【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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勉強したくないでござる!

というわけで・・・絶賛テスト期間中に投稿です。
「おい、単位どうしたんだ?」って声が聞こえてきそうですが、今回は人気投票・質問コーナーの締め切りが近いので投稿します。
べ、べべべ、別に勉強が嫌だからこっちに来たんじゃないよ!


第114話 混沌文化祭 初日 前編 皆のコスプレ ☆

遊輝 side

 

 

「♪♪〜〜〜〜〜」

 

現在、朝の5時。食堂のキッチンを使って今日の料理の提供分の仕込みをしている。

部室の合宿用の部屋を文化祭の間は借りているのでそこで寝泊まりをしている。俺は全日程の料理の仕込みを任されているのでこうして朝早くから起きて仕込み作業をしている。皆は嫌がる作業だが、料理人を目指していた俺にとっては何の苦痛もない作業だ。

 

「・・・・・よし、あとは今日当番の奴らでも任せておけるだろう」

 

「おはようございます」

 

「ん?」

 

食堂のキッチンの出入り口から声が聞こえたのでそっちの方に振り向くと蛍さんがいた。

「あっ、蛍さん、おはようございます」

 

「また随分早い時間から活動しているんだね」

 

「料理の仕込みをしなくちゃいけないからどうしても早くから起きないと。蛍さんは?」

 

「僕は単純に喉が渇いたからお茶を飲みに」

 

そう言って食器棚からコップを一つ取り出して冷蔵庫を開けてお茶をコップに注ぐ。

 

「それにしてもこれ全部1人で?」

 

「そうだけど」

 

俺と蛍さんの目の前にはカレー用の寸胴鍋だけじゃない。初日用と仕込んだのは野菜の総重量が約15kg、お肉や魚も10kgを超えて、それに出汁やスープなども作っていた。

 

「また・・・・何時に起きたのですか?」

 

「・・・・2時かな」

 

「(ブウゥーーーー!!!!!)ゴホッ、ゴホッ・・・・ちょ、ちょっと、2時間しか寝ていないですけど大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫大丈夫。これ終わったら、開会式欠席して少し仮眠するから」

 

「は、はぁ・・・・」

 

いや、しかし前までだったら2時間でも大丈夫だったんだけどな・・・そりゃもちろん、初めての2日連続してライブがあるし、英気を養わないといけないから結局寝ることにはなったんだけど、去年の10月の終わりから龍可と一緒に寝だしたらもう12時起きているのもしんどくなってきた。慣れって怖いね、うん。

 

「ふわぁ・・・・仕込み作業も終わったし、リハーサルまで寝るか」

「お、お疲れ様です・・・・(汗)」

 

コンロの電源などを確認して裏口から食堂を出る。とりあえず寝よう、今日もまたライブがあるし。

 

遊輝 side out

 

 

恭輔 side

 

 

「じゃっじゃ〜〜ん!!!スバルの力作!!!全自動着替えマシン!!!」

 

『ぜ、全自動着替えマシン?』

 

「「「((((いつもいつも、何処から出しているんだよ(のよ)(汗)))))」」」

 

どうも、恭輔です。

今朝の開会式(という名の校長のお話)が終わって、いよいよ文化祭が始まりました。今年は去年と違って楽しい文化祭になりそうです。ちなみにこの開会式にはアカデミアの生徒は参加しなくちゃいけないのですが、師匠は寝ていたため不参加です。枕元に置いていた紙には「起こしたら殺す」とか不気味なことを書いてましたので・・・・・(汗)

 

 

開会式が終わって、初日は自由行動なのですが、ここで遥さんが「コスプレするって言っていたけど、衣装どうするの?」という疑問が投げかけられました。

 

 

最もな疑問です。レミさん達は企画をしている段階で作っているのでしょうけれども、僕たちや他の人たちは昨日手伝ってと言われたので衣装も何もありません。そしたらレミさんが「ちょっと待って!」と言って部屋を出て行き、数秒後にドーーンという何か大きな物が落ちたような音が聞こえたので、全員で見に行ったらレミさんの後ろに大きな機械があった。そして冒頭に戻る。

