変態企業によるリスタート【istd !】   作:獅狼

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というわけで第一話です。



このお話には、バグ、チート、チーターが多分に含有されている可能性が大いにあります。
アレルギーをお持ちの方は回れ右をして見なかったことにしてください。






そうだ、歴史を変えよう

何の因果か、何の悪戯か……どうしてこうなったかは理解できないが、我々のA(アルカディア)C(カンパニー)が無くなった。

 

 

否、私が無い時代までの逆行をしたようだ。

 

新聞の日付が昔のもの、テレビ、ネット上でも同様、それを確認してからの彼の行動は早かった。

 

ACの上司に連絡がつかないか試したのだ。

 

結果はビンゴと言うべきか、予想が的中しており、すでに何名か同じ状況のものが存在することが分かったのだ。

 

そこからは行動が早かった。

 

妻の急に人が変わったことによる心配を何とか解消し、今働いている会社を辞め、引越しの準備を始める。

 

引越し先は太平洋沿岸部に移動する。

社を構えるのは都市ではない。

地価物価が高すぎるので新しく興すには不適である。

 

よって地価の安い場所を探し、話をつけた所で引越しである。

 

既に一部の社員が社宅を用意してくれているらしく、一月で入ることができるとの事。

だから現在の会社は今月で退社し、その後引越しをする。

 

前は海鳴の近くであったが、今度は別のところに会社ができるということの少し違和感があるが一月も働けばなれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よくきてくれたね」

「いえ、私の職場は此処しかないと確信して居ますので」

「はは、やっぱり君もそう言うのか、之で同じ台詞を127回聞いたことになるよ」

「……既に120名以上合流したのですか?」

「ああ、あっという間にね、名前が広がればさらに帰ってくるだろう。

この時期では連絡先があの時と違う者のほうが圧倒的に多いだろうからね」

 

「で、此度はどのように?」

「話が早いな~まだ会社もできていないのに先走りすぎじゃないかな、魔導技術(・・・・)開発部部長殿」

「あなたがそんなにのんびりしている筈が無いでしょう、社長殿」

「ふふ、まあ、そうなんだけどね、今はまだ資金集めさ、今土地を買って建物建てたら借金をかなりしなきゃ成らないからね」

 

 

だが、本格的に動き出せば繁栄は確定している。

私の頭には十数年後にもたらされる筈の魔法技術が有る、そして科学技術でも数世代先を行っているのだから。

私以外の者達も世代の違う技術を持っているのだ、後は大衆受けするようにして世界に出してしまえばこっちのもの、特許を取らずとも真似は出来ない。

 

 

自宅に帰ってから自分の行う計画を組み立てるべく、PC……は現在旧世代のものだからセキュリティーが不安(世間では最新でセキュリティーも大手ののもを使用)だから紙媒体で考えをまとめる。

 

「そうだ、今度は競技にしよう。ISのような感じでデバイスにブラックボックス作って非殺傷に安全装置を付けて酷くても気絶で済むように、指定された環境外では許可が必要と言うことにしておけば………うむ行ける」

 

考えを言葉と絵にして書き込む。

 

規格(レギュレーション)を複数用意すれば才能による魔力量の差にも多少目をつぶれる。

競技人口を増やすためには次の世代の魔力量が重要だな………」

 

ルールの雛形を形成しつつ、後のことを考えて魔力量を増やすための方法を考える。

リンカーコアの活性化、拡張。

やることはさほど難しくないが、競技に子供を出したいと思わせる何かが必要だ、子供が有利になるようにと専用のデバイスを幼い時から付けさせる程の何かが!!

 

 

そうだ、機能を増やして子育てを助ける、ついでに魔力の増強。

之だと魔力の増強があるもの、無いものを作らないと。

小さい頃生身でやるのは危険だからVR空間で……ゲームの要領でやるといいかもしれない。

遊戯、玩具で初めて、十代後半からはリアルでの参加資格を……

 

 

 

 

日が変わる頃には、広辞苑を超える厚さの企画書が出来上がっていた。

 

 

 

 

真に驚くべきは企画が動き出したのは僅か一ヵ月後、商品として世界に発信されたのは一年後のことである。

これは本社ビルが建って僅か数ヵ月後に数世代先の技術を用いた製品を売り出したこととなる。

 

 

発表したその日から、世界は変化を始めた。

 

 

