【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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*・・・・読者様の指摘で、オリカを再調整して再び投稿します。皆様には大変迷惑をかけました。また、オリカを提供してくれたメタルダイナスさん、オリカのテキストをかなり変えてしまい申し訳ございません。


*注意・・・・今回を前書きを必ず読んで、後書きもしっかりと読んでください。



今回は試験的にテキスト無しでデュエルをしています。活動報告にも書きましたが、『テキスト無しの方が良いんじゃないかな』と思ったためです。初登場となるオリカは後書きで載せたいと思います。今回の話の後に皆様からの意見を聞きたいです。活動報告の「報告」から意見を聞かせてください。詳しいことは後書きで書きます



【人気投票・質問・アンケートを活動報告で行ってます。ハーメルンに登録してない人でも出来るので是非ご参加お願いします。人気投票・質問・アンケートは私の活動報告からメッセージでお願いします】


最強カードの紹介〜〜

龍可「こんにちは」

最近、めちゃくちゃ暑くなってきたな。

龍可「そうね・・・・水分補給をよくしておかないとバテてしまう可能性があるし気をつけないと」


(作者は高校時代、部活中に2度ほど、脱水症状手前まで行きました。皆さん、本当に水分補給は大切ですのでしっかりと取って、ミネラルも取りましょう)


ここ最近だと・・・・まだまだ就活のことでバタバタしているな。

龍可「そろそろ考えないといけない時期だからね・・・・」

ここではそんな話題を持って来たくないので最強カードの紹介に行きましょう。

龍可「今回は天帝アイテール。去年、帝デッキのリメイク版としてでた特典カードね」

特典とか言いながら買ったやつ全員に貰えるんだよな・・・アドバンス召喚成功時にデッキから《帝王》魔法・罠を2種類墓地に送ることでデッキから攻撃力2400以上、守備力1000のモンスターを特殊召喚できる!

龍可「エンドフェイズに手札に戻る制約はあるけど、効果を使えたり攻撃はできるからそこまで気にしないくていいわね。むしろ帝の場合、サーチになるわね」

2つ目の効果は相手ターンに墓地の《帝王》魔法・罠を除外することでアドバンス召喚はできる!

龍可「素材は必要だけど、不意を突くことはできるわね」

リメイク第1弾となった帝の中枢を担い、ガチデッキまで上り詰めたカードの1枚だ!

龍可「第110話、デュエルスタート!」


第110話 アリアvs遊輝 帝の侵略から革命を起こせ!デス・ザ・ロスト!

遊輝 side

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・すぴ〜・・・・」

 

「・・・・・ごめん、頭が作動できないんだけど」

 

『私に言われても困ります(汗)肝心のパールがダイヤの説教を受けてますし』

 

アリアの宣戦布告から6日後・・・・・

予定通りに精霊世界のシステムをダウンさせるんなら、明日起こるため、俺は前日に精霊世界のダイヤの家で準備をしようとしていた。それで、現実世界で最低限の家事を終わらせたところでプラチナが息を切らしながら現れて「すぐに来てください」と言われ、慌て来てみたら、ご覧の様。

 

「・・・・・何で俺に敵対しているアリアさんが敵の家のソファで気持ちよく寝てるんだよ」

 

精霊世界に来てみたら何ということでしょう、アリアさんが敵対している家のソファで無防備で寝ているんじゃありませんか。

 

『パールが『宿が無くて、雨に濡れて困っているから一晩泊めさせてください』というのを快く引き受けて・・・・』

 

「あいつ馬鹿なの?ねぇ馬鹿なの?」

 

『その時はフードを被っていたらしく、顔が見えていなかったみたいですが』

 

そもそもの問題で知らない奴をそう簡単に家に上げるなや・・・・・(汗)

 

『主・・・・・・どうしますか?』

 

「どうするも何も・・・・起きてくれないとな・・・・」

 

『ついさっき寝てしまいましたからね。暫くは起きないかと』

 

「時間かかるじゃねぇか・・・・・参ったな・・・・」

 

