Fate/overlord ~雨生龍之介は死と出会えたようです~   作:bodon

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今回ちょっと短いかな?
*ケイネス先生の会話修正
*ケイネス先生の会話修正2
*ケイネス先生の会話修正3
*ケイネス先生の会話修正4


波紋その1

 ダークネス・ストーカーは教会で、目ぼしい資料を漁り終え、今しがた帰ろうとしていた。

 彼が今持っている資料は、過去行われた聖杯戦争の概要。生憎魔術についての資料は無かったが、それは別の同胞達に期待しよう。

 ダークネス・ストーカーは、誰にも一切感づかれることなく、自分の技術が見破られることは無いと、確信している。何せ彼はあの偉大なる主に作られたのだから……。

 しかし、それは同じ技能を持ったものにも言えるのだろうか?

 

 「……行ったか」

 

 「そのようで」

 

 冬木市教会。

 その神聖な十字架が飾られる屋根に、二つの影があった。

 片方は鍛え抜かれた体をカソックに包んだの神父、もう片方は、全身黒ずくめで骸骨の仮面を被った女。

 両者黒ではあるが、異なる雰囲気を醸し出していた。女はアサシン、気配遮断A+クラスのスキルを持ち、分身のアサシンたちが事前に知らせていたことで、今しがた去っていくダークネス・ストーカーを運よく補足することが出来たのだ。

 

 「……師父に連絡をする。アサシン、お前たちはアレの追跡を」

 

 「御意に」

 

 男は女に命じると、女は朝日を背に駆けて行った。

 男はすぐさま、驚異的な身体能力を持って屋根から音もなく飛び降りる。

 一切の怪我を見せないのは、この男が長年の鍛錬の賜物の故だろう。

 

 「……さて」

 

 男、言峰綺礼は誰にも見つかってはいけない。

 アサシンは気配遮断があるので大丈夫だろうが自分は違う。

 先ほどはアサシンの近くに居たが故に、相手に気づかれることなく貴重な物の回収、遠坂時臣と未だ繋がっていると思われるもの、それら全てを隠すことが出来たが、今は中立地帯の教会とは言え、一体誰が自分の姿を見ているやもしれんのだ。早急に見つかる前に隠れなくては。

 

 「………隠した物品の回収より先に報告か」

 

 まさか自分がアサシンを、偽装とは言え嗾けたその日にこんな事態が起こるとは、予想だにしていなかったことだ。

 謎のサーヴァントとおもしき存在。

 アサシンに近いが、当のアサシン自体が綺礼のサーヴァントであり、あれが何ののか予想がつかない。

 これは師父と仰ぐ遠坂時臣に判断して貰う他ないと、綺礼は思う。

 本当なら、教会の中立地帯を犯したとして、問答無用に捕獲なり、破壊なりやっておきたかったのだが、相手のスペックが、分裂したアサシンでは到底太刀打ちできない存在だ。人間である綺礼が出来るわけもないし、今彼は隠密に情報収集しなければならない立場。

 結局のところ、こうやって相手に渡ったら拙い物を隠し、あとは隠れ潜んでいるしかなかったのだが…。

 

 「……奴は一体何のために?」

 

 不可侵の教会に入ってまで一体何を……。

 綺礼がその後、聖杯戦争に関する資料が無くなったと気づいたのは、時臣と情報交換した後のことであった。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 ハイアットホテル最上階。

 全室を貸し切って作られた魔術工房は一級のもので、この工房を作り上げたものが一流の腕だとわかる。

 ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。彼こそこの工房を作り上げた、時計塔きっての天才魔術師にして、恐らくこの聖杯戦争で参加しているマスター中、最も”魔術戦が強い”マスターだろう。

 

 「………」

 

 彼は今仮眠をとっている。

 妻にして最愛の人物、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリも また同じである。

 彼らは夜に行われる聖杯戦争のために、こうやって朝に眠りにつき、夜に動く。基本的なマスターの動きだ。ただ妻のソラウは、魔力供給という、ランサーを顕現させておくため、戦前に出る必要はない。故に彼女は、ケイネスが聖杯戦争の為、あと二、三時間の仮眠しか出来ないが、彼女は未だ寝りにつている。

