・・・・何故バレット&カートリッジじゃない!?!?」

 

「墓地に存在したインフェルニティ・クライマーの効果・・・・こいつは手札が0枚の時、墓地のこのカードをデッキトップに戻すことができる。デス・リーパーの効果にチェーンして使ったのさ」

 

「なっ・・・・なっ・・・・」

 

「さぁ・・・・デス・リーパーの死神の鎌がお前とお前のモンスターに向けて降るぞ」

 

「ヒッ!!」

 

ロットンとロングバレル・オーガの首に突きつけられた鎌が大きくなって、その鎌がロットンとモンスター目掛けて振られる。

 

「う、ウワアアアアア!!!!!!」

 

ロットン LP 1000→0

 

WIN 鬼柳 LOS ロットン

 

 

〜〜(翌日)〜〜

 

 

「ちょっと!!何処触ってるのよ!!」

 

バーバラの声が大きく響くがそんな事を無視して、バーバラとロットンを乗せた護送車の後ろの扉が閉められて鍵が掛けられ、走り出してしまった。

 

「あの・・・・俺たちは連れて行かないんですか?」

 

「ん〜?別にお前らに令状は出ていないしな〜〜、それにお前らはこの町でやることがあるだろ」

 

「・・・あ、ありがとうございます!!」

 

マルコムファミリーの手下たちは牛尾さんに自分たちのやった事を償おうとそう言ったのだろうが、牛尾さんがトボけたような動作をして、手下たちは不問扱いとなった。

 

「これで御用する奴らは終わりだな。お前たちもすまなかった。アカデミアがあるというのにこっちに来てもらって」

 

「良いよ良いよ。今はアカデミアの大会が終わって休みに入ったから!」

 

「結局、茜達決勝トーナメントの1回戦で負けちゃったもんな」

 

「そりゃ1回戦でアキッちのクラスになんて当たったらあんな面子で勝てるわけないって!」

 

「それと遊輝、お前のDホイールのレッカー代は後で請求するから」

 

「えぇ〜、そこはタダにしてくださいよ。一応、俺この事件の解決に貢献したんだから」

 

「その貢献費はお前のその肩の治療代だ」

 

「ブ〜〜ブ〜〜」

 

「うるせぇ」

 

「牛尾く〜ん!!そろそろ行くわよ!!」

 

「おっと、それじゃ先に帰るぜ」

 

レッカー代をタダにしないと言うのでブーイングをするが何の効果も無し、狭霧さんに呼ばれた牛尾さんはそのまま走って車に乗り込んでしまった。

 

「やっぱり残るか・・・・」

 

「ああ・・・・こいつら家族やこの町の住民に俺の生き様を見てもらわないとな・・・・」

 

「そんな悲しい顔をしなくても良いだろ、俺たちはいつでも会えるんだからな」

 

「俺はチームサティスファクションの再結成もアリだと思うんだけどな」

 

「フン、冗談を言うなクロウ。あんな奴はもうゴメンだ。だが・・・・・たまの同窓会は良かったぞ」

 

「・・・・・遊星、ありがとうな。お前が来てくれなかったら俺は今頃・・・」

 

「そんな事、考える必要はもう無いだろ」

 

「ああ・・・・・今度来た時は盛大にお祝いしてやるさ・・・・・また来いよ、サティスファクションタウンに!!」

 

そう言ってた4人は拳をぶつけ合った。これで鬼柳さんの心も晴れたし、一件落着っと。

 

「ンンン〜〜〜〜!!!!これで全部解決したし、今日は家に帰ってゆっくり寝よう(ツンツン)?何だレミ?」

 

左腕をグ〜〜んと上に伸ばしてリラックスしていたところに後ろからレミに背中を突かれた。後ろを振り向くとレミが真剣な顔で話し始めた。

 

「いや・・・・・あんた今、家に帰ったらすんごい大変なことが起きてるわよ」

 

「大変な事?なんだそれ?」

 

「お前が龍可に何の連絡も無しに出かけるから龍可がヤバイくらいにキレているぞ」

 

「あれは・・・・・・覇王モードどころじゃないわね」

 

「・・・・・・MAZIDE?(汗)」

 

「現にこの3・4日間、龍亞君が龍可ちゃんの機嫌取りを一人でず〜〜としてきたんだから」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ヘックション!!!だ、誰か俺の噂でもしているのかな?」

 

「・・・・・・龍亞(ニコニコ♪♪)」

 

「(ビクッ!!!!)は、はい!!何でしょうか龍可様!?」

 

「・・・・遊輝はいつ帰って来るの?(ニコニコ♪♪)」

 

「レ、レミさんたちが今、ジャ、ジャック達と出かけれているのでた、たたた、多分、今夜かと思われます!!」

 

「そう・・・・これ、買ってきてくれる?(ニコニコ♪♪)」

 

「か、かしこまりました!!!!(ビュ〜〜〜!!!!!)」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「おまけに遊輝っち、そんな大怪我しちゃってるし・・・・」

 

「どうなっても知らないよ」

 

「・・・・・・・・・・(汗)」

 

ヤベェ・・・・・・全く帰りのこと考えてなかった!!!!俺の背中の冷や汗が尋常じゃない量で流れている!!!

