【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*追記・・・・・・私の凄い勘違いでキャラが1人増えました(汗)。その作品の作者様から指摘で知りました。許可を頂いたので、ここで紹介させてもらいます。


光さん、【遊戯王5D’s~エンシェントシグナーの物語~】からアリス・クロフォードです。一言で言えば・・・・超大食いの女の子です。】


テスト前+レポートだから、前まではこれと番外編を週一で1話ずつ投稿していたけどこれからはどっちかに週一の投稿かな・・・・


今回で全員、初顔合わせですが、私が見て覚えている限りのコラボだけで、顔見知りのキャラだけ知っているということにしてください。これ以上はちょっと無理です(汗)


今回の話は私の小説では有名なバカップル、遊輝と龍可の視点で書いており作者様方のキャラの登場は少ないですが、それぞれのキャラの視点は文化祭初日と2日目を予定しております。


それと途中のセットリストにあるランキングは作者の独断と偏見とセットリストの雰囲気に合うようにしました。


あと、毎度毎度ですが、キャラの口調など間違っているところがありましたら私への活動報告・メッセージで指摘してください。正直、まだ把握出来ていないところがありますので(汗)


第113話 混沌文化祭 LIVE FES in Fantasy World Day 1 ☆

遊輝 side

 

 

「よっと!」

 

「ここがお前の世界か」

 

「あっ!遊輝も帰ってきた!!」

「これで全員ね」

 

俺がナハトさんをこの世界に連れてくると、

後ろにあった次元の歪みは消えていった。部屋の大きさなどから見て、ここは軽音部の部室の隣の部専用の寝る所なんだろう。すでにレミやスバル達全員が帰ってきて、皆が連れてきてくれた助っ人がワイワイと話していた。

 

「久しぶりだね春香!」

 

「凛さん!まさかこんなところで再開出来るなんて!」

 

「久しぶりだな、ライ!アルフ!エルフィ!」

 

「遊夜や日菜に愛梨もいるなんて!」

 

「駆君、留姫さん、久しぶりですね」

 

「蛍さんやロアさんこそ」

 

「奈美さん、逃走中いらいだね!」

 

「空さんやリンネさんも!元気そうでなによりです!」

 

「お兄さん・・・すごいね」

 

「あぁ・・・ちょっと場違い感が」

 

「奇遇だな・・・私もだ」

 

・・・・うわぁ、なんてカオス(汗)発案した俺が言うのもアレだけど、正直ここまで行くとは思わなかった。

 

「遊輝・・・・これ纏められるの?」

 

「いや、俺に言われても・・・・文化委員お前だろ?」

 

「そうだけど・・・ハァ、胃が痛い・・・

(汗)」

 

「そういえばスバルや奏は?」

 

「皆先にリハに行ったよ。恭輔君がここまで頑張ってまとめてくれたんだよ」

 

クラスの文化委員を務めているレミにとってもここまでの状況はかなりカオスみたいだ。

 

「とりあえず皆!!こっち注目!!」

 

レミの一声でワイワイガヤガヤとしていた皆が静まりかえる。

 

「えっと・・・・とりあえず突然のことでごめんなさい」

 

レミが開口一番、頭を下げて皆に謝る。それにつられて俺も頭をさげた。

 

「本当、無茶苦茶なお願いを聞いてもらってありがとうございます。私たちの当番の日は文化祭2日目なので、今日の前夜祭と明日の初日は皆さん、楽しんでください。私たちも出来る限り、皆をおもてなししたいと思っております。短い期間ですが、一緒に過ごすことになりますのでお願いします」

 

パチパチパチパチ

 

レミの突発的なスピーチは一応、成功したらしく拍手が巻き起こる。

 

「皆が過ごす場所はこの部屋を借りましたのでここで寝泊まりをお願いします」

 

「ご飯とかは!?ご飯ないと死んじゃうよ!?」

 

「アリス・・・・・(汗)」

 

「スタッフに出前を多めに頼んでおいたので」

「スタッフ?」

 

「レミさん!遊輝さん!最終チェックをお願いします!!」

 

「あっ、もう時間か・・・」

 

「恭輔!龍可!後、頼む!」

 

「分かりました師匠」

 

レミと俺で色々と説明したところにスタッフが入ってきたので、仕方なく近くにいた恭輔と龍可に残りを任せ、俺たちはリハの会場に向かう。

 

 

遊輝 side out

 