 だからだろう。ケイネスはまだ予定時間より早く目を覚ましたというのに、彼女を起こさない様に部屋を後にした。

 

 「……ランサー」

 

 「ここに」

 

 ケイネスが呼びかけると、どこからともなく二双の槍を持った、絶世の美男子が現れる。

 彼こそが、今回の聖杯戦争で、ランサーのクラスで呼ばれたディルムット・オディナである。

 

 「……先ほど使い魔からの連絡で、また遠坂邸で動きがあった」

 

 「それは!……またあそこに襲撃をかけた者がいると?」

 

 「ふん……、それが本当なら魔術の秘匿も知らぬ三流以下が……っと切って捨てたところだがな」

 

 「……襲撃ではない?っと」

 

 「バカが違う」

 

 ケイネスはランサーを信用していなかった。

 それもそのはず、ランサーは愛の黒子と言うスキルを持ち、異性に対し無条件で好意を持たれると言う物だ。

 これにより、最愛の妻ソラウは現在ランサーにゾッコン、それはそれは真意でなくとも、ケイネスにとって面白くない話だ。

 それに合わせランサーは、聖杯に託す願いは無く、ただ忠義を尽くしたいと言っている。うさん臭いにも程がある。だからケイネスランサーを信用しなかった。

 しかし戦力的意味でなら信頼している。話をするのも嫌だが、ランサーが居なければ、ケイネスは決して聖杯を持ち帰り、己の輝かしい経歴の中に、武功を納める事もできないのだから。

 

 「襲撃者が問題だ」

 

 「っと言いますと」

 

 「……アサシンかもしれん」

 

 「ッ!!馬鹿な!!アサシンはもう敗退したはずでは!!」

 

 「声が大きい!ソラウを起こすつもりか!」

 

 「も、申し訳ございません…」

 

 出来る限り抑えた声で叱りつけるケイネス。ランサーは自分の気遣いの無さに萎れていた。

 

 「全く……、貴様とは口を利くのも癪だが、聖杯戦争に勝に抜くには戦略を練らんといかん。そこで……ランサー、貴様はこれをどう見る?」

 

 ケイネスとしても、ランサーから教えを乞うには嫌だ。だが相手は百戦錬磨のケルトの英雄、ディルムット・オディナだ。戦いのことなら自分より心得があると、ケイネスは今回ランサーを呼び、これから行う”釣り”について、指針を決める必要が出たからだ。

 

 「……そうですね」

 

 ランサーは一度深く考え込むと、幾つかケイネスに質問をした。

 

 「……アサシンと申しましたが、それは本当にアサシンだったのですか?」

 

 「………」

 

 ケイネスとしてもそこが気がかりだった。使い魔越しからの監視では、マスターに与えられるステータスの表示、これが使えないからだ。

 気配遮断が有ったようなのでアサシンと言ったが、殺されたアサシンとおもしき者も、実際は風貌など見ることが出来ないうちに殺された。そもこんな朝早くから動きが有るはずがないと踏んでいたこともある。それに前回のように派手ではない、一瞬の出来事故、全ての行動を見ることは出来なかった。ただ…

 

 「確かに……確証は無いが……そういえば遠坂のアーチャーは何やら、あの謎のサーヴァントを捕えようと必死だったな」

 

 「?それは」

 

 「まあ結局、捕えきれずに自害させられたがな、全く一体何がしたいのやら……」

 

 「………」

 

 ランサーは黙したまま、何やら考え込んでいる。

 ケイネスも流石に今回の一件は、情報の少なさもあるが向こうの動きが全く読めないとも言えた。

 アサシンの敗退後、すぐさま別のアサシンとおもしき存在が遠坂邸に襲撃、それは朝早くに起こったことで対応に若干遅れ、全体を全て把握する前にアサシンの自害で終わる、これが全てだ。

