【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
最強カードの紹介〜〜。
プラチナ「お久しぶりです」
今回のデュエルでさ、思ったんだけど、よくホープはコスプレイヤーってネット上で一部の人が言ってるじゃん。
プラチナ「確かにそうですね」
ギャラクシーアイズも十分コスプレイヤーじゃないんかな・・・って。
プラチナ「・・・・否定し辛いですね」←銀河眼の光子竜の精霊
何体いるんだろ?源だろ、超銀河に62、107は別でギャラクシーFA、ダークマターも一種だな。タイタニックギャラクシーに、人によっては銀河眼の光波竜もそうなんじゃないかってとらえるかも。
プラチナ「あながち間違ってはないですね」
ホープといい、ギャラクシーといい、KONAMIはいつからこいつらに何を求めていたのか。最強カードの紹介に行こう。
プラチナ「今回はNo,95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンです」
征竜を禁止カードとしてトドメをさした極悪カードだ。★9のモンスターだが★8の《ギャラクシーアイズ》エクシーズモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。
プラチナ「エクシーズ召喚に成功した時、コストでデッキから3種類のドラゴン族モンスターを墓地に落とすことで、相手はデッキのモンスター3枚をゲームから除外しなければいけません」
まずこのコストでドラゴン族を落とすというのが頭悪い。
プラチナ「1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを取り除けばモンスターを2回攻撃することができます」
攻撃力4000が2回殴れるという所はまあいいけど、やっぱりこいつの強みはコストで落とすところかな。奈落とかでも止められず、ヴェーラーでも止められないから。
プラチナ「第123話、デュエルスタート!」
遊輝 side
「ゆ、遊輝さん・・・持ってきました」
「サンキュー」
日が暮れて少し経った頃に遊星さんのDホイールを頼んだニコとウエストが帰ってきた。俺はダイヤにお願いして二人を見える状態にする。
「・・・ほい、俺も見えるようになったぜ」
「ふ、ふぅ〜・・・・Dホイールって以外と重たかった・・・・」
「ほ、本当にバレてないんでしょうか?」
「心配しなくていいよ。バレていたら追っ手がいるはずだから。さてと・・・・準備を終えたから乗り込むか」
俺は適当に使えそうな物をリュックサックに入れて、遊星のDホイールに乗り込む。ヘルメットは椅子の下に入れてあることを確認してあるのでそれを被り、エンジンをかける。
「よし・・・・・行くか」
「ゆ、遊輝さん・・・」
「・・・・お前らも来るか?」
「は、はい!!」
「お願いします!」
「よっし・・・・(3人乗りなんて初めてだけど何とかなるか)。ウェストは俺の前、ニコは予備のヘルメットを被って後ろに頼む」
「こ、これ・・・大丈夫なのですか?」
ウェストは俺の足と足の間に座り、ニコは予備のヘルメットを被って俺の後ろに座って俺に抱きつくようにした。
「心配するな。このDホイールの持ち主が2人乗りしていた時は後ろに乗った奴はみ出していたから」
「そ、そうですか・・・」
「それじゃ行くぞ。飛ばすからしっかり捕まっとけよ!」
ブオオオオオオ!!!!!!
〜〜(数分後)〜〜
「そこだよ!!もうすぐ鉱山の入り口が見えてくる!!」
「そうか!」
ウェストとニコの案内で割と早くに鉱山を登ることが出来、二人が知っている見張りのいない抜け穴まで駆け上がることが出来た。ちょうどカーブを曲がったところで二人の影が見え、俺はブレーキを掛けた。
キュルルルルル!!!!!
