ノリとヒラメキとキブンで書いたなにがしたいか分からない回です。
本命は次回のつもり!!
管理局アンチがチョイ入っている気がします。そうしたつもりは無いのですが、どうもそうなってしまった様子、見てみてアンチ入ってると思う人が多かったらタグに追加する。
作成中タイトル【管理局?何処のチームですか?強いんですか?】
本当は(VR)BHユーザー通称ソーサラーがマッチング中に言う予定だったけど次回に持ち越し
昼夜問わず探しまわり、見つかったのはイタチモドキ。
イタチ、オコジョ、フェレットそのどれでもないが、形は似ていると言うよく分からない生き物だ。
近くに赤い珠、おそらく魔導器の類と見られるものがあったのでこれも回収しておく。
「意識がありゃ念話でもして聞いたんだがな、弱弱しいが無差別念話なんて飛ばしやがって、しかも昼夜問わずとか迷惑すぎんだろ」
イタチモドキを持っているのは崎元衛、三日粘るつもりが無差別念話のお陰で一晩で発見。
「結晶体のクエスト終了連絡がまだ無いって事は要するにまだ海に幾つか残っているって事か……水中戦装備届けてもらって探してみるかな……」
自宅から此処まで、車で片道三時間……うーん…妻に頼むしかないかな、旅行ってことで宿とって……お、翠屋ってのが人気なのか……
TUP……半分換金するか……
・崎元衛はTUPを50消費した。
>崎元衛は日本円50万を獲得した。
さって、海の見えるホテルのそこそこいい部屋を取って、観光スポット探して……
その前に、こいつ届けるか……確か緊急クエスト発令時はその近辺の店は24時間営業の筈だ。
「いらっしゃいませ……と、随分早い再訪問ですね」
「こいつが弱弱しいが無差別念話してたお陰で簡単に見つかったぜ。ついでにこんなものも近くに転がっていた」
「これは……なるほど。そういうことですか……調査に時間がかかると思われますので、TUPの贈呈は後日行わせていただきます。これは独り言ですが、おそらく100は堅いものかと」
「ヒューいいね、ところで、結晶体は残りどれくらいで?」
「あと三つですね……探索エリア更新の結果、海の浅瀬付近は終了、少々深いところに有ると考えられ、水中戦用の装備でないと探索は難しいものと判断されました、専用装備のレンタルを開始いたしましたが……まあ、あっという間に全て借りられました。見つけられなければ損ですが、見つかれば倍ではすまない額の報酬が出ますからね」
それは理解できるが3つだもんなー
……十時間足らずで半分が見つかったか……水中装備、もって来てもらっても無駄になるかね?
まあ、彼女を信じるのならば追加で100以上入るなら無理に探しに行く必要は無いかも知れないな、
「ありがとう、あー……仕事と別の話だが、ここらで観光にいい場所は無いか?」
「……ふふ、なるほど、奥様とお子様を呼んでの観光ですね、なら臨海公園、水族館、動物園、あまり知られていませんが、ここ数年でいろいろな施設が出来ているんですよ、マップを発行しますので、そちらをご確認ください。あ、そうだ疲れたら喫茶店翠屋での休憩をお勧めします良い所ですよ」
すっと海鳴観光マップを渡され見てみれば、確かに結構な数が……
「……随分と詳しく纏められているな」
「はい、我々が足で集めた情報です」
「ん?」
「いえ、何でもありません」
「んじゃ、俺はこれで、ありがたくマップは貰って行くぜ」
「ぜひご活用してください」
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「一晩じゃ見つからなかったか…」
「ぱぱ、どうしたの?」
「いや、なんでもないぞ。次は何処に行こうかなーって考えていただけだ」
「仕事道具を持ってこいって行ったかと思えば急に観光だ、なんて……驚くじゃない」
「はは、予定より早く終わったからな」
