【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
私の技術不足で全員に均等に台詞がいくとは分からないのが現状です。そこはご了承ください。
とりあえず今回は10人の作者様から5人の作者様のキャラを招待します。
それでは、おそらく史上初!!遊戯王小説なのにデュエルをしないコラボ!!(笑)コラボだけでも恐らく5話以上になりますがお付き合いしてくれるとありがたいです。
【*・・・逃走中に参加してくださったメンバー(エキストラも含む)については顔見知りとさせてもらいます。また、今回、出演したキャラの口調に間違いなどがある場合は私のところにメッセージ、活動報告で指摘をお願いします】
【今回、コラボしてくださったほとんどの作品がすぴばるにあったものですが、現在すぴばるは閉鎖されたため、ハーメルン以外に投稿、タイトルを変えて投稿、今現在、投稿していない作品などがありますが、作者様の許可を頂いてないので詳しく紹介することは出来ません。後書きにコラボしてくれた作者様とタイトル(旧名あり)だけ紹介させていただきます。ご了承ください】
遊輝 side
アリアの決戦から一気に2ヶ月が経った。あれ以降、アリアは本当にちょくちょく来ては飯を食べてダイヤの家で寝ている。その度にヤバイことを語るのでデュエルをするんだが・・・・これがまぁ、連敗しまくって・・・・(汗)あいつ、使っているデッキが帝だけじゃなかった・・・メタルフォーゼ、ブルーアイズ、クリフォート、ネクロス等・・・・それはそれはもう、ガチデッキばっか使われて勝てるはずがない。何とか抵抗はしているがそれでも2勝が限度、7敗も喫してしまっている。不幸中の幸いなのが、システムダウンとかのヤバイレベルではなく、そこまで困ることもされていないのでその後は止めていないが、ちょっともう・・・こっちもガチでやらないといざという時に負けてしまうから。アリアのことはこれくらいにして今は・・・・
「う〜〜〜ん・・・・・・」
「そんなに唸ってもさ、変わらない物は変わらないぞ」
「そうは言ってもね・・・・・・・」
本日、文化祭前日。
今年もまた、3日間かけてアカデミアの文化祭が始まる。今日はその前夜祭。もともと、前夜祭をやっていたが、それは自主的に生徒が開催するものなので大したことはないが、今年は違った。俺たち、軽音部の初の2Days 公演がアカデミアのライディングデュエル専用コースで行われる。前夜祭の日はありがたいことに授業がなく、文化祭の準備を行うことができるが、俺たちは今日のライブのために準備を抜け出した。
「それにしても・・・・・これはないよ!!!」
バン!!!!と机に叩きつけるようにレミは1枚の紙を置く。その顔は不満顔だ。
「確かに、初日はライブの関係で1日潰れるし、最終日は1日中働きたくないって無理矢理先生に言って、2日目をフルシフトにはしたよ?でもね・・・・あんな大きな食堂を私たち6人が仕切れるわけないじゃない!!」
今回、俺たちはクラス毎ではなく学年で一つの出し物にしようということにした。他のクラスからの提案で全員が賛成したからだ。やる店はモンスターのコスプレをしたカフェでZEXALでやったような感じ。
それで、俺たちは初日はライブの関係で1日潰れるから無理。さらに全員の希望で最終日のシフトは入れないようにと無理矢理お願いした。その代償として、2日目はフルシフトで構わないと。その結果・・・・・2日目にやる模擬店の店員が俺たち6人だけになった。借りた場所は、なんと奇跡的に食堂を3日間借りることができた。のだが、正直言って、あの広い食堂を6人で回せる気がしない。
【アカデミアの食堂の広さ(小説基準)・・・・アカデミアは小・中・高という方式を取っている。一応一学年3クラスという設定。アニメを見た感じ、1クラスの人数が結構多く、1クラスが大体60人近くと予想して、生徒だけの単純計算で、(60×3)×6×3×3=9720人。さらにそこに教師が使うことを考えたら、食堂は1万人が使える。これにプラスして料理を作る人が必要、うん、6人で回すのは無理(笑)】
「フルシフトにしていいとは言ったけど、6人だけなんて一言も言ってないよ・・・・」
「しかしなぁ・・・・こっちはかなりのワガママ言っちゃってるから何言っても無駄だぞ」
「そうよね・・・・困ったな〜〜・・・・」
バン!!!
