たっぷりと一日の休息を取り、エンテイ戦―――現唯一神戦で受けたダメージや疲労を完全に回復しておく。服装は何時もの旅仕様の服装へ、キャリーバッグは部屋の中で開けたまま、放置してしまっている。結局、この部屋をジョウト地方での活動の拠点にする為に貸し切ってしまった。かなりの金額が要求されたが、それでも小規模な大会を幾つか優勝しているのだ。大会で優勝すれば数百万ぐらい入ってくる。それに船の上で荒稼ぎした賞金の分もあるし、余裕はある。あまり貯金に手を出したくはないが、ジョウト地方ではロケット団が関わってくる。となると、しっかりとした拠点があった方が動きやすい。
何よりエンジュシティはジョウト地方の中央近くにある、東西、どちらへとも移動しやすい。
ショルダーバッグを背負い、ゴーグルを頭に装着し、全てのポケモンをボールへと戻す。
背中に金髪長髪ロリを引っ付けたまま、溜息をもらす。此方の首に手を回し、そしてその髪のせいで顔の半分が隠れてしまっている少女、伝説種ギラティナ、通称ギラ子へと視線を向ける。視線を受け取ったギラ子が片手でピースサインを浮かべるので即座に振り払おうとするが、片手の状態でも振り払えない。くやしい。というか後ろにいるせいでその恰好も見えない。恥ずかしい姿はしていないのだろうかこいつは。
「というかお前いい加減ボックスの中に戻れよ!!」
「へいへーい! サカキちゃんがいない今、オニキスちゃん一人じゃ私を倒せないし、命令することなど出来ないのだぁー! というわけでオニキスちゃんは大人しく私のカキタレになるのだ! ぐへへへ」
「カキタレとかその姿で言うのやめろよぉ!」
「じゃあ原生種の姿の方で言おうか」
「やめてよぉ!」
振り払おうと体を振るが、それでも振り落とせない。というか逆に楽しそうにギラ子が声を響かせながらしがみ付いてくる。この少女を引きはがすのは不可能だという事を察するしかなかった。まぁ、ギラティナという伝説種は他の伝説種と比べるとかなり特殊だ。その本質が破れた世界でのみ発揮可能であり、”はっきんだま”がないと此方では姿を変える事ができない事、この通常の世界にいる間は一種の制限、封印状態だ。
簡単に言えば人間として己を偽装させようとすれば、それが簡単に出来るという特徴を持っているのだ。事実、今のギラ子に対して解析能力を使用しようとも、そのセンサーにギラ子が映る事はないだろう。何せ、その本当の姿と力は全て、破れた世界で存在しているのだから。だから捕獲し、ボックスに叩き込んでも意味がない。時空間を操るギラティナという存在にとっては、どんな場所、どんな環境、どんな状況であろうと常に自由である事に変わりがないのだ。
―――二律背反。
―――裏と表。
その共存こそが、俺が自分のパーティーの戦術で一番欲しかったもの。それ故にボスとギラティナを狩りに行くことは必然だった。
その結果、後悔している部分もあるが、満足している部分も多い。一回伝説の領域に触れ、それと戦う事によってある種の才能的限界突破を自分で感じる事が出来た。異界の法則は理解できないが、それでも応用できる。その結果が”よぞら”のわざマシン化、つまりはわざの”よるのとばり”の存在になる。やはり人間、圧倒的危機と未知を前にしないと成長する事ができないらしい。
ルートは解ってるんだからやっぱりダークライ殴っておけば良かった。
まぁ、いつかどっかでルギアとホウオウを殴るという事で勘弁しよう。
「つか俺は伝説種を戦闘利用する気はねぇんだよ。伝説が二体大陸を沈める勢いで暴れない限り俺は絶対にお前を活用する気なんてないからな」
「まるで未来の事が見えているかのように具体的な話だね!」
