【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
笑いあり、涙なし(笑)、楽しい楽しい夏合宿の始まりです。
人気投票・質問、文化祭のコラボなど色々と受け付けております。人気投票はマジで少なくて困ってます!!投票したい方は私へのメッセージもしくは活動報告にお願いします!
遊輝 side
ここだ・・・・ここさえ切り抜けば・・・・そう思い、俺は響から1枚のカードを引き抜く。
「・・・・・だああああ!!!!ババだ!!」
「よし!私の番ね!こういうのは深く考えないのがいいのよ!!えい!!」
「あああああ!!!!!」
「遊輝の負けね、というわけで荷物運びよろしく〜〜」
軽音部の蒸し暑い部室・・・・・・
今、ここでは夏よりも暑い戦いが行われていた・・・・・・・そう、荷物運びを掛けたババ抜きを!!しかし俺は無様にも負けてしまい、明日の明朝から荷物運びをさせられる羽目になってしまった・・・・orz
「茜〜〜、大丈夫だった?」
「大丈夫大丈夫!お母さんのスタッフが免許取っていたから中型で楽器を運べるよ!」
「よかったよかった。それじゃ遊輝、明日は朝5時にここに来てね」
「は〜い・・・・・」
「ねぇねぇ!!向こう着いたら何する!?まず泳ぐ!?」
凹む俺に対して1位上がりの響は向こうで何をするのか考えている。
俺たち軽音部は明日から2週間ほど、合宿に出かける。目的としては文化祭の練習とWRGPに向けてのDホイールの練習、ちょうど練習に使えそうなレーンを見つけたので、茜のお母さんに頼み近くの大きなペンションを借りることにした。・・・・・ん?去年?まずそこまで大掛かりなライブじゃなかったし、第一レミがフォーチュン・カップに出場したりしてそんな余裕なかった。
「その前に宿題持って行っとけよ」
「うっ!?しゅ、宿題!?」
「当たり前だろ、宿題やらないバカが何処にいるんだよ」
はしゃぐ響にスバルが宿題の二文字を言って、一気にしぼむ。勉強嫌いな響にとって宿題は苦痛でしかならない。
「どっちにしろ明日は移動だけで半日だし・・・練習している時間はないから遊ぶか宿題の2択だろうね」
「じゃあ遊「さっさと宿題終わらせようぜ」うっ・・・・・」
「そうね、宿題は早く終わらせておきましょう」
「嫌だな・・・・・」
「嫌もクソもあるか。宿題持ってこいよ」
「せっかくの合宿なのに初日から宿題なんてやりたくないよ!!」
〜〜(次の日)〜〜
「くっそ寝みぃ・・・・」
現在、朝の9時。
朝5時から楽器の荷物運びという重労働をさせられ、すでに俺の身体は肉体的にも精神的にも疲労困憊、流石にレミは来てくれてあとは茜のところのスタッフも運んでくれたとはいえ、結構な量を運ぶ羽目になった。
「ご苦労さん、荷物はすみれさんの車に乗せて私たちはDホイール乗って行くわよ」
「それは分かるぞ・・・・・・」
「いえい!!」
「・・・・何故龍亞たちがいる?」
集合時間に俺たち軽音部とすみれさんと来て、さぁ行こうかというときに何故か小等部の4人もDボードに乗ってやって来た。
「俺たちも行くことになった!!」
「師匠、よろしくお願いします」
「いやいやいや!?!?俺そんな話聞いてねぇぞ!?」
「わ、私も知らないわよ!?」
「私が誘ったのよ。可哀想でしょ〜〜、この子達だけお留守番って」
そう言ってすみれさんが運転席から出てきた。
またこの人は勝手に・・・・・(汗)レミもため息ついている。
「すみれさん、この子達そもそも小等部ですから部活に入ってませんよ」