とりあえずどうすることも出来ないし、俺は俺で準備を進めるか・・・・・

 

「(ハァ〜・・・・最初に会った時のあの圧倒的な威圧感は何だっんだよ(汗))」

 

「・・・・スゥ〜〜〜」

 

最初見た時は本当にもう・・・・ヤバイ感じがプンプンしていたけど、今のこの状態じゃただの子猫だぞ(汗)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「・・・・うう〜ん!!よく寝た〜〜!!!」

 

台所の方で煮物を煮込んでいたら、今回の騒動の張本人であるアリアが目を覚ましたようでソファから2本の華奢な腕が伸びるのが見える。

 

「やっと起きたか・・・・・」

 

「う〜ん・・・・凄く良い匂いがする・・・・あれ?何で君がここにいるの?」

 

「俺が聞きたいわ!!!!何でここで寝ていたんだよ!!!」

 

「まぁまぁ♪固いことは気にせずにとりあえずそれ、早く作って♪」

 

・・・・・・ダメだ、こいつのペースに乗せられてしまう(汗)

リビングにはサファイアとホワイト・ブラックがテレビを見ていたのでアリアも「何々〜?何かやってるの?」と言いながらそっちの方に行った。うん?他の奴等?プラチナはテレビの仕事に行って、ダイヤはパールを連れて(連行して)何処かに行った。確か、近くにお寺があったからそこでビシバシやっているんだと思う。

 

・・・・ピピピッ、

 

「ん、出来たか・・・・」

 

鍋の横に置いてあったキッチンタイマーが音を鳴らしたので、スイッチを押して落し蓋を取る。食器棚から予め取り出した深めの受け皿に煮込んでいた角煮を乗せていく。

 

「はいよ、晩飯できた」

 

『わ〜い♪』 『わ〜い♪』

 

「わ〜い!」

 

「・・・・・結局食うのか」

 

サファイアがテレビを消して、ブラックとホワイトが子供のようにはしゃぐとアリアも同じようにはしゃぐ。こうなる事が予想できていたため、アリアの分もちゃんと用意している。

 

『いっただきま〜す』 『いっただきま〜す』

 

「いっただきま〜す!」

 

何の違和感も持たずにアリアは俺から箸を受け取って角煮と冷蔵庫から出した冷奴、味噌汁などを食べ始める。もう突っ込む気力も失せた俺はアリアの反対側に座り、飯を食い始める。

 

『ハフハフ・・・・』

 

『美味しい♪』 『美味しい♪』

 

「どうも」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「ん?どうした?」

 

それぞれが感想を言っていく中で、アリアだけが角煮を一口食べただけで箸が止まってしまう。もしかして口に合わなかったのかな?それか俺、調味料間違えたかな?

 

「アリア?どう「うまああああい!!!!」・・・・・・へっ?」

 

「何これ!?超美味い!?今まで食べてきたもので一番美味い!?」

 

「そ・・・・そんなに?普通の角煮だぞ?」

 

「へぇ!!これ角煮っていうの!?」

 

そう言いながら角煮を次々と口に運んでいくアリア。途中、口に頬張りすぎてむせてしまうがコップの水を飲んでまたかきこむ。

 

「(こ、こいつ・・・・本当に何者なんだよ(汗))」

 

「美味い美味い!!!これから時々ここに来るね!!!!」

 

「・・・・・・・」

 

もう、本当に突っ込む気力もねぇわ・・・(汗)こいつ、本当に俺の敵だよな・・・・

 

「美味い美味い!!!(こんな幸せをあの時に感じていたらなぁ・・・・・)」

 

その後もアリアは他のお菜も食べたけど、角煮だけは本当に別格らしく、角煮だけおかわりした。・・・・・角煮が好きな女性ってどうなの?(汗)まぁ良いんだけど・・・・

 

「ご馳走様〜〜!!」

 

予備として作っておいた角煮も全部平らげてしまい、満面の笑みを浮かべるアリア。その量たるやもう・・・・

 

「じゃあお風呂入るね〜〜」

 

「ちょっと待て!!」

 