 

龍可 side

 

 

「えっと・・・・何処から説明しましょうか?」

 

「トイレとかの日常生活の話で良いんじゃないかしら?」

 

「そうですね。では「ちょっとちょっと」?どうしましたまどかさん?」

 

「スタッフって言っていたけど・・・・スタッフって何?」

 

「えっ、あぁ、あれはライブスタッフです」

 

「「「ラ、ライブスタッフ?」」」

 

「きょ、恭輔、ライブってどういうことだ?」

 

「師匠たち、バンドグループとして普通に活動していますよ」

 

『バ、バンド!?!?』

 

まどかさんの質問に恭輔が答えるとほとんどの人から驚きの声が出た。当然の反応だよね・・・・・中等部の一部活動がスタッフを連れ添ってライブするんだから、しかもかなり大規模の。

 

「遊輝たちってバンド活動やっていたの!?」

 

「知らなかった・・・・(汗)」

 

「この中で知っているのは・・・・駆さんたちぐらいですか」

 

「そうだね。結構大きなバンドグループだってことちょっと知ったけど・・・」

 

「これは僕たちに聞くより師匠達に聞いてください。僕たちからはこれからの生活について話しますので」

 

「次は・・・・お手洗いかな。お手洗いはこの階の一番奥とそこから外に出たところに臨時で設置されてますのでそっちを使ってください」

 

「あとは・・・・・大丈夫ですかね?布団とか日用用品は奥にありますから」

 

「大丈夫だよ。ありがとうね」

 

「ねぇ恭輔君、その・・・・・ライブって私たち見れるの?」

 

「へっ?う〜ん・・・・・レミさんに聞かないと分からないですね」

 

「せっかくだから遊輝たちの演奏を観てみたいよな!」

 

「そうだね!このまま見られないなんて詰まらないよ!」

 

ライさんが見たいと言い始めて、それに合わせるかのように皆も見たい見たいと言い始めた。

 

「み、皆さん、簡単に言いますけど、当日のチケットを取れるかどうかは難しいのでは・・・」

 

「レミさんなら何とかしてくれるでしょう」

 

祈が心配そうに話しかけるけど、龍亞は大丈夫と言った。皆も同じことを思ったのか、うなづく人がチラホラ。

 

「それよりも折角こうやって皆が集まったんだよ!遊輝君たちが帰ってくるまでデュエルしようよ!」

 

「いいね。じゃあ最初は・・・・・望美さん、僕とやりましょう」

 

「ア、アルフさんと?」

 

「望美、頑張って来いよ」

 

「望美さん!ファイト!」

 

「アルフ〜〜!!無様に負けるなよ!!」

 

遊輝たちが帰ってくるまで皆でデュエルすることになり、全員が一度外に出る。

 

「それじゃやりましょうか」

 

「はい!」

 

 

〜〜(数時間後)〜〜

 

 

「あそこに皆いるよ」

 

「うっす〜〜」

 

「皆、説明大丈夫だった?」

 

「・・・・・裁きの龍でダイレクトアタック」

 

「ま、負けたあああ!!!!!」

 

「・・・・・何かデュエルしてるけどどういう状況?」

 

「えっと・・・・・龍可さんが6人連続後攻1killを達成したところです(汗)」

 

「「「「「「はぁ!?」」」」」」

 

「あっ、帰ってきたのね」

 

ロアさんのとのデュエルを終えてディスクを片付けていたところで遊輝たちがリハーサルを終えて帰ってきた。

「る、龍可さん強い(汗)」

 

「な、何この龍可ちゃん・・・・・・私の知っている龍可ちゃんはもっとこう・・・・ロックを決めて相手を甚振るタイプなんだけど・・・」

 

「な、なす術なくやられた・・・・(汗)」

 

「グスン・・・・私なんかモンスター召喚しただけだよ(汗)」

 

「(お、俺がアニメで見た前世の龍可はこんな残虐な性格じゃなかったぞ・・・(汗)」

 

何か何人か引いているけど・・・・別にいいか。

 

「あっ、レミさん!」

 

「ん?何?」

 

「私たち、ライブを観たいのですけど大丈夫ですか?」

 

「あ〜、それくらいなら大丈夫だよ」

 

「レ、レミ!?本当に言ってるの!?当日にこの人数だよ!?」

 

「だってあそこの機材置き場空いたじゃん」

 

「あっ・・・・・確かに」

 