「ぱぱ、どれくらいかせいだの」
「おっと、おまえにお金の話はまだ早いぞ~」
「わきゃ~~」
「ふふふ………で、どれだけ稼いだのかしら?」
「………100だ」
「100?」
「おう、100万、まだ未確定な分を含めるともっと行くな」
「2日で100万って………危ないことしてないでしょうね」
「あー今回はただの失せ物探しだ(爆弾みたいなもんだがな)戦闘があっても無理も無茶もしねえよ。俺の体は俺だけの物じゃねえんだからな」
「それが解っているのならよろしい」
「それじゃあ次は……む」
「どうしたの?」
「緊急事態かもしれない」
「どういうこと?」
「違反者が現れた可能性がある」
崎元は腰に付けたチェーンの先端の飾りを掴み、ACへ緊急コールをかける。
「こちら個人ランク6720崎元衛。海鳴にて結界が張られるのを探知した、何があったのか教えて欲しい」
『……本人確認が出来ました。今から数時間前、衛星軌道上への次元跳躍を確認しました。外のものがやってきた、と考えられます現在、我が社の魔導器による結界の使用は確認できていません、早急な対処が必要なものと判断されました。原因となる人物、または集団の捕獲を依頼します。周囲に居る
「進入はどうすれば?」
『進入時、オンラインで術式を構築し、相手に気付かれない様に擦り抜けを行う予定です』
「了解、現場へ向かう」
崎元は魔導器を元の姿に戻し、戦闘服を身に纏う。
「すまないが少し行ってくる」
「……仕方ないわね。一時間……長くても二時間以内に合流するように!!今日は家族サービスの日なんでしょ?」
「はは、了解だ」
「ぱぱ、どこかいくの?」
「ああ、ちょっとね直ぐに帰ってくるから、お母さんと先に行っててくれ。あ、そうだこの翠屋ってのがお勧めの喫茶店だそうだ疲れたら此処で休むといい」
「じゃ、いってくる」
崎元は何気なく、走り出すような動作で跳躍した。
その速度は生身で出せるものでは無く、その高度も同じく人が生身で出せるものではない。
「さて、じゃあ次は動物園に行こうか、いろんな動物の子供と触れ合えるらしいよ」
「うん!!」
海鳴動物園は謎のベビーラッシュらしい。
「で、俺はこのまま突っ込めばいいと、そういうことか?」
『はい、内部のソーサラーからの情報で結界の解析は終了しました。
内部に現れたのは【時空管理局執務官】を名乗る少年と同一装備で固めた者が五名。
あちらの言い分ですと、【管理外世界における魔法の行使は違反であるため、おとなしく武装を解除し、拘束されろ】とのこと、こちらが管理局とはなんだと尋ねると、【魔法を使っておいて知らないはずが無いだろう】とまともに取り合って貰えないらしく、さらには、確保した結晶体を【ロストロギア・ジュエルシード】と呼称し、それはこちらで管理するのですべて提出しろ、とのことです』
「いきなり来てあまりに横暴だな、説明責任と言う言葉を知らないのか……いや、発言からその管理局とやらが知らないものは居ない絶対の権力であると確信して居るのか?」
『さあ、私には分かりかねますが……たった今、連絡をしている者が撃たれました、同時に交戦許可を下ろしました』
「なに?」
『他のものからの連絡です、撃った者が「警告のつもりだったのだが」と呟く声を捉えたそうです』
「つまり、閉じ込めた奴が外に連絡していたから辞めさせる心算で撃ったと……そして警告で直撃狙い……」
『はい、その瞬間制限を外し交戦許可を下ろしました……もしかすると貴方が不要である可能性が浮上しましたが、援軍が来る前に制圧をしてしまいたいので、そのまま突入、制圧をして下さい』
「了解」
視界に写るドーム状の結界が眼前に迫るのを確認し、手に持つ棍形の魔導器を九節棍に変形させ、円形にして結界へ当て、出来上がった円の中を通るようにするっと結界の狭間を抜ける。