「グエッ!!」

 

あまりにも自分の家みたいに馴染み始められた。ちょっと困るので、アリアのフードを引っ張り止める。

 

「何するの!?」

 

「何するのじゃねぇよ!!何でここに来た!?」

 

「何でって・・・・雨宿りしようして一番近かった家がここだから」

 

「いや、だからって敵対している家に頼む!?他にも家はあっただろ!?」

 

「だって他の家知らない人だし。この辺止まりそうな屋根付きの建物ないし」

 

「そ、そうだけど・・・・(汗)」

 

アカン・・・・何言っても論破されそう(汗)

 

「まあまあ、敵味方関係なく困っている人は助けようよ♪というわけでお風呂入るね〜♪」

 

ルンルン気分でフード付きのマントを外してリビングを出る。

 

『ただいま戻りました。マスター、あの人はまだいるのですか?』

 

「ダイヤか・・・・ダメだった(汗)何言っても論破された」

 

アリアと入れ替わりでダイヤだけが帰ってきた。

 

「パールは?」

 

『お寺の住職に預けてきました。しばらくは帰ってこないかと』

 

・・・・・よっぽどお怒りなんですね(汗)

 

『それよりもマスター、どうするのですか?』

 

「どうするって・・・・アリアのことか」

 

『お客として対応しなければいけないのが分かるのですが、あまりこちらに入られてはこちらの情報が漏れてしまいます』

 

「その心配は・・・・いらないと思うけどな」

 

あいつのあの性格上、そんなことはしないと思うがな・・・・

 

「あの様子だと帰る気配が無いし、とりあえず部屋でも用意しといてやれ」

 

『分かりました』

 

「寝る前にもう一回話してみるけど、多分ろくな情報は出ないだろうな」

 

ハァ・・・・・明日はどうなるやら・・・・

 

 

〜〜(次の日)〜〜

 

 

「さてと・・・・・こいつでOK」

 

結局、アリアの本心とか聞こうとしたが無駄だった・・・・

朝早くに起きて朝メシを作っておき、部屋に入ってデッキの最後の調整を行った。相手がどんなデッキを使うか分からない。だからこそ、いつも通りのデッキで挑むのが一番だ。

 

「よし・・・・・」

 

『マスター、起きましたよ』

 

「そうか、御苦労」

 

俺が起きた時にはまだグッスリと眠っていたようなので、ダイヤにアリアの様子を頼んでおいた。とりあえずここから逃げないように見張りはつけてあるから心配ないだろう。

俺は部屋から出て、リビングへと向かう。そこには朝メシを食べているアリアがいた。

 

「う〜ん!!この鮭美味しい〜〜!!味噌汁も良いねぇ〜〜!!」

 

「(・・・・こいつは本当にここに何しき来たんだよ(汗))」

 

「ご馳走様〜〜」

 

お箸を茶碗の上に置いて手をあわせるアリア。ダイヤに食器を運んでもらうようにお願いして、俺はアリアの対面に座る。

 

「いや〜、遊輝の料理はどれもこれも美味しいね!」

「そりゃどうも、・・・・・アリア、俺はお前にデュエルを挑む」

 

「へぇ〜・・・・」

 

俺がアリアにデュエルをもちかけると一気に雰囲気が変わる。今までのお茶らけな感じから初めて会った、あの時の威圧感のあるオーラを身体からだしている。

 

「俺が勝ったら今回の計画は無しだ」

 

「じゃあ私が勝ったら今回の計画を止めないでね。心配しなくても一時間後には街の電源は復旧する様にするから」

 

「・・・・・良いだろう」

 

俺とアリアはお互いの条件を飲み込み、ダイヤの家の前に移動する。お互いにデュエルデスクを起動させて、デッキをセットする。

 

「行くぞ・・・」

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 アリア LP 4000

 

「俺の先行!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

・・・・これだったら守りを固めよう。相手が何をしてくるか分からないし。

 

「モンスターセット、カードを3枚伏せてターンエンド」

 

遊輝 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

伏せモンスター 1体

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

アリア 手札 6枚

 

「う〜ん・・・・・これもっていけるかな?」

 

・・・・なんか、怖いこと言ってるんだけど(汗)もっていく?まさかこのターンに決めるつもりか?

