影が薄くてもダンジョンを攻略する。のは間違っているだろうか?   作:ガイドライン

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どうも。
久々の投稿です。
いやー年終わり前に書けて良かったです!!!!

それとこの小説を読んでる皆さーん!!
僕が書いている"ONE PIECE"ですが誤って全削除してしまいました。いまはバックアップにより復活してますのでどうか見てくださいねーー!!!!!

というのも書きたかったので投稿した。なんてことはありませんよ(笑)

ではでは、どうぞ。





影が薄いことをここで後悔しないように。

「こいつは、一体何なんだい……??」

 

アチラコチラと火の手が周りフリュネはその中で一番面白いと感じた場所向かっていた。しかしどこもかしこも外れ。その間に春姫はベルの元へ、神イシュタルは天界へ帰ったのだが、今のフリュネには()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

強い男。

勘だが近くにいると踏んだフリュネはこの辺りを探していたのだが、突然建物が吹き飛び地面は荒れ、幻想的だったあの遊郭は見る影を無くした。

 

その元凶となるのはフードを被った何者かと、傷を負っているエルフの戦いだった。

主にフードを被った者の攻撃が辺りを破壊しエルフはそれを避けているのだが、その一つ一つの攻撃が見覚えのないものばかり。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()·()()()()()()()()()()·()()()()()

 

「ッセイ!!!!!!」

 

近くの瓦礫を持ち上げまずフードの者に投げ、次にエルフの女に投げつけた。もちろんそんなもの簡単に避けたがフリュネはこっちに意識を持ってもらえれば良かったのだ。

 

「…………貴女の、仲間ではないようですね」

「そっちも違うみたいね」

 

「アンタ達に聞きたい事があってね。割り込ませてもらったよ」

 

全く悪切れもないフリュネはニヤリと笑いながら

 

「そっちのエルフ。アンタがコレを起こしたんだよね??」

「………だとしたら」

 

「その目、男を探してるね。どんないい男なんだい??」

 

フリュネの頭には男を()()()という欲求しかない。

それもこうして戦いをやっているのが、あの目が、強く強く、愛しい人を求めていると分かる。

 

腐ってもフリュネもこの娼婦街にいる人間。

男と女のことは手に取るように分かるのだ。

 

「それにそっちのフードの奴も、同じだね。

もしかして同じ男で争ってるのかい??いいね、とびっきりの男みたいだ!!!」

 

舌なめずりをするフリュネ。

もう完全にフリュネは二人の男が欲しくて、欲しくて、たまらなくなっている。さっきまでベルやハジメを求めていたのに、どうも目の前で起きていることがとてもとても甘美だと感じているのだ。

 

「あぁ〜美味しそうだ!!そんな男を骨の髄までしゃぶり尽くして再起不能になるまでたっぷりと……ッッッッ!!!!!??」

 

その瞬間、フリュネの頬に何かが当たり皮膚が切れた。

通り過ぎたのは何の代わり映えのないただの紙。

その紙が瓦礫に刺さるとまるで花が絞れるようにしなった。

 

それに気づいたフリュネはそっと自分の頬を触りそこから血が、傷がついたことを確認したところで顔が一気に真っ赤になり

 

「こ、このアマがああああああぁぁぁぁッッッ!!!!!!!」

 

怒りにまかせて突撃しようとするフリュネ。

しかし、フリュネが気づいたときには目の前に杖が

 

「ゴブッ!!!!!」

 

顔面にクリーンヒットしたフリュネは無様に倒れる。

鼻から大量の鼻血を出しながら醜く暴れまわる。

それを見下ろすリューが

 

「どうやら貴方を先に倒す必要があるみたいですね」

「さっさと終わらせましょう。次は貴女なのですから」

 

………………………………………

 

「ベルッッ!!!!」

「ベル様ッ!!!!」

 

春姫をつれてリリとヴェルフと合流。

周りのアマゾネス達もベル達が勝ったも理解し戦いを止めたのだ。

 

そして一番再開したかった命と春姫は互いを抱きしめ合い再会を喜んでいた。

 

「良かった……本当に、良かった……!!!」

「………会いたかったのです………ッッ!!!!」

 

感動している二人だがいまだにここは敵の領地。

早く脱出しないと何が起きるか分からない。

それにいまだにハジメを見つけていないのだ。

 

「感動は後だぜお二人さん」

「そうです!!早くハジメ様を見つけないと!!!!」

 

そう意気込んでいるリリとヴェルフに対して、何故か一番やる気を見せていたベルが何も言わずにいる。

それを不思議と感じたヴェルフがベルの肩を叩きながら

 

「どうしたベル。早くハジメを……ッッ!!!??」

 

するとベルの表情が険しくなっているのを見た。

まるで恐怖なものを見たようなそんな表情を……

 

「ベル様!!!??」

「どうしたんだベル!!!何があった!!?」

 

二人の呼びかけに気づいたのか、短く激しく息をしているのを落ち着かせようとするベルの様子は明らかにおかしい。

周りは何も起きていない。なのにこんなにも怯えているなんて………

 

すると震えた唇を必死に動かしながら

 

「……か、感じ……ないの………?? 」

「な、何をだ………」

 

「………あの時、の………あの……」

「………ベル様!しっかりしてくださいッッ!!!!」

 

流石に命も春姫もそんな様子をみて心配してベルの近くに来てみると確かに見たことないほどに怯えているのだ。

 

「一体何が……」

「わからねぇ……だがコイツはヤベェってことか……」

「何が起きているんですか………」

 

状況が理解出来ずにいるなか、やっと落ち着いてきたベルが

 

「……ここ、この場所に、います……」

「何が………」

 

「あの……フードの者です………」

 

「「ッッッ!!!!!??」」

 

