【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
祈「お、お久しぶりです」
大学も3年目、研究室所属になったためかなり多忙になってきました。
祈「な、なんか、英語の文章を読んでましたね・・・」
英語の専門教科書、1章分を丸々訳さなければならないのでもうピッチでやっております。そのため、小説の更新はできる限り週に1度、どこかでやっていますが今後、このペースが崩れるかもしれないのでご了承ください。
祈「カ、カードの紹介に行きましょう」
今回はD・モバホン!意外や意外、今回が初紹介だ!
祈「Lv1の機械族で攻撃表示の時にサイコロを振って、出た目の数だけデッキの上からめくり、その中に《ディフォーマー》がいたら召喚条件を無視して特殊召喚します」
スマホンが出たおかけでようやくテキストが輝いたようなカードだな・・・、ディフォーマーはこのカードとスマホンを軸にしてシンクロ特化型、ボードン装備1kill型の2パターンがあるが、どちらにも重要なキーカードだ!!
アンケート・質問・人気投票を受け付けております。人気投票・アンケートは少なくて困っています!!私の活動報告かメッセージでご意見・投票などを受け付けてますのでよろしくお願いします!
祈「だ、第104話、ライディングデュエル、アクセラレーション!」
遊輝 side
「では後半最初の『アポロ』から行きます」
「よろしくお願いしま〜す」
・・・・♪♪♪♪♪
ガラス越しに見えるスタッフさんがパソコンに連動している大きくて本格的なミキシングコンソールのスイッチが押されると、俺のヘッドホンに別部屋で収録されたポルノグラフィティの『アポロ』が流れそれに合わせてマイクに近づいて歌う。
合宿最初の1週間はライブに向けた特訓、その中でも最初の3日間はありがたいことにレコーディングの経験をさせてくれることになった。本当なら広いスタジオで練習をするんだが、個人的な練習も兼ねてこういうことを体験出来るのでありがたい限りだ。
♪♪♪♪♪・・・・・・
「1回聞きま〜す」
「分かりました」
・・・・・♪♪♪♪♪♪
手元にある小型のミキシングコンソール(どこのメーカーのどんな名前かは知らない)でスイッチを押し、イヤフォンから流れてくるさっき歌った自分の歌を聴く。
「(・・・・・・あ、これ最初で少しズレている)すみません、開幕からやり直します」
「分かりました」
こんな感じでレコーディング作業は続く。初日に奏だけがやったが、「自分の歌声を聴くってなかなか出来ないから新鮮で良いよ」って言っていたけど、確かにすごい。ここまで繊細に自分の歌う声を聴けたことなんて今までなかったから。
・・・・・他の奴ら?別の場所で練習している。奏も最初、録音から入ったけど「今日は全然ダメ」とか言って30分ぐらいして俺のところに来た。龍可たちは・・・・・あれの練習でもしていると思う。
遊輝 side out
龍可 side
・・・・・ビューン!!!
「いいぞ恭輔!!」
レーンで走る恭輔を私達はピットで見守る。私達も私達でDボードの合宿をやっているため、軽音部がライブのために練習している間は私達がレーンで練習をする。今は恭輔のタイムアタック、ラップは3分ちょっと、レーン自体が長いけどかなりハイペースにラップを置いていっている。
ビュ〜〜〜・・・・・・
タイムアタックを終えた恭輔がピットに入って、Dボードの端に体重を乗せ先端を浮かせて手に取る。
「ラップタイムは?」
「3:15、3:09、3:06、3:08、3:04で15:42よ」
「は、速いですね・・・・・」
「龍亞さんには敵いませんでしたけど」
「祈〜〜、次だぞ」
「は、はい!」
龍亞に急かされて祈がヘルメットを被り、Dボードに乗る。円を描くようにして少し慣らし、スタートラインに立つ。横にいるスタッフさんが機械を操作すると祈の目の前にシグナルが表示され、赤から青に変わるとDボードにエンジンがかかり、走り出す。
「次の練習どうする〜〜?」
「そうですね・・・・・基礎的な事はもう大丈夫ですし」
「・・・・・そろそろやってみる?デッキも出来たのでしょう?」
「初めてのライディングデュエルか!!良いな!!」
「祈さん戻ってきましたよ」
「1週目は・・・・3:26ね」
「祈〜〜!!!スピードアップだ!!!」
私のラップタイムを聞いて龍亞はスピードを上げるように指示をする。祈はそれを聞いたのかはたまた自分の意思なのかDボードのスピードを上げていった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「つ、疲れました・・・・・」