 

「とりあえずドロー次第ね・・・・汎神の帝王を発動。コストは・・・・帝王の凍気で2枚ドロー」

 

アリア 手札 6枚

 

ゲッ!?帝!?このデッキと比べ物にならないくらいガチじゃないか!?

 

「墓地の汎神の帝王の効果。このカードを除外して《帝王》魔法・罠を3枚選んで、相手はその中から1枚を選ぶ。選んだカードが私の手札に入って、残りはデッキに戻すね。私が選ぶのは真帝王領域・帝王の深淵・帝王の深淵の3枚ね」

「・・・・・どう考えても真帝王領域を手札に加えたいって言っているじゃないか(汗)。真帝王領域」

 

「じゃあそれ以外はデッキに戻すね。えっと・・・・帝王の深淵を発動」

 

うおおおおおい!?!?!?持っていたの!?

 

「手札のクライスを見せて、デッキから《帝王》魔法・罠をサーチするね。私が加えるのは進撃の帝王ね。それで、ワン・フォー・ワンを発動!手札のクライスを捨てて、デッキから天帝従騎イデアを特殊召喚!」

 

天帝従騎イデア 攻800

 

うっわうわうわうわ!!!帝が最低2体出てくるって言ってやがる!!ふざけるなよ!!

 

「イデアの効果!特殊召喚成功時にイデア以外の攻撃力800・守備力1000のモンスターをデッキから特殊召喚する!冥帝従騎エイドスを特殊召喚!」

 

冥帝従騎エイドス 守1000

 

「エイドスの効果!通常召喚に加えて1度だけ、アドバンス召喚が出来る!フィールド魔法、真帝王領域を発動!」

 

フィールドが暗闇に覆われて、アリアの後ろに大きな玉座とそれを囲む6体のモンスターが膝つく。

 

「真帝王領域は手札の攻撃力2800・守備力1000のモンスター1体のレベルをエンドフェイズまで2下げる!私が選択するのは天帝アイテール!さらに永続魔法、進撃の帝王と帝王の開岩を発動!」

 

ヤバイヤバイヤバイ!!!!最強の布陣が並んだよ!!

 

「進撃の帝王の効果で私のアドバンス召喚したモンスターは効果の対象にならずに破壊されない!帝王の開岩の効果でアドバンス召喚に成功した時、そのモンスターとは異なる攻撃力2400・守備力1000のモンスターか攻撃力2800・守備力1000のモンスターどちらか1体を手札に加える!イデアをリリースして天帝アイテールを特殊召喚!」

 

天帝アイテール 攻2800

 

イデアがリリースされて上からイデアと同じ白の服を着た女性のような大型のモンスターが現れて、玉座に座る。

 

「チェーン1、天帝アイテール、チェーン2、帝王の開岩、チェーン3でリリースされたイデアの効果発動!チェーン3のイデアの効果!墓地に送られた場合、除外されている《帝王》魔法・罠を手札に戻す!汎神の帝王を手札へ!」

 

墓地に存在するイデアが霊の状態で現れて、アリアの手札に汎神の帝王が加わる。

 

「チェーン2の帝王の開岩の効果!デッキから冥帝エレボスを手札に!チェーン1の天帝アイテールの効果!アドバンス召喚成功時、デッキから《帝王》魔法・罠を2種類墓地に送り、デッキから攻撃力2400以上・守備力1000のモンスターを特殊召喚する!真源の帝王と進撃の帝王を墓地に送り、光帝クライスを特殊召喚!」

 

光帝クライス 攻2400

 

「クライスの効果発動!特殊召喚成功時にフィールドのカード2枚を破壊する!私が選択するのは遊輝の真ん中の伏せカードと左の伏せカード!」

 

アイテールの隣にクライスが現れて、クライスの身体が白く光り俺の伏せカードを破壊していった。

「その後、破壊されたカードのコントローラーは破壊したカードの枚数ドローできる。遊輝、あなたは2枚ドローよ」

 