「あっ!遊星さん!!鬼柳さん!!」
「?・・・!?遊輝!?お前、何で」
「数日前から怪しい行動をしていたから付いてきたんだよ!」
「・・・・危ない真似をして」
「鬼柳さん!!」
「どうして・・・・お前ら・・・」
「鬼柳さん!遊星さん!このDホイールを使ってすぐに逃げてください!」
「馬鹿なことを言うな・・・こんな危険をおかして何で俺なんか・・・・お前らには俺よりも助けなきゃいけない奴がいるだろ」
「(助けなきゃいけない人?)」
「(・・・多分、あの二人の親父さんのことだよ)」
「(そうか・・・二人の親父さんも・・)」
「確かにいるよ!けど!!だけど!!今は二人を助けたいんだよ!!」
「鬼柳さん・・・・あなたは本当はこんな所にいる人じゃありません」
「だけど・・・俺は・・・」
「・・・!!それ!!」
鬼柳さんを説得していたウェストが突然遊星が手にしていた物を見て慌てるように飛びついた。
「?これがどうかしたのか?」
「それ!!父ちゃんのペンダントだよ!!」
「なっ!?」
「遊星さん!!鉱山の中でお父さんに会ったのですか!?」
「・・・残念ながらこのペンダントは鉱山の中じゃないんだ。俺がこの町に来た時に鉱山から逃げ出した労働者の一人が崖の上に投げた物をたまたま拾ったんだ」
「そう・・・・ですか・・・・」
・・・ブルルル・・・・
「?何の音だ?」
「音・・・だと?」
下の方でエンジン音が聞こえたので俺は下を覗く。しばらくすると馬鹿でかいDホイール1台がここに向かって上がってきている。
「げっ!?あれロットンのDホイール!?まさか気づいた!?」
「まずい!!お前らすぐに逃げろ!!」
「ゆ、遊星さん!?」
「俺が鉱山の中に入ってあいつを引き付ける!」
「ちょいちょいちょい!?!?何考えてるの!?」
「序でだからこの中にいる人達も助け出す!!」
・・・・・遊星さん、カッコいい事言ってますけど、それ一歩間違えたら死亡フラグじゃね?(汗)
ブオオオオオオ!!!!!!
「ま、まずい!!来ましたよ!!」
ウェストが指を指す先にはロットンがDホイールで駆け上がっていた。さらに後ろから子分らしき二人の男もDホイールで駆け上がってくる。
「やっぱり・・・・一筋縄でいかない野郎とは思ったが、仲間を連れていたとはな!お前ら!!一人たりとも鉱山から出すなよ!!」
「「うっす!!」」
「くっ!!」
「鬼柳!!遊輝!!二人を頼む!!」
「分かった!!」
「仕方ない・・・お前ら、離れるなよ!!」
「う、うん!!」 「分かったよ!」
遊星さんの指示に従い、俺と鬼柳さんはウェストとニコを連れてひとまず鉱山の中へと逃げていく。2人の子分は俺たちを追いかけてくる。
「こっちだ!!」
遊星さんはDホイールを使い、ボス格のロットンを引きつけて別ルートへと走り出した。
「ハァ・・・ハァ・・・」
「待てやこら!!!」
「誰が待つかよ!!」
「だ、だけどこのままじゃ追いつかれてしまいます!!」
「あっ!!あそこにトロッコが!!」
走って逃げる俺たちの目の前に1台のトロッコが見えてきた。
「よっしゃ!!こいつだ!!お前ら乗り込め!!鬼柳さん、乗ったらブレーキを外して!!」
俺の合図でウェストとニコ、そして鬼柳さんが乗り込む。鬼柳さんがブレーキを外したのを確認した俺は足に力を込めトロッコを蹴った。
「なっ!?お前!?」
「俺は雑魚2人を引き付ける。その後にでも追いかける!」
「無茶言うな!」
「心配するな!!俺は強い!!」
すでに発進してしまったトロッコは坂道を逆らうことができずに進んでしまう。それを見送り、反転した俺は誰もいなくなったので、能力を解放する。
「サン・フレア!!!」
バーーン!!バーーン!!
「なっ!?」
「ぐうぅ!?!?!?」
2発のサン・フレアは鉱山の横の壁にぶつかり、壁が崩れて岩が子分2人を目掛けて落ちる。慌てた子分は急ブレーキをかけてすぐにDホイールから逃げた。2台のDホイールはペチャンコに潰れてしまった。
「クソッ・・・」
「お前らの相手は俺がしてやるぜ」
そう言って俺はウェストはから借りたピストル型のデュエルディスクを展開して、手札を5枚ドローする。
「ここはバトルロイヤルモードと行こうぜ。互いのプレイヤーの1ターン目が終わるまで攻撃できない」
「へっ、ガキが何をほざいてやがる!」
「さっさと蹴りをつけてやるぜ!」
2人の子分も俺の挑発に乗ってくれて、デュエルディスクを起動する。
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 モブ1 LP 4000 モブ2 LP4000
「先行・後攻はこいつを先にやった奴からだったな。俺のターン!」
遊輝 手札 6枚
ふむ・・・・少し悪いが次のターンに仕留められそうかな。
「カードを1枚伏せてカード・カーDを召喚!効果発動!このカードをリリースして2枚ドロー!強制的にエンドフェイズとなる!」
遊輝 手札 6枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「俺のターン!」
モブ1 手札 6枚
「火縄光線銃士を召喚!」
火縄光線銃士 攻1600
モブのフィールドに西部劇の格好をして、ライフルを持った木の人形人形のモンスターが現れる。あれって確か、仲間を呼んだらバーン効果がある奴だったっけ?