「1時間半くらいぶっ通しで練習してましたからね」
祈の練習が終わった時にお昼の時間だったので近くのお店に入った。私たち以外にもすみれさんが来て、奢ってくれた。
「じゃあ午後はライディングデュエルをやろう!!」
「グッパで対戦相手を決めましょう」
「「「「グッ〜トパッ」」」」
「俺と龍可か」
「僕と祈さんですね」
「わ、私・・・・不利なのでは?(汗)」
「そんな事言ったら俺だって装備魔法使えなくて困るよ」
「龍亞はまだ罠装備とか対応出来るでしょ、祈はジェムナイト・フュージョンを使えないという致命的な状況なのよ」
「・・・・ライディングデュエル用の予備のデッキを考えておく必要があるかもしれないくらいです」
「まぁとにかく、論より証拠、龍可!早速やろうぜ!」
「龍亞さんの口から論より証拠が出るなんて・・・」
「恭輔、お前俺をバカにしているだろ?」
「補講コースまっしぐらだったじゃないですか」
「さぁやるぞ!!」
「・・・・逃げましたね(ボソッ)」
恭輔の口撃に耐えられず、先に龍亞はDボードに乗ってスタート地点に立つ。やれやれと言った私もヘルメットを被って、デュエルデスクをDボードから出たコードに繋げ、フィールド魔法ゾーンに《スピードワールド2》のカードをセットする。そして、Dボードのエンジンを付けてスタート地点に並ぶ。
「行くぞ龍可!」
「こっちだって負けないわよ!」
私たちの目の前にシグナルが出る。赤から青になるタイミングと同時に私と龍亞はスタートダッシュをする。
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」」
龍亞 LP 4000 龍可 LP 4000
「先行はもらうぜ!!」
「そうはさせないんだから!!」
お互いに第一コーナーを取ろうとDボードのエンジンをフルスロットルで駆け抜ける。しかし、突然龍亞がこっちに近づいてきた。
「へへへ、そりゃ!!」
「あっ!?」
龍亞がDボードを軽く浮かして私へと体当たりしようとしてきた。危ないと思った私は少しスピードを緩めたけど、龍亞は分かっていたのか身体を空中で1回転させて私よりも高く飛び上がる。そのまま横のバンプに着地してバンプから降りた時の勢いを付けて第一コーナーを曲がっていった。
「先行もっらい!俺のターン!」
龍亞 手札 6枚
龍亞 SPC 0→1
龍可 SPC 0→1
「D・モバホンを召喚!」
D・モバホン 攻100
龍亞の横に携帯が出てきて変形、モバホンが姿を現して龍亞の隣を走り出す。
「モバホンの効果発動!ダイヤ〜ル、オン!!」
モバホンの胸が点滅して、2の数字で光が止まる。
「2か〜、1枚目、D・ボードン!2枚目、ロケットハンド!D・ボードンを守備表示で特殊召喚!」
D・ボードン 守1800
「ボードンが守備表示の時、ボードン以外の《D》は戦闘で破壊されない!カードを3枚伏せてターンエンド!」
龍亞 手札 2枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
D・モバホン 攻100
D・ボードン 守1800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
もう・・・ほんっと危ないことするんだから・・・
「私のターン、ドロー!」
龍可 手札 6枚
龍亞 SPC 1→2
龍可 SPC 1→2
「チューナーモンスター、ライトロード・アサシン ライデンを召喚!」
ライトロード・アサシン ライデン 攻1700
「ライデンの効果発動!1ターンに1度、デッキの上からカードを2枚墓地に送り、その中に《ライトロード》のモンスターがいた場合、相手ターン終了時まで1枚につき200ポイント攻撃力がアップする!」
墓地に落ちたカード
・ライトロード・ビースト ウォルフ
・ライトロード・サモナー ルミナス
「墓地に《ライトロード》のモンスターが2枚落ちたから攻撃力が400ポイントアップ!」
ライトロード・アサシン ライデン 攻1700→2100
「さらにデッキから墓地に落ちたことでライトロード・ビースト ウォルフを特殊召喚!」
ライトロード・ビースト ウォルフ 攻2100
「(相変わらず何でそんな都合よく落ちるんだよ!!)」
「バトル!ライトロード・アサシン ライデンでD・モバホンに攻撃!」
「リバースカードオープン!攻撃の無力化!」
くっ・・・・さすがにそう簡単には終わらせてくれないわね・・・ここは墓地肥やしとドローを優先しよう。
