【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介〜〜。

アキ「・・・・早くない?昨日投稿したのでしょ?」

いや〜・・・・何か今回は凄い早く執筆できた。自分でもよく分かってない。

アキ「そういう時って案外怖いのよ。いつピタッと止まるか分からないし」

そういう事言わないでくださいよ・・・・最強カードの紹介に行きましょう。今回は工作列車シグナル・レッド!

アキ「そっち!?タイトルのカードじゃないの!?」

いやだって・・・・あれ出ただけだから。

アキ「そ、そうだけど・・・(汗)。☆3のモンスターで相手のモンスター攻撃宣言時に手札のこのモンスターを特殊召喚して、このカードと攻撃してきたモンスターとの強制バトルが行われるわ」

そしてそのモンスターとの戦闘では破壊されない。バトル・フェーダーとは違って、モンスター同士の攻撃を止めたり、☆3なので★3のエクシーズモンスターに繋げたりできるぞ!

アキ「第124話、デュエルスタート!」


第124話 煉獄の使者、降臨

No side

 

 

ピシッ!!ピシッ!!

 

クラッシュタウン・・・・・改めてロットンタウンとなったこの町、町の中心部にいるこの町の長となったロットンとそのロットンに付き添う女性、バーバラ。バーバラが放った鞭により、二人の男が巻きつけていた赤いスカーフが外れてしまった。

 

「ど、どういう事だよ!?俺たちを仲間にしたんじゃないのか!?」

 

一人の男がバーバラとロットンに向かって吠えた。その男ともう一人の男はこの町で派閥争いをして敗れた元ラモングループのメンバーだ。

 

「確かに、この町は今までみたいに派閥争いをすることは無くなった。だが!!それで山に送る奴がいなくなったじゃないか!!」

 

「こうなったら味方同士で戦ってもらわないといけないでしょ?」

 

「ヴァーハッハッハッ!!!!」

 

「は、話が違うじゃないか!!俺はやらねぇぞ!!」

 

ロットンとバーバラは高笑いをする。

ロットンとバーバラとの意見の食い違いで一人の男が町から離れるように走り出したがすぐにバーバラが鞭を使ってその男を捕らえた。

 

「さぁ!!デュエルディスクを抜いてデュエルをしろ!!負ければ今まで通り鉱山送りだ!!」

 

ロットンが高らかに宣言をして、昨日と同じように棺桶を乗せた馬車が現れる。

 

「お前ら姉弟は幼すぎるから奴隷として働いてもらう。今から行われるのはな、この町の本当の姿なんだよ」

 

ロットンは後ろに縛られているニコとウェストに話しかける。しかし、ウェストはすぐに噛み付いた。

 

「そんな事ない!!!きっと鬼柳さんが助けにきて、お前なんかをぶっ倒すんだ!!」

 

「だから言っただろ。あの死神野郎は死んだって」

 

「鬼柳さんは絶対に生きてます・・・・」

 

「ひいい!!た、助けてくれ!!!お前らもいつかこうなるんだぞ!!」

 

「お、俺は絶対に負けねぇ!!!あんな所に行きたくないからな!!」

 

「くそ!!お前ら!!!俺だって負けたくねぇんだ!!やってやるよ!!」

 

「・・・・いずれ俺たちもああなるんだろうか」

 

「・・・・・ん?なんだこの音は?」

 

・・・・♪♪♪〜〜〜〜♪♪♪♪

 

二人の男が覚悟を決めてデュエルを始めようとした時、突如町にハーモニカの音色が鳴り響いた。そして、夕陽側から一人の男が現れる。

 

♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜〜〜

 

「うっ!?」

 

「あ、あいつ!?まさか!?」

 

その男の正体を見て、ロットンとバーバラは驚愕をし、ニコとウェストは笑顔になった。

 

♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

ハーモニカを弾いていた男・・・・・・・鬼柳京介が町へとやってきた。

 

「・・・・地獄の底から、舞い戻ってきたぜ」

 

「鬼柳!!!貴様生きていたのか!?」

 