はじめはサバイバルゲームのようなモノであった。

魔力光に手を加え、鉛色になるようにした特殊な銃形デバイスを量産し、これを広めた。

お高いが弾の回収は不要、むしろマガジン二つで当人の魔力が尽きるまで弾が撃ち放題なのだ。

そして銃一つで防護服もついて来て、その防護服は弾が急所等に当たると元の服に戻るという仕様のため、被弾が極めて分かり易い。

腕や足を撃たれると動きの阻害が入り、当たり方によっては手当て(特殊キットによる)をせずに居ると失血死ということでリタイアとなるなど追加設定が可能で一部の層から始まり、徐々に浸透を始めた。

同時にカードゲームを混ぜたVRゲーム(固定台式)が店に並び、こちらは子供をはじめとし、あっという間に人気を出した。

バランスが非常に良く考えられており、レア度が高いものは総じて性能一点特化まさに自分に合った装備をそろえ、自分に有利な状況で戦うのが重要になるゲームである。

金に物を言わせてレアカードで固めた奴がコモンカードのみのプレイヤーにいいようにやられた事例もある。

 

半年後、いよいよといわんばかりに大々的に発表されたのはこのゲームのリアル版。《魔道大戦ブレイブハート》と銘打った大型施設を用いた体感型ゲーム。

 

そして同時発表されたのが、このゲームのシステムはサバイバルゲームにと作ったこの銃と同じシステムを使っていますよと言う発表。

 

ゆくゆくは世界大会を開くところまで持って生きたいと社長、開発部長が発信し、世界中で体験イベントを行った。

 

 

 

日本の沖ノ鳥島がこの企業に買われ、そこにメガフロートを建設、競技場が建てられることとなった(10年後完成予定)

 

 

なお、島は購入数日後に発生した地殻変動による海中火山の噴火で今なお大きくなっている模様。

学者はあそこは珊瑚礁で火山活動は云々といっていたが、実際起こったのだから仕方が無い。

 

 

 

 

同時にこの企業のお膝元である地域に私立小中高大一貫の学園が作られた。

此処では通常カリキュラムのほか、BH科などと言う選手育成コースが設けられている。

初期入学者には条件はあるものの奨学金や学費の免除等の優遇措置が取られるなど、話題を集め、とあるネットの掲示板ではその完成予定図の画像を貼りながら「これなんてエ口ゲの学校?」「何のゲームの学校だ」などと賑わっている。

 

この学園、もう学園都市でいいんじゃないかなの建造に3年を有し建てられた。

 

この学園都市の記念すべき初期入学者に向け、指定参考書を作ったり(・・・・)教員資格を片手間に確保し、遂にその年が来た。

 

 

 

しかし倍率ドン [約5倍]⊂

 

 

 

内訳は

一般科500人募集に約2000 [4倍]

BH科50人募集に約750 [15倍]

 

あくまで志望者の数ではあるが、予想外の事態に企業が驚かされた。

新興であるBHに此処まで人が集まるとは思っていなかったのだ。

急遽募集人数を受験者の成績しだいで増加するとした。

 

下限50、上限なしとしたのだ。

ただし成績優秀者に限る。

同様に一般科のほうも下限を500、上限無しとした。

 

ちなみに募集は中学までで、高校以上はまだ建設中ということになっている。

 

 

こんなことが出来るのも、会社自体が3年間で異常な発展を遂げたからである。

次々に画期的な、明らかに今の技術で不可能と思われるものを世に送り出し、あっという間に話題になった。

その企業の作る学校が普通なわけが無い。

いろいろな場所で予想されている偏差値は常に60を超え、100を超えると馬鹿な事を言う場所まで現れた。

 

 

事実、小学生の時点で中学課程を修了させる予定でいるのでふざけている。

 

そして中学で高校、高校で発展内容。

大学では先進技術。

 

 

大学の秀判定卒業者には漏れなくスカウトが待っていたりする。

 

 

 

 

そんなふざけた学園で有るが、企業の考えは目指せ学園都市(とあるシリーズ)である故、まだまだと言う自己評価である。

目指すのは超能力の変わりに魔法や魔砲が飛び交う物騒な学園都市なのである。

 

 

 

 

 

 

これは、本多匠(主人公)や本来の女主人公(ヒロイン)である高町なのはの生まれるちょっと前に起こった事である。

 

 

 

時代は流れ、次は本多夫妻に子供が生まれたあとの話となる。




期待の声が出たもんだからびっくり。

やっぱりぶっ飛んだ話の方が人気がある模様。



ご意見ご感想お願いシャス

多分誤字とかあると思うので

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