それとこの前EVOLVEをやっていたら外国の方のボイスチャットが聞こえてきてビックリしました。
Wraithで勝ちましたけど。
戦闘と前に言いましたけど皆さんが想像する戦闘とは控え目です。激しい戦闘は次回です。
それでは2話目、どうぞ!
「く、来るな! ひっ、やめ」
「いやあああ! 助けてえええ!」
「うわああああん! おかーさーん!」
賑やかになるはずの公園で、地獄のような光景が広がっていた。
滑り台やブランコといった遊具は全て薙ぎ倒され、あちこちに血や内臓が飛び散っている。
その中には人がそのまま壊れた遊具の鉄柱に突き刺さっていたり、体のありとあらゆる場所があらぬ方向へ折れている人が倒れていたり、もはや人と判断できないほどグチャグチャになっている人がいた。
そして、どれも共通してすでに息をしておらず、
老若男女、大人から子供関係なしに殺していく。
しかし、かれこれ20人以上喰っているが一向に外皮が回復している実感がない。
ならどうするか。
餌を探してさらに喰えばいい。
勿論途中で見つけた人間もちゃんと腹の中に収めた。
公園を出て跳躍した
――ファンファンファン
ふと、跳躍する
動きを止める
そして、パトカーの中からゾロゾロと警官が降りて腰のホルダーから拳銃を取り出して
眼下にいる人間たちが次にやろうとすることは知っている。
なら己がやることはただ一つ。
「グルオオオオオオオオオオ!!」
警官たちは落ちてくる
銃弾の嵐の中、
そして、振り下ろした右腕を中心にいきなり爆発が起こった。
その爆発で警官もパトカーも吹き飛ばされ、爆心地にもっとも近い場所ではコンクリートの道路に巨大な穴が開きパトカー3台が使い物にならないくらいに大破した。
警官たちも爆発に巻き込まれ、ただの肉塊になった者から手足の一部だけが残った者たちが道路に倒れていた。
ギリギリで爆発から逃れた警官たちも再度
腹を横に向かって切り裂かれた警官は、切られた腹から内臓がボトボトと流れ出て倒れた。
「う、うわああああああ!」
あまりにもショッキングな光景に警官の一人が叫びながら
体の向きをその警官の方に向けて、
「ああああああ!」
「くっそおおおおお! そいつを離せえええ!」
そのお陰か、
ゴキャッ!という音が投げ捨てられた際に響き、さらに
大質量の金属の物体はやや緩やかな放物線を描きながらその同僚に直撃した。
パトカーは何度も道路にバウンドして家の外壁に激突してやっと止まった。
同僚の警官がいた場所には赤い線が道路に引かれ、引き千切れた片足が道路の隅に落ちていた。
しかし、残った警官たちは
ただし
「「「「ぎゃあああああ!」」」」
火炎放射機のように
「グルオオオオオオオオオオオ!!」
炎が燃え広がる中、
☆☆☆
「ちょっと、返事しなさいよ! これだから男共は……!」
パトカーが道を塞ぐように並び、その回りにいた婦警たちも通信機を持っている婦警が怒鳴ったことに同意しているように怒りの表情を浮かべた。
この婦警たちだけでしか構成されていない警官隊は
もっとも、男と一緒にいたくないという理由だけで構成されているのだが。
だがそこにいる婦警たちはどれも皆やる気がなさそうに欠伸をしていた。
普段から男性警官に仕事を押し付け、自分の職務すら全うしなかったことが今になっても出ていた。
まあそんなことは
「な、なんなのよあの化け物!?」
「怯むな! 私たちは役立たずの男共とは違う! 撃てぇ!」
その発砲音をスタートに他の婦警たちも一斉に拳銃の引き金を引くが、
さらに先程も同じ攻撃を受け、痛くはないが小虫がペチペチと当たるような感触に
「うあああああ!熱い熱い熱いいいいい!」
「ぎゃあああああああ!」
火だるまになった婦警たちは火を必死に消そうと暴れ、道路の上でのたうち回る。
一瞬にして死屍累々の光景が展開され、生き残った婦警たちは拳銃を捨て一目散に逃げていった。
男性警官たちが
ダメージは無くとも外皮が少しばかり減らされたことは事実だし、何より進化するためのエネルギーが足りない。
☆☆☆
理由は勿論
「これより我々は突如現れた謎の生物に対して殲滅作戦を行う。 まずはこれを見てほしい」
集団の中で指揮官らしき人物が前に出て空中ディスプレイに映像を流す。
かなり画質が悪いが、パトカーと同じくらいの大きさがある二足歩行をしている生物らしき物が映っていた。
「一般の市民がネット上に投稿した動画だ。 この通り、この謎の生物は巨大だ。 さらに出動した警官たちの防衛ラインを突破してきているため戦闘力も高いと思われる。 今は市民たちを誘導して避難させているが目撃情報や衛星写真からは真っ直ぐ避難している市民たちに向かって進んでいる」
指揮官は新たに大量の青い点と赤い点が表示された街の地図を出した。
「青い点が今避難している市民たち。 そして赤い点が謎の生物を表している。 この通り謎の生物は蛇行したりしてはいるが確実に市民たちに向かって進んでいる。 我々の目的はただ一つ。 この謎の生物の進行を食い止めることだ! 全員直ちに準備を行い現場に向かえ!」
「「「「はっ!」」」」
指揮官の号令に敬礼して答えた自衛隊たちは、全員がすぐに移動をして各々の装備の準備を始めた。
しかし、その中で全く動こうとしない集団があった。
しかもスクール水着のようなものを着ている奇妙な女たちだけの集団だった。
彼女たちは今回の作戦に加わっているIS部隊のメンバーである。
今ではISの影響で自衛隊の数が極端に減らされているためどうしても集められる人数に限りがある。
そのため足りない戦力を補うために呼んだのだが、彼女たちはよく自衛隊と騒ぎを起こす人物でもあった。
『ISがある今では自衛隊のような無駄なものは要らない』やら『男が偉そうに歩くな』など無茶苦茶なことを言って自衛隊の男性隊員と騒ぎを起こすのだ。
指揮官は無駄だと解りながらもその女たちのもとに行く。
「お前たち、もう少し気を引き締めたらどうなんだ?」
「ふんっ、男風情があたしたちに指図すんじゃないよ。 変な生き物だか何だか知らないけど、あたしたちが負けるなんてあり得ないから」
「生物の情報が全くないのに慢心は敗北を招く。 確かにISの強さは認めるが、作戦中は勝手な行動は慎め」
「指図するなって言っただろ? あたしたちはあんたたちみたいにビクビクしながら戦うような臆病者じゃないんだよ。 臆病者のあんたたちはどっかいっちまいな」
そう言ってから女たちは笑いながら外に出ていった。
指揮官は手で頭を押さえため息をはいた。
この作戦が上手く行くかどうかは大部分がIS部隊に左右される。
あの女たちが勝手な行動を取るのではと指揮官は不安になったが、今は謎の生物
自分も現場に出て指示を出しながら戦闘を行う以上準備に不備があってはならない。
指揮官はこの後行う戦闘が激戦になることを予想しながら準備するスピードを速めた。
次回こそは
まだ怪物と亡霊と悪魔が残っているし、さらには新しいモンスターが追加されるというので執筆が楽しいです。
感想、アドバイスをお待ちしております。