「というわけで大丈夫だよ。後でスタッフに言って席を作っておくよ」

 

物を整理しながらまどかさんの質問に答えていくレミさん。一方で、遊輝とスバルさんは恭輔と龍亞と一緒に奥のタンスから布団や毛布、枕などを取り出している。

 

「にしてもレミたちってバンド活動していたんだな。しかもライブスタッフが付くなんて凄いことじゃないか」

 

「そんな大したことじゃないって。普通のアマチュアコピーバンドだよ、コピーバンド。アカデミアの生徒プラスアルファだって。スタッフも響のお父さんが音楽家だから、お願いを聞いてもらっただけ」

 

右手を左右に振ってそこまで大きくないとアピールをするレミさん。それに同情するように他のメンバーもうんうんとうなづく。

 

「プラスアルファか・・・・」

 

「合計で数千人じゃない?それだけ来れば充分規模も大きいよ」

 

「数千人か・・・・・確かに部活動のバンドならそれくらいかもね」

 

エルフィさんとナハトさんが色々と推測をして、その話を耳にした人たちは相槌を打つ。うん・・・・・多分、後で間違えたと思うよ(汗)

 

〜〜(同日 午後6時前)〜〜

 

 

 

「・・・・・誰だ?アマチュアコピーバンドのライブだから数千人ぐらいとか言った奴?」

 

「・・・・・・お兄さん」

 

「どうした望美?」

 

「私の目には文化祭とは関係のない人たちが沢山見えるのだけど幻覚かな?」

 

「大丈夫、望美は幻覚を見ていない」

 

「・・・・・これ、何人いるの?」

 

「今日は・・・・・・7万人近くとか言ってましたね」

 

「「「7万人!?!?」」」

 

「大物アーティストが1回でやる公演でも7万人は集まらないだろう・・・・」

 

レミさんが取ってくれたのはライブ会場の一番前、しかもほぼ中央部分。ここは本当は機材置き場の予定だったけど、その機材は別のところに移動して今日空いたのでそこで私たち全員分の席を確保した。今回のステージは前の時と変わって、中央にあった小さなステージがなくなり、メインステージのみとなった。(メインステージがその代わりに大きくなった気がするけど・・・)

 

「お、大きいステージだな・・・・・」

 

「いつか私たちもこんな大きなステージで歌を歌ったりするのかな・・・」

 

「2人ならそう遠くない未来だよ。人気も実力もあるのだから」

 

「ありがとうございます、ライトさん」

 

「トイレ行くのにも一苦労だったぜ・・・」

 

『ただいまより、LIVE FES in Fantasy Worldを開演します』

 

パチパチパチパチ!!!!!!

 

 

 

 

【・・・・・・・・ガヤガヤ】

 

アナウンスの後に画面の大きなビジョンが映る。そこには何気ない日常風景を映し出していて、家の中で過ごしていた1人の小さな少年にスポットライトが当てられていた。

 

 

その小さな少年はテレビや本で色んな物語を読んだり見たりしていて、嬉しそうな顔をしていた。だけど、少年が大きくなるにつれて友達と付き合うようになり、少年の顔はどこか悲しい表情をしていた。

 

【『お〜い!!!次こっちに行くぞ!!』】

 

映像の方ではその少年が友達と一緒に遊園地に来ている場面に代わり、その少年は友達に振り回されるように付いて行った。

 

【『・・・・・・あの頃見た物語のような世界に行きたい』】

 

その少年が映像内で最初にそして最後に呟いたその一言、少年が頭の中で描いていたイメージが画面に現れる。そこは森に囲まれて沢山の動物たちが音楽に合わせて踊っていた。

 

 

少年が一つのアトラクションに入った時、そのアトラクションにある非常口の扉が青く光っていた。その光に吸い込まれるようにその少年は非常口の扉を開けた。扉の中は光に包まれて少年は非常口の中へと入っていき、『LIVE FES in Fantasy World』の文字が浮かび上がった。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

パチパチパチパチ!!!!

 

映像が終わって少しずつ音が大きくなってきたところで入ってきたメンバー、遊輝とレミさんはスタッフから楽器を受け取り、響さんはピアノに座り、スバルさんはドラムセットの前に、茜さんは大きなドラムの前にたち、太めのバチを受け取った。トレードマークの伊達眼鏡を掛けた奏さんはマイクを手に取りドラムの真後ろまで下がる。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

パンパンパンパン!!!!!