 これがよっぽどのキチガイならわかるが、敵が放った存在が、もしも正規のサーヴァントでないにしても、アーチャーの攻撃を躱す様な、そんな存在をこんな場面で使うとも考え難い。となると…

 

 「……まだそのようなサーヴァントがあると」

 

 「……恐らくはな」

 

 どのクラスかはわからないが、宝具を用いたサーヴァント召喚系の物の可能性はある。

 姿はアサシンでも、アサシンは夜中に敗退。ならあれは全く別の物と考えた方が好い。

 

 「仮にアサシンが……宝具か何かでまだ現界しているとしたら?」

 

 「ありえんぞランサー、それならなぜもう一度襲撃などした。それもこんな朝になど」

 

 「………」

 

 「確かに宝具があって、まだアサシンが居たとしよう、だがそれではまるで辻褄が合わん。分身する宝具があったのなら、アサシンが死んだとする偽装のなら一度でいい、そのため夜の、それもよく分かりやすく派手に………」

 

 はたと、ケイネスは気づく。

 アサシンが敗退したとわかった状況。今しがた自分が言ったことと正しく同じではないか?

 

 「………可能性の話です。戯言と取ってもらって「いや、あるかもしれん」━━っと言いますと?」

 

 ランサーの話を遮り、ケイネスは自分の仮説と説く。

 

 「今回、アサシンのマスターは遠坂の弟子であった。だが聖杯の証である令呪が出たことにより、我欲に眩んだアサシンのマスターは離反、そのままアサシンが召喚されると同時に襲撃……おかしいと思わんか?」

 

 「はい、確かにアサシンが倒されたのは間違いないかと思われますが、そこまでのスピードが余りにも早いかと」

 

 「そうだ、仮にも気配遮断A相当の能力を持つアサシンを、なぜあんなにも早く察知し、そして倒せたか……仮に今回の朝の騒動で、アーチャーに暗殺を対策出来る物があるとみて間違いないと思うが……それでも違和感が拭いきれん。アサシンのマスターは教会の代行者…、暗殺を謀るなら直前まで同盟を装っておっけばいいものを、あのような愚かなやりかた到底やろうとも考え難い。アサシンが消えたのが間違いなかったことから疑わなかったが……今回の件で疑わしくなったな」

 

 「それではアサシンがまだ生きていると?」

 

 「可能性の話だ…だがその線は濃厚だな」

 

 ケイネスは高級ソファーにどっかりと座り、頭をコツコツと人さし指で叩く。

 

 「だが解せん、なぜ朝にあのような行動をとった?あれはアサシンの宝具で作られた存在なのか?それとも別の存在の物か?どちらにしてもなぜ……ああそうか」

 

 「?どうなされました主」

 

 「まだ気づかないのかランサー」

 

 ケイネスは見下すように、自身が見つけた相手側の”真意”を語る。

 

 「詰まる所、今の我々の状態を作りたかったのだよ。朝に行われた……偽アサシンとでも名付けるが、こいつを嗾けた奴は相当な切れ者だ」

 

 ソファーから立ち上がり、ランサーが未だ困惑な顔をいい気味に、ケイネスの舌は回る。

 

 「アサシンの敗退……この時点では我々はそれを疑わなかった、だが向こうはそれが偽装だと気づいた。ランサー、お前はサーヴァントの召喚が出来る宝具を持っているとして、その立場ならどう思う」

 

 時計塔にいた時のように、ランサーを出来の悪い生徒に見立ててケイネスは問うた。

 

 「……ああそうか!アサシンが偽装死したのなら、遠坂はそれに対する対応も手薄になる!そこを突こうとしたが、アーチャーが実際に気配を察知できる存在だったので、それがとん挫した……それならなぜ遠坂に?アサシンの対応が手薄になっているのは他の陣営も同じ……少なくとも可能性として、実際にアサシンが敗退したことも考えられます。アーチャー自身もそれに対応したのも明らかならば実際の敗退も危惧して避けるのでは?なぜ敢えて遠坂陣営に?」