「あんまり嬉しくないな・・・・決めに来ているじゃねぇか(汗)」

 

遊輝 手札 2枚→4枚

 

ちくしょう・・・うん?こいつは・・・・

 

「そしてエイドスの効果で私はもう一度アドバンス召喚を行える!」

 

「でも手札に加えのはエレボス、そいつは2体のリリースが必要だぞ」

 

「簡単な話よ!速攻魔法、帝王の烈旋!このターン、私がアドバンス召喚に必要なモンスター1体を相手フィールドのモンスター1体をリリースできる!」

 

「何!?」

 

「私はエイドスと遊輝の伏せモンスターをリリースして冥帝エレボスをアドバンス召喚!」

 

冥帝エレボス 攻2800

 

アリアの背後にあった玉座から赤く光り、そこに座っていたモンスターが立ち上がる。周りにいた6体のモンスターたちがいなくなり、冥帝エレボスが姿を現した。

 

「冥帝エレボスの効果!このカードのアドバンス召喚に成功した時、デッキから《帝王》魔法・罠を2種類墓地に送り、相手の手札・墓地・フィールドから1枚をデッキに戻す!」

 

「チェーンでリバースカードオープン!ダメージ・ダイエット!このターンに俺が受けるダメージは半分になる!」

「チッ・・・このターンには決めきれないわね。デッキから帝王の凍気と帝王の開岩を墓地に送り、遊輝の一番右の手札のカードをデッキに戻す!」

 

あっぶねぇ・・・・キーパーツじゃなくて良かったよ。アリアに言われたカードをデッキに戻して、オートシャッフル機能によりデッキがシャッフルされる。

 

「バトル!天帝アイテールと冥帝エレボスでダイレクトアタック!」

 

遊輝 LP 4000→2600→1200

 

「クライスが攻撃出来たらジャストキルだったけど、クライスは特殊召喚したターンは攻撃出来ない。これでターンエンド。アイテールの効果で特殊召喚されたクライスは手札に戻る」

 

 

アリア 手札 2枚 (汎神・クライス) LP 4000

【モンスターゾーン】

天帝アイテール 攻2800

冥帝エレボス 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

真帝王領域 (フィールド)

進撃の帝王

帝王の開岩

 

 

あっぶねぇ・・・・首の皮一枚繋がった(汗)ダメージ・ダイエットが無かったら負けていたぞ・・・・

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 4枚

 

・・・・よし、これでキーパーツは揃った!

 

「速攻魔法、コズミック・サイクロン!ライフを1000払って、真帝王領域を破壊!ゲームから除外する!」

 

遊輝 LP 1200→200

 

上空に穴が開き、サイクロンが吹き溢れてフィールドの真帝王領域がその中に吸い込まれていく。

 

「これでエクシーズ召喚が出来るようになっても、進撃の帝王の効果で私のモンスターは効果を受けないわよ!」

 

「ガガガマジシャンを召喚!」

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

俺の前にダイヤが鎖を振り回しながら現れる。

 

「そこからどうやってエクシーズモンスターを出すの?その子一体だけじゃ出来ないわよ!」

 

「エクシーズ召喚じゃない!!今回の切り札はこいつだ!!こいつは自分フィールドの闇属性モンスター1体を除外することで特殊召喚できる!!」

フィールドのダイヤが下に出来た穴に吸い込まれていき、地面が大きく揺れる。

「腐敗した土地に闇の革命者が現れる!天変地異をもたらし、闇に勝利を!!現われろ!!魔の革命 デス・ザ・ロスト!!」

 

魔の革命 デス・ザ・ロスト 攻3000

地面が揺れ続けて、ダイヤが吸い込まられた穴が大きくなり、そこから闇色の鎧を纏った二足歩行のドラゴンみたいな悪魔が現れた。身体の中心には巨大な一つ目があるが、今は閉じられている。

 