「メインフェイズ2、Lv4のライデンとウォルフでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!光の聖者が人々の女神となる!エクシーズ召喚!ライトロード・セイント ミネルバ!」
ライトロード・セイント ミネルバ 攻2000
ライデンとウォルフの2体がブラックホールに吸い込まれていき、白いローブを身につけたミネルバが現れた。
「ライトロード・セイント ミネルバの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、デッキの上から3枚を墓地に送る!その中に《ライトロード》と名のついたカードがあれば1枚につき1枚ドローできる!」
ライトロード・セイント ミネルバ OVR 2→1
墓地に落ちたカード
・ライトロードの裁き
・超電磁タートル
・ライトロード・オラクル ゼウス
「墓地に落ちたカードの中にライトロードと名のついたカードは2枚!よって2枚ドロー!さらに墓地に落ちたライトロードの裁きの効果!デッキから裁きの龍を手札に加える!」
「何で毎回毎回そんな都合よくカードが落ちるんだよ!!」
龍可 手札 5枚→7枚→8枚
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
龍可 手札 6枚 LP 4000 SPC 2
【モンスターゾーン】
ライトロード・セイント ミネルバ 攻2000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「(あれ絶対可笑しいだろ!!手札使わないであの場だぞ!!)俺のターン!ドロー!」
龍亞 手札 3枚
龍亞 SPC 2→3
龍可 SPC 2→3
前のターンにモバホンとボードンを処理出来なかったのが痛いわね・・・モンスターを大量展開させてしまうわ・・・・
「モバホンの効果発動!ダイヤ〜ル、オン!」
再びモバホンの胸の数字が点滅を始め、今度は4で止まる。
「1枚目、速攻のかかし!2枚目、D・スコープン!3枚目、神の宣告!4枚目、SPーエンジェル・バトン!チューナーモンスター、D・スコープンを特殊召喚!」
D・スコープン 攻800
「スコープンの効果発動!攻撃表示の時、手札からLv4の《D》を特殊召喚できる!D・ラジカッセンを特殊召喚!」
D・ラジカッセン 攻1200
「ボードンを攻撃表示に変更!」
D・ボードン 守1800→攻500
「ボードンの攻撃表示の効果で俺の《D》はダイレクトアタックが出来る!さらにラジカッセンは2回攻撃が出来る!バトル!D・ラジカッセンでダイレクトアタック!」
「そんな攻撃通したら致命的よ!墓地の超電磁タートルの効果発動!このカードを除外してバトルフェイズを終了させる!」
ラジカッセンが体当たりしようとしてきたところで超電磁タートルが現れて私の前に電磁波の防壁を作り、ラジカッセンの攻撃を受け止めた。
「チェッ・・(まぁそうしないと残りライフが200、スピードワールドの効果で負けてしまうもんな)メインフェイズ2に入って、Lv1のモバホンとLv3のボードンにLv3のスコープンをチューニング!」
☆1 + ☆3 + ☆3 = ☆7
「世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者!パワー・ツール・ドラゴン!」
パワー・ツール・ドラゴン 守2500
スコープンが輪になって、星になったモバホンとボードンがその中に入ると一つの光となり、パワー・ツール・ドラゴンが現れて膝を折った。
「守備表示で出すなんて珍しいわね!」
「装備魔法を持ってこれないし、攻撃も出来ないんだったらこれが最善の策だろ!カードを1枚伏せてターンエンド!」
龍亞 手札 1枚 LP 4000 SPC 3
【モンスターゾーン】
D・ラジカッセン 攻1200
パワー・ツール・ドラゴン 守2500
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「私のターン!ドロー!」
龍可 手札 7枚
龍亞 SPC 3→4
龍可 SPC 3→4
あんまり手札が良くないわね・・・・
「ライトロード・セイント ミネルバの効果発動!オーバーレイ・ユニットを取り除いて、デッキの上からカードを3枚落とす!」
ライトロード・セイント ミネルバ OVR 1→0
墓地に落ちたカード
・ブレイクスルー・スキル
・SPーデッド・シンクロン
・ライトロード・アサシン ライデン
「墓地に落ちたカードの中に《ライトロード》とついたカードは1枚、よって1枚ドローできる!」
龍可 手札 7枚→8枚
・・・・よし!ソーラー・エクスチェンジが来た!