 

 

 

〜〜(同日 夜10時)〜〜

 

 

サティスファクションタウンからネオドミノシティまではスバルのDホイールに相席してもらい、ネオドミノシティに帰って来たのは夜の10時、俺は今、家の玄関の前にいる・・・・・ここを開けたら・・・・・(汗)

 

「(だ、だだだだ、大丈夫!!!龍可はいつも9時には寝ているし!!この時間なら起きていない!!)」

 

カチャッ

 

「た、ただいま・・・・・・」

 

恐る恐る扉を開ける。廊下の電気は消えていて、その先にあるリビングの電気も消えている。つまり二人は既に寝たということだ。

 

「(と、とりあえず部屋に戻ろう・・・・部屋に戻って今日は直ぐに寝よう・・・(汗))」

 

そう思い、出来る限り音を立てないよう廊下を忍び足で歩いて、リビング手前の部屋の扉に手を掛けて、部屋に入る。

 

「・・・・・フゥ〜〜。これで大丈夫」

 

「何が大丈夫なのかしら?(ニコニコ♪♪♪)」

 

「(ビグッ!!!!!!!!!)」

 

ゆっくりと扉を最低限だけ開けて、ササッと部屋の中に入って、音を立てないように静かに閉めて、安堵したのもつかの間、俺の背中に物凄い殺気のこもった視線が俺に向けられた。

 

「ねぇ、遊輝、こっち向いて(ニコニコ♪♪♪)」

 

「は、はい!!!!!」

 

その言葉の主に逆らうことが出来ず、俺は直ぐに反転して正座をする。そこには超絶ウルトラアルテメットハイパーな笑顔(目が笑ってない)をした龍可が俺のベットの上で腰掛けていた。

 

「遅かったわね・・・・どこに行ってたの?(ニコニコ♪♪♪)」

 

「え、えっと・・・・その・・・あの・・・・(汗)」

 

「その右肩の包帯は何?(ニコニコ♪♪♪)」

 

「こ、これは・・・・その・・・・あの・・・・(汗)」

 

「ねぇ遊輝(ニコニコ♪♪♪)」

 

「は、はい!!!!!」

 

「私ね・・・・・O☆HA☆NA☆SHIがあるのだけど(ニコニコ♪♪♪)」

 

その言葉を最後に、俺の意識は遥か彼方へと飛んで行ってしまった・・・・・・・・・




龍亞「い、生きた心地がしなかった・・・・・(汗)」

レミ「よく耐えたよね〜〜(汗)」

スバル「そういえばお前ら、決勝戦どうだったんだ?」

龍亞「優勝したよ!!最終成績でいえば3-1だから龍可とアキ姉ちゃんのデュエルだけなかった」

響「強いわね〜〜。小等部初の優勝だよ」

奏「しかも龍可ちゃんを出すことすらしなかったという・・・・」

スバル「それじゃ、今回出たオリカを紹介するぞ」

龍亞「今回はインフェルニティ・デス・リーパー!」


インフェルニティ・デス・リーパー ☆1
闇属性 悪魔族 攻0 守0
「インフェルニティ・デス・リーパー」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分の手札が0枚の時に相手が「自分フィールドのモンスターを破壊する」効果を持つ魔法・罠・モンスター効果が発動した場合、墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動できる。
その発動を無効にする。
その後、相手は以下の効果から一つを選択する。
・相手はデッキからカードを1枚ドローする。
そのカードがモンスターカードだった場合、自分フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、1000ポイントのダメージを受ける。自分フィールド状にモンスターがいない場合、自分は1500ポイントのダメージを受ける。
モンスターカード以外だった場合、相手フィールド・手札・墓地のカードを全てゲームから除外して、除外したカードの数×500ポイントのダメージを相手に与える。
・このターン、相手フィールドのカードは破壊されない。



奏「インフェルニティ・デス・ガンマンのモンスター破壊版ね」

響「博打要素はあるけれど、成功すれば相手のモンスターを破壊して相手にダメージを与えることができる!」

レミ「でもさ〜・・・・・これって普通のインフェルニティに入るの?」

スバル「・・・・多分、インフェルニティ・バリアで良いと思う」

レミ「・・・・・じゃあ次の話はクラッシュタウンから帰って来たその後の遊輝の話ね。基本的には病人だから安静にしているはずなんだけど・・・」

龍亞「タイトルはまだ思い浮かんでいないらしいからまた後日、またね〜」

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