 

「(・・・・・・あれか(汗))」

 

「(・・・・正直、嫌な思い出しかない(汗))」

 

「スバルが作ったこの機械に入って設定をすればどんな衣装でも着替えられるよ!」

 

「へぇ〜〜、スバルって機械に強いんだ」

 

「何ていうか・・・・物心ついたときには機械を分解していた」

 

「というわけで誰か行ってみよう!!」

「誰かって・・・・」

 

「・・・・・・・待て待て待て待て!!!!!何で皆俺を見るんだ!?」

 

レミさんが振った時、一部の人が遊夜さんの方に振り向いて、最終的には全員が遊夜さんを振り向いた。

 

「いや・・・こういう時は遊夜でしょ」

「何勝手に決めているんだよ!?何で俺が一番最初なんだよ!?」

 

「一応、要望は聞くよ」

 

「え、えっと・・・・じゃ「エフェクト・ヴェーラー!!」っておい愛梨!?」

 

「遊夜は可愛いモンスターの方が似合うよ!」

 

「ちょっと待て!!エフェクト・ヴェーラーってモデル女だろ!?俺は男だぞ!?」

 

「ん〜と、エフェクト・ヴェーラーね・・・」

 

「ちょちょちょ!?何勝手に打ち込んでいるの!?」

 

「ん?エフェクト・ヴェーラーが良いんでしょう?」

 

「違う違う違う違う!!!!俺の意見じゃない!!」

 

「うるさい!!!少し黙って!!!」

 

そう言ってレミさんが捜査をしていた機械から反転して、すぐに銃の構えを取り、発砲したような構えを取る。すると、遊夜さんの頭に何かが凄いスピードでぶつかって、遊夜さんが後ろに倒れてしまった。

 

「えっ!?遊夜!?遊夜!?」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「き、気絶してますね・・・(汗)」

 

倒れた遊夜さんを見た僕は目の状態から気絶と断定した。相変わらずレミさんは強引だな・・・・(汗)

 

「ほい、設定できた。遊夜さんを機械に掘り込んでっと」

 

そう言ってレミさんが遊夜さんを肩で担い・・・・・・あれ?レミさんって人を担げるほど筋力あったのですか?(汗)

 

「この中に入れて・・・・・その前に起こすか」

 

バチバチバチバチバチバチ

 

「いててて!!!いててて!!!」

 

「んで、扉を閉めて・・・」

 

バタン!!

 

「えっ!?ちょ!?な、何だここ!?おい日菜!!愛梨!!助けてくれ!!」

 

「スイッチオン!!」

 

・・・ウィーーーン

 

「えっ!?な、何だ!?・・・・・あああああああ!?!?!?」

 

「これで3分待つ!!」

 

「「「「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」

 

「レミ・・・・皆付いていけてないわよ(汗)」

 

レミさんが遊夜さんを拉致ってスイッチ押す。この間、わずか30秒。あの人、こういう時の行動の速さはピカイチです・・・・(汗)

 

 

〜〜(3分後)〜〜

 

・・・・チーン

 

「はい、出来上がり」

 

パカッ

 

「お、俺・・・・生きてる!?何も変わってない!?」

 

「・・・・・ぶっ!?」

 

「アハハハハ!!!!ア〜〜ハハハハ!!!」

 

「お、おい!?ナハトに龍亞!?何で俺を見て笑うんだよ!?」

 

遊夜さんが機械から出た途端、一瞬だけ静寂の時が流れたけど、その姿を見た途端にナハトさんと龍亞さんが大声で笑い始め、遊夜さんは戸惑う。

 

「クスクス・・・・」

 

「へぇ〜〜、この機械凄いね!スバルの作品だったけ!?」

 