「細いことは気にしな〜い♪それにちゃんと条件を付けたんだから♪」
「条件?」
「それは内緒♪君たちはどうする?それ乗って来るの?それとも車に乗る?」
「俺たちはDボードに乗って行きます!」
「スピードの方は大丈夫です!昨日、遊星に調整してもらったので!」
あ〜・・・だから帰ったあと二人して遊星のところに行ってたんだな。
ちなみにあのDボード、あの4人でコソコソと練習していた所を小等部の誰かが見たらしく、その翌日に小等部が大騒ぎ、何かしらの披露会みたいなことをやったらしい、んで、元々エンジン開発で資金ぶりに困っている遊星に俺が「これ、作って売ったら?」って一言付け、牛尾さんと狭霧さん所に持っていたら直ぐに開発が始まった。恐らく夏休み中には販売されるんかな?もちろん、発明の原案である遊星とスバルになっているので、原案を持って行った時点で二人はかなりの額を貰ったみたい。
「それじゃ、合宿の場になるペンションまでレッツゴー!!」
すみれさんが車に乗り込んで走らせる。俺たちもその後ろに付いて行く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「到着〜〜」
「途中昼飯食ったとはいえ6時間・・・・・渋滞しんどかった」
「はぁ・・・・初日からもうクタクタだぜ」
何とかペンションについた時にはもう3時を回っていた。走り始めて1時間に事故による渋滞とか・・・・ついてなかった(汗)
「荷物はスタッフたちに運んでもらって、Dホイールは・・・・・そこにガレージがあったからそこに止めて」
「は〜い」
「さて、まずはこのペンションの大掃除からよ」
「えっ!?大掃除!?」
「ここ、知り合いから借りたんだけど、何でも暫く使ってないって言っていたからね。まずは大掃除から始めないと」
「えぇ・・・・・」
ただでさえクタクタで疲れているのにここでまだ疲れさせるのかよ・・・・(汗)
「はいはい!!じゃあ君たちは2階ね!!私たちは1階をしましょう!!茜とレミは風呂掃除!!奏と響は台所!!残りはリビングと廊下をやってちょうだい!!」
「すみれさんは?」
「私は食料調達、お金を管理しているの私なんだから」
・・・・・・この人が一番楽しようとしているのは俺だけかな?いつの間に渡された雑巾が入ったバケツを右手にホコリ取りを持たされる。
「じゃあよろしく〜」
すみれさんは車のキーを持ってこのペンションから出て行った。くそう・・・・・あの人の料理に大量にワサビをぶち込んでやる・・・・・
〜〜(数時間後)〜〜
「ふぃ〜〜・・・・・・何とか終わった」
みんなで手分けをしてペンションは来る前よりも綺麗にはなった。使っていないという割には埃とか少なくどっちかというと綺麗にしてある方だったけど・・・・・すみれさんはついさっき帰ってきて食料やら何やらを整理している。
「(とりあえず荷物を借りる部屋に置いといて・・・・もう5時だもんな、こりゃ本当に宿題をちょっとやって、食べて、風呂入って、寝るだけだな)。そう言えばあの人、何買って来たんだ?」
ガシッ
「へっ?」
冷蔵庫に突っ込んだ食料を確認しようと台所に行こうとすると後ろから襟を誰かに掴まれた。
「ごめん遊輝、ちょっとお願いがあるんだけど・・・・」
「な、何・・・・・・」
「いや・・・・あれ何とかして・・・」
襟を掴んだのはレミ、俺を掴んでそのまま反転させる。そこにいたのは・・・・・
『とうりゃあ!!!!!!』
ガッシャーーーン!!!!!