「戦況は」
『こちらが優勢、と言うよりも……あちらさん、連携の仕方がお粗末ですね固まっているのでいい的にしか成りません。まあ、執務官を名乗る少年が少々やるようですが、弾丸やレーザーと比べるとどうも……』
「どういうことだ」
『いえ、射撃術の弾が目で捉えられる程度で有るにも関わらず威力もそこまでと言うお粗末なもので……』
「……現場に到着した、片っ端から拘束すればいいんだな?」
『はい、現地に居るソーサラー総勢100名余りが回収する手はずに成っています、拘束後は気にせず落してください』
「了解した」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「クロノ執務官、このままではジリープアーです」
「なんだその言い方は、しかし、確かにこれは……もしかしたら大きな犯罪組織かもしれないな」
「なぜそうだと」
「使っている魔法がやけに早い直射弾だけでバリアジャケットも知っているものと何か違う、もしかしたらランクの低い魔導師が使える装備……」
「なるほど、そんなものを用意できるのは相当大きな組織だけですね」
「そんなことは後でいいので戦闘に集中してください!!」
「すまない、それにしても……」
正面からの攻撃は途絶えることが無く一定の密度が保たれ、時折、此方の護りの薄いところに弾が飛んでくる。
しかも一発一発が質量兵器の銃と同等もしくはそれ以上の速度、威力がある。
魔法障壁なら問題なく防げるが、バリアジャケットだとどうか……
このままではまともに動けない、ジリ貧だ、此方の魔力は確実に削られている、あっちは……大半が海中や木の陰に隠れて攻撃して来ている……人数が分からない。
これが20、30ならいいが、それ以上なら……広域殲滅魔法を使っている間に背後を取られかねない
仕方ない、増援を……
「イヤーー!!」「グワー!!」
「どうした!!」
「ドーーモ、ヤブヘビです。
「なんだと」「イヤーー!!」「グワー!!」
突然現れた男が棒でプロテクションを粉砕し、そのままチェーンバインドで縛った。
縛られると魔法が使えないのか縛られた隊員はそのまま墜落した。
「お前は自分がいったい何をしたのかわかっているのか!!」「イヤーー!!」「グワー!!」
返事は攻撃で来た。これは管理局に対する明確な反逆行為だ、だけど………早い、そして躊躇が無い、既に三人、いや、四人が落された。
「大人しくしろ、公務執行妨害でお前を逮捕する!!」
「……公務だぁ?どの公務員の仕事だ、逮捕と言うからには警察だよな、ならば警察手帳を提示しろよ、そんでもって、どんな公務なんだ!!こんな時間から面倒事起こしやがって!!」
パンパンパンと障壁が破裂する音と共にあっという間に三人落とされる。
管理局を知らない?
そう言えば魔方陣が出て……
「時間切れだ」
男がいつの間に目の前に居て、デバイスらしき棒を掲げている
「っく、なぜこの魔力弾の雨のなかをそこまで高速で動けるッ……それに弾はお前の背後から来ているんだぞ!!」
そう、何もしなかった訳ではない。今なお、地上から魔力弾による弾幕が張られていて、プロテクションを張りながら魔力弾を撃つしかない。しかし、撃った魔力弾は地上からのものに即座に相殺されて僕のプロテクションから抜けた瞬間に消滅してしまうのだ。
「んなもん、決まってんだろ……この程度障害になってて
ハイランカー……何かの階級か?
「さて、残るはお前だけだ、もう十分も使っちまったんだからよぉ……おとなしく堕ちろや」
「やられてたまるか!!」
バインド、いやバリアバーストで……
「わりぃな、もう終わってる」
その言葉が聞こえる瞬間に周辺に見たことの無い魔方陣が現れた。
「……回収してくれるのか、ありがたい」
どう言う、事だ……声が出ない!?