「SPーソーラー・エクスチェンジ!SPCが4つ以上ある時、手札の《ライトロード》モンスターを捨てて2枚ドロー、その後デッキの上から2枚を墓地に落とす!私が捨てるのはライトロード・マジシャン ライラ!」
墓地に落ちたカード
・ライトロード・シャーク スクァルス
・ライトロード・バタフライ ファルファッラ
「デッキから墓地に落ちたライトロード・シャーク スクァルスとライトロード・バタフライ ファルファッラの効果!この2枚のカードを特殊召喚する!」
ライトロード・シャーク スクァルス 攻300
ライトロード・バタフライ ファルファッラ 攻0
「ライトロード・モンク エイリンを召喚!」
ライトロード・モンク エイリン 攻1600
「Lv4のライトロード・モンク エイリンにLv3のライトロード・シャーク スクァルスをチューニング!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「聖なる守護の光、今交わりて永久の命となる!シンクロ召喚!降誕せよ!エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」
エンシェント・フェアリー・ドラゴン 攻2100
スクァルスが3つの輪になって、その中に星となったエイリンが入ると一つの光となり、エンシェント・フェアリー・ドラゴンが現れた。
「まだよ!Lv7のエンシェント・フェアリー・ドラゴンにLv1のライトロード・バタフライ ファルファッラをチューニング!」
☆7 + ☆1 = ☆8
ファルファッラが作った1つの輪にエンシェント・フェアリーが中に入って、そのまま宇宙へと飛んでいく。
「古の妖精龍が星の力を授かる時、永遠の宇宙を駆け抜ける流れ星に変わる。希望の弧を描く箒星となれ!シンクロ召喚!流れ行け!エンシェント・コメット・ドラゴン!」
エンシェント・コメット・ドラゴン 攻0
宇宙から彗星が流れるような綺麗な弧を描いてフィールドに降りてきたのは魔法使いのようなとんがり帽子を被って、周りにいくつかの星が回っているエンシェント・コメットだ。
『この姿は久々ですね』
「そうね・・・龍亞のライフ・ストリームもそうだけど滅多に出せないから、ごめんね」
『気にしてませんよ』
「ありがとう、エンシェント・コメットの効果発動!1ターンに1度、フィールドのカード1枚を破壊する!」
「チェーンでSPー禁じられた聖杯!」
「!?しまった!!」
「SPCを1つ取り除いて、エンドフェイズまでモンスター1体の攻撃力を400ポイントを上げて効果を無効にする!対象はエンシェント・コメット・ドラゴン!」
龍亞 SPC 4→3
エンシェント・コメット・ドラゴン 攻0→400
エンシェント・コメットの上から杯を持った天使が現れて、杯の中に入っている液体をエンシェント・コメットの上からかける。液体をかけられたことでエンシェント・コメットは力を抜けたような状態になる。
「(くっ・・・・仕方ない。ここは)墓地に《ライトロード》が4種類以上あるため裁きの龍を特殊召喚!」
裁きの龍 攻3000
エンシェント・コメットの隣に天空から光が射して裁きの龍が上空の雲から降りてくる。
「裁きの龍の効果発動!ライフを1000ポイント払って・・」
「カウンター罠、神の通告を発動!ライフを1500払って、効果モンスターの効果を無効にして破戒する!」
「嘘っ!?」
龍可 LP 4000→3000
龍亞 LP 4000→2500
裁きの龍が効果を使おうとしたところで上空から雷が裁きの龍を撃ち、裁きの龍が何も出来ずに破壊されてしまう。
「(クッ・・・・通常召喚もしちゃったし、手札はモンスターで溢れている・・・何も出来ない)バトル!ミネルバでラジカッセンに攻撃!」
ライトロード・セイント ミネルバ 攻2000
D・ラジカッセン 攻1200
龍亞 LP 2500→1700
「ターンエンド!」
龍可 手札 6枚 LP 3000 SPC 4
【モンスターゾーン】
ライトロード・セイント ミネルバ 攻2000
エンシェント・コメット・ドラゴン 攻400→0
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「俺のターン!ドロー!」
龍亞 手札 2枚
龍亞 SPC 3→4