「デス・ザ・ロストを特殊召喚したターン、こいつ以外は攻撃できない。デス・ザ・ロストの効果!相手フィールドのモンスターに1回ずつ攻撃出来る!」

 

「そんなの対したことないわ!このターンに決められないなら!」

 

「デス・ザ・ロストの効果!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、その破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」

 

「!?」

 

「いけ!!デス・ザ・ロスト!!破壊しつくせ!!フォトン・ダークネス!!」

 

デス・ザ・ロストが貯めたエネルギー光線がフィールド全体に解き放たれて、闇の炎で焼き野原となりアリアの帝軍団を破壊していった。

 

アリア LP4000→3800→2400→2200→800

 

「ケホッ・・・ケホッ・・・」

 

「さらにデス・ザ・ロストの効果。このカードの戦闘によって破壊されたモンスターはゲームから除外される」

 

「む、無茶苦茶ね・・・」

 

これで、何とかなったけど・・・・問題はこの後だな。帝は持久力もある、ここで手を緩めるわけにはいかない。

 

「魔法カード、一時休戦」

「上手く次のターンを交わしたわね・・・・」

 

「互いに1枚ドローして、次のターンまでお互いが受けるダメージは全て0になる。カードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ時、デス・ザ・ロストはゲームから除外される」

 

「エンドフェイズ時、真源の帝王の効果発動!墓地のこのカード以外の《帝王》魔法・罠をゲームから除外して、攻撃力1000・守備力2400のモンスターとして守備表示で特殊召喚する!真帝王領域を除外してこのカードを特殊召喚!」

 

真源の帝王(モンスター扱い) 守2400

 

だよな・・・・帝って一度返してもまたひっくり返されるんだもんな・・・

 

遊輝 手札 0枚

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

1枚

 

 

「私のターン!」

 

アリア 手札 4枚

 

「(エレボス除外されたのが痛いわね・・・)汎神の帝王を発動!手札の帝王の烈旋をコストにして2枚ドロー!」

 

アリア 手札 2枚→4枚

 

「さらに墓地の汎神の帝王の効果!このカードを除外して、私が選ぶのは連撃の帝王、帝王の深淵・帝王の深淵!」

 

「・・・・連撃の帝王だ」

 

「墓地のエイドスの効果発動!このカードを除外して、墓地に存在する冥帝従騎エイドス以外の攻撃力800・守備力1000のモンスターを特殊召喚する!天帝従騎イデアを特殊召喚!」

 

天帝従騎イデア 守1000

 

アリアの墓地にいたエイドスが次元の歪みに消えて、代わりにそこからイデアが再び現れる。

 

「イデアの効果!デッキからエイドスを特殊召喚!」

 

冥帝従騎エイドス 守備力1000

 

「エイドスの効果で私は通常召喚に加えてアドバンス召喚を増やす!エイドスの効果を使って、イデアをリリース!光帝クライスをアドバンス召喚!」

 

光帝クライス 攻2400

 

また出てきたやがったよ・・・

 

「チェーン1でクライス、チェーン2で帝王の開岩、チェーン3でイデアの効果を発動!イデアの効果で除外されている真帝王領域を手札に!帝王の開岩の効果で天帝アイテールを手札に!」

 

アリア 手札 4枚→6枚

 

おいおい・・・・手札が増えていくぞ・・・連撃の帝王を加えたってことは後続が続くだろうしな・・・・

「(クライスの効果・・・・自身を破壊するのは確定だとして、あの伏せカードをどうするか・・・・あれが蘇生カードだったら不味いけどドローさせるわけにも行かないし・・・・)」

 

随分悩んでいるな・・・・クライスの効果で何を破壊するかか・・・・

 

「(ここは・・・・)クライスの効果!自身だけを破壊して1枚ドロー!」

 

アリア 手札 6枚→7枚

 

「フィールド魔法、真帝王領域を発動!手札のアイテールのレベルを2つ下げる!エイドスをリリースして天帝アイテールをアドバンス召喚!」

 

天帝アイテール 攻2800

 

「天帝アイテールの効果発動!デッキから帝王の深淵と真源の帝王を墓地に送って、冥帝エレボスを特殊召喚!」

 