まぁ、具体的に言うとグラードンとカイオーガがぶつかる時とか、パルキアとディアルガがぶつかる時とか、後はホウオウとルギアがぶつかる場合だとか。そういう状況にならない限りはギラ子を利用するつもりは一切ない。伝説の強さというものは使用する人間を狂わせる毒の様なものだ。今は何故か解らないがギラ子が懐いているから良いが、制御は一切出来ていないのだから、そういう状況以外では使いたくはない。いや、本音を言えば完全に伝説に頼らず伝説の討伐とかをやってのけたい。
まぁ、それには
ジョウトでレベル100をめざし、ホウエン地方に行く前に一回レベルをリセットする。次のレベルリセットでおそらくはだが、今の自分のパーティーに求めている”完成形”が見えてくる筈だと思っている。逆に言えば自分の様にレベルリセットを何度もポケモンに経験させないと完成が見えてこない事をやっているという事なのだが。
「とりあえずエンジュジムに行くか」
「アレ、タンバじゃないの?」
「唯一神がいるから先にタンバやって、エンジュを後に回して楽をするってのも手だけど、楽のし過ぎは毒だからな。結局の所、野戦やトレーニングでのレベルを上げるのには限界がある。これを超えようとするならやっぱバトルを重ねるしかねぇ。俺とかそこらへんコツ掴んでるからまだ良いけど、最終的にポケモンバトルじゃねぇとどうにもならねぇ」
「あぁ、つまりジム戦は経験値になる、って事なんだ」
「それも良質な。レベル制限50フラットでバトルやっても結局は経験値が発生するからな、激戦を経験すればするほど強くもなるし、最終的な調整を考えるなら一番の激戦、フスベを最後に回せば最小限のバトルでリーグ前に95前後、100を目指せるかもしれないわ。まぁ、裏技としてボックスの方から
という事をギラ子に話しつつ、足はしっかりとエンジュジムへと向かっている。ここ数日エンジュシティに滞在している間にエンジュシティの大体の地理は頭に叩き込んであるため、旅館から歩いて十分程、ずっと背中にギラ子を張りつけたまま、エンジュジムを見つけて中に入る。何時もの彫像に、ポケモンアドバイザーの姿も見る。此方を見つけたアドバイザーはスーツにサングラス姿で片手を上げて挨拶をしてくる。
ちなみにこのアドバイサーだが、簡易的な受付の役割を持っていたりする。
「おーっす、未来のチャンピオン! ジムに挑戦かな? ってお、バッジ1個、それもスチールバッジか! っつーことはポケモンリーグを狙ってるな? ここ、エンジュジムはゴーストタイプのジムだぜ。かくとうタイプ、ノーマルタイプは通じねぇ! その代わりに同じゴーストタイプとあくタイプは良くぶっ刺さるぞ! ジムリーダーのマツバも若いけど強いから、さいみんじゅつやあやしいひかりの対策はしとけよ!」
そう言ってサムズアップを向けてくるアドバイザーに感謝しつつ、ジムの奥へと向かって歩き出す。エンジュジムはちょっとしたギミックが存在しており、挑戦者を試す仕様になっている―――必要はないのだが、挑戦者をジムの仕掛けで試すのは一種の”お約束”みたいなものなのだ。攻略法もネットを探せば見つかるのだが、ぶっちゃけ、この仕掛けと言うのはアトラクション的意味合いが強い。楽しめればいいのだ。それで挑戦者を疲弊させるという意思は存在しない。
故にジムの中へと入ると、暗闇が出迎えてくれた。先を見通す事の出来ない暗闇の中、人魂の様な炎の弾がゆらゆらと揺れている。
「おぉ、人間は相変わらず面白い事を考えるなぁ。間違った道を通ろうとしたらテレポートで強制的にここまで戻されるって仕掛けだね」
「こら、ネタバレするんじゃありません」
「えー。でも面白いけど空間に作用する性質は本能的に理解しちゃうしー」