龍可 SPC 4→5
「(・・・・一応使うか)SPーサイクロン!SPCを2つ取り除いて左側のカードを破壊する!」
龍亞 SPC 4→2
フィールドにサイクロンが吹き荒れて私の伏せカード1枚を破壊していった。
「(・・・ブラフのSPか)パワー・ツールを攻撃表示に変更!」
パワー・ツール・ドラゴン 守2500→攻2300
「リバースカードオープン!罠カード、メタルジェノサイダー!このカードは発動後、機械族モンスターの装備カードとなる!」
上空から青色に染まった大きな機械が降ってきて、パワー・ツールの右手が外れてその機械が備え付けられる。備え付けられた後、機械が変形してエネルギー砲みたいな形になる。
「装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!」
パワー・ツール・ドラゴン 攻2300→3300
あっ・・・・私の伏せカードはさっき破壊されたSPー大嵐とスキル・プリズナーだから・・・・負けね。
「バトル!パワー・ツール・ドラゴンでエンシェント・コメット・ドラゴンに攻撃!デッド・エンド・シュート!!」
パワー・ツールの右手に備え付けられた大きな銃がエンシェント・コメットに照準を合わせてエネルギー弾が放たれる。攻撃力がないエンシェント・コメットは何も抵抗出来ずに破壊されてしまった。
パワー・ツール・ドラゴン 攻3300
エンシェント・コメット・ドラゴン 攻0
龍可 LP 3000→0
WIN 龍亞 LOS 龍可
「勝った〜〜〜!!!!これで龍可に通算40勝目!!」
レーンからピットに戻り、ヘルメットを取った龍亞がVサインを突きつける。う〜ん・・・今日は良いところが無かったな。
「その間に200敗以上しているじゃないですか」
「失礼だな!!今の所まだ197敗だ!!」
「(ど、どんぐりの背比べみたいなものじゃないですか(汗))」
ていうか今までの負けた回数を数えていたの(汗)私も最初の方は嬉しくて数えていたけど途中で面倒くさくなってきちゃった・・・
「次は僕と祈さんですね」
「お、お互いに頑張りましょう」
ヘルメットをピットに置いた私たちの代わりに今度は恭輔と祈がヘルメットを被り、自分のデュエルデスクにDボードのコードを接続させる。そして、Dボードのエンジンをかけて動かし、スタート地点に並ぶ。それを見た横のスタッフさんが電子機器を叩いて2人の目の前にシグナルを表示する。
「行きますよ・・・・」
「・・・(ゴクリ)」
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」」
祈 LP 4000 恭輔 LP 4000
スタートダッシュで恭輔が一歩前に出て、そのまま第一コーナーも恭輔が取った。
「僕のターン!ドロー!」
恭輔 手札 6枚
恭輔 SPC 0→1
祈 SPC 0→1
「(・・・・あんまり手札が良くないですね)星因子シャムを守備表示で召喚!」
星因子シャム 守1800
「シャムは召喚時、相手に1000ポイントのダメージを与えます!」
祈 LP 4000→3000
このシャムってカード、地味に強いよね。召喚や特殊召喚するたびに1000ポイントダメージを受けるんだから。
「カードを4枚伏せてターンエンドです!」
恭輔 手札 1枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
星因子シャム 守1800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 4枚
「私のターン、ドロー!」
祈 手札 6枚
恭輔 SPC 1→2
祈 SPC 1→2
「(いきなり4枚の伏せカード・・・・バックが多くて動きづらい)ジェムナイト・アレキサンドを召喚!」
ジェムナイト・アレキサンド 攻1800
「ジェムナイト・アレキサンドの効果発動!カードをリリースしてデッキから《ジェムナイト》通常モンスターを特殊召喚します!ジェムナイト・クリスタを特殊召喚!」
ジェムナイト・クリスタ 攻2450
祈のアレキサンドが消えて、代わりにジェムナイト・クリスタがフィールドに出てきた。普段入れていないアレキサンドやクリスタを入れている辺り、やっぱりRD用のデッキは難しいみたいね。