「おお〜〜い!!!」
「龍亞!!いきなり扉を開けたら失礼でしょ!!」
「ス、スバルさん、こんにちは」
「師匠、準備はかどってますか〜〜」
扉を開けて入ってきたのはいつもの小等部4人だ。うん?小等部?去年も言ったじゃないか、小等部の出し物はないって。
「おう恭輔、もうホームルームは終わったのか」
「とっくに終わりましたよ。僕たちとパティさんや天兵さんたちと残ってデュエルしていたのですが、帰ってしまいましたからね」
「助っ人・・・・よぶ?」
「誰を呼ぶのよレミッち。そんなあていないでしょ」
「う〜ん・・・・・」
「?どうしたの?そんな真剣そうな顔をして」
「あ〜、あれ?ちょっと訳ありでさ〜〜」
「・・・・!!!いた!!!助っ人いた!!!」
「へっ?」
「す、助っ人?」
「・・・・・おい、まさか」
「そう!!この4人に助っ人頼むよ!!」
「えっ!?」
「おいおいおい!!いくら何でも小等部に頼むか!?」
「もう猫の手も借りたい状況なのよ!!なりふり構ってられないよ!!」
そりゃまぁ、そうだけど・・・・アカデミアで他の学年と仲良くしているといえば、龍可達のグループかアキさんぐらいだもんな・・・
「お願い!!文化祭の出し物の人数が少な過ぎるの!!1日だけ出し物手伝って!!」
両手を合わせて小等部4人に頭を下げるレミ。その姿を見て4人は囲んで話し合いを始める。
「(どうする?)」
「(僕たちは3日間歩くだけですから1日ぐらいこういう日があっても良いんじゃないですか?)」
「(そ、それに、レミさん、相当困っていた様子ですし・・・・)」
「(まぁ・・・・良いんじゃないかしら?)」
「(おk)良いよ。手伝ってあげるよ」
「本当に!?」
龍亞達の肯定の意見で喜ぶレミ。規定だと、小等部を手伝わすこと自体問題はないから大丈夫。だけど・・・・
「とはいえ・・・・10人になったからといって、まかなえたとは言えないぞ」
「問題は調理場だよね。私と遊輝、2人で全員分は無理があるし・・・・」
「そうだな。どうする?」
「・・・・・あれ使うか」
「あれ?」
「ダイヤ」
『はいマスター、何でしょうか?』
「アレ、出来る?」
あることを思いついた俺は、それが出来るダイヤを呼び寄せる。ダイヤはすぐに出てきて俺はそれが出来るか確認する。
『アレとは・・・・』
「これのことだよ」
『・・・・大丈夫ですが、何に使うのですか?』
「助っ人を呼ぶんだ。使えるんなら準備してくれ」
『分かりました』
そう言ってダイヤは一度精霊世界に帰っていった。
「遊輝、アレって何よ?」
「アレって言うのは・・・・前に次元の歪みが出来たこと覚えている?」
「じ、次元の歪み?」
「何ですか師匠」
「あ〜、あれか」
「そうそう、恭輔たちの説明は面倒くさいから後でするけど、あの後、ダイヤが研究をして自力でコントロールすることが出来たんだ」
「えっ!?本当に!?」
「あぁ、自然現象で出てくるのは無理だけど人工的な物なら100%操れるようになった」
「・・・・・ていうことは」
「そうだ・・・・異世界の奴に助っ人を呼ぼう」
俺が考えたアイデア・・・・次元の歪みを使い、異世界にいってそこにいる人たちにお願いをして文化祭の助っ人を頼むということだ。
「しかしそれって・・・私たちの知っている人ならともかく、知らない人はどうするのよ?」
「土下座してでもお願いしろ」
「えっ!?そこまで!?」
「だってこれ以上助っ人を呼ぶやつはいないだろ。遊星さんたちも今は忙しいみたいだし」
学園内で助っ人として呼ぶ人はもういないし、かといって牛尾さんたちに頼むも間違っている。
「・・・・・そうね。そうするしかないか」
「あ、あの・・・・さっきから何を話しているの?(汗)」