「あの程度で死んでいちゃ話にならないぜ。にしても・・・・なんだこの町は、せっかく地獄から舞い戻ってきたのに、これじゃまた地獄にいるみたいだぜ。お前らいいのか?このままあの鉱山に送られる順番を待って、あの鉱山で一生の強制労働を強いられるだけでいいのか?」

 

「うるせぇ!!この町の長は俺なんだ!!俺が決めたルールには従ってもらう!!」

 

「誰がお前を長に選んだんだ・・・・・こういうのはな、全員で決めるもんだろ。お前らだって、自由になれる権利はあるんだぜ・・・」

 

「そうだ!!!皆自由になる権利はあるんだ!!ニコ!!ウェスト!!」

 

突如、鬼柳が来た方向の反対側からDホイールのエンジン音が聞こえてきた。慌てたロットンやバーバラたちがそっちに振り向くと、Dホイールに乗った遊星がニコとウェストを助けようとして飛びついて来た!!

 

「お前!!この!!」

ビシーーーーン!!!!

 

「うわっ!!」

 

バーバラが振り抜いた鞭が遊星に当たり、遊星はバランスを崩してDホイールから落ちてしまった。

 

「死に損ないが・・・だが、簡単にこいつらを解放されるわけにはいかねぇんだよ!!」

 

「ところがギッチョン!!!!そうは上手く行かねえんだよな!!プロミネンス・チェーン!!!!」

 

ロットンが吠えたところで上空から貼った声が聞こえて全員が上を振り向くと、一人の青年が周りに炎の鎖を纏い、その炎の鎖がロットンやバーバラに向かって放ち、身体を拘束されてしまった。

 

「な、なんだこりゃ!?」

 

「おうりゃ!!」

 

「アアアア!!!!!」

 

そのチェーンに結ばれたロットンとバーバラは青年・・・・遠藤遊輝が振り回して、屋根へと吹き飛ばされてしまう。上空から自然落下した遊輝はそのまま両足で着地する。

 

「ッツウウウウウ!!!!!足が痺れるうぅ〜〜〜!!!!」

 

「鬼柳さん!!遊星さん!!遊輝さん!!」

 

「やっぱり・・・・・生きていたんだ!!」

 

「さすが伝説のチーム、チームサティスファクションのリーダーだよ!!」

 

「いててて・・・・・俺たちだけじゃないぞ」

 

「ニコ!!ウェスト!!大丈夫か!?」

 

「えっ・・・・・」

 

「嘘っ・・・・お父さん・・・・」

 

「話は全部終わってからにしよう!!」

 

着地した衝撃で足が痺れている遊輝が二人の後ろに指を指すと、二人の父親であるセルジオが二人を縛っているロープを懸命に解こうとしている。

 

「・・・・よし!もう大丈夫だ」

 

「お父さん・・・・お父さん!!!」

 

「お父さん!!無事だったのね!!」

 

「くそっ・・・・テメェらよくもやってくれたな!!!」

 

遊輝が吹き飛ばしたロットンとバーバラは服がボロボロになりながらもしぶとく耐えたようだ。

 

「ロットン!!この町にいる人たちと鉱山にいる人たち全員を解放させてもらうぞ!!」

 

「そうはされるか!!丁度いい、今度こそテメェらを完全に葬り去ってやる!!」

 

「元からそのつもりだ・・・・」

 

「貴様を倒してこの町を解放してやる!!」

 

「俺はそうだな・・・・元凶2のそこの化粧濃いババアとやるか」

 

「お前!!私のことをババアだと!?私はバーバラという名前があるんだ!!」

 

「えっ?なんて?ババア?」

 

「もう許さん・・・・・貴様も葬り去ってやる!!」

 

ロットンと遊星と鬼柳が対峙、バーバラと遊輝がそれぞれに対峙する。

 

「そうだな・・・・2対1だし、こっちはバトルロイヤルといこうじゃないか。ただし、こっちはハンデとして手札10枚から始める!」

 

「(手札10枚・・・・いきなりガトリング・オーガで決めようというのか・・・・)構わない!!」

 