「バトルです!ジェムナイト・クリスタで星因子シャムに攻撃!」
「(・・・この攻撃は通しましょう)」
ジェムナイト・クリスタの攻撃は星因子シャムに通って、シャムは破壊されてしまう。
「(通った?ここまで一枚も発動していないですし・・・・)カードを3枚伏せてターンエンドです!」
祈 手札 2枚 LP 3000 SPC 2
【モンスターゾーン】
ジェムナイト・クリスタ 攻2450
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「僕のターン!ドロー!」
恭輔 手札 2枚
恭輔 SPC 2→3
祈 SPC 2→3
「(一番良いカードが来た!)SPー増援を発動!SPCを3つ取り除いて、デッキから星因子ウヌクを手札に加え、そのまま召喚します!」
恭輔 SPC 3→0
星因子 ウヌク 攻1800
「ウヌクの効果!召喚時、デッキから《テラナイト》モンスターを墓地に送ります!僕が送るのは星因子デネブ!リバースカードオープン!永続罠、竜魂の源泉!墓地のモンスターを幻竜族にして守備表示で特殊召喚します!星因子デネブを特殊召喚!」
星因子デネブ 守1000
戦士族→幻竜族
相変わらずたった1枚のカードであれだけ動けるわね・・・一気にLv4が2体揃ったよ。
「デネブの効果でデッキから星因子アルタイルを手札に加えます。Lv4のウヌクとデネブでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!セイクリッド・オメガ!」
セイクリッド・オメガ 攻2400
ウヌクとデネブが吸い込まれて現れたのは上半身が人型、下半身が馬のケンタウロスを思わせる身体をしていて、白い甲冑を身につけ、神聖騎士を思わせる。
「攻撃力2400・・・それではジェムナイト・クリスタを破壊出来ません!」
「このモンスターは布石です!セイクリッド・オメガでオーバーレイ・ネットワークを再構築!」
「えっ!?」
出てきたばかりのセイクリッド・オメガが再び現れたブラックホールに吸い込まれていく。
★4→★6
「ランクアップ・エクシーズチェンジ!セイクリッド・トレミスM7!」
セイクリッド・トレミスM7 攻2700
ブラックホールから現れたのはケンタウロスみたいな半人半馬のオメガではなくて機械天使のトレミス、遊輝の聖刻デッキにも入っているモンスターだった。
「バトルです!セイクリッド・トレミスM7でジェムナイト・クリスタに攻撃!」
セイクリッド・トレミスM7 攻2700
ジェムナイト・クリスタ 攻2450
祈 LP 3000→2750
「ぐうう!!!」
トレミスの攻撃を受けた祈のDボードがバランスを崩して左側の壁に当たりそうになったけど、祈が体重を右側に傾けたことでDボードが右に旋回、そしてすぐにバランスを元に戻したことで立て直すことに成功した。
「やりますね・・・ターンエンド!」
恭輔 手札 2枚 LP 4000 SPC 0
【モンスターゾーン】
セイクリッド・トレミスM7 攻2700
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
竜魂の源泉 (使用済み)
盤面は恭輔が支配しているわね。ただ、SPCは祈がまだ手を付けていない。ライディングデュエルだとこのSPCで勝敗が決まるからまだ分からないわね。
「私のターン、ドロー!」
祈 手札 3枚
恭輔 SPC 0→1
祈 SPC 3→4
「リバースカードオープン!凡人の施し!デッキから2枚ドローして、その後通常モンスター1体を除外します!私が除外するのはジェムナイト・サフィア!」
祈 手札 3枚→5枚→4枚
「(伏せカードで止められるのは分かるけど・・・攻めるなら今です!)クリスタル・ローズを守備表示で召喚!」
クリスタル・ローズ 守500
「クリスタル・ローズの効果発動!デッキからジェムナイト・ラズリーを墓地に落としてこのターンのエンドフェイズまでクリスタル・ローズはジェムナイト・ラズリーと同名カードとして扱います!」
クリスタル・ローズ→ジェムナイト・ラズリー
「そして墓地に送られたジェムナイト・ラズリーの効果!カード効果で墓地に送られた時、墓地から通常モンスター1体を手札に戻します!私はジェムナイト・クリスタを手札に戻し、リバースカードオープン!