「これでターンエンド!」
モブ1 手札 5枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
火縄光線銃士 攻1600
【魔法・罠ゾーン】
なし
「俺のターン!」
モブ2 手札 6枚
「火縄光線銃士を召喚!」
「この瞬間、俺の火縄光線銃士の効果発動!このカードが攻撃表示に存在して他の火縄光線銃士が召喚・特殊召喚した時に相手に800ポイントのダメージを与える!」
火縄光線銃士がライフルにある縄に火をつけて俺に照準を合わせる。縄についた火がライフルに灯ると銃が発砲して俺を撃ち抜いた。
遊輝 LP 4000→3200
「さらに手札から魔法カード、
遊輝 LP 3200→2400→1600
「これでターンエンド!まだまだ弾は尽きないぜ!!」
モブ2 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
火縄光線銃士 攻1600×2
【魔法・罠ゾーン】
なし
3発の弾丸を受けた俺は軽くズボンについた砂を払ってすぐに構え直す。ふむ・・・・伏せもなしか、ツイツイの意味がないぜ。
「俺のターン!ドロー!」
手札 7枚
「それじゃ・・・・ファイナルターン!」
「なっ!?」 「えっ!?」
「このカードは相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合手札から特殊召喚できる!聖刻龍ートフェニドラゴンを特殊召喚!」
聖刻龍ートフェニドラゴン 攻2100
「トフェニドラゴンをリリース!聖刻龍ーシユウドラゴンを特殊召喚!」
聖刻龍ーシユウドラゴン 攻2200
「リリースされたトフェニドラゴンの効果発動!手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスターを攻守を0にして特殊召喚する!チューナーモンスター、ラブラドライドラゴンを特殊召喚!」
ラブラドライドラゴン 守2400→0
「この2体のドラゴンをリリース!
銀河眼の光子竜 攻3000
フィールドにいたシユウドラゴンとラブラドライドラゴンの2体がリリースされて、俺の真上に穴が開き、そこからプラチナが現れた。
「こ、攻撃力3000だと!?」
「まだだ!リリースされたシユウドラゴンの効果!トフェニと同じくドラゴン族通常モンスターを攻守0にして特殊召喚する!神龍の聖刻印を特殊召喚!」
神龍の聖刻印 守0
「Lv8のギャラクシーアイズと神龍の聖刻印でオーバーレイ!」
「な、何!?」
「エクシーズ使いだと!?」
☆8 × ☆8 = ★8
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!舞い降りろ銀河究極竜!光と闇の力を一つにし、宇宙の果てから今現れる!エクシーズ召喚!!降臨せよNo,62!!|銀河眼の光子竜皇《ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン》!!」
No,62 銀河眼の光子竜皇 攻4000
プラチナと神龍の聖刻印がブラックホールに吸い込まれて現れたのは、翼の形が変わり、より一層大きくなったプラチナだ。
『(・・・・これ、まだまだやりますよね)』
「(・・・・すまん、まだ途中なんだよ)。さらに銀河眼の光子竜皇でオーバーレイ・ネットワークを再構築!」
「な、何だ!?!?」
銀河眼の光子竜皇が再び現れたブラックホールに戻っていき、光の大きな爆発が起きる。
★8→★8
「銀河の光に導かれし時、新たな力が宿る!天孫降臨!アーマーエクシーズ召喚!駆け抜けろ!ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン!!」
ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン 攻4000
爆発したブラックホールから現れたのは、先ほどよりも青かった身体が黒に変色したプラチナだ。
「なっ・・・なっ・・・」
「ギャラクシーFAの効果!オーバーレイ・ユニットを取り除いてフィールドの表側のカード1枚を破壊する!俺は火縄光線銃士が2体フィールドにいる奴の内の1体を破壊する!」
ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン OVR 3→2
「くらえ!ギャラクシー・サイトワインダー!」
プラチナがエクシーズ素材を一つ吸収すると身体中に電気が蓄積されて、それが放たれて火縄光線銃士を1体破壊した。
「くそっ・・・」
「き、気にするな!図体がデカイ割には大したことじゃねぇ!」
