テイルズオブプラネタリア~星空が運命を照らすRPG~   作:莉愛(マンガ描きたい)

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チャプター26:国境を越えて

 

エンデ「なぁメリー…お前の住んでる村って何処にあるんだ?」

メリー「鳳凰の里はねぇ…フェーネス王国とフリーゼ帝国を結ぶ国境を越えて、ヴェアール火山の方に進んで分かれ道を左に進むとあるわよ」

ラディ「そうなんだ」

 

休息を取っている間にセイラがいるユンファ教会がリンネ率いるフリーゼ帝国の騎士団の襲撃を受けてセイラの姉でありメイド長と副メイド長が殺害され、セイラが帝都へ連れて行かれた事を知った一行は、セイラとリンネを奪還するためにメリーを新たに仲間に加え、鳳凰の里へと足を進めた

 

 

ラディ「あっでも…鳳凰の里に行くにはさぁ…国境を越えなきゃ行けないんでしょ?」

ルルー「そう言えばそうですわね…」

プレファシオ「どうするんすか?」

チロル「困ったなぁ…」

メリー「あなた達…落ち込む必要はないわ」

 

皆が困っていると、メリーが何かを閃いたように感じた

 

リルナ「何か方法があるんですか?」

メリー「えぇ…あたし達全員でフリーゼ帝国の民に化ければいいのよ」

エンデ「その手があったか。…でも、うまく行くのか?」

メリー「大丈夫よ…何せあたしの正体を言えば通してくれもの♪」

ラディ「本当かなぁ…」

メリー「まぁ見てなさいって」

 

一行はローブを羽織り、国境の砦についた

 

フリーゼ兵士A「お前達、何者だ?」

青年(エンデ)「俺達はフェーネス王国からちょうどフリーゼ帝国へ帰ろうとしていたんだ」

フリーゼ兵士B「観光か何かしていたのかね?」

女性(リルナ)「もちろん観光です」

フリーゼ兵士A「誰か身分を証明してくれる人はいるのかね?」

少年「(ラディ)「いますよ」

 

フリーゼ帝国兵二人の前に、メリーが前に出た

 

メリー「あたしが誰だか分かるかしら?」

フリーゼ兵士B「あっ…あなた様は鳳凰族のメリー様!?」

フリーゼ兵士A「なにっ!?どうぞお通りください!」

 

一行は国境の砦を越えた

 

 

 

 

 

 

 

 

エンデ「お前って鳳凰族なのか?」

メリー「えぇ…正体を隠してごめんね」

ラディ「鳳凰族かぁ…初めて見たなぁ…」

メリー「あらそうかしら?」

ルルー「わたくしもですわ」

チロル「僕もです…」

メリー「殆どがそうなのねぇ…女神の伝承や神話に出てきたはずなんだけど…」

プレファ「そうなんっすか?」

 

無事に国境を越えた一行はヴェアール火山方面に進んでいた

 

メリー「えぇ…歴史本に載らなかったっておかしいわ…」

リルナ「私も手伝いますから、里についたら一緒に調べましょうね」

メリー「ありがとう…あっ、もうそろそろ着くわよ」

エンデ「意外と近かったな」

ラディ「そうだね、里に着いたら里巡りしなきゃ!」

メリー「とりあえず着いてきて」

 

一行は鳳凰の里の中へと入って行った

 

 

 

 

 

 

~火山が近い里・鳳凰の里~

 

 

エンデ「ここが鳳凰の里かぁ…」

チロル「すっごい賑やかだね」

ラディ「そうだね、オイラのいた人魚の里に負けてないよ」

ルルー「まさかヴェアール火山の近くにこんな里があったとは…驚きですわ…」

プレファ「すごいっすね…」

チロル「すごい…近くで見ると迫力が違うや…」

 

鳳凰の里から見えるヴェアール火山を見ていると、一人の村人がリルナに話しかけてきた

 

男性「あなた様はもしや…フェーネス王国の王女リリルテーゼ様ですか!?」

リルナ「そうですけど…」

少年「本物だぁ!」

女性「まさか…旅の方と一緒に来ていただけるとは思ってもいなかったよ!」

リルナ「そうなんですか?」

男性「さぁリリルテーゼ様、族長がお呼びです。我々に着いてきてください」

 

リルナは村人に何処かへ案内された

 

エンデ「俺らも行こうぜ」

ルルー「そうですわね、里に着いたら族長に挨拶するのは当然の事ですわ」

 

一行は村人の後を追って、族長の家へと向かった

 

 

 

 

 

 

男性「族長、リリルテーゼ様と旅人をお連れしました」

族長「おぉ、助かった…下がって良いぞ」

 

男性はお辞儀をして部屋を出た

 