冥帝エレボス 攻2800

 

デス・ザ・ロストで壊滅させたはずのアリアの場は再び帝軍団によって埋め尽くされる。

相変わらずアドバンテージの塊だな・・・・1ターンでこの盤面にもどしてしまうんだから。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!エンドフェイズ時、天帝アイテールの効果で特殊召喚された冥帝エレボスは手札に戻る」

 

アリア 手札 5枚 LP 800

【モンスターゾーン】

真源の帝王 守2400

天帝アイテール 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

真帝王領域 (フィールド)

進撃の帝王

連撃の帝王

伏せカード 1枚

 

 

さあてと・・・・恐らくあの伏せは連撃の帝王、俺がモンスターを出したところで連撃の帝王を使って冥帝エレボスを出してそいつを除去してくるんだろう。まずはそいつの除去からか・・・・

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 1枚

 

・・・・よっし!!トップドローカード!!

「魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」

 

「一番困るドローカードを引かれたわね・・・」

 

遊輝 手札 0枚→3枚 アリア 手札 5枚→8枚

 

・・・・・よっし!!これで何とかなる!!

 

「魔法カード、ハーピィの羽根箒!」

 

「!?し、しまった!!」

 

「相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!!」

 

フィールドに羽根箒が現れて、その羽根箒が扇ぐとアリアの場に突風が吹き荒れてアリアの魔法・罠ゾーンを全て破壊していった。

このカード、とうとうこっちの世界でも制限扱いになったよ・・・怖い世の中だね。

 

「グッ!!(これじゃ手札のエレボスをカウンターで使えない!!)」

 

「魔法カード、おろかな埋葬!デッキから2体目のガガガマジシャンを墓地に送る!ガガガシスターを召喚!」

 

『は〜い!』

 

ガガガシスター 攻200

 

俺の前にサファイアが元気よく飛び出し、持っている魔法の杖を振ると、1枚のカードが出てくる。

 

「ガガガシスターの召喚成功時、デッキから《ガガガ》とついた魔法・罠をサーチ出来る!ガガガリベンジを手札に加えて、そのまま発動!墓地のガガガマジシャンを特殊召喚して、このカードに装備する!」

 

『ハアアアア!!!!』

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

サファイアの目の前に穴が開き、そこからダイヤが飛び出す。

 

「ガガガシスターの効果!ガガガマジシャンを対象にして、自身と対象のモンスターのレベルを2体のレベルの合計にする!」

ガガガシスター ☆2→☆6

ガガガマジシャン ☆4→☆6

 

「Lv6になったガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!白夜の地に輝く純白の太陽よ!天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ!エクシーズ召喚!輝け!ホワイト・サン・ドラゴン!」

 

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400

『・・・・・グオオオオオ!!!!!』

 

ブラックホールにダイヤとサファイアが吸い込まれていき、現れたのは白く輝く太陽、それが変形していって、ホワイトが姿を現した。

 

「攻撃力2400のモンスターを出したところでアイテールには敵わないわよ!!」

 

「俺のエースを舐めるな!!ホワイトの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて、自分フィールドのモンスター1体を選択!そのモンスターはこのターン、ダイレクトアタックが出来る!」

 

「!?」

 

「選ぶのはもちろんホワイト!!ライト・サプリメーション」

 

ホワイト・サン・ドラゴン OVR 2→1

 

天空からの光がホワイトに差し込み、ホワイトは神々しく輝き始めた。

「ラスト!ホワイトでダイレクトアタック!サンシャイン・パティズム!!」

 

ホワイトが口からエネルギー弾を放ち、それが真源の帝王とアイテールの間をすり抜けてアリアに直接当たる。

アリア LP 800→0

 

WIN 遊輝 LOS アリア

 

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・・・」

 

「あ、危なかった・・・・」

 

正直、デス・ザ・ロストとコズミック・サイクロンが無かったら負けていたな・・・・帝とかマジ勘弁(汗)

 