「お待たせお待たせ、ようやっと説明できる」
スバル達の話を終えたので、俺は後ろを振り向き取り残された恭輔たちに説明を始める。
「次元の歪みっていうのはその名の通り、この世界のとある次元が歪んでしまい、別世界と繋がることなんだ」
「別世界!?」
「そう、理由はまだはっきりと分かっていない。宇宙空間のどこで大きな爆発が落ちた反動、突発的な自然現象・・・・色々と推測できるが、ダイヤが研究したおかげで一時的にだが次元の歪みを作り、別世界に行けることに成功した」
「す、スゲェ・・・・・」
「と、かっこよく言ってるけどこれは偶然出来たことなんだけどな」
まぁこういう実験って大概、偶然出来たとかたまたまやったら上手くいったということが多いけどな。
『お待たせしました。これより、10の世界への歪みを開けます。皆さんにはこれを付けてもらいます』
ダイヤが実体化してきて、手に持っている腕時計みたいなものを皆に渡していく。
『これは帰る時に作るエネルギーを貯めた機械です。帰る時には真ん中の白いボタンを押してください』
「なるほどね・・・・」
「・・・・ねぇ、さらっと流したけど、私たちも行くの?」
「龍可ちゃん、この際だから異世界に行ったら良いじゃん。こういうことは経験だよ」
「は、はぁ・・・・・(汗)」
『それでは作動させます』
ダイヤが念仏みたいなものを唱える。すると俺たちを囲むように10の次元が現れる。
「いいか。ちゃんと自己紹介して、訳を言ってから来てもいいか帰ってこいよ。時間軸は心配しなくてもいい。ダイヤの技術で連れてきたその日に戻ってくることはできるから」
「わかった!!」」
「それじゃ皆、少なくとも1人は呼んでこいよ」
「もちろん!!」
「それじゃ!!」
それぞれの言葉を残して、俺たちは次元の歪みへと入っていった。
遊輝 side out
??? side
「凛〜〜、次行こうぜ!!」
「待ってよ律!!アレサがまだよ!!」
「・・・・お転婆みたいね」
「お転婆ではないわよ(汗)今日はやけに張り切ってるわね」
今日も今日とて、皆と楽しく、友人の律とアレサと一緒にショッピング。
私は奈津目凛、年齢は16歳だけど、ちょっと訳ありで今はデュエルアカデミアの中等部3年にいる。私の隣にいる子が友人の水無月アレサ、少し無口で無愛想に見えるけど、根は優しく、面倒見の良いお姉さん。武闘派だけど、身長が低いのがネックみたい。私たちの前で手を大きく振っているのが同じく友人の七本律、大雑把な性格だけど、社交的でいつもムードメーカーとして頑張っている。
「次はこのお店に入ろうぜ!」
「はいはい」
『・・・ん、凛!』
「!?沙耶!?どうしたの!?」
律が次のお店に入ろうとした時に、突如目の前に女性の精霊が現れた。彼女は奈津目沙耶、私のお姉ちゃんなんだけど、今はあるカードの精霊として宿っている。
『空に大きな穴が開いた!その穴から謎のエネルギーを感じる!」
「空?」
沙耶に言われた通り空を見上げると、私のちょうど真上に人1人が通れるくらいの大きさの謎の穴が開いていた。その中はグネグネとした緑色の空間に見える。
「な、何あれ・・・」
「どうしたんだ凛?」
「・・・・・律、あれ」
「うん?・・・・!?な、なんだあれ!?」
「分からないけど・・・・何か・・・変な感じが・・・」
『あっ!あの中から何か来ましたよ!』
「穴から出たよね・・・・落ちてくる!?」
その穴の中から人らしき物体が1つ出てきた。穴はそれで消えたが、その人は空中にいたため、重力に従って私たちの方へ落ちてきた。
「わわわわわわ!?!?!?!?」
「あ、危ない!!」
「ちょ!?私の上に落ちてくる!?」
ドスン!!!!!
