目指せポケモンマスター   作:てんぞー

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調査報告書

名前:唯一神

種族:エンテイ

属性:炎

役割:なし

種別:準伝説種・♀

加護:”体温保護”、”癒しの炎”

容姿:

 亜人種、原生種と他の準伝説や伝説種同様変化可能であり、原生種の場合は茶色の体毛に覆われた、火山を背負ったような巨大な犬の姿であり、人の姿となると白髪に茶色のコートを着ている女の姿になる。見た目の年齢は25ほどに見えるが、ある程度は変更可能らしい。

 

ポケモン協会による評価:

 準伝説である為に大会出場禁止、しかし報告書として一定のデータは提出されている。その能力は炎に特化されており、氷と水タイプ技を”蒸発させて無効化する”という効果を保有している。同じ伝説か準伝説級ではない限り、水か氷タイプでの戦闘は難しいと判断される。協力された実験によるとVジェネレートによる大噴火で雨乞いを吹き飛ばし、湖を一つ蒸発させた記録が残っている。その後、ドヤ顔を浮かべていた為にトレーナーであるオニキスによるケリを喰らっていたまでがオチらしい。完全にふざけてはいるが、準伝説級である為、公式大会に出場する様であれば間違いなく環境を破壊し、交代せずに攻撃しているだけで3-4タテするぐらいの能力を発揮するだろう。ポケモンバトルが成立しないという観点から公式戦出場禁止を言い渡している。

 

 

名前:ワダツミ

種族:ルギア

属性:エスパー・飛行

役割:なし

種別:伝説種・♀

加護:”浸水”、”高速思考”、”雨乞いの塩水化”

容姿:

 伝説種である為に亜人種、原生種の姿を両方自由に切り替えられる。原生種は巨大な白い体毛の鳥であり、亜人時は銀髪の千早姿の女になる。特徴としては銀髪は長く、そして千早のスカート部分の丈はミニスカートの様に短くなっている。これは他の伝説種にも言える事だが、ある程度年齢の調整が可能らしく、下は十代、上は三十台まで自由に姿を切り替える為、外見年齢に意味はないらしい。

 

ポケモン協会の評価:

 伝説種である為に公式大会出場禁止。ポケモンリーグにおいて一度だけ出場した映像が残っているが、それは状況が特殊であり、それが最初で最後になる為、許されている。詳細な情報に関しては映像を参照。ただ海に対する凄まじい環境適応とテラフォーミング能力を持っており、本気を出せば街を簡単に沈めて海を生み出す事さえ可能であり、倒す事は対策をしてこない限りは不可能と言えるレベルの耐久力を保有している。此方もオニキスによって育成されており、より攻撃的に、そして凶悪に強化されている。

 

 

名前:カグツチ

種族:ホウオウ

属性:炎・飛行

役割:なし

種別:伝説種・♀

加護:”輪廻転生”、”生命強化”、”草水氷を枯らし溶かす日本晴れ”

容姿:

 原生種としての姿は虹色の羽を保有した赤い怪鳥の姿をしている。亜人種としての姿は上下が白い袴に赤い羽織を肩にかけた金髪の女性の姿を取っている。また他の二体同様、その年齢はある程度自由に可変する。備考としてこのホウオウ”カグツチ”は完全にオニキスによって心を折られていることを原因に、常に目にハイライトが存在していない。

 

ポケモン協会の評価:

 他の伝説のポケモン同様公式戦出場の禁止。元々は”冬”のヤナギが秘密裏に確保していたポケモンであり、オニキスが譲り受けてから再調教を行う事で管理下に置いたポケモン。ホウオウが展開するにほんばれは”草、水、氷タイプを無効化する”という凄まじい力を持っており、”鋼タイプ相性を溶かす”という特性も保有している。即ち、ノーマルわざでも耐性に関係なく鋼ポケモンに攻撃を当てられるようになる。ルギアよりも遥かに攻撃的なのはやはり、タイプ的な問題だろう。しかし最も注目すべきなのは”輪廻転生”という能力であり、死した者に来世を与えるという力にある。簡単に言ってしまえばオニキスというトレーナーはホウオウを確保した事によって”来世”を確保したとも言える。なお、本人は”人生は一度きり”とこの権能、或いは加護を永久封印する所存であるとの事。

 

 

名前:ギラ子 ※仮称

種族:ギラティナ

属性:ゴースト・ドラゴン

役割:なし

種別:伝説種・♀

加護:”二律背反”、”????”、”????”

容姿:

 原生種としての姿はオニキスともう一人、”大地”のサカキにのみ確認されており、それはフォルムチェンジという特性を持って二種類、芋虫の様に多脚で歩く姿と、足を持たぬが虚空を泳ぐ竜の姿を取るという。また亜人種の姿は二種類に限定されており、服装は共有されている。グレーのドレスに黒の装飾や黒のレース手袋、そして金髪をしており、優雅な服装の上から台無しにする様に黒いロングコートを上から着ている。誓約があるらしく、保有する異界内では大人の姿で、そしてその外では子供の姿を取る。性格などもその変化に引きずられるらしい。

 

ポケモン協会の評価:

 野生のポケモン。オニキスがサカキと共有する様に保有する伝説種であり、捕獲してから”逃げられた”特異な個体でもある。その能力は”空間への干渉”というものであり、モンスターボールが保有する捕獲能力を空間干渉力によって無力化し、勝手に抜け出す事が出来る。また同様の理由で預かりシステムに預けたとしても全くの無意味になっている。その為、捕獲してから自力で逃げられた、という珍しいポケモンであり、”ギラ子”という名前も仮称でしかなく、正式なニックネームではない。オニキスに対して異常な執着心を見せており、ストーカーされていると本人からの苦情が来ている。しかしその空間干渉能力は凄まじく、オニキスが”天災”の名を得るにはまず間違いなくこのポケモンの力が必要であり、彼女が存在したからこそ戦術が生み出されたといってもいい。また、戦闘力そのものは高くなくとも、空間への干渉能力はズバ抜けており、空間を圧縮する事によって存在を虚無に還す事が出来るそうだ(筆者には理解できない概念である為、理解する事は投げ捨てさせてもらった)。

 

 

 

トレーナーズレポート

名前:オニキス

性別:男

出身:トキワの森 ※シティではなく、森

所属:トキワジム ※現在フリー

スポンサー:ロケット・コンツェルン ※RCはスポンサー活動を現在停止している

戦歴:

 カロスリーグベスト4

 イッシュリーグベスト4

 非公式シンオウチャンプ戦勝利

 カントー・ジョウトポケモンリーグ優勝

 

業績:

 伝説種”ギラティナ”と交戦及び捕獲

 準伝説種”エンテイ”と交戦及び捕獲

 伝説種”ルギア”と交戦及び捕獲

 伝説種”ホウオウ”と交戦及び捕獲

 ”メガシンカ”の研究における多大な貢献

 天候”夜”の開発

 グリーンとの共同で開発した”教え技システム”の構築

 

容姿:

 二十四歳にしては少々童顔であるが、黒髪、背は百八十前後、服装は機能的な物を好んでおり、普段からブーツ、カーゴパンツ、シャツ、そしてミリタリージャケットという出で立ちになっている。また、トレードマークとしてゴーグルを愛用しており、感情が高ぶっている時や集中する時はゴーグルを装着するクセが付いている。これといった強いインパクトを容姿には持たないが、その代わりに強烈な気配を持っている。

 

ポケモン協会の評価:

 トキワシティではなく”トキワの森”を出身とする経歴が謎のトレーナー。その保護者には元トキワジムのジムリーダー、”大地”のサカキが名乗っており、その愛弟子だとも言われている。性格はおおらかであるが、用意周到で容赦をしない。自分の関係のない所では他人の幸福を祈るが、自身にかかわりがある場合は、全力で敵対するか支援するかという両極しか選べない人物でもある。その性格は危ないところがあるが、近年は二十代の中盤に入った事もあり、大分落ち着いてきているらしい。

 

 非常にポケモンに対する深い知識を保有しており、特にポケモンが覚える技、出来る事、その可能性に関しては世界随一の知識を保有しており、彼のオーキド・ユキナリ博士でさえ是非研究員として雇いたいと申し出るほどの知識を保有している。その知識の出どころは不明ながら、それをポケモンの育成に反映させる事で一部のポケモン専用だった技を種族を超えて覚えさせる事の出来るシステム、”教え技システム”を現トキワジムジムリーダー、グリーンと共に開発する高い育成能力と研究者としての側面を見せている。このシステムを通す事でポケモンの覚えられる技の幅が広がり、更にポケモンバトルの内容が複雑化、そしてガチ化が進むと言われている。配備は現在のシーズンが終了してからだと計画されている……おそらくは四天王にこのシステムを使われたくはないからなのだろう。

 

 高い育成能力、そして戦績を残しているオニキスではあるが、その出生は完全に謎に包まれている。3~4年前程にロケット団と共に活動されているのは確認され、更に時間を遡る事によってトキワの森からサカキと共に出てくる姿を確認してはいる。だがそれ以前のオニキスの姿は確認できずに、完全にその生まれ等が謎に包まれている。問いただした所、得られた返事は”ギラティナでもセレビィでもなかった、後はアルセウスのみ”という答えであった為、彼の伝説種、アルセウスがその背後にあるものだと判断し、これ以上の追及を止める。触らぬゲンガーに祟りなし、とは良く言われている言葉だ。ここまで伝説のポケモンと縁のあるトレーナーであるという事は、おそらくは何か”ある”のだろう。

 

 高い残虐性を所々に保有する為、一部では”危険”だと判断されているのはカントージムリーダーのマチス、ナツメ、そしてキョウと同様の評価を受けている。監視を受けている三人とは違い、オニキスは立場を理解しているのか定期的にポケモン協会に利益になる情報等を提出し、それを理由に忠誠と反逆する気はないという証を見せている。またロケット団自体活動が停止している事もあり、現在はそこまで恐れる必要はないと判断する。

 

 なお危険性が見られた場合、既にカントー永世チャンピオン”赤”に”僕がソッコでケリを付けます”という言葉を貰っている為、心配する必要はないのかもしれない。

 

 以上がトレーナー・オニキス、及びその手持ちに関する簡易的な調査報告書。過去と最新の情報を纏めたものになる。これよりポケモンマスターを目指すべく四天王へと挑戦するトレーナーとしては十分な実力を誇り、尚且つ本気でそれを狙っている、トレーナーらしい闘争本能の持ち主であるとも言える。ポケモンリーグを確認する以上、八百長等の警戒をする必要はないように感じる。筆者はこの男からは本気で夢を追い掛ける少年の様なものを感じる為、個人としては応援する所存である。




 伝説共とオニキスくん。こう書くと物凄い経歴と物凄い怪しさだね?

 多分次回から四天王

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