ジェムナイトレディ・ラピスラズリ 攻2400
ジェムナイト・クリスタとジェムナイト・ラピスの2体が融合されて、今や祈のエース的モンスター、ラピスラズリが現れた。
「さらにリバースカードオープン!
「わ、罠融合2枚!?」
「自分フィールド・墓地からジェムナイト融合モンスターの素材となるモンスターを除外して融合召喚します!フィールドにいるジェムナイト・ラズリーとなったクリスタル・ローズ、ジェムナイト・クリスタ、ジェムナイト・ラピスで融合!永遠の絆を結ぶ時、
ジェムナイトマスター・ダイヤ 攻2900
「ダイヤの攻撃力は墓地の《ジェム》モンスターの数×100ポイント上がります。墓地にはジェムナイト・アレキサンドとジェムナイト・ラズリーの2体がいます」
ジェムナイトマスター・ダイヤ 攻2900→3100
ダイヤにラピスラズリ・・・・・なるほど、ラピスラズリの効果でエクストラデッキのパーズを落としてダイヤでパーズを吸収すれば祈の勝ちだね。
「(万が一の時に手札にはスピード・フォースがあります。これなら破壊は怖くありません)ジェムナイトレディ・ラピスラズリの効果発動!デッキまたはエクストラデッキから《ジェムナイト》モンスターを墓地に送って、フィールドにいる特殊召喚したモンスターの数×500ポイントのダメージを与えます!」
「リバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!」
「!?(しまった!!スピード・フォースではデモンズ・チェーンを無効に出来ない!)」
「モンスター1体の効果を無効にして攻撃が出来なくなります!対象はジェムナイトレディ・ラピスラズリ!」
ラピスラズリが効果を使用しようとしたところで四方八方から鎖が現れ、ラピスラズリの身体に絡みついて雁字固めに拘束する。
「くっ・・・・仕方ないです。バトル!ジェムナイトマスター・ダイヤでセイクリッド・トレミスM7に攻撃!」
「リバースカードオープン!罠カード、強制脱出装置!モンスター1体を手札に戻します!」
「!?(ま、また躱された!!)」
「対象はジェムナイトマスター・ダイヤ!!」
ダイヤがトレミスに突進して行ったがトレミスの前に機械が現れ、ダイヤはその中に入っていく。そして、機械が作動してダイヤは天高く舞い上がってしまった。
「くっ・・・・(私の行動が完璧に読まれてしまっている・・・)ターンエンド・・・」
祈 手札 2枚 LP 2750 SPC 4
【モンスターゾーン】
ジェムナイトレディ・ラピスラズリ 攻2400
【魔法・罠ゾーン】
なし
「僕のターン、ドロー!」
恭輔 手札 3枚
恭輔 SPC 1→2
祈 SPC 1→2
「丁度良い感じにSPCも溜まりましたね。SPーエンジェル・バトン!カードを2枚ドローしてその後手札を1枚捨てます!」
恭輔はこのターンに仕留めに行くわよね・・・普通にアルタイル出して何かエクシーズすれば勝ちだけど・・・
「(・・・ちょっとやりすぎな感じもしますが詰めておきましょう)セイクリッド・トレミスM7の効果!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いてフィールド・墓地からモンスターを手札に戻します!墓地の星因子デネブを手札へ!リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!墓地から星因子アルタイルを特殊召喚します!」
星因子アルタイル 攻1700
アルタイルが墓地に?・・・・あ〜、エンジェル・バトンね。
「アルタイルの効果発動!墓地から《テラナイト》モンスターを守備表示で特殊召喚します!星因子シャムを特殊召喚!シャムの効果発動!1000ポイントのダメージを与えます!」
祈 LP 2750→1750
・・・・やっぱりシャムは可笑しいわね。
「星因子デネブを召喚!デネブの効果で2体目のアルタイルを手札に加え、Lv4のアルタイル・シャム・デネブでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4
「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!星の彼方から舞い降りよ!星輝士トライヴェール!」
