もしキリトさんが茅場晶彦によってSAOのレベルのまま迷宮都市オラリオに送られたら。   作:機巧

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投稿遅れてすみません。テストでした。
……テストうらめし。


バベル

時刻は昼前。

よく晴れたオラリオの街を俺は歩いていた。

昨日のことだが、ベルと、神様であるヘスティア様の2人しかいない【ファミリア】である【ヘスティア・ファミリア】のホームに泊めてもらった。

 

寝泊まりするところを探していた俺は、辺りの壁で、【壁走り】(ウォール・ラン)を使って走りながら宿の場所を見ていた。

まぁ、心あらずに走っていたら、辺り確認するのを疎かにして教会に落っこちてしまったが。

それが彼らとの出会いだった。

 

ホームの天井に穴を開けてしまったのにいい人(神)たちだった。

 

ジャガ丸くんパーティーというものにも参加させてもらった。このオラリオで人気の食べ物だそうだ。

 

そして今日、俺が何しているのかというと。

 

今日の朝、ヘスティア様とベルにファミリア入団を勧められた。その場で返事は延期しておいたものの、ベルが時間だ、と言って、ダンジョンへと出かけてから、ヘスティア様と2人で話した結果、形の上でだけ、【ファミリア】に入団することに決めた。

要は、ダンジョンに潜るのに【ステイタス】と言う名の恩恵はもらわずに、ファミリアに入った事を証明するということだ。

 

不思議がっていたが、事情があるので……時が来たら話しますと言ったらあっさり引いてくれた。まぁ教会の地上部分でソードスキルを見せたこともその理由だろう。ちなみにそれしたあと、一回見せたはずの背中をもう一度見られた。まぁ隠したのは仕方のないことだ。この世界で異世界人という存在はどんなものかわからないまま、それをいうと、最悪の場合死刑ということもある。用心はするべきだ。

 

そしてヘスティア様に背中にステイタスのようなものを描いてもらった後(実際には落書き。効果はない)、ヘスティア様はバイトに。俺は

 

ギルドに登録した後、武器を見て回っていた。……登録するとき、新規冒険者登録というところに並んだらレベル1として登録されてしまった……偽装とかにならないだろうか……ものすごく不安だ。特にレベル9と勘違いされている彼らが。

 

そんなことを考えつつ。

ヘスティア様曰く、ここにはいろいろな店があるそうだ。

他にも本店などはあるが、オラリオに来て短い君だと迷うかもしれないから、とりあえず迷わない(だって高いもん)ところを紹介してくれるそうだ。

 

そんなことを考えながら、バベルの中を歩いていく。

どうやら【ヘファイストス・ファミリア】がヘスティア様のおすすめだそうだ。同業最大手.であるらしい。

だが、余計なものを買わないでおくれよ。と釘を刺された。どうやらブランドがついているそうで……、ものすっごく高いのだ。

 

多少の魔石を換金したものの、もともと今日は見るだけのつもりだったのだ。剣もあるし、余計なものを買うつもりはない。(⇦カゲミツという光剣を即決で買った人)

 

どうやら案内板を見た結果、【ヘファイストス・ファミリア】は、4階から8階に店舗があるらしい。とりあえず見に行った。

 

……。

 

……。

 

……。

 

高い……。

 

ヘスファイトス・ファミリアの武器は、凄く高かった。

だがそれに見合うだけの値はあるようだった。

だが金がないからな。そのまま何も買わずに通り過ぎた。

そうして1階ずつ上がって行った。そして8階。

 

ようやく手が出せる金額だった。どうやらここは新人鍛治士の作品を置いてあるようだ。

辺りを見ていく。すると、棚の隅の方に、小さな短剣があった。俺は《投剣》スキルを持っている。

よって無駄になることはないしお手軽な値段だったので手に取ってみた。

 

その銘を見てみると、《コボとう》と書いてあった。

 

 

……どうやらコボルトの投剣だから、なのだろうか。

 

出来はいいのだが、出来はいいのだが……

 

 

 

(いかんせん、ネーミングセンスがない……)

 

 

 

俺は作者に聞かせられない思いを抱いていた。

 

 

 

 

 

 

その後、迷ったものの、その剣は、購入することにした。

 

 

 

 

 


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