ギターとベースを持った遊輝とレミさんがそれぞれステージの中央から端の方へと移動していき、音楽に合わせて手拍子をする。それにつられて観客、もちろん私たちも手拍子を始める。

 

♪♪♪♪♪♪♪!!!!!

 

《フゥ!!!》

 

バーーン!!!!

『オオオオオオ!!!!』

 

音が大きくなっていき、一番手拍子が大きく鳴り響いたところで奏さんが大きく息を吐くような仕草で声を鳴らす。すると、ステージから上空に向かって大きな爆発音が鳴り響き、上へと煙が舞い上がっていた。単調だったメロディが茜さんが大きなドラムを叩き、響さんのピアノで童謡のようなメロディへと変わっていった。

 

 

♪♪♪♪♪♪♩♬!!!

 

 

 

 

1 炎と森のカーニバル 【SEKAI NO OWARI】

 

2 ピースとハイライト 【サザンオールスターズ】

 

3 Go for it! 【西野カナ】

 

 

 

 

「え〜・・・・皆さん、こんばんは」

 

『こんばんは!!!!』

 

「元気いいね、というか今日は声が大きいね」

 

『イエエエエ!!!』

 

『奏さああああん!!!』

 

「今日はSECRETのLIVE FESに来てくれてありがとね!」

 

『イエエエエ!!!!!』

 

「・・・・とりあえず皆、一回落ち着こうか(汗)」

 

『奏さああああん!!!』

 

『遊輝さああああん!!!』

 

「落ち着いてって(汗)」

 

『レミさあああああんんん!!!』

 

「・・・・・先生!!私の話を聞いてくれません!!」

 

『ハハハハ!!!』

 

「やっと落ち着いてくれたよ。えっと・・・・今回はFantasy Worldっていうタイトルなんですけど、皆さんにはこの音楽祭という理想郷で色々なアーティストの曲を聞いてもらいたいです」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「それじゃ、続き行こう!!!ギター!!!」

 

・・・♪♪♪♪♪!!!!

 

《ウッ!!!!》

 

『オオオオ!!!!!』

 

奏さんの合図で遊輝が前に出て、ギターを弾き始める。爽快な感じのロック系の音楽ですぐにドラム音と茜さんもギターで合わせ始める。

 

 

 

 

4 衝動 【B’z】

 

5 Faith 【miwa】

 

6 涙そうそう 【夏川りみ】

 

7 Butterfly 【木村カエラ】

 

8 SAKURAドロップス【宇多田ヒカル】

 

9 花束 【back number】

10 WINDING ROAD 【絢香×コブクロ】

 

11 Hello world 【BUMP OF CHICKEN】

 

12 YAH YAH YAH 【CHAGE and ASKA】

 

 

 

〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪!!!!

 

 

 

『イエエエエ!!!!!!』

 

『YAH YAH YAH』が終わり、観客全員で拍手が巻き起こる。その間に遊輝はエレキギターからフォークギターに、茜さんもパーカッションの位置からエレキギターに持ち替えた。

 

「えっと・・・・・ちょっとバタバタしているからこの間にメンバー紹介をします。キーボード、小野寺響!!」

 

奏さんの紹介で響さんが立ち上がり、頭を下げて手を振る。

「ドラム、遊城スバル!!」

 

♪♪♪♪♪♪!!!!

 

ドラムを叩いたスバルさんがその後、立ち上がり頭をさげる。

 

「ギター&パーカッション、栗城茜!」

 

ギターに持ち替えた茜さんが奏さんよりも前に出て頭をさげる。

「ベース、葵レミ!」

 

今度は茜さんに変わってレミさんが前に出て頭を下げた。

 

「ギター&ヴォーカル、遠藤遊輝!」

 

♪♪♪〜〜〜〜〜

 

ギターを持った遊輝が軽く弾いて、頭を下げマイクの前に立つ。

 

「ありがとうございます。それじゃ最後、ヴォーカル&ギター、水野奏!」

 

奏さんの挨拶は遊輝がやり、奏さんが観客に向けて頭を下げた。

 

「え〜と・・・・次からのリストは今年の春にアカデミア、そして響のお父さんが所属している楽団からインターネットで皆さんに投票してもらった『もう1度やってほしい曲』の発表です」

 

『オオオオ!!!!!』

 

「も、もう1度やってほしい曲?」

「このバンドってそんなに人気があるの?」

 