星輝士トライヴェール 攻2100
「ちょっ!?トライヴェール!?さすがにやりすぎでしょ!?」
「(いや、龍可は人のこと言えないじゃん・・・)」
「トライヴェールの効果発動!エクシーズ召喚成功時、このカード以外のフィールドのカードを全て手札に戻します!デルタ・オブ・ツイスター!」
トライヴェールを中心に竜巻が起こり、フィールドの全てのカードが天空へと舞ってしまった。
「あ〜あ・・・・ただでさえ絶望的な状況だったのに、デモチェ、リビデ、竜魂が手札に戻ってしまったよ(汗)」
「バトル!トライヴェールでダイレクトアタック!スターオーバー・ザ・ドライバー!!」
祈 LP 1750→0
WIN 恭輔 LOS 祈
デュエルを終えた2人がピッドに戻ってくる。先に帰ってきた恭輔がヘルメットを取って祈の方を見る。
「お疲れ様です。大丈夫ですか?」
「え、えぇ、しかし恭輔さんはやっぱり強いです・・・」
「祈も善戦していたわよ。ジェムナイト・フュージョンが無い状況で恭輔の首元に刃を突きつけることは出来ていたんだから」
「や、やはり融合を連続で出来ないのはなかなかキツいところが・・・」
「そうだよな〜・・・融合って手札消費激しいから何とかしないと・・・」
「僕、ちょっと休憩に入りますね」
「わ、私も・・・・」
「分かったわ」
Dボードとヘルメットを持って2人は談義しながらピッドから控え室に戻っていく。私は・・・・誰も使わないようだし、練習でもしておこう。そう思って、ヘルメットを手にする。
魔理沙「やっぱりテラナイトは強いよな!」
恭輔「そうですよね!カッコいいですし!」
霊夢「私的にはあのメタナイトは何か規制をかけてくれないと・・・・そうだよ、何でモンキーボードが・・・・」
龍亞「あれはどう考えてもおかしいカードです」
【遅くなりましが今回の禁止・制限、個人的には良改定だと思いますが一言だけ・・・・・・渓谷返せ!!!!!←元ドラグニティ使いの悲痛な叫び』
龍亞「(・・・何か聞こえたが気にしない)」
魔理沙「プトレマイオスが帰ってきてくれたな・・・・もっともっと強くなるはずだぜ・・・テラナイト縛りで帰ってきてくれ」
霊夢「あんなカード帰ってきたらそれこそ私はどうしろと・・・・」
恭輔「オリカの紹介に行きましょう」
龍亞「今回はSD・クロニクルさんから頂いた罠装備カード!!」
メタルジェノサイダー 通常罠 〈SD・クロニクルさん投稿〉
①自分フィールド上の機械族モンスターを対象にして発動する。
このカードを攻撃力1000ポイントアップする装備カードとしてそのモンスターに装備する。
②装備モンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、相手に自分の手札の枚数×300のダメージを与える(最大1500まで)。
魔理沙「単純な機械族装備カードにバーン効果をつけたカードだ」
霊夢「これを頂いた原案にはこんな効果がさらに付いてあったわ」
①の効果適用後、装備モンスターは3ターンの間攻撃力は半分になり効果を無効にし表示形式も変更できない。
③装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃する場合、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
④装備モンスターが破壊された場合、墓地のこのカードをゲームから除外する事で相手の攻撃力2000以上のモンスターを全て破壊できる。
恭輔「結構無くしましたね・・・・」
龍亞「まず、④はやり過ぎ。確かに面白いんだけどここまでやる必要は作者の中ではやり過ぎな気がしたみたい」
霊夢「その代わりに①のデメリットは無くしたわ。③の効果は②と噛み合わないから削除したわ」
魔理沙「②のバーンの制限については賛成みたいで残したぜ。手札をガンガンに増やして3000バーンとかやりかねないからな」
恭輔「次回は合宿ですが一時の休み、みんなで海に行きます」
龍亞「タイトルは【海でバカンス!】」
魔理沙「酷いタイトルだぜ・・・深刻にタイトルが思いつかないみたいだぜ」
霊夢「次回もよろしくね」