リルナ「初めまして族長…」

族長「よく来てくださいましたなリリルテーゼ様…そして旅の方も」

エンデ「ここは賑やかで、とてもいい里ですね」

族長「気に入ってもらえて嬉しいですぞ…それでメリー、何か情報は掴めたか?」

メリー「リルナ王女はフリーゼ帝国に戦争を仕掛けようするどころか、フェーネス王国全体が戦争のない人と人魚族と我々鳳凰族…ハーフエルフがお互いに手を取り合って生きて行ける様な平和を祈り続けているわ…」

 

そう…この里の人達は、フリーゼ帝国の騎士に『フェーネス王国は我々に戦争を仕掛ける』と言われていたが、メリーが言う様にフェーネス王国は戦争を仕掛けるつもりなど一切なく、すべての種族が手を取り合って生きて行ける様な平和を祈っていた

 

族長「そうか…我々は皇帝陛下に騙されたのだな…」

チロル「皇帝陛下…?」

ルルー「現フリーゼ帝国皇帝=ティエル・フリーゼ皇帝陛下…リリルテーゼ姫殿下を狙い、帝国騎士団を仕向けた張本人でセイラさんを連れ去った張本人ですわよ…ここの里の人は皆、彼に騙されたんですのね」

プレファ「そんな悪党が皇帝をやってるんすね…」

族長「そこでですが旅の方…メリーと共にヴェアール火山を調べてきてくれぬか?」

ルルー「どうしたんですの?」

 

ヴェアール火山でも、異変は起きていた

その火山を守護する魔獣…ワイバーンが暴れていたため、それを止めてほしいという願いだった

 

ラディ「そういう事だったらオイラ達に任せてよ!」

エンデ「俺達がその魔獣を止めてきてあげます!」

族長「そうですか…ありがとうございます。メリー、今日はお前の家に泊めてやりなさい、お前が久々に帰って来た事を知らせればきっとあやつも喜んでくれるぞ」

メリー「分かったわ…それでは失礼するわね」

 

一行は族長の家を出て、メリーの家へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

メリー「ここがあたしの家よ」

エンデ「族長の家とかと比べてみると、お前の家デカくねぇか!?」

メリー「そうかしら?これぐらいが普通だと思うけど?」

ラディ「普通じゃないよ!デカすぎるよ…!」

 

一行はメリーの家に着いた

しかし、メリーの家は族長や他の人の家と比べるとかなり大きかった

 

メリー「そうかしら?あっ、あなた達は先に部屋に入っていてちょうだい」

ラディ「分かった」

 

エンデ達はメリーの家の中に入り、メリーは庭に建ててあるお墓の前に立った

そのお墓には『愛しき夫ジャック、ここに眠る』と書かれている

 

メリー「ただいま…あなた…」

 

お墓詣りを済ませたメリーが部屋の中に入ると、エンデが待っていた

 

メリー「あら、あたしの事を待ってたの?」

エンデ「お前…何してたんだ?」

メリー「ちょっとお墓参りをね…」

エンデ「誰の?」

メリー「あたしの旦那の…ジャックのね…」

 

そう…メリーには旦那がと娘がいた

だが、ある事がきっかけで…メリーの旦那と思われる男性のジャックは死んでいて、娘は行方不明になっていた

 

エンデ「何でお前の旦那の墓があるんだ?」

メリー「実は…殺されたのよ」

エンデ「いったい…誰に殺されたんだ…?」

メリー「フリーゼ帝国の…奴らに…」

エンデ「どうして?ティエルって皇帝の命令ではないんだろ?」

メリー「あたしとジャックは娘…メアリィと幸せな日々を送っていたのよ…それなのにあいつ等は…!帝国の騎士団は…!あたしの目の前でジャックを殺して!あたしの大事な娘を拐ったの…!そう…あいつらがあたしの大切な人の命と大切な人を奪ったのよ!あたしはあいつらが憎い…!あいつらに復讐の炎で燃やし殺したいほど憎いのよっ…!」

 

メリーは自分の旦那の命を奪われて娘が拐われた事を思い出し、泣き出した

その涙と共にメリーは仇を撃ちたいほどに…燃やし殺したいほどフリーゼ帝国の騎士団を憎んでいた

 

エンデ「そうか…俺も大切な家族を…妹を…リンネを奪われたんだよ…同じ奴らに…」

メリー「…あなたも、あたしと同じ境遇を受けたの?」

エンデ「あぁ…そして、今回はリルナの大切なセイラさんを奪われた…俺もリンネとセイラさんのために、あの騎士団に復讐してやると決めたんだ」

メリー「そうなのね…皆で絶対に仇を撃ちましょうね!」

エンデ「あぁ!」

 

 

 

その後、エンデ達はメリーの家で一夜を過ごした

 

 

チャプター27へ続く

 

敵キャラで気になったキャラは?

  • 1:ミオウ
  • 2:メアリィ
  • 3:ジョルジュ
  • 4:ナタリー
  • 5:黒マントの少女
  • 6:マーガレッタ

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