東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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えー、ウルトラスーパーお久しぶりです。失踪してません。生きてます。

9月末の文化祭までリアルがハイパー忙しいので(中学の超重要なポストになぜかついてしまった)こんな投稿ペースになります。すごい不規則で亀更新になります。期待してくださっている皆様、大変申し訳御座いません。詳しくは活動報告の方に書かせていただきますので、そちらも併せてご覧ください。

さあ、自分でも前回何したか忘れているという悲惨な状況。なんで中間テスト真っ最中に投稿したんだろうか。

まあ、若干リハビリです。文章ガバガバかもしれませんが、どうぞ。

久し振りに詠夢視点です。


仲間集め

輝夜たちが神社を出て行った後、僕は神社を臨時休業にし、早速一緒に戦ってくれる仲間を探しに行った。

 

お姉ちゃんは神社のみんなに事情を説明してから、魔法の森の方や冥界にも声をかけてくれるって言っていた。

 

「取り敢えず命蓮寺かなぁ……その後にいたら神子さんにお願いして、紅魔館に行って、妖怪の山って順番だな」

 

神社から人里に降りる長い階段の上を飛びながら考える。

 

手紙の書き方。

 

読んだ限り、主に永琳を重視して内容が進んでいった。

ということは……輝夜にあまり興味がないということなのか。

 

前、輝夜が話してくれたことがある。

 

今からおよそ1,000年前、輝夜は蓬莱の薬を飲んで不老不死となり、その罰として穢れた地上に堕とされた。

 

もともと、蓬莱の薬は飲むことが大罪らしい。例として薬を飲んだ月の女神、嫦娥は幽閉された挙句ヒキガエルにされ、その罪を償うために月の兎が薬を搗いているという。

 

月の象徴、姫であるである輝夜が蓬莱の薬を飲むために永琳が作ったとすれば、いくら作るのが罪では無いとはいえ多少の罪が課せられても良いはずだ。

 

それなのに。

 

永琳は無罪放免で月に残り、月のリーダーとして君臨し続けていたという。

 

これだけのことが分かっているなら、月の民の行動は分かりきっている。

 

奴らは、マヨヒガに行こうが紅魔館の地下に閉じ込めようが天界に行こうが魔界に行こうが、どんな手を使ってでも永琳を連れ戻すだろう。

 

ならどうすれば……痛っ!?

 

「あの……何事もないように命蓮寺にぶつかりましたが大丈夫ですか?」

 

もろに激突した顔をさすり、その顔を上げると、そこには命蓮寺の僧侶、聖白蓮がいた。

 

「取り敢えず話があるようなら、中に入ってお茶でもどうぞ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

とりあえず落ち着いて命蓮寺に入れてもらおうとしたら、段差でまた転けた。マジで痛い。

 

お願いだから白蓮さん笑わないで、恥ずかしい。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「それで、話とは?」

 

僕は一切の事情を説明し、命蓮寺メンバー総出で月の民と戦ってくれるか頼んだ。

 

「なるほど、そんなことが……分かりました。詠夢さんのお願いということもありますし、全力を尽くさせていただきます。」

 

「ありがとうございます!」

 

取り敢えず仲間集めは幸先良いスタートを切れたから良かったなあと思い、軽い足取りで命蓮寺を出る。すると……

 

1匹のうさ耳少女がいた。

 

「あれ、あなたは……」

 

「あ、詠夢さん!」

 

彼女には見覚えがあった。

 

名前はレイセン。

 

うちの神社の境内で迷っているところを保護したけれど、逃げ出していっちゃった玉兎。

その後は永琳の使者として月に帰って行って綿月姉妹に飼われていると豊姫さんから聞いた。

 

「もう、あんな月の都は嫌なんです!」

 

「ど、どうしたのレイセン?」

 

「いま、月の都で依姫様たちと嫦娥様の夫様が内戦状態になりつつあって、それで……逃げ出して来たんです!だから……」

 

「だから?」

 

「もう一度、神社に泊めさせて頂けませんか?も、もちろん無理なのは承知です。前は私から逃げ出してしまったのに……」

 

アイツめ……永琳を連れ戻そうとしているのはあいつが主犯と言って間違いないだろう。

可哀想に……絶対にあいつだけは許さない。

 

「いいよ、泊まっていっても。別にそうして悪いことはないからね」

 

それに今の月の都の状況も知れるし、一歩リードだね。

 

「そ、それではなにか詠夢さんのお役に立てることはないでしょうか?」

 

「いや、一緒についてきてくれるだけでいいよ」

 

その後、僕はレイセンに今の状況ややっていることを説明した。

 

 

 

 

 

いま、やっていることが間違いだったと気付かずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

夜が更けた。

 

一通り幻想郷の住人に声をかけたが、結果は意外に良かった。1番苦戦するとみた天狗勢と紅魔館勢が快諾してくれたので、これで百人力だ。

 

けれど、油断してはいけない。

 

いくら人数がいるとはいえ、相手は月の民。油断したらその隙を狙われてやられる。

 

「あの……そんなに思い詰めた顔をして、どうされたんですか?」

 

あ、レイセンは霊夢に泊めていいかっていったら快諾してくれた。

 

「あ、あの、お茶、どうぞ!」

 

「ありがとう」

 

お茶を飲んで、一息つく。

 

いろいろ誘ってきたが、神子さんに会った時の時の別れ際の一言がどうしても気になる。

 

「詳しくはわからないけれど、君はまず自分の身の危険を察知して行動したほうがいいわ」

 

この言葉はどういうことだろう?

 

もしかして、知らず知らずのうちに何者かに狙われている?

 

まさかレイセンが……?

 

いや、そんなことはあるまい。彼女ならひょんなことでも月は逃げ出しそうだ。今回はかなり問題が深刻だし、レイセンがスパイだなんてありえないだろう。

 

ふぁぁ、なんだか眠く……なって……zzz

 

 

 

 

 

僕は、いつの間にか深い眠りに落ちていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「睡眠薬で博麗詠夢は完全に意識を失ったことを確認。プランaを予定通り実行する」

 

レイセンの合図と共に、机に突っ伏している詠夢を大勢の玉兎が囲む。

 

たまたま起きていたルナチャイルドによれば、その後に神社から誰かが大勢の何かに運ばれていったと証言する。

 

その中で、レイセンは小さく呟いた。

 

「ごめんなさい、詠夢さん……裏切ってしまって……」

 

 

 

 

 

次の日の朝、博麗詠夢は行方不明となっていた。




もう不穏過ぎますね。はい。

まあ玉兎に詠夢は連れ去られてしまった訳ですが、次回から詠夢くん絶体絶命の大ピンチに陥ります。構想あったけど書く時間がマジでなかった。

次回まで気長に待ってくれれば自分は飛び上がって喜びます。

ではまた次回。

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