テイルズオブプラネタリア~星空が運命を照らすRPG~   作:莉愛(マンガ描きたい)

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フェーネス領の東にあるクロトマーガで青年エンデは村長と少女リンネと共に幸せな日々を送っていた。
だが、狩りの最中に村に異変が起き……………夜にエンデとリンネはクロトマーガを出る事を決意した。
そして、彼らを待ち受ける運命とは。エンデとリンネは安定した生活を送れる村に辿り着けるのか?
そんなチャプター1をお楽しみください!


地上編
チャプター1:全ての始まり


星々が飛び交う世界…プラネティア。

そこには…たくさんの生物が行ったり来たりする…

夜になると、星は光だし。

夜を照らす光となる。

だがたまに、星と共に災厄の種子を従えし悪しき者がプラネティアを征服しに来たりする時もある。

私達の世界から、約100年前の事…

世界にプラネティアを征服するために悪しき者が襲来した事を知った私の祖先の女神は…

女神の使いに厄災の殲滅を命じた

そして…厄災を殲滅し、戦に終止符を打った女神の使いは女神と共に世界に平和を齎した

 

 

だが…

 

 

???「どうして…、この世界は…どうなってしまうんだ…」

 

 

滅びたはずの厄災が…今一度プラネティアを我が物にせんと…深き闇の底から這い上がろうとしていた。

 

 

 

 

ザー………

 

雨が降り…雷が鳴る中…2人の男女が逃げていた…

 

?「はぁ…はぁ…エンデ…ごめんなさい…私のせいでこんな事に…!」

エンデ「何でリルナが謝ってるんだよ。別にお前が悪いわけじゃないんだから、謝る必要はねぇだろ」

リルナ「エンデ…」

 

静まり返った様な敵国の城下町…。

これは青年の…エンデのこれから起きる出来事の夢である

隣にはエンデが守るべき女性…リルナがいた

どうやらエンデはリルナを助け出して、仲間と合流する気でいた

 

エンデ「よし…追手はいないようだな…今のうちに逃げるぞ!」

リルナ「分かりました」

 

そして二人が駈け出そうとすると。

ドスッ!

リルナの右肩に敵兵士が撃ったと思われる矢が当たっていた。

 

リルナ「きゃあっ!」

エンデ「リルナっ!」

 

二人が気が付いた時にはすでに囲まれていた。

 

兵士A「逃がさんぞ!」

兵士B「抵抗はやめて、大人しく降参しろ!」

リルナ「エンデ…どうするんですか…?」

エンデ「こうなったら…リルナ、お前だけでも逃げろ!」

リルナ「そんなっ…あなたが殺されてしまいます!」

エンデ「大丈夫だ…俺は絶対にお前の所に辿り着いて見せる…だから逃げろ!」

リルナ「分かりました…エンデも無事で逃げてくださいね!」

 

そう言うとリルナは仲間の待つ入り口付近まで走り出した。

リルナが走り去って行くのを確認したエンデは双剣を抜いた。

 

 

エンデ「さぁてと、俺の力を見せてやるよ!」

兵士長「何をするつもりだ…?」

 

囲まれる中、エンデは二つの刃に風を纏わせて兵士に向けて走り出す。

 

エンデ「見せてやるぜ!風の轟を!はあああああああっ!!風神滅牙斬っ!!」

 

エンデは秘奥義を使って一瞬にして敵兵士達を切り裂き、敵兵士達は倒れた。

 

エンデ「ふぅ…片付いたな。さて、リルナの所に向かうとするか。」

弓兵士「行かせぬぞっ…!」

 

剣をしまったエンデは入り口に向かって歩き出した。

だが……………。

ドスッ!

最後の力を振り絞った弓使いの敵兵士が撃った矢がエンデの体を貫いた。

 

エンデ「ごふっ」

 

矢に体を貫かれたエンデは吐血し、そのまま倒れた。

 

エンデ「やっ…ちまったか…強く…生き…ろよ…リル…ナ…皆…」

 

その言葉を残してエンデは瞳を閉じた。

何処かからこの夢の様子を謎の存在が見ていた。

 

?「これが…あの男の起こる出来事か…」

?「えぇ…この様な事が起きれば彼はあなたと契約できなくなってしまうわ…どうするのケイオス?」

ケイオス「そうだな…我らの力でこの様な事を起きなくさせれば良いのだ。どうだベルセフォネよ…素晴らしい策だとは思わぬか?」

ベルセフォネ「そうね…そうしましょう。…あなた達もそれでいいよね?」

?「俺はそれで構わない。お前はどうだアクア」

アクア「私もそれで構わないわ…ウェンディは?」

ウェンディ「別に構いませんよ。ディーニャ…君は?」

ディーニャ「それで…構わない…」

ベルセフォネ「決まりね」

 

 

2人の後ろで次々と謎の存在が集まって来て、闇の王と呼ばれる存在と光の王と呼ばれる二人はこの夢を消した。

 

 

 

 

 

 

 

~自然に囲まれた小さき村・クロトマーガ~

 

 

 

エンデ「…………………。」

 

ここはフェーネス領にある村・クロトマーガ……。たくさんの自然や生物……川には魚や鳥がいっぱい集まって来る……。森の外からはたくさんの観光客も訪れ……活気のある村である……。

そこに一人の青年が木の枝で空を見上げていた。彼の名はエンディル・リアスティン。クロトマーガの村長の息子である。

 

エンデ「(あの声の正体…一体誰だったんだろう…それに、あの夢は一体なんだったんだ…?)」

 

呟いていると、人間の少女の声がした。

この少女はエンデを探していた。

 

??「エンデぇ~!何処にいるの~!?」

エンデ「(おっ…リンネだ…驚かしてやろうっと)」

 

バキッ!