「気付けよ、お前は既に動けない」
まさか、と力を入れるが手足どころか口も開かず、まぶたも動かない。
何をした、と言葉を発することも出来ない。
「寝とけ」
ブツンと意識が消える。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「なんだ、たいしたこと無かったな」
『集団戦闘の錬度以前に個人戦闘能力自体が低いですね……あの状態で遮蔽の無い空に居続ける時点でどうかと』
「数の差のせい……にするにも随分お粗末だな制空権を握ったつもりだったのかね」
『まあ、実戦経験が少ないのでしょうせめて千戦はしてから出直してくるべきです』
「多すぎじゃね?」
『BHは常に戦争です。そして全員が年間1000戦以上を繰り返し、現在の
「ゲーム感覚の奴の方が多いぜ」
『解っていませんね、ゲームだからこそ、です。ゲームだからこそ、死んでも良いやと己の出来得る限界を模索し、その命の消える寸前まで最善を尽くします』
「……そーいや、SPもHPも解析結果を流用し、ダメージも現実で受ける被害を数値化してるんだったか」
『しかし、勝つためには死なないことが必要条件、生存の中に勝利はあります。故に生きる……』
「その話ならプロに入った時に講習で12回された、それよりも今回の報酬は?」
『10TUPですね、脅威度は結晶体に比べ格段に落ちるためご了承ください』
「いいよ、そんな苦労したわけでもない。まさかアクティブ1で終わるとは思っていなかった」
『
「大きなお世話だ。分かりやすくて良いだろ?」
『漂う魔力素で相手を拘束するスキル……ああ、追加ユニットのスキルですか』
「残念ながら
『いえ、あなたは十二分な働きをしてくれました、今後もよろしくお願いします』
「おう、いい儲け話を持ってきてくれ」
『では、いい休日を』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「う……此処は……」
真っ白な、何も無い壁……いや、天井だ。
「此処は……」
体を起こし、見渡してみるが……見事に白一色。
恐ろしいのは壁の継ぎ目も見えない……そのせいで距離感がつかめない
「何が……」
自分の身に何が起きたのか……分からない。急に動けなくなり、そして意識が途絶えた。
どう言うことだ、魔力弾を受けたわけでもなく、殴られたりしたわけでもない。
近づかれた、唯それだけで自由を奪われ、そして意識を奪われた。
「だが、対策は取れる」
「残念だけど、君じゃあ、何も出来ずにまた無力化されるだけだ」
「誰だ!!」
「Hahaha、状況判断が出来ていないのですかねぇ……さすがは侵略者、自分が絶対的な上位に居ると信じている」
「侵略者だと!!僕は時空管理局執務官だ、こんな事をしてどうなるか解っているのか!!」
「それは此方の台詞です、クロノ・ハラオウン君、どうして時空管理局と言う組織や君の戸籍は地球上に存在していないと言うのに……いったい、何にその存在を守ってもらおうと言うのですか」
「な……僕の装備が……」
「はい、すべて此方で預からせて頂いています、暴れられると面倒なので」
「まさか、僕の名前を知っていたのも」
「はい、すべて、解析させていただきました。魔導器とすると……せいぜい1.5世代と言ったところでしょうか……言語解析に少々てこずりましたが、此方には専門家が居ますので、一時間三十分……解析にかかった時間です。そしてあなたが眠っていたのは2時間さて、この間にいったいどれだけの攻撃があったでしょう」
「攻撃だと?」
「はい、攻撃です。クラッキング、侵入、恐喝……計十二度まあ、カウンターアタックで今はおとなしくしてもらっていますが」
「何をした!!」
「船を隔離状態にさせていただきました。
システムを掌握したので外部への連絡は愚か、転移装置も起動できないようにしてあります」
「なんて事を………ッ!!」
「なんてことを……ですか。侵入者を一網打尽にしただけですが?これでも人道的な配慮をしているのですよ」
目の前に複数の映像が浮かび上がった。
「現在の状態です。航行時と同様の環境に過ぎません、船を動かすこと、連絡すること、船外に出るのことは禁じていますが、それ以外は自由にさせていますので」
「軟禁状態というわけか……」
アースラとそこに居る者が人質になっているというわけか……この状態ではさすがに反抗は難しいな。
「さて、それでは質問させていただきましょう、なぜ地球へ?」
「……発掘したロストロギア・ジュエルシードを運搬中、襲撃を受けてジュエルシードが第97管理外世界の地球に落下したと発掘者のユーノ・スクライアから連絡があり、それの回収に来た」
「なるほど、では、現地人への攻撃の理由は?」
「…管理外世界で魔法を使っていて、ジュエルシードを探して見つけだしたことから、ジュエルシードを目的とした次元犯罪者組織だと判断した」
「なるほど、報告には一方的に犯罪者とし、拘束すると言って発言を聞かず、潰してきたとありますが……どうですか?」
たしかに、時空管理局とは何かといっていた、それを知らない筈が無いと断じた。
「………………異論は無い、拘束した上で話を聞けば良いと考えた」
「なるほどなるほど、治外法権を主張したと考えればよろしいのでしょうか」
治外法権?