「ゆ、遊夜・・・・あなた凄い女物の服が似合うわね・・・クククク・・・」

 

爆笑しているナハトさんや龍亞さんの陰に隠れているけど、皆さんからすでにクスクスという笑いと一部、機械に尊敬を持っている人がいる。何とか笑いに堪えているエルフィさんが自身の持っている手鏡を遊夜さんに向けた。

 

「・・・・えええええええ!?!?!?!?!?」

 

手鏡で自分の姿を見た遊夜さんは驚きの表情をしていた。そこには確かにエフェクト・ヴェーラーの格好をしていた遊夜さんがいた。でも、エフェクト・ヴェーラーの衣装だけじゃない、羽根や髪の毛なども完全に再現されてあり、まさしく本物のエフェクト・ヴェーラーなのだ。

 

「これ俺!?俺の髪の毛こんなに長くないぞ!?」

 

「凄いねあれ!!」

 

「あの髪の毛ってカツラ?」

 

「一応ね、一応」

 

「ぐっ!!この・・・・!?!?は、外れない!?!?服も脱げない!?!?」

 

「でった・・・・またタチの悪い設定にしたよ・・・・」

「タチの悪い設定って何だよスバル」

 

「無理無理、この機械の設定で遊夜さんは明日の夜10時までその服から着替えることが出来ないから」

 

「え゛!?!?」

 

「・・・・どういう事?」

 

「つまり、遊夜さんはこれから風呂に入りたい時もトイレに行く時もいかなる状況でもあの服を脱ぐ事は出来ないんです。あの服が汚れても・・・・」

 

「うっわ・・・・・・」

 

「お、恐ろしいな・・・(汗)」

 

うん・・・・何しているんですかレミさん(汗)。あれだけの事で切れてどうするんですか?

 

「こんなの嫌だ!!すぐに着替えさせろ!!」

「うるさいわね!!そんなにガヤガヤ言うんだったら機械壊すわよ!!一生その姿で過ごす事になるわよ!!」

 

「申し訳ございませんでした!!」

 

「「「「折れるの早っ!?」」」」

 

レミさんが脅しをかけた途端、遊夜さんの方が折れて光のごとく土下座をした。その速さに周りの人たちから驚きの声が上がった。

 

「それじゃどんどん行くよ!!最大5人までなら同時にできるから皆がなりたいモンスターを紙に書いて渡して!!」

 

そう言ってきてレミさんが全員に紙と鉛筆を渡し回る。もちろん、僕たちのところにも。

 

「「「「「(((((あれを見た後だから恐ろしくて書けないよ!!(汗)))))」」」」」

 

「早くしてよね。私もこの後直ぐにリハーサルがあるんだから」

 

「私これ!お兄ちゃんこれ!留姫お姉さんこれ!美菜お姉さんこれ!」

 

「ちょ、ちょっと遥ちゃん!!」

 

皆あの状況を見た後なので、なかなかペンが進んでいない。中には真剣に考えている人もいますが、そんな中、遥さんだけは直ぐに決めてレミさんに紙を渡した。

 

「・・・うん、分かった。というわけで4人とも、入って」

 

「お兄ちゃん!!入ろう!!」

 

「え、えぇ・・・・(汗)」

 

「私たち、何になるかすらもわからないままよ(汗)」

 

遥ちゃんに従うように半分諦めモードの駆さん、留姫さん、美菜さん。4人全員が入ったところでレミさんが扉をしめて機械を操作する。

 

「これでよし!スタート!」

 

 

〜〜(3分後)〜〜

 

・・・・チーン、パカッ

 

「わ〜い!!」

 

「・・・・・これって、ブラマジ?」

 

「私は・・・・ブリザード・プリンセスだね」

 

「私・・・・ブラマジガール?」

 

「違う違う、美菜さんはマジシャンズ・ヴァルキリア。ブラマジガールは遥ちゃん」

 