「は、はい・・・・海外でライブを成功させるほど・・・」

 

ナハトさんと美菜さんの質問を祈が返して2人とも口を大きく開けて驚いた。

それよりもアンケートは確かに学年が上がったその日に軽音部がそれぞれの教室に挨拶周りをしてアンケートを記入してもらって、それを回収していた。でも、インターネットで投票しているとは知らなかった。

 

「あんまり待たせるのも皆に悪いから早速10位から演奏していくね」

 

『イエエエエ!!!!』

 

・・・♪♪♪♪♪

 

「1・2・1・2・3・4」

 

《ルルルルル〜〜〜・・・・》

 

遊輝がフォークギターでとある曲のメロディを弾き始め、それを横で眺めていた奏さんが合図を送り、2人のデュエットが始まった。

 

 

13 桜 【コブクロ】

 

14 SEASONS【浜崎あゆみ】

 

15 何度でも 【DREAM COME TRUE】

 

16 チェリー【スピッツ】

 

17 Love so sweet 【嵐】

 

 

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜・・・・・・

 

パチパチパチパチ!!!!

 

6位の曲が終わり、会場全体で拍手が巻き起こる。皆が色々と叫ぶ中、奏さんはエレキギターを、遊輝はアコースティックギターに持ち替えた。

 

「それじゃそのまま5位の曲行くよ」

 

「1・2・3!!」

 

♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

『オオオオ!!!!』

 

スバルさんの掛け声で遊輝がアコースティックギターを弾く。そのメロディを聴いた全員が歓声を上げた。そしてそれを歌うのは・・・・アコースティックギターを持った遊輝だ。

 

♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

 

 

 

18 HANABI 【Mr.Children】

 

 

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

パチパチパチパチ!!!!

 

演奏が終わり再び拍手が巻き起こる。その間に遊輝はマイクスタンドを奏さんと横に並べる。奏さんはエレキギターをスタッフに渡してタンバリンを受け取り、レミさんはベースからエレキギターを手にする。

 

「それじゃ次の4位の曲で、一旦ランキングの曲は終了ね」

 

『エエエエエ!!!!!』

 

「ええじゃない(汗)。この場所を借りれる時間が決められているのよ」

 

『3位からは!?』

 

『続きは!?!?』

 

「3位以降は・・・・・・明日、発表をします!」

 

『エエエエエ!!!!!』

 

「だからエエエエエって言わないで!こっちもセットリストとかの関係があるの。それに、こういう楽しみは持っておきたいでしょ。こっち的に」

 

『アハハハハ!!!』

 

「それじゃ・・・・4位の曲で盛り上がっていくよ!!ゆず、【夏色】〜〜〜!!!!」

 

『オオオオオオ!!!!!』

 

♪♪♪♪♪♪♪♪!!!!!

 

遊輝のフォークギターから始まり、爽快なPOPが会場全体に鳴り響く。奏さんがタンバリンを叩きながら観客に色々と叫ぶ。

 

「いくよ!!」

 

「『1・2・1・2・3・ハイ!!!」』

 

♪♪♪♪!!♪♪♪!!

 

 

 

 

19 夏色 【ゆず】

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪!!!

 

パチパチパチパチ!!!!

 

ゆずの夏色が終わって観客全員でまたしても拍手が起こり、それに合わせて皆が楽器を鳴らす。最後に遊輝がギターを上から下に振り下ろして鳴り終わる。その間に次の曲の準備が始まる。フォークギターからエレキギターを手に取った遊輝は奏さんと変わるようにヴォーカルの位置へとつく。

 

「イエエエエ、皆元気〜〜〜?」

 

『イエエエエ!!!』

 

「元気良いな〜〜。こっちはもう・・・・あっつくて熱くて・・・」

 

『ハハハハ!!!』

 

「いや、笑ってるけどさ、マジで熱いんだから。そっちは一応暑さ対策しているけど、この上ほんっとうに何もないし、演出で炎とか上がるから熱気がたまって仕方ないんだよ。奏とか良く分かるだろ?熱気がたまってステージ走りまくるから、汗ダラダラなんだから・・・・イタッ!」

 

「余計なことを言わなくていいの!」

 

『ハハハハ!!!』

 

遊輝が皆の準備が終わるまでに1人でMCをしていたら準備をすでに終えていたレミさんに頭を叩かれて笑いが起こった。

 