 

エンデ「は…?」

 

ドテッ!

 

リンネと言う少女を驚かそうと考えたエンデは木の枝から立ち上がった瞬間に、木の枝が折れて落ちてしまった。

 

リンネ「大丈夫!?」

エンデ「痛ってぇ~…」

 

エンデは落ちた後が痛そうだったが、平気な顔をしていた。

エンデの母親が他界してからは、このリンネとは家族の様に過ごした。

まるでエンデとリンネは、兄妹の様だった。

 

リンネ「そう言えば、今日は魔物退治だって!」

エンデ「マジで!?って言うかリンネって剣は持てるのか?」

 

リンネは「剣は持てないけどナイフなら持てるよ!」とすこし逆切れ気味に言った。

 

エンデ「分かったよ。じゃあ早く行こうぜ?」

リンネ「うん!」

 

リンネは部屋に戻り、見送りの支度をして戻って来た。

彼女はエンデと一緒に魔物退治をするのが楽しくてしょうがないのだ…。

 

リンネ「じゃあ行こっか。」

エンデ「だな。」

 

準備が出来た二人はリアスティン家を出た。

エンデにとっては母親が死んでから、リンネといる事が毎日に思っていた。

そう、今の彼の隣にはリンネがいて、魔物退治をして、村の仕事をして。

それこそが彼の毎日の日課だった。

 

 

 

 

 

リンネ「ここだっけ?」

エンデ「お前、本当に頑張れるのか?」

リンネ「当たり前だよ。私、リアスティン家の娘だもん!」

エンデ「そっか。じゃあ気を付けろよ」

リンネ「ええ。エンデも気を付けてね!」

エンデ「ああ!!」

 

目的地の場所でエンデとリンネは魔物退治をした。

その帰り道…2人はとある場所を訪れた。

 

エンデ「着いた着いた…ここによく、母さんの病気がよくなるために父さんとお祈りしに来たっけなぁ…」

リンネ「大きい木だねぇ…」

エンデ「だろ?ずっとリンネをここに連れて来ようと思ってたんだよなぁ…」

 

この森には一本の木が存在する…奇跡の大樹と呼ばれる大樹だ…。

エンデ達の村を作ったのはそう、大樹自身なのである…

昔…エンデは父親と共にこの大樹の元を訪れ、母親の病気がよくなる様にとお祈りをした事があり、その木をリンネに見せたかったのだ。

 

リンネ「奇跡の大樹様…いつも我らを見守ってくださり…ありがとうございます」

エンデ「これからもどうぞ…よろしくお願いします」

 

2人はお参りを済ませ、クロートマーガに帰った。

 

 

 

 

 

村長「おぉ…エンデにリンネ、帰ったか」

エンデ「ただいま…父さん」

リンネ「お父さん。ただいま」

村長「もう夕飯は出来ておるぞ」

 

村長はテーブルの上に今日の夕飯を置いた。

 

村長「今日の夕飯はエンデの大好きなシチューだ。」

リンネ「お父さんが作ったの!?」

村長「あぁ…マリンが病気にかかる前に教わったからな」

エンデ「そうなのか…」

村長「早く食べてしまおうか…シチューが冷めてしまうぞ…」

リンネ「そうね…早く食べよう」

 

エンデ達は夕飯を食べ始める。

 

エンデ「そう言えば父さん…」

村長「何だ?」

エンデ「今日、魔物退治の帰りにリンネに奇跡の大樹を見せて来たんだ」

村長「どうだったリンネ…奇跡の大樹様、大きかったろう?」

リンネ「うん!」

村長「そうか…気に入って頂けて良かった」

エンデ「リンネは小さい頃から始めてみる物には好奇心がわくんだよな」

村長「二人共、夕飯食べたらもう寝なさい…明日も任務じゃからな」

エンデ「分かったよ父さん」

 

 

夕飯を食べ終わったエンデとリンネは部屋に戻った。

 

 

 

 

~村へ続く森~

 

 

エンデ「おっ…いたいた。」

 

翌朝、エンデは森の中で、猪の子供を見つけた。

そうエンデはリンネには内緒で狩りを始めていた。

 

エンデ「猪は上手いんだよなぁ~」

 

エンデは歩いて行く猪の子供を追いかけた。

しかし、追いかけた先には親がいた。

 

エンデ「あっやべ…親がいるじゃん…」

 

エンデは少しショックを受けた。

その直後にウルフやオタオタに猪親子が襲われていた。

 

