テイルズオブプラネタリア~星空が運命を照らすRPG~   作:莉愛(マンガ描きたい)

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前回、狩りの最中に村人が一人、追い出された事を知ったエンデ達。
クロトマーガを出たエンデとリンネはここからクロトマーガから近いフェーネス王国を目指して歩いていた。二人はフェーネス王国へ辿り着く事が出来るのか?そんなチャプター2をお楽しみください。


チャプター2:再会

エンデ「リンネ、今俺たちが何処にいるか分かるか?」

リンネ「そうだね…丁度クロトマーガ街道にいるね」

 

 

安定した生活を手に入れるべく、新たな村に向かってクロトマーガを出たエンデとリンネは東クロトマーガ街道を歩いていた。

 

 

エンデ「リンネ、故郷を出てから結構歩いたな。」

リンネ「そうだね。少し休もう」

 

二人は森の中の木の影で休むために歩き出した。

すると女性が歩いて来て…エンデとすれ違いざまにこう言った…『もう一つの世界の女神となる少女を助けて…』と…。その事を聞いた瞬間、エンデは立ち止まって振り向いたが女性の姿は見当たらなかった。

 

リンネ「どうしたのエンデ?」

エンデ「何でもねぇ…早く行こうぜ!」

リンネ「うん!」

 

2人は歩き出した。

エンデは考えた…『あの女性は誰なのだろう…』と…。

 

 

 

 

 

~フェーネスの森~

 

 

ピピピ……

 

エンデ「風が気持ちいいな…」

リンネ「鳥の鳴き声も聞こえて…良い所だね…」

エンデ「ここで休憩を取って正解だったな」

リンネ「そうだね…」

 

2人は木の下で疲れを癒していた。

そう…フェーネスの森は風が気持ち良くて…自然も空気も川も綺麗な素敵な場所なのだ…ピクニックにはちょうどいい場所である。

 

リンネ「そう言えばエンデ。フェーネス王国の王女様って知ってるかな?」

エンデ「どうした急に…」

リンネ「気になったの」

 

リンネはフェーネス王国の姫が気になったため、知っているかどうかをエンデに聞いた。

 

エンデ「俺は幼馴染だから知ってるが…リンネは知らないのか?」

リンネ「とても美しくて可憐な王女様とは聞いているけど、実はその王女様は…もう一つの世界の女神として降臨するためにこの世界に来た大天使と呼ばれるほど有名な天使のお姫様なの」

 

 

驚く事にフェーネス王国の姫は大天使と呼ばれるほど有名な天使の姫だと言う。でもエンデは天使は名前だけしか知らなかった。

 

 

エンデ「天使?本でしか見た事がないな」

リンネ「そう、じゃあ教えてあげる。大天使はもう一つの世界の女神になるために女天使に与えられる使命なの。そしてフェーネス王国の王女様はもう一つの世界の女神になるためにこの世界に舞い降りたの。」

エンデ「(もしかして、リルナの事か!?)」

 

すると、何かが走って来る音が聞こえた

その直後にリンネは草むらに隠れた

 

リンネ「(エンデ…早く隠れて!)」

エンデ「(あぁ!)」

 

エンデはリンネの言う通りに隠れた。

するとその直後に、フードを被った女性と兵士が二人走って来た。

 

兵士A「もういい加減に戻られてはどうですか!」

兵士B「急にいなくなられては…乳母様も女王陛下もチロル隊長も民も皆…心配されますぞリリルテーゼ様…」

?「嫌です!私は今…この世界に何が起きているのかを知りたいのです!」

兵士B「しかし!」

 

2人の兵士と少女は話していた。

エンデとリンネは草むらの中で話をしていた。

 

リンネ「あの少女達…何を話してるんだろう…」

エンデ「さぁな…ってか、今の兵士…リリルテーゼって言ったな…」

 

3人の話の決着はつかずに、遂に強行手段にして…少女の手を掴む。

 

 

?「放してください…!王女の命令が聞けないのですか!?」

兵士「さぁ戻りますぞ姫様」

?「(チロル…!)」

 

草むらで話を聞いていたエンデは我慢の限界になり、飛び出した。

 

エンデ「おい!待てよ!」

兵士A「何だね君は…」

エンデ「お前らの大事なリルナ王女が嫌がってるだろ!」

兵士B「君…今…リルナ王女と言ったか?」

兵士A「何故君が…リリルテーゼ姫様のあだ名を知っているのかね?」

エンデ「おじさん達…もう忘れたの?俺はあのマリン夫人の息子だよ」

 

その事を聞いた瞬間、兵士2人と少女は驚いた。

 

兵士B「まさか…エンデ君かい!?」

エンデ「そうだぜ。久し振りだなおじさん達」

?「エンデ…なの?」

エンデ「久し振りだなリルナ」

 

4人で話していると、リンネも出て来た。

 

リンネ「そもそも、どうしてこんな所で一国の姫様と兵士が口喧嘩してたの?」

兵士A「姫様はこの世界に起きてる事を知りたいと言って女王陛下にも乳母様にもチロル隊長にも何も言わずに…旅立とうとしていたのだよ」

兵士B「我々は必死に止めようとしましたが…姫様は森へと逃げ出したと言う事なのだよ…」

エンデ「全く…ダメだろリルナ…ディアナさん達に言ってから行かないと…」

リルナ「ごめんなさい…」

リンネ「そもそもドレス姿で武器も持たないで…魔物に襲われたらどうするの?」

兵士A「リンネさんの言う通りですぞ」

エンデ「俺らが一緒に行くから、一緒にフェーネスに帰ろうぜ?」

リルナ「はい…」

 

3人と兵士達はフェーネス王国に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

リンネ「はぁ…はぁ…ここまで来れば休めるね…」

エンデ「そうだな…」

 

山頂から歩いたエンデとリンネとリルナと兵士達は疲れたので、道中で見つけた山小屋で休憩を取っていた。

 

エンデ「なぁ…このまま寝てていいか?」

リンネ「だめ、ちゃんと起きてて!」

 

 

どうやらエンデとリンネとリルナと兵士達はリルナの母親や乳母達に心配をかけまいと森の出口まで急いでいた。エンデは魔物と戦いながら来たために疲れが出て、いかにも眠そうだった。

 

エンデ「マジか!って言うか、お前達は大丈夫か?」

兵士B「我々は何の問題もございません」

 

どうやらリルナも兵士達も平気らしい。

 

エンデ「そっか。良かった」

リンネ「何か話したい事はある?」

 

エンデとリンネはリルナに聞き出した。

 

リルナ「エンデの隣のあなた、お名前は?」

エンデ「こっちは俺の妹のリンネさ」

リンネ「リンネ・リアスティンだよ。あなたは?」

リルナ「私はリリルテーゼと申します…よろしくお願いします。」

リンネ「よろしくね。」

リルナ「それと…さっきはごめんなさい…急に変な事に巻き込んじゃって…」

エンデ「気にするな。ってか喋ってないでここを出るぞ。ディアナさんに心配をかけたくないしな」

リルナ「そうですね。まずは森を抜けましょう、それでどうするかを考えましょう」

リンネ「そうだね」

兵士達「その通りですな」

 

 

 

こうして5人は山小屋を出てフェーネス街道を歩き出した。

 

 

 

 

チャプター3へ続く。

 




チャプター2を読んでいただき誠にありがとうございます。
今回はヒロインのリル様ことリルナが出て来ましたね。
次回はリルナに関わるキャラが出て来るのかをお楽しみに。
感想をお待ちしています。
それでは、チャプター3で会いましょう!




【挿絵表示】

リルナの全身絵です

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