密かに楽しみにしていたジムの仕掛けが一瞬でギラ子によって看破されてしまう。内心、ちょっとだけショックを受けているのだが、そんな事を気にする事もなく、肩ごしに正面をビシ、っと黒いレースの手袋に包まれた手でギラ子が指し示す。もうこうなってくると本当にどうしようもない。其方が正しいルートなのだろう、トボトボと歩きながらジムの奥を目指して歩き始める。
前の地方まではここまでテンション高くなかったんだけどなぁ、と愚痴りつつもジムの奥へと向かう。
「ようこそ挑戦者君―――って何か疲れている様だけど大丈夫かい?」
「あ、いえ、うん。大丈夫です。ジム戦しましょ、ジム戦」
ジムの仕掛けのゾーンを超えると、何時も通りのジムのバトルフィールドへと到着する。そこはアサギジムで見た様なものと全く変わりがない。既に自分がジムに入ったのを聞いたのか、ジムリーダーである、ヘッドバンドが特徴的な青年、マツバが迎えてくれた。ただし、此方の低いテンションに対して割と困惑している様子はある。
「じゃあジム戦を始めようかと思うけど、君のポケモンのレベルは?」
「基本的にオーバー80ですわ」
「じゃあ基本的な公式戦の50フラットの3vs3シングル、もちもの重複なし。ルールはこれでいいかな?」
「はい、宜しくお願いします―――そしていい加減降りろ」
「えー。仕方がないなー」
背中から降りたギラ子は渋々、といった様子で離れる。これで漸く彼女の姿が見える。顔を半分隠す様に無造作に伸びる、地に付きそうな程長い金髪も赤い瞳もそのまま、ギラ子は浴衣姿ではなく、ポケモンとしての服装をしている。即ち黒がベースの中に赤いラインと装飾の施されているイブニングドレス、そしてその上から白いロングコートを着ている。履いているハイヒールと合わせ、何ともまぁ妙なお嬢様、という感じの姿をしている。一目見てポケモンだと解る姿だが―――流石時空関係に関しては既存の生物や他の伝説種ですら抜きん出ているギラティナ、見たところでポケモンとして認識する事は出来ない。
一つの世界を総べるのだからこの程度は出来て当然らしい。
とりあえずギラ子をフィールドの外へと追いやり、そしてトレーナー用のポジションへと移動する。ギラ子の視線がある環境で戦うのはめんどくせぇなぁ、と思いつつ腰からボールを一つ取る。勿論手に取るのは黒尾のものだ―――持ち物は当然ながらラムの実、というか間違いなくさいみんじゅつかあやしいひかりが飛んでくるのは見えている。それさえ乗り越えれば後は奇襲祭で即終了な所までは見えている。
まぁ、慢心しては駄目だ。相手はジムリーダーだし。
「トキワの森のオニキス、挑戦させてもらいます」
「エンジュジム、ジムリーダーのマツバ! ジムバッジを賭けたその挑戦を認める!」
スナップさせるように素早く開閉させ、マツバと同時にポケモンをフィールドへと出す。黒尾がフィールドへと立った瞬間、世界が暗く、時間帯が夜へと変化する。特性の”よぞら”によって時間帯がよるへと変更する。それに対する様に出現したのはゴーストタイプでもかなりメジャーなポケモン―――原生種ゲンガーの姿だった。まぁ、ここは予測通りだ。ゲンガーはポケモンの中でもかなり強い。いや、ジョウトとカントーという環境で考えるなら最強クラスに入るだろう。
あくタイプの登場で弱体化したとはいえ、それでも凶悪である事に違いはない。
「成程、それがミカンちゃんの言っていた特殊なキュウコンか。確かにこれは新しいね」
マツバのその声に、ども、と軽く頭を下げる。まぁ、珍しいポケモンだから情報が伝わるのは当然だろう。他のジムでも対策とか研究とかをしているかもしれない―――少なくとも利益になる事はちゃんと調べたりする連中だし。ともあれ、雑談している訳にもいかない。黒尾は出た時点で仕事を完了している。ナイトで一回受けてから交代すれば綺麗に流れを作れるだろう。
「もど―――」
「くろいまなざし!」
「げぇ」
