2人の教官と最弱の小隊 growth record   作:トランサミン>ω</

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早速本編やっていきます
読み方がわからない場合は感想にて
ご質問ください。
原作を読まなければ読みにくいかもしれません


最弱の小隊

女神の私が宿題をやる必要がどこにあるのだ。

「……あのぅ、この子本当に予科2年生なんですか…?」

「…そういうことになるわね」

信じられないというような声を発しながら

資料に目を通していた。

指名:リコ・フラメル

内容:宿題未提出の反省文再々々提出

判定:不合格

講評:宿題をやってこなかったことを反省する文のはずです。あなたは腐りきった性根を自慢したいところでしょうが、予科2年生にもなってそんなことではいつまでたっても落ちこぼれです。日々努力するためにも

再々々々提出を求めます。

「なんというか…どうして在籍していられるんですか?」

「…とある類い稀な才能があって見捨てるのが惜しいという声があったのよ」

「こんな妄想じみたナルシストなのに只者ではないということですか?」

「知らないわよ。わたしにあまり訊かないでくれる」

「ええっと…次の子はレクティ・アイゼナッハちゃんですね、資料はあまり揃っていませんが志望動機だけはあるみたいです」

 

 

 

わ、わたしには…ゆ、夢がありますっ!

大空を自由自在に飛び回って、空戦魔導士として

浮遊都市の人々を守るために魔甲蟲と戦うことです。

魔甲蟲と戦うことはとても怖くて考えただけでも

身震いします。で、でもっ!誰かを守るために

戦えることって幸せことだとおもいますっ!

私の魔双剣術を大事な人々を守ることに役立てるために

どうしても空戦魔導士になりたいんですっ!

わ、わわわ、わたしっ!この都市の平和を守るために

ここに来ましたっ!

 

エグザイル歴 439年 3月8日

レクティ・アイゼナッハの面接時志望動機より抜粋

コメント:おどおどしていて落ち着きがなく喋るのも必死の様子でした。入学時の試験成績も芳しくなく当初は不合格にしようと思っていたのですが魔双剣術の名門の

出であることと、彼女の真摯な態度に心を打たれました

空戦魔導士候補生として彼女の今後の活躍に期待します

 

「すごいしっかりした子なんですね」

「いい奴にかぎって早死するのがわたしたちの学科よ」

「う〜ん、でもこの子は大丈夫ですよ。誰かを守ることの大切さを知っていることは強いんです」

「《寂滅姫》のクロエに言われると信じたくなるわね」

「あはは、空戦魔導士科長がおっしゃるほど大したものではありませんよ」

「でも、あなたの部隊には優秀な人材が多く育ってるわよ。昨年の学内ランキング戦でえーAランク小隊の中でも1位に輝き、今やSランクー特務小隊として今年のランキング戦に参加できないほどじゃないの………。

まぁあの2名を除いてね」

「もしかして…………カナタとカズキのことですか?」

「そうよ裏切り者のカナタ・エイジとカズキ・アルカラス」

「……………どうしてですか?」

「カナタ・エイジはあなたの小隊のエースとして

活躍していた時代はまだ良かったわ、でもSランク小隊への昇進がかかった大事な試合に無断欠場したあげく

その後の特別任務には一切参加せず、今は後方支援科の手伝いをしているらしいとかね、仲間からも裏切り者扱いされているそうじゃないの。

そしてカズキ・アルカラスは今も特務小隊で活躍し

カナタ・エイジの後を継いでエースをしているそうだけど、彼、最近カナタ・エイジの手伝いをしているそうじゃないのそれでも特務小隊の一員かしらね」

「問題はありませんよ、結果としてわたしたちは特務小隊になることが出来ましたし、2人もわたしたちの仲間に変わりはありません」

「まぁ…いいわ、この子があなたの部隊から2人選出される教官たちに任せたい最後の人物よ」

 

 

 

指名:ミソラ・ホイットテール

 

試験内容:予科1年生前期実技試験(前衛個人試験)

戦績:0勝57敗

総評:努力すればきっと勝利することができると思います。

 

試験内容:予科1年生前期追試験(前衛個人試験)

戦績:0勝10敗(現在67連敗中)

総評:努力さえ続けていればきっと勝利出来ると思います。

 

試験内容:予科1年生後期実技試験(前衛個人試験)

戦績:0勝57敗(現在124連敗中)

総評:努力しても越えられない壁があるかもしれません

 

試験内容:予科1年生後期追試験(前衛個人試験)

戦績:0勝10敗(現在134連敗中)

総評:…………自主退学を推奨します。

 

 

 

「こ、この子は危なそうですね」

「魔砲剣を使うらしいのだけど動きが鈍いらしくてね

魔甲蟲と相対せば真っ先に墜ちるわ」

「魔砲剣ですか、随分時代錯誤な武器を使うのですね」

「そうね、魔砲剣は裏切り者を連想させるからあまり気が進まないのよ、それでねあまりにもこの子達で構成されたE―601小隊が弱いから、あなた達特務小隊の力を貸して欲しいのよ」

「普通の教官では厳しいですものね…それで特務小隊2人を教官にするわけですか、しかしこれといって推せる人物は…」

「断っておくけど、空戦魔導士科長としてクロエ・セヴィニーに要請しているのよ拒否する権利は貴方にないわ」

「でも…2人かぁ…あっ!、いえ失礼しました、確認したいことがあります」

「言ってみなさい」

「私が知った推薦する隊員が空戦魔導士科の教官として

採用されるんですよね」

「ええ、あなたの率いる特務小隊からの出向者となれば

わたしの誇りにかけて必ず採用するわ。

それでいったい誰にするのよ?私としてはあなたか

副隊長のユーリ・フロストルを期待してるんだけど」

「その件ですが、カナタとカズキにします」

「えーっと…もう一度言ってくれるかしら?」

「カナタ・エイジとカズキ・アルカラスです」

「断るわ!」

「でも譲りませんよ?」

「なぜ彼らなの?あなたも裏切られ、手を焼いているでしょう?」

「でも、私が推薦した人物を空戦魔導士科長が採用して下さるんですよね?」

「……理由をきかせなさい」

「そうですね…理由は…………………………」


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