「良いだろう・・・・・乗ってやる」

 

遊星の頭にはロットンが使うガトリング・オーガによる先行1killがよぎったが、許可をする。そして5人の間に風が吹いて、それぞれデュエルディスクをセットする。

 

「こっちの先行は俺だな」

 

「くっ・・・」

 

「・・・・俺が1番目、ロットン、貴様が2番目、遊星が3番目、この順番でターンが回る」

 

「くそっ・・・(俺が先行を取れなかっただと・・・)」

 

「「デュエル‼︎」」 「「「デュエル‼︎」」」

遊輝 LP 4000 vs バーバラ LP 4000

遊星 LP 4000・鬼柳 LP 4000 vs ロットン LP4000

 

 

遊輝 side

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

さてと、さっさと聖刻龍で決め・・・・・うえええええい!?!?

 

「(おいダイヤ!?どういうことだよ!?デッキが違うぞ!?)」

 

『(私に言われても知りませんよ・・・・持ってくるデッキケースを間違えたのでしょう)』

 

くそう・・・・やっちまったもんは仕方ないし、こいつで勝負だな。

 

「マドルチェ・マジョレーヌの召喚!」

 

マドルチェ・マジョレーヌ 攻1400

 

俺の真正面にフォークが箒代わりの紫のドレスのような魔法使いの服をきた魔女が現れる。

 

「マジョレーヌの効果発動!召喚時にデッキから《マドルチェ》モンスターを手札に加える!俺はマドルチェ・ミルフィーヤを選択!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

遊輝 手札 5枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

マドルチェ・マジョレーヌ 攻1400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

バーバラ 手札 6枚

 

「ハーピィ・レディ1を召喚!」

 

ハーピィ・レディ1 攻1300

 

バーバラのフィールドに女性の鳥人間が現れる。ふ〜ん・・・・ハーピィか。

 

「ハーピィ・レディ1はフィールドにいる限り、《ハーピィ・レディ》として扱う!そしてこのカードが存在する限り、私の場の風属性モンスターの攻撃力は300ポイントアップする!」

 

ハーピィ・レディ1 攻1300→1600

 

「魔法カード、万華鏡ー華麗なる分身ーを発動!自分フィールドに《ハーピィ・レディ》が存在する場合、デッキからハーピィ・レディ三姉妹を特殊召喚する!」

 

ハーピィ・レディ三姉妹 攻1950→2250

 

ハーピィ・レディ三姉妹!?まった懐かしいカードを持ってるな!?

 

「バトル!ハーピィ・レディ三姉妹でマドルチェ・マジョレーヌに攻撃!」

 

3人のハーピィ・レディが順番に突撃をして、マジョレーヌに対して鋭い爪で引っ掻いて攻撃をする。

 

ハーピィ・レディ三姉妹 攻2250

マドルチェ・マジョレーヌ 攻1400

 

遊輝 LP 4000→3250

 

「破壊されたマドルチェモンスターは墓地に落ちる代わりにデッキに戻る!」

 

「続いてハーピィ・レディ1でダイレクトアタック!」

 

「手札の工作列車シグナル・レッドの効果発動!相手モンスターの攻撃宣言時に手札のこのカードを特殊召喚する!」

 

工作列車シグナル・レッド 守1300

 

俺の場を横切るように線路が引かれて、その線路をシグナル・レッドが走って現れる。

 

「攻撃宣言したモンスターはシグナル・レッドに攻撃しなければならない!」

 

「ならばハーピィ・レディ1でシグナル・レッドに攻撃!」

 

「シグナル・レッドはこの戦闘では破壊されない!」

 

ハーピィ・レディ1の引っ掻く攻撃をシグナル・レッドは受け止める。

 

「ちっ・・・カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

バーバラ 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ハーピィ・レディ1 攻1600

ハーピィ・レディ三姉妹 攻2250

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

「(・・・トップ強っ!?)スタンバイフェイズ、リバースカードオープン!罠カード、トラップ・スタン!このターン、このカード以外の罠カードの効果は無効になる!」

 