しばらく待って出てきた4人は全員魔法使いの格好をしていた。遥さんがブラック・マジシャン・ガール、駆さんがブラック・マジシャン、留姫さんがブリザード・プリンセス、美菜さんはマジシャンズ・ヴァルキリアだ。

 

「さあどんどんやっていくよ!」

 

「遊夜がやったし、私たちもやろうか」

 

「そうだね日菜ちゃん」

 

日菜さんと愛梨さんもレミさんに紙を渡して機械の中に入っていった。

 

「私はこれだな。よろしく」

「はいはい、3人ね」

 

ナハトさんも決めたようで、髪を渡して入っていく。機械の扉を閉めたレミさんが3人分の衣装を決めて、ボタンを押すと機械が作動した。数分たち、機械から出て来た3人、愛梨さんはサイ・ガール、日菜さんはデュミナス・ヴァルキリア、そしてナハトさんは・・・・・

 

「わぁ!!プトレマイオスだ!!」

 

「げっ!?」

 

「おぉ、お前はプトレマイオスを知っているのか?」

 

「はい!!僕も師匠に禁止をくらうまでは使っていました!!」

 

「そうかそうか!!お前とは気が合いそうだ!」

 

ナハトさんがコスプレとしてやってくれたのは星守の騎士(テラナイト)プトレマイオス、3学期前まで僕が使っていた切り札として使っていたのでとても思い出深いです!

 

「ところで・・・・何でお前らの仲間は嫌そうな顔をしているんだ?」

 

「恭輔がプトレマイオスを使って大暴れしたからだよ・・・その時の恭輔、負け無しだったから・・・」

 

「そのせいで師匠から『使うな』ってお触れが出まして・・・」

 

「あれは強過ぎるからな・・・・仕方ないといえば仕方ないか・・・」

 

「それじゃ、次は私たち!アレサ!律!いくよ!」

 

「何で凛も積極的なんだ・・・」

 

「・・・・分からない」

 

次に凛さんたちがレミさんに紙を渡して機械の中に入っていく。どんなコスプレをしたいかレミさんは紙を見た後に扉を閉めて、機械を操作する。数分後、機械から出てきた凛さんはジェムナイト・セラフィ、アレサさんはリチュア・エリアル、律さんは聖女ジャンヌのコスプレをしていた。

 

「この機械凄いね。この鎧の部分とか本物の鎧みたいだし」

 

「・・・・・気に入った」

 

「これはこれでいいな」

 

「ロア、僕たちも着替えようか」

 

「うん!」

 

「俺も決めた、よろしく頼む」

 

「私も。これなら誰とも被らないでしょう」

 

「僕も決めました」

「じゃあ皆、入って入って」

 

凛さんたちと入れ替わるように蛍さん、ロアさん、ライさん、アルフさん、エルフィさんの5人がレミさんに紙を渡して機械に入って扉が閉まる。数分後、扉を開けて出て来た5人は凄い楽しそうな表情をしていた。蛍さんが終末の騎士、ロアさんがそよ風の精霊、ライさんが切り込み隊長、アルフさんがヴァンパイア・ロード、エルフィさんが荒野の女戦士だ。

 

「何だよアルフ、そこは戦士族で統一しようぜ」

 

「いやいやいや、ライやエルフィが戦士族モンスターなんて知らないよ(汗)」

 

「ロア・・・・可愛いね」

 

「////は、はう・・・・」

 

「お、お兄さん。私、決めました」

 

「そうか。俺も決めたし、行くか」

 

「私はこれにする!ライトさんとまどかちゃんは決めましたか?」

「ちょっと悩んだけど・・・これにします!」

 

「私も決めたよ」

 

今度は鉄也さん、望美さん、春香さん、まどかさん、ライトニングさんの5人が機械に入っていった。数分後、機械から出てきた鉄也さんは未来サムライ、望美さんは古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)、春香さんはガスタの疾風 リーズ、まどかさんはガガガクラーク、ライトニングさんは・・・・何ですかあれ?