「あっそ・・・・ギャラクシーFAでオーバーレイ・ユニットを再構築!」
「ま、まただと!?」
★8→★9
「銀河に宿いし魂よ!冥府の力を得て亡霊となり蘇れ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!No95!ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン!!」
No,95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン 攻4000
再びギャラクシーFAを吸い込んだブラックホールは今度は邪悪な黒いオーラを醸し出し、中から下半身が完全に霊とかし、上半身が漆黒の身体に染まったドラゴンが現れる。羽は計8本の対になっており、瞳は黒く光っていた。
「ダークマターの効果発動!エクシーズ召喚成功時、コストで俺のデッキからドラゴン族モンスターを3種類墓地に送ることで、相手はデッキからモンスター3枚をゲームから除外する!」
「な、何だと!?」
「俺はエクリプス・ワイバーン、聖刻龍ーアセトドラゴン、聖刻龍ーネフテドラゴンを墓地に送り、そうだな・・・お前を選択しようか」
「くっ・・・」
俺が選択したモブ1野郎が苦虫を噛んだような表情でデッキの中からモンスター3枚を選んでゲームから除外する。
「墓地に送られたエクリプス・ワイバーンの効果発動!このカードが墓地に送られた場合、デッキからLv5以上の闇属性または光属性のドラゴン族モンスター1体をゲームから除外する!俺はレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外!ダークマターの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いてこのターン、このカードはモンスターに2回攻撃できる!」
「何だと!?」
No,95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン OVR 3→2
「だ、だが、まだ俺たちのライフは尽きないぜ!!」
「墓地の光属性、エクリプス・ワイバーンと闇属性、ラブラドライドラゴンをゲームから除外!
混沌帝龍ー終焉の使者ー 攻3000
墓地にいたエクリプス・ワイバーンとラブラドライドラゴンが除外されて、俺の後ろに白黒で混ざった混沌の穴が開いて、その中から混沌帝龍が姿を現した。
「カ、カカカ、カオス・エンペラーだと!?」
「この瞬間、ゲームから除外されたエクリプス・ワイバーンの効果発動!この効果で除外したモンスターを手札に加える!俺はレダメを加えて、フィールドの混沌帝龍をゲームから除外!レダメを特殊召喚!」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 攻2800
さっき出したカオス・エンペラーがすぐに消えて、レダメが現れる。これこそ、出落ちってやつだな。
「レダメの効果!墓地から銀河眼の光子竜を特殊召喚!これでバトル!ギャラクシーアイズ・ダークマターで2体の火縄光線銃士を攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!」
ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン 攻4000
火縄光線銃士 攻1600×2
モブ1・モブ2 LP4000→1600
「ラスト!レダメとギャラクシーアイズでそれぞれにダイレクトアタック!」
モブ1・モブ2 LP1600→0
WIN 遊輝 LOS モブ1・モブ2
「ふぅ〜〜・・・・・お掃除完了」
攻撃を受けて出口方向に吹っ飛んだモブ野郎共は岩壁に頭をぶつけてそのまま気絶してしまった。
「さてと・・・・プラチナ」
『はい、この先線路沿いです。時間も経っていますのでお早めに』
「分かってるよ。じゃあここはマジシャンっぽく・・・・・飛んでいくか」
春休みにとある世界で学んだ人間が本来持っていると言われる霊力、俺はその力を解放して自分の身体を地面から20〜30cm浮かして、まさに
「(まさか春休みのあの経験が生きる時が来るとはな・・・・・・)急ぐぞ!」
霊力の力をさらに解放、全速力でトロッコで先に脱出を図ろうとしている鬼柳さん達を追いかける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「なっげぇ鉱山だな・・・・・」
『それだけ大きいのでしょう。あちらこちらに掘った形跡の跡があります』
飛びながら鬼柳さん達を追いかけているのなが、一向に追いつく気配が見えない。この鉱山の中はかなり広く、中に入れば入るほど機械熱もあって蒸し暑くなっていくからたまったもんじゃない。