イノシシ親子「プギー!!」

エンデ「あっ危ない…!猪親子を助けなきゃ!」

 

エンデは猪親子の前に立つと双剣を抜き、猪親子を助けるために魔物退治を始めた。

 

 

 

 

エンデ「魔神剣っ!!」

ウルフ「ぎゃうっ!」

エンデがウルフに衝撃波を放ち、ウルフが悲鳴をあげながら倒れた。

 

エンデ「まだまだ!裂空斬っ!!」

オタオタ「ピギュ!」

二体のオタオタに縦に回転斬を放ち、転げた。

 

エンデ「これで終わりだ!瞬迅剣っ!!」

 

エンデが剣でウルフに剣技で止めを刺し、無事に任務を終えた。

 

 

 

 

エンデ「ふぅ…」

 

エンデが剣を鞘にしまうと、猪親子がエンデに寄って来た。

 

エンデ「何だ…?俺に助けてくれてありがとうって言いたいのか?」

 

親猪はエンデになでなでされて嬉しそうだった。

 

エンデ「次は魔物に襲われない様に気を付けて帰れよ?」

 

エンデは猪親子を森の奥へ逃がすと、猪親子は満足そうに森に帰って行った。

 

エンデ「さてと…帰るかな。」

 

すると、草むらがゆさゆさと揺れた。

新手の魔物でも現れたのか。

 

エンデ「なっ…何だ?」

 

音は近くなった。

 

エンデ「新手の魔物か…!?」

 

エンデは威嚇をするために武器をとろうとした。

しかし、草むらから出て来たのは魔物ではなくリンネだった。

 

エンデ「リンネっ!こんな所で何してんだ?」

リンネ「あっエンデ…急いでクロトマーガに戻って!」

エンデ「どうしたんだ?」

リンネ「村人が一人、追い出させる事になったの!」

エンデ「何だとっ!?」

 

嫌な予感を察知したエンデはリンネと一緒にクロトマーガに戻った。

 

 

 

 

女性A「あなた…」

子供「パパァ…」

 

二人がクロトマーガに戻った時には、村人が追い出された後だった。

 

エンデ「なぁ、どうなってんだ?」

 

エンデは近くにいた村人に何が起きているのかを聞いた。

 

村人A「あぁ何かね…村人が新しい『掟』を破ったから追い出されたらしいよ。」

エンデ「掟?」

子供A「うん…村長がこの村に新しく掟を追加したんだって」

エンデ「その新たな掟って何だ?」

子供B「この村に他の村から来た人を村に入れてはいけないと言う掟なんだって」

 

そう……エンデの父親はこの村に新たに『他の村から来た者を村には入れてはいけない』と言う掟を作ったのだった

その酷い光景を見たリンネは涙を流した

 

 

エンデ「リンネ…?」

リンネ「村に他の村から来た人を入れないなんて事をする人なんて…大嫌い!」

エンデ「あぁ…俺もだ」

 

雨の中、二人は二人でリアスティン家に帰った。

 

 

 

 

 

 

夜になった。

エンデはリンネのいる部屋の扉をノックする。

 

エンデ「リンネ…起きてるか?」

リンネ「うん…起きてるよ」

エンデ「今…ここを出るぞ」

リンネ「分かった。もう準備は済ませてあるよ」

 

荷物を持ったエンデは、リンネと共にリアスティン家を出た。

 

リンネ「ねぇエンデ…クロトマーガを出て…本当に良かったの?」

エンデ「あぁ…俺はすぐに掟を付ける様な奴らは大嫌いだからな…」

リンネ「そうなんだ。」

エンデ「あぁ…あっ、ここから出るぞ。」

リンネ「うん。」

 

エンデが梯子を取り出すと、梯子を柵に掛けてクロトマーガを出た。

 

リンネ「私…クロトマーガを出て良かったのかな…」

エンデ「あぁ大丈夫だ。お前は出なきゃいけなかったからな。それに…」

リンネ「それに…?」

エンデ「お前には俺が付いている。だから出てもおかしくないさ。」

リンネ「エンデ…」

 

森の出口が見えた。

 

リンネ「あっ、出口だよ!」

 

エンデはリンネの横に立って朝日を見た。

 

リンネ「綺麗だね…!」

エンデ「あぁ…綺麗だな。」

 

エンデとリンネが見た朝日はとても綺麗だった。

 

 

エンデ「行こうぜリンネ。」

リンネ「うん!」

 

二人は、新たな住処を探すために歩き出した。

 

 

 

チャプター2へ続く。

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

初めまして。yukimiyaです!

初めてあげる作品なので、すこしあれれ?ってなるかもしれませんが温かく見てやってください。

コメント、評価はお待ちしています!荒らしだけは絶対にしないでください。

 

 

 

 




っと言う訳で、チャプター1が出来ました!
最初は謎の声とエンデとリンネがメインでしたが、メインメンバーとか物語が進むにつれて増えて来ますので、楽しみにお待ちください!
それでは、チャプター2で会いましょう!





【挿絵表示】

エンデの全身絵です






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