それを聞きて驚愕する二人。

しかし未だにピーンと来ていない命と春姫だが表情が変わった二人を見てとんでもないことが起きているということだけは分かった。

 

「そ、そんな……ダンジョンの穴へ落ちていきましたよねッッ!!!!!」

「生きていたのかよッッ!!!!………おい、ちょっとまて!!ならッッ!!!!!」

 

「…………ハジメが、危ないッッッ!!!!!」

 

……………………………………

 

「あ"ぶげざぇッッ!!!!!!」

 

聞いたことのない声を上げて倒れるフリュネ。

それはフードの者が放ったある一撃によるもの。

攻撃動作も勢いも覇気もなく()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

それを見てリューは気づいた。

ハジメがもっと使う攻撃だと。受けた攻撃を一時停止して、それを相手に向けて解除する攻撃。

 

ゴライアスなどの一撃さえも、上位の魔法でも全てを止めてしまい自分の攻撃にしてしまう反則といっていい攻撃を知っている。

 

「言っておくけど、これは()()()よ」

「…………………………」

 

「一時停止がそれだけの攻撃なわけがない。

もっと最近になってやっと1つ覚えたようだけど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()??」

 

どうしてそんなことを言ってくるのか……

その答えがすぐに、分かった。

 

「こういうのは、見たことないかしら??」

「ぐうぅっ!!!!」

 

突然左肩に激痛が走る。

気づくと左肩に何かが貫いていたのだ。そこから血が溢れ出している。

攻撃された動作が全く見えなかった。ただ分かったのが肩に攻撃された瞬間にフードの者から何かが一直線に飛んできたこと。

 

「いえ。()()()()()()()()()()

これはそういう類のものだから」

 

「なにを、した……!?」

 

「この世で最も速いものって知ってるかしら??

それは"光"。それを一つに纏めただけのものよ」

 

そういって今度は右脚の股を撃ち抜いてきた。

堪らずリューは膝をついてしまったが素早く股を布で止血し、杖を使って立ち上がった。

 

相手に隙を見せたら、簡単にやられると本能が告げている。

 

「光は鏡やガラスといったもので反射や軌道が変わるの。

ガラスは光を通すけど、歪曲なガラスならその光を広げたり1箇所に集めたり出来る。言っていること分かってるかしら??」

 

聞いていても何の事かは分からない。

分からないがリューの知らない知識で相手は攻撃していることはすぐに分かった。

 

「そしてその光はどこにでもある。一番は太陽かしら。

そしてその光を1箇所に集めれば高熱を帯びた光の攻撃の完成って訳ね。それをこうして………」

 

また攻撃をされた。今度は杖を折られてしまった。

そのためにまた地面に膝をついてしまったリューはすぐさま折れた杖を両手で握り牽制をする。

 

「一時停止して好きなときに解除すれば狙うだけで一撃必殺の攻撃が出来る。分かったかしら??()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そしてリューは気づいた。

自分の真上にその光が、待機していることに。

見えるわけではない。ただ本能が、経験が伝えてくる。

 

「さぁ、お遊びは終わりよ。消えてちょうだい」

 

真っ直ぐ指を自分に向けてくるフードの者。

抵抗したくともあんなに速く強い攻撃を受けることも逃げることも出来ない。

 

だから、リューは

 

「……………どうしてそんな目をしているの??」

「……………………………」

 

相手を見ることしか出来なかった。

しかしそれがフードの者には分からなかった。

 

「これから死ぬのよ。泣け叫びなさい。醜く命乞いしなさい。

そうすればもしかしたら助かるかもしれないわよ」

 

「…………いらない」

「…………はぁ??」

 

「そんな姿を、私はハジメに見せたくない」

 

そう、例えここで死ぬと分かっていても。

それでも惨めに最後を迎えるなんて真似はしない。

 

「何を言っているの………ハジメの何を知っているというのッッッ!!!!!!!???」

「私がハジメを好きだからだッッッ!!!!!」

 

「ッッ!!!!??」

 

「私がそうしたい。あの人の隣に立つ女ならそう有りたいと、()()()()()()()()()()()()()()

 

こんなにもハッキリ分かっている。

どれだけハジメが好きか。どれだけハジメを想っているか。

言葉に出来なかったことを後悔するが、それでもきっと幸せな時間だったと感じている。

 

「…………そう。そうなのね………

やはり、貴女は嫌いよ。私のハジメを奪った貴女は………ここで消えなさいッッッ!!!!!!!

 

振り上げた腕が一気に振り下ろされる。

それと同時に指が真下へ向けられる。リューの頭上にある光が落ちてくる合図である。

 

(……………………ハジメ………)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな、愛の告白は。僕の目を見て言ってください」

 

攻撃された時も目は開いていた。

だけどその声がするまで全く見えていなかった。

どうして、どうして、こんなに近くにいたのに姿を現さないかと………

 

でも、そんなことよりも、きっと、ずっと、この言葉を、言いたかった。

 

「………好きです。好きなんですッ!!!!私はハジメが好きなんですッッッッッ!!!!!!!」

 

もう、何も怖くない。きっとコレを伝えたかったから。

ずっと、ずっと、言いたかった言葉。

きっと前にも言った事があったかもしれないけど、こんなにも心の底から伝える言葉はきっとないと…………

 

右手を空にかざし、光の攻撃を受け止めたハジメはフードの者の方には視線をやらずに真っ直ぐリューを見て

 

「ありがとうございます。僕もリューが、好きですよ」

 

 

………………その言葉を、きっと、ずっと、忘れない。







と。まぁ、なんかあまーーい感じになりましたね。
ちょっとツンデレなリューを素直にしてみたかったという。作者の願望が出てしまった感じです(笑)

いやーーーー。もっと早く二人が進展しないかなーー(笑)

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