「俺は事実を言っただけだぞ・・・・・皆の準備も終わったし、そろそろ次の曲をやりたいと思います。熱いバンドの名曲です」

 

「1・2・3!!」

 

《イエ〜〜イ・・・・・》

『オオオオオオ!!!!!』

 

遊輝がギターを弾くのと同時に遊輝の張り声が会場全体に響き渡る。それを聴いた観客全員が驚きを交えた。遊輝がミスチルとB'z以外の曲を歌うのはこれが初めてだからだ。

 

♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

20 バンザイ 〜君を好きでよかった〜 【ウルフルズ】

 

♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪

 

『オオオオオオ!!!!』

 

「ありがとね」

 

エレキギターをドラムの前に立てかけてマイクスタンドを持って遊輝は一歩前に出た。

 

「それじゃラストの曲いくよ」

 

『エエエエエ!!!!!』

 

『もう終わり!?!?』

 

「・・・・・次からエエエエエって言うの禁句で良いかな?こっちの身も考えてくれよ・・・・明日もあるんだからさ」

 

『ハハハハ!!!』

 

「それじゃ最後の曲・・・・・人生の応援歌かな?何度でも心の花が枯れようとも、また春がきて花が咲くように、私も生きていこう・・・・・福山雅治、【何度でも花が咲くよう私を生きよう】」

 

・・・・♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 

21 何度でも花が咲くよう私を生きよう 【福山雅治】

 

〜〜〜♪♪♪♪♪・・・・・・

パチパチ!!!!

 

曲を歌い終わると、会場全体で大きな拍手が巻き起こる。遊輝がマイクを手に持って前に出る。すでに他のメンバーはステージ裏へと下がっていった。

 

「本日はありがとうございました。本日のライブこれにて『アンコール!アンコール!アンコール!』・・・・・ちょっと待って(汗)」

 

『アンコール!アンコール!アンコール!』

 

「ア、アンコールなんてあるの・・・」

 

遊輝が最後の締めの挨拶をしようとしていたけど、すでに待ちきれない観客がアンコールのコールを始め、それがだんだん大きくなっていった。私たち4人は慣れたことなんだけど、皆はアンコールもあることにビックリしている。

 

『アンコール!アンコール!アンコール!』

 

「・・・・・バカヤローーーー!!!!」

 

『ハハハハハ!!!!!』

 

「いきなりアンコールアンコール言って・・・・こっちだって準備がいるんだよ!というかあいつら帰ったぞ!」

 

『遊輝さん1人でやってええ!!』

 

「今誰だよ!後ろから1人でやってとか無茶振りしたやつ!!」

 

『やって!!』

 

『何か歌って!!!』

 

パンパンパンパン!!!!

 

「待て!!ちょっと待て!!そんなことしたら着替えに帰れないぞ!!」

 

遊輝がそう言っている間にスタッフの1人がアコースティックギターを持って遊輝に渡してきた。

 

「えっ!?何、本当にやれって言うのかよ!?」

 

『イエエエエ!!!!!』

 

「全く・・・・・無茶振りしやがって、好きなやつで良いのか!?」

 

『良いよ!!』

 

『何でも良いよ!』

 

「じゃあ・・・・・リストから外れたやつで行くか。1番とサビだけだぞ」

 

♪♪♪♪♪〜〜♪♪♪♪♪

 

アコースティックギターを弾き、ある程度のメロディを奏でたところで遊輝が歌い始める。その歌はアコースティックのギターと一緒に共鳴しているかのように響きわたる。

 

 

 

22 チェリー 【スピッツ】

 

 

 

〜〜〜♪♪♪♪♪・・・・・・

 

 

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「良いじゃん!!良かったよ遊輝!!」

 

「無茶振りに答えて歌うなんてアーティストの鏡だよ!」

 

遊輝が歌い終わったの同時に後ろに下がったメンバー全員が出てきた。もちろん、服を着替えて。アコースティックギターをスタッフに預けた遊輝はエレキギターを手にした奏さんにMCを任せて一旦ステージ裏に下がっていった。

 

「え〜と、まずはアンコールありがとうございます」

 

パチパチパチパチ!!!!