「治外法権が分からないと、おそらく散々行使してきたと思うのですが……治外法権とはある国の領土に居ながらその国の法律・統治権の支配を受けない特権。要するにA国で犯罪…そうですね、強盗をしたとしましょう、しかし、強盗犯はB国の人で【わが国はA国での治外法権が認められている】と言い出し、実際そうであったためにB国の法律、A国で行った行為は度を過ぎなければ犯罪ではないという法律に従い無罪となった、そんな感じですかね」
「なんだそれは!!」
「要するに、属州…というより植民地ですね、この国はわが国の植民地、故に俺が上、お前たちは下だ!!ということです。
この国の法律を無視し、罪人にして住人を拉致する心算だったのでしょう?」
「しかし、管理局の法では管理外世界における魔法の行使を「それは管理世界の住人に対する法でしょう」…ッ…」
「この世界が管理局とやらの管理内に入ったとの話は聞いたことがありません、そして時空管理局などと言う組織の名前はどこの公文にもありません」
「……」
しまった、此処は管理外世界、昔に此処からミッドチルダに移住したものや、管理局にスカウトされた人物は居るが、公的には交流が無い。
移住やスカウトに関しても、拉致といわれても反論が出来ない……ッ!!
「そもそも、あなた達は何様の心算でしょうか、危険物を回収しに来たといいつつ、海の中を探している状況をお空の上から監視し、見つけたところでよこせとは……危険物回収ならば途中介入すべきでしょう、相手がそれをどのように扱うのか、好意的に接すればいきなり緊迫した状態にはならなかったでしょうに、半日観察をしておきながらその集団がどのような集団なのか分からないのは人間観察力が足りてませんよ。
まあ、落下から数日で駆けつけたことには敬意を表しましょう。偶然近くに居たとはいえ、情報が少ない中迷い無く回収に来たことを評価します」
「あ、ああ」
正直、今考えてみると余裕が足りていなかった。
別の任務帰りで気が張り詰めていたせいか、輸送中のロストロギアの管理外世界への落下と聞いて視野が狭まっていたのかもしれない。
なぜ、現地住人が危険物と判断して集めているという可能性を考えなかったのか……管理外世界と言う肩書きだ。
昔に移住したこの世界出身の人物が魔法は御伽噺と言っていた、しかし、どれも数十年前、最低でも1世代は前の情報だ。
つまり、最近魔法文明が栄えた?
「……すまない、質問をさせてくれないか」
「おや、今までの態度はどうしたのですか?」
「落ち着いたんだ、良く考えてみれば、この世界に魔法文明が無いと言う情報は最低でも数十年前、一つ二つ前の世代の情報だ……最近魔法を見つけた、使えるように成ったというのならば僕は、僕たちは謝罪をしなければ成らない、いったい何時から魔法文明を?」
「ほう、何に対してですか?」
「少なからず、魔法を知らないと下に見ていたこの世界に、そして犯罪者としてみてしまっていたあの人達に」
「……及第点ですね若いだけあって柔軟な思考が出来ているようで何よりです。質問に答えましょう。
魔法自体は我が社が十年前に作り上げました、世界中では最新のゲーム、競技として浸透し、数年前に世界大会を開催した、そんなところでしょうか」
「ゲームだって?それに競技って、魔法をスポーツにしているのか?」
「はい、あなたたちの言う非殺傷設定やバリアジャケットのようなものを利用するため、他の競技と比べても運動量は多くとも、怪我は少ないと選手の故障率は1‰を下回っています」
「……そういえば、僕を捕まえた彼が、ハイランカーといっていたが、競技の順位のことなのか」
「YES、上位一万位以内をハイランカーと呼称し、特別な権利と義務が与えられています」
「一万……あんなのが後一万居るのか!!」
「はい、現在プロとして活動している人数で言えば」
「どういうことなんだ」
「アマチュア、もしくはゲームの方しかやっていない人を合わせればさらに増えると考えられます」
「なんということだ」
話を聞いているだけで、頭が痛くなってくる、今までの常識が……魔法がスポーツで、管理局執務官に成るため、なってからも鍛えてきた僕が油断していたとはいえあっという間に負けた相手と同格以上が一つの世界に一万、たかがスポーツとして鍛えてきた人達に負けたと考えると悲しくなってくる。
「いま、たかがスポーツと考えましたね?」
「な…」