「ハァ・・・ハァ・・・・やられたわ。あんなモンスター出されたら何も出来ないわよ」

 

「そりゃ帝には何もきかねぇんだから」

 

「いいわ、今日は何もしてあげないであげる。ご飯くれて、泊めさせてもらったし」

 

そう言ってアリアは振り向いてフードを頭に被る。そしてアリアの前に縦長の歪んだ空間が出来て、その中に入って行った。

 

「・・・・・全く、謎な奴だな」

『そうですね。今回のデュエルを見ると腕は確かですね』

 

「確かもクソもあるか。あんなガチデッキに勝てたのはマグレだぜ。もっともっと精進しないとな・・・・最悪、ペンデュラムも使わないといけない時が来るだろうな・・・」

 

アリアのデッキが帝とは限らないからな・・・・色んなデッキに対応するように調整しなくちゃ・・・・この世界を守るために・・・・・




遊輝「ほんと、もう・・・・マジでマグレ」

霊夢「帝って厄介よね。この前練習で紫とやったけど、5戦やって2勝しかできなかった」

魔理沙「前ほどじゃないけど、規制かかった今でも強いぜ・・・・エクストラ使ってくるし、AF(アーティファクト)とかジェムナイトを混ぜてくるし・・・」

遊輝「元々のポテンシャルの高さは凄かったからね。KONAMIが本気を出したらどうなるかってことだよ」

霊夢「それじゃ、今回のオリカを紹介しましょう。今回はメタルダイナスさんから頂きました」


魔の革命デス・ザ・ロスト ☆8
闇属性 悪魔族 攻3000 守0
このカードを特殊召喚するターン、自分はこのカード以外のモンスターを特殊召喚することが出来ず、このカードを特殊召喚したターン、このカード以外のモンスターは攻撃出来ない。
「魔の革命 デス・ザ・ロスト」はデュエル中に1度しか出せない。
①このカードは自分フィールド上の闇属性モンスター1体をゲームから除外した場合のみ、手札から特殊召喚が出来る。
②このカードとの戦闘によって破壊したモンスターは墓地には行かず、ゲームから除外される。
②自分のライフが1000以下の時、このカードは相手モンスターに1回ずつ攻撃出来る。
③自分のライフが500以下の時、このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、破壊したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
④エンドフェイズ時、この効果で特殊召喚したこのカードはゲームから除外する。






魔理沙「十数話前に出てきた革命モンスターの闇バージョン、鉄壁になればなるほど強くなっていくモンスターだぜ」

霊夢「革命ってライフコストと相性いいわよね。今回のカードは1ターン限定で相手を戦闘破壊で壊滅させるって書いているわね」

遊輝「もちろん、それだけに特化しているから除去には弱いけど、戦況をひっくり返すにはもってこいのカードだな」

霊夢「次回予告は次の作者のお知らせの後に言うわ」

魔理沙「またな!」



〜〜〜〜〜


今回の話はいかがだったでしょうか?

アリアさんのキャラのイメージ、個人的な設定はファントム、漫画版の遊矢君に近い感じがして気に入ってます。遊矢君のああいう感じの性格、好きです。



本編に入って、この話を投稿した後、1週間までにみなさんの意見を聞きたいです。今のところは「テキストが無くても良い」が多いです。

「テキスト無し」になった場合、全ての話のテキストを改定します。0か100にした方が良いと思うので。

次回の話ですが、前回アンケートをとった東方projectのキャラを遊輝の世界に行くことで決定したので、番外編、もしくは新しい小説としてその話を執筆します。恐らく新しい小説を作った方がややこしくならないと思うので。(原案をどこにしようか悩みますが(汗))
本当なら本編と並立すれば良いのですが、不器用な私はどうも両方集中するというのは出来ないので。

番外編の方のタイトルは【幻想郷の住民の夏休みinネオドミノシティ】
本編の次回は・・・・・まだ未定ですがいよいよコラボ文化祭を始めたいと思います。
【混沌文化祭 招待編 1】です。

それでは、活動報告の【相談】で意見をお待ちしております。次回もよろしくお願いします。

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