東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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妖怪の山がカオスすぎた気が…

では三人称視点どうぞ。


逆情異変〜妖怪の山、突入!〜

前回のあらすじ

 

性格崩壊→詠夢が病む→異変解決へ

 

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魔理沙「こっちの方面が怪しいな……行こうぜ!」

 

魔理沙が先頭で飛んでいる。ちなみに魔理沙が行った方向は妖怪の山だ。そして2人1組でチームを組んでいる。永夜異変の時と同じだ。

 

チーム割りは

 

アリス&魔理沙 「禁呪の詠唱チーム」

 

永夜抄の時と同じでマリス砲がやはりすごい。魔理沙の弾幕は相変わらずパワーでごり押しという完全なる火力重視型。

 

詠夢&小鈴 「神魔の霊感チーム」

 

神力弾が正面へ、魔力弾が斜めへと飛んでいく。2人とも霊力弾の時は1人がホーミング、1人が針弾幕で威力が上がるバランス型。

 

紫&鈴仙 「地月の妖怪チーム」

 

とにかく遠距離に優れている。特に紫のスキマ落としからの鈴仙の射撃が高威力の精密型。

 

的な感じになった。

 

 

 

 

 

 

 

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妖怪の山に入って数分後。

 

詠夢「お、(値段以上。)にとりだ」

 

にとり「ここから先は行かない方がいいよ。危ないからね」

 

アリス「どういう風に危ないのよ?」

 

にとり「そこらじゅう妖怪、妖怪、妖怪の地獄絵図だったよ。椛や文が戦ってるけど追いつかないってさ」

 

想像するだけで普通の人なら気持ち悪くなる。しかし魔理沙は本気だった。

 

魔理沙「!?すぐそこに案内してくれ!」

 

魔理沙がいつもより幾分も真剣な表情で話す。

 

にとり「わかったけど命の保証は無いよ」

 

にとりは妖怪の山中腹へと案内した。

 

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同刻、妖怪の山中腹

 

椛「くそっ!なんでこんなに妖怪が湧くのよ!」

 

文「とりあえずカマイタチでどうにかしましょう!」

 

そこに、6人の声が聞こえる。

 

魔理沙「恋符『マスタースパーク』!」

 

アリス「魔符『アーティクルサクリファイス』!」

 

詠夢「霊符『詠想封印』!」

 

小鈴「火符『アグニシャイン』!」

 

鈴仙「散符『真実の月』!」

 

紫「結界『光と闇の網目』!」

 

なんかすごいカオスになった。ボォォォンってなったぞ、ボォォォンって。

 

そこらへんの下級妖怪の大群を一瞬で撃破する。

 

文「み、皆さん‼︎」

 

椛「ありがとうございますっ!」

 

詠夢「ああ、大丈夫。こんなの準備運動だから」

 

詠夢はやっと心のモヤモヤが晴れたようだ。スッキリとした真顔だった。

 

アリス「ほら、早く先に行くわよ」

 

アリスに急かされて山の頂上へと急ぐ。

 

しかし、詠夢は感じていた。

 

 

 

 

 

 

ーーー嫌な予感……

 

そう、彼の体がだんだん衰弱して来ている。しかも、詠夢の体は博麗大結界と連動しているということは、結界に何かがあったということだ。

 

小鈴「詠夢?大丈夫?顔白いよ?」

 

詠夢「え?うん、大丈夫だよ?」

 

小鈴が詠夢の顔を覗き込み、心配していた。

 

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守矢神社

 

諏訪子「おい!止まれ早苗!」

 

神奈子「早苗!いうことを聞け!」

 

神社に怒号が飛び交う。いまここで早苗に遭遇すると殺し合いになりかねない。

 

詠夢「止まって早苗!」

 

早苗「………邪魔だ」

 

いま、早苗が普段言わない言葉を発した……?

 

詠夢「早苗ッ!」

 

早苗「邪魔だっつってんだろッ!」

 

綺麗な右ストレートが早苗の腕から繰り出される。それを軽々と避ける。

 

そして詠夢はお札を彼女に貼り付けて…息を精一杯吸う。そして……

 

「はッ‼︎」

 

息を一瞬で最大限吐き、衝撃を加える。早苗は大人しくなった。

 

諏訪子「ありがとう。助かったよ、詠夢」

 

神奈子「良かった、早苗が落ち着いて」

 

詠夢「また暴れ出す可能性もあるから見張っといてね、あと、お札渡しとくね」

 

詠夢はお札を数枚、神奈子に手渡す。

 

小鈴「詠夢、行くわよ」

 

すると、

 

フラッ

 

詠夢が少しふらついた。

 

小鈴と鈴仙が突発的に詠夢を支える。

 

鈴仙「詠夢!?」

 

詠夢「あっ……」

 

詠夢の体に異変が現れていた。詠夢はどんどん衰弱していく。

 

すると、珍しく紫が切羽詰まった口調で話す。

 

紫「と、とりあえず急ぐわよ‼︎」

 

魔理沙「紫、どうしたんだぜ?」

 

紫「な、なんでもないわ」

 

実は、紫も結界と詠夢の関係について気づいていた。それを話していないのである。

 

そして、6人は妖怪の山の裏へと回る。すると、いつもはない穴が開いていた。地底への入り口ではなさそうだ。

 

詠夢「ここかな……?」

 

紫「どうやら、そうみたいね」

 

魔理沙「とりあえず行こうぜ!」

 

魔理沙は待ちきれず穴に飛び込む。

 

アリス「ま、待ちなさい魔理沙!」

 

アリスも後を追って穴へと入っていく。

 

詠夢「僕たちも行くか」

 

小鈴「ええ。行くわよ」

 

詠夢たちもその穴に入っていった。

 

6人は途中の雑魚妖怪を倒しながら奥へと進んでいく。

 

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同刻、最深部

 

?「おや、お客さんのお出ましか。おいお前ら!歓迎してやれ」

 

?「「「「かしこまりました、お嬢様!」」」」

 

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一方、異変解決組

 

詠夢「そろそろ誰かいるはずなんだけど……」

 

詠夢は怪しく思っていた。いくら奥に行っても敵という敵に遭遇しないのだ。

 

?「おもてなしいたします。博麗の神主様」

 

詠夢「……っ!どこだッ!」

 

詠夢はお札を構えて探す。が、見当たらない。

 

 

 

ヒュン

 

 

 

どこからか弾幕が飛んでくる。詠夢は間一髪で避ける。そして現れたのは、ロボットだった。

 

詠夢「お前か……早くお嬢様とやらを出してくれない?なるべく怪我させたくないんだけど?」

 

詠夢は凛とした声で話す。しかしそのロボットは弾幕を撃ち始めた。

 

詠夢「小鈴!行くよ」

 

小鈴「ええ!」

 

僕たちはすぐさま弾幕を放つ。詠夢は前で神力弾のパスウェイジョンニードル、小鈴は魔法陣を展開して魔力弾を放っていた。

 

それでそのロボット、意外と脆いようで。

 

一回被弾しただけで壊れた。詠夢はこれまでの凛とした表情を変えなかった。これぞ詠夢の特技【真顔】である。

 

詠夢「さあ、お嬢様とやらは……ぐっ……は!」

 

詠夢が急に血を吐き出した。そして、その場に倒れてしまった。

 

小鈴「詠夢!?大丈夫!?ねえ!返事してよ!」

 

?「いらっしゃい、みなさん。歓迎するわ」

 

そして異変の首謀者との戦いが、始まった。




はい!どうなるんでしょうね?

ではまた次回。

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