「なんで、分かったか。ですか人間観察は得意な方ですので。
しかし、スポーツだからと侮ってもらっては困りますねスポーツだから、ゲームだからこそです。
勝つためにルール内で最善を尽くす、ルール違反でなければ卑怯も唯の負け犬の遠吠えに過ぎないのですから」
理解できない、それはこっちもそうだ、犯罪者を捕まえるのに手段は選べない。
向こうはこっちを殺す気でやってきているのだ。
「だから、ゲームというものを解っていないのです。ゲームではコラテラルダメージを考える必要も無いのです、やれるのならば建物を倒壊させることも、仲間を巻き込むことも何でもやるのですよ、あの者達は」
「無茶苦茶な!!」
「それに勘違いをしています、
戦争と言う名のゲームをやっているのですよ、戦争ゲームではありません」
「戦争だって!?」
「代理戦争と呼ばれる場合もありますね、特別枠として国対国、国のバックアップを受けてのゲームも存在します。ただし此方は乱入可なので、まともに決着がついた覚えがありません」
あの馬鹿共は、とマイクが偶然に拾ったであろう声は実に冷めて恐ろしかった。
「そうですね……そちらの先入観をとくためにも、そして現在の地球の情報を持って話し合いに挑んでもらうためにも……参加してみますか?そちらの装備のスペック等を公開してもらうことになりますが、ゲームの方で野良試合に参加するくらいならいつでも可能です」
「確かに、状況を知る必要はある、無駄に争わないためにも……むやみに藪を突き回さない為にも」
「おや、ヤブヘビの言葉を覚えていましたか」
「あんなふざけた自己紹介、忘れられないよ」
「ちなみにヤブヘビはランク6720です、戦闘スタイルは自在棍使いの
「本来のスタイルで戦わせることすら出来なかったということか……」
「はい、それに彼は休日、家族サービス中でしたから、早急に終わらせたかったのでしょう」
「それは……申し訳ないことをした」
「ちなみに、ジュエルシードでしたか?そちらはすべて回収し、解析も終了しています。活用方法も100種ほど」
「は?」
「だから解析をし、活用方法は100……おや、追加案が50ほど着ましたね」
「ふぁ!?ろ、ロストロギアだぞ!!」
「なにも、たいしたことはありませんよもっとえげつない破滅の願望器を扱ったこともあれば、似たようなものを作ったこともありますので」
「………え?」
「つまり、我々からすれば、ジュエルシードは
「…………はぁ~~~~無茶苦茶だな、此処は」
「まあ、我々、複合企業
「……まさかとは思うが…」
「魔法競技、ブレイブハート通称BHのランクに社内ランクをあわせると、社内ランク最下位の200でも
「……信じられないな」
「二つ名を幾つか上げると、【
画面に映し出される日本語とルビ、ご丁寧に此方の言語で翻訳までしてある。
「ちなみに、【
あなたも故郷が地獄と化すのはいやでしょう?」
誰だ、文化LVB・魔法文化無し・次元移動手段無し何て言ったやつは
「……です」
「え?」
「降参です、僕ではどのようにあがいてもあなた達には敵いません」
「ふむ?」
「なので、胸を貸していただく心算で挑ませてもらいます」
「セクハラですか?」
「え、ちょ」
「冗談です、しかし、我々が相手をしても、平均が見えないので、此方が適当に見繕った平均的な戦場を用意しましょう、そちらの船への帰還を許します、状況を報告し、明後日の夕方にセッティングを行います、戦闘方式はチームバトルロイヤル、最大五人のチームで他のチームを全滅させたものが勝利です。フィールドは特設しますのですべてのチームが平等に知らない事に成ります、頑張って下さい」
「ああ、全力でいかせて貰う」
この後、無茶苦茶説明をがんばった。
用語辞典は要望があったものを書きます。
次回予告?
「さあ、やるわよ!!」
「なの!!」
「うん!!」
「……ああ」
「はは、かわいいな」
「おい馬鹿野郎、あの男の子は知らないが、女の子三人はこの海鳴
「見たところ小学生だろ、それでその強さかよ」
「連携がうまいんだ、以心伝心って奴でな」
「ふーん……あれ?Nanohaって子の星が……」
「げ、なのはさんかよ……ってまだ増え……キェァァァェェェェァァァナノハサマァァナノハサマ、ナンデ!!」
「ちょ、どう言うことだよなんで発狂してんだよ」
「おい、今日の作戦は【いのちをだいじに、ちょうだいじに】で逝くぞ」
「え?」