「何!?(私のゴッドバード・アタックと風霊術〜雅〜が!!)」

 

「永続魔法、マドルチェ・チケットを発動!そしてマドルチェ・ミルフィーヤを召喚!」

 

マドルチェ・ミルフィーヤ 攻500

 

「ミルフィーヤの召喚に成功した時、手札から《マドルチェ》モンスターを特殊召喚する!マドルチェ・エンジェリーを特殊召喚!」

 

マドルチェ・エンジェリー 攻1000

 

先に出てきたミルフィーヤが欠伸みたいなことをして、その何かを察したのエンジェリーが天から現れた。

 

「エンジェリーの効果発動!このカードをリリースしてデッキから《マドルチェ》モンスター1体を特殊召喚する!マドルチェ・ホーットケーキを特殊召喚!」

 

マドルチェ・ホーットケーキ 攻1500

 

エンジェリーが消えて、その消えた跡にホーットケーキが姿を表す。そのホーットケーキはすぐに遠吠えをあげて、墓地に行ったはずのエンジェリーが霊として現れる。

 

「ホーットケーキの効果発動!墓地のエンジェリーを除外して、デッキから《マドルチェ》モンスターを特殊召喚する!マドルチェ・メッセンジェラートを特殊召喚!」

マドルチェ・メッセンジェラート 攻1600

 

「メッセンジェラートはフィールドに獣族の《マドルチェ》モンスターがいる状態で特殊召喚成功した時、デッキから《マドルチェ》とついた魔法・罠カードを手札に加える!フィールド魔法のマドルチェ・シャトーを加えてそのまま発動!」

 

メッセンジェラートが配達した1枚の魔法カードを受け取って、俺はすぐにそのカードをフィールドカードゾーンにセットする。周りは西部劇の舞台からお菓子の世界へと変貌する。

 

「このカードが存在する限り、俺の場の《マドルチェ》モンスターの攻守は500ポイントアップする!」

 

マドルチェ・ミルフィーヤ 攻500→1000

マドルチェ・ホーットケーキ 攻1500→2000

マドルチェ・メッセンジェラート 攻1600→2100

 

「はっ、攻撃力を上げたところで私のハーピィ・レディ三姉妹に敵わなかったら意味が無いわよ!」

 

「まだまだ!!Lv3のシグナル・レッドとミルフィーヤでオーバーレイ!」

 

「な、何だと!?」

 

☆3 × ☆3 = ★3

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!」

 

虚空海竜リヴァイエール 攻1800

 

「虚空海竜リヴァイエールの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて、自分または相手の除外ゾーンのLv4以下のモンスターを1体特殊召喚する!エンジェリーを再び特殊召喚!」

 

虚空海竜リヴァイエール OVR 2→1

「Lv4のメッセンジェラートとエンジェリーでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!クイーンマドルチェ・ティアラミス!」

 

クイーンマドルチェ・ティアラミス 攻2200→2700

 

「クイーンマドルチェ・ティアラミスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて墓地の《マドルチェ》カードを2枚対象に取って発動!そのカードをデッキに戻して、相手フィールドのカード2枚をデッキに戻す!」

 

「なっ!?」

 

「ミルフィーヤとエンジェリーを対象!さらにマドルチェ・シャトーの効果でデッキに戻る《マドルチェ》モンスターは代わりに手札に戻る!」

 

クイーンマドルチェ・ティアラミス OVR2→1

 

ティアラミスが持っている杖が光り出して、その光がハーピィ・レディ1とハーピィ・レディ三姉妹を包みこみ、一瞬だけ強く光って、光が収まるとハーピィ・レディたちが消えてお菓子が並んでいた。

 

「さらにマドルチェ・チケットの効果発動!自分の《マドルチェ》カードが効果でデッキ・手札に戻った時、デッキから《マドルチェ》モンスター1体を手札に加えるか、天使族《マドルチェ》モンスターがフィールドにいるなら特殊召喚できる!デッキから2体目のメッセンジェラートを特殊召喚!メッセンジェラートの効果でデッキから2枚目のシャトーを手札に加える!バトル!全てのモンスターでダイレクトアタック!」