『楽しーーー!!!』
『・・・・・・・・・(コク、コク)』
『オマエタチ、ウルサスギ』
「・・・・・・・・・・」
「あれ、何とかして・・・・」
ブリザード・プリンセスがバケツを振り回して遊び、それを見て喜ぶブラックやホワイトにハネクリボー、アースは相変わらず寝ていて、ケルキオンだけが唯一まともに注意喚起をしているがプリンセスは聞く耳を持たない。
「・・・・そう言えばファランクスは?」
「寝ている」
「あ、そうっすか・・・・」
「というわけであれ、よろしく」
「はぁ・・・・お前ら何してるんだ?」
『あやかしている!!』
「あやかしもクソもねぇだろ!とりあえずここで遊ぶな!外で遊べ!」
『えぇ・・・・・』
「えぇじゃねぇ!!せっかく掃除したのにこんなに散らかして!!遊びのはいいが外で遊べ!!」
『は〜い・・・・・』
肩を落としたプリンセスを先頭にしてブラック、ホワイト、ハネクリバーが外に出て行く。アースはそのまま寝ていて、ケルキオンは2階へと行った。
「全く・・・・プリンセスは持ち主に似て・・・・あいつ一応女王なんだろ?」
「あ、あはは・・・・・(汗)」
ちょうど入れ替わりでリビングに来た響に少し嫌味っぽく言うと、苦笑いで返してきた。
「さて・・・・冷蔵庫を覗くか・・・・」
ようやく落ち着いたので今度こそ冷蔵庫の中身を覗く。ふむふむ・・・・魚や野菜が多少多いけど、バランスよく買ってきてるな。ていうか量が多い・・・・・そりゃまぁ1回で20人近く作らないといけないけど・・・・・
「(・・・・20人前作らなきゃいけないってことは今からやらないと間にあわねぇじゃないか(汗))」
こういう時こそ出前が良いんだが、さすがに初日から出前は無いな・・・・金持ってるのがすみれさんだし、全部あの人持ちだからあんまり言えないな・・・・・
「さ〜てと・・・・・まぁ適当に作っていくか」
野菜室から適当な野菜と冷蔵庫から魚や豆腐、その他調味料類もだしてシンクの下にある物置場からフライパンや鍋を取り出す。
〜(2時間後)〜
「やっと出来た・・・・・量多過ぎたかな・・・・」
キッチンのテーブルにはとても置きれないのでリビングのソファにある大きな横長のテーブルにも料理を全ておいていわゆるビュッフェスタイル風にした。そうでもしないと20人分の小皿料理を1人1人に分けたら洗い物が多くなりすぎて大変だ。
「凄い美味しそうな匂いがするね!」
「飯だ飯だ!!」
リビングに入ってきた響や龍亞、さらにはすみれさんところのスタッフも来た。プリンセスやブラック・ホワイトたちも帰ってきた。(ブラックとホワイトに関して言えば勝手に実体化までしている)。
そして、それぞれが皿を1枚取って好きな料理を好きなだけ手に取りソファや椅子、ゆかに座って椅子の上に乗せて食べるものもいる。
「(なんかこう見たら・・・・・本当に学生の合宿か?(汗)半分くらい以上が大人だぞ)」
そういえばすみれさんって何でついてきたんだろう・・・・名目上は俺たちの監視役って聞いていたけど、明らかに人呼びすぎだ、・・・
「(・・・・まぁいっか、今日はもう朝から動いて疲れた。早く食べて早く寝よう)」
そう思い、俺も適当に自分自身で作った料理を手にとっていく。
ここから波乱(笑)の夏合宿が始まる・・・・・
フラン「合宿って何するの?」
遊輝「基本的には泊まり込みで鍛えるんだ。短期で集中的にやる事で技術の向上を目的にする。本来は1つの目的で合宿を行うのだが、今回は急ぎでやらないといけないから2つ目的があるんだ」
文「それにしても遊輝さん、あのヘンテコな物に乗る姿、サマになってましたよ」
遊輝「(ヘンテコな物って・・・・(汗))」
フラン「フランも乗りた〜〜い!!」
遊輝「手足が届かないだろう」
フラン「そっちじゃなくてあの4人が乗っていた物!!あっちの方が面白そう!!」
遊輝「(・・・・スケボーぐらいなら大丈夫か)」
文「次回は夏合宿、軽音部のメンバーは音楽合宿をしますがその間に小等部の4人衆はDボードの特訓です」
フラン「実は何気にライディングデュエルは初めて、【初めてのライディングデュエル】」
遊輝「次回もよろしくお願いします」