俺は人外じゃなくて一般人だ!!   作:ホッキー( ゚Д゚)

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こんにちは、ホッキー( ゚Д゚)です。

温かい感想ありがとうございました。

これからも完結目指して頑張りたいと思いますm(__)m

誹謗中傷はご遠慮下さい。

感想お待ちしております。

それでは、第7話どうぞ!!


第7話

「ひかえい、ひかえい、ひかえおろーう!!」

 

「紋様のおなーりー!!」

 

川神学園、昼休み

この時間は、俺にとっての平和な時間といっても過言ではない。

なぜなら、みんな昼飯に集中するから決闘とかめんどくさそうなことが起きない!!

と、思ってたんだけど・・・

その平和な時間さえも一年とハゲの言葉でぶち壊された。

というか、あのハゲいつの間に仕えたんだ?

 

「おい皆、廊下見てみろ。九鬼紋白が歩いてるぜ」

 

ヨンパチ、、、余計な事言わなくていいのに、、、

ヨンパチの言葉でみんながバッテンの妹に視線を向ける。

 

「紋白ちゃんは小さくてかわいいですね。直江ちゃん」

「委員長みたいなお姉さんキャラが好きそうなタイプだ」

 

うん、委員長は鏡で自分の姿認識しようか。

直江も流石、女の子の扱いに慣れてるな。

うん。爆ぜろ

おっと、つい本音が・・・

 

「確かに風格があるというか、堂々としてるよね」

「あっという間に1年生系を制圧系でしょ、凄ぇ系」

「しかもだ、もう忠実な配下を従えているぞ」

 

皆の意見はそれぞれだったが確かに堂々としていたし、ある意味で忠実な部下もいた。

ハゲとか、ハゲとか、ハゲとかな!!

まあ、あのバッテンの妹なんだ、堂々としていないと逆に違和感を感じるわ!!

と思っていたら、バッテン(妹)は通り過ぎて行った。

まあ、何も起きなくてよかった!!

という事で、幸せな昼寝しよzzz

 

 

 

 

 

 

昼寝していたらいつの間にか放課後になっていた・・・

いや、せめて誰か起こしてくれてもよくね?

まあ、とにかく帰ろ・・・

靴を履き替えてグラウンドに出ると、グラウンドにはギャラリーができていた。

まあ、どうせ決闘だろうな(確信)

とっとと帰ろ。

 

帰り道、変態の橋

 

橋の下では武神である川神先輩が決闘していた

川神先輩の顔は楽しくてしょうがないというような笑顔だった。

 

「ずいぶんとまあ、楽しそうに戦ってるなぁ」

「ほう、お前もそう思うか?」

 

え?誰?!俺の周りに人いたっけ?

振り返ると・・・

ああ、いたよ、、、人じゃなくて武神と同じ人外が、、、

確か、1年に転入してきたヒューム・ヘルシングさん

マジで瞬間移動みたいに人の後ろに立つのやめてほしいんですけど!!

と言いたかったけど、言ったらシバかれそうだから黙ってよ・・・

命って大切だよね!!

 

「えっと?・・・・・・」

「ヒュームさん、とでも呼べ。で、お前はあの川神百代を見てどう思う?」

「まあ、危ない人ですよね(俺の平和な学園生活にとって)」

「ほう・・・危ないとはどういう意味だ?」

「戦闘狂のところですね(川神先輩、決闘大好きだし・・・)」

 

あれ?俺変なこと言った?

一気に目の前のヒュームさんの目が鋭くなったんですけど・・・

 

「もう一つ問おう、お前はあの戦いを見てどう思う」

 

うーん、あの川神先輩と戦ってるのを見てどう思うか?かぁ・・・

川神先輩の決闘は、たいてい川神先輩の正拳突きで終わる。

そう一発で試合が終わっている。

 

「可哀想だと思います。」

 

川神先輩の相手の人が!!

だって、一発もらって星になってるんだよ?!

まあ、あの川神先輩に挑戦しようとする時点で頭のねじ1本どころか、2,3本抜けてるとしか思えないけど・・・

それでも、まともに戦えないのは可哀想だと思う。

 

「ぐはっはっはっはっ!!可哀想か!!」

 

なんか、いきなりヒュームさん笑い始めたぞ?

俺面白いこと言ったか??

というより、早くこの人外のヒュームさんから放れよう

 

「じゃあ、俺はこれで失礼します。」

「お前は、あの川神百代と戦おうとは思わんのか?」

 

ヒュームさんに軽く頭を下げ背を向けると後ろから問いかけられた。

ハハッ、なんか死刑宣告と同じような質問じゃないですか?

