もしキリトさんが茅場晶彦によってSAOのレベルのまま迷宮都市オラリオに送られたら。   作:機巧

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あの、えっと。
更新遅れてすみません。新学期やらなんやらで時間が……。
本当に不甲斐ないです。
次の更新も、ストックないのでいつになるか……本当にすみません。


レベル

「では行ってきてくれたまえ、キリトくん」

 

 

あの男ーー、茅場晶彦はそういった後、俺を送り出した。

俺は、自分の体が粒子の欠片になっていくことがわかった。

ここ最近、ALOでよく感じていたものだ。いや、なぜか長い間経験していなかった気もする。

SAO時代の名残だろうか。

本当に、久しぶりのような気がする。

 

そして、自分の意識が薄れゆく中。

 

あの男は俺に向かって微笑んでいた気がした。

あいつの望みはわかるような気がする。あいつは確かに数千人の人間を殺した。

でもあの男は、あの男の望みはおそらく純粋のものであったんだろう。

ここではない、どこかへ行きたい。やり方は間違っていたとしても、それは高みを目指す人間として当然のことであったのかもしれないんだから。

 

 

だから俺は、あいつをーーあの男を、憎めないのだろう。

 

 

◼︎

 

 

「レベル9ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ?」

 

 

戦場のど真ん中。

少女の叫び声が響いた。

俺は一旦耳を塞いだ。

キーーンとした、飛行機の音を間近で聞いたような、黒板の音を間近で聞いたような、そんな耳をつんざくような絶叫だった。

 

「うっ。全く何なんだ」

 

と俺はいった。

少女はそう、叫んだあとも、俺の前でぴょんぴょん飛び跳ねるというべきだろうか、そんなふうにまとわりつきながら、

 

「ねね。レベル9ってほんと?」

「どうやったの?」

 

などと聞いてきた。

俺は、彼女のーー人懐っこいような、顔をした褐色の女の子だーーの言葉に、本当は90レベルだと答えようとしたのを飲み込んだ。

どうやら彼女たちの間では、レベル9でも高いようなのだ。

ここで90レベなんて言う事を明かしたら、目も当てられないこになりそうだ。

本当のことを明かすのは、とりあえず地上に出て、ほんとのことやこの世界の常識を知ってからの方が、良いだろう。

 

そんなことを考えていると、その横から、さっき俺にお礼を言ってきた小さい男の子が俺に向かって、

 

「君、レベル9と言うのはーー」

 

そう言おうとしたが、つづきは聞こえなかった。

だんだん怪物が近づいて来るのを悟った小さい男の子が、言うのをやめたからだ。

その判断に間違いはなく。俺の索敵スキルでも同じ反応を示していた。

 

 

 

 

◼︎

 

 

アイズ・ヴァレンシュタイン。

 

彼女が、敵の側面及び、後方を取ろうと何度目とも知れない撹乱からの回り込みをおこなった時だ。

後頭部から生えていた何本もの管が、意志を持ったように蠢き、アイズ目掛けて腐食液を打ち出す。

 

ーーえ、ずるい。

 

無警戒だった頭上からの射撃。

南条もの腐食液が殺到する光景に、アイズは身に纏っている気流だけでは防ぎきれないと判断し、剣を走らせ、斬り払う。

敵の懐から離脱してしまうため、緊急回避を惜しんだのが仇となった。女体型はそれまでを超える敏捷さで右半身をひねり、二枚の複腕を振りぬく。

下部から伸びる右腕の一撃を受け止めたアイズは弾き飛ばされ、すかさず上部の右腕が、極彩色の粒子を拡散させた。

 

ーーこの時キリトは、再び、この前に見たアニメのヒロインが全身青タイツの必殺を受け止めた場面を思い出していたのだが、アイズには知る由も無いーーー

 

アイズを包囲する数え切れない光粒。

終わらせるつもりなのか、今までにない量の爆粉が注ぎ込まれる。

 

いや、もしかしたら終わらせるつもりではなく。

先ほど自分の攻撃を防いだ誰かを警戒しているのかもしれない。

先ほどアイズが逃してしまった爆粉。

それを誰かが防いでくれたのは、視界の端で捉えていた。

おそらくフィンか、ガレスか、リヴェリアか。ベートだったらへんに恩着せがましく言ってきたり、怒鳴ったりで嫌だな、とおもった。

不甲斐ない自分を戒めつつ、終わったらその人に謝ろう、そう思うが、少しアイズは怪物の態度が気に入らなかった。

その人物の方が自分よりも強いと、そう言っているようだったからだ。

 

ーーさせない。貴方の相手は私。

「風よ」

その瞬間、アイズを守っていた風が鎧を解いて広がり、爆粉を周囲へと吹き飛した。

 

 

 

 

 

 

◼︎

 

 

「ラウルは一旦退却してくれ。僕たちは、アイズがしっかり止めを刺せるように退却を早くしよう」

「わかったよー」

「わかりましたっす」

 

どうやら、小さい男の子が隊長なのか、指示に2人とも従った。いや、あの男はこの世界にはいろいろな人種があると言った。ファンタジー系のゲームで見る、小人族だのかもしれないなと思った。外見のわりに大人び過ぎているように思えるからだ。

そして2人がこの場から、離脱した後。

その小さい男の子は、いやその男は。

 

「今、オラリオに居る冒険者の最大のレベルは7だ。だが、君は、9と言った。普通なら嘘だと断じるだろうが、先程の動きを見ている限りあながち嘘とも思えない。あとで、説明してくれるかい」

 

そう俺に残し去っていった。

俺は、その場に立ちすくんでしまった。

この世界に唯一しかなく。

最も熱い都市であっても、最大レベルが7であると言うことに驚いてしまったからだ。

一回、向こうで戦っている金髪の女剣士の洗練された剣技を見て。

ふとステータス画面を開く。

 

 

 

 

 

そこに刻まれている数字は、96だった。

 

 

 

 

 

 

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avatar name kirito

Level 96

age 17、19(極稀に表記ゆれ)

main weapon 《夜空の剣》《青◼︎◼︎の◼︎》

body 《ブラックウィルムコート》

leg 《???》

skill slot

《片手用直剣》:1000

《二刀流》:1000

《投剣》:967

《武器防御》:1000

《戦闘時回復》:944

《索敵》:1000

《追跡》:963

《隠蔽》:1000

《暗視》:908

《限界重量拡張》:949

《疾走》:870

《釣り》:604

 

 

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invisible skill

《セルルト流剣術》 《神聖術》 《心意》 《武装完全支配術》《武装完全開放術》

 

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ステータスの多くは流用さしていただきました。インビジブルスキルはキリトには見えていません。
ヒロイン募集、活動報告の方でまだ受け付けてます。
……いつになるかわからないですが。

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