 

バーバラ LP 4000→0

 

 

WIN 遊輝 LOS バーバラ

 

 

「さ〜って、こっちは片付けて向こうはどうなったかな?」

 

全ての攻撃を受けたバーバラは再び吹っ飛んでしまい、空き家を壊して中に飛んで行ってしまった。俺は遊星さんと鬼柳さんがどうなったのかそっちの方に目を向ける。

 

「・・・・Wow、面白いことしてくれてるじゃねぇか」

 

 

遊輝 side out

 

遊星 side

 

 

「俺のターン・・・」

 

鬼柳 手札 6枚

 

「魔法カード、無の煉獄。俺の手札が3枚以上の場合、カードを1枚ドローする。ただし、エンドフェイズに俺は手札を全て捨てなくちゃいけない」

 

ドローしたカードを見て、鬼柳はフッと笑みを浮かべた。

 

「(面白えじゃねぇか・・・・そんなに出たいなら出させてやるよ)ロットン、テメェに2ターンの猶予を与えてやろう」

 

「何だと?」

 

「俺が次に発動するのは封印の黄金櫃。こいつはデッキからカードを1枚除外して、2回目の俺のスタンバイフェイズにそのカードを手札に加えることができる。俺が除外したのはインフェルニティガン。こいつは墓地から《インフェルニティ》モンスターを2体特殊召喚できる。既に俺の墓地には数枚のインフェルニティモンスターが存在する。俺の2回目のスタンバイフェイズ・・・・それまでに俺を倒すことが出来るかな?」

 

「舐めた真似を・・・・お前なんか軽く捻り潰してやる!」

 

「じゃあやってみるんだな。俺はこれでターンエンドだ」

 

「何っ!?」

 

「テメェ!!何考えてやがる!!」

 

「この瞬間、俺は無の煉獄の効果で手札を全て捨てる」

 

鬼柳 手札 0枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

「鬼柳!!お前!!」

 

「心配するな遊星・・・・鉱山に送られる前と違って確率になんか頼らないデュエルをしているぜ・・・」

 

「ふざけた真似を・・・・俺のターン!」

ロットン 手札 11枚

 

「貴様なんかに2ターンもかける必要もない!!ガトリング・オーガを召喚!!」

ガトリング・オーガ 攻800

 

「そしてカードを5枚セットする!」

 

ロットンの場に5枚の伏せカードがセットされ、それと同時にガトリング・オーガのマシンガンに弾がセットされてしまった。これを受けたら鬼柳が・・・・

 

「(だが俺の手札にはエフェクト・ヴェーラーがある。こいつで・・・・)」

 

「遊星・・・・余計なことをするなよ。お前はただ見とけばいいんだ・・・」

 

俺が手札のエフェクト・ヴェーラーを見ていると、不意に鬼柳が俺に向かって呟いてきた。まさか・・・・何か考えがあるのか?

 

「鬼柳・・・・わかった」

 

「さあ来いよロットン・・・・俺を倒してみろよ・・・」

 

「へっ、死に損ないが!!お望み通りにあの世に送ってやる!!ガトリング・オーガの効果発動!!自分の場の魔法・罠ゾーンのカードを1枚墓地に送るたびに800ポイントのダメージを与える!俺は全弾、死神野郎に与える!!ファイアー!!」

 

ロットンの場の伏せカード全てが墓地に送られて、ガトリング・オーガが鬼柳に向かってマシンガンを発砲する。鬼柳は何もせずにそのマシンガンを全て食らってしまい、倒れてしまった。

 

鬼柳 LP 4000→0

 

「ヒャーハッハッハツ!!!!」

 

「そ、そんな・・・・鬼柳さん・・・」

 

「・・・・・まだだ」

 

「あん?」

 

「まだだ、まだ満足してねぇぜ・・・・!!」

 

「!?な、何だその後ろにある門は!?」

 