「ゴホッ・・・ゴホッ・・・り、律!!大丈夫!?」
その物体は律の上に落ちてきた。少し砂煙が立ちこもるがすぐにはれる。
「あ、ああ・・・何とか・・・・」
「い、いてててて・・・・そ、空からおちる何て聞いてませんよ・・・」
落ちてきたものは律を下敷きにして落ちたので、怪我の様子は無さそうだ。
落ちてきたのはアカデミアの女子の制服をきた女の子だった。身長的におそらく小等部っぽい・・・・・あれ?この子、ひょっとして・・・・
「もしかして・・・・・祈ちゃん?」
「!?な、何で私のこと・・・・凛さん!?」
「やっぱりそうだ!!祈ちゃんだ!!」
この子の顔を見て思い出した。この子は櫻井祈、イリアステルとの戦いの後、私が精霊世界から最初の別世界に行った時にあったジェムナイト使いの女の子だった。
「・・・・祈だ」
「祈だったのか!!久しぶりだな!!」
「あ、アレサさん!?律さんも!?お、お久しぶりです!」
『へぇ〜〜、祈ちゃんだったのか』
「私も驚いたわ。祈ちゃん、どうしてあなたがここに?」
「え、えっとですね・・・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・と、というわけで、助っ人を探しに来たのです」
「別世界の奴に助っ人を頼むって・・・よっぽど人材不足なんだな・・・・」
祈ちゃんの話を要約したら、別世界で私とデュエルをしてくれた遊輝君のクラスが文化祭の出し物の時に人手不足で困っていて、遊輝君の精霊の力で別世界に行き、助っ人を探しにきたみたい。
「・・・・・どうする凛?」
「逆に皆はどうなの?」
「面白そうじゃないか!別世界の文化祭を見るだけじゃなくて、出し物を手伝うだなんて!」
「・・・・面白そう」
『楽しそうじゃない。悪い話じゃないし、私も久しぶりに異世界に行きたいわ』
「皆・・・・分かったわ。祈ちゃん、私たちが力をかすよ」
「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!!」
「じゃあ、早速案内してくれる?」
「わ、分かりました」
祈ちゃんが右腕に巻いてある腕時計みたいな機械の真ん中の白いボタンを押した。すると、私たちの目の前に先ほど見えたあの大きな穴が現れる。
「で、では、この中に入ってください」
「よし!行こう!」
「・・・・楽しみ」
それぞれが楽しむ気持ちになって、私たちはその穴の中に入っていった。
凛 side out
??? side
「遥ちゃん!今度はこれをお願い!」
「分かりました!」
「留姫はこっちをお願い!」
「分かったわ」
「・・・・遥ちゃん楽しそうね」
「そうだな」
とある喫茶店、俺の義妹は小学生ながらここでアルバイトをしているけどここは俺の友人のお店だから、優しくしてもらっている。
俺は山岸駆、とある理由で義妹の川上遥ちゃんとともにこの世界に転生してきた。このお店は俺の友人であり恋人、加藤留姫のお母さんが経営している喫茶店だ。そして俺の向かい側に座っているのは鬼頭美菜、俺の友人の1人で少しおちゃめなところがある。
「それにしても隆が風邪を引いちゃったとはね」
「昨日から調子悪そうだったから、無茶しないで休んでおけば良かったのに」
「凉太はもう少しで来るの?」
「そうなんじゃない?」
・・・カチャン
「おっ、来たんじゃないか?」
「いらっしゃ・・・あら、珍しいお客さんね」
「あっ・・・・こ、こんにちは」
「!?奏さん!?」
「えっ!?奏お姉さん!?」
俺たちは凉太が来たと思って入り口を見るとそこには意外な人物が立っていた。水野奏・・・・・前に別世界からこっちの世界に来てくれた時にいたグループの1人だ。
「あっ、遥ちゃん!駆さんと美菜さんに留姫さんも!」
「久しぶり!!」
遥ちゃんは嬉しそうに奏さんにダイブした。奏さんも奏さんで遥ちゃんをぎゅっと抱きしめている。
「それにしても・・・どうしたのですか?また次元の歪みに巻き込まれて・・・」
「うんうん、今回は違うの」
「どういう事かしら?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・というわけで文化祭の出し物手伝って欲しいんだ!!」
頭を下げる奏さん。
奏さんの話を纏めると、文化祭の出し物をやるけど、奏さんたちが当番の日は人が少なすぎるから、異世界に行って助っ人を探そうということだった。
「ところで出し物って、何するの?」
「モンスターのコスプレをしてカフェ」
「コスプレ!?」
「(((あっ、遥ちゃんが食いついた(汗))))」
「行きたい!!私コスプレしたい!!」
コスプレと聞いた瞬間、遥ちゃんの目がキラキラと輝き始め、行きたいと言い張った。遥ちゃんがこうなると、もう意見を変えてくれないから・・・・
「遥ちゃんが行くなら俺も行きます」
「私も行こう!他の世界の文化祭なんて楽しそうじゃない!」