ボールに戻そうとするが、それよりもマツバの声の方が早く、ゲンガーによるくろいまなざしが突き刺さる。ボールへと戻そうとするも、それが黒尾に反応しない。これだからかげふみとくろいまなざしは、と言葉にせず憤りながら、黒尾へと次の指令を出す。反応した黒尾が横へと大きくステップを取りながら影を球体にして、それをゲンガーへと放つ。シャドーボール、ゴーストタイプの弱点であるその一撃はゲンガーへと届く前に、緑色の結界によって弾かれ、無効化される。
「のろえゲンガー!」
そしてゲンガーの体力が一気に減る。それと引き換えに黒尾の体力が呪われる。だがのろいを放ったその瞬間を利用し、九本の尾を刃の様に、かぎ爪の様に揃え、それに闇を纏って攻撃を繰り出す。シャドークローを受けたゲンガーが大きく吹き飛ぶ。
「たえろゲンガー! そこからみがわり!」
吹き飛ぶゲンガーが空中で体勢を整え直しながらみがわりを生み出し、力尽きる。半透明のゲンガーのみがわりはゲンガーの消滅と共に消える事はなく、そのままその場に残留している。本来なら消える筈なのだが―――マツバが消えない様に訓練を施しているのかもしれない。というか相手の戦術が滅茶苦茶ウザイ。
「良くやったゲンガー! 行け、ヤミラミ! ねこだまし!」
登場した原生種のヤミラミがゲンガーのみがわりを正面に置いたまま、急接近してねこだましを放つ。それで一瞬、黒尾の動きが止まる。流れ的にヤバイ。持たせている道具はラムのみだ、さいみんじゅつを警戒して持たせたものだが、こんな状況になるならだっしゅつボタンを持たせれば良かった。
「バッジ1個に対してガチすぎじゃないですかねぇ!?」
「はっはっはっは―――」
笑ってないでなんか言えよ。
そう思っている間にヤミラミのさいみんじゅつが黒尾に命中する。指示を出しているが、それを上回る速度でヤミラミの変化技が発生している―――おそらくはいたずらごころという間違いなくトラウマを刺激する特性に違いないと確信する。黒尾が眠気で倒れそうになるが、即座にラムのみを齧って復帰しようとし、
「おやすみ」
ラムのみを齧った黒尾がヤミラミに一撃叩き込むが、ヤミラミがカウンターにさいみんじゅつを叩き込む。それを受けてその場に倒れて、黒尾が眠り出す。バックステップを取り、距離を取ったヤミラミが悪戯を成功させたかのような笑みを浮かべ、小さく笑う。その動作はわざの”わるだくみ”だろう。
「いやぁ、ゆっくり寝ててもらってなんか悪いなぁ」
「黒尾ー! 起きろー! 早く起きろよー!! 積まれてる!! わるだくみとか積まれてるから!! ついでにのろいも気合ではねのけてくれぇー! おーい!!」
「ハッハッハッハ」
その顔面にモンスターボール叩きつけてヘッドバンド千切るぞおい。
すやすやと黒尾が眠っている間に、ヤミラミは積み技を重ねて自分を強化しながら、どこで覚えたのかわからないが、まきびしまで撒きはじめている。このヤミラミ絶対許さねぇ、そんな事を思っていると、黒尾の体力が尽きる。眠ったまま目を回し、完全に戦闘が不可能な状態になってしまった。嫌な展開になって来たなぁ、と思いつつ黒尾をボールへと戻す。
「仕方がねぇ、ジムリを相手に若干舐めてたのは事実だ。本気で殺しに行くか」
黒尾のボールをしまいつつ、次のボールを素早く薙ぎ払う様に開閉させ、そこからポケモンを出現させる。まきびしを踏みながら出現するのは白い服装のポケモン―――アブソルの災花だ。スカートを着地の衝撃に軽く揺らしながら、その眼は復讐の色に燃えている。
「良くも
復讐心が災花の力となってその体を強化する。
「アブソル、あくタイプか! それでもやりようはある!」
「いいえ、終わりよ」
ヤミラミがさいみんじゅつを災花へと向かって放つ。だがその瞬間に影の中へと飛び込んだ災花はさいみんじゅつを見事に回避し、ヤミラミの背後へと一瞬で出現する。そのまま、無言の指示を通して災花は此方の意思と、そして彼女の意思で、背後から抜ける様につじぎりを放つ。
