ツイテル話   作:笹鉄砲

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第十三話

 

 水の上に立った裸の人は変なポーズのままチャクラを練り始めた。あのポーズの意味はなんでしょう?

 

「忍法霧隠の術」

 

 奴が術を唱えるのと同時に奴の姿が消えた。しかも気づいたら辺りには霧が濃くなり始めている。

 

「先生!!」

 

「まずは俺かウツロを消しに来るだろうな」

 

 いきなりロックオンされてしまった。あいつらのせいでいつもこんな目に合っている。絶対にあの幽霊どもは許さん。

 

「先生あいつ何なの?」

 

 変態じゃないっすかね?あんな恰好で歩き回っていますし。

 

「あいつは百地再不斬。霧隠の暗部でサイレントキリングの達人として知られた男だ。」

 

 忍者は皆サイレントキリングするものではないだろうか。けど気づいたらあの世って言うのは勘弁してもらいたい。変な奴に絡まれそうだ。最後にカカシ先生が写輪眼をきちんと扱えないと言う不安になるカミングアウトをした。

 

「どんどん霧が濃くなっているってばよ」

 

「波の国は海に囲まれとるから超霧が出やすいんじゃ」

 

 いや、それはあんまり関係ないと思う。

 

 辺りが緊張に包まれる中敵の声が聞こえた。どうやら内臓などの人の急所を言っているようだ。

 

 ホラーすぎて泣きそうだ。……俺は日常的にもっとホラーな体験してるけどな。

 

 カカシ先生がチャクラを練ることによって霧が少し晴れた。

 

「大丈夫、俺の仲間は絶対に誰一人殺させやしないよ」

 

 またフラグを立てるな。

 

「それはどうかな?」

 

 その声と同時にザブザがタズナさんの前に現れた。手にはクナイを持っている。ザブザがクナイで誰かを殺そうとした瞬間カカシ先生がクナイをザブザの腹に突き刺した。しかし、そのザブザは血を流さず水を腹から流した。どうやら分身だったらしく後ろにいた別のザブザがカカシ先生にクナイを刺した。それも分身と非常に分かりにくい状態だ。

 

 カカシ先生が後ろで首元にクナイを突き付けるがそれも偽物だったらしく消えて後ろから本物(かな)のザブザに蹴り飛ばされそのまま水の檻に捉えられた。

 

 マズイ、マズイ、マズイ。最悪の状況だ。俺たちの戦力はぶっちゃけ弱い奴三人に俺だ。言ってしまうと今までの敵の動きから勝つことはできる。問題はどこまでの忍術を使ってもいいかということだ。あのバグキャラどものせいで下忍のレベルが分からなくなっている。

 

 けれども、やるしかない。みんなを死なすぐらいなら少し本気でやろう

 

「水分身の術」

 

 もう一人ザブザが現れ、意味のわからん忍者の説明が入った。

 

「俺様のビンゴブックに載る程度になって始めて忍者と呼べる」

 

「お前のつまらん忍者の定義なんて聞きたくないよ」

 

「何?」

 

「もう一度言ってやろうか変態野郎。お前はビンゴブックに人の名前を載せる前に服を着ろよ。俺の買ったファッション雑誌でもあげようか?」

 

「このガキ!!」

 

 予想通りザブザが消え俺の前に現れた。俺はそれを後ろに一歩下がって避け彼からもらった剣を振り下ろす。しかしザブザはそれを軽く避ける。

 

「ナルト、サスケ、サクラ。この変態は俺が相手するからお前たちはタズナさんを連れて逃げるか、カカシ先生を助けるかしてくれ!!」

 

「え?え?」

 

「どうせ逃げてもお前がやられたらおしまいだ。ならカカシを助けるしかないだろ!!」

 

「頼んだぞサスケ!!」

 

「させるか!!」

 

 またザブザが水分身をした。

 

 くそ一人なら余裕なんだが二人になるとマジでやるしかなくなる。てかしつこいんだよ、この変態野郎。

 

「変態さん、このでっかいゴミ捨てていいですか?本当に邪魔なんですよね」

 

「こいつ俺の首切り包丁を返せ!!」 

 

「へぇ、これそんな名前だったんですか。ふふ、扱っている本人と一緒でセンスの無い名前ですね」

 

「さっきから調子に乗ってんじゃねぇ!!」

 

「よっと」

 

 相手を挑発しながら敵の攻撃をかわしていく。そしてナルト達から少し距離を離すために後ろに走る。あいつらなら少しぐらいなら時間を稼げるはずだ。

 

「どこまで逃げるつもりだクソガキ!!」

 

「さあ、どこまででしょう?このゴミを返して欲しかったらカモーン」

 

 逃げながら後ろにマーキングの着いたクナイを投げる。

 

「当たるか!!」

 

 ザブザが避けた瞬間、俺はマーキングした場所に飛んだ

 

「当てることが目的ではないよ。飛雷神斬り」

 

「ぐはっ!!」

 

 俺は剣でザブザを真っ二つにした。なんとかなった

 

「この剣はありがたく貰って行くわ。まあ上手いこと使いこなせて見せるからさ」

 

 ひとまず落ち着いた。すぐにみんなの所に帰らないと。お願いだから無事でいてくれよ

 

 

 


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