「・・・・私は」
「行ってきていいわよ留姫」
「お、お母さん・・・」
「良いじゃない。奏ちゃんの話じゃ、帰る時は同じ日に帰って来るのでしょ?」
「留姫お姉さん!!行こうよ!!」
「・・・・分かった、私も行く」
留姫も心を決めたみたいだ。
「決まったみたいね。じゃあ今から起動するからちょっと動かないでくれる?」
奏さんが右腕に装着している機械のボタンを押す。すると目の前に大きな穴が開いた。
「それじゃ、皆この中に入って」
奏さんを先頭にして俺たちはその穴の中にはいっていった。
駆 side out
??? side
「お兄さん、はい」
「ありがとう望美」
義妹の望みから渡された紙コップを手にとって、中に入っているお茶を飲み、また廃品から良さそうな物を探す。
俺は黒鉄 鉄也、前世で死んでいわゆる神様転生でこの世界に来た。そして俺の隣で手伝ってくれているのが黒鉄 望美、ロボットが好きな女の子だ。
「それで・・・パーツになりそうな物はある?」
「ああ、何個か役に立ちそうな物は見つかった」
「それは良かった」
・・・・・・・ピキーン
「ん?」
「どうしたの?」
「今・・・変な音が鳴らなかったか?」
「音?私は聞こえてないけど・・・」
おかしいな・・・・確かに変な音が聞こえたのような・・・
・・・・ァァァ
「?今度は叫び声か?」
「今のは私も聞こえました」
・・・アアアア
「・・・だんだん近づいてきてるな」
アアアアアアア!!!!!
「ど、何処から声が・・・・」
ウワアアアア!?!?!?
周りを見渡してもそんな叫び声を上げそうな人はいない・・・・まさか?
「ウワアアアア!?!?!?」
「!?の、望美!!こっちに来い!!」
「は、はい!!」
ドーーン!!!!!
上を見上げたら空から女の子が降ってきた。俺は望美を自分の方に寄せて、ガラクタの山からジャンプする。空から降ってきた人間はそのままガラクタの山にダイブをして、埋もれてしまう。
「お、お兄さん!?」
「ケホッ・・・ケホッ・・・・な、何だったんだ?」
「だ、誰か助けてぇぇぇ!!」
「う、埋まっている・・・」
「の、望美、助けようか・・・」
「う、うん・・・」
「ありがとうね!ほんっと助かった!!」
俺と望美でガラクタの山に上半身をスッポリと埋まっていた女の子を助けた。(スカートを履いていたので、俺がデリカシーで見ないでやったため時間がかかってしまったけど)。
「私は葵レミ、あなた達は?」
「(何の警戒も無しで名乗りやがった・・・)黒鉄鉄也」
「私は黒鉄望美です。あの・・・・何で空から降ってきたのですか?」
「えっとね・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・という訳なの!!お願い!!手伝って欲しいんだ!!」
空から降ってきたこの葵レミという女の子の話を纏めると、文化祭の出し物の時に人数が足りないため、わざわざ異世界まで行って助っ人を探しにきたみたい。
「う〜ん・・・・望美はどうなんだ?」
「・・・興味はある。異世界がどんな物か、それと、文化祭って物を楽しみたい」
・・・・望美は生まれた時からサテライト、文化祭はおろか皆で楽しむなんてことなかったしな・・・・
「・・・その異世界っていうのは安全なのか?」
「安全よ安全!安全だから文化祭が行われるのよ!」
「それもそうか・・・・分かった。手伝おう」
望美には異世界だけれども、こういう楽しいことは経験してあげたい。サテライト脱出する前の最後の楽しみた。
「それじゃそこで待っててね」
レミが右腕につけてある腕時計の真ん中を押すと、目の前に縦長の歪みが現れる。その中は緑色の空間をしている。
「それじゃこの中に入って、中をそっていけば私の世界に辿り着けるから」
「はい」
望美の元気な声が響き、俺たちは中へ入っていった。
鉄也 side out
??? side
「・・・・・空」
「・・・リンネ・・・・」
「目、目が回りますぅ〜〜」
「「・・・・どうしてこうなった?」」
私の部屋、友達と一緒に扉を開けると中には目を回しながら踊っている友達がいた・・・
私は白鳥空、昔はサテライトの何でもない野原にテントを張って過ごしていたけど今はこうして自分の部屋で生活している。私の隣には友達のリンネ・アンデルセン、彼女はサイコデュエリストで、少々無口なところはあるけど仲はとってもいい。そして私の部屋にいた子が宮田ゆま。サテライト時代からの仲間なんだけど、少し天然ていうか・・・・何か抜けているところがあるの。
「ゆま、ゆま!」
「は、はぅ〜〜!!!」
「何で私の部屋にいるの?ていうか回っているの?」
「きょ、今日の占いで『回転』がラッキー言葉だったのですぅ〜〜!!」
「「((いや、じゃあ何で回るのよ(汗)))」」
こんな風にちょっと頭がおかしい。普段は夢神京っていう子と一緒のはずなんだけど・・・
・・・ギュル!