「うん?少し開けた所に行けたな・・・・」
一本道がようやく抜けて見えたのは長い縦穴状の道。トロッコの線路はグルグルと螺旋状に下に続いている。
「とりあえずこいつを「お父さん!!!!」!?ウェストの声!?っていうことは!!!」
どうやって降りるか考えていた時にウェストの大声が下の方から聞こえてきた。それを聞いて察した俺は急いで急降下する。すぐに一人の男性が地面に向かって落下しているのが見えてきた。
「(まっず!?あと100mも無いうちに地面に激突する!?)間に合ええええええ!!!!!」
霊力をさらに解放して、全速力でその落ちている人に向かって飛び、激突寸前のギリギリで何とか男の人を捕まえることに成功した。そのまま俺はスピードを落としつつ上昇して、トロッコの線路のあるところまで戻った。
「ハ、ハァ・・・・ハァ・・・・・きっつ・・・」
「・・・・あれ?私は・・・・」
「あんた大丈夫かよ?結構な高さから落ちようとして・・・・」
「た、助けてくれた・・・・・あの高さから落ちた私を?どうやって・・・・」
「そこは企業秘密。ところであんたは?」
「わ、私はセルジオ・・・・・ウェストとニコの父親だ」
「そうかそう・・・・えっ!?親父さん!?(知っているけど・・・)」
「ふ、二人のことを知っているのか?」
「2日間ほどかくまってもらってね・・・・そうかそうか。いや〜、危なかった。もうすぐで二人に顔向けが出来なくなるところだったよ」
とにもかくにも、死人を眼の前で出すなんてもっぱらごめんだから。まあもう少しで飛んでいることに気づかれて「人外だ!!」とか言われそうだったけど・・・・
「とりあえずこの中から出ましょう」
「ま、待ってくれ。私にはこの首輪が・・・」
「うん?・・・・・あ〜これだったら」
セルジオさんに付けられている首輪を見て、俺はリュックサックの中に入れてあったネジを取り出す。
「(遊星仕込みの機械の扱いを舐めてもらったら困るよ)」
そう思い、首輪にある主要なCPU部分にネジでチョチョイと弄って、首輪を取り外した。
「よし、これで大丈夫だ。あんたはもう自由だ」
「君は・・・・一体・・・・」
「俺?俺は遠藤遊輝、そうだな・・・・・ちょっとしたマジシャンかな?さてと、さっさとこんな気分が悪く鉱山から脱出しましょう」
「そ、そうだな。こっちを走っていけば出口に繋がる」
「ありがとう」
セルジオさんの手を引っ張って、俺たちは出口へと走っていく。暫く走ると、外の光が見えてきた。
「着いた!!ようやく外に出られたぜ!!」
「あっ・・・・あっ・・・・・」
久しぶりに外を見ることができたのか、セルジオさんは感極まって涙が出てきている。
「あっ!いたいた!お〜い遊星さん!!鬼柳さん!!」
「!?遊輝!?無事だったか!!」
「何その、人が死んだような言い方は!?」
俺たちが出た出口から遊星さんと鬼柳さんの二人の姿が見えて、二人はこっちを振り向いて驚いた表情をしている。
俺ってそんなに信用されてなかったの!?確かに時々変なことをしているけど。
「あんた・・・・・どうやって・・・・」
「彼に助けて貰ったんだ。残念ながらどうやってかは彼に教えてもらえなかったが・・」
「そうか・・・・おい」
「うん?」
「お前、遊輝って言うんだな・・・・ありがとよ」
「別に対した事じゃないって」
「それより鬼柳さん、二人は・・・・」
「・・・・すまねぇ、ロットンっていう野郎に捕まってしまった」
「そうです、か・・・・・・・・」
鬼柳さんから自分たちの子供の状況を聞いたセルジオさんはガックリと肩を落とした。
「・・・・・・2人は無事なのか」
「あんた親でしょ?自分の子供を無事であることを信じるのが親の役割でしょ?」
「・・・・・・・・・・」
「遊星さん達はどうするの?」
「夕方になったらロットン達とケリをつける。それまでは身を潜める」
「そうか・・・・・・じゃあ俺も遊星さん達と同調しよう」
「・・・・私はどうすれば?」
「あなたのやる事はたった一つ・・・・子供達に顔を見せる事、俺は友人のサポートとあなたのそのやる事のサポートをします」
そう言って、鉱山から降りようと山沿いの道を歩き始めた。
紫「酷いことをするわね・・・」
遊輝「あれでも事故怖くてドローカード入れている方ですよ。本当はもっと尖らせますし」
レミリア「あれで丸めたって・・・・どういうことかしら(汗)」
遊輝「まぁ聖刻使おうと思うと今はああなるんですけどね。アトゥムス自体もエクストラに1枚あればいいかな〜って」
紫「昔は3枚必須だったはずなのにね・・・・」
レミリア「いよいよクラッシュタウン編も終盤戦、【煉獄の使者、降臨】」
遊輝「次回もよろしくね」