 

「ライトニングさん、それ何のモンスターですか?」

 

「CNo,104 仮面魔踏士(マスカレード・マジシャン)アンブラルだよ」

 

「ア、アンブラル?聞いたことないな・・・」

 

「エクシーズモンスターなんだが知らないのか?」

 

「あぁ、遊輝が使わなかったら俺たち知らないです」

「そうか・・・この世界ではエクシーズモンスターは珍しいって言っていたし、知らないのも当然か」

 

「それじゃ次は私たち!!皆いこう!!」

 

「ア、アリス!ちょっと引っ張らないで!」

 

「は、はうぅ〜〜、私これまだ決定じゃないですぅ〜〜」

 

「・・・・・これでいいかな」

 

5人変わって今度は空さん、アリスさん、ゆまさん、リンネさんが機械の中に入っていく。4人分の紙を受け取ったレミさんは希望した衣装にするように設定をして扉を閉める。

 

「それじゃいくよ」

 

レミさんがボタンを押して機械が作動する。数分後、機械が止まってレミさんが扉を開けると、青き眼の乙女の衣装を纏った空さん、トゥーン・マーメイドのコスプレをするアリスさん、ガスタの神裔 ピリカの衣装を纏ったリンネさん、E・HEROネオスとなったゆまさんが機械の中から出てきた。

 

「皆似合うね〜〜」

 

「ゆまさんネオスか〜〜。ネオス持っているのか?」

 

「は、はい」

 

「いいなぁ・・・俺も使いたかったぜ」

 

「アリスさんもリンネさんも似合いますね」

 

「ありがとう!」

 

「最後は俺たちだな。決まったか?」

 

「決めた!これにする!」

 

「・・・・私も」

 

「わ、私もですぅ!」

 

「それじゃ入って入って」

 

異世界組では最後のグループとなった奈美さん、恵さん、ジャッカルさん、ゆまさんが機械の中に入っていく。

 

 

〜〜(3分後)〜〜

 

 

・・・・チーン

 

「はい出来た!!皆どうぞ!!」

 

「・・・以外と重いな」

 

「・・・私は軽い」

 

「こ、この剣いらないですぅ〜〜」

 

「それがなかったらホープじゃないよゆまちゃん」

 

機械の中から出てきた4人、ジャッカルさんは神獣王バルバロス、恵さんはゾンビマスター、ゆまさんはNo,39 希望王ホープ、そして奈美さんは・・・・?

 

「奈美さん・・・それ、何ですか?」

 

「サイバーマンですサイバーマン!!カイバーマンのサイバー・ドラゴンバージョンです!!」

 

「はて・・・・そんなモンスターいましたっけ?」

 

「モンスターじゃないです!ヒーローショーとかに出てくるヒーローです!」

 

「お姉ちゃん・・・・ここ、異世界」

 

「この世界にサイバーマンがいなかったら恭輔みたいな反応になるぞ」

 

「うぅ・・・・サイバーマンはカッコ良いヒーローなのに誰も共感してくれない・・・」

 

そもそもサイバー・ドラゴンを使っている人を見たことがないのでサイバーマンがどれだけカッコ良いのか奈美さん以外分からないかと・・・・(汗)

 

「さあ、あとは龍亞君たちよ!」

 

「えっ?」

 

「そうは言っても・・・・・」

 

「まだ決めてないですけど・・・・(汗)」

 

「おっそ〜〜い!!!早く決めてよ!!」

 

「ま、待ってください・・・・(汗)」

 

「どうする?」

 

「せっかくだからカテゴリーで統一する?」

 

「そうですね・・・・でもどんなカテゴリーにします?」

 

「う〜ん・・・・・・」

 

「・・・あ、あれにしましょうか?あの・・・・」

 

皆でどのカテゴリーにしようか考えていたところに祈さんが僕たちに耳打ちでとあるカテゴリー群を提案してきました。

 