「!!」
「な、何!?」
突然私の窓ガラスに縦長の大きな穴が開いた。その中は緑色の不気味な空間をしていた。
「着いた!!」」
ドン!!!
「い、いったあああ・・・・」
その穴からアカデミアの制服を女の子が出てきた。だけど、ちょっと宙に浮いていたので下に落ちた。
「だ、大丈夫?」
「・・・・響」
「?・・・・あっ!!空さん!!リンネさん!!それと・・・・ゆまさん?」
リンネが響って呟き、それを聞いた女の子は私たちの顔を見て思い出したように叫んだ。私もリンネの呟きを聞いて私も思い出した。この子は小野寺響、異世界でとあるゲームに参加した時に知った人の1人だ。
「ゆまさんって・・・・奈美さんと一緒じゃないの?」
「・・・・そのゆまと違う」
「この世界と奈美さんのゆまは違う人よ」
「そうなんだ。よろしくね」
「は、はぅ・・・よろしくですぅ」
「ところで・・・・響は何でここにきたの?」
「えっとね・・・・」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・っていうわけなんだよ!お願い!手伝ってくれる!?」
手をバンと叩いて頭を下げる響。
響の話を要約すると、これから文化祭を行うのだけど、響たちが当番の日は人が少ないらしく異世界まで来て助っ人を探しにきたみたい。
「ど、どうします?」
「私は行きたいですぅ〜〜!異世界の人に会ってみたいですぅ!」
「・・・・私も、久しぶりには楽しみたい」
「決まりね。私も行くわ」
「じゃあそこで動かないでね」
響さんが右腕につけてあった腕時計みたいな機械のボタンを押した。すると私たちの目の前にさっき現れた縦長の大きな穴が現れた。
「へぇ〜、その機械でその次元を歪ませているんだ」
「私、あんまり分からないんだけど・・・じゃあ中に入って」
響が先に中に入っていって、それに続くように私たちも入っていった。
空 side out
??? side
「遊夜〜〜、これ運ぶの手伝って〜〜」
「おう、分かった」
「よいしょっ、これでラストだな」
アカデミアの売店に行こうとした途中、沢山のダンボール箱を運ぼうとしていた愛梨と日菜の2人を見つけ、俺はその2人の手伝いのために愛梨の持っているダンボール箱を半分持つ。
俺は流名遊夜、いわゆる神様転生でこの遊戯王GXの舞台に転生した。俺の横にいる女の子の1人が昼沢愛梨、頭が良く機械などを触っているが運動はダメ。もう1人が黒夜日菜、こっちは逆に運動神経がめちゃくちゃいい。
「これどこまで運べば良いんだ?」
「えっと・・・・体育館の奥の倉庫」
「結構距離あるな・・・」
ここは売店近くの廊下、ここから体育館まで大体2分近くある。
「お〜い!早く行って終わらせようぜ!」
「待って日菜ちゃん!」
体力のある日菜は早足で行くため、愛梨がついていけない。そうしていた時、
・・・・ギュル!!
「!?な、何だ!?」
「?どうしたの遊夜」
「上か!!」
「愛梨!!そこから離れろ!!」
俺と少し離れていた日菜が謎の違和感を感じて辺りを見渡すと、愛梨の上に謎の穴が開いていた。
「!?あわわわわ!?!?な、なにこれ!?」
「イヤッホ〜〜!!!」
ドン!!!!