ライフが0になって倒れたはずの鬼柳が起き上がる。鬼柳の後ろには巨大な門が出現する。高笑いをしていたロットンが鬼柳の後ろに現れた巨大な門を見て後ろに後ずさりしてしまう。鬼柳の後ろに現れた門はおびただしい亡者の気配を感じ、ゆっくりと門が開かれる。

 

「俺は墓地にある罠カード、煉獄の零門(ゼロ・ゲート)を発動した・・・・こいつは俺の手札と場にカードが1枚も存在せず、俺のライフが0になった時にこのカードを除外して発動できる」

 

「ラ、ライフが0になって発動だと!?」

 

「エクストラデッキから煉獄の使者を呼び出す。地獄と天国の間・・・・煉獄よりその姿を現せ!!煉獄龍!!オーガ・ドラグーン!!」

 

煉獄龍 オーガ・ドラグーン 攻3000

 

巨大な門が開いて、大きな龍の手が門に手をかけてゆっくりと自分自身の手で門から現れる。その姿は赤い鎧みたいなもので身体を覆い、両腕には鋭い爪が光っている。

 

「煉獄龍・・・・・・」

 

「俺の場に煉獄龍 オーガ・ドラグーンが存在する限り、俺はあらゆる敗北条件を無視することができる」

 

「何だと!?」

 

「ただし、煉獄龍オーガ・ドラグーンが俺の場から離れた瞬間に俺は敗北する・・・・」

 

「クソッ・・・・・」

 

「さぁ来いよ・・・・簡単な話だろ?こいつを倒せば俺は負けるんだぜ?」

 

「(・・・俺のデッキはバーンに特化している分、除去カード自体が少ない。現に今の手札じゃ奴のモンスターは倒せない。ここは狙いを不動遊星に変えよう)カードを5枚セット!ガトリング・オーガの効果発動!不動y(カチャッ!)!?な、何だ!?」

 

ロットンがガトリング・オーガの効果を使おうとして伏せカードを1枚墓地に送った時、突如ロットンの右側に西部劇の格好をした人形のモンスターが現れてロットンの頭に銃を突きつけた。

 

「墓地のインフェルニティ・デス・ガンマンの効果だ・・・手札が0枚の時に効果ダメージが発生した時、墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。その効果ダメージは無効となる」

 

「何だと!?」

 

「ただし、テメェにはこの後二つの選択肢がある。一つは俺がカードを1枚ドローして、それがモンスターだった場合、俺がこのターンに受けた効果ダメージとお前が今発動した効果ダメージ・・・・4800のダメージをテメェが受ける。モンスター以外だった場合は俺が4800のダメージを受ける」

 

「お前が4800って・・・・お前はダメージを受けたところで負けないじゃないか!!」

 

「ああそうだな・・・・もう一つの選択肢はこのターン、テメェが俺たちに与える効果ダメージは0になる・・・つまりこのターンにトドメをさせないってことだ。さぁロットン、どっちを選ぶんだ?」

 

「(選択肢がねぇ・・・・バトルロイヤルルールだ、あの死神野郎1回分の攻撃なら受け切れる)俺は後者を選択する!これでターンエンドだ!」

 

 

ロットン 手札 0枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ガトリング・オーガ 攻800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 4枚

 

 

 




霊夢「・・・・ライフ0でも続けるってどういう事?」

遊輝「そういうカードがごく稀にありまして・・・(汗)」

フラン「面白そうだけど・・・・さすがにあれを使おうと思うと専用デッキ作らないと」

遊輝「今回はライフ0でのデュエルだから、ルールの概念を大きく覆すから作者もどれだけルールを破らないか頭を使って構成を考えたみたいだよ」

霊夢「そもそも、そういうカード現実にないでしょ」

遊輝「ルールの概念が変わっちゃうからさ・・・まぁそういうカードも一定数あっても面白いと思うけどな」

フラン「次回はクラッシュタウン編最終回、アニメとほぼ同じタイトルだよ。【チームサティスファクション】」

霊夢「次回もよろしくね」

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