 

 「簡単だランサー、たとえ両方の答えでも、向こうの目論見は達成できるからだ」

 

 「一体それは!?」

 

 ケイネスはコップに水差しからレモン水を注ぎ、乾いた喉を潤しながら、少し勿体ぶる言い方で話す。

 中々このような機会はない故、この不出来なランサーに時計塔の頭脳を見せつける悦に浸っているのだ。

 

 「ふふ……恐らく相手は宝具特化型だ」

 

 自身が導き出した明確な答えに自信をもって答える。

 

 「今回、朝方に偽アサシンを仕向けた理由は五つ。一つはアーチャーのマスターである、遠坂の暗殺だ。ここで実際に暗殺が成功していれば、危惧するのはアサシンのみ、偽アサシンが本物のアサシンと同等の気配遮断があるなら、先ほども言ったように遠坂側と教会側のマスターが繋がってでもいない限り、暗殺は十中八九成功する。ここで暗殺が失敗すれば、それはアーチャーが実際に気配遮断を看破することが出来るということ。これが二つ目のアーチャーの実力の調査だ。実際アーチャーの介入によって暗殺は失敗。これによりアサシンの敗退は濃厚かと思うが、ここが味噌だ。敢えて朝方にやったことがここで利いてくる」

 

 また水差しからレモン水を入れ、勿体ぶるように飲む。よほど今までランサーが気に入らなかったのだろう、当のランサーは聞き入っているが…。

 

 「……アサシンがまだ敗退していないかもしれない、そう思わせるのだ」

 

 「?なぜそれが朝方に…」

 

 「馬鹿め、さっきの私の話を聞いていなかったのか?聖杯戦争とは夜に行われるもの、そうでなくとも神秘の漏洩を危惧すれば、自然それは夜に行われて当然だ。相手方は敢えてこれに逆らい……邪道とも取れるが私たちが気を緩ませている時間帯に襲撃をかけた。これで急に行われたアーチャー対偽アサシンの戦闘は、アーチャーの能力と、偽アサシンの僅かな情報だけで終わってしまった。だがこれでマスター間にはアサシンの襲撃が二回あったように見えただろう。これが三つ目……そして」

 

 「……そして?」

 

 「………今の私たちのように、此処までとはいかないが、アサシンが実はまだ敗退していないと思わせることだ。これが四つ目。ここまで来れば感のいい者なら遠坂と教会側の癒着を見抜けるだろうさ、肝心なのは、最初にアサシンが偽物ではなく、本物ではないかと勘繰りを入れることで、そこから遠坂と教会側の接点を思い出させる…、そこまで行ってしまえばルール違反を犯した教会側に圧力を他マスターで掛けることにより、アサシンの動きを封じることが出来る……うまくいけばそのままアサシンを退場させることもな……、いやしかしやられたよ。たった一手で此処まで考えつかせるとはな」

 

 ケイネスは純粋に相手を褒め称えた。

 彼がこの極東の田舎に来たのも、こういった心理戦から魔導を持ちいる決闘をしに来たためなのだ。まさか初日でここまでの手を使ってくるとは……中々どうして面白いっと、ケイネスが真実を知ったら、きっと羞恥死なる奇妙な死に方をしてしまうだろう。

 

 「おお……流石我が主!その心眼感服いたします!」

 

 「フンよせよせ…、が実際の所ここからが奴の本当の狙いだ」

 

 「まだあると!」

 

 ランサーもなんだか、この余りにも深読みしてしまうマスターに釣られ、本当にそんなことがと思い始めていた。てゆーか思ってる。

 

 「これが奴の真の五つ目の狙い。奴は同盟を考えている」

 

 「同盟……ですか?」

 

 疑問が籠った声だ。

 当然と言えば当然、相手はサーヴァントにしてサーヴァントを操る、恐らくは規格外の存在。

 そんな相手が同盟を求めるだろうか?