「到着!!」
その穴の中から降りてきたのは、明るい緑色の髪の毛をポニーテールにした活発そうな男の子で、青いブレザーを上に来て、その下には白のカッターシャツと赤のネクタイをつけていて、下は黒いズボンを履いている。
・・・・・ってあれ?こいつ・・・
「あっ!遊夜さん!日菜さん!愛梨さん!」
「あっ!!この子龍亞だよ!」
「本当だ・・・・久しぶりね!」
穴から降りてきた男の子・・・・それは俺たちの時代よりも未来に存在する龍亞という男の子。前にとあるゲームに参加していた時、そのゲームが終わった後に俺たちは顔見知りとなった。この龍亞の様子を見る限り、どうやら俺たちが知っている龍亞・・・・遊輝さんの世界の龍亞のようだ。
「龍亞君のその服って・・・・もしかして未来のデュエルアカデミアの制服!?龍亞君ってオベリスク・ブルー?」
「?・・・オベリスク・ブルー?そんな物ないよ」
「愛梨・・・・龍亞はまだ小学生なんだぞ」
「あっ、そうだった」
「オベリクス・ブルー・・・確か昔のデュエルアカデミアには制服で階級を分けていたとか聞いていたな」
「えっ?もしかして未来のデュエルアカデミアってオベリクス・ブルーとかラー・イエローとか無いの?」
「そんなの聞いたことないよ。男子も女子も小等部でも中等部でも高等部でも同じデザインの制服だよ」
「「な、何だって・・・」」
「そんな事より、龍亞は何でここにいるんだ?」
「あっ!そうだった!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「・・・・っていう訳なんだ!お願い!手伝ってくれない!?」
龍亞の話を纏めると、遊輝たちは今文化祭をやっているけど、出し物の人数が足りないから異世界まできて助っ人を呼びに来たらしい。何ともまぁ・・・・リスキーな助っ人探しだな。
「私行ってみたいな・・・・未来のデュエルアカデミアがどんな風になっているか見てみたい」
「私も行きたい!遊夜も行こう!」
「おいおい!!俺たち荷物運んでいたのだろ!?」
「その点は大丈夫だよ!帰って来る時は同じ日のできる限りだから!」
「・・・それなら大丈夫か」
「じゃあそこで動かないでね」
龍亞が右腕に装着してある腕時計のボタンを押す。すると俺たちの目の前に先ほど上に現れたのと同じ穴が開いた。
「じゃあこの中に入っていって」
「楽しみだね!」
愛梨と日菜は期待を胸に、俺は若干の不安を胸に抱えて龍亞の後に続いて穴の中に入っていった。
今回は
フュージョニストさんの【遊戯王5D's~季節外れの転校生~】
龍南さんの【遊戯王〜CROSSHERO〜】
ダーク・キメラさんさんの【遊戯王5D's Power of Fellows】
光さんの【遊戯王5D’s~エンシェントシグナーの物語~】
シューティング☆さんの【遊☆戯☆王GX〜HERO'sFELLOWs〜】
以上の作者様方のキャラを借りました。
参加してくださった作者様方、ありがとうございます。
〜〜追記〜〜
龍南さんから許可をいただいたので少しばかり詳しく紹介したいと思います。
龍南さんの小説、【遊戯王〜CROSSHERO〜】は現在、ハーメルンで【遊戯王〜伝説を受け継いだ兄妹〜】としてリメイクされてます。
霊夢「今回は皆別の世界に行ったから私と」
魔理沙「私でやるぜ!」
霊夢「文化祭の出し物?そのためだけにわざわざ世界を飛び越える?」
魔理沙「やることがデカイぜ・・・」
霊夢「わざわざそんなことしなくても私たち呼べばいいじゃない」
魔理沙「霊夢が助っ人〜〜?似合わないぜ」
霊夢「どういう意味よ!」
魔理沙「あの霊夢がお金なしで働くなんてありえないぜ」
霊夢「私だって手伝うことはあるわよ!」
魔理沙「ないない〜〜。じゃあ今まで誰かに手伝ったってことがあるか?」
霊夢「えっと・・・・・・・・」
魔理沙「ほら!無いからすぐに思い浮かばないんだぜ!」
霊夢「ぐ、グヌヌヌ・・・・・」
魔理沙「次回も他の世界のメンバーを招待するぜ、【混沌文化祭 招待編2】。次回もよろしくだぜ!」