東方博麗社〜もし博麗神社に参拝客が来ていたら   作:だぴょん

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今回からオリ異変よー

書きたくなったから書いた、後悔はしていない。

では三人称視点どうぞ。


逆情異変〜はじまり〜

「これとこれですね。はい、ありがとうございました!」

 

博麗神社の神主、博麗詠夢はいつものように、参拝客がたくさん来る博麗神社でお守りやお札を売ったり、時に妖怪退治をしたりしていた。

 

そう、その時、何かが起こったのである。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

次の日の朝の出来事。

 

「おはよーお姉ちゃん」

 

詠夢はいつもの言葉を口にする。すると、霊夢から予想だにしない答えが返ってきた。

 

「よくそんな面を私に出せるわね」

 

「へっ……?」

 

突然すぎて何が何だか分からなかった詠夢。しかし、それは詠夢が恐れていた言葉だった。

 

「さっさと消えて、目障りよ」

 

ガラガラガラ。

 

詠夢の中何かが音を立てて崩壊した。

 

「あ……あぁ……ぁぁぁぁぁぁ……」

 

そのまま詠夢は神社を飛び出した。

 

(霊夢があれだと魔理沙もそうかもしれない……とりあえず幻想郷中を回ってみよう)

 

その後、人里、魔理沙やアリスの家、紅魔館、白玉楼、妖怪の山、守矢神社、地霊殿、命蓮寺や八雲邸まで回ってみたが、魔理沙とアリス、紫、映姫以外は全員霊夢と同じ反応を示していたという。特に人里は、小石を投げられて追い出された。そこには慧音もいた。

 

詠夢の心はすでに病んでいた。

 

「な、なんでみんな……」

 

気づくと、詠夢は迷いの竹林の中へと足を踏み入れていたという。

 

幻想郷中から絶対的な信頼を得ている詠夢が拒絶されるなどあり得るはずがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、異変の始まりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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詠夢が起きると、そこは永遠亭だった。

 

永琳「あら、おはよう詠夢」

 

鈴仙「どうしたんですか?倒れていましたけど」

 

詠夢は2人に気づくとすぐに起き上がり距離を取る。

 

詠夢「どうせ2人も僕を拒絶するんだろ!?なら早くどこかに行ってくれ!その方が良い!」

 

詠夢は酷く取り乱した様子だった。永琳はそれを見てとりあえず詠夢の頬に手を当てて話した。

 

永琳「とりあえず何があったのか教えてちょうだい」

 

 

 

 

〜神主説明中〜

 

 

 

 

詠夢「ってことがあって……先程は取り乱してしまいすみませんでした……」

 

鈴仙「それは気にしなくていいわ。それにしても詠夢を一番思っている霊夢が、ねぇ…… 」

 

鈴仙も考え込んでいた。相当深刻だ。

 

永琳「でも、スキマ妖怪と閻魔はいいとして魔法の森とここ、永遠亭メンバーだけ残ってるなんて何故かしらね?」

 

永琳は悩んでいた。そこにドアを開けて2人の少女が入ってきた。

 

輝夜「かなり大変そうね。私も何か手伝えるかしら?」

 

永琳「姫様、今の話全部……」

 

妹紅「私も輝夜も全部聞かせてもらった。かなりヤバイな」

 

輝夜「これは妖怪の賢者や閻魔が介入してもおかしくないレベルの異変ね」

 

みんながお手上げ状態で悩んでいると、そこにスキマが開いた。妖怪の賢者でありこの幻想郷の創設者、八雲紫である。

 

紫「とりあえずいま普通の奴らをここに集めたわ。さああちらに行きましょう」

 

紫に案内されていま詠夢が寝ていた部屋にいる詠夢を含めた5人もそこへと行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

そこにいたのは、

霧雨魔理沙

アリス・マーガトロイド

四季映姫・ヤマザナドゥ

 

に、永遠亭メンバー

蓬莱山輝夜

八意永琳

鈴仙・優曇華院・イナバ

藤原妹紅

 

と、妖怪の賢者

八雲紫

 

博麗の神主

博麗詠夢

 

の9人だった。

 

映姫「じゃあ私から。小町はダメ、白玉楼方面、魂魄妖夢は西行寺幽々子がいないと刀を持ったまま何をし始めるかわからないそうです」

 

アリス「紅魔館はレミリアがおかしくなっていたわ。フランも自分の部屋に、パチュリーは恐怖で小悪魔と一緒に図書館に引きこもってしまったわ。咲夜は責任を感じてろくに仕事ができないそうよ。命蓮寺でも、白蓮がみな平等の考え方を変えようとしたのを星が必死で止めていたわ。私からは以上よ」

 

魔理沙「妖怪の山は天狗たちが暴れていたぜ。やまの上の守矢の連中は早苗が暴走しているのを神奈子と諏訪子二人掛かりで止めていたな。早苗も詠夢に対してしたことを相当反省しているらしい。地霊殿に関しては……察してくれ。さとりが引きこもっていた。お空もかなり情緒不安定だからいつ何をしだすかわからないぜ」

 

紫「そうだ詠夢、小鈴には声をかけたの?」

 

詠夢「いや、かけてないです」

 

小鈴にまで被害を出したくない。詠夢のせめてもの配慮だった。

 

紫「じゃあ……私と魔理沙とアリス、あと鈴仙に詠夢は小鈴に声をかけてくるわ。なんなら一緒に異変解決も。閻魔や永遠亭の方たちはとりあえずみんなを鎮めるようにお願いできるかしら。さあ、行くわよ」

 

紫はさっき招集した異変解決メンバーを率いてとりあえず小鈴の家までスキマで移動した。

 

魔理沙「小鈴!久しぶりだぜ!」

 

小鈴「あら、皆さん揃って今日はどうしたんですか?」

 

 

 

〜スキマバbスキマ少女説明中〜

 

 

 

 

紫「ってことが起きてるのよ……」

 

小鈴は暗そうな顔をしていた。

 

小鈴「私は詠夢に対してそんなことをするわけが無いです……私も異変解決に行きます」

 

魔理沙「小鈴…!弾幕なんて出せるのか?」

 

魔理沙が首を傾げる。すると小鈴はある一冊の本を取り出して魔理沙に見せつける。

 

小鈴「これを解読して……魔力で弾幕が出せるんです。そのためにアリスさんとかに手伝ってもらって魔力も溜めましたし」

 

そう、小鈴の能力を使えばこの本の解読くらい朝飯前だ。

 

すると、詠夢が奥から出てきた。

 

詠夢「わかった……行こう、異変解決のために!……でも小鈴、スペルカード持ってるの?」

 

小鈴「え、詠夢!あ、さっきね、パチュリーさんがここに来てどさっと置いていったわ」

 

小鈴もメンバーに加わり、異変解決へと向かった。

 

魔理沙「さぁ〜行くぜ!幻想郷の平和のために!」




今回は、「逆」になる感「情」で逆情異変としました。

ではまた次回。

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