 

「本当は遊輝の締めの挨拶を終えて、ちょっと休憩してアンコールがあったら、再び出ようということだったんだけどアンコールのコールが意外と早くに起きて、ね(汗)」

 

『凄かったぞ!!』

 

「私に言ってどうするのよ(汗)。遊輝にいってよね」

 

『アハハハハ!!!!』

 

「アンコールって言ってくれたからアンコールには答えるね。次からの曲はさっき紹介したランキング、あれの番外編でウィーンでやったライブで披露した曲のランキングを発表したいと思います」

 

『オオオオオオ!!!!』

 

「遊輝帰ってきた?」

 

「明日もライブあるけど、頼むからもう二度とこんなことしないでくれよ」

 

「それじゃやりましょうか、ウィーン公演はベスト5から2位まで一気にやります。5位、BUMP OF CHICKEN、【天体観測】」

 

『オオオオオオ!!!!!!』

 

♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

 

 

23 天体観測 【BUMP OF CHICKEN 】

 

24 勝手にシンドバッド 【サザンオールスターズ】

 

25 栄光の架橋 【ゆず】

 

26 ONE LOVE 【嵐】

 

 

 

 

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜〜〜〜

 

パチパチパチパチ!!!!!!

 

『ONE LOVE』を終えて奏さんが頭を下げる。そのままマイクスタンドを後ろに下げてスタッフからエレキギターを手に取る。パーカッションの位置にいた茜さんもエレキギターを手にとって、スタンドに掛けてあったギターのような絃楽器をスタンドに立てたまま弾き始める。

 

・・・♪♪♪♪♪♪〜♪♪♪

 

『オオオオオオ!!!!!!』

 

♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

茜さんがその絃楽器から奏でたカントリー風のメロディが再び会場に大きな喝采が起きる。この曲は最近出た曲でそのアーティストを知らなくても(絶対知っているけど)有名な曲だ。

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

「せぇの!!!!」

 

♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪

パン!!パン!!パン!!

 

後ろに下がっていた遊輝がマイク越しに大声で観客に手を叩くことを求め、それに合わせて私たちも両手を叩く。カントリー風のメロディから奏さんのギターが大きく鳴り響き、大きな画面には赤色で塗られた旗が何本も立てられていく映像が流れる。

 

《Wow oh oh・・・・・・・・》

 

遊輝が拳を天に高くつきあげて歌うと、私たちも拳を天に突き上げる。

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜

 

「ヘイカモン!!!!」

 

『Wow oh ・・・・・・・・』

 

 

27 RED 【B'z】

 

 

 

♪♪♪♪♪!!!♪♪♪♪♪!!!

 

『イエエエエ!!!!!!』

 

【RED】が終わり、観客のボルテージが最高潮に達した。マイクをスタンドにはめてエレキギターを持った遊輝がマイクスタンドの前に立ちMCを始めた。

 

「それじゃ次がラストの曲です。今回のライブのタイトル、『Fantasy World』、あれ実は僕が考えたんですよ」

 

遊輝の最後のMCに皆が何も語らずにただ、遊輝の言葉を聞いている。

 

「ライブの最初で奏が言ったけど、音楽祭という理想郷でこの数時間、過ごしてきましたが、このライブが終わると再び現実世界に戻ります。というわけで、最後の曲はその現実世界と戦うというか・・・・・・まだまだ未完成なところなバンドという意味も含めていますが、そういうつもりで選びました。・・・・・Mr.Children、【未完】」

 

♪♪〜〜♪♪♪〜〜♪♪〜〜・・・・♪♪♪♪!!!!

 

後ろでギターを弾いた茜さんのメロディが少しだけ流れ、その後ドラムと遊輝のギターの音が聞こえる。疾走感がある音で観客全員が両手を上げて手を叩く。

 

 

♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

28 未完【Mr.Children】

 

 

 

 

〜〜〜♪♪♪♪!!!!

 

 

『オオオオオオ!!!!!』

パチパチパチパチ!!!!

 

最後の曲の演奏が終わり、ギターをスタッフに渡した遊輝、すでに遊輝以外のメンバーも前に出て並ぶ。

「今日は本当にありがとうございました。明日もあるので、明日も来る人は・・・・まぁ体力が持つように頑張ってください!」

 

「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」

 

パチパチパチパチ!!!!!