 

 「そもそもだ。相手側の意図としては、サーヴァントを生み出す能力と言う規格外の力なら、そこまでアーチャー、アサシン陣営に対し、あのような行動に移さなくてもよかったのだ。だがそれを行ったということは、みすみす自分の能力の一端をさらしてまで、サーヴァント二機の同盟が、非常に厄介だったということだ。これが最初に言った、宝具特化型だということだ」

 

 当たり前だが、サーヴァントがサーヴァントを操るといった時点で、何らかの制限が課せられても可笑しくないのだ。それがああも使い捨ての鉄砲玉のように、遠坂陣営に襲撃を掛けたのは、まだ余力があるが、それが切れた時の制限が酷いということではないのか。

 だからこそ、まだ余力が高い段階の、早いうちに同盟を見つけ、対アーチャー、アサシン同盟を築きたい構えではないのだろうか?

 

 「それではもっと直接的に、同盟者になりえそうな者に声を掛けるのは…」

 

 「馬鹿め、直接的では隠れているのに意味はないだろう。アサシンの場合だってそうだ、朝にやった行動も我々に暗殺者と言う最低限の情報を与えるだけで、それ以外、アーチャーの攻撃を凌いだとしかわからなかった。これこそ相手が相当慎重かつ大胆な戦略家で、本体自体が脆弱な特化型サーヴァントと言う証明ではないかね?それにこれはテストなのだ」

 

 「テスト?もしやそこまでの考えに至ったものこそが同盟にふさわしいと…」

 

 「その通りだランサー」

 

 やっと着いてこれたかと、ケイネスは頭をコツコツと叩く。

 

 「恐らく相手は相当な戦略家にして、尊大な王の英霊なのだろう。同盟相手を選ぶなら、最低限ここまで考え付く相手でないと意味はないとな。どちらにしろ同盟できずともアサシンは動けなくなるのなら、だいぶ向こうとしてもやりやすいだろうな……そこまで考えての行動だと思う」

 

 考え過ぎである。

 アインズはただ単に、情報収集したかっただけだ。それがここまで勘違いさせられるとは……アインズはどこの世でも過大評価されるらしい。

 

 「今回は同盟が目的だ。爆発力が高いサーヴァントに、持続性の高いランサーなら、向こうとしても申し分ないだろう。最初は使い魔で教会に釘を指し、見張っている相手側は私に接触を試みるかもしれん。そこで今回は釣りは無くし、コンテナ置き場にでも行って待っているとしよう」

 

 「ハっ!」

 

 ランサーは感激していた。

 まさかここまでのことを見抜いていたとは、我がマスター誇れりと。

 しかし気になるのはそのサーヴァント、一体何者なのか?

 

 「恐らくはセイバーかキャスター、ライダーのどれかだ。アーチャー、アサシンは言わずもなが、そして本来、私が使おうと決めておった聖遺物はイスカンダルのマントの切れ端だ。どこの輩が盗んだのか知らんが、恐らくライダークラスだと思う。逸話から大軍を率いていたことがある故、これももしかしたらあるやもしれん。バーサーカーは理性が無いのでそんな器用な真似は出来ない筈だ。残るはセイバーかキャスターだ。この三機のどちらかが必ず接触を試みてくる」

 

 ケイネスは予測したクラス。確かに普通に考えればそうだう。

 

 「……よし、私は早速教会に使い魔を送る。お前は暫く待機していろ」

 

 「かしこまりました。必ずや聖杯をあなた様に……」

 

 ランサーはそう言って、霊体となって消えてゆく。

 ケイネスはただ、最後にランサーが喜んだのが気に食わなかったのか、小さく舌打ちした後、使い魔に取り掛かった。

 

 

 




はいつーわけで、ケイネス先生のお蔭でなぜか分割することになった回でした(なぜや)
書いてる途中なんかケイネス先生むっちゃ大賢者アインズ様の手のひらで躍らせれていたのが驚きである(知らんうちにやで?流石アインズ様やでえ
まあおかしいな?と思いう点があれば、これからも感想お願いします!

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