片手の爪ですれ違いざまに放たれたつじぎりが一瞬でヤミラミを吹き飛ばし、そして一撃でその体力を全て奪って行く。同時に存在していたをみがわりを鬱陶しげに蹴り飛ばし、その一撃でみがわりヤミラミと共に撃破した。
倒れるヤミラミをマツバがモンスターボールで回収し、そしてステップで後ろへと下がった災花が敵を狩った喜びに更に殺意をみなぎらせ、その一撃の鋭さを増して行く。災花はパーティーの中で一番情が深く、そして残酷な性格を持っている。一種のサディスティックな精神面を持っていると見てよい。
典型的な身内に甘く、身内以外には厳しいタイプだ。
その性格は戦闘にも良く出る。
仲間が倒れればそれだけ激怒して攻撃力と鋭さを増し、敵を撃破すれば更に殺意を力へと変換しながら充満させる。簡単に言えば仲間が倒れた、或いは敵を倒せば、それだけで技を積む必要もなく災花は自己強化を行える。性格と技を育成した上でそうやってリンクさせた、自動強化の連続撃破タイプの居座りを目指している。
つまり、簡単に言えば6タテ特化。それが彼女になる。
「やっぱり悪タイプは鬼門か……! ムウマージ! 君に決めた!」
マツバのモンスターボールから原生種のムウマージが出現する。それを見た災花が即座に黒い線となってムウマージへと襲い掛かる。が、それを見たムウマージが横へと滑るように回避しながら闇に溶けた。シャドーダイブ―――いや、それは現在ギラ子を保有している自分と、自分のポケモン達しか使えない。
となるとゴーストダイブ。
ゴーストタイプであくタイプに攻撃を与えても意味はない。となるとその目的は攻撃とは別にある。それを即座に把握し、
「―――準備完了」
マツバが声を放った瞬間、ムウマージが災花とはフィールドの反対側へと出現する。
「まずはこの天候を変えさせてもらうよ!」
ムウマージのあまごいが放たれ、夜空を雨雲が覆い、
「―――残念ね、悪手よそれ」
夜の暗闇に雨雲が染まった。夜と雨雲が合わさった事で黒い雨が降り注ぎ、フィールド全体を覆う黒い雫のカーテンへと変化する。濃霧程ではないが、分厚い雨水と夜の闇があらゆる視界をジムリーダー、自分、そしてポケモン達からも奪う。
「上書きされない!?」
同時にフィールドに存在していられる天候は一種類。にほんばれの後にあまごいを使えば雨が降るし、あまごいの後ににほんばれを使えば日差しの強い状態へと上書きされる。だが夜。この天候は今までの天候とは違う、別種の天候。時間帯と分類しても良い異質な天候状態。それだけならまだ上書きされたかもしれないが、
矛盾形容。それを成功させた伝説のポケモンがいる。
ちゃんと頭を使って勉強して研究すれば、天候の上書き拒否―――二種同時発現、或いは融合は可能である。
「勝ち筋を逃したわね、今ので」
視界の悪い環境での戦闘を一番良く行えるのは災花だ。故に雨の中、視界が極限まで制限された環境で、目に頼ることなく一瞬でムウマージへと到達し、すれ違いざまにつじぎりが二発、決まる。それと共にムウマージの体がフィールドの上へと落ち、
エンジュジムでのジム戦が終了を迎えた。
序盤に物凄いえげつない展開を見た気がしたが、それを抜ければ当然とも言える結果で終わった。
エンジュジム、攻略完了。
黒尾ちゃん - PTの起点、どちらかというとサポ系
災花ちゃん - 死に出しで出すと自動つるまい。倒してもつるまい
タイプ的に余裕なんじゃね? とか思っていると一瞬でえげつない事をやってくるジム。バッジの数が多くなってくると弱点耐性とかをポケモンにつけてくるからタイプ一致抜群相性でもタスキなしで耐えてくる。
というわけでエンジュも大体終わり。