 

遊輝が最後にマイクで締めて頭を下げる。メンバー全員で遊輝に合わせて頭を下げて、頭を上げるとお互いに肩を抱き合う。そしてステージ裏へと下がっていった。

 

「凄・・・・かった」

 

「こんな大勢の観客を楽しまずことが出来るなんて・・・・」

 

「単なるコピーバンドって少し侮っていたけど・・・・何だろう、ところどころにアレンジを加えていたから全体的にこのバンドのオリジナリティな曲ってイメージが・・・・」

 

「じゃあ戻りましょうか、軽音部の部室へ。多分、皆さん晩御飯を食べ始める時間だと思いますよ」

 

「晩御飯!?」

 

「アリス・・・・・(汗)」

 

「・・・・・アリスらしいね」

 

観客は出口がステージとは反対側にあるためステージと反対に移動するけど、私たちはステージに沿って移動をしてスタッフに特別なパスを見せてステージ裏から入っていき、軽音部の部室前まで移動する。扉越しで中を覗いてみたけど、誰もいなかった。

 

「いませんね・・・」

 

「外で食べているのかしら?」

 

そう思って私は軽音部の部室からほど近くのスタッフが止まる仮宿の近くに行く。

 

「それでは次〜〜、○○さんから贈答のA5の1kgのサーロイン入りま〜す」

 

「やったぜ!!」

 

「響〜〜、カレーちょうだい〜〜」

 

「は〜い」

 

「(いた・・・・・)皆、ここにいましたよ」

 

「良い匂いがする・・・・・・」

 

「わあああ!!!!お肉だ!!!!」

 

「ア、アリス!?!?」

 

メンバー全員で食事をしているところを見つけた私は外に出て待機している皆に指をさして場所を言う。美味しい料理の匂いに引きつられて皆がこっちに来ると、お肉を見たアリスさんが一直線で遊輝たちに駆け寄った。

 

「わぁ!?な、何!?」

 

「お、お肉!!お肉ちょうだい!!」

 

「あっ、もう来たんだ。皆さんも食べます?大量に注文しておいたのでいっぱいありますよ。ピザとかオードブル、お寿司とか」

 

「あとは・・・・・?何だこれ?トリシューラプリン?」

「えっ!?トリシューラプリン!?!?」

 

スバルさんが一つのプリンの名前を言った途端、奈美さんが目を輝きだしてアリスさんと同じように駆け寄った。

 

「こんな物あったっけ・・・?」

 

「・・・・間違いない!!本物のトリシューラプリンだ!!!!」

 

「・・・・・お姉ちゃん(汗)」

 

「恵さん、トリシューラプリンって何ですか?」

 

「・・・・高い、高カロリー、人気の三拍子が揃ったプリン」

 

「そ、その三拍子はどうなの?(汗)」

 

「トリシューラプリンっていくらするの?」

 

「・・・・・2700円」

 

「たっか!?!?」

 

「その高いプリンが差し入れで約50個あるんだけど・・・・・」

 

「幸せ〜〜〜、ここは天国だぁ〜〜〜・・・・」

 

トリシューラプリンを一つ手に取って幸せな笑みを浮かべる奈美さん。この人ってこんなにトリシューラプリンに情熱を注いでいるんだ・・・(汗)

 

「はい出来た〜〜〜!!!サーロイン1kg!!次はアワビと伊勢海老が入るからね!!」

 

「おおいアルフ!!これ美味いぜ!!」

 

「美味しい!!!春香さん!!ライトニングさん!!このカレー美味しいですよ!!」

 

「おお、このオードブル豪華だな。ローストビーフにエビチリとか」

 

アリスさんや奈美さんにつられたのか皆もそれぞれ、お皿を手にして好きな料理を取り始めていた。もちろん、その中には龍亞も・・・・

 

「龍可さんも食べに行きましょうよ。さすがに晩御飯抜きはキツイですよ」

 

「そうね・・・・少しだけ食べようかしら」

 

夜遅い時間のため、私としてはあまり食べる気持ちは無かったけど、何も食べないと明日が大変なため、私もお皿を手にした。




フラン「お兄様って・・・・やっぱり凄いんだ」

遊輝「普通だって!!周りのアレが異常だから!!」

魔理沙「初めて見たけど、人多かったな・・・・それでいて全員盛り上がっていたんだから」

龍亞「それなのに全然ダメって言うんだよ」

遊輝「盛り上がり的には良いかもしれんが、技術はまだまだ甘ちゃんだぞ、俺たち」

フラン「それでも凄いよ」

魔理沙「次回はいよいよ文化祭初日、色んな人が色々と回るだけの話だけどな」

龍亞「【混沌文化祭 初日 前編 皆のコスプレ】。次回もよろしくね」

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