「・・・あぁ、なるほど。じゃあ私はこれにしよう」

 

「それでしたら僕はこれにします」

 

「あっ!取られた!じゃあ俺は・・・これで!」

 

「わ、私は・・・・これにします」

 

「決まった?じゃあ紙を渡して機械に入って」

 

祈さんの提案に乗って、僕たちのコスプレしたいモンスターを決めて紙に書き、それをレミさんに渡してから機械の中に入る。中は金属製のアルミとかむき出しで、意外と広い。5人ぐらい同時にできるのは納得できる。

 

「それじゃやるわよ」

 

レミさんが扉を閉める。そうすると中は真っ暗になって何も見えず、機械音がなると後ろから何かに捕まれて引っ張られる感覚がした。

 

〜〜(3分後)〜〜

 

・・・・チーン

 

「出来た出来た、はい出てきて」

 

レミさんが扉を開けて、そこから光が差し込む。数分の間暗いところに入っていたので目が慣れるのにちょっと時間がかかりましたが、目が慣れてきたところで機械から外に出ます。

 

「龍可ちゃん可愛い〜〜!!祈ちゃんも可愛い〜〜!!」

 

「魔女と天使と執事と騎士か・・・・龍亞のは騎士というより音楽家って服装だな」

 

僕たちが選んだカテゴリーは師匠が使っている(使わされている)『マドルチェ』。龍可さんがマドルチェ・マジョレーヌ、祈さんがマドルチェ・エンジェリー、龍亞さんがマドルチェ・シューバリエ、僕はマドルチェ・バトラスクを選びました。

 

「龍亞も恭輔も似合うな・・・・特に恭輔」

 

「ありがとうございます」

 

「2人とも本当に可愛くなったわね」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「じゃあこれでよし!皆、文化祭楽しんできてね!」

 

「レミさん・・・・これ暑いから脱ぎたいんですけど」

 

古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)の格好をしている望美さんが暑いから脱ぎたいと言ってきた。それもそうですよね、あんな甲冑を着ていたら熱が篭って大変でしょう。

 

「?脱げば良いじゃない?」

 

「いや・・・・脱げれないんですけど」

 

「えっ?」

 

「なぁ・・・こっちも脱げないんだけど」

 

「私も・・・」

 

「えっ!?」

 

あちらこちらから「着替えられない」という声が上がり、慌てたレミさんは機械の画面を見る。この機械を作ったスバルさんも確認のためにレミさんと一緒に画面を見ると、すぐにレミさんの頭を平手で叩いた。

 

「お前バカだろ!!ちゃんと確認してから使えよ!!」

 

「ごっめ〜〜ん!!!!」

 

「・・・・何か聞きたくないけど一応聞きましょうか、何をしたの?」

 

「遊夜さんの設定のまま、皆着替えた。つまり、遊夜さんの着替えられない設定が皆にも設定された」

 

「えっと・・・・つまり?」

 

「皆、明日の夜10時まで着替えられない」

 

『ええぇぇぇ!!!!!!』




はい、というわけで・・・・本当なら少し文化祭に触れたかったんですけど、どうしても質問・人気投票の締め切り前に投稿したかったのでここで区切りました。丁度良い感じだと思うので。


前書き、上にも書きましたが私の小説の4周年記念、ハーメルン1周年記念の人気投票・質問を7/31まで募集します。それ以降は受け付けるつもりはないです。この記念話の執筆作業をしなくちゃいけないので。

これ以降、8月以降何ですが、インターンシップなどがありますので、とりあえず記念話の完成を優先します。余裕があれば本編・番外編を投稿していきます。

記念話は8月15日、22時にこの小説の番外編、【遊戯王5D's 転生者と未来のカードたち 〜番外編〜】の方で投稿します。


本編の次回は【混沌文化祭 初日 中編 文化祭巡り】です。


では、本編・番外編・記念話を楽しみに待っていてください。

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