まあ、ヒュームさんなりのジョークなんだから一応笑って返そう

 

「ハハッ、冗談でしょ?」

 

このじーさんジョーダンきっついわー

俺に死ねって言ってるよね?!

俺の返答にヒュームさん自体はだろうなという顔で笑ってたけど

返答が分かり切ってる質問するなんて意地悪い人だなー

まあ、いっか早く帰って途中のド〇〇エやろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面白い赤子だった。

只々、その言葉に尽きる。

全校朝礼の時から軽く壁越えしていると思っていたがこれほどとはな。

俺が、その赤子を見つけたのは偶然だった。

その赤子は橋の上から川神百代の戦いを見ていた。

いや、戦いではなく川神百代を。

やはり、この赤子も戦いに飢えているのかと思ったがそうではなかった。

まるで、つまらないものを見たかのように「楽しそうに戦ってるなぁ」とつぶやいたのだ。その一言に興味を持ちついつい声をかけてしまった。

声をかけたとき、その赤子は振り向いたがその振り向きだけでもいかに修練を積んでいるのかが目にとれた。重心は安定しており、体の軸も全くぶれていない。

なおかつ、いつでも逃げられるように、攻撃を防げるような体制をしている。

おそらく、この赤子は力量差を測り、撤退も視野に入れている。

加えて、その一連の動作を無意識のうちに行えているのだからこの赤子の将来が楽しみで仕方がない。

その赤子に川神百代について質問をしてみた。

その質問の答えは、シンプルなものだった。

 

「まあ、危ない人ですよね」

「戦闘狂のところですね」

 

普通の学生の言葉ならば、その通りの意味で受け取れるがこの赤子からの発言となると、取る意味が異なってくる。この赤子が言っているのは精神的に不安定なところを言っているのだろう。戦闘に飢えているが故の不安定さを。

川神百代の戦闘に対する答えは笑ってしまった。

あの、川神百代の戦闘を羨望や恐怖などではなく只々本心からの哀れみが出るとは思わなかった。只の一言、可哀想、それだけだった。その一言にすべてが表されていた。

戦いの飢えに、その飢えを満たそうと戦うが満たされるどころかさらに飢えがひどくなるそんな戦いをしていると。

折角の才能で今まで磨き上げた武が雑になっていると。

 

赤子は、頭を下げその場を去ろうとしていた。

 

「お前は、あの川神百代と戦おうとは思わんのか?」

 

この質問に対する赤子の答えはわかり切っていた。

 

「ハハッ、冗談でしょ?」

 

その答えには明確な拒絶が込められていた。

その赤子が去る姿を見るがやはり面白い赤子だと思った。

 

「少しあの赤子について調べてみるか・・・」

 

その調査内容には驚くべきことが書かれてあったが、納得できることが書いてあった。

 

 

 

深夜 川神院 稽古場

 

「鉄心、門下生を見させてもらったぞ」

 

深夜、ヒューム・ヘルシングは川神院を訪れていた。

 

「どうじゃった?なかなかいけとるじゃろ?」

 

その川神院の総代であり、武神の祖父 川神鉄心

 

「心技体、ともに素晴らしい育成だ。 が、1つ苦言を呈させてもらうぞ

 危なっかしい連中の管理が出来ておらんぞ」

 

その発言にやはりかと顔を歪める鉄心

ヒュームが言っているのは、百代と釈迦堂の事であり特に百代には敗北が必要だと言っていた。

 

「総代。酒の用意ができましたヨ」

 

酒を持ってきたのは川神院で師範代を務めるルー

 

「せっかくじゃ、酒に付き合っていけヒューム」

「では、肴に俺の標本コレクションをと言いたいがさらに面白いことを肴にしよう」

「ほう、なにか面白い話でもあるのかの?」

「気になりますネ」

「あの、無敵超人の弟子が川神学園に在籍しているぞ」

 

その一言に鉄心とルーの表情が固まった。

無理もない、無敵超人とは武に関わるものにとって伝説の人物である。

が、その存在は知る人ぞ知る人物なのである。

 

「なんじゃと?あの無敵超人の弟子じゃと?」

「無敵超人とは”あの”無敵超人ですカ?」

「俺たちが、無敵超人と呼ぶ奴は一人しかいない。その弟子だが、少し会話をしたがなかなか面白い赤子だったぞ」

 

こうして、ヒューム、鉄心、ルーの会話は続いていった。

 

 

 

 

 

そのころ、、、

 

「だーっ!! デス〇〇ー〇強すぎだろうが!! こんなん勝てるか!!ボケ!!」

 

ゲーム機に本気でキレていた。

デス〇〇ー〇よりも凶悪な裏ボスに目を付けられているとも知らずに・・・

 

 

 

 

 

 


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