2人の教官と最弱の小隊 growth record 作:トランサミン>ω</
受験勉強がかなり辛いものですからなかなか
かけません…
申しわけないです…(´;ω;`)
《ミストガン》付近の空域
「数が多すぎやしないか!?」
愛剣のジノビオスを片手に奮闘するカズキの姿があった。
文句を言いながらも極力魔甲蟲を《ミストガン》に近づけないよう闘っている。
そんな彼の元に昔からの相棒と可愛い3人の生徒がやってきた。
「カズキまたせたな」
「おっそいよカナタ!…ってなんで3人はヘロヘロなの?」
「いや、ちょっと飛ばしすぎちまって」
「速すぎよぉ…」
「き、気持ち悪いですぅ…」
「め、女神な私でもあれは耐えられん…」
生徒たち3人はカナタのホウキのスピードに耐えきれずグロッキー状態になっている。
「まぁ、こいつらのことはさておき。カズキ、あれが敵さんの司令官か?」
「そうみたいだね、俺もあまりの大きさに吃驚させられたよ」
2人が眼前に捉えるのは積乱雲と見間違えるほどに大きな黒い雲海、しかしそれはキメラ・アンタレス。
今回彼らが仕留めなければならない人類の敵である。
「とりあえず俺らで殺るしかねーよな」
「なにいってんのカナタ?」
「なにって、今戦えるのは俺らだけだろ?」
「いや、俺だけじゃん。その傷で戦わせるとでも?」
「その傷ってもしかしてっ…!」
ミソラはカナタが自分を庇って負傷したを気に止む
「こんくらい余裕だぜ?」
「だめだ、あの時はカナタを置いて俺らは退いた。その結果カナタは負傷した。同じ前衛であり相棒だった俺は悔しかったからね、今度はカナタが見ててよ」
そういってカズキは魔弓を取り出しカナタに向ける。
「か、カズキさんっ!?」
レクティが驚きの声を上げる
「アニマ、カナタの傷を癒してくれ」
そういってカズキが矢を放つとカナタの傷を光が包み込んだ。
「なんかわりーなカズキ」
「傷が癒えるまではカナタも3人と一緒に待機、これは教官命令だよ」
カズキは魔力を練り上げ4人の周囲に結界を張った。
「しかたねーな、わかったよ」
「カナタが素直で助かるよ」
「あんた1人じゃあんな大きいの無理に決まってるわよ!」
「ミソラはちょっとは俺のこと信じてよ…」
「あ、あのぅ…カズキさんっ!」
「レクティ?」
「わ、わたしっ!信じてますからっ!絶対無事に帰ってきてくださいねっ!」
「任せとけって」
「ふむ、君ならできるだろう。実力、見せてもらうぞ」
「女神様に言われたとあっちゃ頑張らなくちゃな」
カズキは全員と言葉を交わした後
「それじゃあいってくる」
一言だけ残し、飛び去っていった。
「あいつは大丈夫なの!?」
「まぁ傷が癒えたら俺も加勢するしな、それに…」
「それに?」
「あいつの本気なんて滅多にみられないぜ?」
ミソラの問いかけにカナタはワクワクした表情で答えた。